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漆工
重要文化財
花鳥蒔絵螺鈿角徳利及び櫃かちょうまきえらでんかくどっくりおよびひつ
基本情報
- 6本1合
- 徳利:縦横11.8cm 高30.2cm
櫃:縦24.2cm 横41.5cm 高33.5cm - 桃山時代 17世紀
- 京都国立博物館(H甲60)
大航海時代の西洋人のために、日本で作られた葡萄酒用と思われる徳利。インドやヨーロッパに向けて輸出された人気商品で、6本揃いで伝わるのは極めて珍しい。金平蒔絵と螺鈿で画面を埋め尽くすように花鳥を配す図は、この頃の輸出漆器の定番意匠。制作当初の輝きを保つのは専用の櫃に収められてきたからだが、櫃はヨーロッパで大幅に修復されている。蓋は銅製ねじ式。ねじを切る技術は、ポルトガル人がもたらした小銃の尾栓から学びとられたもので、当時の最先端技術が盛り込まれている。