- 特別展アーカイブ
- 1995年4月11日 ~
これまでの特別展
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- 特別展 畠山記念館の名品─能楽から茶の湯、そして琳派─
- 2021年10月9日(土)~12月5日(日)
荏原製作所の創業者である畠山一清(はたけやまいっせい、号:即翁<そくおう>)が蒐集した美術品を収蔵する畠山記念館。本展は改築工事のため長期休館中の同館コレクションのなかから、茶道具を中心とする日本・中国・朝鮮半島の古美術の名品を紹介します。即翁が愛蔵した茶道具には「即翁與衆愛玩(そくおう よしゅうあいがん)」の蔵印が用いられており、その言葉は自らが蒐集品を独占するのではなく、多くの人と共に楽しみたいとの即翁の想いが込められています。即翁の美意識と彼の愛した古美術の世界を共有できるまたとない機会です。
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- 特別展 京(みやこ)の国宝―守り伝える日本のたから―
- 2021年7月24日(土)~9月12日(日)
今に残る古の品々は、大勢の人々の手を経て、過去から現代へと伝えられてきました。我が国はそうした貴重な品々のうち、特に歴史上、芸術上たぐいない価値を持つものを重要文化財や国宝に指定する制度を設けています。文化財を国民的財産として活用しつつ、将来まで確実に伝えるべく、指定を出発点として社会全体で管理や保護がはかられています。
とりわけ古都、京都の文化財は早くから重視され、文化財保護の進展に重要な役割を果たしてきました。この日本を代表する歴史都市は、同時に我が国の誇る学問や芸術の一大拠点でもあり、令和4年度には文化庁の京都移転も控えています。
本展は、そのような京都ゆかりの名高い国宝、皇室の至宝の数々を中心にご覧いただきながら、文化財のもつ不滅の魅力とその意義をご紹介しようとするものです。会場では、長きにわたる我が国の文化財保護のあゆみや、日々の調査研究、防災、修理といった、文化財を守り伝える上で欠かせない様々な取り組みも取り上げます。本展を通じ、日本の歴史と美術工芸の粋をご堪能いただくとともに、私たちの社会にとってかけがえのない文化財を後世に伝える営みに想いを馳せていただければ幸いです。
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- 凝然国師没後700年 特別展 鑑真和上と戒律のあゆみ
- 2021年3月27日(土)~ 5月16日(日)
- 鑑真(がんじん 688~763)は、中国・唐時代の高僧で、律の大家として尊敬を集めました。
しかし、日本での戒律の整備を目指していた聖武天皇の意を受けた日本僧・栄叡(ようえい)、普照(ふしょう)より懇請され、その地位をなげうち、5度の日本への渡航失敗と失明をものともせず、天平勝宝5年(753)、6度目にしてようやく日本の地を踏みました。その後、唐招提寺を拠点に、中国正統の律の教えを日本に定着させ、日本仏教の質を飛躍的に高めました。
律とは僧侶のあるべき姿を示し、戒とは僧俗の守るべき倫理基準です。戒律を学ぶことは、僧侶とは何か、仏教とは何かを問い直すことでもあり、日本が社会変動を迎えるたびに、幾多の名僧が戒律に注目し、仏教の革新運動を起こしました。特に、鎌倉時代には、唐招提寺の覚盛(かくじょう 1194~1249)、西大寺の叡尊(えいそん 1201~1290)、泉涌寺の俊芿(しゅんじょう 1166~1227)をはじめ、没後700年を迎える凝然(ぎょうねん 1240~1321)などの英傑が登場し、戒律の精神にもとづき社会福祉事業などを行い広範な支持を集めました。そして、安定社会に見える近世においても、明忍(みょうにん 1576~1610)や慈雲(じうん 1718~1805)などによって重要な律の復興運動が展開されました。
本展では、日本仏教の恩人と言うべき鑑真の遺徳を唐招提寺に伝えられた寺宝によって偲ぶとともに、戒律のおしえが日本でたどった歩みを、綺羅星のような名僧の活躍と関係諸寺院の名宝を綴ることでご紹介します。
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- 御即位記念 特別展 皇室の名宝
- 2020(令和2)年10月10日(土)~11月23日(月・祝)
- 天皇陛下の即位とともに元号が改まり、令和の世を迎えました。新たな世の始まりをことほぎ、皇室ゆかりの地である京都において、宮内庁が所蔵する名品を日本の宮廷で培われた文化とともに紹介する展覧会を開催します。
宮内庁三の丸尚蔵館所蔵の名だたる品々を中心に、皇室の名宝の数々が、京都の地でまとまって公開される初めての機会。皇室と縁を結んだ名品の数々をご堪能ください。
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- 西国三十三所 草創1300年記念 特別展 聖地をたずねて─西国三十三所の信仰と至宝─
- 2020(令和2)年7月23日(木・祝)~9月13日(日)
- 西国三十三所は、養老2年(718)、大和国長谷寺の開基・徳道上人が、 閻魔大王から「生前の悪行により地獄へ送られる者が多い。観音霊場へ参 ることで功徳が得られるよう、人々に観音菩薩の慈悲の心を説くように」 とお告げを受け、起請文と33の宝印を授かったことにはじまるといいま す。徳道上人が極楽往生の通行証となる宝印を配った場所が、観音霊場 を巡る信仰となり、33の札所を巡る日本最古の巡礼路となりました。
