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2020年8月 7日

西国三十三所 草創1300年記念 特別展「聖地をたずねて─西国三十三所の信仰と至宝─」を見に行くリン♪ エピソードⅡ

こんにちリン!
トラりんだリン!

torarin

ぱんぱかぱーん☆。・

京博では特別展「聖地をたずねて─西国三十三所の信仰と至宝─」を開催中!!

前回の「虎ブログ」では、羽田研究員といっしょに展示を見たリン♪

聖地巡礼スタートのお話とあわせて展示を見たら、ますます興味がわいて、もっと見たくなっちゃったリンっ☆
京博で聖地巡礼している気分になれるよね!

torarin(淺湫研究員)
じゃあ、今日はどの作品を紹介しようかな。
素晴らしい作品がたくさんあるから、いつも迷ってしまうんだよ。

torarin

torarin(トラりん)
淺湫研究員☆
ボクといっしょに展示室に行ってくれるの?
ボクといっしょに展示室に行ってくれるの?!
わくわくが隠せず、2回言ってしまったリンっ!!

torarin
もちろんだよ。
さっそく、いっしょに展示室に見に行こう。

torarintorarin(2人)
\聖地巡礼に出発/

torarin




torarin
まずは、こちらから。
「重要文化財 十一面観音立像(じゅういちめんかんのんりゅうぞう)(京都・清水寺所蔵)」(通期展示)<1F-1>だよ。

torarin

torarin
きょうは、こちらの作品から聖地巡礼スタートなんだね!
こちらが十一面観音さまかぁ☆
「聖地をたずねて─西国三十三所の信仰と至宝─」を予習するリン♪エピソードⅡで、上杉研究員から教えてもらったリン♪
ボクはポーカーフェイスで有名なのに、11種類も表情があるなんてすごいね!!

torarin
十一面観音は大きな顔とは別に、11の小さな顔を頭の上に載せているので、正確にいうと十二面観音なんだ。
本来は小さな顔が10面だけで、大きな顔と足して11面だったんだよ。
で、四方八方というように“八”とは東西南北と北東、北西、南東、南西の八方位、それに上下を足して10。
それですべての方向を意味するんだ。
この仏さまがこの世の中のすべてに目を向けて、救ってくれるということをあらわしているんだよ。

torarin

torarin
本当は、12のお顔があるんだね♪
ボク、まだ1歳だから数え切れなかったリンっ!
仏さまは、ぜんぶ見てくれているのかぁ☆
想像していたより、たくさんの意味が込められていたリン!

torarin
この十一面観音は1本の木から彫られていて、これは古い仏像の特徴なんだけど、顔が少し穏やかになっているね。
その顔に注目すると、実は元慶寺の帝釈天立像(通期展示)<1F-1>とよく似てるんだ。
人間の場合は他人のそら似っていうこともあるけれど、仏像の場合はつくった人が同じグループの人である可能性が高いんだよ。

torarin 重要文化財 十一面観音立像(京都・清水寺所蔵)


torarin 帝釈天立像(京都・元慶寺所蔵)

torarin
ンンンンン...
言われて見るとそんな気がするリン!
淺湫研究員たちは、そうやって作品を研究しているんだね♪
すごいリンっ!!(ソンケーのまなざし☆)

torarin
続いて、「重要文化財 千手観音立像(せんじゅかんのんりゅうぞう)(京都・醍醐寺所蔵)」(通期展示)<1F-1>だよ。

torarin

torarin
さっきは、たくさんのお顔があったけど...
こんどは、

おてて...いっぱい...!!

torarin
千手観音は、本当に千本の手を持つものもあるんだけれど、大体のものは1本が25本分のはたらきをするということで、40本の手であらわされるんだ。
正確にいうと40本プラス合掌している手、この仏さまの真の手で42本になるんだけどね。
これはもれなく人々を救うことをあらわしているんだよ。

torarin

torarin
ハッ!!
過去の「虎ブログ:仏像に込められた意味だリン☆」で紹介してくれた、いまは国宝の「千手観音立像(せんじゅかんのんりゅうぞう)(妙法院所蔵)」も、おなじように1本を25本分と数えていたね☆
手の数も頭の数もひっかけだリン...
仏さまにはいろいろな意味があって、興味深いリン♪

torarin
さいごは、「馬頭観音坐像(ばとうかんのんざぞう)(京都・松尾寺所蔵)」(通期展示)<1F-1>だよ。

torarin

torarin
馬?!
お顔は馬っぽくは見えないけど...
虎頭観音さまも、いるのかな?

