2026.3.01の展示
3月の展示
2025年12月16日(火)~2026年3月22日(日):名品ギャラリー(平常展示)開催
2026年3月24日(火)~ 4月16日(木):庭園のみ開館
展示室内はご覧いただけません。庭園および屋外展示のみご覧いただけます。
- 展示室・展示テーマ
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2026.3.02は休館日です。カレンダー展示の詳細を表示する
3月の展示
2025年12月16日(火)~2026年3月22日(日):名品ギャラリー(平常展示)開催
2026年3月24日(火)~ 4月16日(木):庭園のみ開館
展示室内はご覧いただけません。庭園および屋外展示のみご覧いただけます。
- 展示室・展示テーマ
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2026.3.03の展示
3月の展示
2025年12月16日(火)~2026年3月22日(日):名品ギャラリー(平常展示)開催
2026年3月24日(火)~ 4月16日(木):庭園のみ開館
展示室内はご覧いただけません。庭園および屋外展示のみご覧いただけます。
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2026.3.04の展示
3月の展示
2025年12月16日(火)~2026年3月22日(日):名品ギャラリー(平常展示)開催
2026年3月24日(火)~ 4月16日(木):庭園のみ開館
展示室内はご覧いただけません。庭園および屋外展示のみご覧いただけます。
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2026.3.05の展示
3月の展示
2025年12月16日(火)~2026年3月22日(日):名品ギャラリー(平常展示)開催
2026年3月24日(火)~ 4月16日(木):庭園のみ開館
展示室内はご覧いただけません。庭園および屋外展示のみご覧いただけます。
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2026.3.06の展示
3月の展示
2025年12月16日(火)~2026年3月22日(日):名品ギャラリー(平常展示)開催
2026年3月24日(火)~ 4月16日(木):庭園のみ開館
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2026.3.07の展示
3月の展示
2025年12月16日(火)~2026年3月22日(日):名品ギャラリー(平常展示)開催
2026年3月24日(火)~ 4月16日(木):庭園のみ開館
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2026.3.08の展示
3月の展示
2025年12月16日(火)~2026年3月22日(日):名品ギャラリー(平常展示)開催
2026年3月24日(火)~ 4月16日(木):庭園のみ開館
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3月の展示
2025年12月16日(火)~2026年3月22日(日):名品ギャラリー(平常展示)開催
2026年3月24日(火)~ 4月16日(木):庭園のみ開館
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3月の展示
2025年12月16日(火)~2026年3月22日(日):名品ギャラリー(平常展示)開催
2026年3月24日(火)~ 4月16日(木):庭園のみ開館
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3月の展示
2025年12月16日(火)~2026年3月22日(日):名品ギャラリー(平常展示)開催
2026年3月24日(火)~ 4月16日(木):庭園のみ開館
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2026.3.12の展示
3月の展示
2025年12月16日(火)~2026年3月22日(日):名品ギャラリー(平常展示)開催
2026年3月24日(火)~ 4月16日(木):庭園のみ開館
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2026.3.13の展示
3月の展示
2025年12月16日(火)~2026年3月22日(日):名品ギャラリー(平常展示)開催
2026年3月24日(火)~ 4月16日(木):庭園のみ開館
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2026.3.14の展示
3月の展示
2025年12月16日(火)~2026年3月22日(日):名品ギャラリー(平常展示)開催
2026年3月24日(火)~ 4月16日(木):庭園のみ開館
展示室内はご覧いただけません。庭園および屋外展示のみご覧いただけます。
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2026.3.15の展示
3月の展示
2025年12月16日(火)~2026年3月22日(日):名品ギャラリー(平常展示)開催
2026年3月24日(火)~ 4月16日(木):庭園のみ開館
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2026.3.16は休館日です。カレンダー展示の詳細を表示する
3月の展示
2025年12月16日(火)~2026年3月22日(日):名品ギャラリー(平常展示)開催
2026年3月24日(火)~ 4月16日(木):庭園のみ開館
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2026.3.17の展示
3月の展示
2025年12月16日(火)~2026年3月22日(日):名品ギャラリー(平常展示)開催
2026年3月24日(火)~ 4月16日(木):庭園のみ開館
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2026.3.18の展示
3月の展示
2025年12月16日(火)~2026年3月22日(日):名品ギャラリー(平常展示)開催
2026年3月24日(火)~ 4月16日(木):庭園のみ開館
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2025年12月16日(火)~2026年3月22日(日):名品ギャラリー(平常展示)開催
2026年3月24日(火)~ 4月16日(木):庭園のみ開館
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2026年3月24日(火)~ 4月16日(木):庭園のみ開館
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2026.3.21の展示
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2025年12月16日(火)~2026年3月22日(日):名品ギャラリー(平常展示)開催
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2026.3.24の展示
3月の展示
2025年12月16日(火)~2026年3月22日(日):名品ギャラリー(平常展示)開催
2026年3月24日(火)~ 4月16日(木):庭園のみ開館
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2026.3.25の展示
3月の展示
2025年12月16日(火)~2026年3月22日(日):名品ギャラリー(平常展示)開催
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2026.3.26の展示
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2025年12月16日(火)~2026年3月22日(日):名品ギャラリー(平常展示)開催
2026年3月24日(火)~ 4月16日(木):庭園のみ開館
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2026.3.27の展示
3月の展示
2025年12月16日(火)~2026年3月22日(日):名品ギャラリー(平常展示)開催
2026年3月24日(火)~ 4月16日(木):庭園のみ開館
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2026.3.28の展示
3月の展示
2025年12月16日(火)~2026年3月22日(日):名品ギャラリー(平常展示)開催
2026年3月24日(火)~ 4月16日(木):庭園のみ開館
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2026.3.29の展示
3月の展示
2025年12月16日(火)~2026年3月22日(日):名品ギャラリー(平常展示)開催
2026年3月24日(火)~ 4月16日(木):庭園のみ開館
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2026.3.30は休館日です。カレンダー展示の詳細を表示する
3月の展示
2025年12月16日(火)~2026年3月22日(日):名品ギャラリー(平常展示)開催
2026年3月24日(火)~ 4月16日(木):庭園のみ開館
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2026.3.31の展示
3月の展示
2025年12月16日(火)~2026年3月22日(日):名品ギャラリー(平常展示)開催
2026年3月24日(火)~ 4月16日(木):庭園のみ開館
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同時開催の名品ギャラリー特別展観覧料が必要
明末清初の五彩磁器
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
陶磁|3F-1展示室
明時代末から清時代の初め、16世紀末から17世紀にかけての時期は、欧州文化の世界的な広がりによって東洋と西洋との交流が行われ、大きな変革期となった時代です。日本でも幅広い分野に影響を与え、江戸時代の日本文化を発展させる契機となりました。陶磁器についても伊万里の色絵磁器や京焼の色絵陶器などをはじめ、その影響を受けたものが数多くつくりだされています。
ここでは日本のやきものに大きな影響を与えたものの中で、色絵祥瑞(いろえしょんずい)、南京赤絵(なんきんあかえ)、康煕五彩(こうきごさい)と呼ばれ、日本の色絵磁器の成立と発展に影響を与えた五彩磁器を紹介します。
五彩桃松鹿文輪花皿 大明嘉靖年製銘 景徳鎮窯 当館
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 五彩桃松鹿文輪花皿
大明嘉靖年製銘 景徳鎮窯1枚 京都国立博物館 五彩兎鶴捻文輪花皿
大明成化年製銘 景徳鎮窯1枚 京都国立博物館 五彩牡丹花卉魚文輪花皿
景徳鎮窯1枚 京都国立博物館 五彩家鶏文皿
景徳鎮窯1枚 京都国立博物館 五彩双魚捻花文輪花皿
景徳鎮窯1枚 京都国立博物館 五彩羅漢双鶴文皿
天下太平銘 景徳鎮窯1枚 京都国立博物館 五彩飛馬文皿
景徳鎮窯1枚 京都国立博物館 五彩仙人文獅子香炉
成化年製銘 景徳鎮窯1枚 京都国立博物館
(藤原忠一郎氏寄贈)五彩花卉文皿
景徳鎮窯1枚 京都国立博物館 五彩花卉雀文皿
景徳鎮窯1枚 京都国立博物館 五彩柳梅燕文八角皿
景徳鎮窯1枚 京都国立博物館 五彩花鳥文蓋壺
景徳鎮窯1合 京都国立博物館
日本と東洋のやきもの
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
陶磁|3F-1展示室
やきものは鑑賞するだけでなく、食器や日常の調度品などに多く用いられており、私たちにとって身近な工芸品といえます。特に東アジア各地では、文様や形、色に至るまで多種多様なものが作られ、その用途も幅広いものです。また、やきものは産地により、磁器や陶器といった材質や、土や釉薬の原料、装飾や焼成の技術に強い個性を持っています。 日本と中国、朝鮮半島を中心に、東アジア地域でつくられたやきものの個性やその魅力について紹介します。
重文 色絵釘隠 伝野々村仁清作 当館
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 色絵若松図茶壺
野々村仁清作1口 文化庁 重文 色絵釘隠
伝野々村仁清作21個 京都国立博物館 三彩婦女俑 1躯 京都国立博物館
(佐佐木茂索氏収集、佐佐木泰子氏寄贈)緑釉鴨池 1口 京都国立博物館 加彩文官俑 1躯 京都国立博物館
(松井宏次氏寄贈)加彩武人俑 1躯 京都国立博物館
(松井宏次氏寄贈)加彩馬俑 1躯 京都国立博物館
(松井宏次氏寄贈)褐釉男子立俑 1躯 京都国立博物館 褐釉男子立俑 1躯 京都国立博物館 三彩馬俑 1躯 京都国立博物館
(錢高久吉氏寄贈)三彩明器 伝洛陽北邙山出土
三彩文官 1対
三彩神王 1対
三彩魌頭 1対
三彩馬俑 1対
三彩胡人 1躯
三彩駱駝俑 1対1括11躯 京都国立博物館 重文 青磁水注
越州窯1口 京都国立博物館 青磁多嘴瓶
龍泉窯1口 京都国立博物館
(矢原郁子氏寄贈)黄釉刻花牡丹文瓶
乾瓦窯1口 京都国立博物館 白釉刻花牡丹唐草文枕
磁州窯系1口 白地線彫牡丹文洗
磁州窯1口 京都国立博物館 白地黒花牡丹文瓶
磁州窯系1口 京都国立博物館
(錢高久吉氏寄贈)青磁刻花牡丹唐草文象耳花瓶
龍泉窯1口 京都国立博物館
(柳孝氏寄贈)青花三国志文壺 1口 京都国立博物館 青花回教文字文筆筒
景徳鎮窯1口 京都国立博物館 粉青沙器掻落蓮池文扁壺 1口 京都国立博物館
(笹川正誠氏寄贈)青花丸に梅枝文壺 1口 京都国立博物館
(笹川正誠氏寄贈)青花草花文四方瓶 1口 京都国立博物館
(笹川正誠氏寄贈)重文 銹絵寒山拾得図角皿
尾形光琳画 尾形乾山作1対 京都国立博物館 御本立鶴文水指 1口 京都・久昌院 御本写立鶴文茶碗
初代清水六兵衛作1口 御本写立鶴文茶碗
仁阿弥道八(二代高橋道八)作1口 京都・正伝永源院 重美 赤絵十二支四神鏡文皿
奥田頴川作1枚 京都・大統院 色絵花卉南天図手焙
仁阿弥道八(二代高橋道八)作 谷文晁ほか画1口 京都・両足院 御本立鶴茶碗 1口
京都北部の考古資料
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
考古|3F-2展示室
丹後地域と丹波地域の一部から成る京都北部は、日本海と山に囲まれ、古くから国内外との交流が盛んでした。縄文時代前期後半には丸木舟で外海を往来していたことが発掘調査からわかっています。弥生時代や古墳時代には大型の墳墓が造られ、その特色ある様相は丹後王国とも称されるゆえんとなりました。平安時代以降は都との密接なつながりを持ちつつ、独自の美術や信仰を育んでいたことが、経塚出土遺物などからもわかります。本展示では縄文時代から中世までの考古資料を通して、京都北部の豊かな文化の一端をご紹介します。
鈴鏡 京都府福知山市牧弁財1号墳出土 当館
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 縄文土器片
京都府舞鶴市由良川川底出土1括 京都国立博物館
(矢田梧郎氏寄贈)石棒
京都府舞鶴市由良川川底出土1個 京都国立博物館
(矢田梧郎氏寄贈)重美 流水文銅鐸
京都府与謝郡与謝野町明石出土1口 京都国立博物館 重文 銅鐸
京都府与謝郡与謝野町比丘尼城出土1口 京都・梅林寺 金銅装双龍環頭大刀柄頭
京都府福知山市夜久野町小倉田古墳出土1個 大宮賣神社出土品
京都府京丹後市大宮町大宮賣神社出土1括 京都・大宮賣神社 須恵器高杯杯身・杯蓋
京都府舞鶴市大波下古墳群出土2組 京都陶磁器協会 四獣鏡・八乳文鏡
京都府綾部市大畠町出土2面 弁財1号墳出土品
京都府福知山市牧弁財1号墳出土1括 京都国立博物館 鈴鏡
京都府福知山市牧弁財1号墳出土1面 京都国立博物館 須恵器骨蔵器
京都府福知山市梅谷出土2個 京都国立博物館 銅製経筒
京都府宮津市大垣籠神社経塚出土2口 京都・籠神社 銅製経筒・菊花垣根双雀鏡
京都府宮津市大垣眞名井神社経塚出土1口、1面 京都・籠神社 重文 銅製経筒
京都府宮津市大垣籠神社経塚出土2口 京都・籠神社 銅製経筒
京都府宮津市大垣籠神社経塚出土1口 京都・籠神社 重文 菊花双雀鏡・線刻如来鏡像(桜花双鳥鏡)
京都府宮津市大垣籠神社経塚出土2面 京都・籠神社 印仏瓦経
京都府福知山市牧出土1面 陶製甕 経筒外容器
京都府京丹後市大宮町森本出土1個
日本の考古資料
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
考古|3F-2展示室
日本の歴史をさまざまな考古資料からご紹介します。考古資料の多くは遺跡から出土したものです。祀りや儀式などに使う特別な道具もあれば、当時の人々が日常的に使っていた品々もあります。考古の展示を通して、その時代を生きた人々の暮らしや想いを身近に感じていただければと思います。
重文 緑釉経筒 伝和歌山市六十谷出土 当館
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド ナイフ形石器
奈良県香芝市二上山北麓遺跡群出土1括 同志社大学 黒耀石剥片・石核
北海道常呂郡置戸町置戸遺跡出土1括 同志社大学 有舌尖頭器
京都府綴喜郡井手町
上井手出土1個 深鉢
青森県八戸市南郷出土1個 京都国立博物館
(玉木仁太郎氏寄贈)深鉢
長野県飯田市風越遺跡出土1個 浅鉢
新潟県糸魚川市長者ヶ原遺跡出土1個 京都国立博物館 有孔鍔付土器
出土地不明1個 京都国立博物館 打製石器(石鏃・石錐・石匙ほか)
日本各地出土1括 磨製石斧
日本各地出土1括 京都国立博物館
(岡村健守氏寄贈)硬玉(ヒスイ)製大珠
出土地不明2個 深鉢
埼玉県川口市石神貝塚出土1個 注口土器
出土地不明1個 台付鉢
青森県北津軽郡板柳町土井遺跡出土1個 石皿・磨り石
岐阜県高山市出土1括 御物石器
奈良市大森町出土1個 京都国立博物館 結髪土偶
出土地不明1個 壺形土器
広島県山県郡北広島町川井出土1個 重文 丹塗細頸壺
北部九州出土1個 文化庁 弥生土器
大阪府柏原市船橋遺跡出土5個 京都国立博物館 手焙形土器
出土地不明1個 京都国立博物館 石鏃
西日本各地出土1括 石剣
西日本各地出土1括 石包丁
西日本各地出土1括 磨製石斧
西日本各地出土1括 重文 流水文銅鐸
徳島県阿南市山口町末広出土1個 文化庁 銅剣
愛媛県西条市丹原町古田出土1口 京都国立博物館 重文 銅戈
福岡県春日市小倉新池出土1口 京都国立博物館 銅矛
大分県臼杵市下北津留坊主山出土1口 京都国立博物館 重文 東之宮古墳出土品
愛知県犬山市東之宮古墳出土1括 京都国立博物館 「三角縁二神二獣鏡」
白山藪古墳出土品
愛知県名古屋市白山藪古墳出土1括 金銅装双龍環頭太刀柄頭
出土地不明1個 素弁十弁蓮華文軒丸瓦
奈良県高市郡明日香村 飛鳥寺出土1個 素弁十弁蓮華文軒丸瓦
京都市北区北野廃寺出土1個 単弁八弁蓮華文軒丸瓦
奈良県桜井市山田寺跡出土1個 京都国立博物館 複弁八弁蓮華文軒丸瓦
京都府相楽郡精華町里廃寺出土1個 複弁八弁蓮華文軒丸瓦
京都市伏見区法琳寺跡出土1個 三重弧文軒平瓦
京都市伏見区法琳寺跡出土1個 偏行唐草文軒平瓦
奈良県橿原市藤原宮跡出土1個 京都国立博物館 重弁八弁蓮華文軒丸瓦
京都市西区樫原廃寺出土1個 京都国立博物館
(棚橋信文氏寄贈)複弁八弁蓮華文軒丸瓦
奈良県高市郡明日香村大官大寺出土1個 京都国立博物館 複弁八弁蓮華文軒丸瓦
京都府木津川市恭仁宮跡出土1個 京都国立博物館 均整唐草文軒平瓦
奈良市平城宮跡出土1個 複弁八弁蓮華文軒丸瓦
京都府京田辺市三山木廃寺出土1個 京都国立博物館 均整唐草文軒平瓦
京都府京田辺市三山木廃寺出土1個 京都国立博物館 坩堝・羽口・和同開珎(銀銭・銅銭)
京都府木津川市銭司遺跡出土1式 緑釉把手瓶
奈良県御所市増出土1個 京都国立博物館 鬼瓦
京都市平安宮豊楽院跡出土1個 重文 鬼瓦
京都市平安宮跡出土1個 京都国立博物館 緑釉蓮華文軒丸瓦
京都市平安宮跡出土1個 重文 緑釉唐草文軒平瓦
京都市平安宮跡出土1個 京都国立博物館 軒丸瓦・軒平瓦
京都市南区西寺跡出土2個 鳳凰文鴟尾
京都市栗栖野瓦窯出土1個 重文 緑釉経筒
伝和歌山市六十谷出土1口 京都国立博物館 重文 山城国花背別所経塚出土品
京都市左京区花脊別所町出土1括 文化庁 重文 金銅三角五輪塔 1基 滋賀・胡宮神社
時宗の祖師絵伝
2026年2月25日(水)~3月22日(日)
絵巻|2F-1展示室
踊り念仏で知られる時宗。その開祖・一遍(いっぺん、1239~89)の伝記を表した絵巻は、全12巻の国宝「一遍聖絵」がよく知られています。しかし、中近世の時宗寺院においてより広く流布したのは、異なる系統の「遊行上人縁起絵」という全10巻の絵巻でした。宗俊という僧が撰述したとされるこの絵巻は、一遍だけでなく、後半に二祖・他阿(たあ、1237~1319)の行状を収める点が大きな特徴です。祖本は散逸しましたが、多くの写本が残されています。今回はその代表的な作品や関連する時宗祖師の絵伝をご紹介します。
重文 遊行上人縁起絵 巻二上(部分)
京都・金蓮寺
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 遊行上人縁起絵 十巻のうち巻二 10巻のうち1巻 兵庫・真光寺 重文 遊行上人縁起絵 二十巻のうち巻二上、巻二下 20巻のうち2巻 京都・金蓮寺 浄阿上人絵伝 三巻のうち巻下 3巻のうち1巻 京都・金蓮寺
法華経と釈迦の美術
2026年2月25日(水)~3月22日(日)
仏画|2F-2展示室
『法華経』は、釈迦によって説かれたとされますが、実際には没後の大乗(だいじょう)仏教運動の中で整理されたものです。初期の部派仏教は自身の悟りを希求する要素が強かったのですが、大乗仏教はそれを批判し、万人救済も積極的に推し進めようとしました。『法華経』は万人に仏性が宿っており救われると説きますが、これは当時としては革新的に過ぎ、経の中でも「信じられずにこの経の悪口を言う者もあろうが、これが真実だ」と繰り返し述べています。この大乗仏教の精髄というべき『法華経』は日本で親しまれ、万人救済を図ろうとする鎌倉新仏教を生み出す精神的母胎ともなりました。そのため、これにまつわる仏画が多数残されており、日本美術に大きな存在感を示しています。
重文 法華経曼荼羅図 京都・海住山寺
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重美 蓮華経 巻第五 1巻 京都国立博物館
(守屋孝蔵氏収集、守屋美孝氏寄贈)重文 法華経普門品(装飾経) 1巻 京都国立博物館 重文 法華経曼荼羅図 1幅 京都・海住山寺 重文 釈迦三尊像 1幅 徳島・立江寺 重美 釈迦三尊像 1幅 徳島・鶴林寺 釈迦三尊十羅刹女像 1幅 京都・荘厳寺 重文 普賢十羅刹女像 1幅 京都・廬山寺
禅寺の障壁画―旧大徳寺養徳院Ⅱ
2026年2月25日(水)~3月22日(日)
中世絵画|2F-3展示室
京都国立博物館が所蔵する「山水図襖」・「琴棋書画図襖」・「芦雁図襖」は、かつて京都、大徳寺の塔頭である養徳院の本堂(方丈)を飾っていた障壁画群です。その多くは延徳2年(1490)頃、室町幕府の御用絵師の流れを汲む宗継(そうけい、俗姓は小栗)らによって描かれました。中・近世における養徳院の移転や建物の大改造、近代初頭の襖の流出に伴って、これらの絵は何度も大がかりな改変と加筆を受けました。そのため制作当初の全貌を知るのは非常に困難ですが、いずれも現存する日本最古の水墨の障壁画として、美術史上に名高い作品群です。当館では2020~24年度にかけて、これらの襖の解体修理を行いました。今回が修理後、初のお披露目になります。
重文 山水図襖 宗継筆 当館
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 山水図小襖 2面 京都国立博物館 重文 雪景山水図襖 2面 京都国立博物館 重文 芦雁図襖 宗湛・宗継筆 6面 京都国立博物館 重文 山水図襖 宗継筆 4面 京都国立博物館
京都の狩野派―狩野永納・永敬
2026年2月3日(火)~ 3月22日(日)
近世絵画|2F-4展示室
江戸時代、幕府御用絵師となった狩野探幽(たんゆう)を筆頭とする一門は江戸狩野と呼ばれ、幕末にいたるまで画壇の中心的存在として活躍しました。これに対し、幕府に仕えることなく京都に留まり、活動を続けた狩野派画家の系統を京狩野といいます。
その京狩野の3代目にあたるのが永納(えいのう、1631~97)です。父山雪(さんせつ)の学究肌を受け継ぎ、その遺稿をもとに日本初の体系的な美術史の著作となる『本朝画史(ほんちょうがし)』を刊行したことでも知られています。江戸狩野の様式を取り入れた穏健な画風が持ち味ですが、4代目を継いだ長男永敬(えいけい、1662~1702)は、時に力強い線描を駆使した個性的な表現を見せ、のちの曾我蕭白(そがしょうはく、1730~81)へも影響を与えたようです。
三十六歌仙図押絵貼屏風(左隻) 狩野永納筆
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 清水・嵐山図屏風 狩野永納筆 6曲1双 三十六歌仙図押絵貼屏風 狩野永納筆 6曲1双 四季花鳥図屏風 狩野永敬筆 6曲1双 京都国立博物館
清時代の銅版画―乾隆帝と得勝図
2026年2月3日(火)~3月22日(日)
中国絵画|2F-5展示室
清の第六代皇帝である乾隆帝(けんりゅうてい、在位1735~96)は、祖父の康熙帝(こうきてい)・父の雍正帝(ようせいてい)の治世に築かれた基盤の上で、清朝の最盛期を実現しました。領土拡張のため、10回に及ぶ中央アジアへの遠征をしており、そのすべてに勝利して最大領土を治めたことから「十全武功(じゅうぜんぶこう)」と称えられています。乾隆帝はこの功績を自ら記念し、清の宮廷に出仕していたイタリア人のカスティリオーネ(郎世寧、ろうせいねい、1688~1766)ら西洋人画家に、戦勝の情景である「得勝図」を描かせ、フランスに送って銅版画を作成させました。この銅版画にはフランスで刷られた洋紙のものと、中国で刷られた宣紙のものがあり、本展ではその両方をあわせてご紹介します。
準回両部平定得勝図のうち 鄂塁扎拉図(オルイジャラト)の戦い 当館
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 準回両部平定得勝図
下絵作者:カスティリオーネほか1帖 準回両部平定得勝図
下絵作者:カスティリオーネほか19枚のうち10枚 京都国立博物館 平定両金川得勝戦図
下絵作者:姚文瀚ほか14枚のうち4枚
平安時代の仏像
2025年12月16日(火)~2026年3月22日(日)
彫刻|1F-1展示室
平安時代は日本の彫刻史のなかでも、もっとも変化に富んだ時代でした。最澄や空海らによって中国から密教がもたらされた9世紀の仏像と、穏やかな姿が好まれた12世紀の仏像とは印象がまったく異なります。
平安時代の中頃までは、寺院は一部をのぞいてみやこの周辺に置かれました。平安後期にかけて徐々に京内に寺院が造られ、たくさんの仏像が造られました。残念ながら戦乱や天災などで失われてしまったものもありますが、各時代の人びとに守り伝えられ、今もなお多くの仏像が伝えられています。平安時代に思いを馳せながら、じっくりとご覧ください。
重文 千手観音立像 京都・禅海寺
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 国宝 五智如来坐像 5躯 京都・安祥寺 蟠龍石柱 1基 京都・安祥寺 梵天・帝釈天立像 2躯 京都・元慶寺 大日如来坐像 1躯 京都・清水寺 重文 千手観音立像 1躯 京都・禅海寺
神像と師子・狛犬
2025年12月16日(火)~2026年3月22日(日)
彫刻|1F-1展示室
日本の神は元来目に見えない存在でしたが、仏教の影響を受けて神像が造られるようになります。神像は閉ざされた社のなかでまつられるためか小型のものが多く、男神・女神の区別がつけられており、貴族や僧の服装、武装など、人間に近い姿をしています。
師子・狛犬は社殿の前で神を守る役割を担っています。角がなく開口するのが師子、角をもち閉口するのが狛犬で一対になっています。一方で、仏教では仏の説法を百獣の王・獅子が吠えることにたとえ、その象徴として仏前に一対の師子を置く伝統があります。中国で造られた石造と、日本で造られた木造の作品を紹介します。
伝猿田比古神立像 当館
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 神像
その47、その41・603躯 大阪・泉穴師神社 男神坐像 1躯 京都・薭田野神社 僧形神坐像 1躯 大阪・金剛寺 僧形神坐像 1軀 伝宇賀御魂神立像
伝猿田比古神立像2躯 京都国立博物館 重文 石造狛犬 1対 京都・由岐神社 石造師子 1躯 重文 師子・狛犬 1対 滋賀・御上神社 師子・狛犬 1対 重文 師子・狛犬 1対 滋賀・大宝神社
神護寺経―根本御経と金泥一切経、法華会御経―
2026年2月25日(水)~3月22日(日)
書跡|1F-3展示室
都の西北を守護する古刹、高雄山神護寺の歴史を伝える『神護寺略記』には、当時(鎌倉時代後期)の経蔵の様子が記されています。そこには「根本御経」「金泥一切経」「唐本経」の三部の一切経、そして、紺紙金字の『法華経』『無量義経』『観普賢経(かんふげんきょう)』十巻が「法華会御経」として納められていたことが記されています。これらの内、版本である「唐本経」を除いた「根本御経」「金泥一切経」「法華会御経」と考えられる写経を展示いたします。往時の神護寺を彷彿とさせる優品をご堪能ください。
カジュアル&デラックス—高台寺蒔絵
2026年2月4日(水)~3月22日(日)
漆工|1F-6展示室
蒔絵は、漆の接着力で金属粉を蒔きつけ、絵を表す技法です。漆は貴重で、さらに金銀などを惜しみなく用い、手間もかかるため、かつては神仏への捧げ物や貴族の生活を彩るものでした。豊臣秀吉の天下統一後、職人が増え、多くの蒔絵屋が登場します。城持ちとなった武将たちは蒔絵を好み、食器や文書箱から建物の部材、風呂桶までを蒔絵で飾りました。新参の職人たちも手がけた、手早く豪華に画面を覆う作風は、その漆器を多く伝える秀吉夫妻の菩提寺・高台寺にちなみ、高台寺蒔絵と呼ばれています。
菊蒔絵器局 当館
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 楓桐菊蒔絵薬味壷 1個 京都・高台寺
高台寺蒔絵重文 秋草蒔絵歌書箪笥 1基 京都・高台寺 秋草蒔絵徳利 1口 京都国立博物館 重文 菊桐蒔絵提子 1口 京都・高台寺 菊桐紋蒔絵三方 1基 桐紋蒔絵四重椀および腰高 7口 京都・正伝永源院 重文 松竹菊桐蒔絵懸盤 1基 京都・高台寺 菊桐紋蒔絵水次・飯器 1括 京都・妙法院 桐桔梗折墨紋散蒔絵飯器
加藤清正所用1合 京都国立博物館
(井田三郎氏寄贈)重文 菊桐蒔絵提灯 1張 京都・高台寺 菊桐紋蒔絵眉作箱 1合 和歌山・勝利寺
(慈尊院管理)菊桐蒔絵耳盥 1面 京都国立博物館 重文 菊桐蒔絵刀掛 1基 京都・高台寺 菊蒔絵器局 1基 京都国立博物館
(田村伎都子氏寄贈)菊蒔絵箪笥 1基 京都・仁和寺 秋草桐紋蒔絵長持 1棹 京都・知恩院 重文 菊蔦蒔絵椅子 1基 京都・高台寺 重文 西王母蒔絵椅子 1基 京都・高台寺 重文 桐蒔絵棚 1基 京都・高台寺
同時開催の名品ギャラリー特別展観覧料が必要
明末清初の五彩磁器
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
陶磁|3F-1展示室
明時代末から清時代の初め、16世紀末から17世紀にかけての時期は、欧州文化の世界的な広がりによって東洋と西洋との交流が行われ、大きな変革期となった時代です。日本でも幅広い分野に影響を与え、江戸時代の日本文化を発展させる契機となりました。陶磁器についても伊万里の色絵磁器や京焼の色絵陶器などをはじめ、その影響を受けたものが数多くつくりだされています。
ここでは日本のやきものに大きな影響を与えたものの中で、色絵祥瑞(いろえしょんずい)、南京赤絵(なんきんあかえ)、康煕五彩(こうきごさい)と呼ばれ、日本の色絵磁器の成立と発展に影響を与えた五彩磁器を紹介します。
五彩桃松鹿文輪花皿 大明嘉靖年製銘 景徳鎮窯 当館
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 五彩桃松鹿文輪花皿
大明嘉靖年製銘 景徳鎮窯1枚 京都国立博物館 五彩兎鶴捻文輪花皿
大明成化年製銘 景徳鎮窯1枚 京都国立博物館 五彩牡丹花卉魚文輪花皿
景徳鎮窯1枚 京都国立博物館 五彩家鶏文皿
景徳鎮窯1枚 京都国立博物館 五彩双魚捻花文輪花皿
景徳鎮窯1枚 京都国立博物館 五彩羅漢双鶴文皿
天下太平銘 景徳鎮窯1枚 京都国立博物館 五彩飛馬文皿
景徳鎮窯1枚 京都国立博物館 五彩仙人文獅子香炉
成化年製銘 景徳鎮窯1枚 京都国立博物館
(藤原忠一郎氏寄贈)五彩花卉文皿
景徳鎮窯1枚 京都国立博物館 五彩花卉雀文皿
景徳鎮窯1枚 京都国立博物館 五彩柳梅燕文八角皿
景徳鎮窯1枚 京都国立博物館 五彩花鳥文蓋壺
景徳鎮窯1合 京都国立博物館
日本と東洋のやきもの
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
陶磁|3F-1展示室
やきものは鑑賞するだけでなく、食器や日常の調度品などに多く用いられており、私たちにとって身近な工芸品といえます。特に東アジア各地では、文様や形、色に至るまで多種多様なものが作られ、その用途も幅広いものです。また、やきものは産地により、磁器や陶器といった材質や、土や釉薬の原料、装飾や焼成の技術に強い個性を持っています。 日本と中国、朝鮮半島を中心に、東アジア地域でつくられたやきものの個性やその魅力について紹介します。
重文 色絵釘隠 伝野々村仁清作 当館
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 色絵若松図茶壺
野々村仁清作1口 文化庁 重文 色絵釘隠
伝野々村仁清作21個 京都国立博物館 三彩婦女俑 1躯 京都国立博物館
(佐佐木茂索氏収集、佐佐木泰子氏寄贈)緑釉鴨池 1口 京都国立博物館 加彩文官俑 1躯 京都国立博物館
(松井宏次氏寄贈)加彩武人俑 1躯 京都国立博物館
(松井宏次氏寄贈)加彩馬俑 1躯 京都国立博物館
(松井宏次氏寄贈)褐釉男子立俑 1躯 京都国立博物館 褐釉男子立俑 1躯 京都国立博物館 三彩馬俑 1躯 京都国立博物館
(錢高久吉氏寄贈)三彩明器 伝洛陽北邙山出土
三彩文官 1対
三彩神王 1対
三彩魌頭 1対
三彩馬俑 1対
三彩胡人 1躯
三彩駱駝俑 1対1括11躯 京都国立博物館 重文 青磁水注
越州窯1口 京都国立博物館 青磁多嘴瓶
龍泉窯1口 京都国立博物館
(矢原郁子氏寄贈)黄釉刻花牡丹文瓶
乾瓦窯1口 京都国立博物館 白釉刻花牡丹唐草文枕
磁州窯系1口 白地線彫牡丹文洗
磁州窯1口 京都国立博物館 白地黒花牡丹文瓶
磁州窯系1口 京都国立博物館
(錢高久吉氏寄贈)青磁刻花牡丹唐草文象耳花瓶
龍泉窯1口 京都国立博物館
(柳孝氏寄贈)青花三国志文壺 1口 京都国立博物館 青花回教文字文筆筒
景徳鎮窯1口 京都国立博物館 粉青沙器掻落蓮池文扁壺 1口 京都国立博物館
(笹川正誠氏寄贈)青花丸に梅枝文壺 1口 京都国立博物館
(笹川正誠氏寄贈)青花草花文四方瓶 1口 京都国立博物館
(笹川正誠氏寄贈)重文 銹絵寒山拾得図角皿
尾形光琳画 尾形乾山作1対 京都国立博物館 御本立鶴文水指 1口 京都・久昌院 御本写立鶴文茶碗
初代清水六兵衛作1口 御本写立鶴文茶碗
仁阿弥道八(二代高橋道八)作1口 京都・正伝永源院 重美 赤絵十二支四神鏡文皿
奥田頴川作1枚 京都・大統院 色絵花卉南天図手焙
仁阿弥道八(二代高橋道八)作 谷文晁ほか画1口 京都・両足院 御本立鶴茶碗 1口
京都北部の考古資料
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
考古|3F-2展示室
丹後地域と丹波地域の一部から成る京都北部は、日本海と山に囲まれ、古くから国内外との交流が盛んでした。縄文時代前期後半には丸木舟で外海を往来していたことが発掘調査からわかっています。弥生時代や古墳時代には大型の墳墓が造られ、その特色ある様相は丹後王国とも称されるゆえんとなりました。平安時代以降は都との密接なつながりを持ちつつ、独自の美術や信仰を育んでいたことが、経塚出土遺物などからもわかります。本展示では縄文時代から中世までの考古資料を通して、京都北部の豊かな文化の一端をご紹介します。
鈴鏡 京都府福知山市牧弁財1号墳出土 当館
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 縄文土器片
京都府舞鶴市由良川川底出土1括 京都国立博物館
(矢田梧郎氏寄贈)石棒
京都府舞鶴市由良川川底出土1個 京都国立博物館
(矢田梧郎氏寄贈)重美 流水文銅鐸
京都府与謝郡与謝野町明石出土1口 京都国立博物館 重文 銅鐸
京都府与謝郡与謝野町比丘尼城出土1口 京都・梅林寺 金銅装双龍環頭大刀柄頭
京都府福知山市夜久野町小倉田古墳出土1個 大宮賣神社出土品
京都府京丹後市大宮町大宮賣神社出土1括 京都・大宮賣神社 須恵器高杯杯身・杯蓋
京都府舞鶴市大波下古墳群出土2組 京都陶磁器協会 四獣鏡・八乳文鏡
京都府綾部市大畠町出土2面 弁財1号墳出土品
京都府福知山市牧弁財1号墳出土1括 京都国立博物館 鈴鏡
京都府福知山市牧弁財1号墳出土1面 京都国立博物館 須恵器骨蔵器
京都府福知山市梅谷出土2個 京都国立博物館 銅製経筒
京都府宮津市大垣籠神社経塚出土2口 京都・籠神社 銅製経筒・菊花垣根双雀鏡
京都府宮津市大垣眞名井神社経塚出土1口、1面 京都・籠神社 重文 銅製経筒
京都府宮津市大垣籠神社経塚出土2口 京都・籠神社 銅製経筒
京都府宮津市大垣籠神社経塚出土1口 京都・籠神社 重文 菊花双雀鏡・線刻如来鏡像(桜花双鳥鏡)
京都府宮津市大垣籠神社経塚出土2面 京都・籠神社 印仏瓦経
京都府福知山市牧出土1面 陶製甕 経筒外容器
京都府京丹後市大宮町森本出土1個
日本の考古資料
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
考古|3F-2展示室
日本の歴史をさまざまな考古資料からご紹介します。考古資料の多くは遺跡から出土したものです。祀りや儀式などに使う特別な道具もあれば、当時の人々が日常的に使っていた品々もあります。考古の展示を通して、その時代を生きた人々の暮らしや想いを身近に感じていただければと思います。
重文 緑釉経筒 伝和歌山市六十谷出土 当館
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド ナイフ形石器
奈良県香芝市二上山北麓遺跡群出土1括 同志社大学 黒耀石剥片・石核
北海道常呂郡置戸町置戸遺跡出土1括 同志社大学 有舌尖頭器
京都府綴喜郡井手町
上井手出土1個 深鉢
青森県八戸市南郷出土1個 京都国立博物館
(玉木仁太郎氏寄贈)深鉢
長野県飯田市風越遺跡出土1個 浅鉢
新潟県糸魚川市長者ヶ原遺跡出土1個 京都国立博物館 有孔鍔付土器
出土地不明1個 京都国立博物館 打製石器(石鏃・石錐・石匙ほか)
日本各地出土1括 磨製石斧
日本各地出土1括 京都国立博物館
(岡村健守氏寄贈)硬玉(ヒスイ)製大珠
出土地不明2個 深鉢
埼玉県川口市石神貝塚出土1個 注口土器
出土地不明1個 台付鉢
青森県北津軽郡板柳町土井遺跡出土1個 石皿・磨り石
岐阜県高山市出土1括 御物石器
奈良市大森町出土1個 京都国立博物館 結髪土偶
出土地不明1個 壺形土器
広島県山県郡北広島町川井出土1個 重文 丹塗細頸壺
北部九州出土1個 文化庁 弥生土器
大阪府柏原市船橋遺跡出土5個 京都国立博物館 手焙形土器
出土地不明1個 京都国立博物館 石鏃
西日本各地出土1括 石剣
西日本各地出土1括 石包丁
西日本各地出土1括 磨製石斧
西日本各地出土1括 重文 流水文銅鐸
徳島県阿南市山口町末広出土1個 文化庁 銅剣
愛媛県西条市丹原町古田出土1口 京都国立博物館 重文 銅戈
福岡県春日市小倉新池出土1口 京都国立博物館 銅矛
大分県臼杵市下北津留坊主山出土1口 京都国立博物館 重文 東之宮古墳出土品
愛知県犬山市東之宮古墳出土1括 京都国立博物館 「三角縁二神二獣鏡」
白山藪古墳出土品
愛知県名古屋市白山藪古墳出土1括 金銅装双龍環頭太刀柄頭
出土地不明1個 素弁十弁蓮華文軒丸瓦
奈良県高市郡明日香村 飛鳥寺出土1個 素弁十弁蓮華文軒丸瓦
京都市北区北野廃寺出土1個 単弁八弁蓮華文軒丸瓦
奈良県桜井市山田寺跡出土1個 京都国立博物館 複弁八弁蓮華文軒丸瓦
京都府相楽郡精華町里廃寺出土1個 複弁八弁蓮華文軒丸瓦
京都市伏見区法琳寺跡出土1個 三重弧文軒平瓦
京都市伏見区法琳寺跡出土1個 偏行唐草文軒平瓦
奈良県橿原市藤原宮跡出土1個 京都国立博物館 重弁八弁蓮華文軒丸瓦
京都市西区樫原廃寺出土1個 京都国立博物館
(棚橋信文氏寄贈)複弁八弁蓮華文軒丸瓦
奈良県高市郡明日香村大官大寺出土1個 京都国立博物館 複弁八弁蓮華文軒丸瓦
京都府木津川市恭仁宮跡出土1個 京都国立博物館 均整唐草文軒平瓦
奈良市平城宮跡出土1個 複弁八弁蓮華文軒丸瓦
京都府京田辺市三山木廃寺出土1個 京都国立博物館 均整唐草文軒平瓦
京都府京田辺市三山木廃寺出土1個 京都国立博物館 坩堝・羽口・和同開珎(銀銭・銅銭)
京都府木津川市銭司遺跡出土1式 緑釉把手瓶
奈良県御所市増出土1個 京都国立博物館 鬼瓦
京都市平安宮豊楽院跡出土1個 重文 鬼瓦
京都市平安宮跡出土1個 京都国立博物館 緑釉蓮華文軒丸瓦
京都市平安宮跡出土1個 重文 緑釉唐草文軒平瓦
京都市平安宮跡出土1個 京都国立博物館 軒丸瓦・軒平瓦
京都市南区西寺跡出土2個 鳳凰文鴟尾
京都市栗栖野瓦窯出土1個 重文 緑釉経筒
伝和歌山市六十谷出土1口 京都国立博物館 重文 山城国花背別所経塚出土品
京都市左京区花脊別所町出土1括 文化庁 重文 金銅三角五輪塔 1基 滋賀・胡宮神社
時宗の祖師絵伝
2026年2月25日(水)~3月22日(日)
絵巻|2F-1展示室
踊り念仏で知られる時宗。その開祖・一遍(いっぺん、1239~89)の伝記を表した絵巻は、全12巻の国宝「一遍聖絵」がよく知られています。しかし、中近世の時宗寺院においてより広く流布したのは、異なる系統の「遊行上人縁起絵」という全10巻の絵巻でした。宗俊という僧が撰述したとされるこの絵巻は、一遍だけでなく、後半に二祖・他阿(たあ、1237~1319)の行状を収める点が大きな特徴です。祖本は散逸しましたが、多くの写本が残されています。今回はその代表的な作品や関連する時宗祖師の絵伝をご紹介します。
重文 遊行上人縁起絵 巻二上(部分)
京都・金蓮寺
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 遊行上人縁起絵 十巻のうち巻二 10巻のうち1巻 兵庫・真光寺 重文 遊行上人縁起絵 二十巻のうち巻二上、巻二下 20巻のうち2巻 京都・金蓮寺 浄阿上人絵伝 三巻のうち巻下 3巻のうち1巻 京都・金蓮寺
法華経と釈迦の美術
2026年2月25日(水)~3月22日(日)
仏画|2F-2展示室
『法華経』は、釈迦によって説かれたとされますが、実際には没後の大乗(だいじょう)仏教運動の中で整理されたものです。初期の部派仏教は自身の悟りを希求する要素が強かったのですが、大乗仏教はそれを批判し、万人救済も積極的に推し進めようとしました。『法華経』は万人に仏性が宿っており救われると説きますが、これは当時としては革新的に過ぎ、経の中でも「信じられずにこの経の悪口を言う者もあろうが、これが真実だ」と繰り返し述べています。この大乗仏教の精髄というべき『法華経』は日本で親しまれ、万人救済を図ろうとする鎌倉新仏教を生み出す精神的母胎ともなりました。そのため、これにまつわる仏画が多数残されており、日本美術に大きな存在感を示しています。
重文 法華経曼荼羅図 京都・海住山寺
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重美 蓮華経 巻第五 1巻 京都国立博物館
(守屋孝蔵氏収集、守屋美孝氏寄贈)重文 法華経普門品(装飾経) 1巻 京都国立博物館 重文 法華経曼荼羅図 1幅 京都・海住山寺 重文 釈迦三尊像 1幅 徳島・立江寺 重美 釈迦三尊像 1幅 徳島・鶴林寺 釈迦三尊十羅刹女像 1幅 京都・荘厳寺 重文 普賢十羅刹女像 1幅 京都・廬山寺
禅寺の障壁画―旧大徳寺養徳院Ⅱ
2026年2月25日(水)~3月22日(日)
中世絵画|2F-3展示室
京都国立博物館が所蔵する「山水図襖」・「琴棋書画図襖」・「芦雁図襖」は、かつて京都、大徳寺の塔頭である養徳院の本堂(方丈)を飾っていた障壁画群です。その多くは延徳2年(1490)頃、室町幕府の御用絵師の流れを汲む宗継(そうけい、俗姓は小栗)らによって描かれました。中・近世における養徳院の移転や建物の大改造、近代初頭の襖の流出に伴って、これらの絵は何度も大がかりな改変と加筆を受けました。そのため制作当初の全貌を知るのは非常に困難ですが、いずれも現存する日本最古の水墨の障壁画として、美術史上に名高い作品群です。当館では2020~24年度にかけて、これらの襖の解体修理を行いました。今回が修理後、初のお披露目になります。
重文 山水図襖 宗継筆 当館
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 山水図小襖 2面 京都国立博物館 重文 雪景山水図襖 2面 京都国立博物館 重文 芦雁図襖 宗湛・宗継筆 6面 京都国立博物館 重文 山水図襖 宗継筆 4面 京都国立博物館
京都の狩野派―狩野永納・永敬
2026年2月3日(火)~ 3月22日(日)
近世絵画|2F-4展示室
江戸時代、幕府御用絵師となった狩野探幽(たんゆう)を筆頭とする一門は江戸狩野と呼ばれ、幕末にいたるまで画壇の中心的存在として活躍しました。これに対し、幕府に仕えることなく京都に留まり、活動を続けた狩野派画家の系統を京狩野といいます。
その京狩野の3代目にあたるのが永納(えいのう、1631~97)です。父山雪(さんせつ)の学究肌を受け継ぎ、その遺稿をもとに日本初の体系的な美術史の著作となる『本朝画史(ほんちょうがし)』を刊行したことでも知られています。江戸狩野の様式を取り入れた穏健な画風が持ち味ですが、4代目を継いだ長男永敬(えいけい、1662~1702)は、時に力強い線描を駆使した個性的な表現を見せ、のちの曾我蕭白(そがしょうはく、1730~81)へも影響を与えたようです。
三十六歌仙図押絵貼屏風(左隻) 狩野永納筆
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 清水・嵐山図屏風 狩野永納筆 6曲1双 三十六歌仙図押絵貼屏風 狩野永納筆 6曲1双 四季花鳥図屏風 狩野永敬筆 6曲1双 京都国立博物館
清時代の銅版画―乾隆帝と得勝図
2026年2月3日(火)~3月22日(日)
中国絵画|2F-5展示室
清の第六代皇帝である乾隆帝(けんりゅうてい、在位1735~96)は、祖父の康熙帝(こうきてい)・父の雍正帝(ようせいてい)の治世に築かれた基盤の上で、清朝の最盛期を実現しました。領土拡張のため、10回に及ぶ中央アジアへの遠征をしており、そのすべてに勝利して最大領土を治めたことから「十全武功(じゅうぜんぶこう)」と称えられています。乾隆帝はこの功績を自ら記念し、清の宮廷に出仕していたイタリア人のカスティリオーネ(郎世寧、ろうせいねい、1688~1766)ら西洋人画家に、戦勝の情景である「得勝図」を描かせ、フランスに送って銅版画を作成させました。この銅版画にはフランスで刷られた洋紙のものと、中国で刷られた宣紙のものがあり、本展ではその両方をあわせてご紹介します。
準回両部平定得勝図のうち 鄂塁扎拉図(オルイジャラト)の戦い 当館
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 準回両部平定得勝図
下絵作者:カスティリオーネほか1帖 準回両部平定得勝図
下絵作者:カスティリオーネほか19枚のうち10枚 京都国立博物館 平定両金川得勝戦図
下絵作者:姚文瀚ほか14枚のうち4枚
平安時代の仏像
2025年12月16日(火)~2026年3月22日(日)
彫刻|1F-1展示室
平安時代は日本の彫刻史のなかでも、もっとも変化に富んだ時代でした。最澄や空海らによって中国から密教がもたらされた9世紀の仏像と、穏やかな姿が好まれた12世紀の仏像とは印象がまったく異なります。
平安時代の中頃までは、寺院は一部をのぞいてみやこの周辺に置かれました。平安後期にかけて徐々に京内に寺院が造られ、たくさんの仏像が造られました。残念ながら戦乱や天災などで失われてしまったものもありますが、各時代の人びとに守り伝えられ、今もなお多くの仏像が伝えられています。平安時代に思いを馳せながら、じっくりとご覧ください。
重文 千手観音立像 京都・禅海寺
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 国宝 五智如来坐像 5躯 京都・安祥寺 蟠龍石柱 1基 京都・安祥寺 梵天・帝釈天立像 2躯 京都・元慶寺 大日如来坐像 1躯 京都・清水寺 重文 千手観音立像 1躯 京都・禅海寺
神像と師子・狛犬
2025年12月16日(火)~2026年3月22日(日)
彫刻|1F-1展示室
日本の神は元来目に見えない存在でしたが、仏教の影響を受けて神像が造られるようになります。神像は閉ざされた社のなかでまつられるためか小型のものが多く、男神・女神の区別がつけられており、貴族や僧の服装、武装など、人間に近い姿をしています。
師子・狛犬は社殿の前で神を守る役割を担っています。角がなく開口するのが師子、角をもち閉口するのが狛犬で一対になっています。一方で、仏教では仏の説法を百獣の王・獅子が吠えることにたとえ、その象徴として仏前に一対の師子を置く伝統があります。中国で造られた石造と、日本で造られた木造の作品を紹介します。
伝猿田比古神立像 当館
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 神像
その47、その41・603躯 大阪・泉穴師神社 男神坐像 1躯 京都・薭田野神社 僧形神坐像 1躯 大阪・金剛寺 僧形神坐像 1軀 伝宇賀御魂神立像
伝猿田比古神立像2躯 京都国立博物館 重文 石造狛犬 1対 京都・由岐神社 石造師子 1躯 重文 師子・狛犬 1対 滋賀・御上神社 師子・狛犬 1対 重文 師子・狛犬 1対 滋賀・大宝神社
神護寺経―根本御経と金泥一切経、法華会御経―
2026年2月25日(水)~3月22日(日)
書跡|1F-3展示室