巡礼路の総距離は約1000キロメートルに及び、和歌山、大阪、兵庫、 京都、奈良、滋賀、岐阜と近畿圏を包括するように伸びています。長きに わたり、日本の首都であり、文化の中心地である京都に三分の一の霊場 が集中していることから、観音信仰と巡礼の文化は全国に広がりました。
西国三十三所草創から1300年。これを機としてゆかりの深い京都 の地で、特別展を開催いたします。今もなお、老若男女、国籍を問わず、 人々をひきつける巡礼の魅力を、美しい観音菩薩の姿や各札所の寺宝を 通じてご紹介します。観音信仰とともに守り伝えられてきた至宝の数々 をご堪能ください。
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- 特別展 流転100年 佐竹本三十六歌仙絵と王朝の美
- 2019(令和元)年10月12日(土)~ 11月24日(日)
- 100年目の再会!――散り散りになった秘宝が最大規模で集結
36人の優れた和歌の詠み人「歌仙」を描く、鎌倉時代の名品「佐竹本三十六歌仙絵」。かつて2巻の絵巻物として伝わったこの作品は、大正8年(1919)に一歌仙ずつ分割され、別々の所有者のもとに秘蔵されました。2019年は、この「佐竹本三十六歌仙絵」が分割されてから、ちょうど100年を迎える年です。本展では、これを期に、離ればなれとなった断簡を展覧会としては過去最大となる規模で集め、皆様にご覧いただきます。大正、昭和、平成の世を越え伝えられた、秘宝中の秘宝。平安・鎌倉時代に花開いた王朝美術の名品とあわせて、「佐竹本三十六歌仙絵」と、それを生んだ宮廷文化が放つ、最高の美の世界をご堪能ください。
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- 特別展 時宗二祖上人七百年御遠忌記念 国宝 一遍聖絵と時宗の名宝
- 2019(平成31)年4月13日(土)~ 2019(令和元)年6月9日(日)
- 踊り念仏で知られる時宗は、宗祖一遍(1239~89)が鎌倉時代に開いた宗派です。一遍は念仏をとなえることで誰もが往生をとげられると説き、全国を行脚(遊行)して、念仏札を配り(賦算)、布教につとめました。この時宗を教団として整備し、大きく発展させたのが二祖の真教(1237~1319)でした。2019年に真教の七百年遠忌を迎えるのを記念して、時宗の名宝を一堂に会する展覧会を開催いたします。
本展では、全国各地を遍歴した一遍の生涯を描いた国宝「一遍聖絵」(清浄光寺(遊行寺)蔵)をはじめ、真教の足跡もつづられた「遊行上人縁起絵」、一遍や真教ら歴代祖師の肖像画や肖像彫刻など、時宗の名宝の全貌をご紹介いたします。なかでも、日本を代表する絵巻であり、中世の歴史を語る上でも重要な作品である「一遍聖絵」については、12巻全巻を公開します。 また、展覧会の事前調査によって発見された作品など、新たな研究成果もあわせてご覧いただきます。
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- 特別展 京(みやこ)のかたな 匠のわざと雅のこころ
- 2018(平成30)年9月29日(土)~ 11月25日(日)
- 王城の地・京都では、平安時代から現代にいたるまで、多くの刀工が工房を構え、あまたの名刀を生み出してきました。これら京都で製作された刀剣は、常に日本刀最上位の格式を誇り、公家、武家を問わず珍重され、とりわけ江戸時代以降は武家の表道具として、大名間の贈答品の代表として取り扱われました。
本展では、現存する京都=山城系鍛冶の作品のうち、国宝指定作品17件と、著名刀工の代表作を中心に展示し、平安時代から平成にいたる山城鍛冶の技術系譜と、刀剣文化に与えた影響を探ります。
また、武家文化だけでなく、公家・町衆を含めた京文化の中で、刀工たちが果たした役割に迫ります。
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- 特別展 池大雅 天衣無縫の旅の画家
- 2018(平成30)年4月7日(土)~ 5月20日(日)
- 円山応挙や伊藤若冲など、個性派画家がしのぎを削った江戸時代中期の京都画壇。その活況のなかで、与謝蕪村とともに「南画の大成者」と並び称されるのが池大雅(1723~76)です。その作品は、寡欲で恬淡、きわめて謙虚だったと伝えられる人柄を象徴するかのような、清新で衒いのない明るさに満ちています。
本展では、大雅の初期から晩年にいたる代表作を一堂に集め、その画業の全体像をご紹介します。あわせて、その人となりや幅広い交友関係を示す資料を通して、当時から愛された人間大雅の魅力に迫ります。さらに、大雅が日本各地を訪ねた「旅の画家」であることをふまえ、彼の旅が絵画制作に果たした役割についても検証します。
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- 開館120周年記念 特別展覧会 国宝
- 2017(平成29)年10月3日(火) ~ 11月26日(日)
