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展示

2019年9月 6日

ICOM京都大会開催記念 特別企画「京博寄託の名宝」を見に行くリン♪エピソードIII

こんにちリン!
トラりんだリン!

torarin

みんなぁぁぁあ!!
どう?
ICOM京都大会開催記念 特別企画「京博寄託の名宝 ─美を守り、美を伝える─」はっ!

すんごいでしょ?!!

これまで「特別展をおさえておけばいいかな」と思っていたおともだちィィイ!!
甘くみないでいただきたいっ=3(ドヤ☆)

名品ギャラリー(平常展示)でも、素晴らしい文化財をたくさん見ることができるよ♪

今回の「虎ブログ」でエピソードⅢになるけど、今日もそのすごさを体感してもらえる自信があるリンっ☆
まずは、いっしょに展示室を見てくれる研究員を紹介しよーう♪

\大原研究員!/
torarin

\羽田研究員!/
torarin

\上杉研究員!/
torarin ※今日のワッペンはペンギンりんだリン!
かわいいリン♪

\末兼研究員!/
torarin

「虎ブログ」初登場☆
\朝賀学芸部長っ!/

torarin

トラりん:今日は、エピソードⅠエピソードⅡよりもメンバーが多くてさらに豪華だリン!
畳みかけてきたーっ!!

それでは、「虎ブログ」初登場の朝賀部長からありがたいお言葉をいただくリンっ☆

朝賀部長:はいっ、今回の展示は、国際博物館会議、通称ICOM(アイコム)世界大会が、この京都で開催されることを記念して企画されたものなんだよ。
世界中の博物館関係者が京都に大勢集まって、これからの博物館をより良いものにするためにはどうしたらいいのか、真剣に話し合う会議なんだ。
さまざまな国の人々が京都に来てくれるので、みんなに日本文化の素晴らしさをじっくり見てもらうため、京都国立博物館がお寺や神社などからお預かりしている超名品を大盤振る舞いして展示しているよ。

トラりん:しかも、名品ギャラリー観覧料520円(一般)はそのままだから、これは絶対に見逃せないよねっ!!!(大興奮)

末兼研究員:今回の「虎ブログ」は、いつも以上に紹介作品をしぼるのに苦労したよ。
なんといっても、名品だらけなんだから。

上杉研究員:本当に、どれも素晴らしい作品なんだ。
トラりん、今回も期待していてね。

トラりん:み、みんな...
自らハードルを上げてくるなんて、よほどの自信...!
頼もしいリン!!
それじゃあ、今日も展示室にしゅっぱーつ☆

みんな:オーッ!



トラりん:今日は、どんなお話を聞かせてもらえるかな♪

大原研究員:僕からは一つとっておきの作品を紹介しよう。
「千体愛染王画巻(せんたいあいぜんおうがかん)」(2F-2)だよ。

torarin

トラりん:なにやらたくさん描かれているから、文字かと思ったら...
仏さまがたくさん!!!

大原研究員:じつはこの作品、僕の担当作品の中では最も重要な作品の一つなんだけど、それだけに簡単に展示できるようなお品ではなく、13年前に僕がこの博物館に着任したときから、「ここぞという時にだそう」と決めていたんだ。
だから、京都国立博物館では約20年ぶりの展示になる。
この機会を逃さずに、ぜひじっくり見てほしいんだ。

トラりん:13年間も大原研究員があたためていた作品が、今ここに...!
大原研究員にとって、想いの深い作品のひとつなんだね☆
で、この絵はなにを表しているの?

大原研究員:これは、愛染明王が千体描かれている。
愛染明王は、人間のどろどろした愛欲がそのまま悟りの世界につながることを示す密教の仏様。
人間、悩むからこそ、そこから逃れようと考えるね。

torarin

トラりん:小さくて見るのがつらいリン...

大原研究員:年寄りみたいなことを言わない。
小さいけど、でも、このおおらかな表現は、平安時代11世紀末から12世紀初頭のものだと考えられる。
このよさがわかるようになったら、もう僕の説明なんかいらないだろうね。

トラりん:作品の素晴らしさをわかるようにはなりたいけど、ボクは大原研究員から離れないリンっ!
「京博寄託の名宝」が終わってしまったら、つぎに「千体愛染王画巻」と会えるのはいつになるかなぁ...
ボクもひとつひとつの出会いを大切にして、素晴らしさを噛みしめながら作品を楽しもう☆

羽田研究員:はじめに、「国宝 禅院額字并牌字(ぜんいんがくじならびにはいじ)のうち「首座(しゅそ)」「浴司(よくす)」(京都・東福寺所蔵)」(1F-3)を紹介するね。

torarin

トラりん:大きくて力強い文字だリン!!
どんな意味があるんだろう...?

