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展示

2023年7月14日

特集展示「茶の湯の道具 茶碗」を見に行くリン♪

こんにちリン!
トラりんだリン!

きょうは、特集展示「茶の湯の道具 茶碗」を見に来たよ!
降矢研究員と待ち合わせしているんだけど...
安定の、いない。

トラりん、登場

大丈夫、こんなことであわてるボクじゃないリン!降矢研究員は
きっと京博のどこかにいるリン!

復元茶室で待っていた、自由な降矢研究員はこちら☆
特別展「京(みやこ)に生きる文化 茶の湯」Part 1



いた!

降矢研究員、登場

torarin(トラりん)
おねんね中?

降矢研究員(降矢研究員)
無の境地...
(実はトラりんが遅刻して待ちくたびれていた。。。)

torarin
戻ってきて!!!

激しく降矢研究員の体を揺らすトラりん

降矢研究員
うぅぅ、現実に戻ってきた。

torarin降矢研究員
じゃあ、あらためて...降矢研究員と特集展示「茶の湯の道具 茶碗」を見に行くリン♪



降矢研究員
最初に紹介する作品は、吉州窯(きっしゅうよう)の玳玻天目(たいひてんもく)だよ。


玳玻天目 吉州窯 京都国立博物館所蔵

torarin
中に描かれているもようは、お花りんと鳥りんかな?

降矢研究員
中国・江西省の吉州窯で焼かれたもので、茶碗の内面に、尾長鳥のような飛鳥文と梅花文が表されているよ。こうした文様の他に鸞(らん)や梅花、文字、龍などの文様が表されたものもあるんだよ。「鸞」は中国の想像上の鳥のこと。親鸞展でこの字を覚えた人もいるかもしれないね。

torarin
親鸞さんの「らん」、ボクもお勉強したリン!どんな姿の鳥りんかな?って気になっていたけど、お茶碗のもようでそのうち出会えるかもしれないね☆
京博公式Twitter

それにしてもこのお茶碗...ツヤツヤでべっこうあめみたいだリン...(じゅるり)

降矢研究員
食いしん坊なトラりん、良く見抜いたね!
この茶碗は、玳瑁釉(たいまいゆう)を掛けた天目だよ。玳瑁釉とは、黒い釉薬の上に黄白色の釉薬を振り掛けて、海亀の一種である玳瑁(たいまい)の甲羅(鼈甲(べっこう)とよばれる)のような不規則な斑文様を作り出した釉薬のことをいうんだよ。

torarin
ぶくぶく... 

亀のポーズのトラりん

降矢研究員
で、トラりんは何してるの?

torarin
カメりん。

降矢研究員
...ま、いいや。次に行こう。染付雲堂手茶碗(そめつけうんどうでちゃわん)「紀三井寺(きみいでら)」だよ。


染付雲堂手茶碗 紀三井寺 景徳鎮窯(けいとくちんよう)

torarin
このお茶碗には、雲の絵が描いてあるリン!(スルーされても引きずらないたいぷ!)

降矢研究員
そうそう、胴部に楼閣と人物、そして渦を巻く雲気文が描かれた筒形の青花茶碗だよ。雲の描き方が特徴的なところから、この種の青花茶碗を雲堂手と呼んでいるよ。

ちなみに、いまは「呂洞賓(りょどうひん)」という剣を背負った仙人が見える向きに展示されているよ。

torarin
お茶碗の中が、茶色くなっているリン!茶渋かな?

降矢研究員
よく観察しているね!内側の釉薬が削り取られて露胎(ろたい)となっていて、煤けた様子も見られることから香炉だったと考えられているよ。

torarin
「ろたい」ってなぁに?おでこ?

降矢研究員
それは「ひたい」ね。
さて、「露胎」とは、陶磁器の素地に釉薬などが掛からずに胎土そのものが見えている状態のことなんだよ。「紀三井寺」とはこの種の茶碗を千利休が、紀州(和歌山県)の紀三井寺において香炉に用いられたものを茶碗として取り上げたことに由来しているんだ。

torarin
「紀三井寺」は、お茶碗を持っていたお寺の名前にちなんでいるんだね!

降矢研究員
続いて、永樂保全(えいらくほぜん)作の、染付雲堂手筒茶碗(そめつけうんどうでつつちゃわん)を紹介しよう。


染付雲堂手筒茶碗 永樂保全作 鴻池善右衛門氏寄贈・京都国立博物館所蔵

torarin
あれ!?いまさっき見たのと同じ?

