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2023年6月13日(火)~9月18日(月・祝):名品ギャラリー(平常展示)開催
同時開催の名品ギャラリー特別展観覧料が必要
15世紀の白描絵巻
2023年6月13日(火)~7月17日(月・祝)
絵巻|2F-1展示室
墨線のみによって絵を描く白描画は、紙と線の美しさが最大限に発揮されるジャンルといえます。その研ぎ澄まされた感覚は鎌倉時代に頂点に達しましたが、南北朝時代以降は少しずつ緩みが生じてきます。しかし、短編物語「御伽草紙」が盛んに作られ始めたこともあり、とくに室町時代15世紀には古典の復興とアレンジを原動力に多くの作品が生み出されました。今回はこの時代の白描絵巻の優品をご紹介します。おそらく高位の子女が楽しんだのであろう物語の数々と、それらを描き出したモノクロームの世界をお楽しみください。
藤の衣物語絵巻(部分)
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 中宮物語絵巻 4巻のうち1巻 藤の衣物語絵巻 1巻 源氏歌合絵巻 2巻のうち1巻 平家物語絵巻 3巻のうち1巻
地蔵と閻魔
2023年6月13日(火)~9月18日(月・祝)
彫刻|1F-1展示室
日本の夏の風物詩ともいえる「お盆」ですが、もともとは盂蘭盆会といい、その源流はインドにあります。この日は祖先の供養をする日ですが、地獄の釜が開く日ともいわれています。その地獄をつかさどるのが閻魔大王です。閻魔は本来インドの地獄の神ヤマでしたが、中国で道教の神々と習合して閻魔を中心とする十王という考えを生みました。生前のおこないを裁く、地獄の裁判官たちです。それが日本へも伝えられて様々な信仰を生み、それとともに地獄からの救済者である地蔵菩薩も信仰を集めました。今回は常念寺(木津川市加茂町)の十王像とともに、大小様々な地蔵菩薩像を展示いたします。恐ろしい地獄へと思いをはせつつ、日ごろのおこないをふりかえってみてはいかがでしょうか。
重文 厨子入千体地蔵菩薩像 京都・報恩寺
- 展示作品リスト
日本の彫刻
2023年6月13日(火)~9月18日(月・祝)
彫刻|1F-1展示室
江戸時代までの日本の彫刻はほとんどが宗教的なものです。仏教を本格的に受容した7世紀以来、仏像の製作が盛んになりましたが、姿形はインドから中国を経由して伝わったため、それらの国の影響を受けています。
その中で日本彫刻の特色は、木を用いたものが多いこと、それに伴って寄木造、玉眼等独特の技法を発達させたことが挙げられます。
それぞれの時代に大陸の影響を受けて日本化することを繰り返したため、仏像の作風はさまざまです。
古筆とかなの美
2023年6月13日(火)~7月30日(日)
書跡|1F-3展示室
人が手ずから書いたものには魂が宿るゆえ、わたしたちの先人は、その字すがたを鑑賞の対象としてきました。とくに、いにしえの能書家の筆跡は「古筆」とよばれ、尊重されています。なかでも、平安時代から鎌倉時代にかけてのそれには、バリエーションに富んだ装飾をほどこした料紙に、美しい「かな」が調和した名品が多く残っています。昭和4年(1929)に分割されるまで、「三十六人家集」(国宝、西本願寺蔵)の一部であった「石山切」を中心に、平安貴族の美意識を伝える作品をご覧いただきます。
伊勢集断簡(石山切 草まくら) 伝藤原公任筆
当館
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 国宝 万葉集巻第九残巻(藍紙本)
藤原伊房筆1巻 京都国立博物館 国宝 古今和歌集巻第十七残巻(曼殊院本)
伝藤原行成筆1巻 京都・曼殊院 古今和歌集巻第十三断簡(巻子本切 あふ事なきに)
伝源俊頼筆1幅 京都国立博物館 重美 三宝絵断簡(東大寺切 に花こむ経を)
伝源俊頼筆1幅 京都国立博物館 貫之集巻下断簡(石山切 うせにきと)
藤原定信筆1幅 重美 貫之集巻下断簡(石山切 題しらす)
藤原定信筆1幅 京都国立博物館 貫之集巻下断簡(石山切 おこせたるついてに)
藤原定信筆1幅 貫之集巻下断簡(石山切 をむな)
藤原定信筆1幅 京都国立博物館 重美 伊勢集断簡(石山切 この哥返し)
伝藤原公任筆1幅 伊勢集断簡(石山切 もえてや人に)
伝藤原公任筆1幅 伊勢集断簡(石山切 草まくら)
伝藤原公任筆1幅 京都国立博物館 重美 後撰和歌集巻第八断簡(烏丸切 てまかりかよふ)
伝藤原定頼筆1幅 京都国立博物館
(長岡みゆき氏寄贈)重美 後拾遺和歌集巻第十断簡(中院切 するかみえ)
伝源実朝筆1幅 国宝 手鑑「藻塩草」 1帖 京都国立博物館
袈裟と名物裂―舶載された染織―
2023年6月13日(火)~7月30日(日)
染織|1F-4展示室
四方を海に囲まれた日本では、波濤を越えてもたらされる舶載品が珍重され、丁重に取り扱われてきました。そのため、製作地では出土品としてしか目にしない染織品が、日本にのみ伝世する例も少なくありません。仏法を求め海を渡った僧侶たちが異国の師から授けられた袈裟や、日明貿易や南蛮貿易で交易品としてもたらされた染織品は、やがて茶の湯の世界に取り入れられ、著名な茶器や掛物を飾る「名物裂」として尊ばれるようになります。
このたびの展示では、染織品を通して往時の国際交流のありさまを眺めるとともに、舶載された染織品の日本での受容の様相を紹介します。
作土形草花文様金襴(鶏頭金襴) 前田家伝来名物裂のうち
当館
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 九条(八条)袈裟 空谷明応料 1肩 京都・慈済院 重文 九条袈裟 不遷法序料 1肩 京都・三秀院 七条袈裟 伝明庵栄西料 1肩 金襴緞子片身替仕覆 黒塗中次附属 1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)裂手鑑 1帖 京都国立博物館 作土形草花文様金襴(鶏頭金襴)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 双鳳丸文様金襴(二人静金襴)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 牡丹唐草宝尽文様金襴(大黒屋金襴)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 連雲宝尽文様金襴(富田金襴)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 入子菱に牡丹唐草文様金地金襴
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 花葉松毬唐草文様緞子(笹蔓緞子)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 花七宝入石畳文様緞子(遠州緞子)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 縞地梅花・石畳宝尽段替文様緞子(伊予簾緞子)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 馬・幾何学文入角つなぎ文様錦(有栖川錦)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 唐草段文様蒙流
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 段文様間道(日野間道)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 牡丹唐草文様天鵞絨
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 縞文様間道(船越間道)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 桜唐草段文様布
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 草花獅子蛇文様金華布
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館
錺りの美―仏をかざる―
2023年6月13日(火)~9月10日(日)
金工|1F-5展示室
日本美術の特質の一つに「かざりの表現」があります。幾何学的な文様表現だけではなく、自然物をモチーフとしつつも時に大胆な誇張や、記号的にさえ見える省略をすることであらゆるものを装飾するかざりの精神は古代から現代まで一貫して我が国の美術をつらぬいてきました。この展示では生活をかざり、武をかざり、信仰をかざる装飾の美をテーマに、きらきらしい金属工芸の名品をご紹介いたします。
第1回は神仏を荘厳する仏教工芸の数々をご高覧下さい。
重文 鉄釣燈籠 当館
- 展示作品リスト
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豪商の蔵Ⅲ―茶室を彩る漆―
2023年6月13日(火)~7月30日(日)
漆工|1F-6展示室
当館は大阪府貝塚市の旧商家、廣海家からの大型寄贈を記念して特別企画「豪商の蔵─美しい暮らしの遺産─」と、漆器だけの続編「豪商の蔵Ⅱ」を平成30年(2018)に開催しました。そのさらなる続編として茶の湯の漆器を特集します。近代の茶の湯は、政財界の大立者が大名物を競って楽しんだ印象がありますが、関西の商家には、江戸時代の町衆文化を受け継ぐような、暮らしの作法ともいうべき茶の湯が伝わります。客人をさりげなくもてなす道具と廣海家が営んだその「美しい暮らし」については、特別企画の図録でも紹介しましたので、そちらもぜひご覧ください。
吉野絵膳椀具 当館
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 黒楽写紙胎茶碗 十一代飛来一閑作 1口 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)
廣海家について朱青漆六角食籠 佐野長寛作 1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)四季草花蒔絵手提付重箱
土佐光貞・中村宗哲・戸澤左近作1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)黒塗竹菜箸 駒沢利斎作 8膳 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)田楽箱 五種
駒沢利斎・中村宗哲・飛来一閑・永樂善五郎・樂吉左衛門作1組 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)黒漆塗棗 宗旦在判 1合 京都国立博物館
(廣海健氏寄贈)黒塗小棗 宗拙在判 1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)黒塗雪吹 伝盛阿弥作 1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)桐唐草漆絵丸棗 遠州好 近藤道恵作 1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)右近橘蒔絵白粉箱 1合 京都国立博物館
(廣海健氏寄贈)天川写漆箔香合 惺斎好
十一代駒沢利斎・十三代飛来一閑作1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)蝶螺鈿香合 1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)溜塗鶴絵曲物香合 好々斎好
岸良画1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)黒漆塗短檠
附 赤楽行灯皿一枚、朱漆焼付油皿一枚
伝中村宗哲作1基 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)万代屋釜 奥平了保作 1口 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)梅木鱗鶴紋散らし蒔絵炉縁 吸江斎好
惺斎在判 三代一瀬小兵衛作1個 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)片輪車蒔絵螺鈿冊削箱 1口 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)羽箒 1本 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)格子透火箸 1組 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)割釜鐶 金盛徳元作 1組 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)梅蒔絵方円卓(三友棚)
惺斎在判 駒沢利斎作1基 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)真塗手桶水指 習々斎好
近藤道恵作1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)塗柄杓 黒田正玄作 1本 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)鉄銚子 1対 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)金襴手蒔絵引盃 長野横笛作 20枚 京都国立博物館
(廣海健氏寄贈)拭漆糸目内銀張盃洗
九代中川浄益・九代中村宗哲作3対 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)吉野絵膳椀具 1具 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)蘭蒔絵吸物椀 堅地屋清兵衛作 20客のうち 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)楼閣山水蒔絵吸物膳 20基のうち 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)溜塗透かし縁高 大橋宗兵衛作 10口のうち 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)
同時開催の名品ギャラリー特別展観覧料が必要
15世紀の白描絵巻
2023年6月13日(火)~7月17日(月・祝)
絵巻|2F-1展示室
墨線のみによって絵を描く白描画は、紙と線の美しさが最大限に発揮されるジャンルといえます。その研ぎ澄まされた感覚は鎌倉時代に頂点に達しましたが、南北朝時代以降は少しずつ緩みが生じてきます。しかし、短編物語「御伽草紙」が盛んに作られ始めたこともあり、とくに室町時代15世紀には古典の復興とアレンジを原動力に多くの作品が生み出されました。今回はこの時代の白描絵巻の優品をご紹介します。おそらく高位の子女が楽しんだのであろう物語の数々と、それらを描き出したモノクロームの世界をお楽しみください。
藤の衣物語絵巻(部分)
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 中宮物語絵巻 4巻のうち1巻 藤の衣物語絵巻 1巻 源氏歌合絵巻 2巻のうち1巻 平家物語絵巻 3巻のうち1巻
地蔵と閻魔
2023年6月13日(火)~9月18日(月・祝)
彫刻|1F-1展示室
日本の夏の風物詩ともいえる「お盆」ですが、もともとは盂蘭盆会といい、その源流はインドにあります。この日は祖先の供養をする日ですが、地獄の釜が開く日ともいわれています。その地獄をつかさどるのが閻魔大王です。閻魔は本来インドの地獄の神ヤマでしたが、中国で道教の神々と習合して閻魔を中心とする十王という考えを生みました。生前のおこないを裁く、地獄の裁判官たちです。それが日本へも伝えられて様々な信仰を生み、それとともに地獄からの救済者である地蔵菩薩も信仰を集めました。今回は常念寺(木津川市加茂町)の十王像とともに、大小様々な地蔵菩薩像を展示いたします。恐ろしい地獄へと思いをはせつつ、日ごろのおこないをふりかえってみてはいかがでしょうか。
重文 厨子入千体地蔵菩薩像 京都・報恩寺
- 展示作品リスト
日本の彫刻
2023年6月13日(火)~9月18日(月・祝)
彫刻|1F-1展示室
江戸時代までの日本の彫刻はほとんどが宗教的なものです。仏教を本格的に受容した7世紀以来、仏像の製作が盛んになりましたが、姿形はインドから中国を経由して伝わったため、それらの国の影響を受けています。
その中で日本彫刻の特色は、木を用いたものが多いこと、それに伴って寄木造、玉眼等独特の技法を発達させたことが挙げられます。
それぞれの時代に大陸の影響を受けて日本化することを繰り返したため、仏像の作風はさまざまです。
古筆とかなの美
2023年6月13日(火)~7月30日(日)
書跡|1F-3展示室
人が手ずから書いたものには魂が宿るゆえ、わたしたちの先人は、その字すがたを鑑賞の対象としてきました。とくに、いにしえの能書家の筆跡は「古筆」とよばれ、尊重されています。なかでも、平安時代から鎌倉時代にかけてのそれには、バリエーションに富んだ装飾をほどこした料紙に、美しい「かな」が調和した名品が多く残っています。昭和4年(1929)に分割されるまで、「三十六人家集」(国宝、西本願寺蔵)の一部であった「石山切」を中心に、平安貴族の美意識を伝える作品をご覧いただきます。
伊勢集断簡(石山切 草まくら) 伝藤原公任筆
当館
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 国宝 万葉集巻第九残巻(藍紙本)
藤原伊房筆1巻 京都国立博物館 国宝 古今和歌集巻第十七残巻(曼殊院本)
伝藤原行成筆1巻 京都・曼殊院 古今和歌集巻第十三断簡(巻子本切 あふ事なきに)
伝源俊頼筆1幅 京都国立博物館 重美 三宝絵断簡(東大寺切 に花こむ経を)
伝源俊頼筆1幅 京都国立博物館 貫之集巻下断簡(石山切 うせにきと)
藤原定信筆1幅 重美 貫之集巻下断簡(石山切 題しらす)
藤原定信筆1幅 京都国立博物館 貫之集巻下断簡(石山切 おこせたるついてに)
藤原定信筆1幅 貫之集巻下断簡(石山切 をむな)
藤原定信筆1幅 京都国立博物館 重美 伊勢集断簡(石山切 この哥返し)
伝藤原公任筆1幅 伊勢集断簡(石山切 もえてや人に)
伝藤原公任筆1幅 伊勢集断簡(石山切 草まくら)
伝藤原公任筆1幅 京都国立博物館 重美 後撰和歌集巻第八断簡(烏丸切 てまかりかよふ)
伝藤原定頼筆1幅 京都国立博物館
(長岡みゆき氏寄贈)重美 後拾遺和歌集巻第十断簡(中院切 するかみえ)
伝源実朝筆1幅 国宝 手鑑「藻塩草」 1帖 京都国立博物館
袈裟と名物裂―舶載された染織―
2023年6月13日(火)~7月30日(日)
染織|1F-4展示室
四方を海に囲まれた日本では、波濤を越えてもたらされる舶載品が珍重され、丁重に取り扱われてきました。そのため、製作地では出土品としてしか目にしない染織品が、日本にのみ伝世する例も少なくありません。仏法を求め海を渡った僧侶たちが異国の師から授けられた袈裟や、日明貿易や南蛮貿易で交易品としてもたらされた染織品は、やがて茶の湯の世界に取り入れられ、著名な茶器や掛物を飾る「名物裂」として尊ばれるようになります。
このたびの展示では、染織品を通して往時の国際交流のありさまを眺めるとともに、舶載された染織品の日本での受容の様相を紹介します。
作土形草花文様金襴(鶏頭金襴) 前田家伝来名物裂のうち
当館
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 九条(八条)袈裟 空谷明応料 1肩 京都・慈済院 重文 九条袈裟 不遷法序料 1肩 京都・三秀院 七条袈裟 伝明庵栄西料 1肩 金襴緞子片身替仕覆 黒塗中次附属 1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)裂手鑑 1帖 京都国立博物館 作土形草花文様金襴(鶏頭金襴)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 双鳳丸文様金襴(二人静金襴)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 牡丹唐草宝尽文様金襴(大黒屋金襴)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 連雲宝尽文様金襴(富田金襴)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 入子菱に牡丹唐草文様金地金襴
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 花葉松毬唐草文様緞子(笹蔓緞子)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 花七宝入石畳文様緞子(遠州緞子)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 縞地梅花・石畳宝尽段替文様緞子(伊予簾緞子)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 馬・幾何学文入角つなぎ文様錦(有栖川錦)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 唐草段文様蒙流
