グレゴリ青山の深掘り!京博さんぽ:京都在住の漫画家・グレゴリ青山さんが、京博施設などをエッセイ漫画で紹介しています。
京博ものがたり:竣工当時の明治古都館など京博の歴史をご覧いただけます。
施設利用申請:イベント・会議・茶会などのための施設の貸出を行っています。
ロケーション撮影利用申請:庭園・建物は、テレビ・映画・雑誌・CM・カタログ・結婚式前撮り等の撮影地としてご利用いただけます。
重要文化財
明治古都館は、1897年(明治30年)5月1日に「帝国京都博物館」として開館しました。大和大路通りに面した表門(西門)から七条通りに面する南門に続く塀も、時を同じくして建てられました。設計したのは、宮内省内匠寮の技師であった片山東熊(かたやまとうくま)。日本建築界の草分けの一人です。「宮廷建築家」と呼ばれた片山が手掛けたこの建物の外観はフランス・ルネサンス―バロック様式を取り入れながらも、日本的な抒情性や繊細な感覚が見事に表現されています。建築がすすめられた当初は、古都・京都に洋風の建物は似合わないという反対もあったそうですが、今ではすっかり東山の景観に溶け込み、歴史の一部となっています。内部は玄関ホール、中央ホールのほか、大小10室の陳列室及び中庭が左右対称に配置されています。
1969年(昭和44年)には、旧帝国京都博物館本館、表門、札売り場及び袖塀は重要文化財に指定されました。
明治古都館
設計は、ニューヨーク近代美術館 新館、東京国立博物館 法隆寺宝物館、豊田市美術館などを手がけた世界的建築家、谷口吉生氏です。日本的な空間構成を取り入れた直線を基本とする展示空間では、収蔵品を中心に京文化の神髄をゆっくり楽しんでいただけます。また、開放的なロビーに降りそそぐ陽光は訪れる方々をやさしく包んでくれることでしょう。さらに、展示室全体を守る免震構造、最新の映像設備を誇る講堂、庭を眺望できるレストランなど、新しい魅力に満ちた展示館となっています。
この茶室は1958年(昭和33年)に上田堪一郎氏より当館に寄贈された、江戸時代初期京都における公家文化の伝統を受け継いだ数寄屋造りの建物です。
母屋には八畳の書院座敷を中心として正面に広縁、左脇に玄関、裏に水屋があり、庭に面して自然と一体をなす空間は、軽快な屋根の取り合わせや黒木の落ち着いた色調とともに、桂離宮(1620年頃)から学んだものと思われます。
母屋右側にある小間が、奥の土間から上がる三畳の茶室「堪庵」であり、金森宗和(1584~1656)好みの大徳寺真珠庵「庭玉軒」を写したとされます。間取りは本勝手台目切(出炉)、下座床は框を横たえた上段の構造となっています。
1966年(昭和41年)に明治古都館南側から現在の位置に移築した際に、藁葺きと板葺きであった屋根を銅板葺きにあらため、あわせて庭と水屋後方の付属屋を整えて、茶会等の利用に一般開放しています。
登録有形文化財
1930年(昭和5年)旧恩賜京都博物館の陳列品収納用倉庫として建築されました。スクラッチタイル貼りで、南面に大きく方形の窓、北側に縦型窓を各階に開け、端正でリズム感ある外観です。2008年(平成20年)に国の登録有形文化財に登録されました。
文化財保存修理所は、建造物を除く有形文化財の保存修理、模写および模造にあたる民間の修理技術者に安全な環境と有効な設備を提供するために1980年(昭和55年)7月に設置されました。当館では、これを機会に修復文化財に関する資料収集、調査研究を行っています。
当館ウェブサイトでは、ウェブサイトの利便性向上のためにCookie(クッキー)を使用しています。Cookieの利用にご同意いただける場合は「同意する」ボタンを押してください。「拒否する」を選択された場合、必須Cookie以外は利用いたしません。必須Cookie等、詳細はサイトポリシーへ