- 2017年は、日本の法令上「国宝」の語が初めて使用された「古社寺保存法」制定より120年にあたります。当館開館と軌を一にするこの節目の年に、昭和51年(1976)に「日本国宝展」を開催して以来、実に41年ぶりとなる「国宝展」を開催します。古より我々日本人は、外来文化を柔軟に取り入れつつ、独自の美意識によって世界にも類を見ない固有の文化を育んできました。歴史的、芸術的、学術的に特に優れ、稀少である国宝は、何よりも雄弁に我々の歴史や文化を物語る、類い希なる国の宝といえましょう。本展覧会では、絵画・書跡・彫刻・工芸・考古の各分野から、歴史と美を兼ね備えた国宝約200件を大きく4期に分けて展示し、わが国の悠久の歴史と美の精華を顕彰いたします。
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- 開館120周年記念特別展覧会 海北友松(かいほうゆうしょう)
- 2017(平成29)年4月11日(火) ~ 5月21日(日)
- 海北友松(1533~1615)は狩野永徳や長谷川等伯と並び称される桃山画壇の巨匠です。近江浅井家の家臣の家に生まれた彼は、若年を東福寺で過ごしましたが、主家や兄たちが信長に滅ぼされるに及び、還俗して狩野派の門を敲き、画の道に進んだと伝えられています。いま遺る作品のほとんどは狩野派から独立して以後の晩年期(60歳以降)のものですが、鋭い筆遣いが駆使された気迫溢れる水墨画や詩情豊かな大和絵金碧画などは、まさに友松ならではのものといえましょう。
本展覧会では、晩年期の代表作はもとより、数少ない初期作や新発見・初公開の作品、さらに諸人との幅広い交流の跡を物語る書状や文書類などを数多く展示し、83年にわたる友松の生涯を振り返ります。
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- 没後150年 坂本龍馬
- 2016(平成28)年10月15日(土)- 11月27日(日)
- 幕末の志士坂本龍馬が京都で亡くなっておよそ150年。織田信長と並んで日本史上の著名な人物のひとりに数えられる坂本龍馬を主人公にして、幕末史をふり返る特別展覧会を開催します。
この展覧会では、直筆の手紙のほかに、龍馬の遺品として有名な血染の掛軸や屏風、坂本家の家紋入りの紋服、土佐でもらった小栗流の剣術免状、近江屋で使った海獣葡萄鏡などを一部屋に集めて展示します。
さらに、この十年に進展した龍馬研究の現状について紹介します。
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- 臨済禅師1150年 白隠禅師250年遠諱記念 禅ー心をかたちにー
- 2016(平成28)年4月12日(火)- 5月22日(日)
- 約1500年前、達磨大師によってインドから中国へ伝えられたといわれる禅は、臨済義玄禅師によって広がり、やがて我が国に伝えられ、中世には武家をはじめ、天皇家や公家の帰依を受け、日本の社会と文化に大きな影響を及ぼしました。江戸時代に入ると、白隠慧鶴禅師をはじめとする高僧らにより民衆への普及が進み、現代においても禅は多くの人々に受け入れられています。
本展覧会は、こうした流れをくむ臨済宗・黄檗宗の寺院に伝わる高僧の肖像や墨蹟、仏像、絵画、工芸など多彩な名宝の数々を一堂に集め、わが国における禅僧の足跡や禅の教えが日本文化に対し果たしてきた役割をご紹介します。
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- 琳派誕生400年記念 琳派 京(みやこ)を彩る
- 2015 (H27).10.10(土)- 11.23(月・祝)
- 琳派とは、江戸時代に現れた装飾的な作風を特色とする、俵屋宗達、尾形光琳・乾山、酒井抱一といった芸術家の一群をゆるやかにつなぐ言葉です。本展は、光悦が徳川家康から鷹峯の地を拝領して400年となることを記念し、琳派誕生の地である京都において初めて開催される本格的な琳派展です。琳派の名作を一堂に集め、その都ぶりな美意識、日本的と評される特質をご堪能いただくとともに、琳派の系譜をご紹介します。
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- 桃山時代の狩野派 永徳の後継者たち
- 2015 (H27).4.7(火)- 5.17(日)
- 2015年は大坂の陣からちょうど400年にあたります。豊臣から徳川へと天下の趨勢が一変したこの出来事の前後、武士はもとより、絵師もまた熾烈極まる生き残りをかけた戦略を繰り広げました。百花繚乱のごとくその才能を花開かせた狩野派絵師たちの競演と戦いの歴史をご紹介します。
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- 修理完成記念 国宝 鳥獣戯画と高山寺
- 2014 (H26).10.7(火)- 11.24(月・休)
- 絵巻の中でも最もよく親しまれ、世界的にも知られる国宝「鳥獣人物戯画」(高山寺蔵)。この展覧会では、朝日新聞文化財団の助成による修理が完成したことを記念して、甲巻から丁巻までの4巻すべてを公開します。あわせて、高山寺中興の僧・明恵(1173~1232)に関わる資料や、国宝「華厳宗祖師絵伝(華厳縁起)」(高山寺蔵)などの名宝の数々をご紹介します。
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- 特別展覧会 南山城の古寺巡礼
- 2014 (H26).4.22(火)- 6.15(日)
