特別展「国宝 一遍聖絵と時宗の名宝」を見に行くリン♪
エピソードⅢ―700年

こんにちリン！
トラりんだリン！

特別展「国宝 一遍聖絵と時宗の名宝」についての大長編・虎ブログも、いよいよエピソードⅢ♪
（ⅠとⅡもよかったら読んでね☆　予告編もあるリン♪）

予告編：　特別展「国宝 一遍聖絵と時宗の名宝」を予習するリン♪
　〇予告編I
　〇予告編Ⅱ
本編：　特別展「国宝 一遍聖絵と時宗の名宝」を見に行くリン♪
　〇エピソードⅠ―新発見
　〇エピソードⅡ―全12巻公開

無事に、宣言通りここまで来られてよかったリン...=3

え？
「もう展示を見たから、虎ブログはいいや」って？

ノンノン☆

5月14日（火）から後期展示がはじまって、作品が大きく入れ替わったよ♪
すでに展示を見てくれたおともだちも、違った顔の時宗展を楽しんでもらうことがきるリン！

今日、いっしょに展示を見てくれるのは書跡担当の上杉研究員だよ☆

上杉研究員：トラりん、ひさしぶり。
今日もよろしくね。

トラりん：上杉研究員は、いつも優しいリン！
だいすきだリン♪
上杉研究員といっしょに、エピソードⅢスタートぅ！！
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上杉研究員：まずは「重要文化財　真教上人書状（しんきょうしょうにんしょじょう）　寿阿弥陀仏宛（じゅあみだぶつあて）　（京都・長楽寺所蔵）」（後期展示）から見てみよう。
真教上人のお手紙だよ。

トラりん：真教上人？
淺湫研究員と見た、あの人？

上杉研究員：そう。
一遍さんの後を継いだ時宗の二代目（二祖）。
今回の展覧会タイトルについている「時宗二祖上人七百年御遠忌記念」の「二祖上人」のことだよ。

トラりん：予習したリン！
確か一遍上人の最初の弟子で、今年が亡くなって700年の節目の･･････
えっ！真教上人のお手紙？
700年前の？？
いったい何が書いてあるリン？！

上杉研究員：トラりん、よく覚えていたね。
このお手紙は寿阿弥陀仏（じゅあみだぶつ）さんという人へ出したもので、「２、３年は故郷でゆっくりお休みください」と書いてあるよ。
おそらく各地を遊行してまわった寿阿弥陀仏さんを気遣った言葉なんだろうね。

トラりん：淺湫研究員から聞いたとおり！
700年を超えて 真教上人の優しさが伝わってくるリン♪
そういえば、この字もやわらかくて優しい印象だリン☆
でも、「寿阿弥陀仏」ってすごいお名前だね！

上杉研究員：うん、それは阿号、阿弥陀仏号といって、阿弥陀仏を信仰する人々が用いた法名、 お坊さんネームだよ。

トラりん：お坊さんネーム！！

上杉研究員：そうだね。
トラりんだったら 虎阿弥陀仏か、 琳阿弥陀仏？？

トラりん：かっこいい！
ボクもそのお名前ほしいリン！

上杉研究員：じゃあ、「一期不断念仏結番（いちごふだんねんぶつけちばん）（神奈川・清浄光寺（遊行寺）所蔵）」（後期展示）をみてみよう。

トラりん：他阿弥陀仏、其阿弥陀仏、覚阿弥陀仏......
「お坊さんネーム」がずらり！！
この作品は、なに？

上杉研究員：「一期不断念仏」といって、例えば7日間とか日にちを決めて、その間、ずーっと「南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏......」と称（とな）えるんだ。
一人では無理なので、1～6番のチームで交代しながら、昼も夜も途切れることなく称え続けるんだよ。
これはその参加者リストであり、当番表なんだ。

トラりん：えぇぇ？！すごく大変そうだリン！
でも当番表って聞くと、むかしのひとでも不思議と身近に感じるなぁ☆
あっ、一遍上人のお名前もあるよ！

上杉研究員：うん、一遍さんはリーダーだね。
ちなみに1番最初に書かれている「他阿弥陀仏」は真教さんのことだよ。

トラりん：真教上人の「お坊さんネーム」は、他阿弥陀仏なんだね！
どうして、最初に書かれているの？

上杉研究員：真教さんはお経や念仏を称えるのが上手で、いつも最初の第一声をまかされていたんだ。
みんなはその音に合わせて称えるんだよ！

トラりん：すごいリン！
お経を称えるのにも、「上手」があるんだねー☆
考えたことなかったリン！
700年を超えて 真教上人の美声が伝わってくるリン♪

上杉研究員：最後は、「六字名号（ろくじみょうごう）　真教上人筆（神奈川・清浄光寺（遊行寺）所蔵）」（後期展示）。
真教さんの書いた「南無阿弥陀仏」だよ。

トラりん：1、2、3、4...六字！！
こちらの真教上人の文字は、太くて独特だね☆

上杉研究員：そうだね。
前期に展示されていた一遍さんの六字名号（「六字名号　一遍上人筆（神奈川・清浄光寺（遊行寺）所蔵）」）も独特だったけど、その影響を受けながら、真教さん独自の書体となっているよ。
しなる弓のような 「弥」の字が特徴的だね。