都の西北を守護する古刹、高雄山神護寺の歴史を伝える『神護寺略記』には、当時(鎌倉時代後期)の経蔵の様子が記されています。そこには「根本御経」「金泥一切経」「唐本経」の三部の一切経、そして、紺紙金字の『法華経』『無量義経』『観普賢経(かんふげんきょう)』十巻が「法華会御経」として納められていたことが記されています。これらの内、版本である「唐本経」を除いた「根本御経」「金泥一切経」「法華会御経」と考えられる写経を展示いたします。往時の神護寺を彷彿とさせる優品をご堪能ください。
カジュアル&デラックス—高台寺蒔絵
2026年2月4日(水)~3月22日(日)
漆工|1F-6展示室
蒔絵は、漆の接着力で金属粉を蒔きつけ、絵を表す技法です。漆は貴重で、さらに金銀などを惜しみなく用い、手間もかかるため、かつては神仏への捧げ物や貴族の生活を彩るものでした。豊臣秀吉の天下統一後、職人が増え、多くの蒔絵屋が登場します。城持ちとなった武将たちは蒔絵を好み、食器や文書箱から建物の部材、風呂桶までを蒔絵で飾りました。新参の職人たちも手がけた、手早く豪華に画面を覆う作風は、その漆器を多く伝える秀吉夫妻の菩提寺・高台寺にちなみ、高台寺蒔絵と呼ばれています。
菊蒔絵器局 当館
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 楓桐菊蒔絵薬味壷 1個 京都・高台寺
高台寺蒔絵重文 秋草蒔絵歌書箪笥 1基 京都・高台寺 秋草蒔絵徳利 1口 京都国立博物館 重文 菊桐蒔絵提子 1口 京都・高台寺 菊桐紋蒔絵三方 1基 桐紋蒔絵四重椀および腰高 7口 京都・正伝永源院 重文 松竹菊桐蒔絵懸盤 1基 京都・高台寺 菊桐紋蒔絵水次・飯器 1括 京都・妙法院 桐桔梗折墨紋散蒔絵飯器
加藤清正所用1合 京都国立博物館
(井田三郎氏寄贈)重文 菊桐蒔絵提灯 1張 京都・高台寺 菊桐紋蒔絵眉作箱 1合 和歌山・勝利寺
(慈尊院管理)菊桐蒔絵耳盥 1面 京都国立博物館 重文 菊桐蒔絵刀掛 1基 京都・高台寺 菊蒔絵器局 1基 京都国立博物館
(田村伎都子氏寄贈)菊蒔絵箪笥 1基 京都・仁和寺 秋草桐紋蒔絵長持 1棹 京都・知恩院 重文 菊蔦蒔絵椅子 1基 京都・高台寺 重文 西王母蒔絵椅子 1基 京都・高台寺 重文 桐蒔絵棚 1基 京都・高台寺
同時開催の名品ギャラリー特別展観覧料が必要
明末清初の五彩磁器
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
陶磁|3F-1展示室
明時代末から清時代の初め、16世紀末から17世紀にかけての時期は、欧州文化の世界的な広がりによって東洋と西洋との交流が行われ、大きな変革期となった時代です。日本でも幅広い分野に影響を与え、江戸時代の日本文化を発展させる契機となりました。陶磁器についても伊万里の色絵磁器や京焼の色絵陶器などをはじめ、その影響を受けたものが数多くつくりだされています。
ここでは日本のやきものに大きな影響を与えたものの中で、色絵祥瑞(いろえしょんずい)、南京赤絵(なんきんあかえ)、康煕五彩(こうきごさい)と呼ばれ、日本の色絵磁器の成立と発展に影響を与えた五彩磁器を紹介します。
五彩桃松鹿文輪花皿 大明嘉靖年製銘 景徳鎮窯 当館
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 五彩桃松鹿文輪花皿
大明嘉靖年製銘 景徳鎮窯1枚 京都国立博物館 五彩兎鶴捻文輪花皿
大明成化年製銘 景徳鎮窯1枚 京都国立博物館 五彩牡丹花卉魚文輪花皿
景徳鎮窯1枚 京都国立博物館 五彩家鶏文皿
景徳鎮窯1枚 京都国立博物館 五彩双魚捻花文輪花皿
景徳鎮窯1枚 京都国立博物館 五彩羅漢双鶴文皿
天下太平銘 景徳鎮窯1枚 京都国立博物館 五彩飛馬文皿
景徳鎮窯1枚 京都国立博物館 五彩仙人文獅子香炉
成化年製銘 景徳鎮窯1枚 京都国立博物館
(藤原忠一郎氏寄贈)五彩花卉文皿
景徳鎮窯1枚 京都国立博物館 五彩花卉雀文皿
景徳鎮窯1枚 京都国立博物館 五彩柳梅燕文八角皿
景徳鎮窯1枚 京都国立博物館 五彩花鳥文蓋壺
景徳鎮窯1合 京都国立博物館
日本と東洋のやきもの
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
陶磁|3F-1展示室
やきものは鑑賞するだけでなく、食器や日常の調度品などに多く用いられており、私たちにとって身近な工芸品といえます。特に東アジア各地では、文様や形、色に至るまで多種多様なものが作られ、その用途も幅広いものです。また、やきものは産地により、磁器や陶器といった材質や、土や釉薬の原料、装飾や焼成の技術に強い個性を持っています。 日本と中国、朝鮮半島を中心に、東アジア地域でつくられたやきものの個性やその魅力について紹介します。
重文 色絵釘隠 伝野々村仁清作 当館
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 色絵若松図茶壺
野々村仁清作1口 文化庁 重文 色絵釘隠
伝野々村仁清作21個 京都国立博物館 三彩婦女俑 1躯 京都国立博物館
(佐佐木茂索氏収集、佐佐木泰子氏寄贈)緑釉鴨池 1口 京都国立博物館 加彩文官俑 1躯 京都国立博物館
(松井宏次氏寄贈)加彩武人俑 1躯 京都国立博物館
(松井宏次氏寄贈)加彩馬俑 1躯 京都国立博物館
(松井宏次氏寄贈)褐釉男子立俑 1躯 京都国立博物館 褐釉男子立俑 1躯 京都国立博物館 三彩馬俑 1躯 京都国立博物館
(錢高久吉氏寄贈)三彩明器 伝洛陽北邙山出土
三彩文官 1対
三彩神王 1対
三彩魌頭 1対
三彩馬俑 1対
三彩胡人 1躯
三彩駱駝俑 1対1括11躯 京都国立博物館 重文 青磁水注
越州窯1口 京都国立博物館 青磁多嘴瓶
龍泉窯1口 京都国立博物館
(矢原郁子氏寄贈)黄釉刻花牡丹文瓶
乾瓦窯1口 京都国立博物館 白釉刻花牡丹唐草文枕
磁州窯系1口 白地線彫牡丹文洗
磁州窯1口 京都国立博物館 白地黒花牡丹文瓶
磁州窯系1口 京都国立博物館
(錢高久吉氏寄贈)青磁刻花牡丹唐草文象耳花瓶
龍泉窯1口 京都国立博物館
(柳孝氏寄贈)青花三国志文壺 1口 京都国立博物館 青花回教文字文筆筒
景徳鎮窯1口 京都国立博物館 粉青沙器掻落蓮池文扁壺 1口 京都国立博物館
(笹川正誠氏寄贈)青花丸に梅枝文壺 1口 京都国立博物館
(笹川正誠氏寄贈)青花草花文四方瓶 1口 京都国立博物館
(笹川正誠氏寄贈)重文 銹絵寒山拾得図角皿
尾形光琳画 尾形乾山作1対 京都国立博物館 御本立鶴文水指 1口 京都・久昌院 御本写立鶴文茶碗
初代清水六兵衛作1口 御本写立鶴文茶碗
仁阿弥道八(二代高橋道八)作1口 京都・正伝永源院 重美 赤絵十二支四神鏡文皿
奥田頴川作1枚 京都・大統院 色絵花卉南天図手焙
仁阿弥道八(二代高橋道八)作 谷文晁ほか画1口 京都・両足院 御本立鶴茶碗 1口
京都北部の考古資料
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
考古|3F-2展示室
丹後地域と丹波地域の一部から成る京都北部は、日本海と山に囲まれ、古くから国内外との交流が盛んでした。縄文時代前期後半には丸木舟で外海を往来していたことが発掘調査からわかっています。弥生時代や古墳時代には大型の墳墓が造られ、その特色ある様相は丹後王国とも称されるゆえんとなりました。平安時代以降は都との密接なつながりを持ちつつ、独自の美術や信仰を育んでいたことが、経塚出土遺物などからもわかります。本展示では縄文時代から中世までの考古資料を通して、京都北部の豊かな文化の一端をご紹介します。
鈴鏡 京都府福知山市牧弁財1号墳出土 当館
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 縄文土器片
京都府舞鶴市由良川川底出土1括 京都国立博物館
(矢田梧郎氏寄贈)石棒
京都府舞鶴市由良川川底出土1個 京都国立博物館
(矢田梧郎氏寄贈)重美 流水文銅鐸
京都府与謝郡与謝野町明石出土1口 京都国立博物館 重文 銅鐸
京都府与謝郡与謝野町比丘尼城出土1口 京都・梅林寺 金銅装双龍環頭大刀柄頭
京都府福知山市夜久野町小倉田古墳出土1個 大宮賣神社出土品
京都府京丹後市大宮町大宮賣神社出土1括 京都・大宮賣神社 須恵器高杯杯身・杯蓋
京都府舞鶴市大波下古墳群出土2組 京都陶磁器協会 四獣鏡・八乳文鏡
京都府綾部市大畠町出土2面 弁財1号墳出土品
京都府福知山市牧弁財1号墳出土1括 京都国立博物館 鈴鏡
京都府福知山市牧弁財1号墳出土1面 京都国立博物館 須恵器骨蔵器
京都府福知山市梅谷出土2個 京都国立博物館 銅製経筒
京都府宮津市大垣籠神社経塚出土2口 京都・籠神社 銅製経筒・菊花垣根双雀鏡
京都府宮津市大垣眞名井神社経塚出土1口、1面 京都・籠神社 重文 銅製経筒
京都府宮津市大垣籠神社経塚出土2口 京都・籠神社 銅製経筒
京都府宮津市大垣籠神社経塚出土1口 京都・籠神社 重文 菊花双雀鏡・線刻如来鏡像(桜花双鳥鏡)
京都府宮津市大垣籠神社経塚出土2面 京都・籠神社 印仏瓦経
京都府福知山市牧出土1面 陶製甕 経筒外容器
京都府京丹後市大宮町森本出土1個
日本の考古資料
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
考古|3F-2展示室
日本の歴史をさまざまな考古資料からご紹介します。考古資料の多くは遺跡から出土したものです。祀りや儀式などに使う特別な道具もあれば、当時の人々が日常的に使っていた品々もあります。考古の展示を通して、その時代を生きた人々の暮らしや想いを身近に感じていただければと思います。
重文 緑釉経筒 伝和歌山市六十谷出土 当館
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド ナイフ形石器
奈良県香芝市二上山北麓遺跡群出土1括 同志社大学 黒耀石剥片・石核
北海道常呂郡置戸町置戸遺跡出土1括 同志社大学 有舌尖頭器
京都府綴喜郡井手町
上井手出土1個 深鉢
青森県八戸市南郷出土1個 京都国立博物館
(玉木仁太郎氏寄贈)深鉢
長野県飯田市風越遺跡出土1個 浅鉢
新潟県糸魚川市長者ヶ原遺跡出土1個 京都国立博物館 有孔鍔付土器
出土地不明1個 京都国立博物館 打製石器(石鏃・石錐・石匙ほか)
日本各地出土1括 磨製石斧
日本各地出土1括 京都国立博物館
(岡村健守氏寄贈)硬玉(ヒスイ)製大珠
出土地不明2個 深鉢
埼玉県川口市石神貝塚出土1個 注口土器
出土地不明1個 台付鉢
青森県北津軽郡板柳町土井遺跡出土1個 石皿・磨り石
岐阜県高山市出土1括 御物石器
奈良市大森町出土1個 京都国立博物館 結髪土偶
出土地不明1個 壺形土器
広島県山県郡北広島町川井出土1個 重文 丹塗細頸壺
北部九州出土1個 文化庁 弥生土器
大阪府柏原市船橋遺跡出土5個 京都国立博物館 手焙形土器
出土地不明1個 京都国立博物館 石鏃
西日本各地出土1括 石剣
西日本各地出土1括 石包丁
西日本各地出土1括 磨製石斧
西日本各地出土1括 重文 流水文銅鐸
徳島県阿南市山口町末広出土1個 文化庁 銅剣
愛媛県西条市丹原町古田出土1口 京都国立博物館 重文 銅戈
福岡県春日市小倉新池出土1口 京都国立博物館 銅矛
大分県臼杵市下北津留坊主山出土1口 京都国立博物館 重文 東之宮古墳出土品
愛知県犬山市東之宮古墳出土1括 京都国立博物館 「三角縁二神二獣鏡」
白山藪古墳出土品
愛知県名古屋市白山藪古墳出土1括 金銅装双龍環頭太刀柄頭
出土地不明1個 素弁十弁蓮華文軒丸瓦
奈良県高市郡明日香村 飛鳥寺出土1個 素弁十弁蓮華文軒丸瓦
京都市北区北野廃寺出土1個 単弁八弁蓮華文軒丸瓦
奈良県桜井市山田寺跡出土1個 京都国立博物館 複弁八弁蓮華文軒丸瓦
京都府相楽郡精華町里廃寺出土1個 複弁八弁蓮華文軒丸瓦
京都市伏見区法琳寺跡出土1個 三重弧文軒平瓦
京都市伏見区法琳寺跡出土1個 偏行唐草文軒平瓦
奈良県橿原市藤原宮跡出土1個 京都国立博物館 重弁八弁蓮華文軒丸瓦
京都市西区樫原廃寺出土1個 京都国立博物館
(棚橋信文氏寄贈)複弁八弁蓮華文軒丸瓦
奈良県高市郡明日香村大官大寺出土1個 京都国立博物館 複弁八弁蓮華文軒丸瓦
京都府木津川市恭仁宮跡出土1個 京都国立博物館 均整唐草文軒平瓦
奈良市平城宮跡出土1個 複弁八弁蓮華文軒丸瓦
京都府京田辺市三山木廃寺出土1個 京都国立博物館 均整唐草文軒平瓦
京都府京田辺市三山木廃寺出土1個 京都国立博物館 坩堝・羽口・和同開珎(銀銭・銅銭)
京都府木津川市銭司遺跡出土1式 緑釉把手瓶
奈良県御所市増出土1個 京都国立博物館 鬼瓦
京都市平安宮豊楽院跡出土1個 重文 鬼瓦
京都市平安宮跡出土1個 京都国立博物館 緑釉蓮華文軒丸瓦
京都市平安宮跡出土1個 重文 緑釉唐草文軒平瓦
京都市平安宮跡出土1個 京都国立博物館 軒丸瓦・軒平瓦
京都市南区西寺跡出土2個 鳳凰文鴟尾
京都市栗栖野瓦窯出土1個 重文 緑釉経筒
伝和歌山市六十谷出土1口 京都国立博物館 重文 山城国花背別所経塚出土品
京都市左京区花脊別所町出土1括 文化庁 重文 金銅三角五輪塔 1基 滋賀・胡宮神社
時宗の祖師絵伝
2026年2月25日(水)~3月22日(日)
絵巻|2F-1展示室
踊り念仏で知られる時宗。その開祖・一遍(いっぺん、1239~89)の伝記を表した絵巻は、全12巻の国宝「一遍聖絵」がよく知られています。しかし、中近世の時宗寺院においてより広く流布したのは、異なる系統の「遊行上人縁起絵」という全10巻の絵巻でした。宗俊という僧が撰述したとされるこの絵巻は、一遍だけでなく、後半に二祖・他阿(たあ、1237~1319)の行状を収める点が大きな特徴です。祖本は散逸しましたが、多くの写本が残されています。今回はその代表的な作品や関連する時宗祖師の絵伝をご紹介します。
重文 遊行上人縁起絵 巻二上(部分)
京都・金蓮寺
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 遊行上人縁起絵 十巻のうち巻二 10巻のうち1巻 兵庫・真光寺 重文 遊行上人縁起絵 二十巻のうち巻二上、巻二下 20巻のうち2巻 京都・金蓮寺 浄阿上人絵伝 三巻のうち巻下 3巻のうち1巻 京都・金蓮寺
法華経と釈迦の美術
2026年2月25日(水)~3月22日(日)
仏画|2F-2展示室
『法華経』は、釈迦によって説かれたとされますが、実際には没後の大乗(だいじょう)仏教運動の中で整理されたものです。初期の部派仏教は自身の悟りを希求する要素が強かったのですが、大乗仏教はそれを批判し、万人救済も積極的に推し進めようとしました。『法華経』は万人に仏性が宿っており救われると説きますが、これは当時としては革新的に過ぎ、経の中でも「信じられずにこの経の悪口を言う者もあろうが、これが真実だ」と繰り返し述べています。この大乗仏教の精髄というべき『法華経』は日本で親しまれ、万人救済を図ろうとする鎌倉新仏教を生み出す精神的母胎ともなりました。そのため、これにまつわる仏画が多数残されており、日本美術に大きな存在感を示しています。
重文 法華経曼荼羅図 京都・海住山寺
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重美 蓮華経 巻第五 1巻 京都国立博物館
(守屋孝蔵氏収集、守屋美孝氏寄贈)重文 法華経普門品(装飾経) 1巻 京都国立博物館 重文 法華経曼荼羅図 1幅 京都・海住山寺 重文 釈迦三尊像 1幅 徳島・立江寺 重美 釈迦三尊像 1幅 徳島・鶴林寺 釈迦三尊十羅刹女像 1幅 京都・荘厳寺 重文 普賢十羅刹女像 1幅 京都・廬山寺
禅寺の障壁画―旧大徳寺養徳院Ⅱ
2026年2月25日(水)~3月22日(日)
中世絵画|2F-3展示室
京都国立博物館が所蔵する「山水図襖」・「琴棋書画図襖」・「芦雁図襖」は、かつて京都、大徳寺の塔頭である養徳院の本堂(方丈)を飾っていた障壁画群です。その多くは延徳2年(1490)頃、室町幕府の御用絵師の流れを汲む宗継(そうけい、俗姓は小栗)らによって描かれました。中・近世における養徳院の移転や建物の大改造、近代初頭の襖の流出に伴って、これらの絵は何度も大がかりな改変と加筆を受けました。そのため制作当初の全貌を知るのは非常に困難ですが、いずれも現存する日本最古の水墨の障壁画として、美術史上に名高い作品群です。当館では2020~24年度にかけて、これらの襖の解体修理を行いました。今回が修理後、初のお披露目になります。
重文 山水図襖 宗継筆 当館
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 山水図小襖 2面 京都国立博物館 重文 雪景山水図襖 2面 京都国立博物館 重文 芦雁図襖 宗湛・宗継筆 6面 京都国立博物館 重文 山水図襖 宗継筆 4面 京都国立博物館
京都の狩野派―狩野永納・永敬
2026年2月3日(火)~ 3月22日(日)
近世絵画|2F-4展示室
江戸時代、幕府御用絵師となった狩野探幽(たんゆう)を筆頭とする一門は江戸狩野と呼ばれ、幕末にいたるまで画壇の中心的存在として活躍しました。これに対し、幕府に仕えることなく京都に留まり、活動を続けた狩野派画家の系統を京狩野といいます。
その京狩野の3代目にあたるのが永納(えいのう、1631~97)です。父山雪(さんせつ)の学究肌を受け継ぎ、その遺稿をもとに日本初の体系的な美術史の著作となる『本朝画史(ほんちょうがし)』を刊行したことでも知られています。江戸狩野の様式を取り入れた穏健な画風が持ち味ですが、4代目を継いだ長男永敬(えいけい、1662~1702)は、時に力強い線描を駆使した個性的な表現を見せ、のちの曾我蕭白(そがしょうはく、1730~81)へも影響を与えたようです。
三十六歌仙図押絵貼屏風(左隻) 狩野永納筆
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 清水・嵐山図屏風 狩野永納筆 6曲1双 三十六歌仙図押絵貼屏風 狩野永納筆 6曲1双 四季花鳥図屏風 狩野永敬筆 6曲1双 京都国立博物館
清時代の銅版画―乾隆帝と得勝図
2026年2月3日(火)~3月22日(日)
中国絵画|2F-5展示室
清の第六代皇帝である乾隆帝(けんりゅうてい、在位1735~96)は、祖父の康熙帝(こうきてい)・父の雍正帝(ようせいてい)の治世に築かれた基盤の上で、清朝の最盛期を実現しました。領土拡張のため、10回に及ぶ中央アジアへの遠征をしており、そのすべてに勝利して最大領土を治めたことから「十全武功(じゅうぜんぶこう)」と称えられています。乾隆帝はこの功績を自ら記念し、清の宮廷に出仕していたイタリア人のカスティリオーネ(郎世寧、ろうせいねい、1688~1766)ら西洋人画家に、戦勝の情景である「得勝図」を描かせ、フランスに送って銅版画を作成させました。この銅版画にはフランスで刷られた洋紙のものと、中国で刷られた宣紙のものがあり、本展ではその両方をあわせてご紹介します。
準回両部平定得勝図のうち 鄂塁扎拉図(オルイジャラト)の戦い 当館
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 準回両部平定得勝図
下絵作者:カスティリオーネほか1帖 準回両部平定得勝図
下絵作者:カスティリオーネほか19枚のうち10枚 京都国立博物館 平定両金川得勝戦図
下絵作者:姚文瀚ほか14枚のうち4枚
平安時代の仏像
2025年12月16日(火)~2026年3月22日(日)
彫刻|1F-1展示室
平安時代は日本の彫刻史のなかでも、もっとも変化に富んだ時代でした。最澄や空海らによって中国から密教がもたらされた9世紀の仏像と、穏やかな姿が好まれた12世紀の仏像とは印象がまったく異なります。
平安時代の中頃までは、寺院は一部をのぞいてみやこの周辺に置かれました。平安後期にかけて徐々に京内に寺院が造られ、たくさんの仏像が造られました。残念ながら戦乱や天災などで失われてしまったものもありますが、各時代の人びとに守り伝えられ、今もなお多くの仏像が伝えられています。平安時代に思いを馳せながら、じっくりとご覧ください。
重文 千手観音立像 京都・禅海寺
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 国宝 五智如来坐像 5躯 京都・安祥寺 蟠龍石柱 1基 京都・安祥寺 梵天・帝釈天立像 2躯 京都・元慶寺 大日如来坐像 1躯 京都・清水寺 重文 千手観音立像 1躯 京都・禅海寺
神像と師子・狛犬
2025年12月16日(火)~2026年3月22日(日)
彫刻|1F-1展示室
日本の神は元来目に見えない存在でしたが、仏教の影響を受けて神像が造られるようになります。神像は閉ざされた社のなかでまつられるためか小型のものが多く、男神・女神の区別がつけられており、貴族や僧の服装、武装など、人間に近い姿をしています。
師子・狛犬は社殿の前で神を守る役割を担っています。角がなく開口するのが師子、角をもち閉口するのが狛犬で一対になっています。一方で、仏教では仏の説法を百獣の王・獅子が吠えることにたとえ、その象徴として仏前に一対の師子を置く伝統があります。中国で造られた石造と、日本で造られた木造の作品を紹介します。
伝猿田比古神立像 当館
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 神像
その47、その41・603躯 大阪・泉穴師神社 男神坐像 1躯 京都・薭田野神社 僧形神坐像 1躯 大阪・金剛寺 僧形神坐像 1軀 伝宇賀御魂神立像
伝猿田比古神立像2躯 京都国立博物館 重文 石造狛犬 1対 京都・由岐神社 石造師子 1躯 重文 師子・狛犬 1対 滋賀・御上神社 師子・狛犬 1対 重文 師子・狛犬 1対 滋賀・大宝神社
神護寺経―根本御経と金泥一切経、法華会御経―
2026年2月25日(水)~3月22日(日)
書跡|1F-3展示室
都の西北を守護する古刹、高雄山神護寺の歴史を伝える『神護寺略記』には、当時(鎌倉時代後期)の経蔵の様子が記されています。そこには「根本御経」「金泥一切経」「唐本経」の三部の一切経、そして、紺紙金字の『法華経』『無量義経』『観普賢経(かんふげんきょう)』十巻が「法華会御経」として納められていたことが記されています。これらの内、版本である「唐本経」を除いた「根本御経」「金泥一切経」「法華会御経」と考えられる写経を展示いたします。往時の神護寺を彷彿とさせる優品をご堪能ください。
カジュアル&デラックス—高台寺蒔絵
2026年2月4日(水)~3月22日(日)
漆工|1F-6展示室
蒔絵は、漆の接着力で金属粉を蒔きつけ、絵を表す技法です。漆は貴重で、さらに金銀などを惜しみなく用い、手間もかかるため、かつては神仏への捧げ物や貴族の生活を彩るものでした。豊臣秀吉の天下統一後、職人が増え、多くの蒔絵屋が登場します。城持ちとなった武将たちは蒔絵を好み、食器や文書箱から建物の部材、風呂桶までを蒔絵で飾りました。新参の職人たちも手がけた、手早く豪華に画面を覆う作風は、その漆器を多く伝える秀吉夫妻の菩提寺・高台寺にちなみ、高台寺蒔絵と呼ばれています。
菊蒔絵器局 当館
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 楓桐菊蒔絵薬味壷 1個 京都・高台寺
高台寺蒔絵重文 秋草蒔絵歌書箪笥 1基 京都・高台寺 秋草蒔絵徳利 1口 京都国立博物館 重文 菊桐蒔絵提子 1口 京都・高台寺 菊桐紋蒔絵三方 1基 桐紋蒔絵四重椀および腰高 7口 京都・正伝永源院 重文 松竹菊桐蒔絵懸盤 1基 京都・高台寺 菊桐紋蒔絵水次・飯器 1括 京都・妙法院 桐桔梗折墨紋散蒔絵飯器
加藤清正所用1合 京都国立博物館
(井田三郎氏寄贈)重文 菊桐蒔絵提灯 1張 京都・高台寺 菊桐紋蒔絵眉作箱 1合 和歌山・勝利寺
(慈尊院管理)菊桐蒔絵耳盥 1面 京都国立博物館 重文 菊桐蒔絵刀掛 1基 京都・高台寺 菊蒔絵器局 1基 京都国立博物館
(田村伎都子氏寄贈)菊蒔絵箪笥 1基 京都・仁和寺 秋草桐紋蒔絵長持 1棹 京都・知恩院 重文 菊蔦蒔絵椅子 1基 京都・高台寺 重文 西王母蒔絵椅子 1基 京都・高台寺 重文 桐蒔絵棚 1基 京都・高台寺
同時開催の名品ギャラリー特別展観覧料が必要
明末清初の五彩磁器
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
陶磁|3F-1展示室
明時代末から清時代の初め、16世紀末から17世紀にかけての時期は、欧州文化の世界的な広がりによって東洋と西洋との交流が行われ、大きな変革期となった時代です。日本でも幅広い分野に影響を与え、江戸時代の日本文化を発展させる契機となりました。陶磁器についても伊万里の色絵磁器や京焼の色絵陶器などをはじめ、その影響を受けたものが数多くつくりだされています。
ここでは日本のやきものに大きな影響を与えたものの中で、色絵祥瑞(いろえしょんずい)、南京赤絵(なんきんあかえ)、康煕五彩(こうきごさい)と呼ばれ、日本の色絵磁器の成立と発展に影響を与えた五彩磁器を紹介します。
五彩桃松鹿文輪花皿 大明嘉靖年製銘 景徳鎮窯 当館
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 五彩桃松鹿文輪花皿
大明嘉靖年製銘 景徳鎮窯1枚 京都国立博物館 五彩兎鶴捻文輪花皿
大明成化年製銘 景徳鎮窯1枚 京都国立博物館 五彩牡丹花卉魚文輪花皿
景徳鎮窯1枚 京都国立博物館 五彩家鶏文皿
景徳鎮窯1枚 京都国立博物館 五彩双魚捻花文輪花皿
景徳鎮窯1枚 京都国立博物館 五彩羅漢双鶴文皿
天下太平銘 景徳鎮窯1枚 京都国立博物館 五彩飛馬文皿
景徳鎮窯1枚 京都国立博物館 五彩仙人文獅子香炉
成化年製銘 景徳鎮窯1枚 京都国立博物館
(藤原忠一郎氏寄贈)五彩花卉文皿
景徳鎮窯1枚 京都国立博物館 五彩花卉雀文皿
景徳鎮窯1枚 京都国立博物館 五彩柳梅燕文八角皿
景徳鎮窯1枚 京都国立博物館 五彩花鳥文蓋壺
景徳鎮窯1合 京都国立博物館
日本と東洋のやきもの
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
陶磁|3F-1展示室
やきものは鑑賞するだけでなく、食器や日常の調度品などに多く用いられており、私たちにとって身近な工芸品といえます。特に東アジア各地では、文様や形、色に至るまで多種多様なものが作られ、その用途も幅広いものです。また、やきものは産地により、磁器や陶器といった材質や、土や釉薬の原料、装飾や焼成の技術に強い個性を持っています。 日本と中国、朝鮮半島を中心に、東アジア地域でつくられたやきものの個性やその魅力について紹介します。
重文 色絵釘隠 伝野々村仁清作 当館
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 色絵若松図茶壺
野々村仁清作1口 文化庁 重文 色絵釘隠
伝野々村仁清作21個 京都国立博物館 三彩婦女俑 1躯 京都国立博物館
(佐佐木茂索氏収集、佐佐木泰子氏寄贈)緑釉鴨池 1口 京都国立博物館 加彩文官俑 1躯 京都国立博物館
(松井宏次氏寄贈)加彩武人俑 1躯 京都国立博物館
(松井宏次氏寄贈)加彩馬俑 1躯 京都国立博物館
(松井宏次氏寄贈)褐釉男子立俑 1躯 京都国立博物館 褐釉男子立俑 1躯 京都国立博物館 三彩馬俑 1躯 京都国立博物館
(錢高久吉氏寄贈)三彩明器 伝洛陽北邙山出土
三彩文官 1対
三彩神王 1対
三彩魌頭 1対
三彩馬俑 1対
三彩胡人 1躯
三彩駱駝俑 1対1括11躯 京都国立博物館 重文 青磁水注
越州窯1口 京都国立博物館 青磁多嘴瓶
龍泉窯1口 京都国立博物館
(矢原郁子氏寄贈)黄釉刻花牡丹文瓶
乾瓦窯1口 京都国立博物館 白釉刻花牡丹唐草文枕
磁州窯系1口 白地線彫牡丹文洗
磁州窯1口 京都国立博物館 白地黒花牡丹文瓶
磁州窯系1口 京都国立博物館
(錢高久吉氏寄贈)青磁刻花牡丹唐草文象耳花瓶
龍泉窯1口 京都国立博物館
(柳孝氏寄贈)青花三国志文壺 1口 京都国立博物館 青花回教文字文筆筒
景徳鎮窯1口 京都国立博物館 粉青沙器掻落蓮池文扁壺 1口 京都国立博物館
(笹川正誠氏寄贈)青花丸に梅枝文壺 1口 京都国立博物館
(笹川正誠氏寄贈)青花草花文四方瓶 1口 京都国立博物館
(笹川正誠氏寄贈)重文 銹絵寒山拾得図角皿
尾形光琳画 尾形乾山作1対 京都国立博物館 御本立鶴文水指 1口 京都・久昌院 御本写立鶴文茶碗
初代清水六兵衛作1口 御本写立鶴文茶碗
仁阿弥道八(二代高橋道八)作1口 京都・正伝永源院 重美 赤絵十二支四神鏡文皿
奥田頴川作1枚 京都・大統院 色絵花卉南天図手焙
仁阿弥道八(二代高橋道八)作 谷文晁ほか画1口 京都・両足院 御本立鶴茶碗 1口
京都北部の考古資料
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
考古|3F-2展示室
丹後地域と丹波地域の一部から成る京都北部は、日本海と山に囲まれ、古くから国内外との交流が盛んでした。縄文時代前期後半には丸木舟で外海を往来していたことが発掘調査からわかっています。弥生時代や古墳時代には大型の墳墓が造られ、その特色ある様相は丹後王国とも称されるゆえんとなりました。平安時代以降は都との密接なつながりを持ちつつ、独自の美術や信仰を育んでいたことが、経塚出土遺物などからもわかります。本展示では縄文時代から中世までの考古資料を通して、京都北部の豊かな文化の一端をご紹介します。
鈴鏡 京都府福知山市牧弁財1号墳出土 当館
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 縄文土器片
京都府舞鶴市由良川川底出土1括 京都国立博物館
(矢田梧郎氏寄贈)石棒
京都府舞鶴市由良川川底出土1個 京都国立博物館
(矢田梧郎氏寄贈)重美 流水文銅鐸
京都府与謝郡与謝野町明石出土1口 京都国立博物館 重文 銅鐸
京都府与謝郡与謝野町比丘尼城出土1口 京都・梅林寺 金銅装双龍環頭大刀柄頭
京都府福知山市夜久野町小倉田古墳出土1個 大宮賣神社出土品
京都府京丹後市大宮町大宮賣神社出土1括 京都・大宮賣神社 須恵器高杯杯身・杯蓋
京都府舞鶴市大波下古墳群出土2組 京都陶磁器協会 四獣鏡・八乳文鏡
京都府綾部市大畠町出土2面 弁財1号墳出土品
京都府福知山市牧弁財1号墳出土1括 京都国立博物館 鈴鏡
京都府福知山市牧弁財1号墳出土1面 京都国立博物館 須恵器骨蔵器
京都府福知山市梅谷出土2個 京都国立博物館 銅製経筒
京都府宮津市大垣籠神社経塚出土2口 京都・籠神社 銅製経筒・菊花垣根双雀鏡
京都府宮津市大垣眞名井神社経塚出土1口、1面 京都・籠神社 重文 銅製経筒
京都府宮津市大垣籠神社経塚出土2口 京都・籠神社 銅製経筒
京都府宮津市大垣籠神社経塚出土1口 京都・籠神社 重文 菊花双雀鏡・線刻如来鏡像(桜花双鳥鏡)
京都府宮津市大垣籠神社経塚出土2面 京都・籠神社 印仏瓦経
京都府福知山市牧出土1面 陶製甕 経筒外容器
京都府京丹後市大宮町森本出土1個
日本の考古資料
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
考古|3F-2展示室
日本の歴史をさまざまな考古資料からご紹介します。考古資料の多くは遺跡から出土したものです。祀りや儀式などに使う特別な道具もあれば、当時の人々が日常的に使っていた品々もあります。考古の展示を通して、その時代を生きた人々の暮らしや想いを身近に感じていただければと思います。
重文 緑釉経筒 伝和歌山市六十谷出土 当館
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド ナイフ形石器
奈良県香芝市二上山北麓遺跡群出土1括 同志社大学 黒耀石剥片・石核
北海道常呂郡置戸町置戸遺跡出土1括 同志社大学 有舌尖頭器
京都府綴喜郡井手町
上井手出土1個 深鉢
青森県八戸市南郷出土1個 京都国立博物館
(玉木仁太郎氏寄贈)深鉢
長野県飯田市風越遺跡出土1個 浅鉢
新潟県糸魚川市長者ヶ原遺跡出土1個 京都国立博物館 有孔鍔付土器
出土地不明1個 京都国立博物館 打製石器(石鏃・石錐・石匙ほか)
日本各地出土1括 磨製石斧
日本各地出土1括 京都国立博物館
(岡村健守氏寄贈)硬玉(ヒスイ)製大珠
出土地不明2個 深鉢
埼玉県川口市石神貝塚出土1個 注口土器
出土地不明1個 台付鉢
青森県北津軽郡板柳町土井遺跡出土1個 石皿・磨り石
岐阜県高山市出土1括 御物石器
奈良市大森町出土1個 京都国立博物館 結髪土偶
出土地不明1個 壺形土器
広島県山県郡北広島町川井出土1個 重文 丹塗細頸壺
北部九州出土1個 文化庁 弥生土器
大阪府柏原市船橋遺跡出土5個 京都国立博物館 手焙形土器
出土地不明1個 京都国立博物館 石鏃
西日本各地出土1括 石剣
西日本各地出土1括 石包丁
西日本各地出土1括 磨製石斧
西日本各地出土1括 重文 流水文銅鐸
徳島県阿南市山口町末広出土1個 文化庁 銅剣
愛媛県西条市丹原町古田出土1口 京都国立博物館 重文 銅戈
福岡県春日市小倉新池出土1口 京都国立博物館 銅矛
大分県臼杵市下北津留坊主山出土1口 京都国立博物館 重文 東之宮古墳出土品
愛知県犬山市東之宮古墳出土1括 京都国立博物館 「三角縁二神二獣鏡」
白山藪古墳出土品
愛知県名古屋市白山藪古墳出土1括 金銅装双龍環頭太刀柄頭
出土地不明1個 素弁十弁蓮華文軒丸瓦
奈良県高市郡明日香村 飛鳥寺出土1個 素弁十弁蓮華文軒丸瓦
京都市北区北野廃寺出土1個 単弁八弁蓮華文軒丸瓦
奈良県桜井市山田寺跡出土1個 京都国立博物館 複弁八弁蓮華文軒丸瓦
京都府相楽郡精華町里廃寺出土1個 複弁八弁蓮華文軒丸瓦
京都市伏見区法琳寺跡出土1個 三重弧文軒平瓦
京都市伏見区法琳寺跡出土1個 偏行唐草文軒平瓦
奈良県橿原市藤原宮跡出土1個 京都国立博物館 重弁八弁蓮華文軒丸瓦
京都市西区樫原廃寺出土1個 京都国立博物館
(棚橋信文氏寄贈)複弁八弁蓮華文軒丸瓦
奈良県高市郡明日香村大官大寺出土1個 京都国立博物館 複弁八弁蓮華文軒丸瓦
京都府木津川市恭仁宮跡出土1個 京都国立博物館 均整唐草文軒平瓦
奈良市平城宮跡出土1個 複弁八弁蓮華文軒丸瓦
京都府京田辺市三山木廃寺出土1個 京都国立博物館 均整唐草文軒平瓦
京都府京田辺市三山木廃寺出土1個 京都国立博物館 坩堝・羽口・和同開珎(銀銭・銅銭)
京都府木津川市銭司遺跡出土1式 緑釉把手瓶
奈良県御所市増出土1個 京都国立博物館 鬼瓦
京都市平安宮豊楽院跡出土1個 重文 鬼瓦
京都市平安宮跡出土1個 京都国立博物館 緑釉蓮華文軒丸瓦
京都市平安宮跡出土1個 重文 緑釉唐草文軒平瓦
京都市平安宮跡出土1個 京都国立博物館 軒丸瓦・軒平瓦
京都市南区西寺跡出土2個 鳳凰文鴟尾
京都市栗栖野瓦窯出土1個 重文 緑釉経筒
伝和歌山市六十谷出土1口 京都国立博物館 重文 山城国花背別所経塚出土品
京都市左京区花脊別所町出土1括 文化庁 重文 金銅三角五輪塔 1基 滋賀・胡宮神社
時宗の祖師絵伝
2026年2月25日(水)~3月22日(日)
絵巻|2F-1展示室
踊り念仏で知られる時宗。その開祖・一遍(いっぺん、1239~89)の伝記を表した絵巻は、全12巻の国宝「一遍聖絵」がよく知られています。しかし、中近世の時宗寺院においてより広く流布したのは、異なる系統の「遊行上人縁起絵」という全10巻の絵巻でした。宗俊という僧が撰述したとされるこの絵巻は、一遍だけでなく、後半に二祖・他阿(たあ、1237~1319)の行状を収める点が大きな特徴です。祖本は散逸しましたが、多くの写本が残されています。今回はその代表的な作品や関連する時宗祖師の絵伝をご紹介します。
重文 遊行上人縁起絵 巻二上(部分)
京都・金蓮寺
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 遊行上人縁起絵 十巻のうち巻二 10巻のうち1巻 兵庫・真光寺 重文 遊行上人縁起絵 二十巻のうち巻二上、巻二下 20巻のうち2巻 京都・金蓮寺 浄阿上人絵伝 三巻のうち巻下 3巻のうち1巻 京都・金蓮寺
法華経と釈迦の美術
2026年2月25日(水)~3月22日(日)
仏画|2F-2展示室
『法華経』は、釈迦によって説かれたとされますが、実際には没後の大乗(だいじょう)仏教運動の中で整理されたものです。初期の部派仏教は自身の悟りを希求する要素が強かったのですが、大乗仏教はそれを批判し、万人救済も積極的に推し進めようとしました。『法華経』は万人に仏性が宿っており救われると説きますが、これは当時としては革新的に過ぎ、経の中でも「信じられずにこの経の悪口を言う者もあろうが、これが真実だ」と繰り返し述べています。この大乗仏教の精髄というべき『法華経』は日本で親しまれ、万人救済を図ろうとする鎌倉新仏教を生み出す精神的母胎ともなりました。そのため、これにまつわる仏画が多数残されており、日本美術に大きな存在感を示しています。
重文 法華経曼荼羅図 京都・海住山寺
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重美 蓮華経 巻第五 1巻 京都国立博物館
(守屋孝蔵氏収集、守屋美孝氏寄贈)重文 法華経普門品(装飾経) 1巻 京都国立博物館 重文 法華経曼荼羅図 1幅 京都・海住山寺 重文 釈迦三尊像 1幅 徳島・立江寺 重美 釈迦三尊像 1幅 徳島・鶴林寺 釈迦三尊十羅刹女像 1幅 京都・荘厳寺 重文 普賢十羅刹女像 1幅 京都・廬山寺
禅寺の障壁画―旧大徳寺養徳院Ⅱ
2026年2月25日(水)~3月22日(日)
中世絵画|2F-3展示室
京都国立博物館が所蔵する「山水図襖」・「琴棋書画図襖」・「芦雁図襖」は、かつて京都、大徳寺の塔頭である養徳院の本堂(方丈)を飾っていた障壁画群です。その多くは延徳2年(1490)頃、室町幕府の御用絵師の流れを汲む宗継(そうけい、俗姓は小栗)らによって描かれました。中・近世における養徳院の移転や建物の大改造、近代初頭の襖の流出に伴って、これらの絵は何度も大がかりな改変と加筆を受けました。そのため制作当初の全貌を知るのは非常に困難ですが、いずれも現存する日本最古の水墨の障壁画として、美術史上に名高い作品群です。当館では2020~24年度にかけて、これらの襖の解体修理を行いました。今回が修理後、初のお披露目になります。
重文 山水図襖 宗継筆 当館
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 山水図小襖 2面 京都国立博物館 重文 雪景山水図襖 2面 京都国立博物館 重文 芦雁図襖 宗湛・宗継筆 6面 京都国立博物館 重文 山水図襖 宗継筆 4面 京都国立博物館
京都の狩野派―狩野永納・永敬
2026年2月3日(火)~ 3月22日(日)
近世絵画|2F-4展示室
江戸時代、幕府御用絵師となった狩野探幽(たんゆう)を筆頭とする一門は江戸狩野と呼ばれ、幕末にいたるまで画壇の中心的存在として活躍しました。これに対し、幕府に仕えることなく京都に留まり、活動を続けた狩野派画家の系統を京狩野といいます。
その京狩野の3代目にあたるのが永納(えいのう、1631~97)です。父山雪(さんせつ)の学究肌を受け継ぎ、その遺稿をもとに日本初の体系的な美術史の著作となる『本朝画史(ほんちょうがし)』を刊行したことでも知られています。江戸狩野の様式を取り入れた穏健な画風が持ち味ですが、4代目を継いだ長男永敬(えいけい、1662~1702)は、時に力強い線描を駆使した個性的な表現を見せ、のちの曾我蕭白(そがしょうはく、1730~81)へも影響を与えたようです。
三十六歌仙図押絵貼屏風(左隻) 狩野永納筆
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 清水・嵐山図屏風 狩野永納筆 6曲1双 三十六歌仙図押絵貼屏風 狩野永納筆 6曲1双 四季花鳥図屏風 狩野永敬筆 6曲1双 京都国立博物館
清時代の銅版画―乾隆帝と得勝図
2026年2月3日(火)~3月22日(日)
中国絵画|2F-5展示室
清の第六代皇帝である乾隆帝(けんりゅうてい、在位1735~96)は、祖父の康熙帝(こうきてい)・父の雍正帝(ようせいてい)の治世に築かれた基盤の上で、清朝の最盛期を実現しました。領土拡張のため、10回に及ぶ中央アジアへの遠征をしており、そのすべてに勝利して最大領土を治めたことから「十全武功(じゅうぜんぶこう)」と称えられています。乾隆帝はこの功績を自ら記念し、清の宮廷に出仕していたイタリア人のカスティリオーネ(郎世寧、ろうせいねい、1688~1766)ら西洋人画家に、戦勝の情景である「得勝図」を描かせ、フランスに送って銅版画を作成させました。この銅版画にはフランスで刷られた洋紙のものと、中国で刷られた宣紙のものがあり、本展ではその両方をあわせてご紹介します。
準回両部平定得勝図のうち 鄂塁扎拉図(オルイジャラト)の戦い 当館
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 準回両部平定得勝図
下絵作者:カスティリオーネほか1帖 準回両部平定得勝図
下絵作者:カスティリオーネほか19枚のうち10枚 京都国立博物館 平定両金川得勝戦図
下絵作者:姚文瀚ほか14枚のうち4枚
平安時代の仏像
2025年12月16日(火)~2026年3月22日(日)
彫刻|1F-1展示室
平安時代は日本の彫刻史のなかでも、もっとも変化に富んだ時代でした。最澄や空海らによって中国から密教がもたらされた9世紀の仏像と、穏やかな姿が好まれた12世紀の仏像とは印象がまったく異なります。
平安時代の中頃までは、寺院は一部をのぞいてみやこの周辺に置かれました。平安後期にかけて徐々に京内に寺院が造られ、たくさんの仏像が造られました。残念ながら戦乱や天災などで失われてしまったものもありますが、各時代の人びとに守り伝えられ、今もなお多くの仏像が伝えられています。平安時代に思いを馳せながら、じっくりとご覧ください。
重文 千手観音立像 京都・禅海寺
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 国宝 五智如来坐像 5躯 京都・安祥寺 蟠龍石柱 1基 京都・安祥寺 梵天・帝釈天立像 2躯 京都・元慶寺 大日如来坐像 1躯 京都・清水寺 重文 千手観音立像 1躯 京都・禅海寺
神像と師子・狛犬
2025年12月16日(火)~2026年3月22日(日)
彫刻|1F-1展示室
日本の神は元来目に見えない存在でしたが、仏教の影響を受けて神像が造られるようになります。神像は閉ざされた社のなかでまつられるためか小型のものが多く、男神・女神の区別がつけられており、貴族や僧の服装、武装など、人間に近い姿をしています。
師子・狛犬は社殿の前で神を守る役割を担っています。角がなく開口するのが師子、角をもち閉口するのが狛犬で一対になっています。一方で、仏教では仏の説法を百獣の王・獅子が吠えることにたとえ、その象徴として仏前に一対の師子を置く伝統があります。中国で造られた石造と、日本で造られた木造の作品を紹介します。
伝猿田比古神立像 当館
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 神像
その47、その41・603躯 大阪・泉穴師神社 男神坐像 1躯 京都・薭田野神社 僧形神坐像 1躯 大阪・金剛寺 僧形神坐像 1軀 伝宇賀御魂神立像
伝猿田比古神立像2躯 京都国立博物館 重文 石造狛犬 1対 京都・由岐神社 石造師子 1躯 重文 師子・狛犬 1対 滋賀・御上神社 師子・狛犬 1対 重文 師子・狛犬 1対 滋賀・大宝神社
神護寺経―根本御経と金泥一切経、法華会御経―
2026年2月25日(水)~3月22日(日)
書跡|1F-3展示室
都の西北を守護する古刹、高雄山神護寺の歴史を伝える『神護寺略記』には、当時(鎌倉時代後期)の経蔵の様子が記されています。そこには「根本御経」「金泥一切経」「唐本経」の三部の一切経、そして、紺紙金字の『法華経』『無量義経』『観普賢経(かんふげんきょう)』十巻が「法華会御経」として納められていたことが記されています。これらの内、版本である「唐本経」を除いた「根本御経」「金泥一切経」「法華会御経」と考えられる写経を展示いたします。往時の神護寺を彷彿とさせる優品をご堪能ください。
カジュアル&デラックス—高台寺蒔絵
2026年2月4日(水)~3月22日(日)
漆工|1F-6展示室
蒔絵は、漆の接着力で金属粉を蒔きつけ、絵を表す技法です。漆は貴重で、さらに金銀などを惜しみなく用い、手間もかかるため、かつては神仏への捧げ物や貴族の生活を彩るものでした。豊臣秀吉の天下統一後、職人が増え、多くの蒔絵屋が登場します。城持ちとなった武将たちは蒔絵を好み、食器や文書箱から建物の部材、風呂桶までを蒔絵で飾りました。新参の職人たちも手がけた、手早く豪華に画面を覆う作風は、その漆器を多く伝える秀吉夫妻の菩提寺・高台寺にちなみ、高台寺蒔絵と呼ばれています。
菊蒔絵器局 当館
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 楓桐菊蒔絵薬味壷 1個 京都・高台寺
高台寺蒔絵重文 秋草蒔絵歌書箪笥 1基 京都・高台寺 秋草蒔絵徳利 1口 京都国立博物館 重文 菊桐蒔絵提子 1口 京都・高台寺 菊桐紋蒔絵三方 1基 桐紋蒔絵四重椀および腰高 7口 京都・正伝永源院 重文 松竹菊桐蒔絵懸盤 1基 京都・高台寺 菊桐紋蒔絵水次・飯器 1括 京都・妙法院 桐桔梗折墨紋散蒔絵飯器
加藤清正所用1合 京都国立博物館
(井田三郎氏寄贈)重文 菊桐蒔絵提灯 1張 京都・高台寺 菊桐紋蒔絵眉作箱 1合 和歌山・勝利寺
(慈尊院管理)菊桐蒔絵耳盥 1面 京都国立博物館 重文 菊桐蒔絵刀掛 1基 京都・高台寺 菊蒔絵器局 1基 京都国立博物館
(田村伎都子氏寄贈)菊蒔絵箪笥 1基 京都・仁和寺 秋草桐紋蒔絵長持 1棹 京都・知恩院 重文 菊蔦蒔絵椅子 1基 京都・高台寺 重文 西王母蒔絵椅子 1基 京都・高台寺 重文 桐蒔絵棚 1基 京都・高台寺
同時開催の名品ギャラリー特別展観覧料が必要
明末清初の五彩磁器
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
陶磁|3F-1展示室
明時代末から清時代の初め、16世紀末から17世紀にかけての時期は、欧州文化の世界的な広がりによって東洋と西洋との交流が行われ、大きな変革期となった時代です。日本でも幅広い分野に影響を与え、江戸時代の日本文化を発展させる契機となりました。陶磁器についても伊万里の色絵磁器や京焼の色絵陶器などをはじめ、その影響を受けたものが数多くつくりだされています。
ここでは日本のやきものに大きな影響を与えたものの中で、色絵祥瑞(いろえしょんずい)、南京赤絵(なんきんあかえ)、康煕五彩(こうきごさい)と呼ばれ、日本の色絵磁器の成立と発展に影響を与えた五彩磁器を紹介します。
五彩桃松鹿文輪花皿 大明嘉靖年製銘 景徳鎮窯 当館
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 五彩桃松鹿文輪花皿
大明嘉靖年製銘 景徳鎮窯1枚 京都国立博物館 五彩兎鶴捻文輪花皿
大明成化年製銘 景徳鎮窯1枚 京都国立博物館 五彩牡丹花卉魚文輪花皿
景徳鎮窯1枚 京都国立博物館 五彩家鶏文皿
景徳鎮窯1枚 京都国立博物館 五彩双魚捻花文輪花皿
景徳鎮窯1枚 京都国立博物館 五彩羅漢双鶴文皿
天下太平銘 景徳鎮窯1枚 京都国立博物館 五彩飛馬文皿
景徳鎮窯1枚 京都国立博物館 五彩仙人文獅子香炉
成化年製銘 景徳鎮窯1枚 京都国立博物館
(藤原忠一郎氏寄贈)五彩花卉文皿
景徳鎮窯1枚 京都国立博物館 五彩花卉雀文皿
景徳鎮窯1枚 京都国立博物館 五彩柳梅燕文八角皿
景徳鎮窯1枚 京都国立博物館 五彩花鳥文蓋壺
景徳鎮窯1合 京都国立博物館
日本と東洋のやきもの
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
陶磁|3F-1展示室
やきものは鑑賞するだけでなく、食器や日常の調度品などに多く用いられており、私たちにとって身近な工芸品といえます。特に東アジア各地では、文様や形、色に至るまで多種多様なものが作られ、その用途も幅広いものです。また、やきものは産地により、磁器や陶器といった材質や、土や釉薬の原料、装飾や焼成の技術に強い個性を持っています。 日本と中国、朝鮮半島を中心に、東アジア地域でつくられたやきものの個性やその魅力について紹介します。
重文 色絵釘隠 伝野々村仁清作 当館
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 色絵若松図茶壺
野々村仁清作1口 文化庁 重文 色絵釘隠
伝野々村仁清作21個 京都国立博物館 三彩婦女俑 1躯 京都国立博物館
(佐佐木茂索氏収集、佐佐木泰子氏寄贈)緑釉鴨池 1口 京都国立博物館 加彩文官俑 1躯 京都国立博物館
(松井宏次氏寄贈)加彩武人俑 1躯 京都国立博物館
(松井宏次氏寄贈)加彩馬俑 1躯 京都国立博物館
(松井宏次氏寄贈)褐釉男子立俑 1躯 京都国立博物館 褐釉男子立俑 1躯 京都国立博物館 三彩馬俑 1躯 京都国立博物館
(錢高久吉氏寄贈)三彩明器 伝洛陽北邙山出土
三彩文官 1対
三彩神王 1対
三彩魌頭 1対
三彩馬俑 1対
三彩胡人 1躯
三彩駱駝俑 1対1括11躯 京都国立博物館 重文 青磁水注
越州窯1口 京都国立博物館 青磁多嘴瓶
龍泉窯1口 京都国立博物館
(矢原郁子氏寄贈)黄釉刻花牡丹文瓶
乾瓦窯1口 京都国立博物館 白釉刻花牡丹唐草文枕
磁州窯系1口 白地線彫牡丹文洗
磁州窯1口 京都国立博物館 白地黒花牡丹文瓶
磁州窯系1口 京都国立博物館
(錢高久吉氏寄贈)青磁刻花牡丹唐草文象耳花瓶
龍泉窯1口 京都国立博物館
(柳孝氏寄贈)青花三国志文壺 1口 京都国立博物館 青花回教文字文筆筒
景徳鎮窯1口 京都国立博物館 粉青沙器掻落蓮池文扁壺 1口 京都国立博物館
(笹川正誠氏寄贈)青花丸に梅枝文壺 1口 京都国立博物館
(笹川正誠氏寄贈)青花草花文四方瓶 1口 京都国立博物館
(笹川正誠氏寄贈)重文 銹絵寒山拾得図角皿
尾形光琳画 尾形乾山作1対 京都国立博物館 御本立鶴文水指 1口 京都・久昌院 御本写立鶴文茶碗
初代清水六兵衛作1口 御本写立鶴文茶碗
仁阿弥道八(二代高橋道八)作1口 京都・正伝永源院 重美 赤絵十二支四神鏡文皿
奥田頴川作1枚 京都・大統院 色絵花卉南天図手焙
仁阿弥道八(二代高橋道八)作 谷文晁ほか画1口 京都・両足院 御本立鶴茶碗 1口
京都北部の考古資料
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
考古|3F-2展示室
丹後地域と丹波地域の一部から成る京都北部は、日本海と山に囲まれ、古くから国内外との交流が盛んでした。縄文時代前期後半には丸木舟で外海を往来していたことが発掘調査からわかっています。弥生時代や古墳時代には大型の墳墓が造られ、その特色ある様相は丹後王国とも称されるゆえんとなりました。平安時代以降は都との密接なつながりを持ちつつ、独自の美術や信仰を育んでいたことが、経塚出土遺物などからもわかります。本展示では縄文時代から中世までの考古資料を通して、京都北部の豊かな文化の一端をご紹介します。
鈴鏡 京都府福知山市牧弁財1号墳出土 当館
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 縄文土器片
京都府舞鶴市由良川川底出土1括 京都国立博物館
(矢田梧郎氏寄贈)石棒
京都府舞鶴市由良川川底出土1個 京都国立博物館
(矢田梧郎氏寄贈)重美 流水文銅鐸
京都府与謝郡与謝野町明石出土1口 京都国立博物館 重文 銅鐸
京都府与謝郡与謝野町比丘尼城出土1口 京都・梅林寺 金銅装双龍環頭大刀柄頭
京都府福知山市夜久野町小倉田古墳出土1個 大宮賣神社出土品
京都府京丹後市大宮町大宮賣神社出土1括 京都・大宮賣神社 須恵器高杯杯身・杯蓋
京都府舞鶴市大波下古墳群出土2組 京都陶磁器協会 四獣鏡・八乳文鏡
京都府綾部市大畠町出土2面 弁財1号墳出土品
京都府福知山市牧弁財1号墳出土1括 京都国立博物館 鈴鏡