- 南山城はいまの京都府南部、木津川の流域にあたります。奈良と京都の間であるこの地域には古い寺院が点在しており、奈良時代以来の信仰の姿を今に伝えています。今回の展覧会ではそれらの寺院に伝来し、博物館の文化財調査を通じて明らかにされた仏像・工芸品・書跡・絵画など、静かな山里で守り伝えられてきた仏教美術の名品の数々をご紹介します。
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- 特別展覧会 魅惑の清朝陶磁
- 2013 (H25).10.12(土)- 12.15(日)
- 古来、「やきもの」の王者として名高い中国陶磁の中でも、その精巧さ、緻密さにおいて他を圧倒しているのが清時代の陶磁器です。ヨーロッパの王侯貴族に愛 されたことはよく知られていますが、開国後だけでなく、鎖国下の日本へももたらされ、各地のやきもの生産に大きな影響を与えました。数々の名品を通してその精髄に触れると共に、日本人がいかに清朝の陶磁器を賞玩してきたのか、最新の調査成果によって、その足跡を辿ります。
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- 特別展覧会 狩野山楽・山雪
- 2013 (H25).3.30(土)- 5.12(日)
- 狩野永徳展、長谷川等伯展から数年ぶり、近世絵画の大展覧会。狩野山楽と山雪は、桃山時代から江戸初期の京都で活躍した画家です。山楽は、永徳の豪壮な造形を受け継ぎ、さらに後継の山雪は、水墨画・金碧画にわたって驚くべき個性的な絵画を生み出しました。彼ら実力派、初の本格的な回顧展。濃厚華麗な障壁画をはじめ、代表作、海外から初里帰り、新発見、初公開をふくむ名品の数々によって、まぶしいほど魅力あふれる世界をお楽しみいただきます。
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- 特別展覧会 宸翰(しんかん) 天皇の書 -御手(みて)が織りなす至高の美-
- 2012(H24).10.13(土)- 11.25(日)
- 意外かもしれませんが、歴代の天皇はみずからの手で多くの作品をのこしています。とりわけ、天皇の書は「宸翰」とよばれ、プライベートなものから、国家の安泰を願うものまで、じつにバラエティー豊かです。いずれもが帝王としての気品と風格をそなえており、まさに「書の王者」といっても過言ではありません。 本展では、奈良から昭和時代までの宸翰、140件ちかくを一堂に集結し、その魅力にせまります。
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- 特別展覧会 古事記1300年 出雲大社大遷宮 大出雲展
- 2012 (H24).7.28(土)- 9.9(日)
- 本展は、古事記編纂1300年、そして平成25年に約60年ぶりで行われる出雲大社大遷宮を機に、出雲の古社、そして関わりの深い古寺の宝物と、出雲の重 要遺跡から出土した品々を一堂に紹介する空前絶後の展覧会です。本展の事前調査による新発見も盛り込んで、出雲神話と出雲大社の成り立ち、古代・中世の出雲人がはぐくんだ神と仏への祈りのかたちを展望します。
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- 特別展覧会 王朝文化の華 -陽明文庫名宝展-
- 2012 (H24).4.17(火)- 5.27(日)
- 五摂家の一つである近衞家に伝えられた典籍・古文書などを収めている陽明文庫の名品を一堂に展示します。藤原道長自筆の国宝「御堂関白記」や重文「藤原忠 通書状」などの歴代の名宝、国宝「倭漢抄」下巻や国宝「大手鑑」などの名筆を含む、国宝8件・重文60件を中心に、これまでにない規模の特別展覧会となります。
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- 特別展覧会 中国近代絵画と日本
- 2012 (H24).1.7(土)- 2.26(日)
- 中国の近代を中心に活躍した呉昌碩、斉白石、高剣父、徐悲鴻等の絵画作品を、当館が近年受贈した須磨コレクションを中心に展示し、その多彩な展開を追います。西洋の近代物質文明の衝撃は、旧態依然とした中国の社会全体を揺さぶり、変革を促しました。近代画壇における改革のリーダーとなった陳師曾、高剣父、徐悲鴻等は日本との関係が深く、中国絵画の近代化に果たした日本の役割は決して小さくありません。この展覧会をとおして近代における日中文化交流の一面をご理解いただければ幸いです。
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- 特別展覧会 細川家の至宝 -珠玉の永青文庫コレクション-
- 2011 (H23).10.8(土)- 11.23(水・祝)
- 東京・目白の永青文庫は、旧熊本藩主であった細川家の宝物を護り伝えるために設立されました。歴代当主ゆかりの品々に、近代以降あらたに収集したものが加 わり、総数は8万点を超えます。そこから厳選された至宝の数々は、「文武両道」細川家の歴史をまさに体現するものといえるでしょう。
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- 特別展覧会 法然 -生涯と美術-
- 2011 (H23).3.26(土)- 5.8(日)