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 段文様間道(日野間道)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 牡丹唐草文様天鵞絨
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 縞文様間道(船越間道)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 桜唐草段文様布
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 草花獅子蛇文様金華布
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館
錺りの美―仏をかざる―
2023年6月13日(火)~9月10日(日)
金工|1F-5展示室
日本美術の特質の一つに「かざりの表現」があります。幾何学的な文様表現だけではなく、自然物をモチーフとしつつも時に大胆な誇張や、記号的にさえ見える省略をすることであらゆるものを装飾するかざりの精神は古代から現代まで一貫して我が国の美術をつらぬいてきました。この展示では生活をかざり、武をかざり、信仰をかざる装飾の美をテーマに、きらきらしい金属工芸の名品をご紹介いたします。
第1回は神仏を荘厳する仏教工芸の数々をご高覧下さい。
重文 鉄釣燈籠 当館
- 展示作品リスト
-
豪商の蔵Ⅲ―茶室を彩る漆―
2023年6月13日(火)~7月30日(日)
漆工|1F-6展示室
当館は大阪府貝塚市の旧商家、廣海家からの大型寄贈を記念して特別企画「豪商の蔵─美しい暮らしの遺産─」と、漆器だけの続編「豪商の蔵Ⅱ」を平成30年(2018)に開催しました。そのさらなる続編として茶の湯の漆器を特集します。近代の茶の湯は、政財界の大立者が大名物を競って楽しんだ印象がありますが、関西の商家には、江戸時代の町衆文化を受け継ぐような、暮らしの作法ともいうべき茶の湯が伝わります。客人をさりげなくもてなす道具と廣海家が営んだその「美しい暮らし」については、特別企画の図録でも紹介しましたので、そちらもぜひご覧ください。
吉野絵膳椀具 当館
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 黒楽写紙胎茶碗 十一代飛来一閑作 1口 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)
廣海家について朱青漆六角食籠 佐野長寛作 1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)四季草花蒔絵手提付重箱
土佐光貞・中村宗哲・戸澤左近作1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)黒塗竹菜箸 駒沢利斎作 8膳 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)田楽箱 五種
駒沢利斎・中村宗哲・飛来一閑・永樂善五郎・樂吉左衛門作1組 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)黒漆塗棗 宗旦在判 1合 京都国立博物館
(廣海健氏寄贈)黒塗小棗 宗拙在判 1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)黒塗雪吹 伝盛阿弥作 1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)桐唐草漆絵丸棗 遠州好 近藤道恵作 1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)右近橘蒔絵白粉箱 1合 京都国立博物館
(廣海健氏寄贈)天川写漆箔香合 惺斎好
十一代駒沢利斎・十三代飛来一閑作1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)蝶螺鈿香合 1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)溜塗鶴絵曲物香合 好々斎好
岸良画1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)黒漆塗短檠
附 赤楽行灯皿一枚、朱漆焼付油皿一枚
伝中村宗哲作1基 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)万代屋釜 奥平了保作 1口 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)梅木鱗鶴紋散らし蒔絵炉縁 吸江斎好
惺斎在判 三代一瀬小兵衛作1個 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)片輪車蒔絵螺鈿冊削箱 1口 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)羽箒 1本 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)格子透火箸 1組 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)割釜鐶 金盛徳元作 1組 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)梅蒔絵方円卓(三友棚)
惺斎在判 駒沢利斎作1基 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)真塗手桶水指 習々斎好
近藤道恵作1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)塗柄杓 黒田正玄作 1本 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)鉄銚子 1対 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)金襴手蒔絵引盃 長野横笛作 20枚 京都国立博物館
(廣海健氏寄贈)拭漆糸目内銀張盃洗
九代中川浄益・九代中村宗哲作3対 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)吉野絵膳椀具 1具 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)蘭蒔絵吸物椀 堅地屋清兵衛作 20客のうち 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)楼閣山水蒔絵吸物膳 20基のうち 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)溜塗透かし縁高 大橋宗兵衛作 10口のうち 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)
同時開催の名品ギャラリー特別展観覧料が必要
15世紀の白描絵巻
2023年6月13日(火)~7月17日(月・祝)
絵巻|2F-1展示室
墨線のみによって絵を描く白描画は、紙と線の美しさが最大限に発揮されるジャンルといえます。その研ぎ澄まされた感覚は鎌倉時代に頂点に達しましたが、南北朝時代以降は少しずつ緩みが生じてきます。しかし、短編物語「御伽草紙」が盛んに作られ始めたこともあり、とくに室町時代15世紀には古典の復興とアレンジを原動力に多くの作品が生み出されました。今回はこの時代の白描絵巻の優品をご紹介します。おそらく高位の子女が楽しんだのであろう物語の数々と、それらを描き出したモノクロームの世界をお楽しみください。
藤の衣物語絵巻(部分)
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 中宮物語絵巻 4巻のうち1巻 藤の衣物語絵巻 1巻 源氏歌合絵巻 2巻のうち1巻 平家物語絵巻 3巻のうち1巻
地蔵と閻魔
2023年6月13日(火)~9月18日(月・祝)
彫刻|1F-1展示室
日本の夏の風物詩ともいえる「お盆」ですが、もともとは盂蘭盆会といい、その源流はインドにあります。この日は祖先の供養をする日ですが、地獄の釜が開く日ともいわれています。その地獄をつかさどるのが閻魔大王です。閻魔は本来インドの地獄の神ヤマでしたが、中国で道教の神々と習合して閻魔を中心とする十王という考えを生みました。生前のおこないを裁く、地獄の裁判官たちです。それが日本へも伝えられて様々な信仰を生み、それとともに地獄からの救済者である地蔵菩薩も信仰を集めました。今回は常念寺(木津川市加茂町)の十王像とともに、大小様々な地蔵菩薩像を展示いたします。恐ろしい地獄へと思いをはせつつ、日ごろのおこないをふりかえってみてはいかがでしょうか。
重文 厨子入千体地蔵菩薩像 京都・報恩寺
- 展示作品リスト
日本の彫刻
2023年6月13日(火)~9月18日(月・祝)
彫刻|1F-1展示室
江戸時代までの日本の彫刻はほとんどが宗教的なものです。仏教を本格的に受容した7世紀以来、仏像の製作が盛んになりましたが、姿形はインドから中国を経由して伝わったため、それらの国の影響を受けています。
その中で日本彫刻の特色は、木を用いたものが多いこと、それに伴って寄木造、玉眼等独特の技法を発達させたことが挙げられます。
それぞれの時代に大陸の影響を受けて日本化することを繰り返したため、仏像の作風はさまざまです。
古筆とかなの美
2023年6月13日(火)~7月30日(日)
書跡|1F-3展示室
人が手ずから書いたものには魂が宿るゆえ、わたしたちの先人は、その字すがたを鑑賞の対象としてきました。とくに、いにしえの能書家の筆跡は「古筆」とよばれ、尊重されています。なかでも、平安時代から鎌倉時代にかけてのそれには、バリエーションに富んだ装飾をほどこした料紙に、美しい「かな」が調和した名品が多く残っています。昭和4年(1929)に分割されるまで、「三十六人家集」(国宝、西本願寺蔵)の一部であった「石山切」を中心に、平安貴族の美意識を伝える作品をご覧いただきます。
伊勢集断簡(石山切 草まくら) 伝藤原公任筆
当館
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 国宝 万葉集巻第九残巻(藍紙本)
藤原伊房筆1巻 京都国立博物館 国宝 古今和歌集巻第十七残巻(曼殊院本)
伝藤原行成筆1巻 京都・曼殊院 古今和歌集巻第十三断簡(巻子本切 あふ事なきに)
伝源俊頼筆1幅 京都国立博物館 重美 三宝絵断簡(東大寺切 に花こむ経を)
伝源俊頼筆1幅 京都国立博物館 貫之集巻下断簡(石山切 うせにきと)
藤原定信筆1幅 重美 貫之集巻下断簡(石山切 題しらす)
藤原定信筆1幅 京都国立博物館 貫之集巻下断簡(石山切 おこせたるついてに)
藤原定信筆1幅 貫之集巻下断簡(石山切 をむな)
藤原定信筆1幅 京都国立博物館 重美 伊勢集断簡(石山切 この哥返し)
伝藤原公任筆1幅 伊勢集断簡(石山切 もえてや人に)
伝藤原公任筆1幅 伊勢集断簡(石山切 草まくら)
伝藤原公任筆1幅 京都国立博物館 重美 後撰和歌集巻第八断簡(烏丸切 てまかりかよふ)
伝藤原定頼筆1幅 京都国立博物館
(長岡みゆき氏寄贈)重美 後拾遺和歌集巻第十断簡(中院切 するかみえ)
伝源実朝筆1幅 国宝 手鑑「藻塩草」 1帖 京都国立博物館
袈裟と名物裂―舶載された染織―
2023年6月13日(火)~7月30日(日)
染織|1F-4展示室
四方を海に囲まれた日本では、波濤を越えてもたらされる舶載品が珍重され、丁重に取り扱われてきました。そのため、製作地では出土品としてしか目にしない染織品が、日本にのみ伝世する例も少なくありません。仏法を求め海を渡った僧侶たちが異国の師から授けられた袈裟や、日明貿易や南蛮貿易で交易品としてもたらされた染織品は、やがて茶の湯の世界に取り入れられ、著名な茶器や掛物を飾る「名物裂」として尊ばれるようになります。
このたびの展示では、染織品を通して往時の国際交流のありさまを眺めるとともに、舶載された染織品の日本での受容の様相を紹介します。
作土形草花文様金襴(鶏頭金襴) 前田家伝来名物裂のうち
当館
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-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 九条(八条)袈裟 空谷明応料 1肩 京都・慈済院 重文 九条袈裟 不遷法序料 1肩 京都・三秀院 七条袈裟 伝明庵栄西料 1肩 金襴緞子片身替仕覆 黒塗中次附属 1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)裂手鑑 1帖 京都国立博物館 作土形草花文様金襴(鶏頭金襴)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 双鳳丸文様金襴(二人静金襴)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 牡丹唐草宝尽文様金襴(大黒屋金襴)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 連雲宝尽文様金襴(富田金襴)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 入子菱に牡丹唐草文様金地金襴
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 花葉松毬唐草文様緞子(笹蔓緞子)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 花七宝入石畳文様緞子(遠州緞子)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 縞地梅花・石畳宝尽段替文様緞子(伊予簾緞子)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 馬・幾何学文入角つなぎ文様錦(有栖川錦)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 唐草段文様蒙流
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 段文様間道(日野間道)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 牡丹唐草文様天鵞絨
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 縞文様間道(船越間道)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 桜唐草段文様布
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 草花獅子蛇文様金華布
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館
錺りの美―仏をかざる―
2023年6月13日(火)~9月10日(日)
金工|1F-5展示室
日本美術の特質の一つに「かざりの表現」があります。幾何学的な文様表現だけではなく、自然物をモチーフとしつつも時に大胆な誇張や、記号的にさえ見える省略をすることであらゆるものを装飾するかざりの精神は古代から現代まで一貫して我が国の美術をつらぬいてきました。この展示では生活をかざり、武をかざり、信仰をかざる装飾の美をテーマに、きらきらしい金属工芸の名品をご紹介いたします。
第1回は神仏を荘厳する仏教工芸の数々をご高覧下さい。
重文 鉄釣燈籠 当館
- 展示作品リスト
-
豪商の蔵Ⅲ―茶室を彩る漆―
2023年6月13日(火)~7月30日(日)
漆工|1F-6展示室
当館は大阪府貝塚市の旧商家、廣海家からの大型寄贈を記念して特別企画「豪商の蔵─美しい暮らしの遺産─」と、漆器だけの続編「豪商の蔵Ⅱ」を平成30年(2018)に開催しました。そのさらなる続編として茶の湯の漆器を特集します。近代の茶の湯は、政財界の大立者が大名物を競って楽しんだ印象がありますが、関西の商家には、江戸時代の町衆文化を受け継ぐような、暮らしの作法ともいうべき茶の湯が伝わります。客人をさりげなくもてなす道具と廣海家が営んだその「美しい暮らし」については、特別企画の図録でも紹介しましたので、そちらもぜひご覧ください。
吉野絵膳椀具 当館
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 黒楽写紙胎茶碗 十一代飛来一閑作 1口 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)
廣海家について朱青漆六角食籠 佐野長寛作 1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)四季草花蒔絵手提付重箱
土佐光貞・中村宗哲・戸澤左近作1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)黒塗竹菜箸 駒沢利斎作 8膳 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)田楽箱 五種
駒沢利斎・中村宗哲・飛来一閑・永樂善五郎・樂吉左衛門作1組 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)黒漆塗棗 宗旦在判 1合 京都国立博物館
(廣海健氏寄贈)黒塗小棗 宗拙在判 1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)黒塗雪吹 伝盛阿弥作 1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)桐唐草漆絵丸棗 遠州好 近藤道恵作 1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)右近橘蒔絵白粉箱 1合 京都国立博物館
(廣海健氏寄贈)天川写漆箔香合 惺斎好
十一代駒沢利斎・十三代飛来一閑作1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)蝶螺鈿香合 1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)溜塗鶴絵曲物香合 好々斎好
岸良画1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)黒漆塗短檠
附 赤楽行灯皿一枚、朱漆焼付油皿一枚
伝中村宗哲作1基 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)万代屋釜 奥平了保作 1口 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)梅木鱗鶴紋散らし蒔絵炉縁 吸江斎好
惺斎在判 三代一瀬小兵衛作1個 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)片輪車蒔絵螺鈿冊削箱 1口 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)羽箒 1本 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)格子透火箸 1組 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)割釜鐶 金盛徳元作 1組 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)梅蒔絵方円卓(三友棚)
惺斎在判 駒沢利斎作1基 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)真塗手桶水指 習々斎好
近藤道恵作1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)塗柄杓 黒田正玄作 1本 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)鉄銚子 1対 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)金襴手蒔絵引盃 長野横笛作 20枚 京都国立博物館
(廣海健氏寄贈)拭漆糸目内銀張盃洗