京都府福知山市牧弁財1号墳出土1面 京都国立博物館 須恵器骨蔵器
京都府福知山市梅谷出土2個 京都国立博物館 銅製経筒
京都府宮津市大垣籠神社経塚出土2口 京都・籠神社 銅製経筒・菊花垣根双雀鏡
京都府宮津市大垣眞名井神社経塚出土1口、1面 京都・籠神社 重文 銅製経筒
京都府宮津市大垣籠神社経塚出土2口 京都・籠神社 銅製経筒
京都府宮津市大垣籠神社経塚出土1口 京都・籠神社 重文 菊花双雀鏡・線刻如来鏡像(桜花双鳥鏡)
京都府宮津市大垣籠神社経塚出土2面 京都・籠神社 印仏瓦経
京都府福知山市牧出土1面 陶製甕 経筒外容器
京都府京丹後市大宮町森本出土1個
日本の考古資料
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
考古|3F-2展示室
日本の歴史をさまざまな考古資料からご紹介します。考古資料の多くは遺跡から出土したものです。祀りや儀式などに使う特別な道具もあれば、当時の人々が日常的に使っていた品々もあります。考古の展示を通して、その時代を生きた人々の暮らしや想いを身近に感じていただければと思います。
重文 緑釉経筒 伝和歌山市六十谷出土 当館
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド ナイフ形石器
奈良県香芝市二上山北麓遺跡群出土1括 同志社大学 黒耀石剥片・石核
北海道常呂郡置戸町置戸遺跡出土1括 同志社大学 有舌尖頭器
京都府綴喜郡井手町
上井手出土1個 深鉢
青森県八戸市南郷出土1個 京都国立博物館
(玉木仁太郎氏寄贈)深鉢
長野県飯田市風越遺跡出土1個 浅鉢
新潟県糸魚川市長者ヶ原遺跡出土1個 京都国立博物館 有孔鍔付土器
出土地不明1個 京都国立博物館 打製石器(石鏃・石錐・石匙ほか)
日本各地出土1括 磨製石斧
日本各地出土1括 京都国立博物館
(岡村健守氏寄贈)硬玉(ヒスイ)製大珠
出土地不明2個 深鉢
埼玉県川口市石神貝塚出土1個 注口土器
出土地不明1個 台付鉢
青森県北津軽郡板柳町土井遺跡出土1個 石皿・磨り石
岐阜県高山市出土1括 御物石器
奈良市大森町出土1個 京都国立博物館 結髪土偶
出土地不明1個 壺形土器
広島県山県郡北広島町川井出土1個 重文 丹塗細頸壺
北部九州出土1個 文化庁 弥生土器
大阪府柏原市船橋遺跡出土5個 京都国立博物館 手焙形土器
出土地不明1個 京都国立博物館 石鏃
西日本各地出土1括 石剣
西日本各地出土1括 石包丁
西日本各地出土1括 磨製石斧
西日本各地出土1括 重文 流水文銅鐸
徳島県阿南市山口町末広出土1個 文化庁 銅剣
愛媛県西条市丹原町古田出土1口 京都国立博物館 重文 銅戈
福岡県春日市小倉新池出土1口 京都国立博物館 銅矛
大分県臼杵市下北津留坊主山出土1口 京都国立博物館 重文 東之宮古墳出土品
愛知県犬山市東之宮古墳出土1括 京都国立博物館 「三角縁二神二獣鏡」
白山藪古墳出土品
愛知県名古屋市白山藪古墳出土1括 金銅装双龍環頭太刀柄頭
出土地不明1個 素弁十弁蓮華文軒丸瓦
奈良県高市郡明日香村 飛鳥寺出土1個 素弁十弁蓮華文軒丸瓦
京都市北区北野廃寺出土1個 単弁八弁蓮華文軒丸瓦
奈良県桜井市山田寺跡出土1個 京都国立博物館 複弁八弁蓮華文軒丸瓦
京都府相楽郡精華町里廃寺出土1個 複弁八弁蓮華文軒丸瓦
京都市伏見区法琳寺跡出土1個 三重弧文軒平瓦
京都市伏見区法琳寺跡出土1個 偏行唐草文軒平瓦
奈良県橿原市藤原宮跡出土1個 京都国立博物館 重弁八弁蓮華文軒丸瓦
京都市西区樫原廃寺出土1個 京都国立博物館
(棚橋信文氏寄贈)複弁八弁蓮華文軒丸瓦
奈良県高市郡明日香村大官大寺出土1個 京都国立博物館 複弁八弁蓮華文軒丸瓦
京都府木津川市恭仁宮跡出土1個 京都国立博物館 均整唐草文軒平瓦
奈良市平城宮跡出土1個 複弁八弁蓮華文軒丸瓦
京都府京田辺市三山木廃寺出土1個 京都国立博物館 均整唐草文軒平瓦
京都府京田辺市三山木廃寺出土1個 京都国立博物館 坩堝・羽口・和同開珎(銀銭・銅銭)
京都府木津川市銭司遺跡出土1式 緑釉把手瓶
奈良県御所市増出土1個 京都国立博物館 鬼瓦
京都市平安宮豊楽院跡出土1個 重文 鬼瓦
京都市平安宮跡出土1個 京都国立博物館 緑釉蓮華文軒丸瓦
京都市平安宮跡出土1個 重文 緑釉唐草文軒平瓦
京都市平安宮跡出土1個 京都国立博物館 軒丸瓦・軒平瓦
京都市南区西寺跡出土2個 鳳凰文鴟尾
京都市栗栖野瓦窯出土1個 重文 緑釉経筒
伝和歌山市六十谷出土1口 京都国立博物館 重文 山城国花背別所経塚出土品
京都市左京区花脊別所町出土1括 文化庁 重文 金銅三角五輪塔 1基 滋賀・胡宮神社
時宗の祖師絵伝
2026年2月25日(水)~3月22日(日)
絵巻|2F-1展示室
踊り念仏で知られる時宗。その開祖・一遍(いっぺん、1239~89)の伝記を表した絵巻は、全12巻の国宝「一遍聖絵」がよく知られています。しかし、中近世の時宗寺院においてより広く流布したのは、異なる系統の「遊行上人縁起絵」という全10巻の絵巻でした。宗俊という僧が撰述したとされるこの絵巻は、一遍だけでなく、後半に二祖・他阿(たあ、1237~1319)の行状を収める点が大きな特徴です。祖本は散逸しましたが、多くの写本が残されています。今回はその代表的な作品や関連する時宗祖師の絵伝をご紹介します。
重文 遊行上人縁起絵 巻二上(部分)
京都・金蓮寺
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 遊行上人縁起絵 十巻のうち巻二 10巻のうち1巻 兵庫・真光寺 重文 遊行上人縁起絵 二十巻のうち巻二上、巻二下 20巻のうち2巻 京都・金蓮寺 浄阿上人絵伝 三巻のうち巻下 3巻のうち1巻 京都・金蓮寺
法華経と釈迦の美術
2026年2月25日(水)~3月22日(日)
仏画|2F-2展示室
『法華経』は、釈迦によって説かれたとされますが、実際には没後の大乗(だいじょう)仏教運動の中で整理されたものです。初期の部派仏教は自身の悟りを希求する要素が強かったのですが、大乗仏教はそれを批判し、万人救済も積極的に推し進めようとしました。『法華経』は万人に仏性が宿っており救われると説きますが、これは当時としては革新的に過ぎ、経の中でも「信じられずにこの経の悪口を言う者もあろうが、これが真実だ」と繰り返し述べています。この大乗仏教の精髄というべき『法華経』は日本で親しまれ、万人救済を図ろうとする鎌倉新仏教を生み出す精神的母胎ともなりました。そのため、これにまつわる仏画が多数残されており、日本美術に大きな存在感を示しています。
重文 法華経曼荼羅図 京都・海住山寺
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重美 蓮華経 巻第五 1巻 京都国立博物館
(守屋孝蔵氏収集、守屋美孝氏寄贈)重文 法華経普門品(装飾経) 1巻 京都国立博物館 重文 法華経曼荼羅図 1幅 京都・海住山寺 重文 釈迦三尊像 1幅 徳島・立江寺 重美 釈迦三尊像 1幅 徳島・鶴林寺 釈迦三尊十羅刹女像 1幅 京都・荘厳寺 重文 普賢十羅刹女像 1幅 京都・廬山寺
禅寺の障壁画―旧大徳寺養徳院Ⅱ
2026年2月25日(水)~3月22日(日)
中世絵画|2F-3展示室
京都国立博物館が所蔵する「山水図襖」・「琴棋書画図襖」・「芦雁図襖」は、かつて京都、大徳寺の塔頭である養徳院の本堂(方丈)を飾っていた障壁画群です。その多くは延徳2年(1490)頃、室町幕府の御用絵師の流れを汲む宗継(そうけい、俗姓は小栗)らによって描かれました。中・近世における養徳院の移転や建物の大改造、近代初頭の襖の流出に伴って、これらの絵は何度も大がかりな改変と加筆を受けました。そのため制作当初の全貌を知るのは非常に困難ですが、いずれも現存する日本最古の水墨の障壁画として、美術史上に名高い作品群です。当館では2020~24年度にかけて、これらの襖の解体修理を行いました。今回が修理後、初のお披露目になります。
重文 山水図襖 宗継筆 当館
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 山水図小襖 2面 京都国立博物館 重文 雪景山水図襖 2面 京都国立博物館 重文 芦雁図襖 宗湛・宗継筆 6面 京都国立博物館 重文 山水図襖 宗継筆 4面 京都国立博物館
京都の狩野派―狩野永納・永敬
2026年2月3日(火)~ 3月22日(日)
近世絵画|2F-4展示室
江戸時代、幕府御用絵師となった狩野探幽(たんゆう)を筆頭とする一門は江戸狩野と呼ばれ、幕末にいたるまで画壇の中心的存在として活躍しました。これに対し、幕府に仕えることなく京都に留まり、活動を続けた狩野派画家の系統を京狩野といいます。
その京狩野の3代目にあたるのが永納(えいのう、1631~97)です。父山雪(さんせつ)の学究肌を受け継ぎ、その遺稿をもとに日本初の体系的な美術史の著作となる『本朝画史(ほんちょうがし)』を刊行したことでも知られています。江戸狩野の様式を取り入れた穏健な画風が持ち味ですが、4代目を継いだ長男永敬(えいけい、1662~1702)は、時に力強い線描を駆使した個性的な表現を見せ、のちの曾我蕭白(そがしょうはく、1730~81)へも影響を与えたようです。
三十六歌仙図押絵貼屏風(左隻) 狩野永納筆
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 清水・嵐山図屏風 狩野永納筆 6曲1双 三十六歌仙図押絵貼屏風 狩野永納筆 6曲1双 四季花鳥図屏風 狩野永敬筆 6曲1双 京都国立博物館
清時代の銅版画―乾隆帝と得勝図
2026年2月3日(火)~3月22日(日)
中国絵画|2F-5展示室
清の第六代皇帝である乾隆帝(けんりゅうてい、在位1735~96)は、祖父の康熙帝(こうきてい)・父の雍正帝(ようせいてい)の治世に築かれた基盤の上で、清朝の最盛期を実現しました。領土拡張のため、10回に及ぶ中央アジアへの遠征をしており、そのすべてに勝利して最大領土を治めたことから「十全武功(じゅうぜんぶこう)」と称えられています。乾隆帝はこの功績を自ら記念し、清の宮廷に出仕していたイタリア人のカスティリオーネ(郎世寧、ろうせいねい、1688~1766)ら西洋人画家に、戦勝の情景である「得勝図」を描かせ、フランスに送って銅版画を作成させました。この銅版画にはフランスで刷られた洋紙のものと、中国で刷られた宣紙のものがあり、本展ではその両方をあわせてご紹介します。
準回両部平定得勝図のうち 鄂塁扎拉図(オルイジャラト)の戦い 当館
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 準回両部平定得勝図
下絵作者:カスティリオーネほか1帖 準回両部平定得勝図
下絵作者:カスティリオーネほか19枚のうち10枚 京都国立博物館 平定両金川得勝戦図
下絵作者:姚文瀚ほか14枚のうち4枚
平安時代の仏像
2025年12月16日(火)~2026年3月22日(日)
彫刻|1F-1展示室
平安時代は日本の彫刻史のなかでも、もっとも変化に富んだ時代でした。最澄や空海らによって中国から密教がもたらされた9世紀の仏像と、穏やかな姿が好まれた12世紀の仏像とは印象がまったく異なります。
平安時代の中頃までは、寺院は一部をのぞいてみやこの周辺に置かれました。平安後期にかけて徐々に京内に寺院が造られ、たくさんの仏像が造られました。残念ながら戦乱や天災などで失われてしまったものもありますが、各時代の人びとに守り伝えられ、今もなお多くの仏像が伝えられています。平安時代に思いを馳せながら、じっくりとご覧ください。
重文 千手観音立像 京都・禅海寺
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 国宝 五智如来坐像 5躯 京都・安祥寺 蟠龍石柱 1基 京都・安祥寺 梵天・帝釈天立像 2躯 京都・元慶寺 大日如来坐像 1躯 京都・清水寺 重文 千手観音立像 1躯 京都・禅海寺
神像と師子・狛犬
2025年12月16日(火)~2026年3月22日(日)
彫刻|1F-1展示室
日本の神は元来目に見えない存在でしたが、仏教の影響を受けて神像が造られるようになります。神像は閉ざされた社のなかでまつられるためか小型のものが多く、男神・女神の区別がつけられており、貴族や僧の服装、武装など、人間に近い姿をしています。
師子・狛犬は社殿の前で神を守る役割を担っています。角がなく開口するのが師子、角をもち閉口するのが狛犬で一対になっています。一方で、仏教では仏の説法を百獣の王・獅子が吠えることにたとえ、その象徴として仏前に一対の師子を置く伝統があります。中国で造られた石造と、日本で造られた木造の作品を紹介します。
伝猿田比古神立像 当館
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 神像
その47、その41・603躯 大阪・泉穴師神社 男神坐像 1躯 京都・薭田野神社 僧形神坐像 1躯 大阪・金剛寺 僧形神坐像 1軀 伝宇賀御魂神立像
伝猿田比古神立像2躯 京都国立博物館 重文 石造狛犬 1対 京都・由岐神社 石造師子 1躯 重文 師子・狛犬 1対 滋賀・御上神社 師子・狛犬 1対 重文 師子・狛犬 1対 滋賀・大宝神社
神護寺経―根本御経と金泥一切経、法華会御経―
2026年2月25日(水)~3月22日(日)
書跡|1F-3展示室
都の西北を守護する古刹、高雄山神護寺の歴史を伝える『神護寺略記』には、当時(鎌倉時代後期)の経蔵の様子が記されています。そこには「根本御経」「金泥一切経」「唐本経」の三部の一切経、そして、紺紙金字の『法華経』『無量義経』『観普賢経(かんふげんきょう)』十巻が「法華会御経」として納められていたことが記されています。これらの内、版本である「唐本経」を除いた「根本御経」「金泥一切経」「法華会御経」と考えられる写経を展示いたします。往時の神護寺を彷彿とさせる優品をご堪能ください。
カジュアル&デラックス—高台寺蒔絵
2026年2月4日(水)~3月22日(日)
漆工|1F-6展示室
蒔絵は、漆の接着力で金属粉を蒔きつけ、絵を表す技法です。漆は貴重で、さらに金銀などを惜しみなく用い、手間もかかるため、かつては神仏への捧げ物や貴族の生活を彩るものでした。豊臣秀吉の天下統一後、職人が増え、多くの蒔絵屋が登場します。城持ちとなった武将たちは蒔絵を好み、食器や文書箱から建物の部材、風呂桶までを蒔絵で飾りました。新参の職人たちも手がけた、手早く豪華に画面を覆う作風は、その漆器を多く伝える秀吉夫妻の菩提寺・高台寺にちなみ、高台寺蒔絵と呼ばれています。
菊蒔絵器局 当館
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 楓桐菊蒔絵薬味壷 1個 京都・高台寺
高台寺蒔絵重文 秋草蒔絵歌書箪笥 1基 京都・高台寺 秋草蒔絵徳利 1口 京都国立博物館 重文 菊桐蒔絵提子 1口 京都・高台寺 菊桐紋蒔絵三方 1基 桐紋蒔絵四重椀および腰高 7口 京都・正伝永源院 重文 松竹菊桐蒔絵懸盤 1基 京都・高台寺 菊桐紋蒔絵水次・飯器 1括 京都・妙法院 桐桔梗折墨紋散蒔絵飯器
加藤清正所用1合 京都国立博物館
(井田三郎氏寄贈)重文 菊桐蒔絵提灯 1張 京都・高台寺 菊桐紋蒔絵眉作箱 1合 和歌山・勝利寺
(慈尊院管理)菊桐蒔絵耳盥 1面 京都国立博物館 重文 菊桐蒔絵刀掛 1基 京都・高台寺 菊蒔絵器局 1基 京都国立博物館
(田村伎都子氏寄贈)菊蒔絵箪笥 1基 京都・仁和寺 秋草桐紋蒔絵長持 1棹 京都・知恩院 重文 菊蔦蒔絵椅子 1基 京都・高台寺 重文 西王母蒔絵椅子 1基 京都・高台寺 重文 桐蒔絵棚 1基 京都・高台寺
同時開催の名品ギャラリー特別展観覧料が必要
明末清初の五彩磁器
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
陶磁|3F-1展示室
明時代末から清時代の初め、16世紀末から17世紀にかけての時期は、欧州文化の世界的な広がりによって東洋と西洋との交流が行われ、大きな変革期となった時代です。日本でも幅広い分野に影響を与え、江戸時代の日本文化を発展させる契機となりました。陶磁器についても伊万里の色絵磁器や京焼の色絵陶器などをはじめ、その影響を受けたものが数多くつくりだされています。
ここでは日本のやきものに大きな影響を与えたものの中で、色絵祥瑞(いろえしょんずい)、南京赤絵(なんきんあかえ)、康煕五彩(こうきごさい)と呼ばれ、日本の色絵磁器の成立と発展に影響を与えた五彩磁器を紹介します。
五彩桃松鹿文輪花皿 大明嘉靖年製銘 景徳鎮窯 当館
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 五彩桃松鹿文輪花皿
大明嘉靖年製銘 景徳鎮窯1枚 京都国立博物館 五彩兎鶴捻文輪花皿
大明成化年製銘 景徳鎮窯1枚 京都国立博物館 五彩牡丹花卉魚文輪花皿
景徳鎮窯1枚 京都国立博物館 五彩家鶏文皿
景徳鎮窯1枚 京都国立博物館 五彩双魚捻花文輪花皿
景徳鎮窯1枚 京都国立博物館 五彩羅漢双鶴文皿
天下太平銘 景徳鎮窯1枚 京都国立博物館 五彩飛馬文皿
景徳鎮窯1枚 京都国立博物館 五彩仙人文獅子香炉
成化年製銘 景徳鎮窯1枚 京都国立博物館
(藤原忠一郎氏寄贈)五彩花卉文皿
景徳鎮窯1枚 京都国立博物館 五彩花卉雀文皿
景徳鎮窯1枚 京都国立博物館 五彩柳梅燕文八角皿
景徳鎮窯1枚 京都国立博物館 五彩花鳥文蓋壺
景徳鎮窯1合 京都国立博物館
日本と東洋のやきもの
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
陶磁|3F-1展示室
やきものは鑑賞するだけでなく、食器や日常の調度品などに多く用いられており、私たちにとって身近な工芸品といえます。特に東アジア各地では、文様や形、色に至るまで多種多様なものが作られ、その用途も幅広いものです。また、やきものは産地により、磁器や陶器といった材質や、土や釉薬の原料、装飾や焼成の技術に強い個性を持っています。 日本と中国、朝鮮半島を中心に、東アジア地域でつくられたやきものの個性やその魅力について紹介します。
重文 色絵釘隠 伝野々村仁清作 当館
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 色絵若松図茶壺
野々村仁清作1口 文化庁 重文 色絵釘隠
伝野々村仁清作21個 京都国立博物館 三彩婦女俑 1躯 京都国立博物館
(佐佐木茂索氏収集、佐佐木泰子氏寄贈)緑釉鴨池 1口 京都国立博物館 加彩文官俑 1躯 京都国立博物館
(松井宏次氏寄贈)加彩武人俑 1躯 京都国立博物館
(松井宏次氏寄贈)加彩馬俑 1躯 京都国立博物館
(松井宏次氏寄贈)褐釉男子立俑 1躯 京都国立博物館 褐釉男子立俑 1躯 京都国立博物館 三彩馬俑 1躯 京都国立博物館
(錢高久吉氏寄贈)三彩明器 伝洛陽北邙山出土
三彩文官 1対
三彩神王 1対
三彩魌頭 1対
三彩馬俑 1対
三彩胡人 1躯
三彩駱駝俑 1対1括11躯 京都国立博物館 重文 青磁水注
越州窯1口 京都国立博物館 青磁多嘴瓶
龍泉窯1口 京都国立博物館
(矢原郁子氏寄贈)黄釉刻花牡丹文瓶
乾瓦窯1口 京都国立博物館 白釉刻花牡丹唐草文枕
磁州窯系1口 白地線彫牡丹文洗
磁州窯1口 京都国立博物館 白地黒花牡丹文瓶
磁州窯系1口 京都国立博物館
(錢高久吉氏寄贈)青磁刻花牡丹唐草文象耳花瓶
龍泉窯1口 京都国立博物館
(柳孝氏寄贈)青花三国志文壺 1口 京都国立博物館 青花回教文字文筆筒
景徳鎮窯1口 京都国立博物館 粉青沙器掻落蓮池文扁壺 1口 京都国立博物館
(笹川正誠氏寄贈)青花丸に梅枝文壺 1口 京都国立博物館
(笹川正誠氏寄贈)青花草花文四方瓶 1口 京都国立博物館
(笹川正誠氏寄贈)重文 銹絵寒山拾得図角皿
尾形光琳画 尾形乾山作1対 京都国立博物館 御本立鶴文水指 1口 京都・久昌院 御本写立鶴文茶碗
初代清水六兵衛作1口 御本写立鶴文茶碗
仁阿弥道八(二代高橋道八)作1口 京都・正伝永源院 重美 赤絵十二支四神鏡文皿
奥田頴川作1枚 京都・大統院 色絵花卉南天図手焙
仁阿弥道八(二代高橋道八)作 谷文晁ほか画1口 京都・両足院 御本立鶴茶碗 1口
京都北部の考古資料
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
考古|3F-2展示室
丹後地域と丹波地域の一部から成る京都北部は、日本海と山に囲まれ、古くから国内外との交流が盛んでした。縄文時代前期後半には丸木舟で外海を往来していたことが発掘調査からわかっています。弥生時代や古墳時代には大型の墳墓が造られ、その特色ある様相は丹後王国とも称されるゆえんとなりました。平安時代以降は都との密接なつながりを持ちつつ、独自の美術や信仰を育んでいたことが、経塚出土遺物などからもわかります。本展示では縄文時代から中世までの考古資料を通して、京都北部の豊かな文化の一端をご紹介します。
鈴鏡 京都府福知山市牧弁財1号墳出土 当館
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 縄文土器片
京都府舞鶴市由良川川底出土1括 京都国立博物館
(矢田梧郎氏寄贈)石棒
京都府舞鶴市由良川川底出土1個 京都国立博物館
(矢田梧郎氏寄贈)重美 流水文銅鐸
京都府与謝郡与謝野町明石出土1口 京都国立博物館 重文 銅鐸
京都府与謝郡与謝野町比丘尼城出土1口 京都・梅林寺 金銅装双龍環頭大刀柄頭
京都府福知山市夜久野町小倉田古墳出土1個 大宮賣神社出土品
京都府京丹後市大宮町大宮賣神社出土1括 京都・大宮賣神社 須恵器高杯杯身・杯蓋
京都府舞鶴市大波下古墳群出土2組 京都陶磁器協会 四獣鏡・八乳文鏡
京都府綾部市大畠町出土2面 弁財1号墳出土品
京都府福知山市牧弁財1号墳出土1括 京都国立博物館 鈴鏡
京都府福知山市牧弁財1号墳出土1面 京都国立博物館 須恵器骨蔵器
京都府福知山市梅谷出土2個 京都国立博物館 銅製経筒
京都府宮津市大垣籠神社経塚出土2口 京都・籠神社 銅製経筒・菊花垣根双雀鏡
京都府宮津市大垣眞名井神社経塚出土1口、1面 京都・籠神社 重文 銅製経筒
京都府宮津市大垣籠神社経塚出土2口 京都・籠神社 銅製経筒
京都府宮津市大垣籠神社経塚出土1口 京都・籠神社 重文 菊花双雀鏡・線刻如来鏡像(桜花双鳥鏡)
京都府宮津市大垣籠神社経塚出土2面 京都・籠神社 印仏瓦経
京都府福知山市牧出土1面 陶製甕 経筒外容器
京都府京丹後市大宮町森本出土1個
日本の考古資料
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
考古|3F-2展示室
日本の歴史をさまざまな考古資料からご紹介します。考古資料の多くは遺跡から出土したものです。祀りや儀式などに使う特別な道具もあれば、当時の人々が日常的に使っていた品々もあります。考古の展示を通して、その時代を生きた人々の暮らしや想いを身近に感じていただければと思います。
重文 緑釉経筒 伝和歌山市六十谷出土 当館
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド ナイフ形石器
奈良県香芝市二上山北麓遺跡群出土1括 同志社大学 黒耀石剥片・石核
北海道常呂郡置戸町置戸遺跡出土1括 同志社大学 有舌尖頭器
京都府綴喜郡井手町
上井手出土1個 深鉢
青森県八戸市南郷出土1個 京都国立博物館
(玉木仁太郎氏寄贈)深鉢
長野県飯田市風越遺跡出土1個 浅鉢
新潟県糸魚川市長者ヶ原遺跡出土1個 京都国立博物館 有孔鍔付土器
出土地不明1個 京都国立博物館 打製石器(石鏃・石錐・石匙ほか)
日本各地出土1括 磨製石斧
日本各地出土1括 京都国立博物館
(岡村健守氏寄贈)硬玉(ヒスイ)製大珠
出土地不明2個 深鉢
埼玉県川口市石神貝塚出土1個 注口土器
出土地不明1個 台付鉢
青森県北津軽郡板柳町土井遺跡出土1個 石皿・磨り石
岐阜県高山市出土1括 御物石器
奈良市大森町出土1個 京都国立博物館 結髪土偶
出土地不明1個 壺形土器
広島県山県郡北広島町川井出土1個 重文 丹塗細頸壺
北部九州出土1個 文化庁 弥生土器
大阪府柏原市船橋遺跡出土5個 京都国立博物館 手焙形土器
出土地不明1個 京都国立博物館 石鏃
西日本各地出土1括 石剣
西日本各地出土1括 石包丁
西日本各地出土1括 磨製石斧
西日本各地出土1括 重文 流水文銅鐸
徳島県阿南市山口町末広出土1個 文化庁 銅剣
愛媛県西条市丹原町古田出土1口 京都国立博物館 重文 銅戈
福岡県春日市小倉新池出土1口 京都国立博物館 銅矛
大分県臼杵市下北津留坊主山出土1口 京都国立博物館 重文 東之宮古墳出土品
愛知県犬山市東之宮古墳出土1括 京都国立博物館 「三角縁二神二獣鏡」
白山藪古墳出土品
愛知県名古屋市白山藪古墳出土1括 金銅装双龍環頭太刀柄頭
出土地不明1個 素弁十弁蓮華文軒丸瓦
奈良県高市郡明日香村 飛鳥寺出土1個 素弁十弁蓮華文軒丸瓦
京都市北区北野廃寺出土1個 単弁八弁蓮華文軒丸瓦
奈良県桜井市山田寺跡出土1個 京都国立博物館 複弁八弁蓮華文軒丸瓦
京都府相楽郡精華町里廃寺出土1個 複弁八弁蓮華文軒丸瓦
京都市伏見区法琳寺跡出土1個 三重弧文軒平瓦
京都市伏見区法琳寺跡出土1個 偏行唐草文軒平瓦
奈良県橿原市藤原宮跡出土1個 京都国立博物館 重弁八弁蓮華文軒丸瓦
京都市西区樫原廃寺出土1個 京都国立博物館
(棚橋信文氏寄贈)複弁八弁蓮華文軒丸瓦
奈良県高市郡明日香村大官大寺出土1個 京都国立博物館 複弁八弁蓮華文軒丸瓦
京都府木津川市恭仁宮跡出土1個 京都国立博物館 均整唐草文軒平瓦
奈良市平城宮跡出土1個 複弁八弁蓮華文軒丸瓦
京都府京田辺市三山木廃寺出土1個 京都国立博物館 均整唐草文軒平瓦
京都府京田辺市三山木廃寺出土1個 京都国立博物館 坩堝・羽口・和同開珎(銀銭・銅銭)
京都府木津川市銭司遺跡出土1式 緑釉把手瓶
奈良県御所市増出土1個 京都国立博物館 鬼瓦
京都市平安宮豊楽院跡出土1個 重文 鬼瓦
京都市平安宮跡出土1個 京都国立博物館 緑釉蓮華文軒丸瓦
京都市平安宮跡出土1個 重文 緑釉唐草文軒平瓦
京都市平安宮跡出土1個 京都国立博物館 軒丸瓦・軒平瓦
京都市南区西寺跡出土2個 鳳凰文鴟尾
京都市栗栖野瓦窯出土1個 重文 緑釉経筒
伝和歌山市六十谷出土1口 京都国立博物館 重文 山城国花背別所経塚出土品
京都市左京区花脊別所町出土1括 文化庁 重文 金銅三角五輪塔 1基 滋賀・胡宮神社
時宗の祖師絵伝
2026年2月25日(水)~3月22日(日)
絵巻|2F-1展示室
踊り念仏で知られる時宗。その開祖・一遍(いっぺん、1239~89)の伝記を表した絵巻は、全12巻の国宝「一遍聖絵」がよく知られています。しかし、中近世の時宗寺院においてより広く流布したのは、異なる系統の「遊行上人縁起絵」という全10巻の絵巻でした。宗俊という僧が撰述したとされるこの絵巻は、一遍だけでなく、後半に二祖・他阿(たあ、1237~1319)の行状を収める点が大きな特徴です。祖本は散逸しましたが、多くの写本が残されています。今回はその代表的な作品や関連する時宗祖師の絵伝をご紹介します。
重文 遊行上人縁起絵 巻二上(部分)
京都・金蓮寺
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 遊行上人縁起絵 十巻のうち巻二 10巻のうち1巻 兵庫・真光寺 重文 遊行上人縁起絵 二十巻のうち巻二上、巻二下 20巻のうち2巻 京都・金蓮寺 浄阿上人絵伝 三巻のうち巻下 3巻のうち1巻 京都・金蓮寺
法華経と釈迦の美術
2026年2月25日(水)~3月22日(日)
仏画|2F-2展示室
『法華経』は、釈迦によって説かれたとされますが、実際には没後の大乗(だいじょう)仏教運動の中で整理されたものです。初期の部派仏教は自身の悟りを希求する要素が強かったのですが、大乗仏教はそれを批判し、万人救済も積極的に推し進めようとしました。『法華経』は万人に仏性が宿っており救われると説きますが、これは当時としては革新的に過ぎ、経の中でも「信じられずにこの経の悪口を言う者もあろうが、これが真実だ」と繰り返し述べています。この大乗仏教の精髄というべき『法華経』は日本で親しまれ、万人救済を図ろうとする鎌倉新仏教を生み出す精神的母胎ともなりました。そのため、これにまつわる仏画が多数残されており、日本美術に大きな存在感を示しています。
重文 法華経曼荼羅図 京都・海住山寺
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重美 蓮華経 巻第五 1巻 京都国立博物館
(守屋孝蔵氏収集、守屋美孝氏寄贈)重文 法華経普門品(装飾経) 1巻 京都国立博物館 重文 法華経曼荼羅図 1幅 京都・海住山寺 重文 釈迦三尊像 1幅 徳島・立江寺 重美 釈迦三尊像 1幅 徳島・鶴林寺 釈迦三尊十羅刹女像 1幅 京都・荘厳寺 重文 普賢十羅刹女像 1幅 京都・廬山寺
禅寺の障壁画―旧大徳寺養徳院Ⅱ
2026年2月25日(水)~3月22日(日)
中世絵画|2F-3展示室
京都国立博物館が所蔵する「山水図襖」・「琴棋書画図襖」・「芦雁図襖」は、かつて京都、大徳寺の塔頭である養徳院の本堂(方丈)を飾っていた障壁画群です。その多くは延徳2年(1490)頃、室町幕府の御用絵師の流れを汲む宗継(そうけい、俗姓は小栗)らによって描かれました。中・近世における養徳院の移転や建物の大改造、近代初頭の襖の流出に伴って、これらの絵は何度も大がかりな改変と加筆を受けました。そのため制作当初の全貌を知るのは非常に困難ですが、いずれも現存する日本最古の水墨の障壁画として、美術史上に名高い作品群です。当館では2020~24年度にかけて、これらの襖の解体修理を行いました。今回が修理後、初のお披露目になります。
重文 山水図襖 宗継筆 当館
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 山水図小襖 2面 京都国立博物館 重文 雪景山水図襖 2面 京都国立博物館 重文 芦雁図襖 宗湛・宗継筆 6面 京都国立博物館 重文 山水図襖 宗継筆 4面 京都国立博物館
京都の狩野派―狩野永納・永敬
2026年2月3日(火)~ 3月22日(日)
近世絵画|2F-4展示室
江戸時代、幕府御用絵師となった狩野探幽(たんゆう)を筆頭とする一門は江戸狩野と呼ばれ、幕末にいたるまで画壇の中心的存在として活躍しました。これに対し、幕府に仕えることなく京都に留まり、活動を続けた狩野派画家の系統を京狩野といいます。
その京狩野の3代目にあたるのが永納(えいのう、1631~97)です。父山雪(さんせつ)の学究肌を受け継ぎ、その遺稿をもとに日本初の体系的な美術史の著作となる『本朝画史(ほんちょうがし)』を刊行したことでも知られています。江戸狩野の様式を取り入れた穏健な画風が持ち味ですが、4代目を継いだ長男永敬(えいけい、1662~1702)は、時に力強い線描を駆使した個性的な表現を見せ、のちの曾我蕭白(そがしょうはく、1730~81)へも影響を与えたようです。
三十六歌仙図押絵貼屏風(左隻) 狩野永納筆
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 清水・嵐山図屏風 狩野永納筆 6曲1双 三十六歌仙図押絵貼屏風 狩野永納筆 6曲1双 四季花鳥図屏風 狩野永敬筆 6曲1双 京都国立博物館
清時代の銅版画―乾隆帝と得勝図
2026年2月3日(火)~3月22日(日)
中国絵画|2F-5展示室
清の第六代皇帝である乾隆帝(けんりゅうてい、在位1735~96)は、祖父の康熙帝(こうきてい)・父の雍正帝(ようせいてい)の治世に築かれた基盤の上で、清朝の最盛期を実現しました。領土拡張のため、10回に及ぶ中央アジアへの遠征をしており、そのすべてに勝利して最大領土を治めたことから「十全武功(じゅうぜんぶこう)」と称えられています。乾隆帝はこの功績を自ら記念し、清の宮廷に出仕していたイタリア人のカスティリオーネ(郎世寧、ろうせいねい、1688~1766)ら西洋人画家に、戦勝の情景である「得勝図」を描かせ、フランスに送って銅版画を作成させました。この銅版画にはフランスで刷られた洋紙のものと、中国で刷られた宣紙のものがあり、本展ではその両方をあわせてご紹介します。
準回両部平定得勝図のうち 鄂塁扎拉図(オルイジャラト)の戦い 当館
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 準回両部平定得勝図
下絵作者:カスティリオーネほか1帖 準回両部平定得勝図
下絵作者:カスティリオーネほか19枚のうち10枚 京都国立博物館 平定両金川得勝戦図
下絵作者:姚文瀚ほか14枚のうち4枚
平安時代の仏像
2025年12月16日(火)~2026年3月22日(日)
彫刻|1F-1展示室
平安時代は日本の彫刻史のなかでも、もっとも変化に富んだ時代でした。最澄や空海らによって中国から密教がもたらされた9世紀の仏像と、穏やかな姿が好まれた12世紀の仏像とは印象がまったく異なります。
平安時代の中頃までは、寺院は一部をのぞいてみやこの周辺に置かれました。平安後期にかけて徐々に京内に寺院が造られ、たくさんの仏像が造られました。残念ながら戦乱や天災などで失われてしまったものもありますが、各時代の人びとに守り伝えられ、今もなお多くの仏像が伝えられています。平安時代に思いを馳せながら、じっくりとご覧ください。
重文 千手観音立像 京都・禅海寺
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 国宝 五智如来坐像 5躯 京都・安祥寺 蟠龍石柱 1基 京都・安祥寺 梵天・帝釈天立像 2躯 京都・元慶寺 大日如来坐像 1躯 京都・清水寺 重文 千手観音立像 1躯 京都・禅海寺
神像と師子・狛犬
2025年12月16日(火)~2026年3月22日(日)
彫刻|1F-1展示室
日本の神は元来目に見えない存在でしたが、仏教の影響を受けて神像が造られるようになります。神像は閉ざされた社のなかでまつられるためか小型のものが多く、男神・女神の区別がつけられており、貴族や僧の服装、武装など、人間に近い姿をしています。
師子・狛犬は社殿の前で神を守る役割を担っています。角がなく開口するのが師子、角をもち閉口するのが狛犬で一対になっています。一方で、仏教では仏の説法を百獣の王・獅子が吠えることにたとえ、その象徴として仏前に一対の師子を置く伝統があります。中国で造られた石造と、日本で造られた木造の作品を紹介します。
伝猿田比古神立像 当館
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 神像
その47、その41・603躯 大阪・泉穴師神社 男神坐像 1躯 京都・薭田野神社 僧形神坐像 1躯 大阪・金剛寺 僧形神坐像 1軀 伝宇賀御魂神立像
伝猿田比古神立像2躯 京都国立博物館 重文 石造狛犬 1対 京都・由岐神社 石造師子 1躯 重文 師子・狛犬 1対 滋賀・御上神社 師子・狛犬 1対 重文 師子・狛犬 1対 滋賀・大宝神社
神護寺経―根本御経と金泥一切経、法華会御経―
2026年2月25日(水)~3月22日(日)
書跡|1F-3展示室
都の西北を守護する古刹、高雄山神護寺の歴史を伝える『神護寺略記』には、当時(鎌倉時代後期)の経蔵の様子が記されています。そこには「根本御経」「金泥一切経」「唐本経」の三部の一切経、そして、紺紙金字の『法華経』『無量義経』『観普賢経(かんふげんきょう)』十巻が「法華会御経」として納められていたことが記されています。これらの内、版本である「唐本経」を除いた「根本御経」「金泥一切経」「法華会御経」と考えられる写経を展示いたします。往時の神護寺を彷彿とさせる優品をご堪能ください。
カジュアル&デラックス—高台寺蒔絵
2026年2月4日(水)~3月22日(日)
漆工|1F-6展示室
蒔絵は、漆の接着力で金属粉を蒔きつけ、絵を表す技法です。漆は貴重で、さらに金銀などを惜しみなく用い、手間もかかるため、かつては神仏への捧げ物や貴族の生活を彩るものでした。豊臣秀吉の天下統一後、職人が増え、多くの蒔絵屋が登場します。城持ちとなった武将たちは蒔絵を好み、食器や文書箱から建物の部材、風呂桶までを蒔絵で飾りました。新参の職人たちも手がけた、手早く豪華に画面を覆う作風は、その漆器を多く伝える秀吉夫妻の菩提寺・高台寺にちなみ、高台寺蒔絵と呼ばれています。
菊蒔絵器局 当館
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 楓桐菊蒔絵薬味壷 1個 京都・高台寺
高台寺蒔絵重文 秋草蒔絵歌書箪笥 1基 京都・高台寺 秋草蒔絵徳利 1口 京都国立博物館 重文 菊桐蒔絵提子 1口 京都・高台寺 菊桐紋蒔絵三方 1基 桐紋蒔絵四重椀および腰高 7口 京都・正伝永源院 重文 松竹菊桐蒔絵懸盤 1基 京都・高台寺 菊桐紋蒔絵水次・飯器 1括 京都・妙法院 桐桔梗折墨紋散蒔絵飯器
加藤清正所用1合 京都国立博物館
(井田三郎氏寄贈)重文 菊桐蒔絵提灯 1張 京都・高台寺 菊桐紋蒔絵眉作箱 1合 和歌山・勝利寺
(慈尊院管理)菊桐蒔絵耳盥 1面 京都国立博物館 重文 菊桐蒔絵刀掛 1基 京都・高台寺 菊蒔絵器局 1基 京都国立博物館
(田村伎都子氏寄贈)菊蒔絵箪笥 1基 京都・仁和寺 秋草桐紋蒔絵長持 1棹 京都・知恩院 重文 菊蔦蒔絵椅子 1基 京都・高台寺 重文 西王母蒔絵椅子 1基 京都・高台寺 重文 桐蒔絵棚 1基 京都・高台寺
同時開催の名品ギャラリー特別展観覧料が必要
明末清初の五彩磁器
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
陶磁|3F-1展示室
明時代末から清時代の初め、16世紀末から17世紀にかけての時期は、欧州文化の世界的な広がりによって東洋と西洋との交流が行われ、大きな変革期となった時代です。日本でも幅広い分野に影響を与え、江戸時代の日本文化を発展させる契機となりました。陶磁器についても伊万里の色絵磁器や京焼の色絵陶器などをはじめ、その影響を受けたものが数多くつくりだされています。
ここでは日本のやきものに大きな影響を与えたものの中で、色絵祥瑞(いろえしょんずい)、南京赤絵(なんきんあかえ)、康煕五彩(こうきごさい)と呼ばれ、日本の色絵磁器の成立と発展に影響を与えた五彩磁器を紹介します。
五彩桃松鹿文輪花皿 大明嘉靖年製銘 景徳鎮窯 当館
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 五彩桃松鹿文輪花皿
大明嘉靖年製銘 景徳鎮窯1枚 京都国立博物館 五彩兎鶴捻文輪花皿
大明成化年製銘 景徳鎮窯1枚 京都国立博物館 五彩牡丹花卉魚文輪花皿
景徳鎮窯1枚 京都国立博物館 五彩家鶏文皿
景徳鎮窯1枚 京都国立博物館 五彩双魚捻花文輪花皿
景徳鎮窯1枚 京都国立博物館 五彩羅漢双鶴文皿
天下太平銘 景徳鎮窯1枚 京都国立博物館 五彩飛馬文皿
景徳鎮窯1枚 京都国立博物館 五彩仙人文獅子香炉
成化年製銘 景徳鎮窯1枚 京都国立博物館
(藤原忠一郎氏寄贈)五彩花卉文皿
景徳鎮窯1枚 京都国立博物館 五彩花卉雀文皿
景徳鎮窯1枚 京都国立博物館 五彩柳梅燕文八角皿
景徳鎮窯1枚 京都国立博物館 五彩花鳥文蓋壺
景徳鎮窯1合 京都国立博物館
日本と東洋のやきもの
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
陶磁|3F-1展示室
やきものは鑑賞するだけでなく、食器や日常の調度品などに多く用いられており、私たちにとって身近な工芸品といえます。特に東アジア各地では、文様や形、色に至るまで多種多様なものが作られ、その用途も幅広いものです。また、やきものは産地により、磁器や陶器といった材質や、土や釉薬の原料、装飾や焼成の技術に強い個性を持っています。 日本と中国、朝鮮半島を中心に、東アジア地域でつくられたやきものの個性やその魅力について紹介します。
重文 色絵釘隠 伝野々村仁清作 当館
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 色絵若松図茶壺
野々村仁清作1口 文化庁 重文 色絵釘隠
伝野々村仁清作21個 京都国立博物館 三彩婦女俑 1躯 京都国立博物館
(佐佐木茂索氏収集、佐佐木泰子氏寄贈)緑釉鴨池 1口 京都国立博物館 加彩文官俑 1躯 京都国立博物館
(松井宏次氏寄贈)加彩武人俑 1躯 京都国立博物館
(松井宏次氏寄贈)加彩馬俑 1躯 京都国立博物館
(松井宏次氏寄贈)褐釉男子立俑 1躯 京都国立博物館 褐釉男子立俑 1躯 京都国立博物館 三彩馬俑 1躯 京都国立博物館
(錢高久吉氏寄贈)三彩明器 伝洛陽北邙山出土
三彩文官 1対
三彩神王 1対
三彩魌頭 1対
三彩馬俑 1対
三彩胡人 1躯
三彩駱駝俑 1対1括11躯 京都国立博物館 重文 青磁水注
越州窯1口 京都国立博物館 青磁多嘴瓶
龍泉窯1口 京都国立博物館
(矢原郁子氏寄贈)黄釉刻花牡丹文瓶
乾瓦窯1口 京都国立博物館 白釉刻花牡丹唐草文枕
磁州窯系1口 白地線彫牡丹文洗
磁州窯1口 京都国立博物館 白地黒花牡丹文瓶
磁州窯系1口 京都国立博物館
(錢高久吉氏寄贈)青磁刻花牡丹唐草文象耳花瓶
龍泉窯1口 京都国立博物館
(柳孝氏寄贈)青花三国志文壺 1口 京都国立博物館 青花回教文字文筆筒
景徳鎮窯1口 京都国立博物館 粉青沙器掻落蓮池文扁壺 1口 京都国立博物館
(笹川正誠氏寄贈)青花丸に梅枝文壺 1口 京都国立博物館
(笹川正誠氏寄贈)青花草花文四方瓶 1口 京都国立博物館
(笹川正誠氏寄贈)重文 銹絵寒山拾得図角皿
尾形光琳画 尾形乾山作1対 京都国立博物館 御本立鶴文水指 1口 京都・久昌院 御本写立鶴文茶碗
初代清水六兵衛作1口 御本写立鶴文茶碗
仁阿弥道八(二代高橋道八)作1口 京都・正伝永源院 重美 赤絵十二支四神鏡文皿
奥田頴川作1枚 京都・大統院 色絵花卉南天図手焙
仁阿弥道八(二代高橋道八)作 谷文晁ほか画1口 京都・両足院 御本立鶴茶碗 1口
京都北部の考古資料
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
考古|3F-2展示室
丹後地域と丹波地域の一部から成る京都北部は、日本海と山に囲まれ、古くから国内外との交流が盛んでした。縄文時代前期後半には丸木舟で外海を往来していたことが発掘調査からわかっています。弥生時代や古墳時代には大型の墳墓が造られ、その特色ある様相は丹後王国とも称されるゆえんとなりました。平安時代以降は都との密接なつながりを持ちつつ、独自の美術や信仰を育んでいたことが、経塚出土遺物などからもわかります。本展示では縄文時代から中世までの考古資料を通して、京都北部の豊かな文化の一端をご紹介します。
鈴鏡 京都府福知山市牧弁財1号墳出土 当館
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 縄文土器片
京都府舞鶴市由良川川底出土1括 京都国立博物館
(矢田梧郎氏寄贈)石棒
京都府舞鶴市由良川川底出土1個 京都国立博物館
(矢田梧郎氏寄贈)重美 流水文銅鐸
京都府与謝郡与謝野町明石出土1口 京都国立博物館 重文 銅鐸
京都府与謝郡与謝野町比丘尼城出土1口 京都・梅林寺 金銅装双龍環頭大刀柄頭
京都府福知山市夜久野町小倉田古墳出土1個 大宮賣神社出土品
京都府京丹後市大宮町大宮賣神社出土1括 京都・大宮賣神社 須恵器高杯杯身・杯蓋
京都府舞鶴市大波下古墳群出土2組 京都陶磁器協会 四獣鏡・八乳文鏡
京都府綾部市大畠町出土2面 弁財1号墳出土品
京都府福知山市牧弁財1号墳出土1括 京都国立博物館 鈴鏡
京都府福知山市牧弁財1号墳出土1面 京都国立博物館 須恵器骨蔵器
京都府福知山市梅谷出土2個 京都国立博物館 銅製経筒
京都府宮津市大垣籠神社経塚出土2口 京都・籠神社 銅製経筒・菊花垣根双雀鏡
京都府宮津市大垣眞名井神社経塚出土1口、1面 京都・籠神社 重文 銅製経筒
京都府宮津市大垣籠神社経塚出土2口 京都・籠神社 銅製経筒
京都府宮津市大垣籠神社経塚出土1口 京都・籠神社 重文 菊花双雀鏡・線刻如来鏡像(桜花双鳥鏡)
京都府宮津市大垣籠神社経塚出土2面 京都・籠神社 印仏瓦経
京都府福知山市牧出土1面 陶製甕 経筒外容器
京都府京丹後市大宮町森本出土1個
日本の考古資料
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
考古|3F-2展示室
日本の歴史をさまざまな考古資料からご紹介します。考古資料の多くは遺跡から出土したものです。祀りや儀式などに使う特別な道具もあれば、当時の人々が日常的に使っていた品々もあります。考古の展示を通して、その時代を生きた人々の暮らしや想いを身近に感じていただければと思います。
重文 緑釉経筒 伝和歌山市六十谷出土 当館
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド ナイフ形石器
奈良県香芝市二上山北麓遺跡群出土1括 同志社大学 黒耀石剥片・石核
北海道常呂郡置戸町置戸遺跡出土1括 同志社大学 有舌尖頭器
京都府綴喜郡井手町
上井手出土1個 深鉢
青森県八戸市南郷出土1個 京都国立博物館
(玉木仁太郎氏寄贈)深鉢
長野県飯田市風越遺跡出土1個 浅鉢
新潟県糸魚川市長者ヶ原遺跡出土1個 京都国立博物館 有孔鍔付土器
出土地不明1個 京都国立博物館 打製石器(石鏃・石錐・石匙ほか)
日本各地出土1括 磨製石斧
日本各地出土1括 京都国立博物館
(岡村健守氏寄贈)硬玉(ヒスイ)製大珠
出土地不明2個 深鉢
埼玉県川口市石神貝塚出土1個 注口土器
出土地不明1個 台付鉢
青森県北津軽郡板柳町土井遺跡出土1個 石皿・磨り石
岐阜県高山市出土1括 御物石器
奈良市大森町出土1個 京都国立博物館 結髪土偶
出土地不明1個 壺形土器
広島県山県郡北広島町川井出土1個 重文 丹塗細頸壺
北部九州出土1個 文化庁 弥生土器
大阪府柏原市船橋遺跡出土5個 京都国立博物館 手焙形土器
出土地不明1個 京都国立博物館 石鏃
西日本各地出土1括 石剣
西日本各地出土1括 石包丁
西日本各地出土1括 磨製石斧
西日本各地出土1括 重文 流水文銅鐸
徳島県阿南市山口町末広出土1個 文化庁 銅剣
愛媛県西条市丹原町古田出土1口 京都国立博物館 重文 銅戈
福岡県春日市小倉新池出土1口 京都国立博物館 銅矛
大分県臼杵市下北津留坊主山出土1口 京都国立博物館 重文 東之宮古墳出土品
愛知県犬山市東之宮古墳出土1括 京都国立博物館 「三角縁二神二獣鏡」
白山藪古墳出土品
愛知県名古屋市白山藪古墳出土1括 金銅装双龍環頭太刀柄頭
出土地不明1個 素弁十弁蓮華文軒丸瓦
奈良県高市郡明日香村 飛鳥寺出土1個 素弁十弁蓮華文軒丸瓦
京都市北区北野廃寺出土1個 単弁八弁蓮華文軒丸瓦
奈良県桜井市山田寺跡出土1個 京都国立博物館 複弁八弁蓮華文軒丸瓦
京都府相楽郡精華町里廃寺出土1個 複弁八弁蓮華文軒丸瓦
京都市伏見区法琳寺跡出土1個 三重弧文軒平瓦
京都市伏見区法琳寺跡出土1個 偏行唐草文軒平瓦
奈良県橿原市藤原宮跡出土1個 京都国立博物館 重弁八弁蓮華文軒丸瓦
京都市西区樫原廃寺出土1個 京都国立博物館
(棚橋信文氏寄贈)複弁八弁蓮華文軒丸瓦
奈良県高市郡明日香村大官大寺出土1個 京都国立博物館 複弁八弁蓮華文軒丸瓦
京都府木津川市恭仁宮跡出土1個 京都国立博物館 均整唐草文軒平瓦
奈良市平城宮跡出土1個 複弁八弁蓮華文軒丸瓦
京都府京田辺市三山木廃寺出土1個 京都国立博物館 均整唐草文軒平瓦
京都府京田辺市三山木廃寺出土1個 京都国立博物館 坩堝・羽口・和同開珎(銀銭・銅銭)
京都府木津川市銭司遺跡出土1式 緑釉把手瓶
奈良県御所市増出土1個 京都国立博物館 鬼瓦
京都市平安宮豊楽院跡出土1個 重文 鬼瓦
京都市平安宮跡出土1個 京都国立博物館 緑釉蓮華文軒丸瓦
京都市平安宮跡出土1個 重文 緑釉唐草文軒平瓦
京都市平安宮跡出土1個 京都国立博物館 軒丸瓦・軒平瓦
京都市南区西寺跡出土2個 鳳凰文鴟尾
京都市栗栖野瓦窯出土1個 重文 緑釉経筒
伝和歌山市六十谷出土1口 京都国立博物館 重文 山城国花背別所経塚出土品
京都市左京区花脊別所町出土1括 文化庁 重文 金銅三角五輪塔 1基 滋賀・胡宮神社
時宗の祖師絵伝
2026年2月25日(水)~3月22日(日)
絵巻|2F-1展示室
踊り念仏で知られる時宗。その開祖・一遍(いっぺん、1239~89)の伝記を表した絵巻は、全12巻の国宝「一遍聖絵」がよく知られています。しかし、中近世の時宗寺院においてより広く流布したのは、異なる系統の「遊行上人縁起絵」という全10巻の絵巻でした。宗俊という僧が撰述したとされるこの絵巻は、一遍だけでなく、後半に二祖・他阿(たあ、1237~1319)の行状を収める点が大きな特徴です。祖本は散逸しましたが、多くの写本が残されています。今回はその代表的な作品や関連する時宗祖師の絵伝をご紹介します。
重文 遊行上人縁起絵 巻二上(部分)
京都・金蓮寺
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 遊行上人縁起絵 十巻のうち巻二 10巻のうち1巻 兵庫・真光寺 重文 遊行上人縁起絵 二十巻のうち巻二上、巻二下 20巻のうち2巻 京都・金蓮寺 浄阿上人絵伝 三巻のうち巻下 3巻のうち1巻 京都・金蓮寺
法華経と釈迦の美術
2026年2月25日(水)~3月22日(日)
仏画|2F-2展示室
『法華経』は、釈迦によって説かれたとされますが、実際には没後の大乗(だいじょう)仏教運動の中で整理されたものです。初期の部派仏教は自身の悟りを希求する要素が強かったのですが、大乗仏教はそれを批判し、万人救済も積極的に推し進めようとしました。『法華経』は万人に仏性が宿っており救われると説きますが、これは当時としては革新的に過ぎ、経の中でも「信じられずにこの経の悪口を言う者もあろうが、これが真実だ」と繰り返し述べています。この大乗仏教の精髄というべき『法華経』は日本で親しまれ、万人救済を図ろうとする鎌倉新仏教を生み出す精神的母胎ともなりました。そのため、これにまつわる仏画が多数残されており、日本美術に大きな存在感を示しています。
重文 法華経曼荼羅図 京都・海住山寺
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重美 蓮華経 巻第五 1巻 京都国立博物館
(守屋孝蔵氏収集、守屋美孝氏寄贈)重文 法華経普門品(装飾経) 1巻 京都国立博物館 重文 法華経曼荼羅図 1幅 京都・海住山寺 重文 釈迦三尊像 1幅 徳島・立江寺 重美 釈迦三尊像 1幅 徳島・鶴林寺 釈迦三尊十羅刹女像 1幅 京都・荘厳寺 重文 普賢十羅刹女像 1幅 京都・廬山寺
禅寺の障壁画―旧大徳寺養徳院Ⅱ
2026年2月25日(水)~3月22日(日)
中世絵画|2F-3展示室
京都国立博物館が所蔵する「山水図襖」・「琴棋書画図襖」・「芦雁図襖」は、かつて京都、大徳寺の塔頭である養徳院の本堂(方丈)を飾っていた障壁画群です。その多くは延徳2年(1490)頃、室町幕府の御用絵師の流れを汲む宗継(そうけい、俗姓は小栗)らによって描かれました。中・近世における養徳院の移転や建物の大改造、近代初頭の襖の流出に伴って、これらの絵は何度も大がかりな改変と加筆を受けました。そのため制作当初の全貌を知るのは非常に困難ですが、いずれも現存する日本最古の水墨の障壁画として、美術史上に名高い作品群です。当館では2020~24年度にかけて、これらの襖の解体修理を行いました。今回が修理後、初のお披露目になります。
重文 山水図襖 宗継筆 当館
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 山水図小襖 2面 京都国立博物館 重文 雪景山水図襖 2面 京都国立博物館 重文 芦雁図襖 宗湛・宗継筆 6面 京都国立博物館 重文 山水図襖 宗継筆 4面 京都国立博物館