羽田研究員:「首座(しゅそ)」というのは、禅宗寺院での役職をあらわす言葉で、「浴司(よくす)」はお風呂のこと。
どちらも、それぞれの部屋に掲げられた額字、いまでいう表札のもととなる原字だよ。
威風堂々とした力強い筆づかいは、重厚さとともに、迫力に満ちていて、文字なのにいまにも飛び出してきそうだよね。

トラりん:え、なんで「お風呂」?
なんだか、ありがたい意味が込められていそうだリン...!

torarin

羽田研究員:禅の世界では、お風呂に入るのも修行のひとつだから、私語は厳禁なんだ。
これらは、鎌倉時代に日本から中国に渡り禅の教えを学んだ円爾(えんに、1202~80)という僧侶が帰国して博多に承天寺(じょうてんじ)を創建した際に、留学中の師匠であった無準師範(ぶじゅんしばん)から贈られたものだと考えられているよ。

トラりん:海を越えた師匠と弟子の絆!
作品の背景にあるストーリーもすごいリン!!
何度も言うけど、こんなに素晴らしい作品が見られるなんて、我が家ながら京博はやっぱりすごいリン!!

上杉研究員:つづいて、「国宝 法華経(ほけきょう)〈運慶願経(うんけいがんきょう)〉巻第七(京都・真正極楽寺所蔵)」(1F-3)を紹介するね。

torarin

トラりん:とっても美しい文字が、見渡す限りたくさん並んでいるリン☆
きっと丁寧に書いたんだね!
運慶願経って...あの運慶さん?

上杉研究員:そう!
鎌倉時代の仏師として有名な運慶さんが、快慶さんたちといっしょに、仏さまに願いをこめて書き写させた『法華経』なんだ。
実は、最終巻の第八巻(国宝)には、このお経がどのようにして写されたかが書いてあるんだ。
それによると、延暦寺・園城寺・清水寺の霊水を汲んできて墨をすって書写したんだ。
それから、一日に書き写した行数を数えて、一行につき、みんなで三度拝んで、南無阿弥陀仏・南無妙法蓮華経と称えたんだ。
最終的に五万回拝んで、十万回念仏を称えたと書かれているよ。

torarin
※羽田研究員(演技派の表情)恒例の写りこみ/京博スタッフ談)

トラりん:十万回も?!
そんなに頑張って、運慶さんは仏さまに何をお願いしたの?

上杉研究員:残念ながら何をお願いしたかは書いてないんだ。
だけど、一説には平重衡による南都焼き討ちで焼失した、東大寺大仏の復興と言われているよ。
お経を巻く軸には、東大寺の焼けた柱からとった木が使われているんだ。
ちなみに運慶願経は京博のご近所、法住寺の辺りで書かれたんだよ。
ぜひ京博で観てほしい名宝なんだ。
運慶さんの想いが伝わったかな?

トラりん:届いたリン!!
ぜひこの機会に、たくさんのおともだちに見てもらえるといいな☆

末兼研究員:僕からは「国宝 剣 無銘 附 黒漆宝剣拵(こくしつほうけんこしらえ)(大阪・金剛寺所蔵)」(1F-5)を紹介しよう!

torarin

トラりん:かっこいいリン!!
強い勇者が持っていそうな剣だね☆

末兼研究員:そうなんだ。
ゲームのキャラクターが持っている武器みたいに見えるけど、この「剣」は実際に使うものじゃなくて、神様や仏様に奉納するために作られたよ。
だから、古代の武器としての「つるぎ」と区別して「けん」と呼ぶよ。
この形の剣は、日本に2本しかない大変珍しい作例なんだ。

トラりん:2本だけ!
とっても貴重な作品だリン!!

末兼研究員:ふつうは1尺(約30センチ)未満のものが多いんだけど、この作品は刃長が62.2センチもあって、しかも鎬筋(しのぎすじ)を設けず、両切刃造となっているんだよ。
鎬(しのぎ)というのは断面図にすると菱形の上下の頂点部分のこと。
傷みもほとんどないし、平安時代に作られたものとは思えないほど美しいので、ぜひ実物を見てほしいな。

torarin
※末兼研究員直筆だリン☆

トラりん:珍しい作品を長い年月が経ったいまでも美しい状態で見られるって...
やっぱり京博の展示ってすごいリン!!
(大事なことは何度も言う)

トラりん:みんな、ありがとリン♪
今回の展覧会をきっかけに、京博の名品ギャラリーもたくさんのおともだちに楽しんでもらうことができそうだね☆

羽田研究員:本当にすごい作品ばかりだったね。
書跡の部屋に展示されている作品はすべて国宝だし、まさに「国宝展」級の展覧会だよね。

大原研究員:トラりん、知っている?
特別企画「寄託の名宝」開催期間中の9月7日(土)は、なんと!
無料観覧日なんだよ。

トラりん:む、無料?!!
こんなにすごい作品ばかりを展示している上に、無料?!!
京博は、太っ腹だリン!!