トラりん：どっしり力強くってたのもしいけど...やっぱりどこか優しさも感じるリン☆

上杉研究員：時宗で書かれる「南無阿弥陀仏」は、一遍さん、もしくは真教さんの書いたものを真似て書かれることが多いんだ。
同じ部屋に展示されてる「一遍上人・真教上人像（京都・金蓮寺所蔵）」の「南無阿弥陀仏」と見比べてみて。

トラりん：本当だリン！
「弥」なんて、そっくり☆
みんな真似しちゃうくらい真教上人が好きなんだね！
700年を超えて真教上人の 愛され度が伝わってくるリン♪

上杉研究員：そうだね。
一遍さんの素晴らしい教えを、広めよう、伝えよう、とがんばってくれたのが真教さんなんだよ。
そんな真教さんをみんな慕っているんだね。
会場には他にも、時衆の発展に尽力する真教さんの姿がうかがえる「道場誓文（どうじょうせいもん）（神奈川・清浄光寺（遊行寺）所蔵）」や、知人からの質問に78歳の真教さんが夜を明かして返信を書いたという「重要文化財　安食問答（あじきもんどう）（神奈川・清浄光寺（遊行寺）所蔵）」など、優しくがんばり屋な真教さんの人柄がうかがえる書跡を展示しているよ。
是非、遷化700年の記念の今年に観てもらいたいな！
もちろん、書跡だけじゃなく、真教さんの活躍を描いた絵巻「遊行上人縁起絵（ゆぎょうしょうにんえんぎえ）」も複数展示されているよ。
ということで、アンカーの井並 ホープ研究員へバトンをパス☆

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カリスマ販売員：

＼図録 2,500円（税込） も好評販売中☆／


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特別展　時宗二祖上人七百年御遠忌記念
国宝 一遍聖絵と時宗の名宝
■会期：2019年4月13日（土）～ 6月9日（日）
　　　　前期：2019年4月13日（土）～ 5月12日（日）
　　　　後期：2019年5月14日（火）～ 6月9日（日）
　　　　※会期中、一部の作品は上記以外にも展示替を行います。
■会場：京都国立博物館　平成知新館
■交通：JR、近鉄、京阪電車、阪急電車、市バス
■休館日：月曜日
※月曜日が祝日・休日となる場合は開館し、翌火曜日を休館とします。

■開館時間：
火～木・日曜日：9：30～18：00（入館は17：30まで）
金・土曜日：9：30～20：00（入館は19：30まで）

■観覧料：
一　般　1,500円（1,300円）
大学生　1,200円（1,000円）
高校生　　900円　（700円）

※（　）内は前売り料金・20名以上の団体料金。
※中学生以下は無料です。
※障害者手帳等(*)をご提示の方とその介護者1名は、観覧料が無料になります。
　身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳、戦傷病者手帳、被爆者健康手帳
※大学生・高校生の方は学生証をご提示ください。
※キャンパスメンバーズは、学生証または教職員証をご提示いただくと、各種当日料金より500円引きとなります。

＼奈良国立博物館「国宝の殿堂 藤田美術館展」との相互割引もあるリーン♪／
会期中、奈良国立博物館「国宝の殿堂 藤田美術館展」の一般観覧券および無料観覧券、またはその各半券を、当館チケット売場にてご提示いただくと、特別展「国宝 一遍聖絵と時宗の名宝」一般当日券が1回のみ200円引となります。

■ワークショップ
一遍さんを探そう！～さわって楽しむ絵巻物～
平成知新館2Fレファレンスコーナーで、関連ワークショップを行うよ♪
今回、特別に用意した「国宝 一遍聖絵」巻七のレプリカを手にとって鑑賞できるんだって！！
とっても貴重な機会だから、展示とあわせて楽しんでもらえたらうれしいリン♪

■記念講演会
〇5月25日（土）
「一遍聖絵に見る聖性と熊野信仰」
　講師：遠山 元浩 氏（遊行寺宝物館長）

【時　間】　13：30～15：00
【会　場】　平成知新館 講堂
【定　員】　200名
【聴講料】　無料（ただし、当日の観覧券等が必要）
当日12：00より、平成知新館1階グランドロビーにて整理券を配布します。
定員になり次第、整理券配布を終了します。

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ミュージアムショップでは、特別展「国宝 一遍聖絵と時宗の名宝」のグッズを販売中☆
上杉研究員と言えば、シャツにかわいいワッペンを日替わりで付けていることで有名だけど（今回はペンギンりんだったね♪）なんと会場限定グッズにはこんなものも...

いっぺんワッペン☆ 864円（税込）

いろいろな種類のワッペンがあるリン！

＼上杉研究員、やったね！！／

早速、付けてみる☆

ペンギンりんに教えを説く一遍上人の出来上がり♪