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2022年5月11日

特別展「最澄と天台宗のすべて」を見に行くリン♪ エピソードII

こんにちリン!
トラりんだリン!

torarin

開催中の伝教大師1200年大遠忌記念 特別展「最澄と天台宗のすべて」、 みんなはもう見てくれたかな?
5月3日からは後期展示がはじまっているよ♪

前期展示は大原研究員にお話を聞いたけど、後期展示は永島研究員からお話を聞くよ☆
特別展「最澄と天台宗のすべて」を見に行くリン♪エピソードI

nagashima(永島研究員)
トラりん、お待たせ。

torarin
torarin(トラりん)
永島研究員☆
大原研究員に、今回の展示ではいろんな「特別」があると聞いているから、ぜひ教えてほしいリン!

nagashima
そうだね、最澄さんの大遠忌にあたる年ということで特別に出展がかなった作品がたくさんあると聞いたと思うけど、実は、国宝23件、重要文化財72件を含む130件の全国の天台宗の至宝が京都に集結しているよ!なんと、出展作品の約7割が国指定文化財!
それから、東京、九州の国立博物館を巡回してきたけど、京都国立博物館でしか展示されない作品もたくさんあるよ。

torarin
展示作品の約7割が国宝と重要文化財なの!?スゴすぎるリン...。

nagashima
見てほしい作品がたくさんあるから、とにかく展示室へ...

torarinnagashima
\しゅっぱーつ☆/
torarin

nagashima
まずは「勅封唐櫃(ちょくふうからびつ)および納入品(滋賀・延暦寺所蔵)」<3F-2 勅封唐櫃:通期展示、納入品:(桓武天皇像)5月3日~22日展示、(細字法華経)4月12日~5月1日展示、(銅三鈷鈴)通期展示、(金銅独鈷杵)通期展示、(木蘭色七条袈裟 附 横被)4月12日~5月1日展示、(黒五条袈裟)5月3日~22日展示>を紹介するよ。

torarin
torarin
おお~、いかにも宝物が入っていそうだリン!

nagashima
とても立派な唐櫃だよね。
トラりんは、「勅封」という言葉の意味が分かるかな?「勅」は天皇のご命令やお言葉、「封」は封じるという意味だから、この唐櫃は「天皇が封印したもの」ということ。

torarin
torarin
封印!じゃあ、勝手に開けたりできないってこと?

nagashima
そうなの。開封する時には「勅使(ちょくし)」、つまり天皇のお使いをお迎えして儀式が行われるんだ。
本来は、5年に1度執り行なわれる法華大会(ほっけだいえ)でしか開封されないんだけど、この展覧会のために特別に儀式が行われたよ。展示室では、この時の様子が映像でも紹介されているから、ぜひあわせて見てほしいな。
並んでいるのは、ふだんはこの唐櫃に勅封されていてお寺の人も見ることができないご宝物で、京都会場では展示替をしながら、6件も展示されるよ。

torarin
そんなに大事にされている宝物を見られるなんて、ものすごい「特別」だリン!
それに、展示室で関連映像が見られるのも初めてだね☆

torarin




永島研究員;さて、つづいて「国宝 宝相華蒔絵経箱(ほうそうげまきえきょうばこ)(滋賀・延暦寺所蔵)」<1F-3 通期展示>を紹介するよ。
こちらは経典を入れるために作られた、平安時代の蒔絵の箱。大切な経典を納める箱だから、こんな風に美しく飾られたよ。平安時代のものがこうして残されているというのは本当に貴重。

torarin

torarin
いつも思うことだけど、遠いむかしの作品とこうして展示室で出会うことができるのって、奇跡だよね☆

nagashima
トラりん、いいこというね。
蒔絵であらわされている「宝相華」は空想上の植物で、中国の唐から伝えられた文様。平安時代の仏教美術にはよく登場するよ。隣に展示されている「国宝 金銀鍍宝相華文経箱(きんぎんとほうそうげもんきょうばこ)(滋賀・延暦寺所蔵)」も、金工品だけど同じ平安時代に作られた経箱で、宝相華文が刻まれているから、じっくり見てほしいな。