京都の狩野派―狩野永納・永敬
2026年2月3日(火)~ 3月22日(日)
近世絵画|2F-4展示室
江戸時代、幕府御用絵師となった狩野探幽(たんゆう)を筆頭とする一門は江戸狩野と呼ばれ、幕末にいたるまで画壇の中心的存在として活躍しました。これに対し、幕府に仕えることなく京都に留まり、活動を続けた狩野派画家の系統を京狩野といいます。
その京狩野の3代目にあたるのが永納(えいのう、1631~97)です。父山雪(さんせつ)の学究肌を受け継ぎ、その遺稿をもとに日本初の体系的な美術史の著作となる『本朝画史(ほんちょうがし)』を刊行したことでも知られています。江戸狩野の様式を取り入れた穏健な画風が持ち味ですが、4代目を継いだ長男永敬(えいけい、1662~1702)は、時に力強い線描を駆使した個性的な表現を見せ、のちの曾我蕭白(そがしょうはく、1730~81)へも影響を与えたようです。
三十六歌仙図押絵貼屏風(左隻) 狩野永納筆
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 清水・嵐山図屏風 狩野永納筆 6曲1双 三十六歌仙図押絵貼屏風 狩野永納筆 6曲1双 四季花鳥図屏風 狩野永敬筆 6曲1双 京都国立博物館
清時代の銅版画―乾隆帝と得勝図
2026年2月3日(火)~3月22日(日)
中国絵画|2F-5展示室
清の第六代皇帝である乾隆帝(けんりゅうてい、在位1735~96)は、祖父の康熙帝(こうきてい)・父の雍正帝(ようせいてい)の治世に築かれた基盤の上で、清朝の最盛期を実現しました。領土拡張のため、10回に及ぶ中央アジアへの遠征をしており、そのすべてに勝利して最大領土を治めたことから「十全武功(じゅうぜんぶこう)」と称えられています。乾隆帝はこの功績を自ら記念し、清の宮廷に出仕していたイタリア人のカスティリオーネ(郎世寧、ろうせいねい、1688~1766)ら西洋人画家に、戦勝の情景である「得勝図」を描かせ、フランスに送って銅版画を作成させました。この銅版画にはフランスで刷られた洋紙のものと、中国で刷られた宣紙のものがあり、本展ではその両方をあわせてご紹介します。
準回両部平定得勝図のうち 鄂塁扎拉図(オルイジャラト)の戦い 当館
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 準回両部平定得勝図
下絵作者:カスティリオーネほか1帖 準回両部平定得勝図
下絵作者:カスティリオーネほか19枚のうち10枚 京都国立博物館 平定両金川得勝戦図
下絵作者:姚文瀚ほか14枚のうち4枚
平安時代の仏像
2025年12月16日(火)~2026年3月22日(日)
彫刻|1F-1展示室
平安時代は日本の彫刻史のなかでも、もっとも変化に富んだ時代でした。最澄や空海らによって中国から密教がもたらされた9世紀の仏像と、穏やかな姿が好まれた12世紀の仏像とは印象がまったく異なります。
平安時代の中頃までは、寺院は一部をのぞいてみやこの周辺に置かれました。平安後期にかけて徐々に京内に寺院が造られ、たくさんの仏像が造られました。残念ながら戦乱や天災などで失われてしまったものもありますが、各時代の人びとに守り伝えられ、今もなお多くの仏像が伝えられています。平安時代に思いを馳せながら、じっくりとご覧ください。
重文 千手観音立像 京都・禅海寺
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 国宝 五智如来坐像 5躯 京都・安祥寺 蟠龍石柱 1基 京都・安祥寺 梵天・帝釈天立像 2躯 京都・元慶寺 大日如来坐像 1躯 京都・清水寺 重文 千手観音立像 1躯 京都・禅海寺
神像と師子・狛犬
2025年12月16日(火)~2026年3月22日(日)
彫刻|1F-1展示室
日本の神は元来目に見えない存在でしたが、仏教の影響を受けて神像が造られるようになります。神像は閉ざされた社のなかでまつられるためか小型のものが多く、男神・女神の区別がつけられており、貴族や僧の服装、武装など、人間に近い姿をしています。
師子・狛犬は社殿の前で神を守る役割を担っています。角がなく開口するのが師子、角をもち閉口するのが狛犬で一対になっています。一方で、仏教では仏の説法を百獣の王・獅子が吠えることにたとえ、その象徴として仏前に一対の師子を置く伝統があります。中国で造られた石造と、日本で造られた木造の作品を紹介します。
伝猿田比古神立像 当館
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 神像
その47、その41・603躯 大阪・泉穴師神社 男神坐像 1躯 京都・薭田野神社 僧形神坐像 1躯 大阪・金剛寺 僧形神坐像 1軀 伝宇賀御魂神立像
伝猿田比古神立像2躯 京都国立博物館 重文 石造狛犬 1対 京都・由岐神社 石造師子 1躯 重文 師子・狛犬 1対 滋賀・御上神社 師子・狛犬 1対 重文 師子・狛犬 1対 滋賀・大宝神社
神護寺経―根本御経と金泥一切経、法華会御経―
2026年2月25日(水)~3月22日(日)
書跡|1F-3展示室
都の西北を守護する古刹、高雄山神護寺の歴史を伝える『神護寺略記』には、当時(鎌倉時代後期)の経蔵の様子が記されています。そこには「根本御経」「金泥一切経」「唐本経」の三部の一切経、そして、紺紙金字の『法華経』『無量義経』『観普賢経(かんふげんきょう)』十巻が「法華会御経」として納められていたことが記されています。これらの内、版本である「唐本経」を除いた「根本御経」「金泥一切経」「法華会御経」と考えられる写経を展示いたします。往時の神護寺を彷彿とさせる優品をご堪能ください。
カジュアル&デラックス—高台寺蒔絵
2026年2月4日(水)~3月22日(日)
漆工|1F-6展示室
蒔絵は、漆の接着力で金属粉を蒔きつけ、絵を表す技法です。漆は貴重で、さらに金銀などを惜しみなく用い、手間もかかるため、かつては神仏への捧げ物や貴族の生活を彩るものでした。豊臣秀吉の天下統一後、職人が増え、多くの蒔絵屋が登場します。城持ちとなった武将たちは蒔絵を好み、食器や文書箱から建物の部材、風呂桶までを蒔絵で飾りました。新参の職人たちも手がけた、手早く豪華に画面を覆う作風は、その漆器を多く伝える秀吉夫妻の菩提寺・高台寺にちなみ、高台寺蒔絵と呼ばれています。
菊蒔絵器局 当館
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 楓桐菊蒔絵薬味壷 1個 京都・高台寺
高台寺蒔絵重文 秋草蒔絵歌書箪笥 1基 京都・高台寺 秋草蒔絵徳利 1口 京都国立博物館 重文 菊桐蒔絵提子 1口 京都・高台寺 菊桐紋蒔絵三方 1基 桐紋蒔絵四重椀および腰高 7口 京都・正伝永源院 重文 松竹菊桐蒔絵懸盤 1基 京都・高台寺 菊桐紋蒔絵水次・飯器 1括 京都・妙法院 桐桔梗折墨紋散蒔絵飯器
加藤清正所用1合 京都国立博物館
(井田三郎氏寄贈)重文 菊桐蒔絵提灯 1張 京都・高台寺 菊桐紋蒔絵眉作箱 1合 和歌山・勝利寺
(慈尊院管理)菊桐蒔絵耳盥 1面 京都国立博物館 重文 菊桐蒔絵刀掛 1基 京都・高台寺 菊蒔絵器局 1基 京都国立博物館
(田村伎都子氏寄贈)菊蒔絵箪笥 1基 京都・仁和寺 秋草桐紋蒔絵長持 1棹 京都・知恩院 重文 菊蔦蒔絵椅子 1基 京都・高台寺 重文 西王母蒔絵椅子 1基 京都・高台寺 重文 桐蒔絵棚 1基 京都・高台寺
同時開催の名品ギャラリー特別展観覧料が必要
明末清初の五彩磁器
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
陶磁|3F-1展示室
明時代末から清時代の初め、16世紀末から17世紀にかけての時期は、欧州文化の世界的な広がりによって東洋と西洋との交流が行われ、大きな変革期となった時代です。日本でも幅広い分野に影響を与え、江戸時代の日本文化を発展させる契機となりました。陶磁器についても伊万里の色絵磁器や京焼の色絵陶器などをはじめ、その影響を受けたものが数多くつくりだされています。
ここでは日本のやきものに大きな影響を与えたものの中で、色絵祥瑞(いろえしょんずい)、南京赤絵(なんきんあかえ)、康煕五彩(こうきごさい)と呼ばれ、日本の色絵磁器の成立と発展に影響を与えた五彩磁器を紹介します。
五彩桃松鹿文輪花皿 大明嘉靖年製銘 景徳鎮窯 当館
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 五彩桃松鹿文輪花皿
大明嘉靖年製銘 景徳鎮窯1枚 京都国立博物館 五彩兎鶴捻文輪花皿
大明成化年製銘 景徳鎮窯1枚 京都国立博物館 五彩牡丹花卉魚文輪花皿
景徳鎮窯1枚 京都国立博物館 五彩家鶏文皿
景徳鎮窯1枚 京都国立博物館 五彩双魚捻花文輪花皿
景徳鎮窯1枚 京都国立博物館 五彩羅漢双鶴文皿
天下太平銘 景徳鎮窯1枚 京都国立博物館 五彩飛馬文皿
景徳鎮窯1枚 京都国立博物館 五彩仙人文獅子香炉
成化年製銘 景徳鎮窯1枚 京都国立博物館
(藤原忠一郎氏寄贈)五彩花卉文皿
景徳鎮窯1枚 京都国立博物館 五彩花卉雀文皿
景徳鎮窯1枚 京都国立博物館 五彩柳梅燕文八角皿
景徳鎮窯1枚 京都国立博物館 五彩花鳥文蓋壺
景徳鎮窯1合 京都国立博物館
日本と東洋のやきもの
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
陶磁|3F-1展示室
やきものは鑑賞するだけでなく、食器や日常の調度品などに多く用いられており、私たちにとって身近な工芸品といえます。特に東アジア各地では、文様や形、色に至るまで多種多様なものが作られ、その用途も幅広いものです。また、やきものは産地により、磁器や陶器といった材質や、土や釉薬の原料、装飾や焼成の技術に強い個性を持っています。 日本と中国、朝鮮半島を中心に、東アジア地域でつくられたやきものの個性やその魅力について紹介します。
重文 色絵釘隠 伝野々村仁清作 当館
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 色絵若松図茶壺
野々村仁清作1口 文化庁 重文 色絵釘隠
伝野々村仁清作21個 京都国立博物館 三彩婦女俑 1躯 京都国立博物館
(佐佐木茂索氏収集、佐佐木泰子氏寄贈)緑釉鴨池 1口 京都国立博物館 加彩文官俑 1躯 京都国立博物館
(松井宏次氏寄贈)加彩武人俑 1躯 京都国立博物館
(松井宏次氏寄贈)加彩馬俑 1躯 京都国立博物館
(松井宏次氏寄贈)褐釉男子立俑 1躯 京都国立博物館 褐釉男子立俑 1躯 京都国立博物館 三彩馬俑 1躯 京都国立博物館
(錢高久吉氏寄贈)三彩明器 伝洛陽北邙山出土
三彩文官 1対
三彩神王 1対
三彩魌頭 1対
三彩馬俑 1対
三彩胡人 1躯
三彩駱駝俑 1対1括11躯 京都国立博物館 重文 青磁水注
越州窯1口 京都国立博物館 青磁多嘴瓶
龍泉窯1口 京都国立博物館
(矢原郁子氏寄贈)黄釉刻花牡丹文瓶
乾瓦窯1口 京都国立博物館 白釉刻花牡丹唐草文枕
磁州窯系1口 白地線彫牡丹文洗
磁州窯1口 京都国立博物館 白地黒花牡丹文瓶
磁州窯系1口 京都国立博物館
(錢高久吉氏寄贈)青磁刻花牡丹唐草文象耳花瓶
龍泉窯1口 京都国立博物館
(柳孝氏寄贈)青花三国志文壺 1口 京都国立博物館 青花回教文字文筆筒
景徳鎮窯1口 京都国立博物館 粉青沙器掻落蓮池文扁壺 1口 京都国立博物館
(笹川正誠氏寄贈)青花丸に梅枝文壺 1口 京都国立博物館
(笹川正誠氏寄贈)青花草花文四方瓶 1口 京都国立博物館
(笹川正誠氏寄贈)重文 銹絵寒山拾得図角皿
尾形光琳画 尾形乾山作1対 京都国立博物館 御本立鶴文水指 1口 京都・久昌院 御本写立鶴文茶碗
初代清水六兵衛作1口 御本写立鶴文茶碗
仁阿弥道八(二代高橋道八)作1口 京都・正伝永源院 重美 赤絵十二支四神鏡文皿
奥田頴川作1枚 京都・大統院 色絵花卉南天図手焙
仁阿弥道八(二代高橋道八)作 谷文晁ほか画1口 京都・両足院 御本立鶴茶碗 1口
京都北部の考古資料
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
考古|3F-2展示室
丹後地域と丹波地域の一部から成る京都北部は、日本海と山に囲まれ、古くから国内外との交流が盛んでした。縄文時代前期後半には丸木舟で外海を往来していたことが発掘調査からわかっています。弥生時代や古墳時代には大型の墳墓が造られ、その特色ある様相は丹後王国とも称されるゆえんとなりました。平安時代以降は都との密接なつながりを持ちつつ、独自の美術や信仰を育んでいたことが、経塚出土遺物などからもわかります。本展示では縄文時代から中世までの考古資料を通して、京都北部の豊かな文化の一端をご紹介します。
鈴鏡 京都府福知山市牧弁財1号墳出土 当館
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 縄文土器片
京都府舞鶴市由良川川底出土1括 京都国立博物館
(矢田梧郎氏寄贈)石棒
京都府舞鶴市由良川川底出土1個 京都国立博物館
(矢田梧郎氏寄贈)重美 流水文銅鐸
京都府与謝郡与謝野町明石出土1口 京都国立博物館 重文 銅鐸
京都府与謝郡与謝野町比丘尼城出土1口 京都・梅林寺 金銅装双龍環頭大刀柄頭
京都府福知山市夜久野町小倉田古墳出土1個 大宮賣神社出土品
京都府京丹後市大宮町大宮賣神社出土1括 京都・大宮賣神社 須恵器高杯杯身・杯蓋
京都府舞鶴市大波下古墳群出土2組 京都陶磁器協会 四獣鏡・八乳文鏡
京都府綾部市大畠町出土2面 弁財1号墳出土品
京都府福知山市牧弁財1号墳出土1括 京都国立博物館 鈴鏡
京都府福知山市牧弁財1号墳出土1面 京都国立博物館 須恵器骨蔵器
京都府福知山市梅谷出土2個 京都国立博物館 銅製経筒
京都府宮津市大垣籠神社経塚出土2口 京都・籠神社 銅製経筒・菊花垣根双雀鏡
京都府宮津市大垣眞名井神社経塚出土1口、1面 京都・籠神社 重文 銅製経筒
京都府宮津市大垣籠神社経塚出土2口 京都・籠神社 銅製経筒
京都府宮津市大垣籠神社経塚出土1口 京都・籠神社 重文 菊花双雀鏡・線刻如来鏡像(桜花双鳥鏡)
京都府宮津市大垣籠神社経塚出土2面 京都・籠神社 印仏瓦経
京都府福知山市牧出土1面 陶製甕 経筒外容器
京都府京丹後市大宮町森本出土1個
日本の考古資料
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
考古|3F-2展示室
日本の歴史をさまざまな考古資料からご紹介します。考古資料の多くは遺跡から出土したものです。祀りや儀式などに使う特別な道具もあれば、当時の人々が日常的に使っていた品々もあります。考古の展示を通して、その時代を生きた人々の暮らしや想いを身近に感じていただければと思います。
重文 緑釉経筒 伝和歌山市六十谷出土 当館
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド ナイフ形石器
奈良県香芝市二上山北麓遺跡群出土1括 同志社大学 黒耀石剥片・石核
北海道常呂郡置戸町置戸遺跡出土1括 同志社大学 有舌尖頭器
京都府綴喜郡井手町
上井手出土1個 深鉢
青森県八戸市南郷出土1個 京都国立博物館
(玉木仁太郎氏寄贈)深鉢
長野県飯田市風越遺跡出土1個 浅鉢
新潟県糸魚川市長者ヶ原遺跡出土1個 京都国立博物館 有孔鍔付土器
出土地不明1個 京都国立博物館 打製石器(石鏃・石錐・石匙ほか)
日本各地出土1括 磨製石斧
日本各地出土1括 京都国立博物館
(岡村健守氏寄贈)硬玉(ヒスイ)製大珠
出土地不明2個 深鉢
埼玉県川口市石神貝塚出土1個 注口土器
出土地不明1個 台付鉢
青森県北津軽郡板柳町土井遺跡出土1個 石皿・磨り石
岐阜県高山市出土1括 御物石器
奈良市大森町出土1個 京都国立博物館 結髪土偶
出土地不明1個 壺形土器
広島県山県郡北広島町川井出土1個 重文 丹塗細頸壺
北部九州出土1個 文化庁 弥生土器
大阪府柏原市船橋遺跡出土5個 京都国立博物館 手焙形土器
出土地不明1個 京都国立博物館 石鏃
西日本各地出土1括 石剣
西日本各地出土1括 石包丁
西日本各地出土1括 磨製石斧
西日本各地出土1括 重文 流水文銅鐸
徳島県阿南市山口町末広出土1個 文化庁 銅剣
愛媛県西条市丹原町古田出土1口 京都国立博物館 重文 銅戈
福岡県春日市小倉新池出土1口 京都国立博物館 銅矛
大分県臼杵市下北津留坊主山出土1口 京都国立博物館 重文 東之宮古墳出土品
愛知県犬山市東之宮古墳出土1括 京都国立博物館 「三角縁二神二獣鏡」
白山藪古墳出土品
愛知県名古屋市白山藪古墳出土1括 金銅装双龍環頭太刀柄頭
出土地不明1個 素弁十弁蓮華文軒丸瓦
奈良県高市郡明日香村 飛鳥寺出土1個 素弁十弁蓮華文軒丸瓦
京都市北区北野廃寺出土1個 単弁八弁蓮華文軒丸瓦
奈良県桜井市山田寺跡出土1個 京都国立博物館 複弁八弁蓮華文軒丸瓦
京都府相楽郡精華町里廃寺出土1個 複弁八弁蓮華文軒丸瓦
京都市伏見区法琳寺跡出土1個 三重弧文軒平瓦
京都市伏見区法琳寺跡出土1個 偏行唐草文軒平瓦
奈良県橿原市藤原宮跡出土1個 京都国立博物館 重弁八弁蓮華文軒丸瓦
京都市西区樫原廃寺出土1個 京都国立博物館
(棚橋信文氏寄贈)複弁八弁蓮華文軒丸瓦
奈良県高市郡明日香村大官大寺出土1個 京都国立博物館 複弁八弁蓮華文軒丸瓦
京都府木津川市恭仁宮跡出土1個 京都国立博物館 均整唐草文軒平瓦
奈良市平城宮跡出土1個 複弁八弁蓮華文軒丸瓦
京都府京田辺市三山木廃寺出土1個 京都国立博物館 均整唐草文軒平瓦
京都府京田辺市三山木廃寺出土1個 京都国立博物館 坩堝・羽口・和同開珎(銀銭・銅銭)
京都府木津川市銭司遺跡出土1式 緑釉把手瓶
奈良県御所市増出土1個 京都国立博物館 鬼瓦
京都市平安宮豊楽院跡出土1個 重文 鬼瓦
京都市平安宮跡出土1個 京都国立博物館 緑釉蓮華文軒丸瓦
京都市平安宮跡出土1個 重文 緑釉唐草文軒平瓦
京都市平安宮跡出土1個 京都国立博物館 軒丸瓦・軒平瓦
京都市南区西寺跡出土2個 鳳凰文鴟尾
京都市栗栖野瓦窯出土1個 重文 緑釉経筒
伝和歌山市六十谷出土1口 京都国立博物館 重文 山城国花背別所経塚出土品
京都市左京区花脊別所町出土1括 文化庁 重文 金銅三角五輪塔 1基 滋賀・胡宮神社
時宗の祖師絵伝
2026年2月25日(水)~3月22日(日)
絵巻|2F-1展示室
踊り念仏で知られる時宗。その開祖・一遍(いっぺん、1239~89)の伝記を表した絵巻は、全12巻の国宝「一遍聖絵」がよく知られています。しかし、中近世の時宗寺院においてより広く流布したのは、異なる系統の「遊行上人縁起絵」という全10巻の絵巻でした。宗俊という僧が撰述したとされるこの絵巻は、一遍だけでなく、後半に二祖・他阿(たあ、1237~1319)の行状を収める点が大きな特徴です。祖本は散逸しましたが、多くの写本が残されています。今回はその代表的な作品や関連する時宗祖師の絵伝をご紹介します。
重文 遊行上人縁起絵 巻二上(部分)
京都・金蓮寺
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 遊行上人縁起絵 十巻のうち巻二 10巻のうち1巻 兵庫・真光寺 重文 遊行上人縁起絵 二十巻のうち巻二上、巻二下 20巻のうち2巻 京都・金蓮寺 浄阿上人絵伝 三巻のうち巻下 3巻のうち1巻 京都・金蓮寺
法華経と釈迦の美術
2026年2月25日(水)~3月22日(日)
仏画|2F-2展示室
『法華経』は、釈迦によって説かれたとされますが、実際には没後の大乗(だいじょう)仏教運動の中で整理されたものです。初期の部派仏教は自身の悟りを希求する要素が強かったのですが、大乗仏教はそれを批判し、万人救済も積極的に推し進めようとしました。『法華経』は万人に仏性が宿っており救われると説きますが、これは当時としては革新的に過ぎ、経の中でも「信じられずにこの経の悪口を言う者もあろうが、これが真実だ」と繰り返し述べています。この大乗仏教の精髄というべき『法華経』は日本で親しまれ、万人救済を図ろうとする鎌倉新仏教を生み出す精神的母胎ともなりました。そのため、これにまつわる仏画が多数残されており、日本美術に大きな存在感を示しています。
重文 法華経曼荼羅図 京都・海住山寺
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重美 蓮華経 巻第五 1巻 京都国立博物館
(守屋孝蔵氏収集、守屋美孝氏寄贈)重文 法華経普門品(装飾経) 1巻 京都国立博物館 重文 法華経曼荼羅図 1幅 京都・海住山寺 重文 釈迦三尊像 1幅 徳島・立江寺 重美 釈迦三尊像 1幅 徳島・鶴林寺 釈迦三尊十羅刹女像 1幅 京都・荘厳寺 重文 普賢十羅刹女像 1幅 京都・廬山寺
禅寺の障壁画―旧大徳寺養徳院Ⅱ
2026年2月25日(水)~3月22日(日)
中世絵画|2F-3展示室
京都国立博物館が所蔵する「山水図襖」・「琴棋書画図襖」・「芦雁図襖」は、かつて京都、大徳寺の塔頭である養徳院の本堂(方丈)を飾っていた障壁画群です。その多くは延徳2年(1490)頃、室町幕府の御用絵師の流れを汲む宗継(そうけい、俗姓は小栗)らによって描かれました。中・近世における養徳院の移転や建物の大改造、近代初頭の襖の流出に伴って、これらの絵は何度も大がかりな改変と加筆を受けました。そのため制作当初の全貌を知るのは非常に困難ですが、いずれも現存する日本最古の水墨の障壁画として、美術史上に名高い作品群です。当館では2020~24年度にかけて、これらの襖の解体修理を行いました。今回が修理後、初のお披露目になります。
重文 山水図襖 宗継筆 当館
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 山水図小襖 2面 京都国立博物館 重文 雪景山水図襖 2面 京都国立博物館 重文 芦雁図襖 宗湛・宗継筆 6面 京都国立博物館 重文 山水図襖 宗継筆 4面 京都国立博物館
京都の狩野派―狩野永納・永敬
2026年2月3日(火)~ 3月22日(日)
近世絵画|2F-4展示室
江戸時代、幕府御用絵師となった狩野探幽(たんゆう)を筆頭とする一門は江戸狩野と呼ばれ、幕末にいたるまで画壇の中心的存在として活躍しました。これに対し、幕府に仕えることなく京都に留まり、活動を続けた狩野派画家の系統を京狩野といいます。
その京狩野の3代目にあたるのが永納(えいのう、1631~97)です。父山雪(さんせつ)の学究肌を受け継ぎ、その遺稿をもとに日本初の体系的な美術史の著作となる『本朝画史(ほんちょうがし)』を刊行したことでも知られています。江戸狩野の様式を取り入れた穏健な画風が持ち味ですが、4代目を継いだ長男永敬(えいけい、1662~1702)は、時に力強い線描を駆使した個性的な表現を見せ、のちの曾我蕭白(そがしょうはく、1730~81)へも影響を与えたようです。
三十六歌仙図押絵貼屏風(左隻) 狩野永納筆
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 清水・嵐山図屏風 狩野永納筆 6曲1双 三十六歌仙図押絵貼屏風 狩野永納筆 6曲1双 四季花鳥図屏風 狩野永敬筆 6曲1双 京都国立博物館
清時代の銅版画―乾隆帝と得勝図
2026年2月3日(火)~3月22日(日)
中国絵画|2F-5展示室
清の第六代皇帝である乾隆帝(けんりゅうてい、在位1735~96)は、祖父の康熙帝(こうきてい)・父の雍正帝(ようせいてい)の治世に築かれた基盤の上で、清朝の最盛期を実現しました。領土拡張のため、10回に及ぶ中央アジアへの遠征をしており、そのすべてに勝利して最大領土を治めたことから「十全武功(じゅうぜんぶこう)」と称えられています。乾隆帝はこの功績を自ら記念し、清の宮廷に出仕していたイタリア人のカスティリオーネ(郎世寧、ろうせいねい、1688~1766)ら西洋人画家に、戦勝の情景である「得勝図」を描かせ、フランスに送って銅版画を作成させました。この銅版画にはフランスで刷られた洋紙のものと、中国で刷られた宣紙のものがあり、本展ではその両方をあわせてご紹介します。
準回両部平定得勝図のうち 鄂塁扎拉図(オルイジャラト)の戦い 当館
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 準回両部平定得勝図
下絵作者:カスティリオーネほか1帖 準回両部平定得勝図
下絵作者:カスティリオーネほか19枚のうち10枚 京都国立博物館 平定両金川得勝戦図
下絵作者:姚文瀚ほか14枚のうち4枚
平安時代の仏像
2025年12月16日(火)~2026年3月22日(日)
彫刻|1F-1展示室
平安時代は日本の彫刻史のなかでも、もっとも変化に富んだ時代でした。最澄や空海らによって中国から密教がもたらされた9世紀の仏像と、穏やかな姿が好まれた12世紀の仏像とは印象がまったく異なります。
平安時代の中頃までは、寺院は一部をのぞいてみやこの周辺に置かれました。平安後期にかけて徐々に京内に寺院が造られ、たくさんの仏像が造られました。残念ながら戦乱や天災などで失われてしまったものもありますが、各時代の人びとに守り伝えられ、今もなお多くの仏像が伝えられています。平安時代に思いを馳せながら、じっくりとご覧ください。
重文 千手観音立像 京都・禅海寺
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 国宝 五智如来坐像 5躯 京都・安祥寺 蟠龍石柱 1基 京都・安祥寺 梵天・帝釈天立像 2躯 京都・元慶寺 大日如来坐像 1躯 京都・清水寺 重文 千手観音立像 1躯 京都・禅海寺
神像と師子・狛犬
2025年12月16日(火)~2026年3月22日(日)
彫刻|1F-1展示室
日本の神は元来目に見えない存在でしたが、仏教の影響を受けて神像が造られるようになります。神像は閉ざされた社のなかでまつられるためか小型のものが多く、男神・女神の区別がつけられており、貴族や僧の服装、武装など、人間に近い姿をしています。
師子・狛犬は社殿の前で神を守る役割を担っています。角がなく開口するのが師子、角をもち閉口するのが狛犬で一対になっています。一方で、仏教では仏の説法を百獣の王・獅子が吠えることにたとえ、その象徴として仏前に一対の師子を置く伝統があります。中国で造られた石造と、日本で造られた木造の作品を紹介します。
伝猿田比古神立像 当館
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 神像
その47、その41・603躯 大阪・泉穴師神社 男神坐像 1躯 京都・薭田野神社 僧形神坐像 1躯 大阪・金剛寺 僧形神坐像 1軀 伝宇賀御魂神立像
伝猿田比古神立像2躯 京都国立博物館 重文 石造狛犬 1対 京都・由岐神社 石造師子 1躯 重文 師子・狛犬 1対 滋賀・御上神社 師子・狛犬 1対 重文 師子・狛犬 1対 滋賀・大宝神社
神護寺経―根本御経と金泥一切経、法華会御経―
2026年2月25日(水)~3月22日(日)
書跡|1F-3展示室
都の西北を守護する古刹、高雄山神護寺の歴史を伝える『神護寺略記』には、当時(鎌倉時代後期)の経蔵の様子が記されています。そこには「根本御経」「金泥一切経」「唐本経」の三部の一切経、そして、紺紙金字の『法華経』『無量義経』『観普賢経(かんふげんきょう)』十巻が「法華会御経」として納められていたことが記されています。これらの内、版本である「唐本経」を除いた「根本御経」「金泥一切経」「法華会御経」と考えられる写経を展示いたします。往時の神護寺を彷彿とさせる優品をご堪能ください。
カジュアル&デラックス—高台寺蒔絵
2026年2月4日(水)~3月22日(日)
漆工|1F-6展示室
蒔絵は、漆の接着力で金属粉を蒔きつけ、絵を表す技法です。漆は貴重で、さらに金銀などを惜しみなく用い、手間もかかるため、かつては神仏への捧げ物や貴族の生活を彩るものでした。豊臣秀吉の天下統一後、職人が増え、多くの蒔絵屋が登場します。城持ちとなった武将たちは蒔絵を好み、食器や文書箱から建物の部材、風呂桶までを蒔絵で飾りました。新参の職人たちも手がけた、手早く豪華に画面を覆う作風は、その漆器を多く伝える秀吉夫妻の菩提寺・高台寺にちなみ、高台寺蒔絵と呼ばれています。
菊蒔絵器局 当館
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 楓桐菊蒔絵薬味壷 1個 京都・高台寺
高台寺蒔絵重文 秋草蒔絵歌書箪笥 1基 京都・高台寺 秋草蒔絵徳利 1口 京都国立博物館 重文 菊桐蒔絵提子 1口 京都・高台寺 菊桐紋蒔絵三方 1基 桐紋蒔絵四重椀および腰高 7口 京都・正伝永源院 重文 松竹菊桐蒔絵懸盤 1基 京都・高台寺 菊桐紋蒔絵水次・飯器 1括 京都・妙法院 桐桔梗折墨紋散蒔絵飯器
加藤清正所用1合 京都国立博物館
(井田三郎氏寄贈)重文 菊桐蒔絵提灯 1張 京都・高台寺 菊桐紋蒔絵眉作箱 1合 和歌山・勝利寺
(慈尊院管理)菊桐蒔絵耳盥 1面 京都国立博物館 重文 菊桐蒔絵刀掛 1基 京都・高台寺 菊蒔絵器局 1基 京都国立博物館
(田村伎都子氏寄贈)菊蒔絵箪笥 1基 京都・仁和寺 秋草桐紋蒔絵長持 1棹 京都・知恩院 重文 菊蔦蒔絵椅子 1基 京都・高台寺 重文 西王母蒔絵椅子 1基 京都・高台寺 重文 桐蒔絵棚 1基 京都・高台寺
同時開催の名品ギャラリー特別展観覧料が必要
明末清初の五彩磁器
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
陶磁|3F-1展示室
明時代末から清時代の初め、16世紀末から17世紀にかけての時期は、欧州文化の世界的な広がりによって東洋と西洋との交流が行われ、大きな変革期となった時代です。日本でも幅広い分野に影響を与え、江戸時代の日本文化を発展させる契機となりました。陶磁器についても伊万里の色絵磁器や京焼の色絵陶器などをはじめ、その影響を受けたものが数多くつくりだされています。
ここでは日本のやきものに大きな影響を与えたものの中で、色絵祥瑞(いろえしょんずい)、南京赤絵(なんきんあかえ)、康煕五彩(こうきごさい)と呼ばれ、日本の色絵磁器の成立と発展に影響を与えた五彩磁器を紹介します。
五彩桃松鹿文輪花皿 大明嘉靖年製銘 景徳鎮窯 当館
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 五彩桃松鹿文輪花皿
大明嘉靖年製銘 景徳鎮窯1枚 京都国立博物館 五彩兎鶴捻文輪花皿
大明成化年製銘 景徳鎮窯1枚 京都国立博物館 五彩牡丹花卉魚文輪花皿
景徳鎮窯1枚 京都国立博物館 五彩家鶏文皿
景徳鎮窯1枚 京都国立博物館 五彩双魚捻花文輪花皿
景徳鎮窯1枚 京都国立博物館 五彩羅漢双鶴文皿
天下太平銘 景徳鎮窯1枚 京都国立博物館 五彩飛馬文皿
景徳鎮窯1枚 京都国立博物館 五彩仙人文獅子香炉
成化年製銘 景徳鎮窯1枚 京都国立博物館
(藤原忠一郎氏寄贈)五彩花卉文皿
景徳鎮窯1枚 京都国立博物館 五彩花卉雀文皿
景徳鎮窯1枚 京都国立博物館 五彩柳梅燕文八角皿
景徳鎮窯1枚 京都国立博物館 五彩花鳥文蓋壺
景徳鎮窯1合 京都国立博物館
日本と東洋のやきもの
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
陶磁|3F-1展示室
やきものは鑑賞するだけでなく、食器や日常の調度品などに多く用いられており、私たちにとって身近な工芸品といえます。特に東アジア各地では、文様や形、色に至るまで多種多様なものが作られ、その用途も幅広いものです。また、やきものは産地により、磁器や陶器といった材質や、土や釉薬の原料、装飾や焼成の技術に強い個性を持っています。 日本と中国、朝鮮半島を中心に、東アジア地域でつくられたやきものの個性やその魅力について紹介します。
重文 色絵釘隠 伝野々村仁清作 当館
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 色絵若松図茶壺
野々村仁清作1口 文化庁 重文 色絵釘隠
伝野々村仁清作21個 京都国立博物館 三彩婦女俑 1躯 京都国立博物館
(佐佐木茂索氏収集、佐佐木泰子氏寄贈)緑釉鴨池 1口 京都国立博物館 加彩文官俑 1躯 京都国立博物館
(松井宏次氏寄贈)加彩武人俑 1躯 京都国立博物館
(松井宏次氏寄贈)加彩馬俑 1躯 京都国立博物館
(松井宏次氏寄贈)褐釉男子立俑 1躯 京都国立博物館 褐釉男子立俑 1躯 京都国立博物館 三彩馬俑 1躯 京都国立博物館
(錢高久吉氏寄贈)三彩明器 伝洛陽北邙山出土
三彩文官 1対
三彩神王 1対
三彩魌頭 1対
三彩馬俑 1対
三彩胡人 1躯
三彩駱駝俑 1対1括11躯 京都国立博物館 重文 青磁水注
越州窯1口 京都国立博物館 青磁多嘴瓶
龍泉窯1口 京都国立博物館
(矢原郁子氏寄贈)黄釉刻花牡丹文瓶
乾瓦窯1口 京都国立博物館 白釉刻花牡丹唐草文枕
磁州窯系1口 白地線彫牡丹文洗
磁州窯1口 京都国立博物館 白地黒花牡丹文瓶
磁州窯系1口 京都国立博物館
(錢高久吉氏寄贈)青磁刻花牡丹唐草文象耳花瓶
龍泉窯1口 京都国立博物館
(柳孝氏寄贈)青花三国志文壺 1口 京都国立博物館 青花回教文字文筆筒
景徳鎮窯1口 京都国立博物館 粉青沙器掻落蓮池文扁壺 1口 京都国立博物館
(笹川正誠氏寄贈)青花丸に梅枝文壺 1口 京都国立博物館
(笹川正誠氏寄贈)青花草花文四方瓶 1口 京都国立博物館
(笹川正誠氏寄贈)重文 銹絵寒山拾得図角皿
尾形光琳画 尾形乾山作1対 京都国立博物館 御本立鶴文水指 1口 京都・久昌院 御本写立鶴文茶碗
初代清水六兵衛作1口 御本写立鶴文茶碗
仁阿弥道八(二代高橋道八)作1口 京都・正伝永源院 重美 赤絵十二支四神鏡文皿
奥田頴川作1枚 京都・大統院 色絵花卉南天図手焙
仁阿弥道八(二代高橋道八)作 谷文晁ほか画1口 京都・両足院 御本立鶴茶碗 1口
京都北部の考古資料
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
考古|3F-2展示室
丹後地域と丹波地域の一部から成る京都北部は、日本海と山に囲まれ、古くから国内外との交流が盛んでした。縄文時代前期後半には丸木舟で外海を往来していたことが発掘調査からわかっています。弥生時代や古墳時代には大型の墳墓が造られ、その特色ある様相は丹後王国とも称されるゆえんとなりました。平安時代以降は都との密接なつながりを持ちつつ、独自の美術や信仰を育んでいたことが、経塚出土遺物などからもわかります。本展示では縄文時代から中世までの考古資料を通して、京都北部の豊かな文化の一端をご紹介します。
鈴鏡 京都府福知山市牧弁財1号墳出土 当館
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 縄文土器片
京都府舞鶴市由良川川底出土1括 京都国立博物館
(矢田梧郎氏寄贈)石棒
京都府舞鶴市由良川川底出土1個 京都国立博物館
(矢田梧郎氏寄贈)重美 流水文銅鐸
京都府与謝郡与謝野町明石出土1口 京都国立博物館 重文 銅鐸
京都府与謝郡与謝野町比丘尼城出土1口 京都・梅林寺 金銅装双龍環頭大刀柄頭
京都府福知山市夜久野町小倉田古墳出土1個 大宮賣神社出土品
京都府京丹後市大宮町大宮賣神社出土1括 京都・大宮賣神社 須恵器高杯杯身・杯蓋
京都府舞鶴市大波下古墳群出土2組 京都陶磁器協会 四獣鏡・八乳文鏡
京都府綾部市大畠町出土2面 弁財1号墳出土品
京都府福知山市牧弁財1号墳出土1括 京都国立博物館 鈴鏡
京都府福知山市牧弁財1号墳出土1面 京都国立博物館 須恵器骨蔵器
京都府福知山市梅谷出土2個 京都国立博物館 銅製経筒
京都府宮津市大垣籠神社経塚出土2口 京都・籠神社 銅製経筒・菊花垣根双雀鏡
京都府宮津市大垣眞名井神社経塚出土1口、1面 京都・籠神社 重文 銅製経筒
京都府宮津市大垣籠神社経塚出土2口 京都・籠神社 銅製経筒
京都府宮津市大垣籠神社経塚出土1口 京都・籠神社 重文 菊花双雀鏡・線刻如来鏡像(桜花双鳥鏡)
京都府宮津市大垣籠神社経塚出土2面 京都・籠神社 印仏瓦経
京都府福知山市牧出土1面 陶製甕 経筒外容器
京都府京丹後市大宮町森本出土1個
日本の考古資料
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
考古|3F-2展示室
日本の歴史をさまざまな考古資料からご紹介します。考古資料の多くは遺跡から出土したものです。祀りや儀式などに使う特別な道具もあれば、当時の人々が日常的に使っていた品々もあります。考古の展示を通して、その時代を生きた人々の暮らしや想いを身近に感じていただければと思います。
重文 緑釉経筒 伝和歌山市六十谷出土 当館
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド ナイフ形石器
奈良県香芝市二上山北麓遺跡群出土1括 同志社大学 黒耀石剥片・石核
北海道常呂郡置戸町置戸遺跡出土1括 同志社大学 有舌尖頭器
京都府綴喜郡井手町
上井手出土1個 深鉢
青森県八戸市南郷出土1個 京都国立博物館
(玉木仁太郎氏寄贈)深鉢
長野県飯田市風越遺跡出土1個 浅鉢
新潟県糸魚川市長者ヶ原遺跡出土1個 京都国立博物館 有孔鍔付土器
出土地不明1個 京都国立博物館 打製石器(石鏃・石錐・石匙ほか)
日本各地出土1括 磨製石斧
日本各地出土1括 京都国立博物館
(岡村健守氏寄贈)硬玉(ヒスイ)製大珠
出土地不明2個 深鉢
埼玉県川口市石神貝塚出土1個 注口土器
出土地不明1個 台付鉢
青森県北津軽郡板柳町土井遺跡出土1個 石皿・磨り石
岐阜県高山市出土1括 御物石器
奈良市大森町出土1個 京都国立博物館 結髪土偶
出土地不明1個 壺形土器
広島県山県郡北広島町川井出土1個 重文 丹塗細頸壺
北部九州出土1個 文化庁 弥生土器
大阪府柏原市船橋遺跡出土5個 京都国立博物館 手焙形土器
出土地不明1個 京都国立博物館 石鏃
西日本各地出土1括 石剣
西日本各地出土1括 石包丁
西日本各地出土1括 磨製石斧
西日本各地出土1括 重文 流水文銅鐸
徳島県阿南市山口町末広出土1個 文化庁 銅剣
愛媛県西条市丹原町古田出土1口 京都国立博物館 重文 銅戈
福岡県春日市小倉新池出土1口 京都国立博物館 銅矛
大分県臼杵市下北津留坊主山出土1口 京都国立博物館 重文 東之宮古墳出土品
愛知県犬山市東之宮古墳出土1括 京都国立博物館 「三角縁二神二獣鏡」
白山藪古墳出土品
愛知県名古屋市白山藪古墳出土1括 金銅装双龍環頭太刀柄頭
出土地不明1個 素弁十弁蓮華文軒丸瓦
奈良県高市郡明日香村 飛鳥寺出土1個 素弁十弁蓮華文軒丸瓦
京都市北区北野廃寺出土1個 単弁八弁蓮華文軒丸瓦
奈良県桜井市山田寺跡出土1個 京都国立博物館 複弁八弁蓮華文軒丸瓦
京都府相楽郡精華町里廃寺出土1個 複弁八弁蓮華文軒丸瓦
京都市伏見区法琳寺跡出土1個 三重弧文軒平瓦
京都市伏見区法琳寺跡出土1個 偏行唐草文軒平瓦
奈良県橿原市藤原宮跡出土1個 京都国立博物館 重弁八弁蓮華文軒丸瓦
京都市西区樫原廃寺出土1個 京都国立博物館
(棚橋信文氏寄贈)複弁八弁蓮華文軒丸瓦
奈良県高市郡明日香村大官大寺出土1個 京都国立博物館 複弁八弁蓮華文軒丸瓦
京都府木津川市恭仁宮跡出土1個 京都国立博物館 均整唐草文軒平瓦
奈良市平城宮跡出土1個 複弁八弁蓮華文軒丸瓦
京都府京田辺市三山木廃寺出土1個 京都国立博物館 均整唐草文軒平瓦
京都府京田辺市三山木廃寺出土1個 京都国立博物館 坩堝・羽口・和同開珎(銀銭・銅銭)
京都府木津川市銭司遺跡出土1式 緑釉把手瓶
奈良県御所市増出土1個 京都国立博物館 鬼瓦
京都市平安宮豊楽院跡出土1個 重文 鬼瓦
京都市平安宮跡出土1個 京都国立博物館 緑釉蓮華文軒丸瓦
京都市平安宮跡出土1個 重文 緑釉唐草文軒平瓦
京都市平安宮跡出土1個 京都国立博物館 軒丸瓦・軒平瓦
京都市南区西寺跡出土2個 鳳凰文鴟尾
京都市栗栖野瓦窯出土1個 重文 緑釉経筒
伝和歌山市六十谷出土1口 京都国立博物館 重文 山城国花背別所経塚出土品
京都市左京区花脊別所町出土1括 文化庁 重文 金銅三角五輪塔 1基 滋賀・胡宮神社
時宗の祖師絵伝
2026年2月25日(水)~3月22日(日)
絵巻|2F-1展示室
踊り念仏で知られる時宗。その開祖・一遍(いっぺん、1239~89)の伝記を表した絵巻は、全12巻の国宝「一遍聖絵」がよく知られています。しかし、中近世の時宗寺院においてより広く流布したのは、異なる系統の「遊行上人縁起絵」という全10巻の絵巻でした。宗俊という僧が撰述したとされるこの絵巻は、一遍だけでなく、後半に二祖・他阿(たあ、1237~1319)の行状を収める点が大きな特徴です。祖本は散逸しましたが、多くの写本が残されています。今回はその代表的な作品や関連する時宗祖師の絵伝をご紹介します。
重文 遊行上人縁起絵 巻二上(部分)
京都・金蓮寺
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 遊行上人縁起絵 十巻のうち巻二 10巻のうち1巻 兵庫・真光寺 重文 遊行上人縁起絵 二十巻のうち巻二上、巻二下 20巻のうち2巻 京都・金蓮寺 浄阿上人絵伝 三巻のうち巻下 3巻のうち1巻 京都・金蓮寺
法華経と釈迦の美術
2026年2月25日(水)~3月22日(日)
仏画|2F-2展示室
『法華経』は、釈迦によって説かれたとされますが、実際には没後の大乗(だいじょう)仏教運動の中で整理されたものです。初期の部派仏教は自身の悟りを希求する要素が強かったのですが、大乗仏教はそれを批判し、万人救済も積極的に推し進めようとしました。『法華経』は万人に仏性が宿っており救われると説きますが、これは当時としては革新的に過ぎ、経の中でも「信じられずにこの経の悪口を言う者もあろうが、これが真実だ」と繰り返し述べています。この大乗仏教の精髄というべき『法華経』は日本で親しまれ、万人救済を図ろうとする鎌倉新仏教を生み出す精神的母胎ともなりました。そのため、これにまつわる仏画が多数残されており、日本美術に大きな存在感を示しています。
重文 法華経曼荼羅図 京都・海住山寺
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重美 蓮華経 巻第五 1巻 京都国立博物館
(守屋孝蔵氏収集、守屋美孝氏寄贈)重文 法華経普門品(装飾経) 1巻 京都国立博物館 重文 法華経曼荼羅図 1幅 京都・海住山寺 重文 釈迦三尊像 1幅 徳島・立江寺 重美 釈迦三尊像 1幅 徳島・鶴林寺 釈迦三尊十羅刹女像 1幅 京都・荘厳寺 重文 普賢十羅刹女像 1幅 京都・廬山寺
禅寺の障壁画―旧大徳寺養徳院Ⅱ
2026年2月25日(水)~3月22日(日)
中世絵画|2F-3展示室
京都国立博物館が所蔵する「山水図襖」・「琴棋書画図襖」・「芦雁図襖」は、かつて京都、大徳寺の塔頭である養徳院の本堂(方丈)を飾っていた障壁画群です。その多くは延徳2年(1490)頃、室町幕府の御用絵師の流れを汲む宗継(そうけい、俗姓は小栗)らによって描かれました。中・近世における養徳院の移転や建物の大改造、近代初頭の襖の流出に伴って、これらの絵は何度も大がかりな改変と加筆を受けました。そのため制作当初の全貌を知るのは非常に困難ですが、いずれも現存する日本最古の水墨の障壁画として、美術史上に名高い作品群です。当館では2020~24年度にかけて、これらの襖の解体修理を行いました。今回が修理後、初のお披露目になります。
重文 山水図襖 宗継筆 当館
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 山水図小襖 2面 京都国立博物館 重文 雪景山水図襖 2面 京都国立博物館 重文 芦雁図襖 宗湛・宗継筆 6面 京都国立博物館 重文 山水図襖 宗継筆 4面 京都国立博物館
京都の狩野派―狩野永納・永敬
2026年2月3日(火)~ 3月22日(日)
近世絵画|2F-4展示室
江戸時代、幕府御用絵師となった狩野探幽(たんゆう)を筆頭とする一門は江戸狩野と呼ばれ、幕末にいたるまで画壇の中心的存在として活躍しました。これに対し、幕府に仕えることなく京都に留まり、活動を続けた狩野派画家の系統を京狩野といいます。
その京狩野の3代目にあたるのが永納(えいのう、1631~97)です。父山雪(さんせつ)の学究肌を受け継ぎ、その遺稿をもとに日本初の体系的な美術史の著作となる『本朝画史(ほんちょうがし)』を刊行したことでも知られています。江戸狩野の様式を取り入れた穏健な画風が持ち味ですが、4代目を継いだ長男永敬(えいけい、1662~1702)は、時に力強い線描を駆使した個性的な表現を見せ、のちの曾我蕭白(そがしょうはく、1730~81)へも影響を与えたようです。
三十六歌仙図押絵貼屏風(左隻) 狩野永納筆
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 清水・嵐山図屏風 狩野永納筆 6曲1双 三十六歌仙図押絵貼屏風 狩野永納筆 6曲1双 四季花鳥図屏風 狩野永敬筆 6曲1双 京都国立博物館
清時代の銅版画―乾隆帝と得勝図
2026年2月3日(火)~3月22日(日)
中国絵画|2F-5展示室
清の第六代皇帝である乾隆帝(けんりゅうてい、在位1735~96)は、祖父の康熙帝(こうきてい)・父の雍正帝(ようせいてい)の治世に築かれた基盤の上で、清朝の最盛期を実現しました。領土拡張のため、10回に及ぶ中央アジアへの遠征をしており、そのすべてに勝利して最大領土を治めたことから「十全武功(じゅうぜんぶこう)」と称えられています。乾隆帝はこの功績を自ら記念し、清の宮廷に出仕していたイタリア人のカスティリオーネ(郎世寧、ろうせいねい、1688~1766)ら西洋人画家に、戦勝の情景である「得勝図」を描かせ、フランスに送って銅版画を作成させました。この銅版画にはフランスで刷られた洋紙のものと、中国で刷られた宣紙のものがあり、本展ではその両方をあわせてご紹介します。
準回両部平定得勝図のうち 鄂塁扎拉図(オルイジャラト)の戦い 当館
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 準回両部平定得勝図
下絵作者:カスティリオーネほか1帖 準回両部平定得勝図
下絵作者:カスティリオーネほか19枚のうち10枚 京都国立博物館 平定両金川得勝戦図
下絵作者:姚文瀚ほか14枚のうち4枚
平安時代の仏像
2025年12月16日(火)~2026年3月22日(日)
彫刻|1F-1展示室
平安時代は日本の彫刻史のなかでも、もっとも変化に富んだ時代でした。最澄や空海らによって中国から密教がもたらされた9世紀の仏像と、穏やかな姿が好まれた12世紀の仏像とは印象がまったく異なります。
平安時代の中頃までは、寺院は一部をのぞいてみやこの周辺に置かれました。平安後期にかけて徐々に京内に寺院が造られ、たくさんの仏像が造られました。残念ながら戦乱や天災などで失われてしまったものもありますが、各時代の人びとに守り伝えられ、今もなお多くの仏像が伝えられています。平安時代に思いを馳せながら、じっくりとご覧ください。
重文 千手観音立像 京都・禅海寺
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 国宝 五智如来坐像 5躯 京都・安祥寺 蟠龍石柱 1基 京都・安祥寺 梵天・帝釈天立像 2躯 京都・元慶寺 大日如来坐像 1躯 京都・清水寺 重文 千手観音立像 1躯 京都・禅海寺
神像と師子・狛犬
2025年12月16日(火)~2026年3月22日(日)
彫刻|1F-1展示室
日本の神は元来目に見えない存在でしたが、仏教の影響を受けて神像が造られるようになります。神像は閉ざされた社のなかでまつられるためか小型のものが多く、男神・女神の区別がつけられており、貴族や僧の服装、武装など、人間に近い姿をしています。
師子・狛犬は社殿の前で神を守る役割を担っています。角がなく開口するのが師子、角をもち閉口するのが狛犬で一対になっています。一方で、仏教では仏の説法を百獣の王・獅子が吠えることにたとえ、その象徴として仏前に一対の師子を置く伝統があります。中国で造られた石造と、日本で造られた木造の作品を紹介します。
伝猿田比古神立像 当館
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 神像
その47、その41・603躯 大阪・泉穴師神社 男神坐像 1躯 京都・薭田野神社 僧形神坐像 1躯 大阪・金剛寺 僧形神坐像 1軀 伝宇賀御魂神立像
伝猿田比古神立像2躯 京都国立博物館 重文 石造狛犬 1対 京都・由岐神社 石造師子 1躯 重文 師子・狛犬 1対 滋賀・御上神社 師子・狛犬 1対 重文 師子・狛犬 1対 滋賀・大宝神社
神護寺経―根本御経と金泥一切経、法華会御経―
2026年2月25日(水)~3月22日(日)
書跡|1F-3展示室
都の西北を守護する古刹、高雄山神護寺の歴史を伝える『神護寺略記』には、当時(鎌倉時代後期)の経蔵の様子が記されています。そこには「根本御経」「金泥一切経」「唐本経」の三部の一切経、そして、紺紙金字の『法華経』『無量義経』『観普賢経(かんふげんきょう)』十巻が「法華会御経」として納められていたことが記されています。これらの内、版本である「唐本経」を除いた「根本御経」「金泥一切経」「法華会御経」と考えられる写経を展示いたします。往時の神護寺を彷彿とさせる優品をご堪能ください。
カジュアル&デラックス—高台寺蒔絵
2026年2月4日(水)~3月22日(日)
漆工|1F-6展示室
蒔絵は、漆の接着力で金属粉を蒔きつけ、絵を表す技法です。漆は貴重で、さらに金銀などを惜しみなく用い、手間もかかるため、かつては神仏への捧げ物や貴族の生活を彩るものでした。豊臣秀吉の天下統一後、職人が増え、多くの蒔絵屋が登場します。城持ちとなった武将たちは蒔絵を好み、食器や文書箱から建物の部材、風呂桶までを蒔絵で飾りました。新参の職人たちも手がけた、手早く豪華に画面を覆う作風は、その漆器を多く伝える秀吉夫妻の菩提寺・高台寺にちなみ、高台寺蒔絵と呼ばれています。
菊蒔絵器局 当館
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 楓桐菊蒔絵薬味壷 1個 京都・高台寺
高台寺蒔絵重文 秋草蒔絵歌書箪笥 1基 京都・高台寺 秋草蒔絵徳利 1口 京都国立博物館 重文 菊桐蒔絵提子 1口 京都・高台寺 菊桐紋蒔絵三方 1基 桐紋蒔絵四重椀および腰高 7口 京都・正伝永源院 重文 松竹菊桐蒔絵懸盤 1基 京都・高台寺 菊桐紋蒔絵水次・飯器 1括 京都・妙法院 桐桔梗折墨紋散蒔絵飯器
加藤清正所用1合 京都国立博物館
(井田三郎氏寄贈)重文 菊桐蒔絵提灯 1張 京都・高台寺 菊桐紋蒔絵眉作箱 1合 和歌山・勝利寺
(慈尊院管理)菊桐蒔絵耳盥 1面 京都国立博物館 重文 菊桐蒔絵刀掛 1基 京都・高台寺 菊蒔絵器局 1基 京都国立博物館
(田村伎都子氏寄贈)菊蒔絵箪笥 1基 京都・仁和寺 秋草桐紋蒔絵長持 1棹 京都・知恩院 重文 菊蔦蒔絵椅子 1基 京都・高台寺 重文 西王母蒔絵椅子 1基 京都・高台寺 重文 桐蒔絵棚 1基 京都・高台寺
同時開催の名品ギャラリー特別展観覧料が必要
明末清初の五彩磁器
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
陶磁|3F-1展示室
明時代末から清時代の初め、16世紀末から17世紀にかけての時期は、欧州文化の世界的な広がりによって東洋と西洋との交流が行われ、大きな変革期となった時代です。日本でも幅広い分野に影響を与え、江戸時代の日本文化を発展させる契機となりました。陶磁器についても伊万里の色絵磁器や京焼の色絵陶器などをはじめ、その影響を受けたものが数多くつくりだされています。
ここでは日本のやきものに大きな影響を与えたものの中で、色絵祥瑞(いろえしょんずい)、南京赤絵(なんきんあかえ)、康煕五彩(こうきごさい)と呼ばれ、日本の色絵磁器の成立と発展に影響を与えた五彩磁器を紹介します。
五彩桃松鹿文輪花皿 大明嘉靖年製銘 景徳鎮窯 当館