九代中川浄益・九代中村宗哲作3対 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)吉野絵膳椀具 1具 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)蘭蒔絵吸物椀 堅地屋清兵衛作 20客のうち 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)楼閣山水蒔絵吸物膳 20基のうち 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)溜塗透かし縁高 大橋宗兵衛作 10口のうち 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)
同時開催の名品ギャラリー特別展観覧料が必要
15世紀の白描絵巻
2023年6月13日(火)~7月17日(月・祝)
絵巻|2F-1展示室
墨線のみによって絵を描く白描画は、紙と線の美しさが最大限に発揮されるジャンルといえます。その研ぎ澄まされた感覚は鎌倉時代に頂点に達しましたが、南北朝時代以降は少しずつ緩みが生じてきます。しかし、短編物語「御伽草紙」が盛んに作られ始めたこともあり、とくに室町時代15世紀には古典の復興とアレンジを原動力に多くの作品が生み出されました。今回はこの時代の白描絵巻の優品をご紹介します。おそらく高位の子女が楽しんだのであろう物語の数々と、それらを描き出したモノクロームの世界をお楽しみください。
藤の衣物語絵巻(部分)
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 中宮物語絵巻 4巻のうち1巻 藤の衣物語絵巻 1巻 源氏歌合絵巻 2巻のうち1巻 平家物語絵巻 3巻のうち1巻
地蔵と閻魔
2023年6月13日(火)~9月18日(月・祝)
彫刻|1F-1展示室
日本の夏の風物詩ともいえる「お盆」ですが、もともとは盂蘭盆会といい、その源流はインドにあります。この日は祖先の供養をする日ですが、地獄の釜が開く日ともいわれています。その地獄をつかさどるのが閻魔大王です。閻魔は本来インドの地獄の神ヤマでしたが、中国で道教の神々と習合して閻魔を中心とする十王という考えを生みました。生前のおこないを裁く、地獄の裁判官たちです。それが日本へも伝えられて様々な信仰を生み、それとともに地獄からの救済者である地蔵菩薩も信仰を集めました。今回は常念寺(木津川市加茂町)の十王像とともに、大小様々な地蔵菩薩像を展示いたします。恐ろしい地獄へと思いをはせつつ、日ごろのおこないをふりかえってみてはいかがでしょうか。
重文 厨子入千体地蔵菩薩像 京都・報恩寺
- 展示作品リスト
日本の彫刻
2023年6月13日(火)~9月18日(月・祝)
彫刻|1F-1展示室
江戸時代までの日本の彫刻はほとんどが宗教的なものです。仏教を本格的に受容した7世紀以来、仏像の製作が盛んになりましたが、姿形はインドから中国を経由して伝わったため、それらの国の影響を受けています。
その中で日本彫刻の特色は、木を用いたものが多いこと、それに伴って寄木造、玉眼等独特の技法を発達させたことが挙げられます。
それぞれの時代に大陸の影響を受けて日本化することを繰り返したため、仏像の作風はさまざまです。
古筆とかなの美
2023年6月13日(火)~7月30日(日)
書跡|1F-3展示室
人が手ずから書いたものには魂が宿るゆえ、わたしたちの先人は、その字すがたを鑑賞の対象としてきました。とくに、いにしえの能書家の筆跡は「古筆」とよばれ、尊重されています。なかでも、平安時代から鎌倉時代にかけてのそれには、バリエーションに富んだ装飾をほどこした料紙に、美しい「かな」が調和した名品が多く残っています。昭和4年(1929)に分割されるまで、「三十六人家集」(国宝、西本願寺蔵)の一部であった「石山切」を中心に、平安貴族の美意識を伝える作品をご覧いただきます。
伊勢集断簡(石山切 草まくら) 伝藤原公任筆
当館
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 国宝 万葉集巻第九残巻(藍紙本)
藤原伊房筆1巻 京都国立博物館 国宝 古今和歌集巻第十七残巻(曼殊院本)
伝藤原行成筆1巻 京都・曼殊院 古今和歌集巻第十三断簡(巻子本切 あふ事なきに)
伝源俊頼筆1幅 京都国立博物館 重美 三宝絵断簡(東大寺切 に花こむ経を)
伝源俊頼筆1幅 京都国立博物館 貫之集巻下断簡(石山切 うせにきと)
藤原定信筆1幅 重美 貫之集巻下断簡(石山切 題しらす)
藤原定信筆1幅 京都国立博物館 貫之集巻下断簡(石山切 おこせたるついてに)
藤原定信筆1幅 貫之集巻下断簡(石山切 をむな)
藤原定信筆1幅 京都国立博物館 重美 伊勢集断簡(石山切 この哥返し)
伝藤原公任筆1幅 伊勢集断簡(石山切 もえてや人に)
伝藤原公任筆1幅 伊勢集断簡(石山切 草まくら)
伝藤原公任筆1幅 京都国立博物館 重美 後撰和歌集巻第八断簡(烏丸切 てまかりかよふ)
伝藤原定頼筆1幅 京都国立博物館
(長岡みゆき氏寄贈)重美 後拾遺和歌集巻第十断簡(中院切 するかみえ)
伝源実朝筆1幅 国宝 手鑑「藻塩草」 1帖 京都国立博物館
袈裟と名物裂―舶載された染織―
2023年6月13日(火)~7月30日(日)
染織|1F-4展示室
四方を海に囲まれた日本では、波濤を越えてもたらされる舶載品が珍重され、丁重に取り扱われてきました。そのため、製作地では出土品としてしか目にしない染織品が、日本にのみ伝世する例も少なくありません。仏法を求め海を渡った僧侶たちが異国の師から授けられた袈裟や、日明貿易や南蛮貿易で交易品としてもたらされた染織品は、やがて茶の湯の世界に取り入れられ、著名な茶器や掛物を飾る「名物裂」として尊ばれるようになります。
このたびの展示では、染織品を通して往時の国際交流のありさまを眺めるとともに、舶載された染織品の日本での受容の様相を紹介します。
作土形草花文様金襴(鶏頭金襴) 前田家伝来名物裂のうち
当館
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 九条(八条)袈裟 空谷明応料 1肩 京都・慈済院 重文 九条袈裟 不遷法序料 1肩 京都・三秀院 七条袈裟 伝明庵栄西料 1肩 金襴緞子片身替仕覆 黒塗中次附属 1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)裂手鑑 1帖 京都国立博物館 作土形草花文様金襴(鶏頭金襴)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 双鳳丸文様金襴(二人静金襴)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 牡丹唐草宝尽文様金襴(大黒屋金襴)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 連雲宝尽文様金襴(富田金襴)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 入子菱に牡丹唐草文様金地金襴
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 花葉松毬唐草文様緞子(笹蔓緞子)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 花七宝入石畳文様緞子(遠州緞子)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 縞地梅花・石畳宝尽段替文様緞子(伊予簾緞子)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 馬・幾何学文入角つなぎ文様錦(有栖川錦)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 唐草段文様蒙流
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 段文様間道(日野間道)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 牡丹唐草文様天鵞絨
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 縞文様間道(船越間道)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 桜唐草段文様布
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 草花獅子蛇文様金華布
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館
錺りの美―仏をかざる―
2023年6月13日(火)~9月10日(日)
金工|1F-5展示室
日本美術の特質の一つに「かざりの表現」があります。幾何学的な文様表現だけではなく、自然物をモチーフとしつつも時に大胆な誇張や、記号的にさえ見える省略をすることであらゆるものを装飾するかざりの精神は古代から現代まで一貫して我が国の美術をつらぬいてきました。この展示では生活をかざり、武をかざり、信仰をかざる装飾の美をテーマに、きらきらしい金属工芸の名品をご紹介いたします。
第1回は神仏を荘厳する仏教工芸の数々をご高覧下さい。
重文 鉄釣燈籠 当館
- 展示作品リスト
-
豪商の蔵Ⅲ―茶室を彩る漆―
2023年6月13日(火)~7月30日(日)
漆工|1F-6展示室
当館は大阪府貝塚市の旧商家、廣海家からの大型寄贈を記念して特別企画「豪商の蔵─美しい暮らしの遺産─」と、漆器だけの続編「豪商の蔵Ⅱ」を平成30年(2018)に開催しました。そのさらなる続編として茶の湯の漆器を特集します。近代の茶の湯は、政財界の大立者が大名物を競って楽しんだ印象がありますが、関西の商家には、江戸時代の町衆文化を受け継ぐような、暮らしの作法ともいうべき茶の湯が伝わります。客人をさりげなくもてなす道具と廣海家が営んだその「美しい暮らし」については、特別企画の図録でも紹介しましたので、そちらもぜひご覧ください。
吉野絵膳椀具 当館
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 黒楽写紙胎茶碗 十一代飛来一閑作 1口 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)
廣海家について朱青漆六角食籠 佐野長寛作 1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)四季草花蒔絵手提付重箱
土佐光貞・中村宗哲・戸澤左近作1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)黒塗竹菜箸 駒沢利斎作 8膳 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)田楽箱 五種
駒沢利斎・中村宗哲・飛来一閑・永樂善五郎・樂吉左衛門作1組 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)黒漆塗棗 宗旦在判 1合 京都国立博物館
(廣海健氏寄贈)黒塗小棗 宗拙在判 1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)黒塗雪吹 伝盛阿弥作 1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)桐唐草漆絵丸棗 遠州好 近藤道恵作 1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)右近橘蒔絵白粉箱 1合 京都国立博物館
(廣海健氏寄贈)天川写漆箔香合 惺斎好
十一代駒沢利斎・十三代飛来一閑作1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)蝶螺鈿香合 1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)溜塗鶴絵曲物香合 好々斎好
岸良画1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)黒漆塗短檠
附 赤楽行灯皿一枚、朱漆焼付油皿一枚
伝中村宗哲作1基 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)万代屋釜 奥平了保作 1口 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)梅木鱗鶴紋散らし蒔絵炉縁 吸江斎好
惺斎在判 三代一瀬小兵衛作1個 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)片輪車蒔絵螺鈿冊削箱 1口 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)羽箒 1本 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)格子透火箸 1組 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)割釜鐶 金盛徳元作 1組 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)梅蒔絵方円卓(三友棚)
惺斎在判 駒沢利斎作1基 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)真塗手桶水指 習々斎好
近藤道恵作1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)塗柄杓 黒田正玄作 1本 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)鉄銚子 1対 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)金襴手蒔絵引盃 長野横笛作 20枚 京都国立博物館
(廣海健氏寄贈)拭漆糸目内銀張盃洗
九代中川浄益・九代中村宗哲作3対 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)吉野絵膳椀具 1具 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)蘭蒔絵吸物椀 堅地屋清兵衛作 20客のうち 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)楼閣山水蒔絵吸物膳 20基のうち 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)溜塗透かし縁高 大橋宗兵衛作 10口のうち 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)
同時開催の名品ギャラリー特別展観覧料が必要
15世紀の白描絵巻
2023年6月13日(火)~7月17日(月・祝)
絵巻|2F-1展示室
墨線のみによって絵を描く白描画は、紙と線の美しさが最大限に発揮されるジャンルといえます。その研ぎ澄まされた感覚は鎌倉時代に頂点に達しましたが、南北朝時代以降は少しずつ緩みが生じてきます。しかし、短編物語「御伽草紙」が盛んに作られ始めたこともあり、とくに室町時代15世紀には古典の復興とアレンジを原動力に多くの作品が生み出されました。今回はこの時代の白描絵巻の優品をご紹介します。おそらく高位の子女が楽しんだのであろう物語の数々と、それらを描き出したモノクロームの世界をお楽しみください。
藤の衣物語絵巻(部分)
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 中宮物語絵巻 4巻のうち1巻 藤の衣物語絵巻 1巻 源氏歌合絵巻 2巻のうち1巻 平家物語絵巻 3巻のうち1巻
地蔵と閻魔
2023年6月13日(火)~9月18日(月・祝)
彫刻|1F-1展示室
日本の夏の風物詩ともいえる「お盆」ですが、もともとは盂蘭盆会といい、その源流はインドにあります。この日は祖先の供養をする日ですが、地獄の釜が開く日ともいわれています。その地獄をつかさどるのが閻魔大王です。閻魔は本来インドの地獄の神ヤマでしたが、中国で道教の神々と習合して閻魔を中心とする十王という考えを生みました。生前のおこないを裁く、地獄の裁判官たちです。それが日本へも伝えられて様々な信仰を生み、それとともに地獄からの救済者である地蔵菩薩も信仰を集めました。今回は常念寺(木津川市加茂町)の十王像とともに、大小様々な地蔵菩薩像を展示いたします。恐ろしい地獄へと思いをはせつつ、日ごろのおこないをふりかえってみてはいかがでしょうか。
重文 厨子入千体地蔵菩薩像 京都・報恩寺
- 展示作品リスト
日本の彫刻
2023年6月13日(火)~9月18日(月・祝)
彫刻|1F-1展示室
江戸時代までの日本の彫刻はほとんどが宗教的なものです。仏教を本格的に受容した7世紀以来、仏像の製作が盛んになりましたが、姿形はインドから中国を経由して伝わったため、それらの国の影響を受けています。
その中で日本彫刻の特色は、木を用いたものが多いこと、それに伴って寄木造、玉眼等独特の技法を発達させたことが挙げられます。
それぞれの時代に大陸の影響を受けて日本化することを繰り返したため、仏像の作風はさまざまです。
古筆とかなの美
2023年6月13日(火)~7月30日(日)
書跡|1F-3展示室
人が手ずから書いたものには魂が宿るゆえ、わたしたちの先人は、その字すがたを鑑賞の対象としてきました。とくに、いにしえの能書家の筆跡は「古筆」とよばれ、尊重されています。なかでも、平安時代から鎌倉時代にかけてのそれには、バリエーションに富んだ装飾をほどこした料紙に、美しい「かな」が調和した名品が多く残っています。昭和4年(1929)に分割されるまで、「三十六人家集」(国宝、西本願寺蔵)の一部であった「石山切」を中心に、平安貴族の美意識を伝える作品をご覧いただきます。
伊勢集断簡(石山切 草まくら) 伝藤原公任筆
当館
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 国宝 万葉集巻第九残巻(藍紙本)
藤原伊房筆1巻 京都国立博物館 国宝 古今和歌集巻第十七残巻(曼殊院本)
伝藤原行成筆1巻 京都・曼殊院 古今和歌集巻第十三断簡(巻子本切 あふ事なきに)
伝源俊頼筆1幅 京都国立博物館 重美 三宝絵断簡(東大寺切 に花こむ経を)
伝源俊頼筆1幅 京都国立博物館 貫之集巻下断簡(石山切 うせにきと)
藤原定信筆1幅 重美 貫之集巻下断簡(石山切 題しらす)
藤原定信筆1幅 京都国立博物館 貫之集巻下断簡(石山切 おこせたるついてに)
藤原定信筆1幅 貫之集巻下断簡(石山切 をむな)
藤原定信筆1幅 京都国立博物館 重美 伊勢集断簡(石山切 この哥返し)
伝藤原公任筆1幅 伊勢集断簡(石山切 もえてや人に)
伝藤原公任筆1幅 伊勢集断簡(石山切 草まくら)
伝藤原公任筆1幅 京都国立博物館 重美 後撰和歌集巻第八断簡(烏丸切 てまかりかよふ)
伝藤原定頼筆1幅 京都国立博物館
(長岡みゆき氏寄贈)重美 後拾遺和歌集巻第十断簡(中院切 するかみえ)
伝源実朝筆1幅 国宝 手鑑「藻塩草」 1帖 京都国立博物館
袈裟と名物裂―舶載された染織―
2023年6月13日(火)~7月30日(日)
染織|1F-4展示室
四方を海に囲まれた日本では、波濤を越えてもたらされる舶載品が珍重され、丁重に取り扱われてきました。そのため、製作地では出土品としてしか目にしない染織品が、日本にのみ伝世する例も少なくありません。仏法を求め海を渡った僧侶たちが異国の師から授けられた袈裟や、日明貿易や南蛮貿易で交易品としてもたらされた染織品は、やがて茶の湯の世界に取り入れられ、著名な茶器や掛物を飾る「名物裂」として尊ばれるようになります。
このたびの展示では、染織品を通して往時の国際交流のありさまを眺めるとともに、舶載された染織品の日本での受容の様相を紹介します。
作土形草花文様金襴(鶏頭金襴) 前田家伝来名物裂のうち
当館
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-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 九条(八条)袈裟 空谷明応料 1肩 京都・慈済院 重文 九条袈裟 不遷法序料 1肩 京都・三秀院 七条袈裟 伝明庵栄西料 1肩 金襴緞子片身替仕覆 黒塗中次附属 1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)裂手鑑 1帖 京都国立博物館 作土形草花文様金襴(鶏頭金襴)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 双鳳丸文様金襴(二人静金襴)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 牡丹唐草宝尽文様金襴(大黒屋金襴)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 連雲宝尽文様金襴(富田金襴)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 入子菱に牡丹唐草文様金地金襴