- 本展は、平安末期に人々の救済のために念仏信仰を説き、浄土宗の開祖としてよく知られる法然の往生からちょうど八百年となるのを記念して開催します。本展 では、法然の伝記の集大成ともいえる国宝「法然上人絵伝」(四十八巻伝)を軸に、遺された多くの文化財によって、法然の生涯と思想、また法然をめぐる人々の事跡を展望します。
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- 特別展覧会 上野コレクション寄贈50周年記念 筆墨精神 -中国書画の世界-
- 2011 (H23).1.8(土)- 2.20(日)
- 平成22年は、当館の中国書画の中核をなす上野コレクションのご寄贈から、丸50年という節目にあたります。作品の中には、現存十七帖の中でも屈指の名帖として名高い「宋拓十七帖」も含まれています。これらの優品とともに関連する作品も合わせて展示します。どうぞ、この機会に幽玄な中国の書画の世界をご堪能ください。
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- 特別展覧会 文化財保護法60年記念事業 高僧と袈裟(けさ) -ころもを伝え こころを繋(つな)ぐ-
- 2010 (H22)10.9(土)- 11.23(火・祝)
- 僧侶が身につける衣服として、目にしている袈裟。日本の寺院では、空海・最澄といった平安時代の高僧や、無準師範・夢窓疎石といった高名な禅僧が着用したとされる袈裟が秘蔵されてきました。これらを一堂に会し、袈裟を通して見えてくる日本の仏教と染織の歴史を辿る、初めての試みです。
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- 特別展覧会 没後400年 長谷川等伯
- 2010 (H22)4.10(土)- 5.9(日)
- 狩野永徳と並び称される桃山時代の天才絵師、長谷川等伯(1539~1610)。本展はその没後400年を記念して行われるもので、人気ナンバー・ワンの国宝「松林図屏風」(東京国立博物館)をはじめ、彼の代表作が一堂に会します。おそらくかつてない規模の大回顧展となることでしょう。ご期待ください。
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- 特別展覧会 THE ハプスブルク
- 2010 (H22).1.6(水)- 3.14(日)
- 600年以上にわたりヨーロッパを治め、芸術を愛好したハプスブルク家の栄華をたどる大規模な展覧会。ウィーン美術史美術館とブダペスト国立西洋美術館の 選りすぐりの名画と工芸・武具は115件を数え、これまでの日本公開では最高の質と数となります。とくに明治天皇がフランツ・ヨーゼフ皇帝に贈った100 図からなる風俗・物語・花鳥図画帖と蒔絵書棚も、初めて里帰り公開されます。
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- 特別展覧会 日蓮と法華の名宝 -華ひらく京都町衆文化-
- 2009 (H21).10.10(土)- 11.23(月・祝)
- 文応元年(1260)、39歳の日蓮は、度重なる災難と国家の危機を憂えて、『立正安国論』を著し、鎌倉幕府前執権の北條時頼に献じました。それから 750年目にあたる今年、それを記念し、『立正安国論』を軸に、京都十六本山を中心とした諸寺伝来の宝物の数々を一堂に展観します
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- 特別展覧会 シルクロード 文字を辿って -ロシア探検隊収集の文物-
- 2009 (H21).7.14(火)- 9.6(日)
- サンクトペテルブルクのロシア科学アカデミー東洋写本研究所には、ロシア探検隊が敦煌及び中央アジア各地において発見した貴重な文献とその断片、合わせて約2万件が所蔵されています。悠久のシルクロード周辺で記された典籍類や記録は、時代的にはほぼ4世紀から12世紀にわたっており、写本の仏教経典を中心に漢文・西夏語・コータン語・トハラ語・ソグド語のものなどもあります。それらの中から選りすぐった優品約150件を展示、その大半が日本初公開です。
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- 特別展覧会 開山無相大師650年遠諱記念 妙心寺
- 2009 (H21).3.24(火)- 5.10(日)
- 京都市右京区花園にひときわ壮大な伽藍をかまえる妙心寺は、本年、開山である無相大師(関山慧玄、1277~1360)が示寂して650年の遠諱をむかえ ます。この展覧会では、妙心寺の開創から今にいたるまでの歴史や育まれた文化を、山内にのこるさまざまな美術工芸品を中心にして、これまでにない規模で紹 介します。
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- 特別展覧会 御即位二十年記念 京都御所ゆかりの至宝 -甦る宮廷文化の美-
- 2009 (H21).1.10(土)- 2.22(日)
- 多様な日本文化の中でも、御所において展開した芸術活動から年中行事に至る営為はその中核をなすものであり、これを積極的に推進したのはほかでもない歴代天皇でした。数多の芸術家や文化人の交わりの中で洗練された美術作品が数知れず生み出されました。また仏教に対する篤い帰依から、それにかかわる仏教美術が醸成されたことも忘れるわけにはいきません。