torarin
さりげなく紹介されたけど、国宝のとなりに国宝が!
贅沢すぎるリン...。

torarin

nagashima
最後のとっておきはこちら!
「重要文化財 日吉山王金銅装神輿(ひえさんのうこんどうそうみこし)(樹下宮)(じゅげぐう)(滋賀・日吉大社所蔵)」<1F-1 通期展示>。
日吉大社は比叡山の山の神さまたちをお祀りしていて、最澄が延暦寺を建ててからは、天台宗の守護神として信仰を集めてきたよ。毎年4月に行われる山王祭では7基のお神輿が登場するんだけど、こちらは現存している14基のうち、重要文化財に指定されている7基のうちの1基。

torarin

torarin
チラシに載っていた作品だね!想像していたよりずっとずっと大きいリーン!
ボクは予習中におさるさんを発見したよ☆

nagashima
トラりん、しっかりチラシを見てくれていて嬉しいな。
そう、このお神輿の錺金具(かざりかなぐ)には、日吉大社の神様のお使い、神猿(まさる)があらわされているよ。屋根の部分には鳳凰の飾りが据えられていてとっても豪華。
ところでトラりん、このお神輿はどれぐらいの重さだと思う?

torarin
え、重さ? 重そうだけど、お祭りで人が担ぐならそれほど重くないのかな?

nagashima
およそ 1500キログラムもあるらしいよ!トンの単位でいうと1.5トンになるね。

torarin
1.5トン!すっごく重い!

torarin

nagashima
作品担当の末兼研究員が頑張って展示していたから、多くの人に見てもらいたいな。
京都会場のみの展示だよ。

torarin
見どころが多すぎて大変だリン!みんな...

torarinnagashima
\京博に来てね/
torarin




おまけ☆
torarinnagashima(カリスマ販売員の2人)
\グッズもあるよ!/
torarin

\展示映像も/
「最澄の教えを受け継ぐ 比叡山延暦寺」(所要時間:約10分)
「天台宗の総本堂 国宝・根本中堂の大修理」(所要時間:約9分)
場所:2階ミュージアム・ラボラトリー
時間:9:00~17:15(2つの映像を繰り返し上映)

\おうちで楽しむ京博/
虎ブログ
特別展「最澄と天台宗のすべて」を予習するリン♪
特別展「最澄と天台宗のすべて」を見に行くリン♪エピソードI

鑑賞ガイド・ワークシート
子どもから大人まで、作品に楽しく向き合えるような鑑賞のヒントや、作品をもっとよく見たくなる問いかけを用意しています。
鑑賞ガイド「最澄さんと天台宗」(日本語版)
A Guide to Enjoying the Exhibition “Saichō and Tendai Buddhism” (English)
观赏指南《最澄与天台宗》(简体中文)
특별전 감상 가이드 <사이초 스님과 일본 천태종> (한국어)

グレゴリ青山の 深掘り!京博さんぽ
京都在住の漫画家・グレゴリ青山さんが、京都国立博物館を紹介するエッセイ漫画です。
第13回 深掘り! 京博バックヤードその8(保存科学室)




伝教大師1200年大遠忌記念 特別展 最澄と天台宗のすべて
新型コロナウイルス感染症の感染予防・拡大防止のためのお願いにご理解・ご協力賜りますようお願い申し上げます。
会期等は今後の諸事情により変更する場合があります。随時、京博ウェブサイトや公式Twitterにてお知らせいたしますので、ご来館の際は最新情報をご確認ください。
※本展はご予約不要でご覧いただけます。

■会期:
2022(令和4)年4月12日(火)~5月22日(日)
[主な展示替]
前期展示:2022年4月12日(火)~5月1日(日)
後期展示:2022年5月3日(火・祝)~5月22日(日)
※会期中、一部の作品は上記以外にも展示替を行います。
■会場:
京都国立博物館 平成知新館
■休館日:
月曜日
■開館時間:
9:00~17:30(入館は17:00まで)
■観覧料:
一般  1,800円
大学生 1,200円
高校生  700円




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