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 花葉松毬唐草文様緞子(笹蔓緞子)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 花七宝入石畳文様緞子(遠州緞子)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 縞地梅花・石畳宝尽段替文様緞子(伊予簾緞子)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 馬・幾何学文入角つなぎ文様錦(有栖川錦)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 唐草段文様蒙流
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 段文様間道(日野間道)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 牡丹唐草文様天鵞絨
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 縞文様間道(船越間道)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 桜唐草段文様布
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 草花獅子蛇文様金華布
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館
錺りの美―仏をかざる―
2023年6月13日(火)~9月10日(日)
金工|1F-5展示室
日本美術の特質の一つに「かざりの表現」があります。幾何学的な文様表現だけではなく、自然物をモチーフとしつつも時に大胆な誇張や、記号的にさえ見える省略をすることであらゆるものを装飾するかざりの精神は古代から現代まで一貫して我が国の美術をつらぬいてきました。この展示では生活をかざり、武をかざり、信仰をかざる装飾の美をテーマに、きらきらしい金属工芸の名品をご紹介いたします。
第1回は神仏を荘厳する仏教工芸の数々をご高覧下さい。
重文 鉄釣燈籠 当館
- 展示作品リスト
-
豪商の蔵Ⅲ―茶室を彩る漆―
2023年6月13日(火)~7月30日(日)
漆工|1F-6展示室
当館は大阪府貝塚市の旧商家、廣海家からの大型寄贈を記念して特別企画「豪商の蔵─美しい暮らしの遺産─」と、漆器だけの続編「豪商の蔵Ⅱ」を平成30年(2018)に開催しました。そのさらなる続編として茶の湯の漆器を特集します。近代の茶の湯は、政財界の大立者が大名物を競って楽しんだ印象がありますが、関西の商家には、江戸時代の町衆文化を受け継ぐような、暮らしの作法ともいうべき茶の湯が伝わります。客人をさりげなくもてなす道具と廣海家が営んだその「美しい暮らし」については、特別企画の図録でも紹介しましたので、そちらもぜひご覧ください。
吉野絵膳椀具 当館
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 黒楽写紙胎茶碗 十一代飛来一閑作 1口 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)
廣海家について朱青漆六角食籠 佐野長寛作 1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)四季草花蒔絵手提付重箱
土佐光貞・中村宗哲・戸澤左近作1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)黒塗竹菜箸 駒沢利斎作 8膳 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)田楽箱 五種
駒沢利斎・中村宗哲・飛来一閑・永樂善五郎・樂吉左衛門作1組 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)黒漆塗棗 宗旦在判 1合 京都国立博物館
(廣海健氏寄贈)黒塗小棗 宗拙在判 1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)黒塗雪吹 伝盛阿弥作 1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)桐唐草漆絵丸棗 遠州好 近藤道恵作 1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)右近橘蒔絵白粉箱 1合 京都国立博物館
(廣海健氏寄贈)天川写漆箔香合 惺斎好
十一代駒沢利斎・十三代飛来一閑作1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)蝶螺鈿香合 1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)溜塗鶴絵曲物香合 好々斎好
岸良画1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)黒漆塗短檠
附 赤楽行灯皿一枚、朱漆焼付油皿一枚
伝中村宗哲作1基 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)万代屋釜 奥平了保作 1口 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)梅木鱗鶴紋散らし蒔絵炉縁 吸江斎好
惺斎在判 三代一瀬小兵衛作1個 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)片輪車蒔絵螺鈿冊削箱 1口 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)羽箒 1本 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)格子透火箸 1組 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)割釜鐶 金盛徳元作 1組 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)梅蒔絵方円卓(三友棚)
惺斎在判 駒沢利斎作1基 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)真塗手桶水指 習々斎好
近藤道恵作1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)塗柄杓 黒田正玄作 1本 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)鉄銚子 1対 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)金襴手蒔絵引盃 長野横笛作 20枚 京都国立博物館
(廣海健氏寄贈)拭漆糸目内銀張盃洗
九代中川浄益・九代中村宗哲作3対 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)吉野絵膳椀具 1具 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)蘭蒔絵吸物椀 堅地屋清兵衛作 20客のうち 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)楼閣山水蒔絵吸物膳 20基のうち 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)溜塗透かし縁高 大橋宗兵衛作 10口のうち 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)
同時開催の名品ギャラリー特別展観覧料が必要
15世紀の白描絵巻
2023年6月13日(火)~7月17日(月・祝)
絵巻|2F-1展示室
墨線のみによって絵を描く白描画は、紙と線の美しさが最大限に発揮されるジャンルといえます。その研ぎ澄まされた感覚は鎌倉時代に頂点に達しましたが、南北朝時代以降は少しずつ緩みが生じてきます。しかし、短編物語「御伽草紙」が盛んに作られ始めたこともあり、とくに室町時代15世紀には古典の復興とアレンジを原動力に多くの作品が生み出されました。今回はこの時代の白描絵巻の優品をご紹介します。おそらく高位の子女が楽しんだのであろう物語の数々と、それらを描き出したモノクロームの世界をお楽しみください。
藤の衣物語絵巻(部分)
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-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 中宮物語絵巻 4巻のうち1巻 藤の衣物語絵巻 1巻 源氏歌合絵巻 2巻のうち1巻 平家物語絵巻 3巻のうち1巻
地蔵と閻魔
2023年6月13日(火)~9月18日(月・祝)
彫刻|1F-1展示室
日本の夏の風物詩ともいえる「お盆」ですが、もともとは盂蘭盆会といい、その源流はインドにあります。この日は祖先の供養をする日ですが、地獄の釜が開く日ともいわれています。その地獄をつかさどるのが閻魔大王です。閻魔は本来インドの地獄の神ヤマでしたが、中国で道教の神々と習合して閻魔を中心とする十王という考えを生みました。生前のおこないを裁く、地獄の裁判官たちです。それが日本へも伝えられて様々な信仰を生み、それとともに地獄からの救済者である地蔵菩薩も信仰を集めました。今回は常念寺(木津川市加茂町)の十王像とともに、大小様々な地蔵菩薩像を展示いたします。恐ろしい地獄へと思いをはせつつ、日ごろのおこないをふりかえってみてはいかがでしょうか。
重文 厨子入千体地蔵菩薩像 京都・報恩寺
- 展示作品リスト
日本の彫刻
2023年6月13日(火)~9月18日(月・祝)
彫刻|1F-1展示室
江戸時代までの日本の彫刻はほとんどが宗教的なものです。仏教を本格的に受容した7世紀以来、仏像の製作が盛んになりましたが、姿形はインドから中国を経由して伝わったため、それらの国の影響を受けています。
その中で日本彫刻の特色は、木を用いたものが多いこと、それに伴って寄木造、玉眼等独特の技法を発達させたことが挙げられます。
それぞれの時代に大陸の影響を受けて日本化することを繰り返したため、仏像の作風はさまざまです。
古筆とかなの美
2023年6月13日(火)~7月30日(日)
書跡|1F-3展示室
人が手ずから書いたものには魂が宿るゆえ、わたしたちの先人は、その字すがたを鑑賞の対象としてきました。とくに、いにしえの能書家の筆跡は「古筆」とよばれ、尊重されています。なかでも、平安時代から鎌倉時代にかけてのそれには、バリエーションに富んだ装飾をほどこした料紙に、美しい「かな」が調和した名品が多く残っています。昭和4年(1929)に分割されるまで、「三十六人家集」(国宝、西本願寺蔵)の一部であった「石山切」を中心に、平安貴族の美意識を伝える作品をご覧いただきます。
伊勢集断簡(石山切 草まくら) 伝藤原公任筆
当館
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 国宝 万葉集巻第九残巻(藍紙本)
藤原伊房筆1巻 京都国立博物館 国宝 古今和歌集巻第十七残巻(曼殊院本)
伝藤原行成筆1巻 京都・曼殊院 古今和歌集巻第十三断簡(巻子本切 あふ事なきに)
伝源俊頼筆1幅 京都国立博物館 重美 三宝絵断簡(東大寺切 に花こむ経を)
伝源俊頼筆1幅 京都国立博物館 貫之集巻下断簡(石山切 うせにきと)
藤原定信筆1幅 重美 貫之集巻下断簡(石山切 題しらす)
藤原定信筆1幅 京都国立博物館 貫之集巻下断簡(石山切 おこせたるついてに)
藤原定信筆1幅 貫之集巻下断簡(石山切 をむな)
藤原定信筆1幅 京都国立博物館 重美 伊勢集断簡(石山切 この哥返し)
伝藤原公任筆1幅 伊勢集断簡(石山切 もえてや人に)
伝藤原公任筆1幅 伊勢集断簡(石山切 草まくら)
伝藤原公任筆1幅 京都国立博物館 重美 後撰和歌集巻第八断簡(烏丸切 てまかりかよふ)
伝藤原定頼筆1幅 京都国立博物館
(長岡みゆき氏寄贈)重美 後拾遺和歌集巻第十断簡(中院切 するかみえ)
伝源実朝筆1幅 国宝 手鑑「藻塩草」 1帖 京都国立博物館
袈裟と名物裂―舶載された染織―
2023年6月13日(火)~7月30日(日)
染織|1F-4展示室
四方を海に囲まれた日本では、波濤を越えてもたらされる舶載品が珍重され、丁重に取り扱われてきました。そのため、製作地では出土品としてしか目にしない染織品が、日本にのみ伝世する例も少なくありません。仏法を求め海を渡った僧侶たちが異国の師から授けられた袈裟や、日明貿易や南蛮貿易で交易品としてもたらされた染織品は、やがて茶の湯の世界に取り入れられ、著名な茶器や掛物を飾る「名物裂」として尊ばれるようになります。
このたびの展示では、染織品を通して往時の国際交流のありさまを眺めるとともに、舶載された染織品の日本での受容の様相を紹介します。
作土形草花文様金襴(鶏頭金襴) 前田家伝来名物裂のうち
当館
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 九条(八条)袈裟 空谷明応料 1肩 京都・慈済院 重文 九条袈裟 不遷法序料 1肩 京都・三秀院 七条袈裟 伝明庵栄西料 1肩 金襴緞子片身替仕覆 黒塗中次附属 1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)裂手鑑 1帖 京都国立博物館 作土形草花文様金襴(鶏頭金襴)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 双鳳丸文様金襴(二人静金襴)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 牡丹唐草宝尽文様金襴(大黒屋金襴)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 連雲宝尽文様金襴(富田金襴)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 入子菱に牡丹唐草文様金地金襴
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 花葉松毬唐草文様緞子(笹蔓緞子)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 花七宝入石畳文様緞子(遠州緞子)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 縞地梅花・石畳宝尽段替文様緞子(伊予簾緞子)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 馬・幾何学文入角つなぎ文様錦(有栖川錦)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 唐草段文様蒙流
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 段文様間道(日野間道)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 牡丹唐草文様天鵞絨
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 縞文様間道(船越間道)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 桜唐草段文様布
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 草花獅子蛇文様金華布
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館
錺りの美―仏をかざる―
2023年6月13日(火)~9月10日(日)
金工|1F-5展示室
日本美術の特質の一つに「かざりの表現」があります。幾何学的な文様表現だけではなく、自然物をモチーフとしつつも時に大胆な誇張や、記号的にさえ見える省略をすることであらゆるものを装飾するかざりの精神は古代から現代まで一貫して我が国の美術をつらぬいてきました。この展示では生活をかざり、武をかざり、信仰をかざる装飾の美をテーマに、きらきらしい金属工芸の名品をご紹介いたします。
第1回は神仏を荘厳する仏教工芸の数々をご高覧下さい。
重文 鉄釣燈籠 当館
- 展示作品リスト
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豪商の蔵Ⅲ―茶室を彩る漆―
2023年6月13日(火)~7月30日(日)
漆工|1F-6展示室
当館は大阪府貝塚市の旧商家、廣海家からの大型寄贈を記念して特別企画「豪商の蔵─美しい暮らしの遺産─」と、漆器だけの続編「豪商の蔵Ⅱ」を平成30年(2018)に開催しました。そのさらなる続編として茶の湯の漆器を特集します。近代の茶の湯は、政財界の大立者が大名物を競って楽しんだ印象がありますが、関西の商家には、江戸時代の町衆文化を受け継ぐような、暮らしの作法ともいうべき茶の湯が伝わります。客人をさりげなくもてなす道具と廣海家が営んだその「美しい暮らし」については、特別企画の図録でも紹介しましたので、そちらもぜひご覧ください。
吉野絵膳椀具 当館
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 黒楽写紙胎茶碗 十一代飛来一閑作 1口 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)
廣海家について朱青漆六角食籠 佐野長寛作 1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)四季草花蒔絵手提付重箱
土佐光貞・中村宗哲・戸澤左近作1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)黒塗竹菜箸 駒沢利斎作 8膳 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)田楽箱 五種
駒沢利斎・中村宗哲・飛来一閑・永樂善五郎・樂吉左衛門作1組 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)黒漆塗棗 宗旦在判 1合 京都国立博物館
(廣海健氏寄贈)黒塗小棗 宗拙在判 1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)黒塗雪吹 伝盛阿弥作 1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)桐唐草漆絵丸棗 遠州好 近藤道恵作 1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)右近橘蒔絵白粉箱 1合 京都国立博物館
(廣海健氏寄贈)天川写漆箔香合 惺斎好
十一代駒沢利斎・十三代飛来一閑作1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)蝶螺鈿香合 1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)溜塗鶴絵曲物香合 好々斎好
岸良画1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)黒漆塗短檠
附 赤楽行灯皿一枚、朱漆焼付油皿一枚
伝中村宗哲作1基 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)万代屋釜 奥平了保作 1口 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)梅木鱗鶴紋散らし蒔絵炉縁 吸江斎好
惺斎在判 三代一瀬小兵衛作1個 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)片輪車蒔絵螺鈿冊削箱 1口 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)羽箒 1本 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)格子透火箸 1組 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)割釜鐶 金盛徳元作 1組 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)梅蒔絵方円卓(三友棚)
惺斎在判 駒沢利斎作1基 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)真塗手桶水指 習々斎好
近藤道恵作1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)塗柄杓 黒田正玄作 1本 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)鉄銚子 1対 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)金襴手蒔絵引盃 長野横笛作 20枚 京都国立博物館