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 五彩桃松鹿文輪花皿
大明嘉靖年製銘 景徳鎮窯1枚 京都国立博物館 五彩兎鶴捻文輪花皿
大明成化年製銘 景徳鎮窯1枚 京都国立博物館 五彩牡丹花卉魚文輪花皿
景徳鎮窯1枚 京都国立博物館 五彩家鶏文皿
景徳鎮窯1枚 京都国立博物館 五彩双魚捻花文輪花皿
景徳鎮窯1枚 京都国立博物館 五彩羅漢双鶴文皿
天下太平銘 景徳鎮窯1枚 京都国立博物館 五彩飛馬文皿
景徳鎮窯1枚 京都国立博物館 五彩仙人文獅子香炉
成化年製銘 景徳鎮窯1枚 京都国立博物館
(藤原忠一郎氏寄贈)五彩花卉文皿
景徳鎮窯1枚 京都国立博物館 五彩花卉雀文皿
景徳鎮窯1枚 京都国立博物館 五彩柳梅燕文八角皿
景徳鎮窯1枚 京都国立博物館 五彩花鳥文蓋壺
景徳鎮窯1合 京都国立博物館
日本と東洋のやきもの
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
陶磁|3F-1展示室
やきものは鑑賞するだけでなく、食器や日常の調度品などに多く用いられており、私たちにとって身近な工芸品といえます。特に東アジア各地では、文様や形、色に至るまで多種多様なものが作られ、その用途も幅広いものです。また、やきものは産地により、磁器や陶器といった材質や、土や釉薬の原料、装飾や焼成の技術に強い個性を持っています。 日本と中国、朝鮮半島を中心に、東アジア地域でつくられたやきものの個性やその魅力について紹介します。
重文 色絵釘隠 伝野々村仁清作 当館
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 色絵若松図茶壺
野々村仁清作1口 文化庁 重文 色絵釘隠
伝野々村仁清作21個 京都国立博物館 三彩婦女俑 1躯 京都国立博物館
(佐佐木茂索氏収集、佐佐木泰子氏寄贈)緑釉鴨池 1口 京都国立博物館 加彩文官俑 1躯 京都国立博物館
(松井宏次氏寄贈)加彩武人俑 1躯 京都国立博物館
(松井宏次氏寄贈)加彩馬俑 1躯 京都国立博物館
(松井宏次氏寄贈)褐釉男子立俑 1躯 京都国立博物館 褐釉男子立俑 1躯 京都国立博物館 三彩馬俑 1躯 京都国立博物館
(錢高久吉氏寄贈)三彩明器 伝洛陽北邙山出土
三彩文官 1対
三彩神王 1対
三彩魌頭 1対
三彩馬俑 1対
三彩胡人 1躯
三彩駱駝俑 1対1括11躯 京都国立博物館 重文 青磁水注
越州窯1口 京都国立博物館 青磁多嘴瓶
龍泉窯1口 京都国立博物館
(矢原郁子氏寄贈)黄釉刻花牡丹文瓶
乾瓦窯1口 京都国立博物館 白釉刻花牡丹唐草文枕
磁州窯系1口 白地線彫牡丹文洗
磁州窯1口 京都国立博物館 白地黒花牡丹文瓶
磁州窯系1口 京都国立博物館
(錢高久吉氏寄贈)青磁刻花牡丹唐草文象耳花瓶
龍泉窯1口 京都国立博物館
(柳孝氏寄贈)青花三国志文壺 1口 京都国立博物館 青花回教文字文筆筒
景徳鎮窯1口 京都国立博物館 粉青沙器掻落蓮池文扁壺 1口 京都国立博物館
(笹川正誠氏寄贈)青花丸に梅枝文壺 1口 京都国立博物館
(笹川正誠氏寄贈)青花草花文四方瓶 1口 京都国立博物館
(笹川正誠氏寄贈)重文 銹絵寒山拾得図角皿
尾形光琳画 尾形乾山作1対 京都国立博物館 御本立鶴文水指 1口 京都・久昌院 御本写立鶴文茶碗
初代清水六兵衛作1口 御本写立鶴文茶碗
仁阿弥道八(二代高橋道八)作1口 京都・正伝永源院 重美 赤絵十二支四神鏡文皿
奥田頴川作1枚 京都・大統院 色絵花卉南天図手焙
仁阿弥道八(二代高橋道八)作 谷文晁ほか画1口 京都・両足院 御本立鶴茶碗 1口
京都北部の考古資料
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
考古|3F-2展示室
丹後地域と丹波地域の一部から成る京都北部は、日本海と山に囲まれ、古くから国内外との交流が盛んでした。縄文時代前期後半には丸木舟で外海を往来していたことが発掘調査からわかっています。弥生時代や古墳時代には大型の墳墓が造られ、その特色ある様相は丹後王国とも称されるゆえんとなりました。平安時代以降は都との密接なつながりを持ちつつ、独自の美術や信仰を育んでいたことが、経塚出土遺物などからもわかります。本展示では縄文時代から中世までの考古資料を通して、京都北部の豊かな文化の一端をご紹介します。
鈴鏡 京都府福知山市牧弁財1号墳出土 当館
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 縄文土器片
京都府舞鶴市由良川川底出土1括 京都国立博物館
(矢田梧郎氏寄贈)石棒
京都府舞鶴市由良川川底出土1個 京都国立博物館
(矢田梧郎氏寄贈)重美 流水文銅鐸
京都府与謝郡与謝野町明石出土1口 京都国立博物館 重文 銅鐸
京都府与謝郡与謝野町比丘尼城出土1口 京都・梅林寺 金銅装双龍環頭大刀柄頭
京都府福知山市夜久野町小倉田古墳出土1個 大宮賣神社出土品
京都府京丹後市大宮町大宮賣神社出土1括 京都・大宮賣神社 須恵器高杯杯身・杯蓋
京都府舞鶴市大波下古墳群出土2組 京都陶磁器協会 四獣鏡・八乳文鏡
京都府綾部市大畠町出土2面 弁財1号墳出土品
京都府福知山市牧弁財1号墳出土1括 京都国立博物館 鈴鏡
京都府福知山市牧弁財1号墳出土1面 京都国立博物館 須恵器骨蔵器
京都府福知山市梅谷出土2個 京都国立博物館 銅製経筒
京都府宮津市大垣籠神社経塚出土2口 京都・籠神社 銅製経筒・菊花垣根双雀鏡
京都府宮津市大垣眞名井神社経塚出土1口、1面 京都・籠神社 重文 銅製経筒
京都府宮津市大垣籠神社経塚出土2口 京都・籠神社 銅製経筒
京都府宮津市大垣籠神社経塚出土1口 京都・籠神社 重文 菊花双雀鏡・線刻如来鏡像(桜花双鳥鏡)
京都府宮津市大垣籠神社経塚出土2面 京都・籠神社 印仏瓦経
京都府福知山市牧出土1面 陶製甕 経筒外容器
京都府京丹後市大宮町森本出土1個
日本の考古資料
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
考古|3F-2展示室
日本の歴史をさまざまな考古資料からご紹介します。考古資料の多くは遺跡から出土したものです。祀りや儀式などに使う特別な道具もあれば、当時の人々が日常的に使っていた品々もあります。考古の展示を通して、その時代を生きた人々の暮らしや想いを身近に感じていただければと思います。
重文 緑釉経筒 伝和歌山市六十谷出土 当館
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド ナイフ形石器
奈良県香芝市二上山北麓遺跡群出土1括 同志社大学 黒耀石剥片・石核
北海道常呂郡置戸町置戸遺跡出土1括 同志社大学 有舌尖頭器
京都府綴喜郡井手町
上井手出土1個 深鉢
青森県八戸市南郷出土1個 京都国立博物館
(玉木仁太郎氏寄贈)深鉢
長野県飯田市風越遺跡出土1個 浅鉢
新潟県糸魚川市長者ヶ原遺跡出土1個 京都国立博物館 有孔鍔付土器
出土地不明1個 京都国立博物館 打製石器(石鏃・石錐・石匙ほか)
日本各地出土1括 磨製石斧
日本各地出土1括 京都国立博物館
(岡村健守氏寄贈)硬玉(ヒスイ)製大珠
出土地不明2個 深鉢
埼玉県川口市石神貝塚出土1個 注口土器
出土地不明1個 台付鉢
青森県北津軽郡板柳町土井遺跡出土1個 石皿・磨り石
岐阜県高山市出土1括 御物石器
奈良市大森町出土1個 京都国立博物館 結髪土偶
出土地不明1個 壺形土器
広島県山県郡北広島町川井出土1個 重文 丹塗細頸壺
北部九州出土1個 文化庁 弥生土器
大阪府柏原市船橋遺跡出土5個 京都国立博物館 手焙形土器
出土地不明1個 京都国立博物館 石鏃
西日本各地出土1括 石剣
西日本各地出土1括 石包丁
西日本各地出土1括 磨製石斧
西日本各地出土1括 重文 流水文銅鐸
徳島県阿南市山口町末広出土1個 文化庁 銅剣
愛媛県西条市丹原町古田出土1口 京都国立博物館 重文 銅戈
福岡県春日市小倉新池出土1口 京都国立博物館 銅矛
大分県臼杵市下北津留坊主山出土1口 京都国立博物館 重文 東之宮古墳出土品
愛知県犬山市東之宮古墳出土1括 京都国立博物館 「三角縁二神二獣鏡」
白山藪古墳出土品
愛知県名古屋市白山藪古墳出土1括 金銅装双龍環頭太刀柄頭
出土地不明1個 素弁十弁蓮華文軒丸瓦
奈良県高市郡明日香村 飛鳥寺出土1個 素弁十弁蓮華文軒丸瓦
京都市北区北野廃寺出土1個 単弁八弁蓮華文軒丸瓦
奈良県桜井市山田寺跡出土1個 京都国立博物館 複弁八弁蓮華文軒丸瓦
京都府相楽郡精華町里廃寺出土1個 複弁八弁蓮華文軒丸瓦
京都市伏見区法琳寺跡出土1個 三重弧文軒平瓦
京都市伏見区法琳寺跡出土1個 偏行唐草文軒平瓦
奈良県橿原市藤原宮跡出土1個 京都国立博物館 重弁八弁蓮華文軒丸瓦
京都市西区樫原廃寺出土1個 京都国立博物館
(棚橋信文氏寄贈)複弁八弁蓮華文軒丸瓦
奈良県高市郡明日香村大官大寺出土1個 京都国立博物館 複弁八弁蓮華文軒丸瓦
京都府木津川市恭仁宮跡出土1個 京都国立博物館 均整唐草文軒平瓦
奈良市平城宮跡出土1個 複弁八弁蓮華文軒丸瓦
京都府京田辺市三山木廃寺出土1個 京都国立博物館 均整唐草文軒平瓦
京都府京田辺市三山木廃寺出土1個 京都国立博物館 坩堝・羽口・和同開珎(銀銭・銅銭)
京都府木津川市銭司遺跡出土1式 緑釉把手瓶
奈良県御所市増出土1個 京都国立博物館 鬼瓦
京都市平安宮豊楽院跡出土1個 重文 鬼瓦
京都市平安宮跡出土1個 京都国立博物館 緑釉蓮華文軒丸瓦
京都市平安宮跡出土1個 重文 緑釉唐草文軒平瓦
京都市平安宮跡出土1個 京都国立博物館 軒丸瓦・軒平瓦
京都市南区西寺跡出土2個 鳳凰文鴟尾
京都市栗栖野瓦窯出土1個 重文 緑釉経筒
伝和歌山市六十谷出土1口 京都国立博物館 重文 山城国花背別所経塚出土品
京都市左京区花脊別所町出土1括 文化庁 重文 金銅三角五輪塔 1基 滋賀・胡宮神社
時宗の祖師絵伝
2026年2月25日(水)~3月22日(日)
絵巻|2F-1展示室
踊り念仏で知られる時宗。その開祖・一遍(いっぺん、1239~89)の伝記を表した絵巻は、全12巻の国宝「一遍聖絵」がよく知られています。しかし、中近世の時宗寺院においてより広く流布したのは、異なる系統の「遊行上人縁起絵」という全10巻の絵巻でした。宗俊という僧が撰述したとされるこの絵巻は、一遍だけでなく、後半に二祖・他阿(たあ、1237~1319)の行状を収める点が大きな特徴です。祖本は散逸しましたが、多くの写本が残されています。今回はその代表的な作品や関連する時宗祖師の絵伝をご紹介します。
重文 遊行上人縁起絵 巻二上(部分)
京都・金蓮寺
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 遊行上人縁起絵 十巻のうち巻二 10巻のうち1巻 兵庫・真光寺 重文 遊行上人縁起絵 二十巻のうち巻二上、巻二下 20巻のうち2巻 京都・金蓮寺 浄阿上人絵伝 三巻のうち巻下 3巻のうち1巻 京都・金蓮寺
法華経と釈迦の美術
2026年2月25日(水)~3月22日(日)
仏画|2F-2展示室
『法華経』は、釈迦によって説かれたとされますが、実際には没後の大乗(だいじょう)仏教運動の中で整理されたものです。初期の部派仏教は自身の悟りを希求する要素が強かったのですが、大乗仏教はそれを批判し、万人救済も積極的に推し進めようとしました。『法華経』は万人に仏性が宿っており救われると説きますが、これは当時としては革新的に過ぎ、経の中でも「信じられずにこの経の悪口を言う者もあろうが、これが真実だ」と繰り返し述べています。この大乗仏教の精髄というべき『法華経』は日本で親しまれ、万人救済を図ろうとする鎌倉新仏教を生み出す精神的母胎ともなりました。そのため、これにまつわる仏画が多数残されており、日本美術に大きな存在感を示しています。
重文 法華経曼荼羅図 京都・海住山寺
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重美 蓮華経 巻第五 1巻 京都国立博物館
(守屋孝蔵氏収集、守屋美孝氏寄贈)重文 法華経普門品(装飾経) 1巻 京都国立博物館 重文 法華経曼荼羅図 1幅 京都・海住山寺 重文 釈迦三尊像 1幅 徳島・立江寺 重美 釈迦三尊像 1幅 徳島・鶴林寺 釈迦三尊十羅刹女像 1幅 京都・荘厳寺 重文 普賢十羅刹女像 1幅 京都・廬山寺
禅寺の障壁画―旧大徳寺養徳院Ⅱ
2026年2月25日(水)~3月22日(日)
中世絵画|2F-3展示室
京都国立博物館が所蔵する「山水図襖」・「琴棋書画図襖」・「芦雁図襖」は、かつて京都、大徳寺の塔頭である養徳院の本堂(方丈)を飾っていた障壁画群です。その多くは延徳2年(1490)頃、室町幕府の御用絵師の流れを汲む宗継(そうけい、俗姓は小栗)らによって描かれました。中・近世における養徳院の移転や建物の大改造、近代初頭の襖の流出に伴って、これらの絵は何度も大がかりな改変と加筆を受けました。そのため制作当初の全貌を知るのは非常に困難ですが、いずれも現存する日本最古の水墨の障壁画として、美術史上に名高い作品群です。当館では2020~24年度にかけて、これらの襖の解体修理を行いました。今回が修理後、初のお披露目になります。
重文 山水図襖 宗継筆 当館
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 山水図小襖 2面 京都国立博物館 重文 雪景山水図襖 2面 京都国立博物館 重文 芦雁図襖 宗湛・宗継筆 6面 京都国立博物館 重文 山水図襖 宗継筆 4面 京都国立博物館
京都の狩野派―狩野永納・永敬
2026年2月3日(火)~ 3月22日(日)
近世絵画|2F-4展示室
江戸時代、幕府御用絵師となった狩野探幽(たんゆう)を筆頭とする一門は江戸狩野と呼ばれ、幕末にいたるまで画壇の中心的存在として活躍しました。これに対し、幕府に仕えることなく京都に留まり、活動を続けた狩野派画家の系統を京狩野といいます。
その京狩野の3代目にあたるのが永納(えいのう、1631~97)です。父山雪(さんせつ)の学究肌を受け継ぎ、その遺稿をもとに日本初の体系的な美術史の著作となる『本朝画史(ほんちょうがし)』を刊行したことでも知られています。江戸狩野の様式を取り入れた穏健な画風が持ち味ですが、4代目を継いだ長男永敬(えいけい、1662~1702)は、時に力強い線描を駆使した個性的な表現を見せ、のちの曾我蕭白(そがしょうはく、1730~81)へも影響を与えたようです。
三十六歌仙図押絵貼屏風(左隻) 狩野永納筆
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 清水・嵐山図屏風 狩野永納筆 6曲1双 三十六歌仙図押絵貼屏風 狩野永納筆 6曲1双 四季花鳥図屏風 狩野永敬筆 6曲1双 京都国立博物館
清時代の銅版画―乾隆帝と得勝図
2026年2月3日(火)~3月22日(日)
中国絵画|2F-5展示室
清の第六代皇帝である乾隆帝(けんりゅうてい、在位1735~96)は、祖父の康熙帝(こうきてい)・父の雍正帝(ようせいてい)の治世に築かれた基盤の上で、清朝の最盛期を実現しました。領土拡張のため、10回に及ぶ中央アジアへの遠征をしており、そのすべてに勝利して最大領土を治めたことから「十全武功(じゅうぜんぶこう)」と称えられています。乾隆帝はこの功績を自ら記念し、清の宮廷に出仕していたイタリア人のカスティリオーネ(郎世寧、ろうせいねい、1688~1766)ら西洋人画家に、戦勝の情景である「得勝図」を描かせ、フランスに送って銅版画を作成させました。この銅版画にはフランスで刷られた洋紙のものと、中国で刷られた宣紙のものがあり、本展ではその両方をあわせてご紹介します。
準回両部平定得勝図のうち 鄂塁扎拉図(オルイジャラト)の戦い 当館
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 準回両部平定得勝図
下絵作者:カスティリオーネほか1帖 準回両部平定得勝図
下絵作者:カスティリオーネほか19枚のうち10枚 京都国立博物館 平定両金川得勝戦図
下絵作者:姚文瀚ほか14枚のうち4枚
平安時代の仏像
2025年12月16日(火)~2026年3月22日(日)
彫刻|1F-1展示室
平安時代は日本の彫刻史のなかでも、もっとも変化に富んだ時代でした。最澄や空海らによって中国から密教がもたらされた9世紀の仏像と、穏やかな姿が好まれた12世紀の仏像とは印象がまったく異なります。
平安時代の中頃までは、寺院は一部をのぞいてみやこの周辺に置かれました。平安後期にかけて徐々に京内に寺院が造られ、たくさんの仏像が造られました。残念ながら戦乱や天災などで失われてしまったものもありますが、各時代の人びとに守り伝えられ、今もなお多くの仏像が伝えられています。平安時代に思いを馳せながら、じっくりとご覧ください。
重文 千手観音立像 京都・禅海寺
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 国宝 五智如来坐像 5躯 京都・安祥寺 蟠龍石柱 1基 京都・安祥寺 梵天・帝釈天立像 2躯 京都・元慶寺 大日如来坐像 1躯 京都・清水寺 重文 千手観音立像 1躯 京都・禅海寺
神像と師子・狛犬
2025年12月16日(火)~2026年3月22日(日)
彫刻|1F-1展示室
日本の神は元来目に見えない存在でしたが、仏教の影響を受けて神像が造られるようになります。神像は閉ざされた社のなかでまつられるためか小型のものが多く、男神・女神の区別がつけられており、貴族や僧の服装、武装など、人間に近い姿をしています。
師子・狛犬は社殿の前で神を守る役割を担っています。角がなく開口するのが師子、角をもち閉口するのが狛犬で一対になっています。一方で、仏教では仏の説法を百獣の王・獅子が吠えることにたとえ、その象徴として仏前に一対の師子を置く伝統があります。中国で造られた石造と、日本で造られた木造の作品を紹介します。
伝猿田比古神立像 当館
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 神像
その47、その41・603躯 大阪・泉穴師神社 男神坐像 1躯 京都・薭田野神社 僧形神坐像 1躯 大阪・金剛寺 僧形神坐像 1軀 伝宇賀御魂神立像
伝猿田比古神立像2躯 京都国立博物館 重文 石造狛犬 1対 京都・由岐神社 石造師子 1躯 重文 師子・狛犬 1対 滋賀・御上神社 師子・狛犬 1対 重文 師子・狛犬 1対 滋賀・大宝神社
神護寺経―根本御経と金泥一切経、法華会御経―
2026年2月25日(水)~3月22日(日)
書跡|1F-3展示室
都の西北を守護する古刹、高雄山神護寺の歴史を伝える『神護寺略記』には、当時(鎌倉時代後期)の経蔵の様子が記されています。そこには「根本御経」「金泥一切経」「唐本経」の三部の一切経、そして、紺紙金字の『法華経』『無量義経』『観普賢経(かんふげんきょう)』十巻が「法華会御経」として納められていたことが記されています。これらの内、版本である「唐本経」を除いた「根本御経」「金泥一切経」「法華会御経」と考えられる写経を展示いたします。往時の神護寺を彷彿とさせる優品をご堪能ください。
カジュアル&デラックス—高台寺蒔絵
2026年2月4日(水)~3月22日(日)
漆工|1F-6展示室
蒔絵は、漆の接着力で金属粉を蒔きつけ、絵を表す技法です。漆は貴重で、さらに金銀などを惜しみなく用い、手間もかかるため、かつては神仏への捧げ物や貴族の生活を彩るものでした。豊臣秀吉の天下統一後、職人が増え、多くの蒔絵屋が登場します。城持ちとなった武将たちは蒔絵を好み、食器や文書箱から建物の部材、風呂桶までを蒔絵で飾りました。新参の職人たちも手がけた、手早く豪華に画面を覆う作風は、その漆器を多く伝える秀吉夫妻の菩提寺・高台寺にちなみ、高台寺蒔絵と呼ばれています。
菊蒔絵器局 当館
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 楓桐菊蒔絵薬味壷 1個 京都・高台寺
高台寺蒔絵重文 秋草蒔絵歌書箪笥 1基 京都・高台寺 秋草蒔絵徳利 1口 京都国立博物館 重文 菊桐蒔絵提子 1口 京都・高台寺 菊桐紋蒔絵三方 1基 桐紋蒔絵四重椀および腰高 7口 京都・正伝永源院 重文 松竹菊桐蒔絵懸盤 1基 京都・高台寺 菊桐紋蒔絵水次・飯器 1括 京都・妙法院 桐桔梗折墨紋散蒔絵飯器
加藤清正所用1合 京都国立博物館
(井田三郎氏寄贈)重文 菊桐蒔絵提灯 1張 京都・高台寺 菊桐紋蒔絵眉作箱 1合 和歌山・勝利寺
(慈尊院管理)菊桐蒔絵耳盥 1面 京都国立博物館 重文 菊桐蒔絵刀掛 1基 京都・高台寺 菊蒔絵器局 1基 京都国立博物館
(田村伎都子氏寄贈)菊蒔絵箪笥 1基 京都・仁和寺 秋草桐紋蒔絵長持 1棹 京都・知恩院 重文 菊蔦蒔絵椅子 1基 京都・高台寺 重文 西王母蒔絵椅子 1基 京都・高台寺 重文 桐蒔絵棚 1基 京都・高台寺
同時開催の名品ギャラリー特別展観覧料が必要
明末清初の五彩磁器
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
陶磁|3F-1展示室
明時代末から清時代の初め、16世紀末から17世紀にかけての時期は、欧州文化の世界的な広がりによって東洋と西洋との交流が行われ、大きな変革期となった時代です。日本でも幅広い分野に影響を与え、江戸時代の日本文化を発展させる契機となりました。陶磁器についても伊万里の色絵磁器や京焼の色絵陶器などをはじめ、その影響を受けたものが数多くつくりだされています。
ここでは日本のやきものに大きな影響を与えたものの中で、色絵祥瑞(いろえしょんずい)、南京赤絵(なんきんあかえ)、康煕五彩(こうきごさい)と呼ばれ、日本の色絵磁器の成立と発展に影響を与えた五彩磁器を紹介します。
五彩桃松鹿文輪花皿 大明嘉靖年製銘 景徳鎮窯 当館
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 五彩桃松鹿文輪花皿
大明嘉靖年製銘 景徳鎮窯1枚 京都国立博物館 五彩兎鶴捻文輪花皿
大明成化年製銘 景徳鎮窯1枚 京都国立博物館 五彩牡丹花卉魚文輪花皿
景徳鎮窯1枚 京都国立博物館 五彩家鶏文皿
景徳鎮窯1枚 京都国立博物館 五彩双魚捻花文輪花皿
景徳鎮窯1枚 京都国立博物館 五彩羅漢双鶴文皿
天下太平銘 景徳鎮窯1枚 京都国立博物館 五彩飛馬文皿
景徳鎮窯1枚 京都国立博物館 五彩仙人文獅子香炉
成化年製銘 景徳鎮窯1枚 京都国立博物館
(藤原忠一郎氏寄贈)五彩花卉文皿
景徳鎮窯1枚 京都国立博物館 五彩花卉雀文皿
景徳鎮窯1枚 京都国立博物館 五彩柳梅燕文八角皿
景徳鎮窯1枚 京都国立博物館 五彩花鳥文蓋壺
景徳鎮窯1合 京都国立博物館
日本と東洋のやきもの
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
陶磁|3F-1展示室
やきものは鑑賞するだけでなく、食器や日常の調度品などに多く用いられており、私たちにとって身近な工芸品といえます。特に東アジア各地では、文様や形、色に至るまで多種多様なものが作られ、その用途も幅広いものです。また、やきものは産地により、磁器や陶器といった材質や、土や釉薬の原料、装飾や焼成の技術に強い個性を持っています。 日本と中国、朝鮮半島を中心に、東アジア地域でつくられたやきものの個性やその魅力について紹介します。
重文 色絵釘隠 伝野々村仁清作 当館
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 色絵若松図茶壺
野々村仁清作1口 文化庁 重文 色絵釘隠
伝野々村仁清作21個 京都国立博物館 三彩婦女俑 1躯 京都国立博物館
(佐佐木茂索氏収集、佐佐木泰子氏寄贈)緑釉鴨池 1口 京都国立博物館 加彩文官俑 1躯 京都国立博物館
(松井宏次氏寄贈)加彩武人俑 1躯 京都国立博物館
(松井宏次氏寄贈)加彩馬俑 1躯 京都国立博物館
(松井宏次氏寄贈)褐釉男子立俑 1躯 京都国立博物館 褐釉男子立俑 1躯 京都国立博物館 三彩馬俑 1躯 京都国立博物館
(錢高久吉氏寄贈)三彩明器 伝洛陽北邙山出土
三彩文官 1対
三彩神王 1対
三彩魌頭 1対
三彩馬俑 1対
三彩胡人 1躯
三彩駱駝俑 1対1括11躯 京都国立博物館 重文 青磁水注
越州窯1口 京都国立博物館 青磁多嘴瓶
龍泉窯1口 京都国立博物館
(矢原郁子氏寄贈)黄釉刻花牡丹文瓶
乾瓦窯1口 京都国立博物館 白釉刻花牡丹唐草文枕
磁州窯系1口 白地線彫牡丹文洗
磁州窯1口 京都国立博物館 白地黒花牡丹文瓶
磁州窯系1口 京都国立博物館
(錢高久吉氏寄贈)青磁刻花牡丹唐草文象耳花瓶
龍泉窯1口 京都国立博物館
(柳孝氏寄贈)青花三国志文壺 1口 京都国立博物館 青花回教文字文筆筒
景徳鎮窯1口 京都国立博物館 粉青沙器掻落蓮池文扁壺 1口 京都国立博物館
(笹川正誠氏寄贈)青花丸に梅枝文壺 1口 京都国立博物館
(笹川正誠氏寄贈)青花草花文四方瓶 1口 京都国立博物館
(笹川正誠氏寄贈)重文 銹絵寒山拾得図角皿
尾形光琳画 尾形乾山作1対 京都国立博物館 御本立鶴文水指 1口 京都・久昌院 御本写立鶴文茶碗
初代清水六兵衛作1口 御本写立鶴文茶碗
仁阿弥道八(二代高橋道八)作1口 京都・正伝永源院 重美 赤絵十二支四神鏡文皿
奥田頴川作1枚 京都・大統院 色絵花卉南天図手焙
仁阿弥道八(二代高橋道八)作 谷文晁ほか画1口 京都・両足院 御本立鶴茶碗 1口
京都北部の考古資料
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
考古|3F-2展示室
丹後地域と丹波地域の一部から成る京都北部は、日本海と山に囲まれ、古くから国内外との交流が盛んでした。縄文時代前期後半には丸木舟で外海を往来していたことが発掘調査からわかっています。弥生時代や古墳時代には大型の墳墓が造られ、その特色ある様相は丹後王国とも称されるゆえんとなりました。平安時代以降は都との密接なつながりを持ちつつ、独自の美術や信仰を育んでいたことが、経塚出土遺物などからもわかります。本展示では縄文時代から中世までの考古資料を通して、京都北部の豊かな文化の一端をご紹介します。
鈴鏡 京都府福知山市牧弁財1号墳出土 当館
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 縄文土器片
京都府舞鶴市由良川川底出土1括 京都国立博物館
(矢田梧郎氏寄贈)石棒
京都府舞鶴市由良川川底出土1個 京都国立博物館
(矢田梧郎氏寄贈)重美 流水文銅鐸
京都府与謝郡与謝野町明石出土1口 京都国立博物館 重文 銅鐸
京都府与謝郡与謝野町比丘尼城出土1口 京都・梅林寺 金銅装双龍環頭大刀柄頭
京都府福知山市夜久野町小倉田古墳出土1個 大宮賣神社出土品
京都府京丹後市大宮町大宮賣神社出土1括 京都・大宮賣神社 須恵器高杯杯身・杯蓋
京都府舞鶴市大波下古墳群出土2組 京都陶磁器協会 四獣鏡・八乳文鏡
京都府綾部市大畠町出土2面 弁財1号墳出土品
京都府福知山市牧弁財1号墳出土1括 京都国立博物館 鈴鏡
京都府福知山市牧弁財1号墳出土1面 京都国立博物館 須恵器骨蔵器
京都府福知山市梅谷出土2個 京都国立博物館 銅製経筒
京都府宮津市大垣籠神社経塚出土2口 京都・籠神社 銅製経筒・菊花垣根双雀鏡
京都府宮津市大垣眞名井神社経塚出土1口、1面 京都・籠神社 重文 銅製経筒
京都府宮津市大垣籠神社経塚出土2口 京都・籠神社 銅製経筒
京都府宮津市大垣籠神社経塚出土1口 京都・籠神社 重文 菊花双雀鏡・線刻如来鏡像(桜花双鳥鏡)
京都府宮津市大垣籠神社経塚出土2面 京都・籠神社 印仏瓦経
京都府福知山市牧出土1面 陶製甕 経筒外容器
京都府京丹後市大宮町森本出土1個
日本の考古資料
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
考古|3F-2展示室
日本の歴史をさまざまな考古資料からご紹介します。考古資料の多くは遺跡から出土したものです。祀りや儀式などに使う特別な道具もあれば、当時の人々が日常的に使っていた品々もあります。考古の展示を通して、その時代を生きた人々の暮らしや想いを身近に感じていただければと思います。
重文 緑釉経筒 伝和歌山市六十谷出土 当館
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド ナイフ形石器
奈良県香芝市二上山北麓遺跡群出土1括 同志社大学 黒耀石剥片・石核
北海道常呂郡置戸町置戸遺跡出土1括 同志社大学 有舌尖頭器
京都府綴喜郡井手町
上井手出土1個 深鉢
青森県八戸市南郷出土1個 京都国立博物館
(玉木仁太郎氏寄贈)深鉢
長野県飯田市風越遺跡出土1個 浅鉢
新潟県糸魚川市長者ヶ原遺跡出土1個 京都国立博物館 有孔鍔付土器
出土地不明1個 京都国立博物館 打製石器(石鏃・石錐・石匙ほか)
日本各地出土1括 磨製石斧
日本各地出土1括 京都国立博物館
(岡村健守氏寄贈)硬玉(ヒスイ)製大珠
出土地不明2個 深鉢
埼玉県川口市石神貝塚出土1個 注口土器
出土地不明1個 台付鉢
青森県北津軽郡板柳町土井遺跡出土1個 石皿・磨り石
岐阜県高山市出土1括 御物石器
奈良市大森町出土1個 京都国立博物館 結髪土偶
出土地不明1個 壺形土器
広島県山県郡北広島町川井出土1個 重文 丹塗細頸壺
北部九州出土1個 文化庁 弥生土器
大阪府柏原市船橋遺跡出土5個 京都国立博物館 手焙形土器
出土地不明1個 京都国立博物館 石鏃
西日本各地出土1括 石剣
西日本各地出土1括 石包丁
西日本各地出土1括 磨製石斧
西日本各地出土1括 重文 流水文銅鐸
徳島県阿南市山口町末広出土1個 文化庁 銅剣
愛媛県西条市丹原町古田出土1口 京都国立博物館 重文 銅戈
福岡県春日市小倉新池出土1口 京都国立博物館 銅矛
大分県臼杵市下北津留坊主山出土1口 京都国立博物館 重文 東之宮古墳出土品
愛知県犬山市東之宮古墳出土1括 京都国立博物館 「三角縁二神二獣鏡」
白山藪古墳出土品
愛知県名古屋市白山藪古墳出土1括 金銅装双龍環頭太刀柄頭
出土地不明1個 素弁十弁蓮華文軒丸瓦
奈良県高市郡明日香村 飛鳥寺出土1個 素弁十弁蓮華文軒丸瓦
京都市北区北野廃寺出土1個 単弁八弁蓮華文軒丸瓦
奈良県桜井市山田寺跡出土1個 京都国立博物館 複弁八弁蓮華文軒丸瓦
京都府相楽郡精華町里廃寺出土1個 複弁八弁蓮華文軒丸瓦
京都市伏見区法琳寺跡出土1個 三重弧文軒平瓦
京都市伏見区法琳寺跡出土1個 偏行唐草文軒平瓦
奈良県橿原市藤原宮跡出土1個 京都国立博物館 重弁八弁蓮華文軒丸瓦
京都市西区樫原廃寺出土1個 京都国立博物館
(棚橋信文氏寄贈)複弁八弁蓮華文軒丸瓦
奈良県高市郡明日香村大官大寺出土1個 京都国立博物館 複弁八弁蓮華文軒丸瓦
京都府木津川市恭仁宮跡出土1個 京都国立博物館 均整唐草文軒平瓦
奈良市平城宮跡出土1個 複弁八弁蓮華文軒丸瓦
京都府京田辺市三山木廃寺出土1個 京都国立博物館 均整唐草文軒平瓦
京都府京田辺市三山木廃寺出土1個 京都国立博物館 坩堝・羽口・和同開珎(銀銭・銅銭)
京都府木津川市銭司遺跡出土1式 緑釉把手瓶
奈良県御所市増出土1個 京都国立博物館 鬼瓦
京都市平安宮豊楽院跡出土1個 重文 鬼瓦
京都市平安宮跡出土1個 京都国立博物館 緑釉蓮華文軒丸瓦
京都市平安宮跡出土1個 重文 緑釉唐草文軒平瓦
京都市平安宮跡出土1個 京都国立博物館 軒丸瓦・軒平瓦
京都市南区西寺跡出土2個 鳳凰文鴟尾
京都市栗栖野瓦窯出土1個 重文 緑釉経筒
伝和歌山市六十谷出土1口 京都国立博物館 重文 山城国花背別所経塚出土品
京都市左京区花脊別所町出土1括 文化庁 重文 金銅三角五輪塔 1基 滋賀・胡宮神社
時宗の祖師絵伝
2026年2月25日(水)~3月22日(日)
絵巻|2F-1展示室
踊り念仏で知られる時宗。その開祖・一遍(いっぺん、1239~89)の伝記を表した絵巻は、全12巻の国宝「一遍聖絵」がよく知られています。しかし、中近世の時宗寺院においてより広く流布したのは、異なる系統の「遊行上人縁起絵」という全10巻の絵巻でした。宗俊という僧が撰述したとされるこの絵巻は、一遍だけでなく、後半に二祖・他阿(たあ、1237~1319)の行状を収める点が大きな特徴です。祖本は散逸しましたが、多くの写本が残されています。今回はその代表的な作品や関連する時宗祖師の絵伝をご紹介します。
重文 遊行上人縁起絵 巻二上(部分)
京都・金蓮寺
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 遊行上人縁起絵 十巻のうち巻二 10巻のうち1巻 兵庫・真光寺 重文 遊行上人縁起絵 二十巻のうち巻二上、巻二下 20巻のうち2巻 京都・金蓮寺 浄阿上人絵伝 三巻のうち巻下 3巻のうち1巻 京都・金蓮寺
法華経と釈迦の美術
2026年2月25日(水)~3月22日(日)
仏画|2F-2展示室
『法華経』は、釈迦によって説かれたとされますが、実際には没後の大乗(だいじょう)仏教運動の中で整理されたものです。初期の部派仏教は自身の悟りを希求する要素が強かったのですが、大乗仏教はそれを批判し、万人救済も積極的に推し進めようとしました。『法華経』は万人に仏性が宿っており救われると説きますが、これは当時としては革新的に過ぎ、経の中でも「信じられずにこの経の悪口を言う者もあろうが、これが真実だ」と繰り返し述べています。この大乗仏教の精髄というべき『法華経』は日本で親しまれ、万人救済を図ろうとする鎌倉新仏教を生み出す精神的母胎ともなりました。そのため、これにまつわる仏画が多数残されており、日本美術に大きな存在感を示しています。
重文 法華経曼荼羅図 京都・海住山寺
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重美 蓮華経 巻第五 1巻 京都国立博物館
(守屋孝蔵氏収集、守屋美孝氏寄贈)重文 法華経普門品(装飾経) 1巻 京都国立博物館 重文 法華経曼荼羅図 1幅 京都・海住山寺 重文 釈迦三尊像 1幅 徳島・立江寺 重美 釈迦三尊像 1幅 徳島・鶴林寺 釈迦三尊十羅刹女像 1幅 京都・荘厳寺 重文 普賢十羅刹女像 1幅 京都・廬山寺
禅寺の障壁画―旧大徳寺養徳院Ⅱ
2026年2月25日(水)~3月22日(日)
中世絵画|2F-3展示室
京都国立博物館が所蔵する「山水図襖」・「琴棋書画図襖」・「芦雁図襖」は、かつて京都、大徳寺の塔頭である養徳院の本堂(方丈)を飾っていた障壁画群です。その多くは延徳2年(1490)頃、室町幕府の御用絵師の流れを汲む宗継(そうけい、俗姓は小栗)らによって描かれました。中・近世における養徳院の移転や建物の大改造、近代初頭の襖の流出に伴って、これらの絵は何度も大がかりな改変と加筆を受けました。そのため制作当初の全貌を知るのは非常に困難ですが、いずれも現存する日本最古の水墨の障壁画として、美術史上に名高い作品群です。当館では2020~24年度にかけて、これらの襖の解体修理を行いました。今回が修理後、初のお披露目になります。
重文 山水図襖 宗継筆 当館
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 山水図小襖 2面 京都国立博物館 重文 雪景山水図襖 2面 京都国立博物館 重文 芦雁図襖 宗湛・宗継筆 6面 京都国立博物館 重文 山水図襖 宗継筆 4面 京都国立博物館
京都の狩野派―狩野永納・永敬
2026年2月3日(火)~ 3月22日(日)
近世絵画|2F-4展示室
江戸時代、幕府御用絵師となった狩野探幽(たんゆう)を筆頭とする一門は江戸狩野と呼ばれ、幕末にいたるまで画壇の中心的存在として活躍しました。これに対し、幕府に仕えることなく京都に留まり、活動を続けた狩野派画家の系統を京狩野といいます。
その京狩野の3代目にあたるのが永納(えいのう、1631~97)です。父山雪(さんせつ)の学究肌を受け継ぎ、その遺稿をもとに日本初の体系的な美術史の著作となる『本朝画史(ほんちょうがし)』を刊行したことでも知られています。江戸狩野の様式を取り入れた穏健な画風が持ち味ですが、4代目を継いだ長男永敬(えいけい、1662~1702)は、時に力強い線描を駆使した個性的な表現を見せ、のちの曾我蕭白(そがしょうはく、1730~81)へも影響を与えたようです。
三十六歌仙図押絵貼屏風(左隻) 狩野永納筆
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 清水・嵐山図屏風 狩野永納筆 6曲1双 三十六歌仙図押絵貼屏風 狩野永納筆 6曲1双 四季花鳥図屏風 狩野永敬筆 6曲1双 京都国立博物館
清時代の銅版画―乾隆帝と得勝図
2026年2月3日(火)~3月22日(日)
中国絵画|2F-5展示室
清の第六代皇帝である乾隆帝(けんりゅうてい、在位1735~96)は、祖父の康熙帝(こうきてい)・父の雍正帝(ようせいてい)の治世に築かれた基盤の上で、清朝の最盛期を実現しました。領土拡張のため、10回に及ぶ中央アジアへの遠征をしており、そのすべてに勝利して最大領土を治めたことから「十全武功(じゅうぜんぶこう)」と称えられています。乾隆帝はこの功績を自ら記念し、清の宮廷に出仕していたイタリア人のカスティリオーネ(郎世寧、ろうせいねい、1688~1766)ら西洋人画家に、戦勝の情景である「得勝図」を描かせ、フランスに送って銅版画を作成させました。この銅版画にはフランスで刷られた洋紙のものと、中国で刷られた宣紙のものがあり、本展ではその両方をあわせてご紹介します。
準回両部平定得勝図のうち 鄂塁扎拉図(オルイジャラト)の戦い 当館
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 準回両部平定得勝図
下絵作者:カスティリオーネほか1帖 準回両部平定得勝図
下絵作者:カスティリオーネほか19枚のうち10枚 京都国立博物館 平定両金川得勝戦図
下絵作者:姚文瀚ほか14枚のうち4枚
平安時代の仏像
2025年12月16日(火)~2026年3月22日(日)
彫刻|1F-1展示室
平安時代は日本の彫刻史のなかでも、もっとも変化に富んだ時代でした。最澄や空海らによって中国から密教がもたらされた9世紀の仏像と、穏やかな姿が好まれた12世紀の仏像とは印象がまったく異なります。
平安時代の中頃までは、寺院は一部をのぞいてみやこの周辺に置かれました。平安後期にかけて徐々に京内に寺院が造られ、たくさんの仏像が造られました。残念ながら戦乱や天災などで失われてしまったものもありますが、各時代の人びとに守り伝えられ、今もなお多くの仏像が伝えられています。平安時代に思いを馳せながら、じっくりとご覧ください。
重文 千手観音立像 京都・禅海寺
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 国宝 五智如来坐像 5躯 京都・安祥寺 蟠龍石柱 1基 京都・安祥寺 梵天・帝釈天立像 2躯 京都・元慶寺 大日如来坐像 1躯 京都・清水寺 重文 千手観音立像 1躯 京都・禅海寺
神像と師子・狛犬
2025年12月16日(火)~2026年3月22日(日)
彫刻|1F-1展示室
日本の神は元来目に見えない存在でしたが、仏教の影響を受けて神像が造られるようになります。神像は閉ざされた社のなかでまつられるためか小型のものが多く、男神・女神の区別がつけられており、貴族や僧の服装、武装など、人間に近い姿をしています。
師子・狛犬は社殿の前で神を守る役割を担っています。角がなく開口するのが師子、角をもち閉口するのが狛犬で一対になっています。一方で、仏教では仏の説法を百獣の王・獅子が吠えることにたとえ、その象徴として仏前に一対の師子を置く伝統があります。中国で造られた石造と、日本で造られた木造の作品を紹介します。
伝猿田比古神立像 当館
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 神像
その47、その41・603躯 大阪・泉穴師神社 男神坐像 1躯 京都・薭田野神社 僧形神坐像 1躯 大阪・金剛寺 僧形神坐像 1軀 伝宇賀御魂神立像
伝猿田比古神立像2躯 京都国立博物館 重文 石造狛犬 1対 京都・由岐神社 石造師子 1躯 重文 師子・狛犬 1対 滋賀・御上神社 師子・狛犬 1対 重文 師子・狛犬 1対 滋賀・大宝神社
神護寺経―根本御経と金泥一切経、法華会御経―
2026年2月25日(水)~3月22日(日)
書跡|1F-3展示室
都の西北を守護する古刹、高雄山神護寺の歴史を伝える『神護寺略記』には、当時(鎌倉時代後期)の経蔵の様子が記されています。そこには「根本御経」「金泥一切経」「唐本経」の三部の一切経、そして、紺紙金字の『法華経』『無量義経』『観普賢経(かんふげんきょう)』十巻が「法華会御経」として納められていたことが記されています。これらの内、版本である「唐本経」を除いた「根本御経」「金泥一切経」「法華会御経」と考えられる写経を展示いたします。往時の神護寺を彷彿とさせる優品をご堪能ください。
カジュアル&デラックス—高台寺蒔絵
2026年2月4日(水)~3月22日(日)
漆工|1F-6展示室
蒔絵は、漆の接着力で金属粉を蒔きつけ、絵を表す技法です。漆は貴重で、さらに金銀などを惜しみなく用い、手間もかかるため、かつては神仏への捧げ物や貴族の生活を彩るものでした。豊臣秀吉の天下統一後、職人が増え、多くの蒔絵屋が登場します。城持ちとなった武将たちは蒔絵を好み、食器や文書箱から建物の部材、風呂桶までを蒔絵で飾りました。新参の職人たちも手がけた、手早く豪華に画面を覆う作風は、その漆器を多く伝える秀吉夫妻の菩提寺・高台寺にちなみ、高台寺蒔絵と呼ばれています。
菊蒔絵器局 当館
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 楓桐菊蒔絵薬味壷 1個 京都・高台寺
高台寺蒔絵重文 秋草蒔絵歌書箪笥 1基 京都・高台寺 秋草蒔絵徳利 1口 京都国立博物館 重文 菊桐蒔絵提子 1口 京都・高台寺 菊桐紋蒔絵三方 1基 桐紋蒔絵四重椀および腰高 7口 京都・正伝永源院 重文 松竹菊桐蒔絵懸盤 1基 京都・高台寺 菊桐紋蒔絵水次・飯器 1括 京都・妙法院 桐桔梗折墨紋散蒔絵飯器
加藤清正所用1合 京都国立博物館
(井田三郎氏寄贈)重文 菊桐蒔絵提灯 1張 京都・高台寺 菊桐紋蒔絵眉作箱 1合 和歌山・勝利寺
(慈尊院管理)菊桐蒔絵耳盥 1面 京都国立博物館 重文 菊桐蒔絵刀掛 1基 京都・高台寺 菊蒔絵器局 1基 京都国立博物館
(田村伎都子氏寄贈)菊蒔絵箪笥 1基 京都・仁和寺 秋草桐紋蒔絵長持 1棹 京都・知恩院 重文 菊蔦蒔絵椅子 1基 京都・高台寺 重文 西王母蒔絵椅子 1基 京都・高台寺 重文 桐蒔絵棚 1基 京都・高台寺
同時開催の名品ギャラリー特別展観覧料が必要
明末清初の五彩磁器
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
陶磁|3F-1展示室
明時代末から清時代の初め、16世紀末から17世紀にかけての時期は、欧州文化の世界的な広がりによって東洋と西洋との交流が行われ、大きな変革期となった時代です。日本でも幅広い分野に影響を与え、江戸時代の日本文化を発展させる契機となりました。陶磁器についても伊万里の色絵磁器や京焼の色絵陶器などをはじめ、その影響を受けたものが数多くつくりだされています。
ここでは日本のやきものに大きな影響を与えたものの中で、色絵祥瑞(いろえしょんずい)、南京赤絵(なんきんあかえ)、康煕五彩(こうきごさい)と呼ばれ、日本の色絵磁器の成立と発展に影響を与えた五彩磁器を紹介します。
五彩桃松鹿文輪花皿 大明嘉靖年製銘 景徳鎮窯 当館
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 五彩桃松鹿文輪花皿
大明嘉靖年製銘 景徳鎮窯1枚 京都国立博物館 五彩兎鶴捻文輪花皿
大明成化年製銘 景徳鎮窯1枚 京都国立博物館 五彩牡丹花卉魚文輪花皿
景徳鎮窯1枚 京都国立博物館 五彩家鶏文皿
景徳鎮窯1枚 京都国立博物館 五彩双魚捻花文輪花皿
景徳鎮窯1枚 京都国立博物館 五彩羅漢双鶴文皿
天下太平銘 景徳鎮窯1枚 京都国立博物館 五彩飛馬文皿
景徳鎮窯1枚 京都国立博物館 五彩仙人文獅子香炉
成化年製銘 景徳鎮窯1枚 京都国立博物館
(藤原忠一郎氏寄贈)五彩花卉文皿
景徳鎮窯1枚 京都国立博物館 五彩花卉雀文皿
景徳鎮窯1枚 京都国立博物館 五彩柳梅燕文八角皿
景徳鎮窯1枚 京都国立博物館 五彩花鳥文蓋壺
景徳鎮窯1合 京都国立博物館
日本と東洋のやきもの
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
陶磁|3F-1展示室
やきものは鑑賞するだけでなく、食器や日常の調度品などに多く用いられており、私たちにとって身近な工芸品といえます。特に東アジア各地では、文様や形、色に至るまで多種多様なものが作られ、その用途も幅広いものです。また、やきものは産地により、磁器や陶器といった材質や、土や釉薬の原料、装飾や焼成の技術に強い個性を持っています。 日本と中国、朝鮮半島を中心に、東アジア地域でつくられたやきものの個性やその魅力について紹介します。
重文 色絵釘隠 伝野々村仁清作 当館
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 色絵若松図茶壺
野々村仁清作1口 文化庁 重文 色絵釘隠
伝野々村仁清作21個 京都国立博物館 三彩婦女俑 1躯 京都国立博物館
(佐佐木茂索氏収集、佐佐木泰子氏寄贈)緑釉鴨池 1口 京都国立博物館 加彩文官俑 1躯 京都国立博物館
(松井宏次氏寄贈)加彩武人俑 1躯 京都国立博物館
(松井宏次氏寄贈)加彩馬俑 1躯 京都国立博物館
(松井宏次氏寄贈)褐釉男子立俑 1躯 京都国立博物館 褐釉男子立俑 1躯 京都国立博物館 三彩馬俑 1躯 京都国立博物館
(錢高久吉氏寄贈)三彩明器 伝洛陽北邙山出土
三彩文官 1対
三彩神王 1対
三彩魌頭 1対
三彩馬俑 1対
三彩胡人 1躯
三彩駱駝俑 1対1括11躯 京都国立博物館 重文 青磁水注
越州窯1口 京都国立博物館 青磁多嘴瓶
龍泉窯1口 京都国立博物館
(矢原郁子氏寄贈)黄釉刻花牡丹文瓶
乾瓦窯1口 京都国立博物館 白釉刻花牡丹唐草文枕
磁州窯系1口 白地線彫牡丹文洗
磁州窯1口 京都国立博物館 白地黒花牡丹文瓶
磁州窯系1口 京都国立博物館
(錢高久吉氏寄贈)青磁刻花牡丹唐草文象耳花瓶
龍泉窯1口 京都国立博物館
(柳孝氏寄贈)青花三国志文壺 1口 京都国立博物館 青花回教文字文筆筒
景徳鎮窯1口 京都国立博物館 粉青沙器掻落蓮池文扁壺 1口 京都国立博物館
(笹川正誠氏寄贈)青花丸に梅枝文壺 1口 京都国立博物館
(笹川正誠氏寄贈)青花草花文四方瓶 1口 京都国立博物館
(笹川正誠氏寄贈)重文 銹絵寒山拾得図角皿
尾形光琳画 尾形乾山作1対 京都国立博物館 御本立鶴文水指 1口 京都・久昌院 御本写立鶴文茶碗
初代清水六兵衛作1口 御本写立鶴文茶碗
仁阿弥道八(二代高橋道八)作1口 京都・正伝永源院 重美 赤絵十二支四神鏡文皿
奥田頴川作1枚 京都・大統院 色絵花卉南天図手焙
仁阿弥道八(二代高橋道八)作 谷文晁ほか画1口 京都・両足院 御本立鶴茶碗 1口
京都北部の考古資料
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
考古|3F-2展示室
丹後地域と丹波地域の一部から成る京都北部は、日本海と山に囲まれ、古くから国内外との交流が盛んでした。縄文時代前期後半には丸木舟で外海を往来していたことが発掘調査からわかっています。弥生時代や古墳時代には大型の墳墓が造られ、その特色ある様相は丹後王国とも称されるゆえんとなりました。平安時代以降は都との密接なつながりを持ちつつ、独自の美術や信仰を育んでいたことが、経塚出土遺物などからもわかります。本展示では縄文時代から中世までの考古資料を通して、京都北部の豊かな文化の一端をご紹介します。
鈴鏡 京都府福知山市牧弁財1号墳出土 当館
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 縄文土器片
京都府舞鶴市由良川川底出土1括 京都国立博物館
(矢田梧郎氏寄贈)石棒
京都府舞鶴市由良川川底出土1個 京都国立博物館
(矢田梧郎氏寄贈)重美 流水文銅鐸
京都府与謝郡与謝野町明石出土1口 京都国立博物館 重文 銅鐸
京都府与謝郡与謝野町比丘尼城出土1口 京都・梅林寺 金銅装双龍環頭大刀柄頭
京都府福知山市夜久野町小倉田古墳出土1個 大宮賣神社出土品
京都府京丹後市大宮町大宮賣神社出土1括 京都・大宮賣神社 須恵器高杯杯身・杯蓋
京都府舞鶴市大波下古墳群出土2組 京都陶磁器協会 四獣鏡・八乳文鏡
京都府綾部市大畠町出土2面 弁財1号墳出土品
京都府福知山市牧弁財1号墳出土1括 京都国立博物館 鈴鏡
京都府福知山市牧弁財1号墳出土1面 京都国立博物館 須恵器骨蔵器
京都府福知山市梅谷出土2個 京都国立博物館 銅製経筒
京都府宮津市大垣籠神社経塚出土2口 京都・籠神社 銅製経筒・菊花垣根双雀鏡
京都府宮津市大垣眞名井神社経塚出土1口、1面 京都・籠神社 重文 銅製経筒
京都府宮津市大垣籠神社経塚出土2口 京都・籠神社 銅製経筒
京都府宮津市大垣籠神社経塚出土1口 京都・籠神社 重文 菊花双雀鏡・線刻如来鏡像(桜花双鳥鏡)
京都府宮津市大垣籠神社経塚出土2面 京都・籠神社 印仏瓦経
京都府福知山市牧出土1面 陶製甕 経筒外容器
京都府京丹後市大宮町森本出土1個
日本の考古資料
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
考古|3F-2展示室
日本の歴史をさまざまな考古資料からご紹介します。考古資料の多くは遺跡から出土したものです。祀りや儀式などに使う特別な道具もあれば、当時の人々が日常的に使っていた品々もあります。考古の展示を通して、その時代を生きた人々の暮らしや想いを身近に感じていただければと思います。
重文 緑釉経筒 伝和歌山市六十谷出土 当館
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド ナイフ形石器
奈良県香芝市二上山北麓遺跡群出土1括 同志社大学 黒耀石剥片・石核
北海道常呂郡置戸町置戸遺跡出土1括 同志社大学 有舌尖頭器
京都府綴喜郡井手町
上井手出土1個 深鉢
青森県八戸市南郷出土1個 京都国立博物館
(玉木仁太郎氏寄贈)深鉢
長野県飯田市風越遺跡出土1個 浅鉢
新潟県糸魚川市長者ヶ原遺跡出土1個 京都国立博物館 有孔鍔付土器
出土地不明1個 京都国立博物館 打製石器(石鏃・石錐・石匙ほか)
日本各地出土1括 磨製石斧
日本各地出土1括 京都国立博物館
(岡村健守氏寄贈)硬玉(ヒスイ)製大珠
出土地不明2個 深鉢
埼玉県川口市石神貝塚出土1個 注口土器
出土地不明1個 台付鉢
青森県北津軽郡板柳町土井遺跡出土1個 石皿・磨り石
岐阜県高山市出土1括 御物石器
奈良市大森町出土1個 京都国立博物館 結髪土偶
出土地不明1個 壺形土器
広島県山県郡北広島町川井出土1個 重文 丹塗細頸壺
北部九州出土1個 文化庁 弥生土器
大阪府柏原市船橋遺跡出土5個 京都国立博物館 手焙形土器
出土地不明1個 京都国立博物館 石鏃
西日本各地出土1括 石剣
西日本各地出土1括 石包丁
西日本各地出土1括 磨製石斧
西日本各地出土1括 重文 流水文銅鐸
徳島県阿南市山口町末広出土1個 文化庁 銅剣
愛媛県西条市丹原町古田出土1口 京都国立博物館 重文 銅戈
福岡県春日市小倉新池出土1口 京都国立博物館 銅矛
大分県臼杵市下北津留坊主山出土1口 京都国立博物館 重文 東之宮古墳出土品
愛知県犬山市東之宮古墳出土1括 京都国立博物館 「三角縁二神二獣鏡」
白山藪古墳出土品
愛知県名古屋市白山藪古墳出土1括 金銅装双龍環頭太刀柄頭
出土地不明1個 素弁十弁蓮華文軒丸瓦
