SDGsに関する取り組み
持続可能な社会の実現に向けた博物館宣言
私たちは、ICOM京都大会2019での国際連合のSDGsに対応した博物館における持続可能な未来の共創に向けた議論を踏まえ、職員一人ひとりの思想、良心及び学問の自由を尊重しつつ、新たな活動理念として持続可能な社会の実現に向けた博物館を目指すことを宣言し、以下の事項に取り組みます。
- 博物館における文化財の保存及び活用が、エネルギーの消費や二酸化炭素の排出、文化財修理に必要とされる資源の確保等、地球環境と密接に関連していることにかんがみ、地球環境の保全に向けた取組を進めます。
- 観覧環境の充実や働きやすい職場環境の実現等、人間の健康と幸せの増進に取り組みます。
- 来館者サービスにおける社会包摂の実現等を通じ、不平等の是正に取り組みます。
2020年10月
京都国立博物館
SDGsにおける17の目標達成に貢献するための
京都国立博物館の具体的な取り組み
対応事例
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- 青少年、障がい者、高齢者に対する平常展の割引または無料公開等による博物館資源の利用促進
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- 広範にわたる健康管理と快適な職場環境の提供による職員の心身の健康と幸福の実現
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- 「京博ナビゲーター」等を通じた教育普及活動の実施
- 展示キャプション、デジタル資源の多言語化による来館者層の拡充
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- ジェンダー平等の推進
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- ソーラーパネルの設置による電力会社への電力の供給
- 昼休み消灯等による省エネの推進
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- 障がい者雇用の推進
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- 「平等を実現する場としての博物館:多様性と包括性」をテーマとした2020年国際博物館の日シンポジウムの主催
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- 文化財防災センターの一員として、世界遺産を含む文化財防災事業の推進
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- リスク管理体制、コンプライアンス体制の確保
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- 京博連や関西博物館連盟等と連携し、パートナーシップを推進
- ICOM京都大会を踏まえた国際的な連携を推進
今後の対応予定
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世界的な飢餓の解決への貢献
- TABLE FOR TWO (TFT) プログラムの提供
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来館者及び職員の健康と幸福の実現
- 休憩用のベンチを庭園に配置する等自然環境の整備
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持続可能なミュージアムグッズの開発
- 伝統的な素材・技法による新たなミュージアム・グッズの開発
- SDGsに対応したグッズの販売
館内におけるプラスチックの使用逓減
- プラスチック製袋の廃止
- プラスチック製ストローの廃止
- ペットボトル飲料の使用抑制(自動販売機の見直し)
- 環境省「プラスチック・スマート」キャンペーンへの参加
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地域社会における気候変動対策への参画
- 京都市ごみ減量推進会議に入会
- 京のアジェンダ21フォーラムに入会
関連書籍
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トラりんと学ぶSDGsと博物館
- 定価:¥1320
- 発行:2022年5月
- 編者:京都国立博物館
- 発行所:京都新聞出版センター
- 通信販売:京都新聞出版センター https://kyoto-pd.co.jp/products/detail.php?product_id=3389