(廣海健氏寄贈)拭漆糸目内銀張盃洗
九代中川浄益・九代中村宗哲作3対 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)吉野絵膳椀具 1具 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)蘭蒔絵吸物椀 堅地屋清兵衛作 20客のうち 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)楼閣山水蒔絵吸物膳 20基のうち 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)溜塗透かし縁高 大橋宗兵衛作 10口のうち 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)
同時開催の名品ギャラリー特別展観覧料が必要
15世紀の白描絵巻
2023年6月13日(火)~7月17日(月・祝)
絵巻|2F-1展示室
墨線のみによって絵を描く白描画は、紙と線の美しさが最大限に発揮されるジャンルといえます。その研ぎ澄まされた感覚は鎌倉時代に頂点に達しましたが、南北朝時代以降は少しずつ緩みが生じてきます。しかし、短編物語「御伽草紙」が盛んに作られ始めたこともあり、とくに室町時代15世紀には古典の復興とアレンジを原動力に多くの作品が生み出されました。今回はこの時代の白描絵巻の優品をご紹介します。おそらく高位の子女が楽しんだのであろう物語の数々と、それらを描き出したモノクロームの世界をお楽しみください。
藤の衣物語絵巻(部分)
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 中宮物語絵巻 4巻のうち1巻 藤の衣物語絵巻 1巻 源氏歌合絵巻 2巻のうち1巻 平家物語絵巻 3巻のうち1巻
地蔵と閻魔
2023年6月13日(火)~9月18日(月・祝)
彫刻|1F-1展示室
日本の夏の風物詩ともいえる「お盆」ですが、もともとは盂蘭盆会といい、その源流はインドにあります。この日は祖先の供養をする日ですが、地獄の釜が開く日ともいわれています。その地獄をつかさどるのが閻魔大王です。閻魔は本来インドの地獄の神ヤマでしたが、中国で道教の神々と習合して閻魔を中心とする十王という考えを生みました。生前のおこないを裁く、地獄の裁判官たちです。それが日本へも伝えられて様々な信仰を生み、それとともに地獄からの救済者である地蔵菩薩も信仰を集めました。今回は常念寺(木津川市加茂町)の十王像とともに、大小様々な地蔵菩薩像を展示いたします。恐ろしい地獄へと思いをはせつつ、日ごろのおこないをふりかえってみてはいかがでしょうか。
重文 厨子入千体地蔵菩薩像 京都・報恩寺
- 展示作品リスト
日本の彫刻
2023年6月13日(火)~9月18日(月・祝)
彫刻|1F-1展示室
江戸時代までの日本の彫刻はほとんどが宗教的なものです。仏教を本格的に受容した7世紀以来、仏像の製作が盛んになりましたが、姿形はインドから中国を経由して伝わったため、それらの国の影響を受けています。
その中で日本彫刻の特色は、木を用いたものが多いこと、それに伴って寄木造、玉眼等独特の技法を発達させたことが挙げられます。
それぞれの時代に大陸の影響を受けて日本化することを繰り返したため、仏像の作風はさまざまです。
古筆とかなの美
2023年6月13日(火)~7月30日(日)
書跡|1F-3展示室
人が手ずから書いたものには魂が宿るゆえ、わたしたちの先人は、その字すがたを鑑賞の対象としてきました。とくに、いにしえの能書家の筆跡は「古筆」とよばれ、尊重されています。なかでも、平安時代から鎌倉時代にかけてのそれには、バリエーションに富んだ装飾をほどこした料紙に、美しい「かな」が調和した名品が多く残っています。昭和4年(1929)に分割されるまで、「三十六人家集」(国宝、西本願寺蔵)の一部であった「石山切」を中心に、平安貴族の美意識を伝える作品をご覧いただきます。
伊勢集断簡(石山切 草まくら) 伝藤原公任筆
当館
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 国宝 万葉集巻第九残巻(藍紙本)
藤原伊房筆1巻 京都国立博物館 国宝 古今和歌集巻第十七残巻(曼殊院本)
伝藤原行成筆1巻 京都・曼殊院 古今和歌集巻第十三断簡(巻子本切 あふ事なきに)
伝源俊頼筆1幅 京都国立博物館 重美 三宝絵断簡(東大寺切 に花こむ経を)
伝源俊頼筆1幅 京都国立博物館 貫之集巻下断簡(石山切 うせにきと)
藤原定信筆1幅 重美 貫之集巻下断簡(石山切 題しらす)
藤原定信筆1幅 京都国立博物館 貫之集巻下断簡(石山切 おこせたるついてに)
藤原定信筆1幅 貫之集巻下断簡(石山切 をむな)
藤原定信筆1幅 京都国立博物館 重美 伊勢集断簡(石山切 この哥返し)
伝藤原公任筆1幅 伊勢集断簡(石山切 もえてや人に)
伝藤原公任筆1幅 伊勢集断簡(石山切 草まくら)
伝藤原公任筆1幅 京都国立博物館 重美 後撰和歌集巻第八断簡(烏丸切 てまかりかよふ)
伝藤原定頼筆1幅 京都国立博物館
(長岡みゆき氏寄贈)重美 後拾遺和歌集巻第十断簡(中院切 するかみえ)
伝源実朝筆1幅 国宝 手鑑「藻塩草」 1帖 京都国立博物館
袈裟と名物裂―舶載された染織―
2023年6月13日(火)~7月30日(日)
染織|1F-4展示室
四方を海に囲まれた日本では、波濤を越えてもたらされる舶載品が珍重され、丁重に取り扱われてきました。そのため、製作地では出土品としてしか目にしない染織品が、日本にのみ伝世する例も少なくありません。仏法を求め海を渡った僧侶たちが異国の師から授けられた袈裟や、日明貿易や南蛮貿易で交易品としてもたらされた染織品は、やがて茶の湯の世界に取り入れられ、著名な茶器や掛物を飾る「名物裂」として尊ばれるようになります。
このたびの展示では、染織品を通して往時の国際交流のありさまを眺めるとともに、舶載された染織品の日本での受容の様相を紹介します。
作土形草花文様金襴(鶏頭金襴) 前田家伝来名物裂のうち
当館
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 九条(八条)袈裟 空谷明応料 1肩 京都・慈済院 重文 九条袈裟 不遷法序料 1肩 京都・三秀院 七条袈裟 伝明庵栄西料 1肩 金襴緞子片身替仕覆 黒塗中次附属 1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)裂手鑑 1帖 京都国立博物館 作土形草花文様金襴(鶏頭金襴)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 双鳳丸文様金襴(二人静金襴)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 牡丹唐草宝尽文様金襴(大黒屋金襴)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 連雲宝尽文様金襴(富田金襴)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 入子菱に牡丹唐草文様金地金襴
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 花葉松毬唐草文様緞子(笹蔓緞子)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 花七宝入石畳文様緞子(遠州緞子)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 縞地梅花・石畳宝尽段替文様緞子(伊予簾緞子)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 馬・幾何学文入角つなぎ文様錦(有栖川錦)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 唐草段文様蒙流
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 段文様間道(日野間道)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 牡丹唐草文様天鵞絨
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 縞文様間道(船越間道)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 桜唐草段文様布
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 草花獅子蛇文様金華布
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館
錺りの美―仏をかざる―
2023年6月13日(火)~9月10日(日)
金工|1F-5展示室
日本美術の特質の一つに「かざりの表現」があります。幾何学的な文様表現だけではなく、自然物をモチーフとしつつも時に大胆な誇張や、記号的にさえ見える省略をすることであらゆるものを装飾するかざりの精神は古代から現代まで一貫して我が国の美術をつらぬいてきました。この展示では生活をかざり、武をかざり、信仰をかざる装飾の美をテーマに、きらきらしい金属工芸の名品をご紹介いたします。
第1回は神仏を荘厳する仏教工芸の数々をご高覧下さい。
重文 鉄釣燈籠 当館
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豪商の蔵Ⅲ―茶室を彩る漆―
2023年6月13日(火)~7月30日(日)
漆工|1F-6展示室
当館は大阪府貝塚市の旧商家、廣海家からの大型寄贈を記念して特別企画「豪商の蔵─美しい暮らしの遺産─」と、漆器だけの続編「豪商の蔵Ⅱ」を平成30年(2018)に開催しました。そのさらなる続編として茶の湯の漆器を特集します。近代の茶の湯は、政財界の大立者が大名物を競って楽しんだ印象がありますが、関西の商家には、江戸時代の町衆文化を受け継ぐような、暮らしの作法ともいうべき茶の湯が伝わります。客人をさりげなくもてなす道具と廣海家が営んだその「美しい暮らし」については、特別企画の図録でも紹介しましたので、そちらもぜひご覧ください。
吉野絵膳椀具 当館
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 黒楽写紙胎茶碗 十一代飛来一閑作 1口 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)
廣海家について朱青漆六角食籠 佐野長寛作 1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)四季草花蒔絵手提付重箱
土佐光貞・中村宗哲・戸澤左近作1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)黒塗竹菜箸 駒沢利斎作 8膳 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)田楽箱 五種
駒沢利斎・中村宗哲・飛来一閑・永樂善五郎・樂吉左衛門作1組 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)黒漆塗棗 宗旦在判 1合 京都国立博物館
(廣海健氏寄贈)黒塗小棗 宗拙在判 1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)黒塗雪吹 伝盛阿弥作 1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)桐唐草漆絵丸棗 遠州好 近藤道恵作 1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)右近橘蒔絵白粉箱 1合 京都国立博物館
(廣海健氏寄贈)天川写漆箔香合 惺斎好
十一代駒沢利斎・十三代飛来一閑作1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)蝶螺鈿香合 1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)溜塗鶴絵曲物香合 好々斎好
岸良画1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)黒漆塗短檠
附 赤楽行灯皿一枚、朱漆焼付油皿一枚
伝中村宗哲作1基 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)万代屋釜 奥平了保作 1口 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)梅木鱗鶴紋散らし蒔絵炉縁 吸江斎好
惺斎在判 三代一瀬小兵衛作1個 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)片輪車蒔絵螺鈿冊削箱 1口 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)羽箒 1本 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)格子透火箸 1組 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)割釜鐶 金盛徳元作 1組 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)梅蒔絵方円卓(三友棚)
惺斎在判 駒沢利斎作1基 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)真塗手桶水指 習々斎好
近藤道恵作1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)塗柄杓 黒田正玄作 1本 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)鉄銚子 1対 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)金襴手蒔絵引盃 長野横笛作 20枚 京都国立博物館
(廣海健氏寄贈)拭漆糸目内銀張盃洗
九代中川浄益・九代中村宗哲作3対 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)吉野絵膳椀具 1具 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)蘭蒔絵吸物椀 堅地屋清兵衛作 20客のうち 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)楼閣山水蒔絵吸物膳 20基のうち 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)溜塗透かし縁高 大橋宗兵衛作 10口のうち 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)
同時開催の名品ギャラリー特別展観覧料が必要
縄文土器と土偶
2023年6月20日(火)~9月10日(日)
考古|3F-2展示室
日本における土器の使用は古く、約16,000年前に遡ります。縄文土器は煮炊き用の深鉢から始まり、貯蔵用の土器、盛付けや食器用の浅鉢や皿、酒など液体を注ぐ注口土器、そして祭祀用の土器など、生活や用途に合わせて様々な器がつくられました。また、実用的な土器でも、大きな突起があったり、複雑な文様を施したり、変化に富んだ造形が特徴です。そうした日常の道具に加え、祈りの道具として土偶があります。土偶の多くは女性をかたどっており、豊かな実りや子孫繁栄を願ったと考えられます。本展示では縄文土器と土偶を中心に縄文文化の魅力を紹介します。
注口土器 伝青森県出土 当館
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 深鉢
青森県八戸市南郷出土1個 京都国立博物館 深鉢
岩手県出土1個 浅鉢
出土地不明1個 京都国立博物館 長者ヶ原遺跡出土品
新潟県糸魚川市長者ヶ原遺跡出土1括 京都国立博物館 硬玉(ヒスイ)製大珠
出土地不明2個 有孔鍔付土器
出土地不明1個 京都国立博物館 深鉢
東京都東久留米市出土1個 京都国立博物館 深鉢
埼玉県川口市石神貝塚出土1個 壺
青森県つがる市亀ヶ岡遺跡出土1個 京都国立博物館 台付鉢
青森県出土1個 京都国立博物館 注口土器
青森県出土2個 京都国立博物館 壺
出土地不明3個 京都国立博物館 打製石器(石鏃・石錐・石匙ほか)
日本各地出土1括 磨製石斧
日本各地出土1括 石冠
岐阜県北部出土4個 京都国立博物館 御物石器
奈良県奈良市大森町出土1個 京都国立博物館 石皿・磨り石
岐阜県高山市出土1括 独鈷石
岐阜県北部出土1括 京都国立博物館 石棒・石剣
出土地不明1括 京都国立博物館 遮光器土偶
出土地不明1括 京都国立博物館 ミニチュア土器
出土地不明2個 京都国立博物館 石製装身具
日本各地出土1括 結髪土偶
出土地不明1個 深鉢
出土地不明1個 京都国立博物館 注口土器
出土地不明1個 注口土器
伝青森県出土1個 京都国立博物館 深鉢
長野県飯田市風越遺跡出土1個 壺
青森県つがる市亀ヶ岡遺跡出土1個 京都国立博物館 台付鉢
青森県北津軽郡板柳町土井遺跡出土1個 壺
青森県北津軽郡板柳町土井遺跡出土1個 壺
青森県北津軽郡板柳町土井遺跡出土1個 縄文土器片
京都府舞鶴市由良川川底出土1括 京都国立博物館 上賀茂遺跡出土品
京都市北区上賀茂遺跡出土1括 京都・賀茂別雷神社 壺形土器
広島県山県郡北広島町川井出土1個 弥生土器
大阪府柏原市船橋遺跡出土5個 京都国立博物館 銅剣
大分県大分市浜出土2口 京都国立博物館 銅戈
熊本県菊池郡大津町真木西都留出土1口 京都国立博物館 銅矛
大分県臼杵市下北津留坊主山出土1口 京都国立博物館 重美 流水文銅鐸
京都府与謝郡与謝野町明石出土1口 京都国立博物館 重文 銅鐸
京都府与謝郡与謝野町比丘尼城出土1口 京都・梅林寺 重文 東之宮古墳出土品
愛知県犬山市東之宮古墳出土1括 京都国立博物館 重文 富雄丸山古墳出土品
奈良県奈良市富雄丸山古墳出土1括 京都国立博物館 須恵器 台付広口壺
兵庫県たつの市西宮山古墳出土1個 京都国立博物館 金製垂飾付耳飾
兵庫県たつの市西宮山古墳出土1個 京都国立博物館 須恵器 装飾付脚付壺
兵庫県たつの市西宮山古墳出土1個 京都国立博物館 重美 埴輪 男子
群馬県太田市出土
(8月1日~9月10日展示予定)1個 京都国立博物館 帯金式鋲留甲冑
衝角付冑(上)・頸甲(中)・短甲(下)
京都府相楽郡和束町原山古墳出土
(6月20日~7月30日展示予定)1具 京都国立博物館 単弁八葉蓮華文軒丸瓦
奈良県奈良市山村廃寺出土1個 複弁八葉蓮華文軒丸瓦
奈良県高市郡明日香村川原寺跡出土1個 複弁八葉蓮華文軒丸瓦
奈良県生駒郡斑鳩町法隆寺出土1個 蓮華文方形軒瓦
滋賀県大津市南滋賀廃寺出土1個 素弁九葉蓮華文軒丸瓦
奈良県生駒郡斑鳩町法隆寺出土1個 重弧文軒平瓦
京都府綴喜郡宇治田原町山瀧寺跡出土1個 京都国立博物館 素弁十葉蓮華文軒丸瓦
奈良県高市郡明日香村飛鳥寺出土1個 京都国立博物館 単弁八葉蓮華文軒丸瓦
奈良県桜井市山田寺跡出土1個 京都国立博物館 偏行唐草文軒平瓦
奈良県橿原市藤原宮跡出土1個 京都国立博物館 複弁八葉蓮華文軒丸瓦
京都府京田辺市三山木廃寺出土1個 京都国立博物館 複弁八葉蓮華文軒丸瓦
京都府京田辺市三山木廃寺出土1個 京都国立博物館 均整唐草文軒平瓦
京都府京田辺市三山木廃寺出土1個 京都国立博物館 複弁八葉蓮華文軒丸瓦
京都府木津川市恭仁宮跡出土1個 京都国立博物館 均整唐草文軒平瓦
京都府綴喜郡井手町井手寺跡出土1個 京都国立博物館 重圏文軒丸瓦
大阪府大阪市中央区難波宮跡出土1個 鬼瓦
京都市平安宮豊楽院跡出土1個 重文 鬼瓦
京都市平安宮跡出土1個 京都国立博物館 緑釉蓮華文軒丸瓦
京都市平安宮跡出土1個 重文 緑釉唐草文軒平瓦
京都市平安宮跡出土1個 京都国立博物館 軒丸瓦・軒平瓦
京都市南区西寺跡出土2個 軒丸瓦・軒平瓦
京都市上京区法成寺跡出土2個 京都府立鴨沂高等学校 軒丸瓦・軒平瓦
京都市東山区法性寺跡出土2個 京都国立博物館 重文 緑釉骨蔵器
京都市山科区勧修寺北大日出土
(6月20日~7月30日展示予定)1口 京都国立博物館 蔵王権現懸仏
出土地不明
(8月1日~9月10日展示予定)1面 京都国立博物館 青銅経筒 寿永三年銘
秋田県湯沢市松岡経塚出土1口 京都国立博物館 青銅経筒 建久七年銘
秋田県湯沢市松岡経塚出土1口 京都国立博物館 青銅鍍金銀経筒
秋田県湯沢市松岡経塚出土1口 京都国立博物館 青銅経筒
秋田県湯沢市松岡経塚出土1口 京都国立博物館 銅円盤(経筒底)
秋田県湯沢市松岡経塚出土2面 京都国立博物館 銅和鏡(経筒底)
秋田県湯沢市松岡経塚出土1面 京都国立博物館 陶製甕(外容器)
秋田県湯沢市松岡経塚出土1口 京都国立博物館 陶製甕(外容器)
秋田県湯沢市松岡経塚出土1口 京都国立博物館 すり鉢
秋田県湯沢市松岡経塚出土1個 京都国立博物館 鉄刀子(納入品)