奈良県高市郡明日香村 飛鳥寺出土1個 素弁十弁蓮華文軒丸瓦
京都市北区北野廃寺出土1個 単弁八弁蓮華文軒丸瓦
奈良県桜井市山田寺跡出土1個 京都国立博物館 複弁八弁蓮華文軒丸瓦
京都府相楽郡精華町里廃寺出土1個 複弁八弁蓮華文軒丸瓦
京都市伏見区法琳寺跡出土1個 三重弧文軒平瓦
京都市伏見区法琳寺跡出土1個 偏行唐草文軒平瓦
奈良県橿原市藤原宮跡出土1個 京都国立博物館 重弁八弁蓮華文軒丸瓦
京都市西区樫原廃寺出土1個 京都国立博物館
(棚橋信文氏寄贈)複弁八弁蓮華文軒丸瓦
奈良県高市郡明日香村大官大寺出土1個 京都国立博物館 複弁八弁蓮華文軒丸瓦
京都府木津川市恭仁宮跡出土1個 京都国立博物館 均整唐草文軒平瓦
奈良市平城宮跡出土1個 複弁八弁蓮華文軒丸瓦
京都府京田辺市三山木廃寺出土1個 京都国立博物館 均整唐草文軒平瓦
京都府京田辺市三山木廃寺出土1個 京都国立博物館 坩堝・羽口・和同開珎(銀銭・銅銭)
京都府木津川市銭司遺跡出土1式 緑釉把手瓶
奈良県御所市増出土1個 京都国立博物館 鬼瓦
京都市平安宮豊楽院跡出土1個 重文 鬼瓦
京都市平安宮跡出土1個 京都国立博物館 緑釉蓮華文軒丸瓦
京都市平安宮跡出土1個 重文 緑釉唐草文軒平瓦
京都市平安宮跡出土1個 京都国立博物館 軒丸瓦・軒平瓦
京都市南区西寺跡出土2個 鳳凰文鴟尾
京都市栗栖野瓦窯出土1個 重文 緑釉経筒
伝和歌山市六十谷出土1口 京都国立博物館 重文 山城国花背別所経塚出土品
京都市左京区花脊別所町出土1括 文化庁 重文 金銅三角五輪塔 1基 滋賀・胡宮神社
時宗の祖師絵伝
2026年2月25日(水)~3月22日(日)
絵巻|2F-1展示室
踊り念仏で知られる時宗。その開祖・一遍(いっぺん、1239~89)の伝記を表した絵巻は、全12巻の国宝「一遍聖絵」がよく知られています。しかし、中近世の時宗寺院においてより広く流布したのは、異なる系統の「遊行上人縁起絵」という全10巻の絵巻でした。宗俊という僧が撰述したとされるこの絵巻は、一遍だけでなく、後半に二祖・他阿(たあ、1237~1319)の行状を収める点が大きな特徴です。祖本は散逸しましたが、多くの写本が残されています。今回はその代表的な作品や関連する時宗祖師の絵伝をご紹介します。
重文 遊行上人縁起絵 巻二上(部分)
京都・金蓮寺
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 遊行上人縁起絵 十巻のうち巻二 10巻のうち1巻 兵庫・真光寺 重文 遊行上人縁起絵 二十巻のうち巻二上、巻二下 20巻のうち2巻 京都・金蓮寺 浄阿上人絵伝 三巻のうち巻下 3巻のうち1巻 京都・金蓮寺
法華経と釈迦の美術
2026年2月25日(水)~3月22日(日)
仏画|2F-2展示室
『法華経』は、釈迦によって説かれたとされますが、実際には没後の大乗(だいじょう)仏教運動の中で整理されたものです。初期の部派仏教は自身の悟りを希求する要素が強かったのですが、大乗仏教はそれを批判し、万人救済も積極的に推し進めようとしました。『法華経』は万人に仏性が宿っており救われると説きますが、これは当時としては革新的に過ぎ、経の中でも「信じられずにこの経の悪口を言う者もあろうが、これが真実だ」と繰り返し述べています。この大乗仏教の精髄というべき『法華経』は日本で親しまれ、万人救済を図ろうとする鎌倉新仏教を生み出す精神的母胎ともなりました。そのため、これにまつわる仏画が多数残されており、日本美術に大きな存在感を示しています。
重文 法華経曼荼羅図 京都・海住山寺
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重美 蓮華経 巻第五 1巻 京都国立博物館
(守屋孝蔵氏収集、守屋美孝氏寄贈)重文 法華経普門品(装飾経) 1巻 京都国立博物館 重文 法華経曼荼羅図 1幅 京都・海住山寺 重文 釈迦三尊像 1幅 徳島・立江寺 重美 釈迦三尊像 1幅 徳島・鶴林寺 釈迦三尊十羅刹女像 1幅 京都・荘厳寺 重文 普賢十羅刹女像 1幅 京都・廬山寺
禅寺の障壁画―旧大徳寺養徳院Ⅱ
2026年2月25日(水)~3月22日(日)
中世絵画|2F-3展示室
京都国立博物館が所蔵する「山水図襖」・「琴棋書画図襖」・「芦雁図襖」は、かつて京都、大徳寺の塔頭である養徳院の本堂(方丈)を飾っていた障壁画群です。その多くは延徳2年(1490)頃、室町幕府の御用絵師の流れを汲む宗継(そうけい、俗姓は小栗)らによって描かれました。中・近世における養徳院の移転や建物の大改造、近代初頭の襖の流出に伴って、これらの絵は何度も大がかりな改変と加筆を受けました。そのため制作当初の全貌を知るのは非常に困難ですが、いずれも現存する日本最古の水墨の障壁画として、美術史上に名高い作品群です。当館では2020~24年度にかけて、これらの襖の解体修理を行いました。今回が修理後、初のお披露目になります。
重文 山水図襖 宗継筆 当館
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 山水図小襖 2面 京都国立博物館 重文 雪景山水図襖 2面 京都国立博物館 重文 芦雁図襖 宗湛・宗継筆 6面 京都国立博物館 重文 山水図襖 宗継筆 4面 京都国立博物館
京都の狩野派―狩野永納・永敬
2026年2月3日(火)~ 3月22日(日)
近世絵画|2F-4展示室
江戸時代、幕府御用絵師となった狩野探幽(たんゆう)を筆頭とする一門は江戸狩野と呼ばれ、幕末にいたるまで画壇の中心的存在として活躍しました。これに対し、幕府に仕えることなく京都に留まり、活動を続けた狩野派画家の系統を京狩野といいます。
その京狩野の3代目にあたるのが永納(えいのう、1631~97)です。父山雪(さんせつ)の学究肌を受け継ぎ、その遺稿をもとに日本初の体系的な美術史の著作となる『本朝画史(ほんちょうがし)』を刊行したことでも知られています。江戸狩野の様式を取り入れた穏健な画風が持ち味ですが、4代目を継いだ長男永敬(えいけい、1662~1702)は、時に力強い線描を駆使した個性的な表現を見せ、のちの曾我蕭白(そがしょうはく、1730~81)へも影響を与えたようです。
三十六歌仙図押絵貼屏風(左隻) 狩野永納筆
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 清水・嵐山図屏風 狩野永納筆 6曲1双 三十六歌仙図押絵貼屏風 狩野永納筆 6曲1双 四季花鳥図屏風 狩野永敬筆 6曲1双 京都国立博物館
清時代の銅版画―乾隆帝と得勝図
2026年2月3日(火)~3月22日(日)
中国絵画|2F-5展示室
清の第六代皇帝である乾隆帝(けんりゅうてい、在位1735~96)は、祖父の康熙帝(こうきてい)・父の雍正帝(ようせいてい)の治世に築かれた基盤の上で、清朝の最盛期を実現しました。領土拡張のため、10回に及ぶ中央アジアへの遠征をしており、そのすべてに勝利して最大領土を治めたことから「十全武功(じゅうぜんぶこう)」と称えられています。乾隆帝はこの功績を自ら記念し、清の宮廷に出仕していたイタリア人のカスティリオーネ(郎世寧、ろうせいねい、1688~1766)ら西洋人画家に、戦勝の情景である「得勝図」を描かせ、フランスに送って銅版画を作成させました。この銅版画にはフランスで刷られた洋紙のものと、中国で刷られた宣紙のものがあり、本展ではその両方をあわせてご紹介します。
準回両部平定得勝図のうち 鄂塁扎拉図(オルイジャラト)の戦い 当館
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 準回両部平定得勝図
下絵作者:カスティリオーネほか1帖 準回両部平定得勝図
下絵作者:カスティリオーネほか19枚のうち10枚 京都国立博物館 平定両金川得勝戦図
下絵作者:姚文瀚ほか14枚のうち4枚
平安時代の仏像
2025年12月16日(火)~2026年3月22日(日)
彫刻|1F-1展示室
平安時代は日本の彫刻史のなかでも、もっとも変化に富んだ時代でした。最澄や空海らによって中国から密教がもたらされた9世紀の仏像と、穏やかな姿が好まれた12世紀の仏像とは印象がまったく異なります。
平安時代の中頃までは、寺院は一部をのぞいてみやこの周辺に置かれました。平安後期にかけて徐々に京内に寺院が造られ、たくさんの仏像が造られました。残念ながら戦乱や天災などで失われてしまったものもありますが、各時代の人びとに守り伝えられ、今もなお多くの仏像が伝えられています。平安時代に思いを馳せながら、じっくりとご覧ください。
重文 千手観音立像 京都・禅海寺
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 国宝 五智如来坐像 5躯 京都・安祥寺 蟠龍石柱 1基 京都・安祥寺 梵天・帝釈天立像 2躯 京都・元慶寺 大日如来坐像 1躯 京都・清水寺 重文 千手観音立像 1躯 京都・禅海寺
神像と師子・狛犬
2025年12月16日(火)~2026年3月22日(日)
彫刻|1F-1展示室
日本の神は元来目に見えない存在でしたが、仏教の影響を受けて神像が造られるようになります。神像は閉ざされた社のなかでまつられるためか小型のものが多く、男神・女神の区別がつけられており、貴族や僧の服装、武装など、人間に近い姿をしています。
師子・狛犬は社殿の前で神を守る役割を担っています。角がなく開口するのが師子、角をもち閉口するのが狛犬で一対になっています。一方で、仏教では仏の説法を百獣の王・獅子が吠えることにたとえ、その象徴として仏前に一対の師子を置く伝統があります。中国で造られた石造と、日本で造られた木造の作品を紹介します。
伝猿田比古神立像 当館
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 神像
その47、その41・603躯 大阪・泉穴師神社 男神坐像 1躯 京都・薭田野神社 僧形神坐像 1躯 大阪・金剛寺 僧形神坐像 1軀 伝宇賀御魂神立像
伝猿田比古神立像2躯 京都国立博物館 重文 石造狛犬 1対 京都・由岐神社 石造師子 1躯 重文 師子・狛犬 1対 滋賀・御上神社 師子・狛犬 1対 重文 師子・狛犬 1対 滋賀・大宝神社
神護寺経―根本御経と金泥一切経、法華会御経―
2026年2月25日(水)~3月22日(日)
書跡|1F-3展示室
都の西北を守護する古刹、高雄山神護寺の歴史を伝える『神護寺略記』には、当時(鎌倉時代後期)の経蔵の様子が記されています。そこには「根本御経」「金泥一切経」「唐本経」の三部の一切経、そして、紺紙金字の『法華経』『無量義経』『観普賢経(かんふげんきょう)』十巻が「法華会御経」として納められていたことが記されています。これらの内、版本である「唐本経」を除いた「根本御経」「金泥一切経」「法華会御経」と考えられる写経を展示いたします。往時の神護寺を彷彿とさせる優品をご堪能ください。
カジュアル&デラックス—高台寺蒔絵
2026年2月4日(水)~3月22日(日)
漆工|1F-6展示室
蒔絵は、漆の接着力で金属粉を蒔きつけ、絵を表す技法です。漆は貴重で、さらに金銀などを惜しみなく用い、手間もかかるため、かつては神仏への捧げ物や貴族の生活を彩るものでした。豊臣秀吉の天下統一後、職人が増え、多くの蒔絵屋が登場します。城持ちとなった武将たちは蒔絵を好み、食器や文書箱から建物の部材、風呂桶までを蒔絵で飾りました。新参の職人たちも手がけた、手早く豪華に画面を覆う作風は、その漆器を多く伝える秀吉夫妻の菩提寺・高台寺にちなみ、高台寺蒔絵と呼ばれています。
菊蒔絵器局 当館
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 楓桐菊蒔絵薬味壷 1個 京都・高台寺
高台寺蒔絵重文 秋草蒔絵歌書箪笥 1基 京都・高台寺 秋草蒔絵徳利 1口 京都国立博物館 重文 菊桐蒔絵提子 1口 京都・高台寺 菊桐紋蒔絵三方 1基 桐紋蒔絵四重椀および腰高 7口 京都・正伝永源院 重文 松竹菊桐蒔絵懸盤 1基 京都・高台寺 菊桐紋蒔絵水次・飯器 1括 京都・妙法院 桐桔梗折墨紋散蒔絵飯器
加藤清正所用1合 京都国立博物館
(井田三郎氏寄贈)重文 菊桐蒔絵提灯 1張 京都・高台寺 菊桐紋蒔絵眉作箱 1合 和歌山・勝利寺
(慈尊院管理)菊桐蒔絵耳盥 1面 京都国立博物館 重文 菊桐蒔絵刀掛 1基 京都・高台寺 菊蒔絵器局 1基 京都国立博物館
(田村伎都子氏寄贈)菊蒔絵箪笥 1基 京都・仁和寺 秋草桐紋蒔絵長持 1棹 京都・知恩院 重文 菊蔦蒔絵椅子 1基 京都・高台寺 重文 西王母蒔絵椅子 1基 京都・高台寺 重文 桐蒔絵棚 1基 京都・高台寺
同時開催の名品ギャラリー特別展観覧料が必要
明末清初の五彩磁器
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
陶磁|3F-1展示室
明時代末から清時代の初め、16世紀末から17世紀にかけての時期は、欧州文化の世界的な広がりによって東洋と西洋との交流が行われ、大きな変革期となった時代です。日本でも幅広い分野に影響を与え、江戸時代の日本文化を発展させる契機となりました。陶磁器についても伊万里の色絵磁器や京焼の色絵陶器などをはじめ、その影響を受けたものが数多くつくりだされています。
ここでは日本のやきものに大きな影響を与えたものの中で、色絵祥瑞(いろえしょんずい)、南京赤絵(なんきんあかえ)、康煕五彩(こうきごさい)と呼ばれ、日本の色絵磁器の成立と発展に影響を与えた五彩磁器を紹介します。
五彩桃松鹿文輪花皿 大明嘉靖年製銘 景徳鎮窯 当館
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 五彩桃松鹿文輪花皿
大明嘉靖年製銘 景徳鎮窯1枚 京都国立博物館 五彩兎鶴捻文輪花皿
大明成化年製銘 景徳鎮窯1枚 京都国立博物館 五彩牡丹花卉魚文輪花皿
景徳鎮窯1枚 京都国立博物館 五彩家鶏文皿
景徳鎮窯1枚 京都国立博物館 五彩双魚捻花文輪花皿
景徳鎮窯1枚 京都国立博物館 五彩羅漢双鶴文皿
天下太平銘 景徳鎮窯1枚 京都国立博物館 五彩飛馬文皿
景徳鎮窯1枚 京都国立博物館 五彩仙人文獅子香炉
成化年製銘 景徳鎮窯1枚 京都国立博物館
(藤原忠一郎氏寄贈)五彩花卉文皿
景徳鎮窯1枚 京都国立博物館 五彩花卉雀文皿
景徳鎮窯1枚 京都国立博物館 五彩柳梅燕文八角皿
景徳鎮窯1枚 京都国立博物館 五彩花鳥文蓋壺
景徳鎮窯1合 京都国立博物館
日本と東洋のやきもの
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
陶磁|3F-1展示室
やきものは鑑賞するだけでなく、食器や日常の調度品などに多く用いられており、私たちにとって身近な工芸品といえます。特に東アジア各地では、文様や形、色に至るまで多種多様なものが作られ、その用途も幅広いものです。また、やきものは産地により、磁器や陶器といった材質や、土や釉薬の原料、装飾や焼成の技術に強い個性を持っています。 日本と中国、朝鮮半島を中心に、東アジア地域でつくられたやきものの個性やその魅力について紹介します。
重文 色絵釘隠 伝野々村仁清作 当館
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 色絵若松図茶壺
野々村仁清作1口 文化庁 重文 色絵釘隠
伝野々村仁清作21個 京都国立博物館 三彩婦女俑 1躯 京都国立博物館
(佐佐木茂索氏収集、佐佐木泰子氏寄贈)緑釉鴨池 1口 京都国立博物館 加彩文官俑 1躯 京都国立博物館
(松井宏次氏寄贈)加彩武人俑 1躯 京都国立博物館
(松井宏次氏寄贈)加彩馬俑 1躯 京都国立博物館
(松井宏次氏寄贈)褐釉男子立俑 1躯 京都国立博物館 褐釉男子立俑 1躯 京都国立博物館 三彩馬俑 1躯 京都国立博物館
(錢高久吉氏寄贈)三彩明器 伝洛陽北邙山出土
三彩文官 1対
三彩神王 1対
三彩魌頭 1対
三彩馬俑 1対
三彩胡人 1躯
三彩駱駝俑 1対1括11躯 京都国立博物館 重文 青磁水注
越州窯1口 京都国立博物館 青磁多嘴瓶
龍泉窯1口 京都国立博物館
(矢原郁子氏寄贈)黄釉刻花牡丹文瓶
乾瓦窯1口 京都国立博物館 白釉刻花牡丹唐草文枕
磁州窯系1口 白地線彫牡丹文洗
磁州窯1口 京都国立博物館 白地黒花牡丹文瓶
磁州窯系1口 京都国立博物館
(錢高久吉氏寄贈)青磁刻花牡丹唐草文象耳花瓶
龍泉窯1口 京都国立博物館
(柳孝氏寄贈)青花三国志文壺 1口 京都国立博物館 青花回教文字文筆筒
景徳鎮窯1口 京都国立博物館 粉青沙器掻落蓮池文扁壺 1口 京都国立博物館
(笹川正誠氏寄贈)青花丸に梅枝文壺 1口 京都国立博物館
(笹川正誠氏寄贈)青花草花文四方瓶 1口 京都国立博物館
(笹川正誠氏寄贈)重文 銹絵寒山拾得図角皿
尾形光琳画 尾形乾山作1対 京都国立博物館 御本立鶴文水指 1口 京都・久昌院 御本写立鶴文茶碗
初代清水六兵衛作1口 御本写立鶴文茶碗
仁阿弥道八(二代高橋道八)作1口 京都・正伝永源院 重美 赤絵十二支四神鏡文皿
奥田頴川作1枚 京都・大統院 色絵花卉南天図手焙
仁阿弥道八(二代高橋道八)作 谷文晁ほか画1口 京都・両足院 御本立鶴茶碗 1口
京都北部の考古資料
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
考古|3F-2展示室
丹後地域と丹波地域の一部から成る京都北部は、日本海と山に囲まれ、古くから国内外との交流が盛んでした。縄文時代前期後半には丸木舟で外海を往来していたことが発掘調査からわかっています。弥生時代や古墳時代には大型の墳墓が造られ、その特色ある様相は丹後王国とも称されるゆえんとなりました。平安時代以降は都との密接なつながりを持ちつつ、独自の美術や信仰を育んでいたことが、経塚出土遺物などからもわかります。本展示では縄文時代から中世までの考古資料を通して、京都北部の豊かな文化の一端をご紹介します。
鈴鏡 京都府福知山市牧弁財1号墳出土 当館
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 縄文土器片
京都府舞鶴市由良川川底出土1括 京都国立博物館
(矢田梧郎氏寄贈)石棒
京都府舞鶴市由良川川底出土1個 京都国立博物館
(矢田梧郎氏寄贈)重美 流水文銅鐸
京都府与謝郡与謝野町明石出土1口 京都国立博物館 重文 銅鐸
京都府与謝郡与謝野町比丘尼城出土1口 京都・梅林寺 金銅装双龍環頭大刀柄頭
京都府福知山市夜久野町小倉田古墳出土1個 大宮賣神社出土品
京都府京丹後市大宮町大宮賣神社出土1括 京都・大宮賣神社 須恵器高杯杯身・杯蓋
京都府舞鶴市大波下古墳群出土2組 京都陶磁器協会 四獣鏡・八乳文鏡
京都府綾部市大畠町出土2面 弁財1号墳出土品
京都府福知山市牧弁財1号墳出土1括 京都国立博物館 鈴鏡
京都府福知山市牧弁財1号墳出土1面 京都国立博物館 須恵器骨蔵器
京都府福知山市梅谷出土2個 京都国立博物館 銅製経筒
京都府宮津市大垣籠神社経塚出土2口 京都・籠神社 銅製経筒・菊花垣根双雀鏡
京都府宮津市大垣眞名井神社経塚出土1口、1面 京都・籠神社 重文 銅製経筒
京都府宮津市大垣籠神社経塚出土2口 京都・籠神社 銅製経筒
京都府宮津市大垣籠神社経塚出土1口 京都・籠神社 重文 菊花双雀鏡・線刻如来鏡像(桜花双鳥鏡)
京都府宮津市大垣籠神社経塚出土2面 京都・籠神社 印仏瓦経
京都府福知山市牧出土1面 陶製甕 経筒外容器
京都府京丹後市大宮町森本出土1個
日本の考古資料
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
考古|3F-2展示室
日本の歴史をさまざまな考古資料からご紹介します。考古資料の多くは遺跡から出土したものです。祀りや儀式などに使う特別な道具もあれば、当時の人々が日常的に使っていた品々もあります。考古の展示を通して、その時代を生きた人々の暮らしや想いを身近に感じていただければと思います。
重文 緑釉経筒 伝和歌山市六十谷出土 当館
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド ナイフ形石器
奈良県香芝市二上山北麓遺跡群出土1括 同志社大学 黒耀石剥片・石核
北海道常呂郡置戸町置戸遺跡出土1括 同志社大学 有舌尖頭器
京都府綴喜郡井手町
上井手出土1個 深鉢
青森県八戸市南郷出土1個 京都国立博物館
(玉木仁太郎氏寄贈)深鉢
長野県飯田市風越遺跡出土1個 浅鉢
新潟県糸魚川市長者ヶ原遺跡出土1個 京都国立博物館 有孔鍔付土器
出土地不明1個 京都国立博物館 打製石器(石鏃・石錐・石匙ほか)
日本各地出土1括 磨製石斧
日本各地出土1括 京都国立博物館
(岡村健守氏寄贈)硬玉(ヒスイ)製大珠
出土地不明2個 深鉢
埼玉県川口市石神貝塚出土1個 注口土器
出土地不明1個 台付鉢
青森県北津軽郡板柳町土井遺跡出土1個 石皿・磨り石
岐阜県高山市出土1括 御物石器
奈良市大森町出土1個 京都国立博物館 結髪土偶
出土地不明1個 壺形土器
広島県山県郡北広島町川井出土1個 重文 丹塗細頸壺
北部九州出土1個 文化庁 弥生土器
大阪府柏原市船橋遺跡出土5個 京都国立博物館 手焙形土器
出土地不明1個 京都国立博物館 石鏃
西日本各地出土1括 石剣
西日本各地出土1括 石包丁
西日本各地出土1括 磨製石斧
西日本各地出土1括 重文 流水文銅鐸
徳島県阿南市山口町末広出土1個 文化庁 銅剣
愛媛県西条市丹原町古田出土1口 京都国立博物館 重文 銅戈
福岡県春日市小倉新池出土1口 京都国立博物館 銅矛
大分県臼杵市下北津留坊主山出土1口 京都国立博物館 重文 東之宮古墳出土品
愛知県犬山市東之宮古墳出土1括 京都国立博物館 「三角縁二神二獣鏡」
白山藪古墳出土品
愛知県名古屋市白山藪古墳出土1括 金銅装双龍環頭太刀柄頭
出土地不明1個 素弁十弁蓮華文軒丸瓦
奈良県高市郡明日香村 飛鳥寺出土1個 素弁十弁蓮華文軒丸瓦
京都市北区北野廃寺出土1個 単弁八弁蓮華文軒丸瓦
奈良県桜井市山田寺跡出土1個 京都国立博物館 複弁八弁蓮華文軒丸瓦
京都府相楽郡精華町里廃寺出土1個 複弁八弁蓮華文軒丸瓦
京都市伏見区法琳寺跡出土1個 三重弧文軒平瓦
京都市伏見区法琳寺跡出土1個 偏行唐草文軒平瓦
奈良県橿原市藤原宮跡出土1個 京都国立博物館 重弁八弁蓮華文軒丸瓦
京都市西区樫原廃寺出土1個 京都国立博物館
(棚橋信文氏寄贈)複弁八弁蓮華文軒丸瓦
奈良県高市郡明日香村大官大寺出土1個 京都国立博物館 複弁八弁蓮華文軒丸瓦
京都府木津川市恭仁宮跡出土1個 京都国立博物館 均整唐草文軒平瓦
奈良市平城宮跡出土1個 複弁八弁蓮華文軒丸瓦
京都府京田辺市三山木廃寺出土1個 京都国立博物館 均整唐草文軒平瓦
京都府京田辺市三山木廃寺出土1個 京都国立博物館 坩堝・羽口・和同開珎(銀銭・銅銭)
京都府木津川市銭司遺跡出土1式 緑釉把手瓶
奈良県御所市増出土1個 京都国立博物館 鬼瓦
京都市平安宮豊楽院跡出土1個 重文 鬼瓦
京都市平安宮跡出土1個 京都国立博物館 緑釉蓮華文軒丸瓦
京都市平安宮跡出土1個 重文 緑釉唐草文軒平瓦
京都市平安宮跡出土1個 京都国立博物館 軒丸瓦・軒平瓦
京都市南区西寺跡出土2個 鳳凰文鴟尾
京都市栗栖野瓦窯出土1個 重文 緑釉経筒
伝和歌山市六十谷出土1口 京都国立博物館 重文 山城国花背別所経塚出土品
京都市左京区花脊別所町出土1括 文化庁 重文 金銅三角五輪塔 1基 滋賀・胡宮神社
時宗の祖師絵伝
2026年2月25日(水)~3月22日(日)
絵巻|2F-1展示室
踊り念仏で知られる時宗。その開祖・一遍(いっぺん、1239~89)の伝記を表した絵巻は、全12巻の国宝「一遍聖絵」がよく知られています。しかし、中近世の時宗寺院においてより広く流布したのは、異なる系統の「遊行上人縁起絵」という全10巻の絵巻でした。宗俊という僧が撰述したとされるこの絵巻は、一遍だけでなく、後半に二祖・他阿(たあ、1237~1319)の行状を収める点が大きな特徴です。祖本は散逸しましたが、多くの写本が残されています。今回はその代表的な作品や関連する時宗祖師の絵伝をご紹介します。
重文 遊行上人縁起絵 巻二上(部分)
京都・金蓮寺
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 遊行上人縁起絵 十巻のうち巻二 10巻のうち1巻 兵庫・真光寺 重文 遊行上人縁起絵 二十巻のうち巻二上、巻二下 20巻のうち2巻 京都・金蓮寺 浄阿上人絵伝 三巻のうち巻下 3巻のうち1巻 京都・金蓮寺
法華経と釈迦の美術
2026年2月25日(水)~3月22日(日)
仏画|2F-2展示室
『法華経』は、釈迦によって説かれたとされますが、実際には没後の大乗(だいじょう)仏教運動の中で整理されたものです。初期の部派仏教は自身の悟りを希求する要素が強かったのですが、大乗仏教はそれを批判し、万人救済も積極的に推し進めようとしました。『法華経』は万人に仏性が宿っており救われると説きますが、これは当時としては革新的に過ぎ、経の中でも「信じられずにこの経の悪口を言う者もあろうが、これが真実だ」と繰り返し述べています。この大乗仏教の精髄というべき『法華経』は日本で親しまれ、万人救済を図ろうとする鎌倉新仏教を生み出す精神的母胎ともなりました。そのため、これにまつわる仏画が多数残されており、日本美術に大きな存在感を示しています。
重文 法華経曼荼羅図 京都・海住山寺
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重美 蓮華経 巻第五 1巻 京都国立博物館
(守屋孝蔵氏収集、守屋美孝氏寄贈)重文 法華経普門品(装飾経) 1巻 京都国立博物館 重文 法華経曼荼羅図 1幅 京都・海住山寺 重文 釈迦三尊像 1幅 徳島・立江寺 重美 釈迦三尊像 1幅 徳島・鶴林寺 釈迦三尊十羅刹女像 1幅 京都・荘厳寺 重文 普賢十羅刹女像 1幅 京都・廬山寺
禅寺の障壁画―旧大徳寺養徳院Ⅱ
2026年2月25日(水)~3月22日(日)
中世絵画|2F-3展示室
京都国立博物館が所蔵する「山水図襖」・「琴棋書画図襖」・「芦雁図襖」は、かつて京都、大徳寺の塔頭である養徳院の本堂(方丈)を飾っていた障壁画群です。その多くは延徳2年(1490)頃、室町幕府の御用絵師の流れを汲む宗継(そうけい、俗姓は小栗)らによって描かれました。中・近世における養徳院の移転や建物の大改造、近代初頭の襖の流出に伴って、これらの絵は何度も大がかりな改変と加筆を受けました。そのため制作当初の全貌を知るのは非常に困難ですが、いずれも現存する日本最古の水墨の障壁画として、美術史上に名高い作品群です。当館では2020~24年度にかけて、これらの襖の解体修理を行いました。今回が修理後、初のお披露目になります。
重文 山水図襖 宗継筆 当館
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 山水図小襖 2面 京都国立博物館 重文 雪景山水図襖 2面 京都国立博物館 重文 芦雁図襖 宗湛・宗継筆 6面 京都国立博物館 重文 山水図襖 宗継筆 4面 京都国立博物館
京都の狩野派―狩野永納・永敬
2026年2月3日(火)~ 3月22日(日)
近世絵画|2F-4展示室
江戸時代、幕府御用絵師となった狩野探幽(たんゆう)を筆頭とする一門は江戸狩野と呼ばれ、幕末にいたるまで画壇の中心的存在として活躍しました。これに対し、幕府に仕えることなく京都に留まり、活動を続けた狩野派画家の系統を京狩野といいます。
その京狩野の3代目にあたるのが永納(えいのう、1631~97)です。父山雪(さんせつ)の学究肌を受け継ぎ、その遺稿をもとに日本初の体系的な美術史の著作となる『本朝画史(ほんちょうがし)』を刊行したことでも知られています。江戸狩野の様式を取り入れた穏健な画風が持ち味ですが、4代目を継いだ長男永敬(えいけい、1662~1702)は、時に力強い線描を駆使した個性的な表現を見せ、のちの曾我蕭白(そがしょうはく、1730~81)へも影響を与えたようです。
三十六歌仙図押絵貼屏風(左隻) 狩野永納筆
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 清水・嵐山図屏風 狩野永納筆 6曲1双 三十六歌仙図押絵貼屏風 狩野永納筆 6曲1双 四季花鳥図屏風 狩野永敬筆 6曲1双 京都国立博物館
清時代の銅版画―乾隆帝と得勝図
2026年2月3日(火)~3月22日(日)
中国絵画|2F-5展示室
清の第六代皇帝である乾隆帝(けんりゅうてい、在位1735~96)は、祖父の康熙帝(こうきてい)・父の雍正帝(ようせいてい)の治世に築かれた基盤の上で、清朝の最盛期を実現しました。領土拡張のため、10回に及ぶ中央アジアへの遠征をしており、そのすべてに勝利して最大領土を治めたことから「十全武功(じゅうぜんぶこう)」と称えられています。乾隆帝はこの功績を自ら記念し、清の宮廷に出仕していたイタリア人のカスティリオーネ(郎世寧、ろうせいねい、1688~1766)ら西洋人画家に、戦勝の情景である「得勝図」を描かせ、フランスに送って銅版画を作成させました。この銅版画にはフランスで刷られた洋紙のものと、中国で刷られた宣紙のものがあり、本展ではその両方をあわせてご紹介します。
準回両部平定得勝図のうち 鄂塁扎拉図(オルイジャラト)の戦い 当館
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 準回両部平定得勝図
下絵作者:カスティリオーネほか1帖 準回両部平定得勝図
下絵作者:カスティリオーネほか19枚のうち10枚 京都国立博物館 平定両金川得勝戦図
下絵作者:姚文瀚ほか14枚のうち4枚
平安時代の仏像
2025年12月16日(火)~2026年3月22日(日)
彫刻|1F-1展示室
平安時代は日本の彫刻史のなかでも、もっとも変化に富んだ時代でした。最澄や空海らによって中国から密教がもたらされた9世紀の仏像と、穏やかな姿が好まれた12世紀の仏像とは印象がまったく異なります。
平安時代の中頃までは、寺院は一部をのぞいてみやこの周辺に置かれました。平安後期にかけて徐々に京内に寺院が造られ、たくさんの仏像が造られました。残念ながら戦乱や天災などで失われてしまったものもありますが、各時代の人びとに守り伝えられ、今もなお多くの仏像が伝えられています。平安時代に思いを馳せながら、じっくりとご覧ください。
重文 千手観音立像 京都・禅海寺
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 国宝 五智如来坐像 5躯 京都・安祥寺 蟠龍石柱 1基 京都・安祥寺 梵天・帝釈天立像 2躯 京都・元慶寺 大日如来坐像 1躯 京都・清水寺 重文 千手観音立像 1躯 京都・禅海寺
神像と師子・狛犬
2025年12月16日(火)~2026年3月22日(日)
彫刻|1F-1展示室
日本の神は元来目に見えない存在でしたが、仏教の影響を受けて神像が造られるようになります。神像は閉ざされた社のなかでまつられるためか小型のものが多く、男神・女神の区別がつけられており、貴族や僧の服装、武装など、人間に近い姿をしています。
師子・狛犬は社殿の前で神を守る役割を担っています。角がなく開口するのが師子、角をもち閉口するのが狛犬で一対になっています。一方で、仏教では仏の説法を百獣の王・獅子が吠えることにたとえ、その象徴として仏前に一対の師子を置く伝統があります。中国で造られた石造と、日本で造られた木造の作品を紹介します。
伝猿田比古神立像 当館
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 神像
その47、その41・603躯 大阪・泉穴師神社 男神坐像 1躯 京都・薭田野神社 僧形神坐像 1躯 大阪・金剛寺 僧形神坐像 1軀 伝宇賀御魂神立像
伝猿田比古神立像2躯 京都国立博物館 重文 石造狛犬 1対 京都・由岐神社 石造師子 1躯 重文 師子・狛犬 1対 滋賀・御上神社 師子・狛犬 1対 重文 師子・狛犬 1対 滋賀・大宝神社
神護寺経―根本御経と金泥一切経、法華会御経―
2026年2月25日(水)~3月22日(日)
書跡|1F-3展示室
都の西北を守護する古刹、高雄山神護寺の歴史を伝える『神護寺略記』には、当時(鎌倉時代後期)の経蔵の様子が記されています。そこには「根本御経」「金泥一切経」「唐本経」の三部の一切経、そして、紺紙金字の『法華経』『無量義経』『観普賢経(かんふげんきょう)』十巻が「法華会御経」として納められていたことが記されています。これらの内、版本である「唐本経」を除いた「根本御経」「金泥一切経」「法華会御経」と考えられる写経を展示いたします。往時の神護寺を彷彿とさせる優品をご堪能ください。
カジュアル&デラックス—高台寺蒔絵
2026年2月4日(水)~3月22日(日)
漆工|1F-6展示室
蒔絵は、漆の接着力で金属粉を蒔きつけ、絵を表す技法です。漆は貴重で、さらに金銀などを惜しみなく用い、手間もかかるため、かつては神仏への捧げ物や貴族の生活を彩るものでした。豊臣秀吉の天下統一後、職人が増え、多くの蒔絵屋が登場します。城持ちとなった武将たちは蒔絵を好み、食器や文書箱から建物の部材、風呂桶までを蒔絵で飾りました。新参の職人たちも手がけた、手早く豪華に画面を覆う作風は、その漆器を多く伝える秀吉夫妻の菩提寺・高台寺にちなみ、高台寺蒔絵と呼ばれています。
菊蒔絵器局 当館
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 楓桐菊蒔絵薬味壷 1個 京都・高台寺
高台寺蒔絵重文 秋草蒔絵歌書箪笥 1基 京都・高台寺 秋草蒔絵徳利 1口 京都国立博物館 重文 菊桐蒔絵提子 1口 京都・高台寺 菊桐紋蒔絵三方 1基 桐紋蒔絵四重椀および腰高 7口 京都・正伝永源院 重文 松竹菊桐蒔絵懸盤 1基 京都・高台寺 菊桐紋蒔絵水次・飯器 1括 京都・妙法院 桐桔梗折墨紋散蒔絵飯器
加藤清正所用1合 京都国立博物館
(井田三郎氏寄贈)重文 菊桐蒔絵提灯 1張 京都・高台寺 菊桐紋蒔絵眉作箱 1合 和歌山・勝利寺
(慈尊院管理)菊桐蒔絵耳盥 1面 京都国立博物館 重文 菊桐蒔絵刀掛 1基 京都・高台寺 菊蒔絵器局 1基 京都国立博物館
(田村伎都子氏寄贈)菊蒔絵箪笥 1基 京都・仁和寺 秋草桐紋蒔絵長持 1棹 京都・知恩院 重文 菊蔦蒔絵椅子 1基 京都・高台寺 重文 西王母蒔絵椅子 1基 京都・高台寺 重文 桐蒔絵棚 1基 京都・高台寺
同時開催の名品ギャラリー特別展観覧料が必要
明末清初の五彩磁器
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
陶磁|3F-1展示室
明時代末から清時代の初め、16世紀末から17世紀にかけての時期は、欧州文化の世界的な広がりによって東洋と西洋との交流が行われ、大きな変革期となった時代です。日本でも幅広い分野に影響を与え、江戸時代の日本文化を発展させる契機となりました。陶磁器についても伊万里の色絵磁器や京焼の色絵陶器などをはじめ、その影響を受けたものが数多くつくりだされています。
ここでは日本のやきものに大きな影響を与えたものの中で、色絵祥瑞(いろえしょんずい)、南京赤絵(なんきんあかえ)、康煕五彩(こうきごさい)と呼ばれ、日本の色絵磁器の成立と発展に影響を与えた五彩磁器を紹介します。
五彩桃松鹿文輪花皿 大明嘉靖年製銘 景徳鎮窯 当館
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 五彩桃松鹿文輪花皿
大明嘉靖年製銘 景徳鎮窯1枚 京都国立博物館 五彩兎鶴捻文輪花皿
大明成化年製銘 景徳鎮窯1枚 京都国立博物館 五彩牡丹花卉魚文輪花皿
景徳鎮窯1枚 京都国立博物館 五彩家鶏文皿
景徳鎮窯1枚 京都国立博物館 五彩双魚捻花文輪花皿
景徳鎮窯1枚 京都国立博物館 五彩羅漢双鶴文皿
天下太平銘 景徳鎮窯1枚 京都国立博物館 五彩飛馬文皿
景徳鎮窯1枚 京都国立博物館 五彩仙人文獅子香炉
成化年製銘 景徳鎮窯1枚 京都国立博物館
(藤原忠一郎氏寄贈)五彩花卉文皿
景徳鎮窯1枚 京都国立博物館 五彩花卉雀文皿
景徳鎮窯1枚 京都国立博物館 五彩柳梅燕文八角皿
景徳鎮窯1枚 京都国立博物館 五彩花鳥文蓋壺
景徳鎮窯1合 京都国立博物館
日本と東洋のやきもの
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
陶磁|3F-1展示室
やきものは鑑賞するだけでなく、食器や日常の調度品などに多く用いられており、私たちにとって身近な工芸品といえます。特に東アジア各地では、文様や形、色に至るまで多種多様なものが作られ、その用途も幅広いものです。また、やきものは産地により、磁器や陶器といった材質や、土や釉薬の原料、装飾や焼成の技術に強い個性を持っています。 日本と中国、朝鮮半島を中心に、東アジア地域でつくられたやきものの個性やその魅力について紹介します。
重文 色絵釘隠 伝野々村仁清作 当館
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 色絵若松図茶壺
野々村仁清作1口 文化庁 重文 色絵釘隠
伝野々村仁清作21個 京都国立博物館 三彩婦女俑 1躯 京都国立博物館
(佐佐木茂索氏収集、佐佐木泰子氏寄贈)緑釉鴨池 1口 京都国立博物館 加彩文官俑 1躯 京都国立博物館
(松井宏次氏寄贈)加彩武人俑 1躯 京都国立博物館
(松井宏次氏寄贈)加彩馬俑 1躯 京都国立博物館
(松井宏次氏寄贈)褐釉男子立俑 1躯 京都国立博物館 褐釉男子立俑 1躯 京都国立博物館 三彩馬俑 1躯 京都国立博物館
(錢高久吉氏寄贈)三彩明器 伝洛陽北邙山出土
三彩文官 1対
三彩神王 1対
三彩魌頭 1対
三彩馬俑 1対
三彩胡人 1躯
三彩駱駝俑 1対1括11躯 京都国立博物館 重文 青磁水注
越州窯1口 京都国立博物館 青磁多嘴瓶
龍泉窯1口 京都国立博物館
(矢原郁子氏寄贈)黄釉刻花牡丹文瓶
乾瓦窯1口 京都国立博物館 白釉刻花牡丹唐草文枕
磁州窯系1口 白地線彫牡丹文洗
磁州窯1口 京都国立博物館 白地黒花牡丹文瓶
磁州窯系1口 京都国立博物館
(錢高久吉氏寄贈)青磁刻花牡丹唐草文象耳花瓶
龍泉窯1口 京都国立博物館
(柳孝氏寄贈)青花三国志文壺 1口 京都国立博物館 青花回教文字文筆筒
景徳鎮窯1口 京都国立博物館 粉青沙器掻落蓮池文扁壺 1口 京都国立博物館
(笹川正誠氏寄贈)青花丸に梅枝文壺 1口 京都国立博物館
(笹川正誠氏寄贈)青花草花文四方瓶 1口 京都国立博物館
(笹川正誠氏寄贈)重文 銹絵寒山拾得図角皿
尾形光琳画 尾形乾山作1対 京都国立博物館 御本立鶴文水指 1口 京都・久昌院 御本写立鶴文茶碗
初代清水六兵衛作1口 御本写立鶴文茶碗
仁阿弥道八(二代高橋道八)作1口 京都・正伝永源院 重美 赤絵十二支四神鏡文皿
奥田頴川作1枚 京都・大統院 色絵花卉南天図手焙
仁阿弥道八(二代高橋道八)作 谷文晁ほか画1口 京都・両足院 御本立鶴茶碗 1口
京都北部の考古資料
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
考古|3F-2展示室
丹後地域と丹波地域の一部から成る京都北部は、日本海と山に囲まれ、古くから国内外との交流が盛んでした。縄文時代前期後半には丸木舟で外海を往来していたことが発掘調査からわかっています。弥生時代や古墳時代には大型の墳墓が造られ、その特色ある様相は丹後王国とも称されるゆえんとなりました。平安時代以降は都との密接なつながりを持ちつつ、独自の美術や信仰を育んでいたことが、経塚出土遺物などからもわかります。本展示では縄文時代から中世までの考古資料を通して、京都北部の豊かな文化の一端をご紹介します。
鈴鏡 京都府福知山市牧弁財1号墳出土 当館
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 縄文土器片
京都府舞鶴市由良川川底出土1括 京都国立博物館
(矢田梧郎氏寄贈)石棒
京都府舞鶴市由良川川底出土1個 京都国立博物館
(矢田梧郎氏寄贈)重美 流水文銅鐸
京都府与謝郡与謝野町明石出土1口 京都国立博物館 重文 銅鐸
京都府与謝郡与謝野町比丘尼城出土1口 京都・梅林寺 金銅装双龍環頭大刀柄頭
京都府福知山市夜久野町小倉田古墳出土1個 大宮賣神社出土品
京都府京丹後市大宮町大宮賣神社出土1括 京都・大宮賣神社 須恵器高杯杯身・杯蓋
京都府舞鶴市大波下古墳群出土2組 京都陶磁器協会 四獣鏡・八乳文鏡
京都府綾部市大畠町出土2面 弁財1号墳出土品
京都府福知山市牧弁財1号墳出土1括 京都国立博物館 鈴鏡
京都府福知山市牧弁財1号墳出土1面 京都国立博物館 須恵器骨蔵器
京都府福知山市梅谷出土2個 京都国立博物館 銅製経筒
京都府宮津市大垣籠神社経塚出土2口 京都・籠神社 銅製経筒・菊花垣根双雀鏡
京都府宮津市大垣眞名井神社経塚出土1口、1面 京都・籠神社 重文 銅製経筒
京都府宮津市大垣籠神社経塚出土2口 京都・籠神社 銅製経筒
京都府宮津市大垣籠神社経塚出土1口 京都・籠神社 重文 菊花双雀鏡・線刻如来鏡像(桜花双鳥鏡)
京都府宮津市大垣籠神社経塚出土2面 京都・籠神社 印仏瓦経
京都府福知山市牧出土1面 陶製甕 経筒外容器
京都府京丹後市大宮町森本出土1個
日本の考古資料
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
考古|3F-2展示室
日本の歴史をさまざまな考古資料からご紹介します。考古資料の多くは遺跡から出土したものです。祀りや儀式などに使う特別な道具もあれば、当時の人々が日常的に使っていた品々もあります。考古の展示を通して、その時代を生きた人々の暮らしや想いを身近に感じていただければと思います。
重文 緑釉経筒 伝和歌山市六十谷出土 当館
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド ナイフ形石器
奈良県香芝市二上山北麓遺跡群出土1括 同志社大学 黒耀石剥片・石核
北海道常呂郡置戸町置戸遺跡出土1括 同志社大学 有舌尖頭器
京都府綴喜郡井手町
上井手出土1個 深鉢
青森県八戸市南郷出土1個 京都国立博物館
(玉木仁太郎氏寄贈)深鉢
長野県飯田市風越遺跡出土1個 浅鉢
新潟県糸魚川市長者ヶ原遺跡出土1個 京都国立博物館 有孔鍔付土器
出土地不明1個 京都国立博物館 打製石器(石鏃・石錐・石匙ほか)
日本各地出土1括 磨製石斧
日本各地出土1括 京都国立博物館
(岡村健守氏寄贈)硬玉(ヒスイ)製大珠
出土地不明2個 深鉢
埼玉県川口市石神貝塚出土1個 注口土器
出土地不明1個 台付鉢
青森県北津軽郡板柳町土井遺跡出土1個 石皿・磨り石
岐阜県高山市出土1括 御物石器
奈良市大森町出土1個 京都国立博物館 結髪土偶
出土地不明1個 壺形土器
広島県山県郡北広島町川井出土1個 重文 丹塗細頸壺
北部九州出土1個 文化庁 弥生土器
大阪府柏原市船橋遺跡出土5個 京都国立博物館 手焙形土器
出土地不明1個 京都国立博物館 石鏃
西日本各地出土1括 石剣
西日本各地出土1括 石包丁
西日本各地出土1括 磨製石斧
西日本各地出土1括 重文 流水文銅鐸
徳島県阿南市山口町末広出土1個 文化庁 銅剣
愛媛県西条市丹原町古田出土1口 京都国立博物館 重文 銅戈
福岡県春日市小倉新池出土1口 京都国立博物館 銅矛
大分県臼杵市下北津留坊主山出土1口 京都国立博物館 重文 東之宮古墳出土品
愛知県犬山市東之宮古墳出土1括 京都国立博物館 「三角縁二神二獣鏡」
白山藪古墳出土品
愛知県名古屋市白山藪古墳出土1括 金銅装双龍環頭太刀柄頭
出土地不明1個 素弁十弁蓮華文軒丸瓦
奈良県高市郡明日香村 飛鳥寺出土1個 素弁十弁蓮華文軒丸瓦
京都市北区北野廃寺出土1個 単弁八弁蓮華文軒丸瓦
奈良県桜井市山田寺跡出土1個 京都国立博物館 複弁八弁蓮華文軒丸瓦
京都府相楽郡精華町里廃寺出土1個 複弁八弁蓮華文軒丸瓦
京都市伏見区法琳寺跡出土1個 三重弧文軒平瓦
京都市伏見区法琳寺跡出土1個 偏行唐草文軒平瓦
奈良県橿原市藤原宮跡出土1個 京都国立博物館 重弁八弁蓮華文軒丸瓦
京都市西区樫原廃寺出土1個 京都国立博物館
(棚橋信文氏寄贈)複弁八弁蓮華文軒丸瓦
奈良県高市郡明日香村大官大寺出土1個 京都国立博物館 複弁八弁蓮華文軒丸瓦
京都府木津川市恭仁宮跡出土1個 京都国立博物館 均整唐草文軒平瓦
奈良市平城宮跡出土1個 複弁八弁蓮華文軒丸瓦
京都府京田辺市三山木廃寺出土1個 京都国立博物館 均整唐草文軒平瓦
京都府京田辺市三山木廃寺出土1個 京都国立博物館 坩堝・羽口・和同開珎(銀銭・銅銭)
京都府木津川市銭司遺跡出土1式 緑釉把手瓶
奈良県御所市増出土1個 京都国立博物館 鬼瓦
京都市平安宮豊楽院跡出土1個 重文 鬼瓦
京都市平安宮跡出土1個 京都国立博物館 緑釉蓮華文軒丸瓦
京都市平安宮跡出土1個 重文 緑釉唐草文軒平瓦
京都市平安宮跡出土1個 京都国立博物館 軒丸瓦・軒平瓦
京都市南区西寺跡出土2個 鳳凰文鴟尾
京都市栗栖野瓦窯出土1個 重文 緑釉経筒
伝和歌山市六十谷出土1口 京都国立博物館 重文 山城国花背別所経塚出土品
京都市左京区花脊別所町出土1括 文化庁 重文 金銅三角五輪塔 1基 滋賀・胡宮神社
時宗の祖師絵伝
2026年2月25日(水)~3月22日(日)
絵巻|2F-1展示室
踊り念仏で知られる時宗。その開祖・一遍(いっぺん、1239~89)の伝記を表した絵巻は、全12巻の国宝「一遍聖絵」がよく知られています。しかし、中近世の時宗寺院においてより広く流布したのは、異なる系統の「遊行上人縁起絵」という全10巻の絵巻でした。宗俊という僧が撰述したとされるこの絵巻は、一遍だけでなく、後半に二祖・他阿(たあ、1237~1319)の行状を収める点が大きな特徴です。祖本は散逸しましたが、多くの写本が残されています。今回はその代表的な作品や関連する時宗祖師の絵伝をご紹介します。
重文 遊行上人縁起絵 巻二上(部分)
京都・金蓮寺
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 遊行上人縁起絵 十巻のうち巻二 10巻のうち1巻 兵庫・真光寺 重文 遊行上人縁起絵 二十巻のうち巻二上、巻二下 20巻のうち2巻 京都・金蓮寺 浄阿上人絵伝 三巻のうち巻下 3巻のうち1巻 京都・金蓮寺
法華経と釈迦の美術
2026年2月25日(水)~3月22日(日)
仏画|2F-2展示室
『法華経』は、釈迦によって説かれたとされますが、実際には没後の大乗(だいじょう)仏教運動の中で整理されたものです。初期の部派仏教は自身の悟りを希求する要素が強かったのですが、大乗仏教はそれを批判し、万人救済も積極的に推し進めようとしました。『法華経』は万人に仏性が宿っており救われると説きますが、これは当時としては革新的に過ぎ、経の中でも「信じられずにこの経の悪口を言う者もあろうが、これが真実だ」と繰り返し述べています。この大乗仏教の精髄というべき『法華経』は日本で親しまれ、万人救済を図ろうとする鎌倉新仏教を生み出す精神的母胎ともなりました。そのため、これにまつわる仏画が多数残されており、日本美術に大きな存在感を示しています。
重文 法華経曼荼羅図 京都・海住山寺
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重美 蓮華経 巻第五 1巻 京都国立博物館
(守屋孝蔵氏収集、守屋美孝氏寄贈)重文 法華経普門品(装飾経) 1巻 京都国立博物館 重文 法華経曼荼羅図 1幅 京都・海住山寺 重文 釈迦三尊像 1幅 徳島・立江寺 重美 釈迦三尊像 1幅 徳島・鶴林寺 釈迦三尊十羅刹女像 1幅 京都・荘厳寺 重文 普賢十羅刹女像 1幅 京都・廬山寺
禅寺の障壁画―旧大徳寺養徳院Ⅱ
2026年2月25日(水)~3月22日(日)
中世絵画|2F-3展示室
京都国立博物館が所蔵する「山水図襖」・「琴棋書画図襖」・「芦雁図襖」は、かつて京都、大徳寺の塔頭である養徳院の本堂(方丈)を飾っていた障壁画群です。その多くは延徳2年(1490)頃、室町幕府の御用絵師の流れを汲む宗継(そうけい、俗姓は小栗)らによって描かれました。中・近世における養徳院の移転や建物の大改造、近代初頭の襖の流出に伴って、これらの絵は何度も大がかりな改変と加筆を受けました。そのため制作当初の全貌を知るのは非常に困難ですが、いずれも現存する日本最古の水墨の障壁画として、美術史上に名高い作品群です。当館では2020~24年度にかけて、これらの襖の解体修理を行いました。今回が修理後、初のお披露目になります。
重文 山水図襖 宗継筆 当館
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 山水図小襖 2面 京都国立博物館 重文 雪景山水図襖 2面 京都国立博物館 重文 芦雁図襖 宗湛・宗継筆 6面 京都国立博物館 重文 山水図襖 宗継筆 4面 京都国立博物館
京都の狩野派―狩野永納・永敬
2026年2月3日(火)~ 3月22日(日)
近世絵画|2F-4展示室
江戸時代、幕府御用絵師となった狩野探幽(たんゆう)を筆頭とする一門は江戸狩野と呼ばれ、幕末にいたるまで画壇の中心的存在として活躍しました。これに対し、幕府に仕えることなく京都に留まり、活動を続けた狩野派画家の系統を京狩野といいます。
その京狩野の3代目にあたるのが永納(えいのう、1631~97)です。父山雪(さんせつ)の学究肌を受け継ぎ、その遺稿をもとに日本初の体系的な美術史の著作となる『本朝画史(ほんちょうがし)』を刊行したことでも知られています。江戸狩野の様式を取り入れた穏健な画風が持ち味ですが、4代目を継いだ長男永敬(えいけい、1662~1702)は、時に力強い線描を駆使した個性的な表現を見せ、のちの曾我蕭白(そがしょうはく、1730~81)へも影響を与えたようです。
三十六歌仙図押絵貼屏風(左隻) 狩野永納筆
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 清水・嵐山図屏風 狩野永納筆 6曲1双 三十六歌仙図押絵貼屏風 狩野永納筆 6曲1双 四季花鳥図屏風 狩野永敬筆 6曲1双 京都国立博物館
清時代の銅版画―乾隆帝と得勝図
2026年2月3日(火)~3月22日(日)
中国絵画|2F-5展示室
清の第六代皇帝である乾隆帝(けんりゅうてい、在位1735~96)は、祖父の康熙帝(こうきてい)・父の雍正帝(ようせいてい)の治世に築かれた基盤の上で、清朝の最盛期を実現しました。領土拡張のため、10回に及ぶ中央アジアへの遠征をしており、そのすべてに勝利して最大領土を治めたことから「十全武功(じゅうぜんぶこう)」と称えられています。乾隆帝はこの功績を自ら記念し、清の宮廷に出仕していたイタリア人のカスティリオーネ(郎世寧、ろうせいねい、1688~1766)ら西洋人画家に、戦勝の情景である「得勝図」を描かせ、フランスに送って銅版画を作成させました。この銅版画にはフランスで刷られた洋紙のものと、中国で刷られた宣紙のものがあり、本展ではその両方をあわせてご紹介します。
準回両部平定得勝図のうち 鄂塁扎拉図(オルイジャラト)の戦い 当館
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 準回両部平定得勝図
下絵作者:カスティリオーネほか1帖 準回両部平定得勝図
下絵作者:カスティリオーネほか19枚のうち10枚 京都国立博物館 平定両金川得勝戦図
下絵作者:姚文瀚ほか14枚のうち4枚
平安時代の仏像
2025年12月16日(火)~2026年3月22日(日)
彫刻|1F-1展示室
平安時代は日本の彫刻史のなかでも、もっとも変化に富んだ時代でした。最澄や空海らによって中国から密教がもたらされた9世紀の仏像と、穏やかな姿が好まれた12世紀の仏像とは印象がまったく異なります。
