中国絵画
惲寿平(名は格、号は南田、1633-1690)は清初の六大家と称される四王呉惲の一人で、ただ一人花鳥図を得意とした画人である。若い頃王翬(石谷)を知り、その山水画に感激し、自ら天下の第二手となるを恥じ、山水から花鳥に転じたといわれる。しかし山水画にも優れたものを残している。図は自題によって康煕10年(1671)39歳の作で、宋の恵崇に倣ったものと知れる。構図、描線、賦彩ともに温雅で、細部にもこまやかな神経がゆきとどいて、美しい湖畔の村々がやわらかく夕日に映えている。
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