秋田県湯沢市松岡経塚出土3口 京都国立博物館 銅銭(洪武通宝)
秋田県湯沢市松岡経塚出土1個 京都国立博物館 馬町十三重石塔納入品
京都市東山区常磐町出土1括 重文 線彫四面仏石 1基 京都・今宮神社
15世紀の白描絵巻
2023年6月13日(火)~7月17日(月・祝)
絵巻|2F-1展示室
墨線のみによって絵を描く白描画は、紙と線の美しさが最大限に発揮されるジャンルといえます。その研ぎ澄まされた感覚は鎌倉時代に頂点に達しましたが、南北朝時代以降は少しずつ緩みが生じてきます。しかし、短編物語「御伽草紙」が盛んに作られ始めたこともあり、とくに室町時代15世紀には古典の復興とアレンジを原動力に多くの作品が生み出されました。今回はこの時代の白描絵巻の優品をご紹介します。おそらく高位の子女が楽しんだのであろう物語の数々と、それらを描き出したモノクロームの世界をお楽しみください。
藤の衣物語絵巻(部分)
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 中宮物語絵巻 4巻のうち1巻 藤の衣物語絵巻 1巻 源氏歌合絵巻 2巻のうち1巻 平家物語絵巻 3巻のうち1巻
地蔵と閻魔
2023年6月13日(火)~9月18日(月・祝)
彫刻|1F-1展示室
日本の夏の風物詩ともいえる「お盆」ですが、もともとは盂蘭盆会といい、その源流はインドにあります。この日は祖先の供養をする日ですが、地獄の釜が開く日ともいわれています。その地獄をつかさどるのが閻魔大王です。閻魔は本来インドの地獄の神ヤマでしたが、中国で道教の神々と習合して閻魔を中心とする十王という考えを生みました。生前のおこないを裁く、地獄の裁判官たちです。それが日本へも伝えられて様々な信仰を生み、それとともに地獄からの救済者である地蔵菩薩も信仰を集めました。今回は常念寺(木津川市加茂町)の十王像とともに、大小様々な地蔵菩薩像を展示いたします。恐ろしい地獄へと思いをはせつつ、日ごろのおこないをふりかえってみてはいかがでしょうか。
重文 厨子入千体地蔵菩薩像 京都・報恩寺
- 展示作品リスト
日本の彫刻
2023年6月13日(火)~9月18日(月・祝)
彫刻|1F-1展示室
江戸時代までの日本の彫刻はほとんどが宗教的なものです。仏教を本格的に受容した7世紀以来、仏像の製作が盛んになりましたが、姿形はインドから中国を経由して伝わったため、それらの国の影響を受けています。
その中で日本彫刻の特色は、木を用いたものが多いこと、それに伴って寄木造、玉眼等独特の技法を発達させたことが挙げられます。
それぞれの時代に大陸の影響を受けて日本化することを繰り返したため、仏像の作風はさまざまです。
古筆とかなの美
2023年6月13日(火)~7月30日(日)
書跡|1F-3展示室
人が手ずから書いたものには魂が宿るゆえ、わたしたちの先人は、その字すがたを鑑賞の対象としてきました。とくに、いにしえの能書家の筆跡は「古筆」とよばれ、尊重されています。なかでも、平安時代から鎌倉時代にかけてのそれには、バリエーションに富んだ装飾をほどこした料紙に、美しい「かな」が調和した名品が多く残っています。昭和4年(1929)に分割されるまで、「三十六人家集」(国宝、西本願寺蔵)の一部であった「石山切」を中心に、平安貴族の美意識を伝える作品をご覧いただきます。
伊勢集断簡(石山切 草まくら) 伝藤原公任筆
当館
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 国宝 万葉集巻第九残巻(藍紙本)
藤原伊房筆1巻 京都国立博物館 国宝 古今和歌集巻第十七残巻(曼殊院本)
伝藤原行成筆1巻 京都・曼殊院 古今和歌集巻第十三断簡(巻子本切 あふ事なきに)
伝源俊頼筆1幅 京都国立博物館 重美 三宝絵断簡(東大寺切 に花こむ経を)
伝源俊頼筆1幅 京都国立博物館 貫之集巻下断簡(石山切 うせにきと)
藤原定信筆1幅 重美 貫之集巻下断簡(石山切 題しらす)
藤原定信筆1幅 京都国立博物館 貫之集巻下断簡(石山切 おこせたるついてに)
藤原定信筆1幅 貫之集巻下断簡(石山切 をむな)
藤原定信筆1幅 京都国立博物館 重美 伊勢集断簡(石山切 この哥返し)
伝藤原公任筆1幅 伊勢集断簡(石山切 もえてや人に)
伝藤原公任筆1幅 伊勢集断簡(石山切 草まくら)
伝藤原公任筆1幅 京都国立博物館 重美 後撰和歌集巻第八断簡(烏丸切 てまかりかよふ)
伝藤原定頼筆1幅 京都国立博物館
(長岡みゆき氏寄贈)重美 後拾遺和歌集巻第十断簡(中院切 するかみえ)
伝源実朝筆1幅 国宝 手鑑「藻塩草」 1帖 京都国立博物館
袈裟と名物裂―舶載された染織―
2023年6月13日(火)~7月30日(日)
染織|1F-4展示室
四方を海に囲まれた日本では、波濤を越えてもたらされる舶載品が珍重され、丁重に取り扱われてきました。そのため、製作地では出土品としてしか目にしない染織品が、日本にのみ伝世する例も少なくありません。仏法を求め海を渡った僧侶たちが異国の師から授けられた袈裟や、日明貿易や南蛮貿易で交易品としてもたらされた染織品は、やがて茶の湯の世界に取り入れられ、著名な茶器や掛物を飾る「名物裂」として尊ばれるようになります。
このたびの展示では、染織品を通して往時の国際交流のありさまを眺めるとともに、舶載された染織品の日本での受容の様相を紹介します。
作土形草花文様金襴(鶏頭金襴) 前田家伝来名物裂のうち
当館
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 九条(八条)袈裟 空谷明応料 1肩 京都・慈済院 重文 九条袈裟 不遷法序料 1肩 京都・三秀院 七条袈裟 伝明庵栄西料 1肩 金襴緞子片身替仕覆 黒塗中次附属 1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)裂手鑑 1帖 京都国立博物館 作土形草花文様金襴(鶏頭金襴)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 双鳳丸文様金襴(二人静金襴)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 牡丹唐草宝尽文様金襴(大黒屋金襴)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 連雲宝尽文様金襴(富田金襴)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 入子菱に牡丹唐草文様金地金襴
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 花葉松毬唐草文様緞子(笹蔓緞子)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 花七宝入石畳文様緞子(遠州緞子)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 縞地梅花・石畳宝尽段替文様緞子(伊予簾緞子)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 馬・幾何学文入角つなぎ文様錦(有栖川錦)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 唐草段文様蒙流
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 段文様間道(日野間道)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 牡丹唐草文様天鵞絨
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 縞文様間道(船越間道)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 桜唐草段文様布
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 草花獅子蛇文様金華布
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館
錺りの美―仏をかざる―
2023年6月13日(火)~9月10日(日)
金工|1F-5展示室
日本美術の特質の一つに「かざりの表現」があります。幾何学的な文様表現だけではなく、自然物をモチーフとしつつも時に大胆な誇張や、記号的にさえ見える省略をすることであらゆるものを装飾するかざりの精神は古代から現代まで一貫して我が国の美術をつらぬいてきました。この展示では生活をかざり、武をかざり、信仰をかざる装飾の美をテーマに、きらきらしい金属工芸の名品をご紹介いたします。
第1回は神仏を荘厳する仏教工芸の数々をご高覧下さい。
重文 鉄釣燈籠 当館
- 展示作品リスト
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豪商の蔵Ⅲ―茶室を彩る漆―
2023年6月13日(火)~7月30日(日)
漆工|1F-6展示室
当館は大阪府貝塚市の旧商家、廣海家からの大型寄贈を記念して特別企画「豪商の蔵─美しい暮らしの遺産─」と、漆器だけの続編「豪商の蔵Ⅱ」を平成30年(2018)に開催しました。そのさらなる続編として茶の湯の漆器を特集します。近代の茶の湯は、政財界の大立者が大名物を競って楽しんだ印象がありますが、関西の商家には、江戸時代の町衆文化を受け継ぐような、暮らしの作法ともいうべき茶の湯が伝わります。客人をさりげなくもてなす道具と廣海家が営んだその「美しい暮らし」については、特別企画の図録でも紹介しましたので、そちらもぜひご覧ください。
吉野絵膳椀具 当館
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 黒楽写紙胎茶碗 十一代飛来一閑作 1口 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)
廣海家について朱青漆六角食籠 佐野長寛作 1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)四季草花蒔絵手提付重箱
土佐光貞・中村宗哲・戸澤左近作1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)黒塗竹菜箸 駒沢利斎作 8膳 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)田楽箱 五種
駒沢利斎・中村宗哲・飛来一閑・永樂善五郎・樂吉左衛門作1組 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)黒漆塗棗 宗旦在判 1合 京都国立博物館
(廣海健氏寄贈)黒塗小棗 宗拙在判 1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)黒塗雪吹 伝盛阿弥作 1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)桐唐草漆絵丸棗 遠州好 近藤道恵作 1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)右近橘蒔絵白粉箱 1合 京都国立博物館
(廣海健氏寄贈)天川写漆箔香合 惺斎好
十一代駒沢利斎・十三代飛来一閑作1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)蝶螺鈿香合 1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)溜塗鶴絵曲物香合 好々斎好
岸良画1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)黒漆塗短檠
附 赤楽行灯皿一枚、朱漆焼付油皿一枚
伝中村宗哲作1基 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)万代屋釜 奥平了保作 1口 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)梅木鱗鶴紋散らし蒔絵炉縁 吸江斎好
惺斎在判 三代一瀬小兵衛作1個 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)片輪車蒔絵螺鈿冊削箱 1口 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)羽箒 1本 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)格子透火箸 1組 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)割釜鐶 金盛徳元作 1組 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)梅蒔絵方円卓(三友棚)
惺斎在判 駒沢利斎作1基 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)真塗手桶水指 習々斎好
近藤道恵作1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)塗柄杓 黒田正玄作 1本 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)鉄銚子 1対 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)金襴手蒔絵引盃 長野横笛作 20枚 京都国立博物館
(廣海健氏寄贈)拭漆糸目内銀張盃洗
九代中川浄益・九代中村宗哲作3対 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)吉野絵膳椀具 1具 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)蘭蒔絵吸物椀 堅地屋清兵衛作 20客のうち 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)楼閣山水蒔絵吸物膳 20基のうち 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)溜塗透かし縁高 大橋宗兵衛作 10口のうち 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)
同時開催の名品ギャラリー特別展観覧料が必要
縄文土器と土偶
2023年6月20日(火)~9月10日(日)
考古|3F-2展示室
日本における土器の使用は古く、約16,000年前に遡ります。縄文土器は煮炊き用の深鉢から始まり、貯蔵用の土器、盛付けや食器用の浅鉢や皿、酒など液体を注ぐ注口土器、そして祭祀用の土器など、生活や用途に合わせて様々な器がつくられました。また、実用的な土器でも、大きな突起があったり、複雑な文様を施したり、変化に富んだ造形が特徴です。そうした日常の道具に加え、祈りの道具として土偶があります。土偶の多くは女性をかたどっており、豊かな実りや子孫繁栄を願ったと考えられます。本展示では縄文土器と土偶を中心に縄文文化の魅力を紹介します。
注口土器 伝青森県出土 当館
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 深鉢
青森県八戸市南郷出土1個 京都国立博物館 深鉢
岩手県出土1個 浅鉢
出土地不明1個 京都国立博物館 長者ヶ原遺跡出土品
新潟県糸魚川市長者ヶ原遺跡出土1括 京都国立博物館 硬玉(ヒスイ)製大珠
出土地不明2個 有孔鍔付土器
出土地不明1個 京都国立博物館 深鉢
東京都東久留米市出土1個 京都国立博物館 深鉢
埼玉県川口市石神貝塚出土1個 壺
青森県つがる市亀ヶ岡遺跡出土1個 京都国立博物館 台付鉢
青森県出土1個 京都国立博物館 注口土器
青森県出土2個 京都国立博物館 壺
出土地不明3個 京都国立博物館 打製石器(石鏃・石錐・石匙ほか)
日本各地出土1括 磨製石斧
日本各地出土1括 石冠
岐阜県北部出土4個 京都国立博物館 御物石器
奈良県奈良市大森町出土1個 京都国立博物館 石皿・磨り石
岐阜県高山市出土1括 独鈷石
岐阜県北部出土1括 京都国立博物館 石棒・石剣
出土地不明1括 京都国立博物館 遮光器土偶
出土地不明1括 京都国立博物館 ミニチュア土器
出土地不明2個 京都国立博物館 石製装身具
日本各地出土1括 結髪土偶
出土地不明1個 深鉢
出土地不明1個 京都国立博物館 注口土器
出土地不明1個 注口土器
伝青森県出土1個 京都国立博物館 深鉢
長野県飯田市風越遺跡出土1個 壺
青森県つがる市亀ヶ岡遺跡出土1個 京都国立博物館 台付鉢
青森県北津軽郡板柳町土井遺跡出土1個 壺
青森県北津軽郡板柳町土井遺跡出土1個 壺
青森県北津軽郡板柳町土井遺跡出土1個 縄文土器片
京都府舞鶴市由良川川底出土1括 京都国立博物館 上賀茂遺跡出土品
京都市北区上賀茂遺跡出土1括 京都・賀茂別雷神社 壺形土器
広島県山県郡北広島町川井出土1個 弥生土器
大阪府柏原市船橋遺跡出土5個 京都国立博物館 銅剣
大分県大分市浜出土2口 京都国立博物館 銅戈
熊本県菊池郡大津町真木西都留出土1口 京都国立博物館 銅矛
大分県臼杵市下北津留坊主山出土1口 京都国立博物館 重美 流水文銅鐸
京都府与謝郡与謝野町明石出土1口 京都国立博物館 重文 銅鐸
京都府与謝郡与謝野町比丘尼城出土1口 京都・梅林寺 重文 東之宮古墳出土品
愛知県犬山市東之宮古墳出土1括 京都国立博物館 重文 富雄丸山古墳出土品
奈良県奈良市富雄丸山古墳出土1括 京都国立博物館 須恵器 台付広口壺
兵庫県たつの市西宮山古墳出土1個 京都国立博物館 金製垂飾付耳飾
兵庫県たつの市西宮山古墳出土1個 京都国立博物館 須恵器 装飾付脚付壺
兵庫県たつの市西宮山古墳出土1個 京都国立博物館 重美 埴輪 男子
群馬県太田市出土
(8月1日~9月10日展示予定)1個 京都国立博物館 帯金式鋲留甲冑
衝角付冑(上)・頸甲(中)・短甲(下)
京都府相楽郡和束町原山古墳出土
(6月20日~7月30日展示予定)1具 京都国立博物館 単弁八葉蓮華文軒丸瓦
奈良県奈良市山村廃寺出土1個 複弁八葉蓮華文軒丸瓦
奈良県高市郡明日香村川原寺跡出土1個 複弁八葉蓮華文軒丸瓦
奈良県生駒郡斑鳩町法隆寺出土1個 蓮華文方形軒瓦
滋賀県大津市南滋賀廃寺出土1個 素弁九葉蓮華文軒丸瓦
奈良県生駒郡斑鳩町法隆寺出土1個 重弧文軒平瓦
京都府綴喜郡宇治田原町山瀧寺跡出土1個 京都国立博物館 素弁十葉蓮華文軒丸瓦
奈良県高市郡明日香村飛鳥寺出土1個 京都国立博物館 単弁八葉蓮華文軒丸瓦
奈良県桜井市山田寺跡出土1個 京都国立博物館 偏行唐草文軒平瓦
奈良県橿原市藤原宮跡出土1個 京都国立博物館 複弁八葉蓮華文軒丸瓦
京都府京田辺市三山木廃寺出土1個 京都国立博物館 複弁八葉蓮華文軒丸瓦
京都府京田辺市三山木廃寺出土1個 京都国立博物館 均整唐草文軒平瓦
京都府京田辺市三山木廃寺出土1個 京都国立博物館 複弁八葉蓮華文軒丸瓦
京都府木津川市恭仁宮跡出土1個 京都国立博物館 均整唐草文軒平瓦
京都府綴喜郡井手町井手寺跡出土1個 京都国立博物館 重圏文軒丸瓦
大阪府大阪市中央区難波宮跡出土1個 鬼瓦
京都市平安宮豊楽院跡出土1個 重文 鬼瓦
京都市平安宮跡出土1個 京都国立博物館 緑釉蓮華文軒丸瓦
京都市平安宮跡出土1個 重文 緑釉唐草文軒平瓦
京都市平安宮跡出土1個 京都国立博物館 軒丸瓦・軒平瓦
京都市南区西寺跡出土2個 軒丸瓦・軒平瓦
京都市上京区法成寺跡出土2個 京都府立鴨沂高等学校 軒丸瓦・軒平瓦
京都市東山区法性寺跡出土2個 京都国立博物館 重文 緑釉骨蔵器
京都市山科区勧修寺北大日出土
(6月20日~7月30日展示予定)1口 京都国立博物館 蔵王権現懸仏
出土地不明
(8月1日~9月10日展示予定)1面 京都国立博物館 青銅経筒 寿永三年銘
秋田県湯沢市松岡経塚出土1口 京都国立博物館 青銅経筒 建久七年銘
秋田県湯沢市松岡経塚出土1口 京都国立博物館 青銅鍍金銀経筒
秋田県湯沢市松岡経塚出土1口 京都国立博物館 青銅経筒
秋田県湯沢市松岡経塚出土1口 京都国立博物館 銅円盤(経筒底)
秋田県湯沢市松岡経塚出土2面 京都国立博物館 銅和鏡(経筒底)
秋田県湯沢市松岡経塚出土1面 京都国立博物館 陶製甕(外容器)
秋田県湯沢市松岡経塚出土1口 京都国立博物館 陶製甕(外容器)
秋田県湯沢市松岡経塚出土1口 京都国立博物館 すり鉢
秋田県湯沢市松岡経塚出土1個 京都国立博物館 鉄刀子(納入品)
秋田県湯沢市松岡経塚出土3口 京都国立博物館 銅銭(洪武通宝)
秋田県湯沢市松岡経塚出土1個 京都国立博物館 馬町十三重石塔納入品
京都市東山区常磐町出土1括 重文 線彫四面仏石 1基 京都・今宮神社
15世紀の白描絵巻
2023年6月13日(火)~7月17日(月・祝)
絵巻|2F-1展示室
墨線のみによって絵を描く白描画は、紙と線の美しさが最大限に発揮されるジャンルといえます。その研ぎ澄まされた感覚は鎌倉時代に頂点に達しましたが、南北朝時代以降は少しずつ緩みが生じてきます。しかし、短編物語「御伽草紙」が盛んに作られ始めたこともあり、とくに室町時代15世紀には古典の復興とアレンジを原動力に多くの作品が生み出されました。今回はこの時代の白描絵巻の優品をご紹介します。おそらく高位の子女が楽しんだのであろう物語の数々と、それらを描き出したモノクロームの世界をお楽しみください。
