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絵巻
国宝
粉河寺縁起こかわでらえんぎ
- 1巻
- 紙本著色
- 縦30.8cm 長1984.2cm
- 平安時代後期 12世紀
- 和歌山・粉河寺
紀伊の観音霊場粉河寺の本尊にまつわる縁起を描くもので、前半(二段)は、猟師の発願によって千手観音堂が建立された由来、後半(三段)は観音の化身が河内の長者の娘の病を癒し、それに感謝して一族皆出家して、粉河の別当となったという霊験物語を描く。
ひとつの物語を長い画面に展開する形式をとり、観音堂と猟師の踞木とを繰り返し同じ形で描く画面構成法や、勁直な線描による樹木、単純な形態の山容など全体に古風で素朴な味わいがある。