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金工
重要文化財
鉄製釣燈籠てっせいつりどうろう
基本情報
- 1基
- 総高67.0cm
- 鎌倉時代 1319年
- 鈴木摠一郎氏寄贈
- 京都国立博物館(E甲48)
鉄製鍛造、六角形の大きな釣燈篭で、火袋に七宝繋と松皮菱文、それに亀甲文と種子を透かし、扉に金剛力士像をあらわしている。正面右手下方に「白山中宮元応元年己未六月日 尾州玉井 大工貞澄」の透彫銘があって、作者と製作時期、および白山中宮長滝寺にあったことがわかり、今日知られる製作年代の明らかな釣燈篭のうち最古級の作品である。その形はおおらかで古式を伝え、透文様・猪目など細部の装飾が巧緻である。鎌倉時代の金工意匠の特色がよくあらわれている。