この展覧会では、京都御所をはじめ宮内庁で伝えてきた品々に加えて、天皇の下賜品や移築された御所建物に付属する障壁画の名品までを一堂に展観するはじめ ての機会となります。一人でも多くの方々に、雅に彩られた宮廷文化に接していただき、日本の芸術文化への理解を深めていただく機会となれば幸いです。
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- 特別展覧会 japan 蒔絵 -宮殿を飾る 東洋の燦めき-
- 2008(H20).10.18(土)- 12.7(日)
- 日本の蒔絵は「鎖国」の時代にも海外へ輸出されていました。遠く東洋からもたらされる贅沢品として珍重され、各国の宮殿を飾りました。この展覧会は、マリー・アントワネットのコレクションをはじめ、ヨーロッパの宮殿に伝わった数々の名品によって、日本の蒔絵のもうひとつの歴史を概観します。
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- 特別展覧会 没後120年記念 絵画の冒険者 暁斎 Kyosai -近代へ架ける橋-
- 2008 (H20).4.8(火)- 5.11(日)
- 河鍋暁斎(1831~89)は、初め浮世絵を、次いで狩野派を学び、幕末・明治期の江戸・東京で活躍しました。この展覧会では、暁斎没後120年を記念し、初期から晩年にいたる暁斎の重要作品を選りすぐって紹介します。あっと驚く奇想的な作品はもとより、暁斎の骨格を形づくった狩野派的側面をしめす作品もあわせた、はじめての体系的な展示となります。
当館では、伊藤若冲、曾我蕭白と、近世絵画の強烈な個性を紹介してきました。今回の河鍋暁斎も、そのラインナップに加わる画家。単なる奔放ではない、基礎的修練の上に生まれた強烈な個性は、あなたの心をとらえてはなさいでしょう。
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- 特別展覧会 憧れのヨーロッパ陶磁 -マイセン・セーヴル・ミントンとの出会い-
- 2008 (H20).1.5(土)- 3.9(日)
- 近頃人気を集めているヨーロッパ陶磁。日本人とヨーロッパ陶磁の出会いは、江戸時代初めまで遡ります。400年におよぶ両者の関わりをひもときながら、ヨーロッパ各地の魅力的な陶磁の数々を紹介します。
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- 特別展覧会 狩野永徳
- 2007 (H19).10.16(火)- 11.18(日)
- 信長、秀吉といった時の権力者に重用され、豪壮華麗な絵画様式を確立した天才絵師 狩野永徳。本展は、その永徳の画業の全貌を紹介する史上初の大回顧展です。永徳芸術の真髄を、ぜひご堪能ください。
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- 特別展覧会 金峯山埋経一千年記念 藤原道長 極めた栄華・願った浄土
- 2007 (H19).4.24(火)- 5.27(日)
- 「この世をば…」の和歌で知られる藤原道長。道長の生きた時代は、歴史的・文化史的に重要な時代とされます。この展覧会では、平安時代の貴族の日記や、仏画・彫刻といった様々な作品約140件を通して、道長の極めた栄華、そして浄土への願いを紹介します。
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- 特別展覧会 京都御所障壁画 御常御殿 御学問所
- 2007 (H19).1.6(土)- 2.18(日)
- 現在の京都御所の御殿は1855年(安政2年)に造営されたものであるが、内部の障壁画は、当時のわが国絵画界を担っていた精鋭の絵師達が総動員されて描かれたものです。この展覧会では、この京都御所の珠玉の障壁画を一堂に集めて広く紹介します。
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- 特別展覧会 京焼 -みやこの意匠と技-
- 2006 (H18).10.17(火)- 11.26(日)
- 京都の伝統産業であるやきもの・京焼の歴史を、黎明期から近代まで、最新の研究成果に基づいて辿るとともに、野々村仁清らに代表される名工たちの作品を通して、その魅力を紹介します。
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- 特別展覧会 開館110年記念 美のかけはし -名品が語る京博の歴史-
- 2006 (H18).7.15(土)- 8.27(日)
- 明治30年(1897)5月に開館した京都国立博物館は、今年で110年を迎えます。千年の都・京都に関わるさまざまな作品を収蔵・研究、そして展示公開してきた京都国立博物館の、成り立ちからの長い歴史を辿ります。寄託品より、風神・雷神図屏風(国宝、建仁寺蔵)も展示します。
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- 特別展覧会 大絵巻展
- 2006 (H18).4.22(土)- 6.4(日)
- -国宝「源氏物語絵巻」、「鳥獣戯画」など一堂公開-
平安時代から江戸時代の絵巻の名品を一堂に。躍動的に展開する物語の面白さに、いまここで出会えます。