藤の衣物語絵巻(部分)
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 中宮物語絵巻 4巻のうち1巻 藤の衣物語絵巻 1巻 源氏歌合絵巻 2巻のうち1巻 平家物語絵巻 3巻のうち1巻
地蔵と閻魔
2023年6月13日(火)~9月18日(月・祝)
彫刻|1F-1展示室
日本の夏の風物詩ともいえる「お盆」ですが、もともとは盂蘭盆会といい、その源流はインドにあります。この日は祖先の供養をする日ですが、地獄の釜が開く日ともいわれています。その地獄をつかさどるのが閻魔大王です。閻魔は本来インドの地獄の神ヤマでしたが、中国で道教の神々と習合して閻魔を中心とする十王という考えを生みました。生前のおこないを裁く、地獄の裁判官たちです。それが日本へも伝えられて様々な信仰を生み、それとともに地獄からの救済者である地蔵菩薩も信仰を集めました。今回は常念寺(木津川市加茂町)の十王像とともに、大小様々な地蔵菩薩像を展示いたします。恐ろしい地獄へと思いをはせつつ、日ごろのおこないをふりかえってみてはいかがでしょうか。
重文 厨子入千体地蔵菩薩像 京都・報恩寺
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日本の彫刻
2023年6月13日(火)~9月18日(月・祝)
彫刻|1F-1展示室
江戸時代までの日本の彫刻はほとんどが宗教的なものです。仏教を本格的に受容した7世紀以来、仏像の製作が盛んになりましたが、姿形はインドから中国を経由して伝わったため、それらの国の影響を受けています。
その中で日本彫刻の特色は、木を用いたものが多いこと、それに伴って寄木造、玉眼等独特の技法を発達させたことが挙げられます。
それぞれの時代に大陸の影響を受けて日本化することを繰り返したため、仏像の作風はさまざまです。
古筆とかなの美
2023年6月13日(火)~7月30日(日)
書跡|1F-3展示室
人が手ずから書いたものには魂が宿るゆえ、わたしたちの先人は、その字すがたを鑑賞の対象としてきました。とくに、いにしえの能書家の筆跡は「古筆」とよばれ、尊重されています。なかでも、平安時代から鎌倉時代にかけてのそれには、バリエーションに富んだ装飾をほどこした料紙に、美しい「かな」が調和した名品が多く残っています。昭和4年(1929)に分割されるまで、「三十六人家集」(国宝、西本願寺蔵)の一部であった「石山切」を中心に、平安貴族の美意識を伝える作品をご覧いただきます。
伊勢集断簡(石山切 草まくら) 伝藤原公任筆
当館
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 国宝 万葉集巻第九残巻(藍紙本)
藤原伊房筆1巻 京都国立博物館 国宝 古今和歌集巻第十七残巻(曼殊院本)
伝藤原行成筆1巻 京都・曼殊院 古今和歌集巻第十三断簡(巻子本切 あふ事なきに)
伝源俊頼筆1幅 京都国立博物館 重美 三宝絵断簡(東大寺切 に花こむ経を)
伝源俊頼筆1幅 京都国立博物館 貫之集巻下断簡(石山切 うせにきと)
藤原定信筆1幅 重美 貫之集巻下断簡(石山切 題しらす)
藤原定信筆1幅 京都国立博物館 貫之集巻下断簡(石山切 おこせたるついてに)
藤原定信筆1幅 貫之集巻下断簡(石山切 をむな)
藤原定信筆1幅 京都国立博物館 重美 伊勢集断簡(石山切 この哥返し)
伝藤原公任筆1幅 伊勢集断簡(石山切 もえてや人に)
伝藤原公任筆1幅 伊勢集断簡(石山切 草まくら)
伝藤原公任筆1幅 京都国立博物館 重美 後撰和歌集巻第八断簡(烏丸切 てまかりかよふ)
伝藤原定頼筆1幅 京都国立博物館
(長岡みゆき氏寄贈)重美 後拾遺和歌集巻第十断簡(中院切 するかみえ)
伝源実朝筆1幅 国宝 手鑑「藻塩草」 1帖 京都国立博物館
袈裟と名物裂―舶載された染織―
2023年6月13日(火)~7月30日(日)
染織|1F-4展示室
四方を海に囲まれた日本では、波濤を越えてもたらされる舶載品が珍重され、丁重に取り扱われてきました。そのため、製作地では出土品としてしか目にしない染織品が、日本にのみ伝世する例も少なくありません。仏法を求め海を渡った僧侶たちが異国の師から授けられた袈裟や、日明貿易や南蛮貿易で交易品としてもたらされた染織品は、やがて茶の湯の世界に取り入れられ、著名な茶器や掛物を飾る「名物裂」として尊ばれるようになります。
このたびの展示では、染織品を通して往時の国際交流のありさまを眺めるとともに、舶載された染織品の日本での受容の様相を紹介します。
作土形草花文様金襴(鶏頭金襴) 前田家伝来名物裂のうち
当館
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 九条(八条)袈裟 空谷明応料 1肩 京都・慈済院 重文 九条袈裟 不遷法序料 1肩 京都・三秀院 七条袈裟 伝明庵栄西料 1肩 金襴緞子片身替仕覆 黒塗中次附属 1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)裂手鑑 1帖 京都国立博物館 作土形草花文様金襴(鶏頭金襴)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 双鳳丸文様金襴(二人静金襴)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 牡丹唐草宝尽文様金襴(大黒屋金襴)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 連雲宝尽文様金襴(富田金襴)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 入子菱に牡丹唐草文様金地金襴
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 花葉松毬唐草文様緞子(笹蔓緞子)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 花七宝入石畳文様緞子(遠州緞子)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 縞地梅花・石畳宝尽段替文様緞子(伊予簾緞子)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 馬・幾何学文入角つなぎ文様錦(有栖川錦)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 唐草段文様蒙流
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 段文様間道(日野間道)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 牡丹唐草文様天鵞絨
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 縞文様間道(船越間道)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 桜唐草段文様布
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 草花獅子蛇文様金華布
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館
錺りの美―仏をかざる―
2023年6月13日(火)~9月10日(日)
金工|1F-5展示室
日本美術の特質の一つに「かざりの表現」があります。幾何学的な文様表現だけではなく、自然物をモチーフとしつつも時に大胆な誇張や、記号的にさえ見える省略をすることであらゆるものを装飾するかざりの精神は古代から現代まで一貫して我が国の美術をつらぬいてきました。この展示では生活をかざり、武をかざり、信仰をかざる装飾の美をテーマに、きらきらしい金属工芸の名品をご紹介いたします。
第1回は神仏を荘厳する仏教工芸の数々をご高覧下さい。
重文 鉄釣燈籠 当館
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豪商の蔵Ⅲ―茶室を彩る漆―
2023年6月13日(火)~7月30日(日)
漆工|1F-6展示室
当館は大阪府貝塚市の旧商家、廣海家からの大型寄贈を記念して特別企画「豪商の蔵─美しい暮らしの遺産─」と、漆器だけの続編「豪商の蔵Ⅱ」を平成30年(2018)に開催しました。そのさらなる続編として茶の湯の漆器を特集します。近代の茶の湯は、政財界の大立者が大名物を競って楽しんだ印象がありますが、関西の商家には、江戸時代の町衆文化を受け継ぐような、暮らしの作法ともいうべき茶の湯が伝わります。客人をさりげなくもてなす道具と廣海家が営んだその「美しい暮らし」については、特別企画の図録でも紹介しましたので、そちらもぜひご覧ください。
吉野絵膳椀具 当館
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 黒楽写紙胎茶碗 十一代飛来一閑作 1口 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)
廣海家について朱青漆六角食籠 佐野長寛作 1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)四季草花蒔絵手提付重箱
土佐光貞・中村宗哲・戸澤左近作1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)黒塗竹菜箸 駒沢利斎作 8膳 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)田楽箱 五種
駒沢利斎・中村宗哲・飛来一閑・永樂善五郎・樂吉左衛門作1組 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)黒漆塗棗 宗旦在判 1合 京都国立博物館
(廣海健氏寄贈)黒塗小棗 宗拙在判 1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)黒塗雪吹 伝盛阿弥作 1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)桐唐草漆絵丸棗 遠州好 近藤道恵作 1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)右近橘蒔絵白粉箱 1合 京都国立博物館
(廣海健氏寄贈)天川写漆箔香合 惺斎好
十一代駒沢利斎・十三代飛来一閑作1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)蝶螺鈿香合 1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)溜塗鶴絵曲物香合 好々斎好
岸良画1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)黒漆塗短檠
附 赤楽行灯皿一枚、朱漆焼付油皿一枚
伝中村宗哲作1基 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)万代屋釜 奥平了保作 1口 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)梅木鱗鶴紋散らし蒔絵炉縁 吸江斎好
惺斎在判 三代一瀬小兵衛作1個 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)片輪車蒔絵螺鈿冊削箱 1口 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)羽箒 1本 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)格子透火箸 1組 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)割釜鐶 金盛徳元作 1組 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)梅蒔絵方円卓(三友棚)
惺斎在判 駒沢利斎作1基 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)真塗手桶水指 習々斎好
近藤道恵作1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)塗柄杓 黒田正玄作 1本 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)鉄銚子 1対 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)金襴手蒔絵引盃 長野横笛作 20枚 京都国立博物館
(廣海健氏寄贈)拭漆糸目内銀張盃洗
九代中川浄益・九代中村宗哲作3対 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)吉野絵膳椀具 1具 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)蘭蒔絵吸物椀 堅地屋清兵衛作 20客のうち 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)楼閣山水蒔絵吸物膳 20基のうち 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)溜塗透かし縁高 大橋宗兵衛作 10口のうち 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)
同時開催の名品ギャラリー特別展観覧料が必要
縄文土器と土偶
2023年6月20日(火)~9月10日(日)
考古|3F-2展示室
日本における土器の使用は古く、約16,000年前に遡ります。縄文土器は煮炊き用の深鉢から始まり、貯蔵用の土器、盛付けや食器用の浅鉢や皿、酒など液体を注ぐ注口土器、そして祭祀用の土器など、生活や用途に合わせて様々な器がつくられました。また、実用的な土器でも、大きな突起があったり、複雑な文様を施したり、変化に富んだ造形が特徴です。そうした日常の道具に加え、祈りの道具として土偶があります。土偶の多くは女性をかたどっており、豊かな実りや子孫繁栄を願ったと考えられます。本展示では縄文土器と土偶を中心に縄文文化の魅力を紹介します。
注口土器 伝青森県出土 当館
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 深鉢
青森県八戸市南郷出土1個 京都国立博物館 深鉢
岩手県出土1個 浅鉢
出土地不明1個 京都国立博物館 長者ヶ原遺跡出土品
新潟県糸魚川市長者ヶ原遺跡出土1括 京都国立博物館 硬玉(ヒスイ)製大珠
出土地不明2個 有孔鍔付土器
出土地不明1個 京都国立博物館 深鉢
東京都東久留米市出土1個 京都国立博物館 深鉢
埼玉県川口市石神貝塚出土1個 壺
青森県つがる市亀ヶ岡遺跡出土1個 京都国立博物館 台付鉢
青森県出土1個 京都国立博物館 注口土器
青森県出土2個 京都国立博物館 壺
出土地不明3個 京都国立博物館 打製石器(石鏃・石錐・石匙ほか)
日本各地出土1括 磨製石斧
日本各地出土1括 石冠
岐阜県北部出土4個 京都国立博物館 御物石器
奈良県奈良市大森町出土1個 京都国立博物館 石皿・磨り石
岐阜県高山市出土1括 独鈷石
岐阜県北部出土1括 京都国立博物館 石棒・石剣
出土地不明1括 京都国立博物館 遮光器土偶
出土地不明1括 京都国立博物館 ミニチュア土器
出土地不明2個 京都国立博物館 石製装身具
日本各地出土1括 結髪土偶
出土地不明1個 深鉢
出土地不明1個 京都国立博物館 注口土器
出土地不明1個 注口土器
伝青森県出土1個 京都国立博物館 深鉢
長野県飯田市風越遺跡出土1個 壺
青森県つがる市亀ヶ岡遺跡出土1個 京都国立博物館 台付鉢
青森県北津軽郡板柳町土井遺跡出土1個 壺
青森県北津軽郡板柳町土井遺跡出土1個 壺
青森県北津軽郡板柳町土井遺跡出土1個 縄文土器片
京都府舞鶴市由良川川底出土1括 京都国立博物館 上賀茂遺跡出土品
京都市北区上賀茂遺跡出土1括 京都・賀茂別雷神社 壺形土器
広島県山県郡北広島町川井出土1個 弥生土器
大阪府柏原市船橋遺跡出土5個 京都国立博物館 銅剣
大分県大分市浜出土2口 京都国立博物館 銅戈
熊本県菊池郡大津町真木西都留出土1口 京都国立博物館 銅矛
大分県臼杵市下北津留坊主山出土1口 京都国立博物館 重美 流水文銅鐸
京都府与謝郡与謝野町明石出土1口 京都国立博物館 重文 銅鐸
京都府与謝郡与謝野町比丘尼城出土1口 京都・梅林寺 重文 東之宮古墳出土品
愛知県犬山市東之宮古墳出土1括 京都国立博物館 重文 富雄丸山古墳出土品
奈良県奈良市富雄丸山古墳出土1括 京都国立博物館 須恵器 台付広口壺
兵庫県たつの市西宮山古墳出土1個 京都国立博物館 金製垂飾付耳飾
兵庫県たつの市西宮山古墳出土1個 京都国立博物館 須恵器 装飾付脚付壺
兵庫県たつの市西宮山古墳出土1個 京都国立博物館 重美 埴輪 男子
群馬県太田市出土
(8月1日~9月10日展示予定)1個 京都国立博物館 帯金式鋲留甲冑
衝角付冑(上)・頸甲(中)・短甲(下)
京都府相楽郡和束町原山古墳出土
(6月20日~7月30日展示予定)1具 京都国立博物館 単弁八葉蓮華文軒丸瓦
奈良県奈良市山村廃寺出土1個 複弁八葉蓮華文軒丸瓦
奈良県高市郡明日香村川原寺跡出土1個 複弁八葉蓮華文軒丸瓦
奈良県生駒郡斑鳩町法隆寺出土1個 蓮華文方形軒瓦
滋賀県大津市南滋賀廃寺出土1個 素弁九葉蓮華文軒丸瓦
奈良県生駒郡斑鳩町法隆寺出土1個 重弧文軒平瓦
京都府綴喜郡宇治田原町山瀧寺跡出土1個 京都国立博物館 素弁十葉蓮華文軒丸瓦
奈良県高市郡明日香村飛鳥寺出土1個 京都国立博物館 単弁八葉蓮華文軒丸瓦
奈良県桜井市山田寺跡出土1個 京都国立博物館 偏行唐草文軒平瓦
奈良県橿原市藤原宮跡出土1個 京都国立博物館 複弁八葉蓮華文軒丸瓦
京都府京田辺市三山木廃寺出土1個 京都国立博物館 複弁八葉蓮華文軒丸瓦
京都府京田辺市三山木廃寺出土1個 京都国立博物館 均整唐草文軒平瓦
京都府京田辺市三山木廃寺出土1個 京都国立博物館 複弁八葉蓮華文軒丸瓦
京都府木津川市恭仁宮跡出土1個 京都国立博物館 均整唐草文軒平瓦
京都府綴喜郡井手町井手寺跡出土1個 京都国立博物館 重圏文軒丸瓦
大阪府大阪市中央区難波宮跡出土1個 鬼瓦
京都市平安宮豊楽院跡出土1個 重文 鬼瓦
京都市平安宮跡出土1個 京都国立博物館 緑釉蓮華文軒丸瓦
京都市平安宮跡出土1個 重文 緑釉唐草文軒平瓦
京都市平安宮跡出土1個 京都国立博物館 軒丸瓦・軒平瓦
京都市南区西寺跡出土2個 軒丸瓦・軒平瓦
京都市上京区法成寺跡出土2個 京都府立鴨沂高等学校 軒丸瓦・軒平瓦
京都市東山区法性寺跡出土2個 京都国立博物館 重文 緑釉骨蔵器
京都市山科区勧修寺北大日出土
(6月20日~7月30日展示予定)1口 京都国立博物館 蔵王権現懸仏
出土地不明
(8月1日~9月10日展示予定)1面 京都国立博物館 青銅経筒 寿永三年銘
秋田県湯沢市松岡経塚出土1口 京都国立博物館 青銅経筒 建久七年銘
秋田県湯沢市松岡経塚出土1口 京都国立博物館 青銅鍍金銀経筒
秋田県湯沢市松岡経塚出土1口 京都国立博物館 青銅経筒
秋田県湯沢市松岡経塚出土1口 京都国立博物館 銅円盤(経筒底)
秋田県湯沢市松岡経塚出土2面 京都国立博物館 銅和鏡(経筒底)
秋田県湯沢市松岡経塚出土1面 京都国立博物館 陶製甕(外容器)
秋田県湯沢市松岡経塚出土1口 京都国立博物館 陶製甕(外容器)
秋田県湯沢市松岡経塚出土1口 京都国立博物館 すり鉢
秋田県湯沢市松岡経塚出土1個 京都国立博物館 鉄刀子(納入品)
秋田県湯沢市松岡経塚出土3口 京都国立博物館 銅銭(洪武通宝)
秋田県湯沢市松岡経塚出土1個 京都国立博物館 馬町十三重石塔納入品
京都市東山区常磐町出土1括 重文 線彫四面仏石 1基 京都・今宮神社
15世紀の白描絵巻
2023年6月13日(火)~7月17日(月・祝)
絵巻|2F-1展示室
墨線のみによって絵を描く白描画は、紙と線の美しさが最大限に発揮されるジャンルといえます。その研ぎ澄まされた感覚は鎌倉時代に頂点に達しましたが、南北朝時代以降は少しずつ緩みが生じてきます。しかし、短編物語「御伽草紙」が盛んに作られ始めたこともあり、とくに室町時代15世紀には古典の復興とアレンジを原動力に多くの作品が生み出されました。今回はこの時代の白描絵巻の優品をご紹介します。おそらく高位の子女が楽しんだのであろう物語の数々と、それらを描き出したモノクロームの世界をお楽しみください。
藤の衣物語絵巻(部分)
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 中宮物語絵巻 4巻のうち1巻 藤の衣物語絵巻 1巻 源氏歌合絵巻 2巻のうち1巻 平家物語絵巻 3巻のうち1巻
地蔵と閻魔
2023年6月13日(火)~9月18日(月・祝)
彫刻|1F-1展示室
