中国絵画
弓なりにしなう枯木の幹から、鉤状の枝先の目立つ大枝が長くのび、右には一叢の篠竹が張り出している。厳しい寒気に堪えて息づく生命は力強く、すがすがしい。筆者郭(かく)ひは、江蘇京口の人で、字は天錫、晩年に退思と号した。延祐元年(1314)の科挙に落ち、学官となって、晩年、呉江儒教教授を務め、没年は、後至元から至正の初めごろと考えられている。文人や禅僧との遊談を好み、書家としても名があった。
無聞師なる人物のために描かれた本図は、処々に書法の冴を見せ、北宋以来の文人墨竹画の伝統を示している。
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