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考古
国宝
金銅威奈大村骨蔵器こんどういなのおおむらこつぞうき
基本情報
- 1合
- 奈良県香芝市穴虫出土
- 高24.2cm
- 飛鳥時代 707年
- 大阪・四天王寺
江戸時代の明和年間に発見されたもので、甕を伏せた下からこの骨蔵器が出土したと伝える。球形の容器で、蓋と身が半球形に分かれる特殊な形である。よく似たものに佐賀県出土と伝えられる無銘のものがある。威奈大村骨蔵器は蓋裏に1行10字詰め39行391字におよぶ銘が刻まれている。これには、威奈大村が宣化天皇の子孫にあたり、持統朝に任官、文武朝に少納言、大宝令制定とともに従五位すなわち貴族に列せられ、慶雲2年(705)に越後守に任ぜられるが、同4年(707)に任地で歿したこと、そして故郷の大和の葛城下郡山君里、今の香芝市穴虫の地に葬ったことが記されている。