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- 特別展覧会 天台宗開宗1200年記念 最澄と天台の国宝
- 2005 (H17).10.8(土) - 11.20(日)
- 天台宗開宗1200年を記念し、延暦寺と全国の天台寺院に伝わる文化財を一堂に集め、最澄ら天台の祖師たち、法華経や阿弥陀浄土への信仰、密教の尊像と法会、日吉山王など、天台の多彩な仏教美術の世界を展観します。
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- 特別展覧会 龍馬の翔けた時代 -その生涯と激動の幕末-
- 2005 (H17).7.16(土) - 8.28(日)
- 幕末の志士、坂本龍馬(1835-67)が誕生して今年で170年目。ユーモアに溢れ自由奔放な文体をもつ龍馬の書簡を中心に、京都の争乱や文化的な側面にも光をあて、龍馬が翔け抜けた幕末という時代を浮き彫りにします。
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- 特別展覧会 曾我蕭白 -無頼という愉悦-
- 2005(H17).4.12(火)- 5.15(日)
- 18世紀の京都が生んだ異色の画家・曾我蕭白(1730-81)の一大回顧展。無頼の精神を貫き通し、アカデミズムの虚妄を嘲笑し続けた作品群と出会えます。
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- 特別展覧会 守屋コレクション寄贈50周年記念 古写経 -聖なる文字の世界-
- 2004 (H16).10.19(火)- 11.28(日)
- わが国屈指の古写経コレクションの寄贈を守屋氏より受けて50年になるのを記念して、中国・朝鮮・日本という漢字文化圏で書写された古写経の優品約160件(国宝27件、重要文化財69件)を展示します。
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- 特別展覧会 神々の美の世界 -京都の神道美術-
- 2004 (H16).8.10(火)- 9.20(月・祝)
- この特別展覧会では、京都府下の神社に秘蔵される宝物を中心に、これまであまり紹介されてこなかった京都の神道美術を概観します。平安遷都以前にまでさかのぼる、悠久の歴史をもつ都市、京都。その京都とともに歩んできた由緒ある古社の宝物が一堂に集う、大変意義深い展覧会といえるでしょう。
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- 特別展覧会 亀山法皇700年御忌記念特別展 南禅寺
- 2004 (H16).4.6(火)- 5.16(日)
- 足利義満が「五山之上」とした臨済宗南禅寺派の大本山、南禅寺。禅宗寺院の中でも最高の寺格を有する南禅寺の寺宝を一挙に公開します。
創建に関わる亀山法皇自筆の起願文(国宝)をはじめ、御所の建物を移築したとされる大方丈(国宝)の障壁画など、南禅寺の長い歴史の中で受け継がれてきた宝物の数々を展示します。
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- 特別展覧会 アート オブ スター・ウォーズ Part2 EPISODE 1・2 + α
- 2004 (H16).1.10(土)- 3.7(日)
- 近年公開されたエピソードI「ファントム・メナス」、エピソードII「クローンの攻撃」で使用されたコスチュームなどを中心に、まだまだ沢山あるスター・ウォーズ・アートの世界をご堪能ください。
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- 特別展覧会 金色のかざり -金属工芸にみる日本美-
- 2003 (H15).10.11(土)- 11.24(月)
- 「かざり」の中にみえる日本人の豊かな美意識を、原始・古代から近代に至る、金工をはじめとする工芸と絵画・彫刻などを各分野の作品から明らかにします。とくに祇園祭の先頭をいく長刀鉾が半世紀ぶりに町から出され、本館中央室に建てられます。
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- 特別展覧会 アート オブ スター・ウォーズ EPISODE 4・5・6 + α
- 2003 (H15).6.24(火)- 8.31(日)
- 「スター・ウォーズ」が京都にやって来ます。映画で実際に使われた模型やコスチューム、背景画などスター・ウォーズ・アートのすべてをお見せします。
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- 特別展覧会 空海と高野山
- 2003 (H15).4.15(火)- 5.25(日)
- 平成15年(2003)は弘法大師入唐1200年の節目にあたります。今回の展覧会は、高野山の全面的な協力のもと、空海と高野山をテーマに据え、そこに蓄積された仏教美術をはじめとする文化財を、空前の規模でご覧いただく特別展覧会です。
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- 特別展覧会 大レンブラント展
- 2002 (H14).11.3(日)- 2003(H15).1.13(月)
