中国絵画
王原祁(おうげんき)(字は茂京、号は麓台、1642−1715)は江蘇太倉の出身で、祖父の王時敏(おうじびん)や王鑑(おうかん)・王きと共に、明末の董其昌を継承して清朝山水画の正統をなす四王の1人。
黄公望(こうこうぼう)・呉鎮(ごちん)・倪(げい)さん・王蒙(おうもう)の元の四大家にならう本図では、乾筆の擦皴(さっしゅん)を主体に滋潤なせん染をまじえ、墨色中心ながらも、彼の画の特色である明るい色彩感覚を示している。またその構成は、董其昌の主張する「勢」の表現を重視し、軽快な皴法とあいまって律動感に溢れている。
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