平安時代の中頃までは、寺院は一部をのぞいてみやこの周辺に置かれました。平安後期にかけて徐々に京内に寺院が造られ、たくさんの仏像が造られました。残念ながら戦乱や天災などで失われてしまったものもありますが、各時代の人びとに守り伝えられ、今もなお多くの仏像が伝えられています。平安時代に思いを馳せながら、じっくりとご覧ください。
重文 千手観音立像 京都・禅海寺
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 国宝 五智如来坐像 5躯 京都・安祥寺 蟠龍石柱 1基 京都・安祥寺 梵天・帝釈天立像 2躯 京都・元慶寺 大日如来坐像 1躯 京都・清水寺 重文 千手観音立像 1躯 京都・禅海寺
神像と師子・狛犬
2025年12月16日(火)~2026年3月22日(日)
彫刻|1F-1展示室
日本の神は元来目に見えない存在でしたが、仏教の影響を受けて神像が造られるようになります。神像は閉ざされた社のなかでまつられるためか小型のものが多く、男神・女神の区別がつけられており、貴族や僧の服装、武装など、人間に近い姿をしています。
師子・狛犬は社殿の前で神を守る役割を担っています。角がなく開口するのが師子、角をもち閉口するのが狛犬で一対になっています。一方で、仏教では仏の説法を百獣の王・獅子が吠えることにたとえ、その象徴として仏前に一対の師子を置く伝統があります。中国で造られた石造と、日本で造られた木造の作品を紹介します。
伝猿田比古神立像 当館
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 神像
その47、その41・603躯 大阪・泉穴師神社 男神坐像 1躯 京都・薭田野神社 僧形神坐像 1躯 大阪・金剛寺 僧形神坐像 1軀 伝宇賀御魂神立像
伝猿田比古神立像2躯 京都国立博物館 重文 石造狛犬 1対 京都・由岐神社 石造師子 1躯 重文 師子・狛犬 1対 滋賀・御上神社 師子・狛犬 1対 重文 師子・狛犬 1対 滋賀・大宝神社
神護寺経―根本御経と金泥一切経、法華会御経―
2026年2月25日(水)~3月22日(日)
書跡|1F-3展示室
都の西北を守護する古刹、高雄山神護寺の歴史を伝える『神護寺略記』には、当時(鎌倉時代後期)の経蔵の様子が記されています。そこには「根本御経」「金泥一切経」「唐本経」の三部の一切経、そして、紺紙金字の『法華経』『無量義経』『観普賢経(かんふげんきょう)』十巻が「法華会御経」として納められていたことが記されています。これらの内、版本である「唐本経」を除いた「根本御経」「金泥一切経」「法華会御経」と考えられる写経を展示いたします。往時の神護寺を彷彿とさせる優品をご堪能ください。
カジュアル&デラックス—高台寺蒔絵
2026年2月4日(水)~3月22日(日)
漆工|1F-6展示室
蒔絵は、漆の接着力で金属粉を蒔きつけ、絵を表す技法です。漆は貴重で、さらに金銀などを惜しみなく用い、手間もかかるため、かつては神仏への捧げ物や貴族の生活を彩るものでした。豊臣秀吉の天下統一後、職人が増え、多くの蒔絵屋が登場します。城持ちとなった武将たちは蒔絵を好み、食器や文書箱から建物の部材、風呂桶までを蒔絵で飾りました。新参の職人たちも手がけた、手早く豪華に画面を覆う作風は、その漆器を多く伝える秀吉夫妻の菩提寺・高台寺にちなみ、高台寺蒔絵と呼ばれています。
菊蒔絵器局 当館
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 楓桐菊蒔絵薬味壷 1個 京都・高台寺
高台寺蒔絵重文 秋草蒔絵歌書箪笥 1基 京都・高台寺 秋草蒔絵徳利 1口 京都国立博物館 重文 菊桐蒔絵提子 1口 京都・高台寺 菊桐紋蒔絵三方 1基 桐紋蒔絵四重椀および腰高 7口 京都・正伝永源院 重文 松竹菊桐蒔絵懸盤 1基 京都・高台寺 菊桐紋蒔絵水次・飯器 1括 京都・妙法院 桐桔梗折墨紋散蒔絵飯器
加藤清正所用1合 京都国立博物館
(井田三郎氏寄贈)重文 菊桐蒔絵提灯 1張 京都・高台寺 菊桐紋蒔絵眉作箱 1合 和歌山・勝利寺
(慈尊院管理)菊桐蒔絵耳盥 1面 京都国立博物館 重文 菊桐蒔絵刀掛 1基 京都・高台寺 菊蒔絵器局 1基 京都国立博物館
(田村伎都子氏寄贈)菊蒔絵箪笥 1基 京都・仁和寺 秋草桐紋蒔絵長持 1棹 京都・知恩院 重文 菊蔦蒔絵椅子 1基 京都・高台寺 重文 西王母蒔絵椅子 1基 京都・高台寺 重文 桐蒔絵棚 1基 京都・高台寺
同時開催の名品ギャラリー特別展観覧料が必要
明末清初の五彩磁器
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
陶磁|3F-1展示室
明時代末から清時代の初め、16世紀末から17世紀にかけての時期は、欧州文化の世界的な広がりによって東洋と西洋との交流が行われ、大きな変革期となった時代です。日本でも幅広い分野に影響を与え、江戸時代の日本文化を発展させる契機となりました。陶磁器についても伊万里の色絵磁器や京焼の色絵陶器などをはじめ、その影響を受けたものが数多くつくりだされています。
ここでは日本のやきものに大きな影響を与えたものの中で、色絵祥瑞(いろえしょんずい)、南京赤絵(なんきんあかえ)、康煕五彩(こうきごさい)と呼ばれ、日本の色絵磁器の成立と発展に影響を与えた五彩磁器を紹介します。
五彩桃松鹿文輪花皿 大明嘉靖年製銘 景徳鎮窯 当館
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 五彩桃松鹿文輪花皿
大明嘉靖年製銘 景徳鎮窯1枚 京都国立博物館 五彩兎鶴捻文輪花皿
大明成化年製銘 景徳鎮窯1枚 京都国立博物館 五彩牡丹花卉魚文輪花皿
景徳鎮窯1枚 京都国立博物館 五彩家鶏文皿
景徳鎮窯1枚 京都国立博物館 五彩双魚捻花文輪花皿
景徳鎮窯1枚 京都国立博物館 五彩羅漢双鶴文皿
天下太平銘 景徳鎮窯1枚 京都国立博物館 五彩飛馬文皿
景徳鎮窯1枚 京都国立博物館 五彩仙人文獅子香炉
成化年製銘 景徳鎮窯1枚 京都国立博物館
(藤原忠一郎氏寄贈)五彩花卉文皿
景徳鎮窯1枚 京都国立博物館 五彩花卉雀文皿
景徳鎮窯1枚 京都国立博物館 五彩柳梅燕文八角皿
景徳鎮窯1枚 京都国立博物館 五彩花鳥文蓋壺
景徳鎮窯1合 京都国立博物館
日本と東洋のやきもの
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
陶磁|3F-1展示室
やきものは鑑賞するだけでなく、食器や日常の調度品などに多く用いられており、私たちにとって身近な工芸品といえます。特に東アジア各地では、文様や形、色に至るまで多種多様なものが作られ、その用途も幅広いものです。また、やきものは産地により、磁器や陶器といった材質や、土や釉薬の原料、装飾や焼成の技術に強い個性を持っています。 日本と中国、朝鮮半島を中心に、東アジア地域でつくられたやきものの個性やその魅力について紹介します。
重文 色絵釘隠 伝野々村仁清作 当館
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 色絵若松図茶壺
野々村仁清作1口 文化庁 重文 色絵釘隠
伝野々村仁清作21個 京都国立博物館 三彩婦女俑 1躯 京都国立博物館
(佐佐木茂索氏収集、佐佐木泰子氏寄贈)緑釉鴨池 1口 京都国立博物館 加彩文官俑 1躯 京都国立博物館
(松井宏次氏寄贈)加彩武人俑 1躯 京都国立博物館
(松井宏次氏寄贈)加彩馬俑 1躯 京都国立博物館
(松井宏次氏寄贈)褐釉男子立俑 1躯 京都国立博物館 褐釉男子立俑 1躯 京都国立博物館 三彩馬俑 1躯 京都国立博物館
(錢高久吉氏寄贈)三彩明器 伝洛陽北邙山出土
三彩文官 1対
三彩神王 1対
三彩魌頭 1対
三彩馬俑 1対
三彩胡人 1躯
三彩駱駝俑 1対1括11躯 京都国立博物館 重文 青磁水注
越州窯1口 京都国立博物館 青磁多嘴瓶
龍泉窯1口 京都国立博物館
(矢原郁子氏寄贈)黄釉刻花牡丹文瓶
乾瓦窯1口 京都国立博物館 白釉刻花牡丹唐草文枕
磁州窯系1口 白地線彫牡丹文洗
磁州窯1口 京都国立博物館 白地黒花牡丹文瓶
磁州窯系1口 京都国立博物館
(錢高久吉氏寄贈)青磁刻花牡丹唐草文象耳花瓶
龍泉窯1口 京都国立博物館
(柳孝氏寄贈)青花三国志文壺 1口 京都国立博物館 青花回教文字文筆筒
景徳鎮窯1口 京都国立博物館 粉青沙器掻落蓮池文扁壺 1口 京都国立博物館
(笹川正誠氏寄贈)青花丸に梅枝文壺 1口 京都国立博物館
(笹川正誠氏寄贈)青花草花文四方瓶 1口 京都国立博物館
(笹川正誠氏寄贈)重文 銹絵寒山拾得図角皿
尾形光琳画 尾形乾山作1対 京都国立博物館 御本立鶴文水指 1口 京都・久昌院 御本写立鶴文茶碗
初代清水六兵衛作1口 御本写立鶴文茶碗
仁阿弥道八(二代高橋道八)作1口 京都・正伝永源院 重美 赤絵十二支四神鏡文皿
奥田頴川作1枚 京都・大統院 色絵花卉南天図手焙
仁阿弥道八(二代高橋道八)作 谷文晁ほか画1口 京都・両足院 御本立鶴茶碗 1口
京都北部の考古資料
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
考古|3F-2展示室
丹後地域と丹波地域の一部から成る京都北部は、日本海と山に囲まれ、古くから国内外との交流が盛んでした。縄文時代前期後半には丸木舟で外海を往来していたことが発掘調査からわかっています。弥生時代や古墳時代には大型の墳墓が造られ、その特色ある様相は丹後王国とも称されるゆえんとなりました。平安時代以降は都との密接なつながりを持ちつつ、独自の美術や信仰を育んでいたことが、経塚出土遺物などからもわかります。本展示では縄文時代から中世までの考古資料を通して、京都北部の豊かな文化の一端をご紹介します。
鈴鏡 京都府福知山市牧弁財1号墳出土 当館
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 縄文土器片
京都府舞鶴市由良川川底出土1括 京都国立博物館
(矢田梧郎氏寄贈)石棒
京都府舞鶴市由良川川底出土1個 京都国立博物館
(矢田梧郎氏寄贈)重美 流水文銅鐸
京都府与謝郡与謝野町明石出土1口 京都国立博物館 重文 銅鐸
京都府与謝郡与謝野町比丘尼城出土1口 京都・梅林寺 金銅装双龍環頭大刀柄頭
京都府福知山市夜久野町小倉田古墳出土1個 大宮賣神社出土品
京都府京丹後市大宮町大宮賣神社出土1括 京都・大宮賣神社 須恵器高杯杯身・杯蓋
京都府舞鶴市大波下古墳群出土2組 京都陶磁器協会 四獣鏡・八乳文鏡
京都府綾部市大畠町出土2面 弁財1号墳出土品
京都府福知山市牧弁財1号墳出土1括 京都国立博物館 鈴鏡
京都府福知山市牧弁財1号墳出土1面 京都国立博物館 須恵器骨蔵器
京都府福知山市梅谷出土2個 京都国立博物館 銅製経筒
京都府宮津市大垣籠神社経塚出土2口 京都・籠神社 銅製経筒・菊花垣根双雀鏡
京都府宮津市大垣眞名井神社経塚出土1口、1面 京都・籠神社 重文 銅製経筒
京都府宮津市大垣籠神社経塚出土2口 京都・籠神社 銅製経筒
京都府宮津市大垣籠神社経塚出土1口 京都・籠神社 重文 菊花双雀鏡・線刻如来鏡像(桜花双鳥鏡)
京都府宮津市大垣籠神社経塚出土2面 京都・籠神社 印仏瓦経
京都府福知山市牧出土1面 陶製甕 経筒外容器
京都府京丹後市大宮町森本出土1個
日本の考古資料
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
考古|3F-2展示室
日本の歴史をさまざまな考古資料からご紹介します。考古資料の多くは遺跡から出土したものです。祀りや儀式などに使う特別な道具もあれば、当時の人々が日常的に使っていた品々もあります。考古の展示を通して、その時代を生きた人々の暮らしや想いを身近に感じていただければと思います。
重文 緑釉経筒 伝和歌山市六十谷出土 当館
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド ナイフ形石器
奈良県香芝市二上山北麓遺跡群出土1括 同志社大学 黒耀石剥片・石核
北海道常呂郡置戸町置戸遺跡出土1括 同志社大学 有舌尖頭器
京都府綴喜郡井手町
上井手出土1個 深鉢
青森県八戸市南郷出土1個 京都国立博物館
(玉木仁太郎氏寄贈)深鉢
長野県飯田市風越遺跡出土1個 浅鉢
新潟県糸魚川市長者ヶ原遺跡出土1個 京都国立博物館 有孔鍔付土器
出土地不明1個 京都国立博物館 打製石器(石鏃・石錐・石匙ほか)
日本各地出土1括 磨製石斧
日本各地出土1括 京都国立博物館
(岡村健守氏寄贈)硬玉(ヒスイ)製大珠
出土地不明2個 深鉢
埼玉県川口市石神貝塚出土1個 注口土器
出土地不明1個 台付鉢
青森県北津軽郡板柳町土井遺跡出土1個 石皿・磨り石
岐阜県高山市出土1括 御物石器
奈良市大森町出土1個 京都国立博物館 結髪土偶
出土地不明1個 壺形土器
広島県山県郡北広島町川井出土1個 重文 丹塗細頸壺
北部九州出土1個 文化庁 弥生土器
大阪府柏原市船橋遺跡出土5個 京都国立博物館 手焙形土器
出土地不明1個 京都国立博物館 石鏃
西日本各地出土1括 石剣
西日本各地出土1括 石包丁
西日本各地出土1括 磨製石斧
西日本各地出土1括 重文 流水文銅鐸
徳島県阿南市山口町末広出土1個 文化庁 銅剣
愛媛県西条市丹原町古田出土1口 京都国立博物館 重文 銅戈
福岡県春日市小倉新池出土1口 京都国立博物館 銅矛
大分県臼杵市下北津留坊主山出土1口 京都国立博物館 重文 東之宮古墳出土品
愛知県犬山市東之宮古墳出土1括 京都国立博物館 「三角縁二神二獣鏡」
白山藪古墳出土品
愛知県名古屋市白山藪古墳出土1括 金銅装双龍環頭太刀柄頭
出土地不明1個 素弁十弁蓮華文軒丸瓦
奈良県高市郡明日香村 飛鳥寺出土1個 素弁十弁蓮華文軒丸瓦
京都市北区北野廃寺出土1個 単弁八弁蓮華文軒丸瓦
奈良県桜井市山田寺跡出土1個 京都国立博物館 複弁八弁蓮華文軒丸瓦
京都府相楽郡精華町里廃寺出土1個 複弁八弁蓮華文軒丸瓦
京都市伏見区法琳寺跡出土1個 三重弧文軒平瓦
京都市伏見区法琳寺跡出土1個 偏行唐草文軒平瓦
奈良県橿原市藤原宮跡出土1個 京都国立博物館 重弁八弁蓮華文軒丸瓦
京都市西区樫原廃寺出土1個 京都国立博物館
(棚橋信文氏寄贈)複弁八弁蓮華文軒丸瓦
奈良県高市郡明日香村大官大寺出土1個 京都国立博物館 複弁八弁蓮華文軒丸瓦
京都府木津川市恭仁宮跡出土1個 京都国立博物館 均整唐草文軒平瓦
奈良市平城宮跡出土1個 複弁八弁蓮華文軒丸瓦
京都府京田辺市三山木廃寺出土1個 京都国立博物館 均整唐草文軒平瓦
京都府京田辺市三山木廃寺出土1個 京都国立博物館 坩堝・羽口・和同開珎(銀銭・銅銭)
京都府木津川市銭司遺跡出土1式 緑釉把手瓶
奈良県御所市増出土1個 京都国立博物館 鬼瓦
京都市平安宮豊楽院跡出土1個 重文 鬼瓦
京都市平安宮跡出土1個 京都国立博物館 緑釉蓮華文軒丸瓦
京都市平安宮跡出土1個 重文 緑釉唐草文軒平瓦
京都市平安宮跡出土1個 京都国立博物館 軒丸瓦・軒平瓦
京都市南区西寺跡出土2個 鳳凰文鴟尾
京都市栗栖野瓦窯出土1個 重文 緑釉経筒
伝和歌山市六十谷出土1口 京都国立博物館 重文 山城国花背別所経塚出土品
京都市左京区花脊別所町出土1括 文化庁 重文 金銅三角五輪塔 1基 滋賀・胡宮神社
時宗の祖師絵伝
2026年2月25日(水)~3月22日(日)
絵巻|2F-1展示室
踊り念仏で知られる時宗。その開祖・一遍(いっぺん、1239~89)の伝記を表した絵巻は、全12巻の国宝「一遍聖絵」がよく知られています。しかし、中近世の時宗寺院においてより広く流布したのは、異なる系統の「遊行上人縁起絵」という全10巻の絵巻でした。宗俊という僧が撰述したとされるこの絵巻は、一遍だけでなく、後半に二祖・他阿(たあ、1237~1319)の行状を収める点が大きな特徴です。祖本は散逸しましたが、多くの写本が残されています。今回はその代表的な作品や関連する時宗祖師の絵伝をご紹介します。
重文 遊行上人縁起絵 巻二上(部分)
京都・金蓮寺
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 遊行上人縁起絵 十巻のうち巻二 10巻のうち1巻 兵庫・真光寺 重文 遊行上人縁起絵 二十巻のうち巻二上、巻二下 20巻のうち2巻 京都・金蓮寺 浄阿上人絵伝 三巻のうち巻下 3巻のうち1巻 京都・金蓮寺
法華経と釈迦の美術
2026年2月25日(水)~3月22日(日)
仏画|2F-2展示室
『法華経』は、釈迦によって説かれたとされますが、実際には没後の大乗(だいじょう)仏教運動の中で整理されたものです。初期の部派仏教は自身の悟りを希求する要素が強かったのですが、大乗仏教はそれを批判し、万人救済も積極的に推し進めようとしました。『法華経』は万人に仏性が宿っており救われると説きますが、これは当時としては革新的に過ぎ、経の中でも「信じられずにこの経の悪口を言う者もあろうが、これが真実だ」と繰り返し述べています。この大乗仏教の精髄というべき『法華経』は日本で親しまれ、万人救済を図ろうとする鎌倉新仏教を生み出す精神的母胎ともなりました。そのため、これにまつわる仏画が多数残されており、日本美術に大きな存在感を示しています。
重文 法華経曼荼羅図 京都・海住山寺
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重美 蓮華経 巻第五 1巻 京都国立博物館
(守屋孝蔵氏収集、守屋美孝氏寄贈)重文 法華経普門品(装飾経) 1巻 京都国立博物館 重文 法華経曼荼羅図 1幅 京都・海住山寺 重文 釈迦三尊像 1幅 徳島・立江寺 重美 釈迦三尊像 1幅 徳島・鶴林寺 釈迦三尊十羅刹女像 1幅 京都・荘厳寺 重文 普賢十羅刹女像 1幅 京都・廬山寺
禅寺の障壁画―旧大徳寺養徳院Ⅱ
2026年2月25日(水)~3月22日(日)
中世絵画|2F-3展示室
京都国立博物館が所蔵する「山水図襖」・「琴棋書画図襖」・「芦雁図襖」は、かつて京都、大徳寺の塔頭である養徳院の本堂(方丈)を飾っていた障壁画群です。その多くは延徳2年(1490)頃、室町幕府の御用絵師の流れを汲む宗継(そうけい、俗姓は小栗)らによって描かれました。中・近世における養徳院の移転や建物の大改造、近代初頭の襖の流出に伴って、これらの絵は何度も大がかりな改変と加筆を受けました。そのため制作当初の全貌を知るのは非常に困難ですが、いずれも現存する日本最古の水墨の障壁画として、美術史上に名高い作品群です。当館では2020~24年度にかけて、これらの襖の解体修理を行いました。今回が修理後、初のお披露目になります。
重文 山水図襖 宗継筆 当館
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 山水図小襖 2面 京都国立博物館 重文 雪景山水図襖 2面 京都国立博物館 重文 芦雁図襖 宗湛・宗継筆 6面 京都国立博物館 重文 山水図襖 宗継筆 4面 京都国立博物館
京都の狩野派―狩野永納・永敬
2026年2月3日(火)~ 3月22日(日)
近世絵画|2F-4展示室
江戸時代、幕府御用絵師となった狩野探幽(たんゆう)を筆頭とする一門は江戸狩野と呼ばれ、幕末にいたるまで画壇の中心的存在として活躍しました。これに対し、幕府に仕えることなく京都に留まり、活動を続けた狩野派画家の系統を京狩野といいます。
その京狩野の3代目にあたるのが永納(えいのう、1631~97)です。父山雪(さんせつ)の学究肌を受け継ぎ、その遺稿をもとに日本初の体系的な美術史の著作となる『本朝画史(ほんちょうがし)』を刊行したことでも知られています。江戸狩野の様式を取り入れた穏健な画風が持ち味ですが、4代目を継いだ長男永敬(えいけい、1662~1702)は、時に力強い線描を駆使した個性的な表現を見せ、のちの曾我蕭白(そがしょうはく、1730~81)へも影響を与えたようです。
三十六歌仙図押絵貼屏風(左隻) 狩野永納筆
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 清水・嵐山図屏風 狩野永納筆 6曲1双 三十六歌仙図押絵貼屏風 狩野永納筆 6曲1双 四季花鳥図屏風 狩野永敬筆 6曲1双 京都国立博物館
清時代の銅版画―乾隆帝と得勝図
2026年2月3日(火)~3月22日(日)
中国絵画|2F-5展示室
清の第六代皇帝である乾隆帝(けんりゅうてい、在位1735~96)は、祖父の康熙帝(こうきてい)・父の雍正帝(ようせいてい)の治世に築かれた基盤の上で、清朝の最盛期を実現しました。領土拡張のため、10回に及ぶ中央アジアへの遠征をしており、そのすべてに勝利して最大領土を治めたことから「十全武功(じゅうぜんぶこう)」と称えられています。乾隆帝はこの功績を自ら記念し、清の宮廷に出仕していたイタリア人のカスティリオーネ(郎世寧、ろうせいねい、1688~1766)ら西洋人画家に、戦勝の情景である「得勝図」を描かせ、フランスに送って銅版画を作成させました。この銅版画にはフランスで刷られた洋紙のものと、中国で刷られた宣紙のものがあり、本展ではその両方をあわせてご紹介します。
準回両部平定得勝図のうち 鄂塁扎拉図(オルイジャラト)の戦い 当館
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 準回両部平定得勝図
下絵作者:カスティリオーネほか1帖 準回両部平定得勝図
下絵作者:カスティリオーネほか19枚のうち10枚 京都国立博物館 平定両金川得勝戦図
下絵作者:姚文瀚ほか14枚のうち4枚
平安時代の仏像
2025年12月16日(火)~2026年3月22日(日)
彫刻|1F-1展示室
平安時代は日本の彫刻史のなかでも、もっとも変化に富んだ時代でした。最澄や空海らによって中国から密教がもたらされた9世紀の仏像と、穏やかな姿が好まれた12世紀の仏像とは印象がまったく異なります。
平安時代の中頃までは、寺院は一部をのぞいてみやこの周辺に置かれました。平安後期にかけて徐々に京内に寺院が造られ、たくさんの仏像が造られました。残念ながら戦乱や天災などで失われてしまったものもありますが、各時代の人びとに守り伝えられ、今もなお多くの仏像が伝えられています。平安時代に思いを馳せながら、じっくりとご覧ください。
重文 千手観音立像 京都・禅海寺
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 国宝 五智如来坐像 5躯 京都・安祥寺 蟠龍石柱 1基 京都・安祥寺 梵天・帝釈天立像 2躯 京都・元慶寺 大日如来坐像 1躯 京都・清水寺 重文 千手観音立像 1躯 京都・禅海寺
神像と師子・狛犬
2025年12月16日(火)~2026年3月22日(日)
彫刻|1F-1展示室
日本の神は元来目に見えない存在でしたが、仏教の影響を受けて神像が造られるようになります。神像は閉ざされた社のなかでまつられるためか小型のものが多く、男神・女神の区別がつけられており、貴族や僧の服装、武装など、人間に近い姿をしています。
師子・狛犬は社殿の前で神を守る役割を担っています。角がなく開口するのが師子、角をもち閉口するのが狛犬で一対になっています。一方で、仏教では仏の説法を百獣の王・獅子が吠えることにたとえ、その象徴として仏前に一対の師子を置く伝統があります。中国で造られた石造と、日本で造られた木造の作品を紹介します。
伝猿田比古神立像 当館
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 神像
その47、その41・603躯 大阪・泉穴師神社 男神坐像 1躯 京都・薭田野神社 僧形神坐像 1躯 大阪・金剛寺 僧形神坐像 1軀 伝宇賀御魂神立像
伝猿田比古神立像2躯 京都国立博物館 重文 石造狛犬 1対 京都・由岐神社 石造師子 1躯 重文 師子・狛犬 1対 滋賀・御上神社 師子・狛犬 1対 重文 師子・狛犬 1対 滋賀・大宝神社
神護寺経―根本御経と金泥一切経、法華会御経―
2026年2月25日(水)~3月22日(日)
書跡|1F-3展示室
都の西北を守護する古刹、高雄山神護寺の歴史を伝える『神護寺略記』には、当時(鎌倉時代後期)の経蔵の様子が記されています。そこには「根本御経」「金泥一切経」「唐本経」の三部の一切経、そして、紺紙金字の『法華経』『無量義経』『観普賢経(かんふげんきょう)』十巻が「法華会御経」として納められていたことが記されています。これらの内、版本である「唐本経」を除いた「根本御経」「金泥一切経」「法華会御経」と考えられる写経を展示いたします。往時の神護寺を彷彿とさせる優品をご堪能ください。
カジュアル&デラックス—高台寺蒔絵
2026年2月4日(水)~3月22日(日)
漆工|1F-6展示室
蒔絵は、漆の接着力で金属粉を蒔きつけ、絵を表す技法です。漆は貴重で、さらに金銀などを惜しみなく用い、手間もかかるため、かつては神仏への捧げ物や貴族の生活を彩るものでした。豊臣秀吉の天下統一後、職人が増え、多くの蒔絵屋が登場します。城持ちとなった武将たちは蒔絵を好み、食器や文書箱から建物の部材、風呂桶までを蒔絵で飾りました。新参の職人たちも手がけた、手早く豪華に画面を覆う作風は、その漆器を多く伝える秀吉夫妻の菩提寺・高台寺にちなみ、高台寺蒔絵と呼ばれています。
菊蒔絵器局 当館
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 楓桐菊蒔絵薬味壷 1個 京都・高台寺
高台寺蒔絵重文 秋草蒔絵歌書箪笥 1基 京都・高台寺 秋草蒔絵徳利 1口 京都国立博物館 重文 菊桐蒔絵提子 1口 京都・高台寺 菊桐紋蒔絵三方 1基 桐紋蒔絵四重椀および腰高 7口 京都・正伝永源院 重文 松竹菊桐蒔絵懸盤 1基 京都・高台寺 菊桐紋蒔絵水次・飯器 1括 京都・妙法院 桐桔梗折墨紋散蒔絵飯器
加藤清正所用1合 京都国立博物館
(井田三郎氏寄贈)重文 菊桐蒔絵提灯 1張 京都・高台寺 菊桐紋蒔絵眉作箱 1合 和歌山・勝利寺
(慈尊院管理)菊桐蒔絵耳盥 1面 京都国立博物館 重文 菊桐蒔絵刀掛 1基 京都・高台寺 菊蒔絵器局 1基 京都国立博物館
(田村伎都子氏寄贈)菊蒔絵箪笥 1基 京都・仁和寺 秋草桐紋蒔絵長持 1棹 京都・知恩院 重文 菊蔦蒔絵椅子 1基 京都・高台寺 重文 西王母蒔絵椅子 1基 京都・高台寺 重文 桐蒔絵棚 1基 京都・高台寺
同時開催の名品ギャラリー特別展観覧料が必要
時宗の祖師絵伝
2026年2月25日(水)~3月22日(日)
絵巻|2F-1展示室
踊り念仏で知られる時宗。その開祖・一遍(いっぺん、1239~89)の伝記を表した絵巻は、全12巻の国宝「一遍聖絵」がよく知られています。しかし、中近世の時宗寺院においてより広く流布したのは、異なる系統の「遊行上人縁起絵」という全10巻の絵巻でした。宗俊という僧が撰述したとされるこの絵巻は、一遍だけでなく、後半に二祖・他阿(たあ、1237~1319)の行状を収める点が大きな特徴です。祖本は散逸しましたが、多くの写本が残されています。今回はその代表的な作品や関連する時宗祖師の絵伝をご紹介します。
重文 遊行上人縁起絵 巻二上(部分)
京都・金蓮寺
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 遊行上人縁起絵 十巻のうち巻二 10巻のうち1巻 兵庫・真光寺 重文 遊行上人縁起絵 二十巻のうち巻二上、巻二下 20巻のうち2巻 京都・金蓮寺 浄阿上人絵伝 三巻のうち巻下 3巻のうち1巻 京都・金蓮寺
法華経と釈迦の美術
2026年2月25日(水)~3月22日(日)
仏画|2F-2展示室
『法華経』は、釈迦によって説かれたとされますが、実際には没後の大乗(だいじょう)仏教運動の中で整理されたものです。初期の部派仏教は自身の悟りを希求する要素が強かったのですが、大乗仏教はそれを批判し、万人救済も積極的に推し進めようとしました。『法華経』は万人に仏性が宿っており救われると説きますが、これは当時としては革新的に過ぎ、経の中でも「信じられずにこの経の悪口を言う者もあろうが、これが真実だ」と繰り返し述べています。この大乗仏教の精髄というべき『法華経』は日本で親しまれ、万人救済を図ろうとする鎌倉新仏教を生み出す精神的母胎ともなりました。そのため、これにまつわる仏画が多数残されており、日本美術に大きな存在感を示しています。
重文 法華経曼荼羅図 京都・海住山寺
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重美 蓮華経 巻第五 1巻 京都国立博物館
(守屋孝蔵氏収集、守屋美孝氏寄贈)重文 法華経普門品(装飾経) 1巻 京都国立博物館 重文 法華経曼荼羅図 1幅 京都・海住山寺 重文 釈迦三尊像 1幅 徳島・立江寺 重美 釈迦三尊像 1幅 徳島・鶴林寺 釈迦三尊十羅刹女像 1幅 京都・荘厳寺 重文 普賢十羅刹女像 1幅 京都・廬山寺
禅寺の障壁画―旧大徳寺養徳院Ⅱ
2026年2月25日(水)~3月22日(日)
中世絵画|2F-3展示室
京都国立博物館が所蔵する「山水図襖」・「琴棋書画図襖」・「芦雁図襖」は、かつて京都、大徳寺の塔頭である養徳院の本堂(方丈)を飾っていた障壁画群です。その多くは延徳2年(1490)頃、室町幕府の御用絵師の流れを汲む宗継(そうけい、俗姓は小栗)らによって描かれました。中・近世における養徳院の移転や建物の大改造、近代初頭の襖の流出に伴って、これらの絵は何度も大がかりな改変と加筆を受けました。そのため制作当初の全貌を知るのは非常に困難ですが、いずれも現存する日本最古の水墨の障壁画として、美術史上に名高い作品群です。当館では2020~24年度にかけて、これらの襖の解体修理を行いました。今回が修理後、初のお披露目になります。
重文 山水図襖 宗継筆 当館
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 山水図小襖 2面 京都国立博物館 重文 雪景山水図襖 2面 京都国立博物館 重文 芦雁図襖 宗湛・宗継筆 6面 京都国立博物館 重文 山水図襖 宗継筆 4面 京都国立博物館
京都の狩野派―狩野永納・永敬
2026年2月3日(火)~ 3月22日(日)
近世絵画|2F-4展示室
江戸時代、幕府御用絵師となった狩野探幽(たんゆう)を筆頭とする一門は江戸狩野と呼ばれ、幕末にいたるまで画壇の中心的存在として活躍しました。これに対し、幕府に仕えることなく京都に留まり、活動を続けた狩野派画家の系統を京狩野といいます。
その京狩野の3代目にあたるのが永納(えいのう、1631~97)です。父山雪(さんせつ)の学究肌を受け継ぎ、その遺稿をもとに日本初の体系的な美術史の著作となる『本朝画史(ほんちょうがし)』を刊行したことでも知られています。江戸狩野の様式を取り入れた穏健な画風が持ち味ですが、4代目を継いだ長男永敬(えいけい、1662~1702)は、時に力強い線描を駆使した個性的な表現を見せ、のちの曾我蕭白(そがしょうはく、1730~81)へも影響を与えたようです。
三十六歌仙図押絵貼屏風(左隻) 狩野永納筆
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 清水・嵐山図屏風 狩野永納筆 6曲1双 三十六歌仙図押絵貼屏風 狩野永納筆 6曲1双 四季花鳥図屏風 狩野永敬筆 6曲1双 京都国立博物館
清時代の銅版画―乾隆帝と得勝図
2026年2月3日(火)~3月22日(日)
中国絵画|2F-5展示室
清の第六代皇帝である乾隆帝(けんりゅうてい、在位1735~96)は、祖父の康熙帝(こうきてい)・父の雍正帝(ようせいてい)の治世に築かれた基盤の上で、清朝の最盛期を実現しました。領土拡張のため、10回に及ぶ中央アジアへの遠征をしており、そのすべてに勝利して最大領土を治めたことから「十全武功(じゅうぜんぶこう)」と称えられています。乾隆帝はこの功績を自ら記念し、清の宮廷に出仕していたイタリア人のカスティリオーネ(郎世寧、ろうせいねい、1688~1766)ら西洋人画家に、戦勝の情景である「得勝図」を描かせ、フランスに送って銅版画を作成させました。この銅版画にはフランスで刷られた洋紙のものと、中国で刷られた宣紙のものがあり、本展ではその両方をあわせてご紹介します。
準回両部平定得勝図のうち 鄂塁扎拉図(オルイジャラト)の戦い 当館
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 準回両部平定得勝図
下絵作者:カスティリオーネほか1帖 準回両部平定得勝図
下絵作者:カスティリオーネほか19枚のうち10枚 京都国立博物館 平定両金川得勝戦図
下絵作者:姚文瀚ほか14枚のうち4枚
平安時代の仏像
2025年12月16日(火)~2026年3月22日(日)
彫刻|1F-1展示室
平安時代は日本の彫刻史のなかでも、もっとも変化に富んだ時代でした。最澄や空海らによって中国から密教がもたらされた9世紀の仏像と、穏やかな姿が好まれた12世紀の仏像とは印象がまったく異なります。
平安時代の中頃までは、寺院は一部をのぞいてみやこの周辺に置かれました。平安後期にかけて徐々に京内に寺院が造られ、たくさんの仏像が造られました。残念ながら戦乱や天災などで失われてしまったものもありますが、各時代の人びとに守り伝えられ、今もなお多くの仏像が伝えられています。平安時代に思いを馳せながら、じっくりとご覧ください。
重文 千手観音立像 京都・禅海寺
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 国宝 五智如来坐像 5躯 京都・安祥寺 蟠龍石柱 1基 京都・安祥寺 梵天・帝釈天立像 2躯 京都・元慶寺 大日如来坐像 1躯 京都・清水寺 重文 千手観音立像 1躯 京都・禅海寺
神像と師子・狛犬
2025年12月16日(火)~2026年3月22日(日)
彫刻|1F-1展示室
日本の神は元来目に見えない存在でしたが、仏教の影響を受けて神像が造られるようになります。神像は閉ざされた社のなかでまつられるためか小型のものが多く、男神・女神の区別がつけられており、貴族や僧の服装、武装など、人間に近い姿をしています。
師子・狛犬は社殿の前で神を守る役割を担っています。角がなく開口するのが師子、角をもち閉口するのが狛犬で一対になっています。一方で、仏教では仏の説法を百獣の王・獅子が吠えることにたとえ、その象徴として仏前に一対の師子を置く伝統があります。中国で造られた石造と、日本で造られた木造の作品を紹介します。
伝猿田比古神立像 当館
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 神像
その47、その41・603躯 大阪・泉穴師神社 男神坐像 1躯 京都・薭田野神社 僧形神坐像 1躯 大阪・金剛寺 僧形神坐像 1軀 伝宇賀御魂神立像
伝猿田比古神立像2躯 京都国立博物館 重文 石造狛犬 1対 京都・由岐神社 石造師子 1躯 重文 師子・狛犬 1対 滋賀・御上神社 師子・狛犬 1対 重文 師子・狛犬 1対 滋賀・大宝神社
神護寺経―根本御経と金泥一切経、法華会御経―
2026年2月25日(水)~3月22日(日)
書跡|1F-3展示室
都の西北を守護する古刹、高雄山神護寺の歴史を伝える『神護寺略記』には、当時(鎌倉時代後期)の経蔵の様子が記されています。そこには「根本御経」「金泥一切経」「唐本経」の三部の一切経、そして、紺紙金字の『法華経』『無量義経』『観普賢経(かんふげんきょう)』十巻が「法華会御経」として納められていたことが記されています。これらの内、版本である「唐本経」を除いた「根本御経」「金泥一切経」「法華会御経」と考えられる写経を展示いたします。往時の神護寺を彷彿とさせる優品をご堪能ください。
カジュアル&デラックス—高台寺蒔絵
2026年2月4日(水)~3月22日(日)
漆工|1F-6展示室
蒔絵は、漆の接着力で金属粉を蒔きつけ、絵を表す技法です。漆は貴重で、さらに金銀などを惜しみなく用い、手間もかかるため、かつては神仏への捧げ物や貴族の生活を彩るものでした。豊臣秀吉の天下統一後、職人が増え、多くの蒔絵屋が登場します。城持ちとなった武将たちは蒔絵を好み、食器や文書箱から建物の部材、風呂桶までを蒔絵で飾りました。新参の職人たちも手がけた、手早く豪華に画面を覆う作風は、その漆器を多く伝える秀吉夫妻の菩提寺・高台寺にちなみ、高台寺蒔絵と呼ばれています。
菊蒔絵器局 当館
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 楓桐菊蒔絵薬味壷 1個 京都・高台寺
高台寺蒔絵重文 秋草蒔絵歌書箪笥 1基 京都・高台寺 秋草蒔絵徳利 1口 京都国立博物館 重文 菊桐蒔絵提子 1口 京都・高台寺 菊桐紋蒔絵三方 1基 桐紋蒔絵四重椀および腰高 7口 京都・正伝永源院 重文 松竹菊桐蒔絵懸盤 1基 京都・高台寺 菊桐紋蒔絵水次・飯器 1括 京都・妙法院 桐桔梗折墨紋散蒔絵飯器
加藤清正所用1合 京都国立博物館
(井田三郎氏寄贈)重文 菊桐蒔絵提灯 1張 京都・高台寺 菊桐紋蒔絵眉作箱 1合 和歌山・勝利寺
(慈尊院管理)菊桐蒔絵耳盥 1面 京都国立博物館 重文 菊桐蒔絵刀掛 1基 京都・高台寺 菊蒔絵器局 1基 京都国立博物館
(田村伎都子氏寄贈)菊蒔絵箪笥 1基 京都・仁和寺 秋草桐紋蒔絵長持 1棹 京都・知恩院 重文 菊蔦蒔絵椅子 1基 京都・高台寺 重文 西王母蒔絵椅子 1基 京都・高台寺 重文 桐蒔絵棚 1基 京都・高台寺
同時開催の名品ギャラリー特別展観覧料が必要
時宗の祖師絵伝
2026年2月25日(水)~3月22日(日)
絵巻|2F-1展示室
踊り念仏で知られる時宗。その開祖・一遍(いっぺん、1239~89)の伝記を表した絵巻は、全12巻の国宝「一遍聖絵」がよく知られています。しかし、中近世の時宗寺院においてより広く流布したのは、異なる系統の「遊行上人縁起絵」という全10巻の絵巻でした。宗俊という僧が撰述したとされるこの絵巻は、一遍だけでなく、後半に二祖・他阿(たあ、1237~1319)の行状を収める点が大きな特徴です。祖本は散逸しましたが、多くの写本が残されています。今回はその代表的な作品や関連する時宗祖師の絵伝をご紹介します。
重文 遊行上人縁起絵 巻二上(部分)
京都・金蓮寺
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 遊行上人縁起絵 十巻のうち巻二 10巻のうち1巻 兵庫・真光寺 重文 遊行上人縁起絵 二十巻のうち巻二上、巻二下 20巻のうち2巻 京都・金蓮寺 浄阿上人絵伝 三巻のうち巻下 3巻のうち1巻 京都・金蓮寺
法華経と釈迦の美術
2026年2月25日(水)~3月22日(日)
仏画|2F-2展示室
『法華経』は、釈迦によって説かれたとされますが、実際には没後の大乗(だいじょう)仏教運動の中で整理されたものです。初期の部派仏教は自身の悟りを希求する要素が強かったのですが、大乗仏教はそれを批判し、万人救済も積極的に推し進めようとしました。『法華経』は万人に仏性が宿っており救われると説きますが、これは当時としては革新的に過ぎ、経の中でも「信じられずにこの経の悪口を言う者もあろうが、これが真実だ」と繰り返し述べています。この大乗仏教の精髄というべき『法華経』は日本で親しまれ、万人救済を図ろうとする鎌倉新仏教を生み出す精神的母胎ともなりました。そのため、これにまつわる仏画が多数残されており、日本美術に大きな存在感を示しています。
重文 法華経曼荼羅図 京都・海住山寺
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重美 蓮華経 巻第五 1巻 京都国立博物館
(守屋孝蔵氏収集、守屋美孝氏寄贈)重文 法華経普門品(装飾経) 1巻 京都国立博物館 重文 法華経曼荼羅図 1幅 京都・海住山寺 重文 釈迦三尊像 1幅 徳島・立江寺 重美 釈迦三尊像 1幅 徳島・鶴林寺 釈迦三尊十羅刹女像 1幅 京都・荘厳寺 重文 普賢十羅刹女像 1幅 京都・廬山寺
禅寺の障壁画―旧大徳寺養徳院Ⅱ
2026年2月25日(水)~3月22日(日)
中世絵画|2F-3展示室
京都国立博物館が所蔵する「山水図襖」・「琴棋書画図襖」・「芦雁図襖」は、かつて京都、大徳寺の塔頭である養徳院の本堂(方丈)を飾っていた障壁画群です。その多くは延徳2年(1490)頃、室町幕府の御用絵師の流れを汲む宗継(そうけい、俗姓は小栗)らによって描かれました。中・近世における養徳院の移転や建物の大改造、近代初頭の襖の流出に伴って、これらの絵は何度も大がかりな改変と加筆を受けました。そのため制作当初の全貌を知るのは非常に困難ですが、いずれも現存する日本最古の水墨の障壁画として、美術史上に名高い作品群です。当館では2020~24年度にかけて、これらの襖の解体修理を行いました。今回が修理後、初のお披露目になります。
重文 山水図襖 宗継筆 当館
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 山水図小襖 2面 京都国立博物館 重文 雪景山水図襖 2面 京都国立博物館 重文 芦雁図襖 宗湛・宗継筆 6面 京都国立博物館 重文 山水図襖 宗継筆 4面 京都国立博物館
京都の狩野派―狩野永納・永敬
2026年2月3日(火)~ 3月22日(日)
近世絵画|2F-4展示室
江戸時代、幕府御用絵師となった狩野探幽(たんゆう)を筆頭とする一門は江戸狩野と呼ばれ、幕末にいたるまで画壇の中心的存在として活躍しました。これに対し、幕府に仕えることなく京都に留まり、活動を続けた狩野派画家の系統を京狩野といいます。
その京狩野の3代目にあたるのが永納(えいのう、1631~97)です。父山雪(さんせつ)の学究肌を受け継ぎ、その遺稿をもとに日本初の体系的な美術史の著作となる『本朝画史(ほんちょうがし)』を刊行したことでも知られています。江戸狩野の様式を取り入れた穏健な画風が持ち味ですが、4代目を継いだ長男永敬(えいけい、1662~1702)は、時に力強い線描を駆使した個性的な表現を見せ、のちの曾我蕭白(そがしょうはく、1730~81)へも影響を与えたようです。
三十六歌仙図押絵貼屏風(左隻) 狩野永納筆
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 清水・嵐山図屏風 狩野永納筆 6曲1双 三十六歌仙図押絵貼屏風 狩野永納筆 6曲1双 四季花鳥図屏風 狩野永敬筆 6曲1双 京都国立博物館
清時代の銅版画―乾隆帝と得勝図
2026年2月3日(火)~3月22日(日)
中国絵画|2F-5展示室
清の第六代皇帝である乾隆帝(けんりゅうてい、在位1735~96)は、祖父の康熙帝(こうきてい)・父の雍正帝(ようせいてい)の治世に築かれた基盤の上で、清朝の最盛期を実現しました。領土拡張のため、10回に及ぶ中央アジアへの遠征をしており、そのすべてに勝利して最大領土を治めたことから「十全武功(じゅうぜんぶこう)」と称えられています。乾隆帝はこの功績を自ら記念し、清の宮廷に出仕していたイタリア人のカスティリオーネ(郎世寧、ろうせいねい、1688~1766)ら西洋人画家に、戦勝の情景である「得勝図」を描かせ、フランスに送って銅版画を作成させました。この銅版画にはフランスで刷られた洋紙のものと、中国で刷られた宣紙のものがあり、本展ではその両方をあわせてご紹介します。
準回両部平定得勝図のうち 鄂塁扎拉図(オルイジャラト)の戦い 当館
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 準回両部平定得勝図
下絵作者:カスティリオーネほか1帖 準回両部平定得勝図
下絵作者:カスティリオーネほか19枚のうち10枚 京都国立博物館 平定両金川得勝戦図
下絵作者:姚文瀚ほか14枚のうち4枚
平安時代の仏像
2025年12月16日(火)~2026年3月22日(日)
彫刻|1F-1展示室
平安時代は日本の彫刻史のなかでも、もっとも変化に富んだ時代でした。最澄や空海らによって中国から密教がもたらされた9世紀の仏像と、穏やかな姿が好まれた12世紀の仏像とは印象がまったく異なります。
平安時代の中頃までは、寺院は一部をのぞいてみやこの周辺に置かれました。平安後期にかけて徐々に京内に寺院が造られ、たくさんの仏像が造られました。残念ながら戦乱や天災などで失われてしまったものもありますが、各時代の人びとに守り伝えられ、今もなお多くの仏像が伝えられています。平安時代に思いを馳せながら、じっくりとご覧ください。
重文 千手観音立像 京都・禅海寺
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 国宝 五智如来坐像 5躯 京都・安祥寺 蟠龍石柱 1基 京都・安祥寺 梵天・帝釈天立像 2躯 京都・元慶寺 大日如来坐像 1躯 京都・清水寺 重文 千手観音立像 1躯 京都・禅海寺
神像と師子・狛犬
2025年12月16日(火)~2026年3月22日(日)
彫刻|1F-1展示室
日本の神は元来目に見えない存在でしたが、仏教の影響を受けて神像が造られるようになります。神像は閉ざされた社のなかでまつられるためか小型のものが多く、男神・女神の区別がつけられており、貴族や僧の服装、武装など、人間に近い姿をしています。
師子・狛犬は社殿の前で神を守る役割を担っています。角がなく開口するのが師子、角をもち閉口するのが狛犬で一対になっています。一方で、仏教では仏の説法を百獣の王・獅子が吠えることにたとえ、その象徴として仏前に一対の師子を置く伝統があります。中国で造られた石造と、日本で造られた木造の作品を紹介します。
伝猿田比古神立像 当館
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 神像
その47、その41・603躯 大阪・泉穴師神社 男神坐像 1躯 京都・薭田野神社 僧形神坐像 1躯 大阪・金剛寺 僧形神坐像 1軀 伝宇賀御魂神立像
伝猿田比古神立像2躯 京都国立博物館 重文 石造狛犬 1対 京都・由岐神社 石造師子 1躯 重文 師子・狛犬 1対 滋賀・御上神社 師子・狛犬 1対 重文 師子・狛犬 1対 滋賀・大宝神社
神護寺経―根本御経と金泥一切経、法華会御経―
2026年2月25日(水)~3月22日(日)
書跡|1F-3展示室
都の西北を守護する古刹、高雄山神護寺の歴史を伝える『神護寺略記』には、当時(鎌倉時代後期)の経蔵の様子が記されています。そこには「根本御経」「金泥一切経」「唐本経」の三部の一切経、そして、紺紙金字の『法華経』『無量義経』『観普賢経(かんふげんきょう)』十巻が「法華会御経」として納められていたことが記されています。これらの内、版本である「唐本経」を除いた「根本御経」「金泥一切経」「法華会御経」と考えられる写経を展示いたします。往時の神護寺を彷彿とさせる優品をご堪能ください。
カジュアル&デラックス—高台寺蒔絵
2026年2月4日(水)~3月22日(日)
漆工|1F-6展示室
蒔絵は、漆の接着力で金属粉を蒔きつけ、絵を表す技法です。漆は貴重で、さらに金銀などを惜しみなく用い、手間もかかるため、かつては神仏への捧げ物や貴族の生活を彩るものでした。豊臣秀吉の天下統一後、職人が増え、多くの蒔絵屋が登場します。城持ちとなった武将たちは蒔絵を好み、食器や文書箱から建物の部材、風呂桶までを蒔絵で飾りました。新参の職人たちも手がけた、手早く豪華に画面を覆う作風は、その漆器を多く伝える秀吉夫妻の菩提寺・高台寺にちなみ、高台寺蒔絵と呼ばれています。
菊蒔絵器局 当館
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 楓桐菊蒔絵薬味壷 1個 京都・高台寺
高台寺蒔絵重文 秋草蒔絵歌書箪笥 1基 京都・高台寺 秋草蒔絵徳利 1口 京都国立博物館 重文 菊桐蒔絵提子 1口 京都・高台寺 菊桐紋蒔絵三方 1基 桐紋蒔絵四重椀および腰高 7口 京都・正伝永源院 重文 松竹菊桐蒔絵懸盤 1基 京都・高台寺 菊桐紋蒔絵水次・飯器 1括 京都・妙法院 桐桔梗折墨紋散蒔絵飯器
加藤清正所用1合 京都国立博物館
(井田三郎氏寄贈)重文 菊桐蒔絵提灯 1張 京都・高台寺 菊桐紋蒔絵眉作箱 1合 和歌山・勝利寺
(慈尊院管理)菊桐蒔絵耳盥 1面 京都国立博物館 重文 菊桐蒔絵刀掛 1基 京都・高台寺 菊蒔絵器局 1基 京都国立博物館
(田村伎都子氏寄贈)菊蒔絵箪笥 1基 京都・仁和寺 秋草桐紋蒔絵長持 1棹 京都・知恩院 重文 菊蔦蒔絵椅子 1基 京都・高台寺 重文 西王母蒔絵椅子 1基 京都・高台寺 重文 桐蒔絵棚 1基 京都・高台寺
同時開催の名品ギャラリー特別展観覧料が必要
時宗の祖師絵伝
2026年2月25日(水)~3月22日(日)
絵巻|2F-1展示室
踊り念仏で知られる時宗。その開祖・一遍(いっぺん、1239~89)の伝記を表した絵巻は、全12巻の国宝「一遍聖絵」がよく知られています。しかし、中近世の時宗寺院においてより広く流布したのは、異なる系統の「遊行上人縁起絵」という全10巻の絵巻でした。宗俊という僧が撰述したとされるこの絵巻は、一遍だけでなく、後半に二祖・他阿(たあ、1237~1319)の行状を収める点が大きな特徴です。祖本は散逸しましたが、多くの写本が残されています。今回はその代表的な作品や関連する時宗祖師の絵伝をご紹介します。
重文 遊行上人縁起絵 巻二上(部分)
京都・金蓮寺
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 遊行上人縁起絵 十巻のうち巻二 10巻のうち1巻 兵庫・真光寺 重文 遊行上人縁起絵 二十巻のうち巻二上、巻二下 20巻のうち2巻 京都・金蓮寺 浄阿上人絵伝 三巻のうち巻下 3巻のうち1巻 京都・金蓮寺
法華経と釈迦の美術
2026年2月25日(水)~3月22日(日)
仏画|2F-2展示室
『法華経』は、釈迦によって説かれたとされますが、実際には没後の大乗(だいじょう)仏教運動の中で整理されたものです。初期の部派仏教は自身の悟りを希求する要素が強かったのですが、大乗仏教はそれを批判し、万人救済も積極的に推し進めようとしました。『法華経』は万人に仏性が宿っており救われると説きますが、これは当時としては革新的に過ぎ、経の中でも「信じられずにこの経の悪口を言う者もあろうが、これが真実だ」と繰り返し述べています。この大乗仏教の精髄というべき『法華経』は日本で親しまれ、万人救済を図ろうとする鎌倉新仏教を生み出す精神的母胎ともなりました。そのため、これにまつわる仏画が多数残されており、日本美術に大きな存在感を示しています。
重文 法華経曼荼羅図 京都・海住山寺
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重美 蓮華経 巻第五 1巻 京都国立博物館
(守屋孝蔵氏収集、守屋美孝氏寄贈)重文 法華経普門品(装飾経) 1巻 京都国立博物館 重文 法華経曼荼羅図 1幅 京都・海住山寺 重文 釈迦三尊像 1幅 徳島・立江寺 重美 釈迦三尊像 1幅 徳島・鶴林寺 釈迦三尊十羅刹女像 1幅 京都・荘厳寺 重文 普賢十羅刹女像 1幅 京都・廬山寺
禅寺の障壁画―旧大徳寺養徳院Ⅱ
2026年2月25日(水)~3月22日(日)
中世絵画|2F-3展示室
京都国立博物館が所蔵する「山水図襖」・「琴棋書画図襖」・「芦雁図襖」は、かつて京都、大徳寺の塔頭である養徳院の本堂(方丈)を飾っていた障壁画群です。その多くは延徳2年(1490)頃、室町幕府の御用絵師の流れを汲む宗継(そうけい、俗姓は小栗)らによって描かれました。中・近世における養徳院の移転や建物の大改造、近代初頭の襖の流出に伴って、これらの絵は何度も大がかりな改変と加筆を受けました。そのため制作当初の全貌を知るのは非常に困難ですが、いずれも現存する日本最古の水墨の障壁画として、美術史上に名高い作品群です。当館では2020~24年度にかけて、これらの襖の解体修理を行いました。今回が修理後、初のお披露目になります。
重文 山水図襖 宗継筆 当館
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 山水図小襖 2面 京都国立博物館 重文 雪景山水図襖 2面 京都国立博物館 重文 芦雁図襖 宗湛・宗継筆 6面 京都国立博物館 重文 山水図襖 宗継筆 4面 京都国立博物館