torarin
この仏さまは、正面と左右におこった顔が3つ、頭上に馬の頭がのっているよ。
そして、手が8本。
このような顔や手がたくさんある仏さまは、仏教が生まれたインドの神さまのすがたを取り入れて生み出されたんだ。
観音さまといえば、普通は優しい顔をしているんだけど、この観音さまは怒っているよね。
だから馬頭明王と呼ばれることもあるんだ。
この仏さまは、京都の日本海側の海沿いにまつられているんだけど、たぶん船の事故を防ぐ役割を持っていたと思うよ。
というのも、海で事故にあったときに、観音さまの名前をとなえれば、観音さまが白馬に変身して助けに来てくれると、お経には書いてあるんだ。

torarin

torarin
なんだか勝手に親近感!!
ボクも「怒っているの?」って聞かれることが多いけど、いい子の虎だリンっ!
この観音さまも(顔は少し怖いけど)、実際は海の事故からみんなを守ってくれる観音さまなのかぁ☆

torarin
観音さまは、いろいろな姿に変身して、われわれを救いに来てくれるんだね。
たくさんの頭や手には、それぞれいろんな意味が込められてるよ。
手に持っている道具にもひとつひとつ意味があるから、興味を持ってくれたおともだちは調べてみるとおもしろいよ。

torarintorarin
特別展「聖地をたずねて─西国三十三所の信仰と至宝─」は、

\9月13日(日)まで☆/
torarin




特別展「聖地をたずねて─西国三十三所の信仰と至宝─」の音声ガイドナビゲーターは、みうらじゅんりん、いとうせいこうりん☆
展示とあわせて楽しんでもらえたら、うれしいリン♪

torarin




おまけ☆
\カンボジアの観音さま?のお顔/

torarin




\淺湫研究員が講師の記念講演会もお見逃しなく♪/
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8月22日(土) 13:30~15:00
「西国三十三所、観音めぐり」
講師:淺湫 毅(京都国立博物館 上席研究員)
定員:100名(通常の半数)
整理券配布開始は当日の12:00を予定していますが、待ち列が長くなり、適切な間隔が保てないと判断した場合には、配布の開始を早めさせていただきます。あらかじめご了承ください。
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西国三十三所 草創1300年記念 特別展
聖地をたずねて─西国三十三所の信仰と至宝─

本展覧会は、新型コロナウイルス感染症の感染予防・拡大防止のため、変更の場合があります。 随時、公式Twitter等にてお知らせいたしますので、ご来館の際は最新情報をご確認ください。
また、新型コロナウイルス感染症の感染予防・拡大防止のためのお願いにご理解・ご協力賜りますようお願い申し上げます。


■会期:2020年7月23日(木・祝)~9月13日(日)
■会場:京都国立博物館 平成知新館
■交通:JR、近鉄、京阪電車、阪急電車、市バス
■休館日:月曜日
 ※ただし、8月10日(月・祝)は開館。
  <8月4日(火)~8月16日(日)まで続けて開館>
■開館時間:
 9:30~18:00(入館は17:30まで)
 ※金・土曜日の夜間開館は中止し、18:00閉館といたします。
■観覧料:
 一 般 1,600円(1,400円)
 大学生 1,200円(1,000円)
 高校生  700円 (500円)
 ※( )内は20名以上の団体料金・前売り料金。
 ※中学生以下は無料です。
 ※障害者手帳等ご提示の方とその介護者1名は、観覧料が無料になります。
 ※大学生・高校生の方は学生証をご提示ください。
 ※キャンパスメンバーズは、学生証または教職員証をご提示いただくと、各種当日料金より500円引きとなります。



おうちで楽しむ「特別展」
京博に来られないおともだちも、おうちで「特別展」を楽しんでもらえたらうれしいリン♪

YouTube トラりんチャンネル展覧会
特別展「聖地をたずねて」を見に行くリン♪

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