朝賀部長:この展示には、もしかしたら、トラりんもどこかで観たことのある作品があったんじゃないかな?
おともだちが学校で使う教科書に載っている作品もあるよ。
全部本物だよ。
世界中の人々が観に来てくれる展示だから、京都国立博物館が実はすっごくスゴイということをわかってもらうために、がんばったんだ。

トラりん:博物館に来ることや文化財を見ることって構えがちだけど、ぜーんぜん難しいことじゃなくて、自分の楽しみ方でいいリン♪
ぜひ、教科書で見た「あの」作品の本物を京博で見てみてねー☆
「思っていたより〇〇だった!」みたいな発見もあるかもしれないリン!

みんな:楽しんでね♪



おまけ☆

朝賀部長:京博の名品がずらりと掲載されている名品図録「京都国立博物館寄託の名宝―美を守り、美を伝える―」 もう見てくれたかな?
特別企画「京博寄託の名宝」で展示されている作品もたくさん紹介しているよ。
今回は、日本語だけではなく、
ナント 英語・中国語・韓国語の解説があるから、留学生や海外のお客様、外国語を学んでいる方にも喜んでもらえそうだよ!!

torarin

トラりん:でも、そんなにすごいなら...
お高いんでしょう...?

朝賀部長:税込1,800円!

トラりん:なんだって?!
この内容で?!

朝賀部長:豪華すぎるよね!

トラりん:こ、これは...

2人:\買うしかなーいっ☆/

torarin



ICOM京都大会開催記念 特別企画
京博寄託の名宝 ─美を守り、美を伝える─

■会期:2019(令和元)年8月14日(水) ~ 9月16日(月・祝)
※2019年9月7日(土)は無料観覧日
■会場:京都国立博物館 平成知新館
■休館日:月曜日
※2019年9月2日(月)、 9月16日(月・祝)は開館

■開館時間:
火~木・日曜日、9月7日(土): 9:30~17:00(入館は16:30まで)
金・土曜日(9月7日を除く): 9:30~21:00(入館は20:30まで)

■観覧料:
一般  520円(410円)
大学生 260円(210円)

※( )内は20名以上の団体料金。
※大学生の方は学生証をご提示ください。
※高校生以下および満18歳未満、満70歳以上の方は無料です(年齢のわかるものをご提示ください)。
※障害者手帳等(*)をご提示の方とその介護者1名は、観覧料が無料になります。
 (*) 身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳、戦傷病者手帳、被爆者健康手帳
※キャンパスメンバーズ(含教職員)は、学生証または教職員証をご提示いただくと無料になります。
\期間限定で3館(京博・京都文化博物館・京都国立近代)相互割引もあるリーン♪/
詳細は、相互割引のお知らせ―2019年9月1日(日)~7日(土)

■関連土曜講座
\9月14日開催☆/
講師は、「虎ブログ エピソードⅡ」に登場してくれた、永島研究員だよ☆
無料で楽しんでもらうことができるから(観覧券は必要だリン☆)、たくさんのおともだちに参加してもらえたらうれしいリン♪

torarin
〇9月14日(土)13:30~15:00
「モノから聞こえる物語 ―「唐鏡」はどこから来たのか―」
 永島 明子(京都国立博物館 教育室長)
 詳細はこちら

\「ICOM京都大会」開催中!/
京博でも関連イベントがたくさん行われtてるから、この機会にぜひ!かけこんで!!

〇2019年9月1日(日)~6日(金)
明治古都館特別公開

\ボクの切手と小型印も見てねー!/
〇2019年9月1日(日)~7日(土)
ICOM京都大会記念!切手販売、小型印押印
9月7日(土)に「ぽすみるく」りんが郵便配達の合間に遊びにきてくれるリン♪

〇2019年9月5日(木)~16日(月・祝)
ICOM京都大会開催記念 風神雷神図屏風(高精細複製品)特別展示

〇2019年9月6日(金)
ICOM京都大会 日米文化教育交流会議美術対話委員会シンポジウム
「日本美術における国際交流―課題と可能性」

〇2019年9月7日(土)
無料観覧日(※閉館は17:00<入館は16:30まで>)

〇2019年9月7日(土)
ICOM京都大会開催記念 KYOTO博物館子どもフォーラム
「文化財に親しむ授業スペシャル!」




「虎ブログ」撮影してくれる、スリーベイ☆(三浦りん)
(撮影:羽田研究員)

えっ!誰?!!
スリーベイの服装的に、飼育員と虎みたいって言ったの!!

torarin

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