京都の狩野派―狩野永納・永敬
2026年2月3日(火)~ 3月22日(日)
近世絵画|2F-4展示室
江戸時代、幕府御用絵師となった狩野探幽(たんゆう)を筆頭とする一門は江戸狩野と呼ばれ、幕末にいたるまで画壇の中心的存在として活躍しました。これに対し、幕府に仕えることなく京都に留まり、活動を続けた狩野派画家の系統を京狩野といいます。
その京狩野の3代目にあたるのが永納(えいのう、1631~97)です。父山雪(さんせつ)の学究肌を受け継ぎ、その遺稿をもとに日本初の体系的な美術史の著作となる『本朝画史(ほんちょうがし)』を刊行したことでも知られています。江戸狩野の様式を取り入れた穏健な画風が持ち味ですが、4代目を継いだ長男永敬(えいけい、1662~1702)は、時に力強い線描を駆使した個性的な表現を見せ、のちの曾我蕭白(そがしょうはく、1730~81)へも影響を与えたようです。
三十六歌仙図押絵貼屏風(左隻) 狩野永納筆
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 清水・嵐山図屏風 狩野永納筆 6曲1双 三十六歌仙図押絵貼屏風 狩野永納筆 6曲1双 四季花鳥図屏風 狩野永敬筆 6曲1双 京都国立博物館
清時代の銅版画―乾隆帝と得勝図
2026年2月3日(火)~3月22日(日)
中国絵画|2F-5展示室
清の第六代皇帝である乾隆帝(けんりゅうてい、在位1735~96)は、祖父の康熙帝(こうきてい)・父の雍正帝(ようせいてい)の治世に築かれた基盤の上で、清朝の最盛期を実現しました。領土拡張のため、10回に及ぶ中央アジアへの遠征をしており、そのすべてに勝利して最大領土を治めたことから「十全武功(じゅうぜんぶこう)」と称えられています。乾隆帝はこの功績を自ら記念し、清の宮廷に出仕していたイタリア人のカスティリオーネ(郎世寧、ろうせいねい、1688~1766)ら西洋人画家に、戦勝の情景である「得勝図」を描かせ、フランスに送って銅版画を作成させました。この銅版画にはフランスで刷られた洋紙のものと、中国で刷られた宣紙のものがあり、本展ではその両方をあわせてご紹介します。
準回両部平定得勝図のうち 鄂塁扎拉図(オルイジャラト)の戦い 当館
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 準回両部平定得勝図
下絵作者:カスティリオーネほか1帖 準回両部平定得勝図
下絵作者:カスティリオーネほか19枚のうち10枚 京都国立博物館 平定両金川得勝戦図
下絵作者:姚文瀚ほか14枚のうち4枚
平安時代の仏像
2025年12月16日(火)~2026年3月22日(日)
彫刻|1F-1展示室
平安時代は日本の彫刻史のなかでも、もっとも変化に富んだ時代でした。最澄や空海らによって中国から密教がもたらされた9世紀の仏像と、穏やかな姿が好まれた12世紀の仏像とは印象がまったく異なります。
平安時代の中頃までは、寺院は一部をのぞいてみやこの周辺に置かれました。平安後期にかけて徐々に京内に寺院が造られ、たくさんの仏像が造られました。残念ながら戦乱や天災などで失われてしまったものもありますが、各時代の人びとに守り伝えられ、今もなお多くの仏像が伝えられています。平安時代に思いを馳せながら、じっくりとご覧ください。
重文 千手観音立像 京都・禅海寺
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 国宝 五智如来坐像 5躯 京都・安祥寺 蟠龍石柱 1基 京都・安祥寺 梵天・帝釈天立像 2躯 京都・元慶寺 大日如来坐像 1躯 京都・清水寺 重文 千手観音立像 1躯 京都・禅海寺
神像と師子・狛犬
2025年12月16日(火)~2026年3月22日(日)
彫刻|1F-1展示室
日本の神は元来目に見えない存在でしたが、仏教の影響を受けて神像が造られるようになります。神像は閉ざされた社のなかでまつられるためか小型のものが多く、男神・女神の区別がつけられており、貴族や僧の服装、武装など、人間に近い姿をしています。
師子・狛犬は社殿の前で神を守る役割を担っています。角がなく開口するのが師子、角をもち閉口するのが狛犬で一対になっています。一方で、仏教では仏の説法を百獣の王・獅子が吠えることにたとえ、その象徴として仏前に一対の師子を置く伝統があります。中国で造られた石造と、日本で造られた木造の作品を紹介します。
伝猿田比古神立像 当館
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 神像
その47、その41・603躯 大阪・泉穴師神社 男神坐像 1躯 京都・薭田野神社 僧形神坐像 1躯 大阪・金剛寺 僧形神坐像 1軀 伝宇賀御魂神立像
伝猿田比古神立像2躯 京都国立博物館 重文 石造狛犬 1対 京都・由岐神社 石造師子 1躯 重文 師子・狛犬 1対 滋賀・御上神社 師子・狛犬 1対 重文 師子・狛犬 1対 滋賀・大宝神社
神護寺経―根本御経と金泥一切経、法華会御経―
2026年2月25日(水)~3月22日(日)
書跡|1F-3展示室
都の西北を守護する古刹、高雄山神護寺の歴史を伝える『神護寺略記』には、当時(鎌倉時代後期)の経蔵の様子が記されています。そこには「根本御経」「金泥一切経」「唐本経」の三部の一切経、そして、紺紙金字の『法華経』『無量義経』『観普賢経(かんふげんきょう)』十巻が「法華会御経」として納められていたことが記されています。これらの内、版本である「唐本経」を除いた「根本御経」「金泥一切経」「法華会御経」と考えられる写経を展示いたします。往時の神護寺を彷彿とさせる優品をご堪能ください。
カジュアル&デラックス—高台寺蒔絵
2026年2月4日(水)~3月22日(日)
漆工|1F-6展示室
蒔絵は、漆の接着力で金属粉を蒔きつけ、絵を表す技法です。漆は貴重で、さらに金銀などを惜しみなく用い、手間もかかるため、かつては神仏への捧げ物や貴族の生活を彩るものでした。豊臣秀吉の天下統一後、職人が増え、多くの蒔絵屋が登場します。城持ちとなった武将たちは蒔絵を好み、食器や文書箱から建物の部材、風呂桶までを蒔絵で飾りました。新参の職人たちも手がけた、手早く豪華に画面を覆う作風は、その漆器を多く伝える秀吉夫妻の菩提寺・高台寺にちなみ、高台寺蒔絵と呼ばれています。
菊蒔絵器局 当館
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 楓桐菊蒔絵薬味壷 1個 京都・高台寺
高台寺蒔絵重文 秋草蒔絵歌書箪笥 1基 京都・高台寺 秋草蒔絵徳利 1口 京都国立博物館 重文 菊桐蒔絵提子 1口 京都・高台寺 菊桐紋蒔絵三方 1基 桐紋蒔絵四重椀および腰高 7口 京都・正伝永源院 重文 松竹菊桐蒔絵懸盤 1基 京都・高台寺 菊桐紋蒔絵水次・飯器 1括 京都・妙法院 桐桔梗折墨紋散蒔絵飯器
加藤清正所用1合 京都国立博物館
(井田三郎氏寄贈)重文 菊桐蒔絵提灯 1張 京都・高台寺 菊桐紋蒔絵眉作箱 1合 和歌山・勝利寺
(慈尊院管理)菊桐蒔絵耳盥 1面 京都国立博物館 重文 菊桐蒔絵刀掛 1基 京都・高台寺 菊蒔絵器局 1基 京都国立博物館
(田村伎都子氏寄贈)菊蒔絵箪笥 1基 京都・仁和寺 秋草桐紋蒔絵長持 1棹 京都・知恩院 重文 菊蔦蒔絵椅子 1基 京都・高台寺 重文 西王母蒔絵椅子 1基 京都・高台寺 重文 桐蒔絵棚 1基 京都・高台寺
同時開催の名品ギャラリー特別展観覧料が必要
時宗の祖師絵伝
2026年2月25日(水)~3月22日(日)
絵巻|2F-1展示室
踊り念仏で知られる時宗。その開祖・一遍(いっぺん、1239~89)の伝記を表した絵巻は、全12巻の国宝「一遍聖絵」がよく知られています。しかし、中近世の時宗寺院においてより広く流布したのは、異なる系統の「遊行上人縁起絵」という全10巻の絵巻でした。宗俊という僧が撰述したとされるこの絵巻は、一遍だけでなく、後半に二祖・他阿(たあ、1237~1319)の行状を収める点が大きな特徴です。祖本は散逸しましたが、多くの写本が残されています。今回はその代表的な作品や関連する時宗祖師の絵伝をご紹介します。
重文 遊行上人縁起絵 巻二上(部分)
京都・金蓮寺
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 遊行上人縁起絵 十巻のうち巻二 10巻のうち1巻 兵庫・真光寺 重文 遊行上人縁起絵 二十巻のうち巻二上、巻二下 20巻のうち2巻 京都・金蓮寺 浄阿上人絵伝 三巻のうち巻下 3巻のうち1巻 京都・金蓮寺
法華経と釈迦の美術
2026年2月25日(水)~3月22日(日)
仏画|2F-2展示室
『法華経』は、釈迦によって説かれたとされますが、実際には没後の大乗(だいじょう)仏教運動の中で整理されたものです。初期の部派仏教は自身の悟りを希求する要素が強かったのですが、大乗仏教はそれを批判し、万人救済も積極的に推し進めようとしました。『法華経』は万人に仏性が宿っており救われると説きますが、これは当時としては革新的に過ぎ、経の中でも「信じられずにこの経の悪口を言う者もあろうが、これが真実だ」と繰り返し述べています。この大乗仏教の精髄というべき『法華経』は日本で親しまれ、万人救済を図ろうとする鎌倉新仏教を生み出す精神的母胎ともなりました。そのため、これにまつわる仏画が多数残されており、日本美術に大きな存在感を示しています。
重文 法華経曼荼羅図 京都・海住山寺
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重美 蓮華経 巻第五 1巻 京都国立博物館
(守屋孝蔵氏収集、守屋美孝氏寄贈)重文 法華経普門品(装飾経) 1巻 京都国立博物館 重文 法華経曼荼羅図 1幅 京都・海住山寺 重文 釈迦三尊像 1幅 徳島・立江寺 重美 釈迦三尊像 1幅 徳島・鶴林寺 釈迦三尊十羅刹女像 1幅 京都・荘厳寺 重文 普賢十羅刹女像 1幅 京都・廬山寺
禅寺の障壁画―旧大徳寺養徳院Ⅱ
2026年2月25日(水)~3月22日(日)
中世絵画|2F-3展示室
京都国立博物館が所蔵する「山水図襖」・「琴棋書画図襖」・「芦雁図襖」は、かつて京都、大徳寺の塔頭である養徳院の本堂(方丈)を飾っていた障壁画群です。その多くは延徳2年(1490)頃、室町幕府の御用絵師の流れを汲む宗継(そうけい、俗姓は小栗)らによって描かれました。中・近世における養徳院の移転や建物の大改造、近代初頭の襖の流出に伴って、これらの絵は何度も大がかりな改変と加筆を受けました。そのため制作当初の全貌を知るのは非常に困難ですが、いずれも現存する日本最古の水墨の障壁画として、美術史上に名高い作品群です。当館では2020~24年度にかけて、これらの襖の解体修理を行いました。今回が修理後、初のお披露目になります。
重文 山水図襖 宗継筆 当館
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 山水図小襖 2面 京都国立博物館 重文 雪景山水図襖 2面 京都国立博物館 重文 芦雁図襖 宗湛・宗継筆 6面 京都国立博物館 重文 山水図襖 宗継筆 4面 京都国立博物館
京都の狩野派―狩野永納・永敬
2026年2月3日(火)~ 3月22日(日)
近世絵画|2F-4展示室
江戸時代、幕府御用絵師となった狩野探幽(たんゆう)を筆頭とする一門は江戸狩野と呼ばれ、幕末にいたるまで画壇の中心的存在として活躍しました。これに対し、幕府に仕えることなく京都に留まり、活動を続けた狩野派画家の系統を京狩野といいます。
その京狩野の3代目にあたるのが永納(えいのう、1631~97)です。父山雪(さんせつ)の学究肌を受け継ぎ、その遺稿をもとに日本初の体系的な美術史の著作となる『本朝画史(ほんちょうがし)』を刊行したことでも知られています。江戸狩野の様式を取り入れた穏健な画風が持ち味ですが、4代目を継いだ長男永敬(えいけい、1662~1702)は、時に力強い線描を駆使した個性的な表現を見せ、のちの曾我蕭白(そがしょうはく、1730~81)へも影響を与えたようです。
三十六歌仙図押絵貼屏風(左隻) 狩野永納筆
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 清水・嵐山図屏風 狩野永納筆 6曲1双 三十六歌仙図押絵貼屏風 狩野永納筆 6曲1双 四季花鳥図屏風 狩野永敬筆 6曲1双 京都国立博物館
清時代の銅版画―乾隆帝と得勝図
2026年2月3日(火)~3月22日(日)
中国絵画|2F-5展示室
清の第六代皇帝である乾隆帝(けんりゅうてい、在位1735~96)は、祖父の康熙帝(こうきてい)・父の雍正帝(ようせいてい)の治世に築かれた基盤の上で、清朝の最盛期を実現しました。領土拡張のため、10回に及ぶ中央アジアへの遠征をしており、そのすべてに勝利して最大領土を治めたことから「十全武功(じゅうぜんぶこう)」と称えられています。乾隆帝はこの功績を自ら記念し、清の宮廷に出仕していたイタリア人のカスティリオーネ(郎世寧、ろうせいねい、1688~1766)ら西洋人画家に、戦勝の情景である「得勝図」を描かせ、フランスに送って銅版画を作成させました。この銅版画にはフランスで刷られた洋紙のものと、中国で刷られた宣紙のものがあり、本展ではその両方をあわせてご紹介します。
準回両部平定得勝図のうち 鄂塁扎拉図(オルイジャラト)の戦い 当館
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 準回両部平定得勝図
下絵作者:カスティリオーネほか1帖 準回両部平定得勝図
下絵作者:カスティリオーネほか19枚のうち10枚 京都国立博物館 平定両金川得勝戦図
下絵作者:姚文瀚ほか14枚のうち4枚
平安時代の仏像
2025年12月16日(火)~2026年3月22日(日)
彫刻|1F-1展示室
平安時代は日本の彫刻史のなかでも、もっとも変化に富んだ時代でした。最澄や空海らによって中国から密教がもたらされた9世紀の仏像と、穏やかな姿が好まれた12世紀の仏像とは印象がまったく異なります。
平安時代の中頃までは、寺院は一部をのぞいてみやこの周辺に置かれました。平安後期にかけて徐々に京内に寺院が造られ、たくさんの仏像が造られました。残念ながら戦乱や天災などで失われてしまったものもありますが、各時代の人びとに守り伝えられ、今もなお多くの仏像が伝えられています。平安時代に思いを馳せながら、じっくりとご覧ください。
重文 千手観音立像 京都・禅海寺
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 国宝 五智如来坐像 5躯 京都・安祥寺 蟠龍石柱 1基 京都・安祥寺 梵天・帝釈天立像 2躯 京都・元慶寺 大日如来坐像 1躯 京都・清水寺 重文 千手観音立像 1躯 京都・禅海寺
神像と師子・狛犬
2025年12月16日(火)~2026年3月22日(日)
彫刻|1F-1展示室
日本の神は元来目に見えない存在でしたが、仏教の影響を受けて神像が造られるようになります。神像は閉ざされた社のなかでまつられるためか小型のものが多く、男神・女神の区別がつけられており、貴族や僧の服装、武装など、人間に近い姿をしています。
師子・狛犬は社殿の前で神を守る役割を担っています。角がなく開口するのが師子、角をもち閉口するのが狛犬で一対になっています。一方で、仏教では仏の説法を百獣の王・獅子が吠えることにたとえ、その象徴として仏前に一対の師子を置く伝統があります。中国で造られた石造と、日本で造られた木造の作品を紹介します。
伝猿田比古神立像 当館
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 神像
その47、その41・603躯 大阪・泉穴師神社 男神坐像 1躯 京都・薭田野神社 僧形神坐像 1躯 大阪・金剛寺 僧形神坐像 1軀 伝宇賀御魂神立像
伝猿田比古神立像2躯 京都国立博物館 重文 石造狛犬 1対 京都・由岐神社 石造師子 1躯 重文 師子・狛犬 1対 滋賀・御上神社 師子・狛犬 1対 重文 師子・狛犬 1対 滋賀・大宝神社
神護寺経―根本御経と金泥一切経、法華会御経―
2026年2月25日(水)~3月22日(日)
書跡|1F-3展示室
都の西北を守護する古刹、高雄山神護寺の歴史を伝える『神護寺略記』には、当時(鎌倉時代後期)の経蔵の様子が記されています。そこには「根本御経」「金泥一切経」「唐本経」の三部の一切経、そして、紺紙金字の『法華経』『無量義経』『観普賢経(かんふげんきょう)』十巻が「法華会御経」として納められていたことが記されています。これらの内、版本である「唐本経」を除いた「根本御経」「金泥一切経」「法華会御経」と考えられる写経を展示いたします。往時の神護寺を彷彿とさせる優品をご堪能ください。
カジュアル&デラックス—高台寺蒔絵
2026年2月4日(水)~3月22日(日)
漆工|1F-6展示室
蒔絵は、漆の接着力で金属粉を蒔きつけ、絵を表す技法です。漆は貴重で、さらに金銀などを惜しみなく用い、手間もかかるため、かつては神仏への捧げ物や貴族の生活を彩るものでした。豊臣秀吉の天下統一後、職人が増え、多くの蒔絵屋が登場します。城持ちとなった武将たちは蒔絵を好み、食器や文書箱から建物の部材、風呂桶までを蒔絵で飾りました。新参の職人たちも手がけた、手早く豪華に画面を覆う作風は、その漆器を多く伝える秀吉夫妻の菩提寺・高台寺にちなみ、高台寺蒔絵と呼ばれています。
菊蒔絵器局 当館
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 楓桐菊蒔絵薬味壷 1個 京都・高台寺
高台寺蒔絵重文 秋草蒔絵歌書箪笥 1基 京都・高台寺 秋草蒔絵徳利 1口 京都国立博物館 重文 菊桐蒔絵提子 1口 京都・高台寺 菊桐紋蒔絵三方 1基 桐紋蒔絵四重椀および腰高 7口 京都・正伝永源院 重文 松竹菊桐蒔絵懸盤 1基 京都・高台寺 菊桐紋蒔絵水次・飯器 1括 京都・妙法院 桐桔梗折墨紋散蒔絵飯器
加藤清正所用1合 京都国立博物館
(井田三郎氏寄贈)重文 菊桐蒔絵提灯 1張 京都・高台寺 菊桐紋蒔絵眉作箱 1合 和歌山・勝利寺
(慈尊院管理)菊桐蒔絵耳盥 1面 京都国立博物館 重文 菊桐蒔絵刀掛 1基 京都・高台寺 菊蒔絵器局 1基 京都国立博物館
(田村伎都子氏寄贈)菊蒔絵箪笥 1基 京都・仁和寺 秋草桐紋蒔絵長持 1棹 京都・知恩院 重文 菊蔦蒔絵椅子 1基 京都・高台寺 重文 西王母蒔絵椅子 1基 京都・高台寺 重文 桐蒔絵棚 1基 京都・高台寺
同時開催の名品ギャラリー特別展観覧料が必要
時宗の祖師絵伝
2026年2月25日(水)~3月22日(日)
絵巻|2F-1展示室
踊り念仏で知られる時宗。その開祖・一遍(いっぺん、1239~89)の伝記を表した絵巻は、全12巻の国宝「一遍聖絵」がよく知られています。しかし、中近世の時宗寺院においてより広く流布したのは、異なる系統の「遊行上人縁起絵」という全10巻の絵巻でした。宗俊という僧が撰述したとされるこの絵巻は、一遍だけでなく、後半に二祖・他阿(たあ、1237~1319)の行状を収める点が大きな特徴です。祖本は散逸しましたが、多くの写本が残されています。今回はその代表的な作品や関連する時宗祖師の絵伝をご紹介します。
重文 遊行上人縁起絵 巻二上(部分)
京都・金蓮寺
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 遊行上人縁起絵 十巻のうち巻二 10巻のうち1巻 兵庫・真光寺 重文 遊行上人縁起絵 二十巻のうち巻二上、巻二下 20巻のうち2巻 京都・金蓮寺 浄阿上人絵伝 三巻のうち巻下 3巻のうち1巻 京都・金蓮寺
法華経と釈迦の美術
2026年2月25日(水)~3月22日(日)
仏画|2F-2展示室
『法華経』は、釈迦によって説かれたとされますが、実際には没後の大乗(だいじょう)仏教運動の中で整理されたものです。初期の部派仏教は自身の悟りを希求する要素が強かったのですが、大乗仏教はそれを批判し、万人救済も積極的に推し進めようとしました。『法華経』は万人に仏性が宿っており救われると説きますが、これは当時としては革新的に過ぎ、経の中でも「信じられずにこの経の悪口を言う者もあろうが、これが真実だ」と繰り返し述べています。この大乗仏教の精髄というべき『法華経』は日本で親しまれ、万人救済を図ろうとする鎌倉新仏教を生み出す精神的母胎ともなりました。そのため、これにまつわる仏画が多数残されており、日本美術に大きな存在感を示しています。
重文 法華経曼荼羅図 京都・海住山寺
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重美 蓮華経 巻第五 1巻 京都国立博物館
(守屋孝蔵氏収集、守屋美孝氏寄贈)重文 法華経普門品(装飾経) 1巻 京都国立博物館 重文 法華経曼荼羅図 1幅 京都・海住山寺 重文 釈迦三尊像 1幅 徳島・立江寺 重美 釈迦三尊像 1幅 徳島・鶴林寺 釈迦三尊十羅刹女像 1幅 京都・荘厳寺 重文 普賢十羅刹女像 1幅 京都・廬山寺
禅寺の障壁画―旧大徳寺養徳院Ⅱ
2026年2月25日(水)~3月22日(日)
中世絵画|2F-3展示室
京都国立博物館が所蔵する「山水図襖」・「琴棋書画図襖」・「芦雁図襖」は、かつて京都、大徳寺の塔頭である養徳院の本堂(方丈)を飾っていた障壁画群です。その多くは延徳2年(1490)頃、室町幕府の御用絵師の流れを汲む宗継(そうけい、俗姓は小栗)らによって描かれました。中・近世における養徳院の移転や建物の大改造、近代初頭の襖の流出に伴って、これらの絵は何度も大がかりな改変と加筆を受けました。そのため制作当初の全貌を知るのは非常に困難ですが、いずれも現存する日本最古の水墨の障壁画として、美術史上に名高い作品群です。当館では2020~24年度にかけて、これらの襖の解体修理を行いました。今回が修理後、初のお披露目になります。
重文 山水図襖 宗継筆 当館
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 山水図小襖 2面 京都国立博物館 重文 雪景山水図襖 2面 京都国立博物館 重文 芦雁図襖 宗湛・宗継筆 6面 京都国立博物館 重文 山水図襖 宗継筆 4面 京都国立博物館
京都の狩野派―狩野永納・永敬
2026年2月3日(火)~ 3月22日(日)
近世絵画|2F-4展示室
江戸時代、幕府御用絵師となった狩野探幽(たんゆう)を筆頭とする一門は江戸狩野と呼ばれ、幕末にいたるまで画壇の中心的存在として活躍しました。これに対し、幕府に仕えることなく京都に留まり、活動を続けた狩野派画家の系統を京狩野といいます。
その京狩野の3代目にあたるのが永納(えいのう、1631~97)です。父山雪(さんせつ)の学究肌を受け継ぎ、その遺稿をもとに日本初の体系的な美術史の著作となる『本朝画史(ほんちょうがし)』を刊行したことでも知られています。江戸狩野の様式を取り入れた穏健な画風が持ち味ですが、4代目を継いだ長男永敬(えいけい、1662~1702)は、時に力強い線描を駆使した個性的な表現を見せ、のちの曾我蕭白(そがしょうはく、1730~81)へも影響を与えたようです。
三十六歌仙図押絵貼屏風(左隻) 狩野永納筆
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 清水・嵐山図屏風 狩野永納筆 6曲1双 三十六歌仙図押絵貼屏風 狩野永納筆 6曲1双 四季花鳥図屏風 狩野永敬筆 6曲1双 京都国立博物館
清時代の銅版画―乾隆帝と得勝図
2026年2月3日(火)~3月22日(日)
中国絵画|2F-5展示室
清の第六代皇帝である乾隆帝(けんりゅうてい、在位1735~96)は、祖父の康熙帝(こうきてい)・父の雍正帝(ようせいてい)の治世に築かれた基盤の上で、清朝の最盛期を実現しました。領土拡張のため、10回に及ぶ中央アジアへの遠征をしており、そのすべてに勝利して最大領土を治めたことから「十全武功(じゅうぜんぶこう)」と称えられています。乾隆帝はこの功績を自ら記念し、清の宮廷に出仕していたイタリア人のカスティリオーネ(郎世寧、ろうせいねい、1688~1766)ら西洋人画家に、戦勝の情景である「得勝図」を描かせ、フランスに送って銅版画を作成させました。この銅版画にはフランスで刷られた洋紙のものと、中国で刷られた宣紙のものがあり、本展ではその両方をあわせてご紹介します。
準回両部平定得勝図のうち 鄂塁扎拉図(オルイジャラト)の戦い 当館
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 準回両部平定得勝図
下絵作者:カスティリオーネほか1帖 準回両部平定得勝図
下絵作者:カスティリオーネほか19枚のうち10枚 京都国立博物館 平定両金川得勝戦図
下絵作者:姚文瀚ほか14枚のうち4枚
平安時代の仏像
2025年12月16日(火)~2026年3月22日(日)
彫刻|1F-1展示室
平安時代は日本の彫刻史のなかでも、もっとも変化に富んだ時代でした。最澄や空海らによって中国から密教がもたらされた9世紀の仏像と、穏やかな姿が好まれた12世紀の仏像とは印象がまったく異なります。
平安時代の中頃までは、寺院は一部をのぞいてみやこの周辺に置かれました。平安後期にかけて徐々に京内に寺院が造られ、たくさんの仏像が造られました。残念ながら戦乱や天災などで失われてしまったものもありますが、各時代の人びとに守り伝えられ、今もなお多くの仏像が伝えられています。平安時代に思いを馳せながら、じっくりとご覧ください。
重文 千手観音立像 京都・禅海寺
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 国宝 五智如来坐像 5躯 京都・安祥寺 蟠龍石柱 1基 京都・安祥寺 梵天・帝釈天立像 2躯 京都・元慶寺 大日如来坐像 1躯 京都・清水寺 重文 千手観音立像 1躯 京都・禅海寺
神像と師子・狛犬
2025年12月16日(火)~2026年3月22日(日)
彫刻|1F-1展示室
日本の神は元来目に見えない存在でしたが、仏教の影響を受けて神像が造られるようになります。神像は閉ざされた社のなかでまつられるためか小型のものが多く、男神・女神の区別がつけられており、貴族や僧の服装、武装など、人間に近い姿をしています。
師子・狛犬は社殿の前で神を守る役割を担っています。角がなく開口するのが師子、角をもち閉口するのが狛犬で一対になっています。一方で、仏教では仏の説法を百獣の王・獅子が吠えることにたとえ、その象徴として仏前に一対の師子を置く伝統があります。中国で造られた石造と、日本で造られた木造の作品を紹介します。
伝猿田比古神立像 当館
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 神像
その47、その41・603躯 大阪・泉穴師神社 男神坐像 1躯 京都・薭田野神社 僧形神坐像 1躯 大阪・金剛寺 僧形神坐像 1軀 伝宇賀御魂神立像
伝猿田比古神立像2躯 京都国立博物館 重文 石造狛犬 1対 京都・由岐神社 石造師子 1躯 重文 師子・狛犬 1対 滋賀・御上神社 師子・狛犬 1対 重文 師子・狛犬 1対 滋賀・大宝神社
神護寺経―根本御経と金泥一切経、法華会御経―
2026年2月25日(水)~3月22日(日)
書跡|1F-3展示室
都の西北を守護する古刹、高雄山神護寺の歴史を伝える『神護寺略記』には、当時(鎌倉時代後期)の経蔵の様子が記されています。そこには「根本御経」「金泥一切経」「唐本経」の三部の一切経、そして、紺紙金字の『法華経』『無量義経』『観普賢経(かんふげんきょう)』十巻が「法華会御経」として納められていたことが記されています。これらの内、版本である「唐本経」を除いた「根本御経」「金泥一切経」「法華会御経」と考えられる写経を展示いたします。往時の神護寺を彷彿とさせる優品をご堪能ください。
カジュアル&デラックス—高台寺蒔絵
2026年2月4日(水)~3月22日(日)
漆工|1F-6展示室
蒔絵は、漆の接着力で金属粉を蒔きつけ、絵を表す技法です。漆は貴重で、さらに金銀などを惜しみなく用い、手間もかかるため、かつては神仏への捧げ物や貴族の生活を彩るものでした。豊臣秀吉の天下統一後、職人が増え、多くの蒔絵屋が登場します。城持ちとなった武将たちは蒔絵を好み、食器や文書箱から建物の部材、風呂桶までを蒔絵で飾りました。新参の職人たちも手がけた、手早く豪華に画面を覆う作風は、その漆器を多く伝える秀吉夫妻の菩提寺・高台寺にちなみ、高台寺蒔絵と呼ばれています。
菊蒔絵器局 当館
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 楓桐菊蒔絵薬味壷 1個 京都・高台寺
高台寺蒔絵重文 秋草蒔絵歌書箪笥 1基 京都・高台寺 秋草蒔絵徳利 1口 京都国立博物館 重文 菊桐蒔絵提子 1口 京都・高台寺 菊桐紋蒔絵三方 1基 桐紋蒔絵四重椀および腰高 7口 京都・正伝永源院 重文 松竹菊桐蒔絵懸盤 1基 京都・高台寺 菊桐紋蒔絵水次・飯器 1括 京都・妙法院 桐桔梗折墨紋散蒔絵飯器
加藤清正所用1合 京都国立博物館
(井田三郎氏寄贈)重文 菊桐蒔絵提灯 1張 京都・高台寺 菊桐紋蒔絵眉作箱 1合 和歌山・勝利寺
(慈尊院管理)菊桐蒔絵耳盥 1面 京都国立博物館 重文 菊桐蒔絵刀掛 1基 京都・高台寺 菊蒔絵器局 1基 京都国立博物館
(田村伎都子氏寄贈)菊蒔絵箪笥 1基 京都・仁和寺 秋草桐紋蒔絵長持 1棹 京都・知恩院 重文 菊蔦蒔絵椅子 1基 京都・高台寺 重文 西王母蒔絵椅子 1基 京都・高台寺 重文 桐蒔絵棚 1基 京都・高台寺
同時開催の名品ギャラリー特別展観覧料が必要
時宗の祖師絵伝
2026年2月25日(水)~3月22日(日)
絵巻|2F-1展示室
踊り念仏で知られる時宗。その開祖・一遍(いっぺん、1239~89)の伝記を表した絵巻は、全12巻の国宝「一遍聖絵」がよく知られています。しかし、中近世の時宗寺院においてより広く流布したのは、異なる系統の「遊行上人縁起絵」という全10巻の絵巻でした。宗俊という僧が撰述したとされるこの絵巻は、一遍だけでなく、後半に二祖・他阿(たあ、1237~1319)の行状を収める点が大きな特徴です。祖本は散逸しましたが、多くの写本が残されています。今回はその代表的な作品や関連する時宗祖師の絵伝をご紹介します。
重文 遊行上人縁起絵 巻二上(部分)
京都・金蓮寺
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 遊行上人縁起絵 十巻のうち巻二 10巻のうち1巻 兵庫・真光寺 重文 遊行上人縁起絵 二十巻のうち巻二上、巻二下 20巻のうち2巻 京都・金蓮寺 浄阿上人絵伝 三巻のうち巻下 3巻のうち1巻 京都・金蓮寺
法華経と釈迦の美術
2026年2月25日(水)~3月22日(日)
仏画|2F-2展示室
『法華経』は、釈迦によって説かれたとされますが、実際には没後の大乗(だいじょう)仏教運動の中で整理されたものです。初期の部派仏教は自身の悟りを希求する要素が強かったのですが、大乗仏教はそれを批判し、万人救済も積極的に推し進めようとしました。『法華経』は万人に仏性が宿っており救われると説きますが、これは当時としては革新的に過ぎ、経の中でも「信じられずにこの経の悪口を言う者もあろうが、これが真実だ」と繰り返し述べています。この大乗仏教の精髄というべき『法華経』は日本で親しまれ、万人救済を図ろうとする鎌倉新仏教を生み出す精神的母胎ともなりました。そのため、これにまつわる仏画が多数残されており、日本美術に大きな存在感を示しています。
重文 法華経曼荼羅図 京都・海住山寺
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重美 蓮華経 巻第五 1巻 京都国立博物館
(守屋孝蔵氏収集、守屋美孝氏寄贈)重文 法華経普門品(装飾経) 1巻 京都国立博物館 重文 法華経曼荼羅図 1幅 京都・海住山寺 重文 釈迦三尊像 1幅 徳島・立江寺 重美 釈迦三尊像 1幅 徳島・鶴林寺 釈迦三尊十羅刹女像 1幅 京都・荘厳寺 重文 普賢十羅刹女像 1幅 京都・廬山寺
禅寺の障壁画―旧大徳寺養徳院Ⅱ
2026年2月25日(水)~3月22日(日)
中世絵画|2F-3展示室
京都国立博物館が所蔵する「山水図襖」・「琴棋書画図襖」・「芦雁図襖」は、かつて京都、大徳寺の塔頭である養徳院の本堂(方丈)を飾っていた障壁画群です。その多くは延徳2年(1490)頃、室町幕府の御用絵師の流れを汲む宗継(そうけい、俗姓は小栗)らによって描かれました。中・近世における養徳院の移転や建物の大改造、近代初頭の襖の流出に伴って、これらの絵は何度も大がかりな改変と加筆を受けました。そのため制作当初の全貌を知るのは非常に困難ですが、いずれも現存する日本最古の水墨の障壁画として、美術史上に名高い作品群です。当館では2020~24年度にかけて、これらの襖の解体修理を行いました。今回が修理後、初のお披露目になります。
重文 山水図襖 宗継筆 当館
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 山水図小襖 2面 京都国立博物館 重文 雪景山水図襖 2面 京都国立博物館 重文 芦雁図襖 宗湛・宗継筆 6面 京都国立博物館 重文 山水図襖 宗継筆 4面 京都国立博物館
京都の狩野派―狩野永納・永敬
2026年2月3日(火)~ 3月22日(日)
近世絵画|2F-4展示室
江戸時代、幕府御用絵師となった狩野探幽(たんゆう)を筆頭とする一門は江戸狩野と呼ばれ、幕末にいたるまで画壇の中心的存在として活躍しました。これに対し、幕府に仕えることなく京都に留まり、活動を続けた狩野派画家の系統を京狩野といいます。
その京狩野の3代目にあたるのが永納(えいのう、1631~97)です。父山雪(さんせつ)の学究肌を受け継ぎ、その遺稿をもとに日本初の体系的な美術史の著作となる『本朝画史(ほんちょうがし)』を刊行したことでも知られています。江戸狩野の様式を取り入れた穏健な画風が持ち味ですが、4代目を継いだ長男永敬(えいけい、1662~1702)は、時に力強い線描を駆使した個性的な表現を見せ、のちの曾我蕭白(そがしょうはく、1730~81)へも影響を与えたようです。
三十六歌仙図押絵貼屏風(左隻) 狩野永納筆
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 清水・嵐山図屏風 狩野永納筆 6曲1双 三十六歌仙図押絵貼屏風 狩野永納筆 6曲1双 四季花鳥図屏風 狩野永敬筆 6曲1双 京都国立博物館
清時代の銅版画―乾隆帝と得勝図
2026年2月3日(火)~3月22日(日)
中国絵画|2F-5展示室
清の第六代皇帝である乾隆帝(けんりゅうてい、在位1735~96)は、祖父の康熙帝(こうきてい)・父の雍正帝(ようせいてい)の治世に築かれた基盤の上で、清朝の最盛期を実現しました。領土拡張のため、10回に及ぶ中央アジアへの遠征をしており、そのすべてに勝利して最大領土を治めたことから「十全武功(じゅうぜんぶこう)」と称えられています。乾隆帝はこの功績を自ら記念し、清の宮廷に出仕していたイタリア人のカスティリオーネ(郎世寧、ろうせいねい、1688~1766)ら西洋人画家に、戦勝の情景である「得勝図」を描かせ、フランスに送って銅版画を作成させました。この銅版画にはフランスで刷られた洋紙のものと、中国で刷られた宣紙のものがあり、本展ではその両方をあわせてご紹介します。
準回両部平定得勝図のうち 鄂塁扎拉図(オルイジャラト)の戦い 当館
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 準回両部平定得勝図
下絵作者:カスティリオーネほか1帖 準回両部平定得勝図
下絵作者:カスティリオーネほか19枚のうち10枚 京都国立博物館 平定両金川得勝戦図
下絵作者:姚文瀚ほか14枚のうち4枚
平安時代の仏像
2025年12月16日(火)~2026年3月22日(日)
彫刻|1F-1展示室
平安時代は日本の彫刻史のなかでも、もっとも変化に富んだ時代でした。最澄や空海らによって中国から密教がもたらされた9世紀の仏像と、穏やかな姿が好まれた12世紀の仏像とは印象がまったく異なります。
平安時代の中頃までは、寺院は一部をのぞいてみやこの周辺に置かれました。平安後期にかけて徐々に京内に寺院が造られ、たくさんの仏像が造られました。残念ながら戦乱や天災などで失われてしまったものもありますが、各時代の人びとに守り伝えられ、今もなお多くの仏像が伝えられています。平安時代に思いを馳せながら、じっくりとご覧ください。
重文 千手観音立像 京都・禅海寺
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 国宝 五智如来坐像 5躯 京都・安祥寺 蟠龍石柱 1基 京都・安祥寺 梵天・帝釈天立像 2躯 京都・元慶寺 大日如来坐像 1躯 京都・清水寺 重文 千手観音立像 1躯 京都・禅海寺
神像と師子・狛犬
2025年12月16日(火)~2026年3月22日(日)
彫刻|1F-1展示室
日本の神は元来目に見えない存在でしたが、仏教の影響を受けて神像が造られるようになります。神像は閉ざされた社のなかでまつられるためか小型のものが多く、男神・女神の区別がつけられており、貴族や僧の服装、武装など、人間に近い姿をしています。
師子・狛犬は社殿の前で神を守る役割を担っています。角がなく開口するのが師子、角をもち閉口するのが狛犬で一対になっています。一方で、仏教では仏の説法を百獣の王・獅子が吠えることにたとえ、その象徴として仏前に一対の師子を置く伝統があります。中国で造られた石造と、日本で造られた木造の作品を紹介します。
伝猿田比古神立像 当館
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 神像
その47、その41・603躯 大阪・泉穴師神社 男神坐像 1躯 京都・薭田野神社 僧形神坐像 1躯 大阪・金剛寺 僧形神坐像 1軀 伝宇賀御魂神立像
伝猿田比古神立像2躯 京都国立博物館 重文 石造狛犬 1対 京都・由岐神社 石造師子 1躯 重文 師子・狛犬 1対 滋賀・御上神社 師子・狛犬 1対 重文 師子・狛犬 1対 滋賀・大宝神社
神護寺経―根本御経と金泥一切経、法華会御経―
2026年2月25日(水)~3月22日(日)
書跡|1F-3展示室
都の西北を守護する古刹、高雄山神護寺の歴史を伝える『神護寺略記』には、当時(鎌倉時代後期)の経蔵の様子が記されています。そこには「根本御経」「金泥一切経」「唐本経」の三部の一切経、そして、紺紙金字の『法華経』『無量義経』『観普賢経(かんふげんきょう)』十巻が「法華会御経」として納められていたことが記されています。これらの内、版本である「唐本経」を除いた「根本御経」「金泥一切経」「法華会御経」と考えられる写経を展示いたします。往時の神護寺を彷彿とさせる優品をご堪能ください。
カジュアル&デラックス—高台寺蒔絵
2026年2月4日(水)~3月22日(日)
漆工|1F-6展示室
蒔絵は、漆の接着力で金属粉を蒔きつけ、絵を表す技法です。漆は貴重で、さらに金銀などを惜しみなく用い、手間もかかるため、かつては神仏への捧げ物や貴族の生活を彩るものでした。豊臣秀吉の天下統一後、職人が増え、多くの蒔絵屋が登場します。城持ちとなった武将たちは蒔絵を好み、食器や文書箱から建物の部材、風呂桶までを蒔絵で飾りました。新参の職人たちも手がけた、手早く豪華に画面を覆う作風は、その漆器を多く伝える秀吉夫妻の菩提寺・高台寺にちなみ、高台寺蒔絵と呼ばれています。
菊蒔絵器局 当館
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 楓桐菊蒔絵薬味壷 1個 京都・高台寺
高台寺蒔絵重文 秋草蒔絵歌書箪笥 1基 京都・高台寺 秋草蒔絵徳利 1口 京都国立博物館 重文 菊桐蒔絵提子 1口 京都・高台寺 菊桐紋蒔絵三方 1基 桐紋蒔絵四重椀および腰高 7口 京都・正伝永源院 重文 松竹菊桐蒔絵懸盤 1基 京都・高台寺 菊桐紋蒔絵水次・飯器 1括 京都・妙法院 桐桔梗折墨紋散蒔絵飯器
加藤清正所用1合 京都国立博物館
(井田三郎氏寄贈)重文 菊桐蒔絵提灯 1張 京都・高台寺 菊桐紋蒔絵眉作箱 1合 和歌山・勝利寺
(慈尊院管理)菊桐蒔絵耳盥 1面 京都国立博物館 重文 菊桐蒔絵刀掛 1基 京都・高台寺 菊蒔絵器局 1基 京都国立博物館
(田村伎都子氏寄贈)菊蒔絵箪笥 1基 京都・仁和寺 秋草桐紋蒔絵長持 1棹 京都・知恩院 重文 菊蔦蒔絵椅子 1基 京都・高台寺 重文 西王母蒔絵椅子 1基 京都・高台寺 重文 桐蒔絵棚 1基 京都・高台寺
同時開催の名品ギャラリー特別展観覧料が必要
時宗の祖師絵伝
2026年2月25日(水)~3月22日(日)
絵巻|2F-1展示室
踊り念仏で知られる時宗。その開祖・一遍(いっぺん、1239~89)の伝記を表した絵巻は、全12巻の国宝「一遍聖絵」がよく知られています。しかし、中近世の時宗寺院においてより広く流布したのは、異なる系統の「遊行上人縁起絵」という全10巻の絵巻でした。宗俊という僧が撰述したとされるこの絵巻は、一遍だけでなく、後半に二祖・他阿(たあ、1237~1319)の行状を収める点が大きな特徴です。祖本は散逸しましたが、多くの写本が残されています。今回はその代表的な作品や関連する時宗祖師の絵伝をご紹介します。
重文 遊行上人縁起絵 巻二上(部分)
京都・金蓮寺
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 遊行上人縁起絵 十巻のうち巻二 10巻のうち1巻 兵庫・真光寺 重文 遊行上人縁起絵 二十巻のうち巻二上、巻二下 20巻のうち2巻 京都・金蓮寺 浄阿上人絵伝 三巻のうち巻下 3巻のうち1巻 京都・金蓮寺
法華経と釈迦の美術
2026年2月25日(水)~3月22日(日)
仏画|2F-2展示室
『法華経』は、釈迦によって説かれたとされますが、実際には没後の大乗(だいじょう)仏教運動の中で整理されたものです。初期の部派仏教は自身の悟りを希求する要素が強かったのですが、大乗仏教はそれを批判し、万人救済も積極的に推し進めようとしました。『法華経』は万人に仏性が宿っており救われると説きますが、これは当時としては革新的に過ぎ、経の中でも「信じられずにこの経の悪口を言う者もあろうが、これが真実だ」と繰り返し述べています。この大乗仏教の精髄というべき『法華経』は日本で親しまれ、万人救済を図ろうとする鎌倉新仏教を生み出す精神的母胎ともなりました。そのため、これにまつわる仏画が多数残されており、日本美術に大きな存在感を示しています。
重文 法華経曼荼羅図 京都・海住山寺
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重美 蓮華経 巻第五 1巻 京都国立博物館
(守屋孝蔵氏収集、守屋美孝氏寄贈)重文 法華経普門品(装飾経) 1巻 京都国立博物館 重文 法華経曼荼羅図 1幅 京都・海住山寺 重文 釈迦三尊像 1幅 徳島・立江寺 重美 釈迦三尊像 1幅 徳島・鶴林寺 釈迦三尊十羅刹女像 1幅 京都・荘厳寺 重文 普賢十羅刹女像 1幅 京都・廬山寺
禅寺の障壁画―旧大徳寺養徳院Ⅱ
2026年2月25日(水)~3月22日(日)
中世絵画|2F-3展示室
京都国立博物館が所蔵する「山水図襖」・「琴棋書画図襖」・「芦雁図襖」は、かつて京都、大徳寺の塔頭である養徳院の本堂(方丈)を飾っていた障壁画群です。その多くは延徳2年(1490)頃、室町幕府の御用絵師の流れを汲む宗継(そうけい、俗姓は小栗)らによって描かれました。中・近世における養徳院の移転や建物の大改造、近代初頭の襖の流出に伴って、これらの絵は何度も大がかりな改変と加筆を受けました。そのため制作当初の全貌を知るのは非常に困難ですが、いずれも現存する日本最古の水墨の障壁画として、美術史上に名高い作品群です。当館では2020~24年度にかけて、これらの襖の解体修理を行いました。今回が修理後、初のお披露目になります。
重文 山水図襖 宗継筆 当館
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 山水図小襖 2面 京都国立博物館 重文 雪景山水図襖 2面 京都国立博物館 重文 芦雁図襖 宗湛・宗継筆 6面 京都国立博物館 重文 山水図襖 宗継筆 4面 京都国立博物館
京都の狩野派―狩野永納・永敬
2026年2月3日(火)~ 3月22日(日)
近世絵画|2F-4展示室
江戸時代、幕府御用絵師となった狩野探幽(たんゆう)を筆頭とする一門は江戸狩野と呼ばれ、幕末にいたるまで画壇の中心的存在として活躍しました。これに対し、幕府に仕えることなく京都に留まり、活動を続けた狩野派画家の系統を京狩野といいます。
その京狩野の3代目にあたるのが永納(えいのう、1631~97)です。父山雪(さんせつ)の学究肌を受け継ぎ、その遺稿をもとに日本初の体系的な美術史の著作となる『本朝画史(ほんちょうがし)』を刊行したことでも知られています。江戸狩野の様式を取り入れた穏健な画風が持ち味ですが、4代目を継いだ長男永敬(えいけい、1662~1702)は、時に力強い線描を駆使した個性的な表現を見せ、のちの曾我蕭白(そがしょうはく、1730~81)へも影響を与えたようです。
三十六歌仙図押絵貼屏風(左隻) 狩野永納筆
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 清水・嵐山図屏風 狩野永納筆 6曲1双 三十六歌仙図押絵貼屏風 狩野永納筆 6曲1双 四季花鳥図屏風 狩野永敬筆 6曲1双 京都国立博物館
清時代の銅版画―乾隆帝と得勝図
2026年2月3日(火)~3月22日(日)
中国絵画|2F-5展示室
清の第六代皇帝である乾隆帝(けんりゅうてい、在位1735~96)は、祖父の康熙帝(こうきてい)・父の雍正帝(ようせいてい)の治世に築かれた基盤の上で、清朝の最盛期を実現しました。領土拡張のため、10回に及ぶ中央アジアへの遠征をしており、そのすべてに勝利して最大領土を治めたことから「十全武功(じゅうぜんぶこう)」と称えられています。乾隆帝はこの功績を自ら記念し、清の宮廷に出仕していたイタリア人のカスティリオーネ(郎世寧、ろうせいねい、1688~1766)ら西洋人画家に、戦勝の情景である「得勝図」を描かせ、フランスに送って銅版画を作成させました。この銅版画にはフランスで刷られた洋紙のものと、中国で刷られた宣紙のものがあり、本展ではその両方をあわせてご紹介します。
準回両部平定得勝図のうち 鄂塁扎拉図(オルイジャラト)の戦い 当館
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 準回両部平定得勝図
下絵作者:カスティリオーネほか1帖 準回両部平定得勝図
下絵作者:カスティリオーネほか19枚のうち10枚 京都国立博物館 平定両金川得勝戦図
下絵作者:姚文瀚ほか14枚のうち4枚
平安時代の仏像
2025年12月16日(火)~2026年3月22日(日)
彫刻|1F-1展示室
平安時代は日本の彫刻史のなかでも、もっとも変化に富んだ時代でした。最澄や空海らによって中国から密教がもたらされた9世紀の仏像と、穏やかな姿が好まれた12世紀の仏像とは印象がまったく異なります。
平安時代の中頃までは、寺院は一部をのぞいてみやこの周辺に置かれました。平安後期にかけて徐々に京内に寺院が造られ、たくさんの仏像が造られました。残念ながら戦乱や天災などで失われてしまったものもありますが、各時代の人びとに守り伝えられ、今もなお多くの仏像が伝えられています。平安時代に思いを馳せながら、じっくりとご覧ください。
重文 千手観音立像 京都・禅海寺
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 国宝 五智如来坐像 5躯 京都・安祥寺 蟠龍石柱 1基 京都・安祥寺 梵天・帝釈天立像 2躯 京都・元慶寺 大日如来坐像 1躯 京都・清水寺 重文 千手観音立像 1躯 京都・禅海寺
神像と師子・狛犬
2025年12月16日(火)~2026年3月22日(日)
彫刻|1F-1展示室
日本の神は元来目に見えない存在でしたが、仏教の影響を受けて神像が造られるようになります。神像は閉ざされた社のなかでまつられるためか小型のものが多く、男神・女神の区別がつけられており、貴族や僧の服装、武装など、人間に近い姿をしています。
師子・狛犬は社殿の前で神を守る役割を担っています。角がなく開口するのが師子、角をもち閉口するのが狛犬で一対になっています。一方で、仏教では仏の説法を百獣の王・獅子が吠えることにたとえ、その象徴として仏前に一対の師子を置く伝統があります。中国で造られた石造と、日本で造られた木造の作品を紹介します。
伝猿田比古神立像 当館
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 神像
その47、その41・603躯 大阪・泉穴師神社 男神坐像 1躯 京都・薭田野神社 僧形神坐像 1躯 大阪・金剛寺 僧形神坐像 1軀 伝宇賀御魂神立像
伝猿田比古神立像2躯 京都国立博物館 重文 石造狛犬 1対 京都・由岐神社 石造師子 1躯 重文 師子・狛犬 1対 滋賀・御上神社 師子・狛犬 1対 重文 師子・狛犬 1対 滋賀・大宝神社
神護寺経―根本御経と金泥一切経、法華会御経―
2026年2月25日(水)~3月22日(日)
書跡|1F-3展示室
都の西北を守護する古刹、高雄山神護寺の歴史を伝える『神護寺略記』には、当時(鎌倉時代後期)の経蔵の様子が記されています。そこには「根本御経」「金泥一切経」「唐本経」の三部の一切経、そして、紺紙金字の『法華経』『無量義経』『観普賢経(かんふげんきょう)』十巻が「法華会御経」として納められていたことが記されています。これらの内、版本である「唐本経」を除いた「根本御経」「金泥一切経」「法華会御経」と考えられる写経を展示いたします。往時の神護寺を彷彿とさせる優品をご堪能ください。
カジュアル&デラックス—高台寺蒔絵
2026年2月4日(水)~3月22日(日)
漆工|1F-6展示室
蒔絵は、漆の接着力で金属粉を蒔きつけ、絵を表す技法です。漆は貴重で、さらに金銀などを惜しみなく用い、手間もかかるため、かつては神仏への捧げ物や貴族の生活を彩るものでした。豊臣秀吉の天下統一後、職人が増え、多くの蒔絵屋が登場します。城持ちとなった武将たちは蒔絵を好み、食器や文書箱から建物の部材、風呂桶までを蒔絵で飾りました。新参の職人たちも手がけた、手早く豪華に画面を覆う作風は、その漆器を多く伝える秀吉夫妻の菩提寺・高台寺にちなみ、高台寺蒔絵と呼ばれています。
菊蒔絵器局 当館
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 楓桐菊蒔絵薬味壷 1個 京都・高台寺
高台寺蒔絵重文 秋草蒔絵歌書箪笥 1基 京都・高台寺 秋草蒔絵徳利 1口 京都国立博物館 重文 菊桐蒔絵提子 1口 京都・高台寺 菊桐紋蒔絵三方 1基 桐紋蒔絵四重椀および腰高 7口 京都・正伝永源院 重文 松竹菊桐蒔絵懸盤 1基 京都・高台寺 菊桐紋蒔絵水次・飯器 1括 京都・妙法院 桐桔梗折墨紋散蒔絵飯器
加藤清正所用1合 京都国立博物館
(井田三郎氏寄贈)重文 菊桐蒔絵提灯 1張 京都・高台寺 菊桐紋蒔絵眉作箱 1合 和歌山・勝利寺
(慈尊院管理)菊桐蒔絵耳盥 1面 京都国立博物館 重文 菊桐蒔絵刀掛 1基 京都・高台寺 菊蒔絵器局 1基 京都国立博物館
(田村伎都子氏寄贈)菊蒔絵箪笥 1基 京都・仁和寺 秋草桐紋蒔絵長持 1棹 京都・知恩院 重文 菊蔦蒔絵椅子 1基 京都・高台寺 重文 西王母蒔絵椅子 1基 京都・高台寺 重文 桐蒔絵棚 1基 京都・高台寺