- 17世紀オランダ最大の巨匠レンブラント・ファン・レイン(1606-69)の油彩画の傑作、約50点を一挙に展示する大回顧展です。
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- 特別展覧会 日本人と茶 -その歴史・その美意識-
- 2002 (H14).9.7(土)- 10.14(月)
- 1200年にわたる日本の喫茶文化を各時代を特徴づける茶道具や絵画・書などによって概観する展示。
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- 特別展覧会 栄西禅師開創800年記念 京都最古の禅寺 建仁寺
- 2002 (H14).4.23(火)- 5.19(日)
- 俵屋宗達の「風神雷神図」(国宝)、海北友松の障壁画など、京都で最も古い禅寺建仁寺の文化財を総合的に紹介します。
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- 特別展覧会 没後五百年 雪舟
- 2002 (H14).3.12(火)- 4.7(日)
- 雪舟の生涯を回顧する作品の展示 。
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- 特別展覧会 プラハからの美のたより -里帰りの日本美術-
- 2002 (H14).1.12(土)- 2.17(日)
- プラハ国立博物館が所有する浮世絵を中心とした日本美術の展示。
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- 特別展覧会 ヒューマン・イメージ -われわれは人間(ひと)をどのように表現してきたのか-
- 2001 (H13).10.23(火)- 11.25(日)
- 日本美術の名宝を「ひと」をテーマに様々なキーワードに沿って展示。
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- 特別展覧会 -菅原道真公1100年祭記念- 北野天満宮神宝展
- 2001 (H13).4.10(火)- 5.13(日)
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- 特別展覧会 -没後200年- 若冲
- 2000 (H12).10.24(火)- 11.26(日)
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- 特別展覧会 オランダ王室 -知られざるロイヤルコレクション-
- 2000(H12).4.18(火)- 5.28(日)
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- 特別展覧会 花洛(みやこ)のモード -きものの時代-
- 1999 (H11).10.19(火)- 11.23(火・祝)
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- 特別展覧会 妙法院と三十三間堂
- 1999 (H11).4.6(火)- 5.9(日)
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- 特別展覧会 王朝の仏画と儀礼 -善をつくし 美をつくす-
- 1998 (H10).10.20(火)- 11.23(月・祝)
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- 特別展覧会 蓮如と本願寺 -その歴史と美術
- 1998 (H10).3.24(火)- 5.5(火・祝)
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- 特別展覧会 桃山絵画讃歌 -黄金のとき ゆめの時代-
- 1997 (H9).10.21(火)- 11.24(月)
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- 特別展覧会 宮廷の美術 -歴代天皇ゆかりの名宝-
- 1997 (H9).4.15(火)- 5.18(日)
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- 特別展覧会 室町時代の狩野派 -画壇制覇への道-
- 1996 (H8).10.15(火)- 11.17(日)
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- 特別展覧会 まなざしの冒険 -日本美術7つの視点-
- 1996 (H8).3.26(火)- 5.6(月)
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- 特別展覧会 漆黒と黄金の日本美
- 1995 (H7).10.3(火)- 11.12(日)
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- 特別展覧会 没後200年記念 円山応挙 -抒情と革新-
- 1995 (H7).7.4(火)- 8.6(日)
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- 特別展覧会 創建1200年記念 東寺国宝展
- 1995 (H7).4.11(火)- 5.14(日)