降矢研究員
そうそう、よくわかったね。半筒の形、染付で雲気文と楼閣が描かれるなどさっきの茶碗などを写して作られたと考えられているよ。


torarin
だから、もようがそっくりなんだね!

降矢研究員
これは最初から茶碗としてつくられたものだけど、内側を「紀三井寺」に似せて、露胎に見えるように仕上げているよ。すごいこだわりだね。先ほどの茶碗に比べてやや小振りの茶碗だけど、京都の茶碗を作る名工であった永樂保全の作だよ。

torarin
さっきの「紀三井寺」は中国で、こっちは日本でつくられたお茶碗だリン!

降矢研究員
それから、これは、トラりん覚えているかな?

torarin
むむ、のぞきこむと井戸の底のように見える枇杷(びわ)色...
これは大井戸茶碗だリン!
\ドヤ/


重要美術品 大井戸茶碗(おおいどちゃわん) 毛利井戸(もうりいど)

降矢研究員
さっきスマホで過去の虎ブログを読み返していたもんね。

torarin
スマホじゃなくてトラふぉんだリン☆まぁ、見なくても覚えているけどね♪

大井戸茶碗登場の回:
特別展「畠山記念館の名品─能楽から茶の湯、そして琳派─」を見に行くリン♪ エピソードⅢ
特別展「京(みやこ)に生きる文化 茶の湯」Part 1

降矢研究員
大井戸茶碗は見込みが深く大ぶりな様子から、古くから名物として取り上げられているんだよ。この茶碗は胴部がゆったりと丸く、轆轤目(ろくろめ)が立ってはいて、釉がたっぷりと掛かっていることから全体にやわらかい印象に仕上がっているよ。

torarin
「ろくろめ」ってなぁに?「ろくろっくび」のおめめバージョン?

降矢研究員
そうそう。妖怪「ろくろっくび」の目のように見えることから、このように言うんだよ。
って、そんなわけないじゃん!!
轆轤目は、茶碗の胴部に見える筋状の成形痕のことだよ。ちなみに、この茶碗は毛利家に伝来したことから「毛利井戸」と呼ばれているよ。

torarin
同じ井戸茶碗でも、雰囲気がそれぞれちがうんだね☆

降矢研究員
そして最後に紹介するのは、野々村仁清(ののむらにんせい)作の、銹絵水仙文茶碗(さびえすいせんもんちゃわん)だよ。


重要文化財 銹絵水仙文茶碗 野々村仁清作 京都・天寧寺所蔵

torarin
「りん」としたお茶碗!

降矢研究員
...トラ「りん」と掛けた?

torarin
(聞こえないふり)

降矢研究員
(いつも通りすべったな。。。。)
さてさて、この茶碗は一輪の水仙が銹絵(さびえ)で描かれた茶碗だよ。やわらかな質感と丸みをおびた形に仕上がっているよ。

torarin
「さびえ」ってなぁに?わびさびの「さび」?

降矢研究員
銹絵とは、鉄分を多く含む顔料で絵付を行ったものをいうんだよ。濃い茶色をしているよ。
この茶碗は茶人として著名な金森宗和が菩提寺の天寧寺に寄進した茶碗なんだ。この茶碗の寄進状も存在していて、宗和と仁清との関わりが色濃くみえる作品として注目をされているんだよ。

torarin
お茶碗を使う人とお茶碗を作った人が、仲良しだったことが分かるんだね♪
降矢研究員、ありがとリン!

降矢研究員
今回は京博と近隣の博物館・美術館の9館で連携し、茶碗をキーワードにした展示を行っているよ。詳細はPDFで確認してみてね。入館した際の半券は相互割引に必要だから大切にとっておいてね。
9館連携相互割引(PDF)

torarin
お茶碗についてもっと知りたいおともだち、「博物館ディクショナリー」もあるリン!
博物館ディクショナリー230号「茶人たちに好まれてきた茶碗 高麗茶碗」(PDF)

torarin降矢研究員
皆が見に来てくれるのを待っているリン!




\展覧会概要/
特集展示 茶の湯の道具 茶碗
■会期:
2023年6月20日(火)~ 9月10日(日)
■会場:
京都国立博物館 平成知新館3F-1
■休館日:
月曜日
※ただし7月17日(月・祝)は開館、翌18日(火)休館
■開館時間:
9:30~17:00(入館は16:30まで)
■観覧料:
一般  700円
大学生 350円
※本観覧料で当日の平成知新館の全展示をご覧いただけます。




\トラりん、ぺ/

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