近世絵画
黄梅院の室中に描かれた物。主題である七賢人や童子を適宜配する他は、樹石などの題材をわずかに添えるにとどまる。余白の多い簡潔な構図法がとられた作品である。身の丈三尺をゆうに超える人物表現は永徳の志向した大画方式の影響を受けたものといえるが、一方で顎を突き出した猫背の姿態描写は等顔独自のそれを示している。制作年については諸説あるが、少なくとも現存する等顔画の中ではかなり早い時期のものとみて間違いはない。
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