日本の夏の風物詩ともいえる「お盆」ですが、もともとは盂蘭盆会といい、その源流はインドにあります。この日は祖先の供養をする日ですが、地獄の釜が開く日ともいわれています。その地獄をつかさどるのが閻魔大王です。閻魔は本来インドの地獄の神ヤマでしたが、中国で道教の神々と習合して閻魔を中心とする十王という考えを生みました。生前のおこないを裁く、地獄の裁判官たちです。それが日本へも伝えられて様々な信仰を生み、それとともに地獄からの救済者である地蔵菩薩も信仰を集めました。今回は常念寺(木津川市加茂町)の十王像とともに、大小様々な地蔵菩薩像を展示いたします。恐ろしい地獄へと思いをはせつつ、日ごろのおこないをふりかえってみてはいかがでしょうか。
重文 厨子入千体地蔵菩薩像 京都・報恩寺
- 展示作品リスト
日本の彫刻
2023年6月13日(火)~9月18日(月・祝)
彫刻|1F-1展示室
江戸時代までの日本の彫刻はほとんどが宗教的なものです。仏教を本格的に受容した7世紀以来、仏像の製作が盛んになりましたが、姿形はインドから中国を経由して伝わったため、それらの国の影響を受けています。
その中で日本彫刻の特色は、木を用いたものが多いこと、それに伴って寄木造、玉眼等独特の技法を発達させたことが挙げられます。
それぞれの時代に大陸の影響を受けて日本化することを繰り返したため、仏像の作風はさまざまです。
古筆とかなの美
2023年6月13日(火)~7月30日(日)
書跡|1F-3展示室
人が手ずから書いたものには魂が宿るゆえ、わたしたちの先人は、その字すがたを鑑賞の対象としてきました。とくに、いにしえの能書家の筆跡は「古筆」とよばれ、尊重されています。なかでも、平安時代から鎌倉時代にかけてのそれには、バリエーションに富んだ装飾をほどこした料紙に、美しい「かな」が調和した名品が多く残っています。昭和4年(1929)に分割されるまで、「三十六人家集」(国宝、西本願寺蔵)の一部であった「石山切」を中心に、平安貴族の美意識を伝える作品をご覧いただきます。
伊勢集断簡(石山切 草まくら) 伝藤原公任筆
当館
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 国宝 万葉集巻第九残巻(藍紙本)
藤原伊房筆1巻 京都国立博物館 国宝 古今和歌集巻第十七残巻(曼殊院本)
伝藤原行成筆1巻 京都・曼殊院 古今和歌集巻第十三断簡(巻子本切 あふ事なきに)
伝源俊頼筆1幅 京都国立博物館 重美 三宝絵断簡(東大寺切 に花こむ経を)
伝源俊頼筆1幅 京都国立博物館 貫之集巻下断簡(石山切 うせにきと)
藤原定信筆1幅 重美 貫之集巻下断簡(石山切 題しらす)
藤原定信筆1幅 京都国立博物館 貫之集巻下断簡(石山切 おこせたるついてに)
藤原定信筆1幅 貫之集巻下断簡(石山切 をむな)
藤原定信筆1幅 京都国立博物館 重美 伊勢集断簡(石山切 この哥返し)
伝藤原公任筆1幅 伊勢集断簡(石山切 もえてや人に)
伝藤原公任筆1幅 伊勢集断簡(石山切 草まくら)
伝藤原公任筆1幅 京都国立博物館 重美 後撰和歌集巻第八断簡(烏丸切 てまかりかよふ)
伝藤原定頼筆1幅 京都国立博物館
(長岡みゆき氏寄贈)重美 後拾遺和歌集巻第十断簡(中院切 するかみえ)
伝源実朝筆1幅 国宝 手鑑「藻塩草」 1帖 京都国立博物館
袈裟と名物裂―舶載された染織―
2023年6月13日(火)~7月30日(日)
染織|1F-4展示室
四方を海に囲まれた日本では、波濤を越えてもたらされる舶載品が珍重され、丁重に取り扱われてきました。そのため、製作地では出土品としてしか目にしない染織品が、日本にのみ伝世する例も少なくありません。仏法を求め海を渡った僧侶たちが異国の師から授けられた袈裟や、日明貿易や南蛮貿易で交易品としてもたらされた染織品は、やがて茶の湯の世界に取り入れられ、著名な茶器や掛物を飾る「名物裂」として尊ばれるようになります。
このたびの展示では、染織品を通して往時の国際交流のありさまを眺めるとともに、舶載された染織品の日本での受容の様相を紹介します。
作土形草花文様金襴(鶏頭金襴) 前田家伝来名物裂のうち
当館
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 九条(八条)袈裟 空谷明応料 1肩 京都・慈済院 重文 九条袈裟 不遷法序料 1肩 京都・三秀院 七条袈裟 伝明庵栄西料 1肩 金襴緞子片身替仕覆 黒塗中次附属 1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)裂手鑑 1帖 京都国立博物館 作土形草花文様金襴(鶏頭金襴)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 双鳳丸文様金襴(二人静金襴)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 牡丹唐草宝尽文様金襴(大黒屋金襴)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 連雲宝尽文様金襴(富田金襴)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 入子菱に牡丹唐草文様金地金襴
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 花葉松毬唐草文様緞子(笹蔓緞子)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 花七宝入石畳文様緞子(遠州緞子)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 縞地梅花・石畳宝尽段替文様緞子(伊予簾緞子)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 馬・幾何学文入角つなぎ文様錦(有栖川錦)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 唐草段文様蒙流
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 段文様間道(日野間道)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 牡丹唐草文様天鵞絨
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 縞文様間道(船越間道)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 桜唐草段文様布
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 草花獅子蛇文様金華布
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館
錺りの美―仏をかざる―
2023年6月13日(火)~9月10日(日)
金工|1F-5展示室
日本美術の特質の一つに「かざりの表現」があります。幾何学的な文様表現だけではなく、自然物をモチーフとしつつも時に大胆な誇張や、記号的にさえ見える省略をすることであらゆるものを装飾するかざりの精神は古代から現代まで一貫して我が国の美術をつらぬいてきました。この展示では生活をかざり、武をかざり、信仰をかざる装飾の美をテーマに、きらきらしい金属工芸の名品をご紹介いたします。
第1回は神仏を荘厳する仏教工芸の数々をご高覧下さい。
重文 鉄釣燈籠 当館
- 展示作品リスト
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豪商の蔵Ⅲ―茶室を彩る漆―
2023年6月13日(火)~7月30日(日)
漆工|1F-6展示室
当館は大阪府貝塚市の旧商家、廣海家からの大型寄贈を記念して特別企画「豪商の蔵─美しい暮らしの遺産─」と、漆器だけの続編「豪商の蔵Ⅱ」を平成30年(2018)に開催しました。そのさらなる続編として茶の湯の漆器を特集します。近代の茶の湯は、政財界の大立者が大名物を競って楽しんだ印象がありますが、関西の商家には、江戸時代の町衆文化を受け継ぐような、暮らしの作法ともいうべき茶の湯が伝わります。客人をさりげなくもてなす道具と廣海家が営んだその「美しい暮らし」については、特別企画の図録でも紹介しましたので、そちらもぜひご覧ください。
吉野絵膳椀具 当館
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 黒楽写紙胎茶碗 十一代飛来一閑作 1口 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)
廣海家について朱青漆六角食籠 佐野長寛作 1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)四季草花蒔絵手提付重箱
土佐光貞・中村宗哲・戸澤左近作1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)黒塗竹菜箸 駒沢利斎作 8膳 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)田楽箱 五種
駒沢利斎・中村宗哲・飛来一閑・永樂善五郎・樂吉左衛門作1組 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)黒漆塗棗 宗旦在判 1合 京都国立博物館
(廣海健氏寄贈)黒塗小棗 宗拙在判 1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)黒塗雪吹 伝盛阿弥作 1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)桐唐草漆絵丸棗 遠州好 近藤道恵作 1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)右近橘蒔絵白粉箱 1合 京都国立博物館
(廣海健氏寄贈)天川写漆箔香合 惺斎好
十一代駒沢利斎・十三代飛来一閑作1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)蝶螺鈿香合 1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)溜塗鶴絵曲物香合 好々斎好
岸良画1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)黒漆塗短檠
附 赤楽行灯皿一枚、朱漆焼付油皿一枚
伝中村宗哲作1基 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)万代屋釜 奥平了保作 1口 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)梅木鱗鶴紋散らし蒔絵炉縁 吸江斎好
惺斎在判 三代一瀬小兵衛作1個 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)片輪車蒔絵螺鈿冊削箱 1口 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)羽箒 1本 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)格子透火箸 1組 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)割釜鐶 金盛徳元作 1組 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)梅蒔絵方円卓(三友棚)
惺斎在判 駒沢利斎作1基 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)真塗手桶水指 習々斎好
近藤道恵作1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)塗柄杓 黒田正玄作 1本 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)鉄銚子 1対 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)金襴手蒔絵引盃 長野横笛作 20枚 京都国立博物館
(廣海健氏寄贈)拭漆糸目内銀張盃洗
九代中川浄益・九代中村宗哲作3対 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)吉野絵膳椀具 1具 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)蘭蒔絵吸物椀 堅地屋清兵衛作 20客のうち 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)楼閣山水蒔絵吸物膳 20基のうち 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)溜塗透かし縁高 大橋宗兵衛作 10口のうち 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)
同時開催の名品ギャラリー特別展観覧料が必要
縄文土器と土偶
2023年6月20日(火)~9月10日(日)
考古|3F-2展示室
日本における土器の使用は古く、約16,000年前に遡ります。縄文土器は煮炊き用の深鉢から始まり、貯蔵用の土器、盛付けや食器用の浅鉢や皿、酒など液体を注ぐ注口土器、そして祭祀用の土器など、生活や用途に合わせて様々な器がつくられました。また、実用的な土器でも、大きな突起があったり、複雑な文様を施したり、変化に富んだ造形が特徴です。そうした日常の道具に加え、祈りの道具として土偶があります。土偶の多くは女性をかたどっており、豊かな実りや子孫繁栄を願ったと考えられます。本展示では縄文土器と土偶を中心に縄文文化の魅力を紹介します。
注口土器 伝青森県出土 当館
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 深鉢
青森県八戸市南郷出土1個 京都国立博物館 深鉢
岩手県出土1個 浅鉢
出土地不明1個 京都国立博物館 長者ヶ原遺跡出土品
新潟県糸魚川市長者ヶ原遺跡出土1括 京都国立博物館 硬玉(ヒスイ)製大珠
出土地不明2個 有孔鍔付土器
出土地不明1個 京都国立博物館 深鉢
東京都東久留米市出土1個 京都国立博物館 深鉢
埼玉県川口市石神貝塚出土1個 壺
青森県つがる市亀ヶ岡遺跡出土1個 京都国立博物館 台付鉢
青森県出土1個 京都国立博物館 注口土器
青森県出土2個 京都国立博物館 壺
出土地不明3個 京都国立博物館 打製石器(石鏃・石錐・石匙ほか)
日本各地出土1括 磨製石斧
日本各地出土1括 石冠
岐阜県北部出土4個 京都国立博物館 御物石器
奈良県奈良市大森町出土1個 京都国立博物館 石皿・磨り石
岐阜県高山市出土1括 独鈷石
岐阜県北部出土1括 京都国立博物館 石棒・石剣
出土地不明1括 京都国立博物館 遮光器土偶
出土地不明1括 京都国立博物館 ミニチュア土器
出土地不明2個 京都国立博物館 石製装身具
日本各地出土1括 結髪土偶
出土地不明1個 深鉢
出土地不明1個 京都国立博物館 注口土器
出土地不明1個 注口土器
伝青森県出土1個 京都国立博物館 深鉢
長野県飯田市風越遺跡出土1個 壺
青森県つがる市亀ヶ岡遺跡出土1個 京都国立博物館 台付鉢
青森県北津軽郡板柳町土井遺跡出土1個 壺
青森県北津軽郡板柳町土井遺跡出土1個 壺
青森県北津軽郡板柳町土井遺跡出土1個 縄文土器片
京都府舞鶴市由良川川底出土1括 京都国立博物館 上賀茂遺跡出土品
京都市北区上賀茂遺跡出土1括 京都・賀茂別雷神社 壺形土器
広島県山県郡北広島町川井出土1個 弥生土器
大阪府柏原市船橋遺跡出土5個 京都国立博物館 銅剣
大分県大分市浜出土2口 京都国立博物館 銅戈
熊本県菊池郡大津町真木西都留出土1口 京都国立博物館 銅矛
大分県臼杵市下北津留坊主山出土1口 京都国立博物館 重美 流水文銅鐸
京都府与謝郡与謝野町明石出土1口 京都国立博物館 重文 銅鐸
京都府与謝郡与謝野町比丘尼城出土1口 京都・梅林寺 重文 東之宮古墳出土品
愛知県犬山市東之宮古墳出土1括 京都国立博物館 重文 富雄丸山古墳出土品
奈良県奈良市富雄丸山古墳出土1括 京都国立博物館 須恵器 台付広口壺
兵庫県たつの市西宮山古墳出土1個 京都国立博物館 金製垂飾付耳飾
兵庫県たつの市西宮山古墳出土1個 京都国立博物館 須恵器 装飾付脚付壺
兵庫県たつの市西宮山古墳出土1個 京都国立博物館 重美 埴輪 男子
群馬県太田市出土
(8月1日~9月10日展示予定)1個 京都国立博物館 帯金式鋲留甲冑
衝角付冑(上)・頸甲(中)・短甲(下)
京都府相楽郡和束町原山古墳出土
(6月20日~7月30日展示予定)1具 京都国立博物館 単弁八葉蓮華文軒丸瓦
奈良県奈良市山村廃寺出土1個 複弁八葉蓮華文軒丸瓦
奈良県高市郡明日香村川原寺跡出土1個 複弁八葉蓮華文軒丸瓦
奈良県生駒郡斑鳩町法隆寺出土1個 蓮華文方形軒瓦
滋賀県大津市南滋賀廃寺出土1個 素弁九葉蓮華文軒丸瓦
奈良県生駒郡斑鳩町法隆寺出土1個 重弧文軒平瓦
京都府綴喜郡宇治田原町山瀧寺跡出土1個 京都国立博物館 素弁十葉蓮華文軒丸瓦
奈良県高市郡明日香村飛鳥寺出土1個 京都国立博物館 単弁八葉蓮華文軒丸瓦
奈良県桜井市山田寺跡出土1個 京都国立博物館 偏行唐草文軒平瓦
奈良県橿原市藤原宮跡出土1個 京都国立博物館 複弁八葉蓮華文軒丸瓦
京都府京田辺市三山木廃寺出土1個 京都国立博物館 複弁八葉蓮華文軒丸瓦
京都府京田辺市三山木廃寺出土1個 京都国立博物館 均整唐草文軒平瓦
京都府京田辺市三山木廃寺出土1個 京都国立博物館 複弁八葉蓮華文軒丸瓦
京都府木津川市恭仁宮跡出土1個 京都国立博物館 均整唐草文軒平瓦
京都府綴喜郡井手町井手寺跡出土1個 京都国立博物館 重圏文軒丸瓦
大阪府大阪市中央区難波宮跡出土1個 鬼瓦
京都市平安宮豊楽院跡出土1個 重文 鬼瓦
京都市平安宮跡出土1個 京都国立博物館 緑釉蓮華文軒丸瓦
京都市平安宮跡出土1個 重文 緑釉唐草文軒平瓦
京都市平安宮跡出土1個 京都国立博物館 軒丸瓦・軒平瓦
京都市南区西寺跡出土2個 軒丸瓦・軒平瓦
京都市上京区法成寺跡出土2個 京都府立鴨沂高等学校 軒丸瓦・軒平瓦
京都市東山区法性寺跡出土2個 京都国立博物館 重文 緑釉骨蔵器
京都市山科区勧修寺北大日出土
(6月20日~7月30日展示予定)1口 京都国立博物館 蔵王権現懸仏
出土地不明
(8月1日~9月10日展示予定)1面 京都国立博物館 青銅経筒 寿永三年銘
秋田県湯沢市松岡経塚出土1口 京都国立博物館 青銅経筒 建久七年銘
秋田県湯沢市松岡経塚出土1口 京都国立博物館 青銅鍍金銀経筒
秋田県湯沢市松岡経塚出土1口 京都国立博物館 青銅経筒
秋田県湯沢市松岡経塚出土1口 京都国立博物館 銅円盤(経筒底)
秋田県湯沢市松岡経塚出土2面 京都国立博物館 銅和鏡(経筒底)
秋田県湯沢市松岡経塚出土1面 京都国立博物館 陶製甕(外容器)
秋田県湯沢市松岡経塚出土1口 京都国立博物館 陶製甕(外容器)
秋田県湯沢市松岡経塚出土1口 京都国立博物館 すり鉢
秋田県湯沢市松岡経塚出土1個 京都国立博物館 鉄刀子(納入品)
秋田県湯沢市松岡経塚出土3口 京都国立博物館 銅銭(洪武通宝)
秋田県湯沢市松岡経塚出土1個 京都国立博物館 馬町十三重石塔納入品
京都市東山区常磐町出土1括 重文 線彫四面仏石 1基 京都・今宮神社
15世紀の白描絵巻
2023年6月13日(火)~7月17日(月・祝)
絵巻|2F-1展示室
墨線のみによって絵を描く白描画は、紙と線の美しさが最大限に発揮されるジャンルといえます。その研ぎ澄まされた感覚は鎌倉時代に頂点に達しましたが、南北朝時代以降は少しずつ緩みが生じてきます。しかし、短編物語「御伽草紙」が盛んに作られ始めたこともあり、とくに室町時代15世紀には古典の復興とアレンジを原動力に多くの作品が生み出されました。今回はこの時代の白描絵巻の優品をご紹介します。おそらく高位の子女が楽しんだのであろう物語の数々と、それらを描き出したモノクロームの世界をお楽しみください。
藤の衣物語絵巻(部分)
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 中宮物語絵巻 4巻のうち1巻 藤の衣物語絵巻 1巻 源氏歌合絵巻 2巻のうち1巻 平家物語絵巻 3巻のうち1巻
地蔵と閻魔
2023年6月13日(火)~9月18日(月・祝)
彫刻|1F-1展示室
日本の夏の風物詩ともいえる「お盆」ですが、もともとは盂蘭盆会といい、その源流はインドにあります。この日は祖先の供養をする日ですが、地獄の釜が開く日ともいわれています。その地獄をつかさどるのが閻魔大王です。閻魔は本来インドの地獄の神ヤマでしたが、中国で道教の神々と習合して閻魔を中心とする十王という考えを生みました。生前のおこないを裁く、地獄の裁判官たちです。それが日本へも伝えられて様々な信仰を生み、それとともに地獄からの救済者である地蔵菩薩も信仰を集めました。今回は常念寺(木津川市加茂町)の十王像とともに、大小様々な地蔵菩薩像を展示いたします。恐ろしい地獄へと思いをはせつつ、日ごろのおこないをふりかえってみてはいかがでしょうか。
重文 厨子入千体地蔵菩薩像 京都・報恩寺
- 展示作品リスト
日本の彫刻
2023年6月13日(火)~9月18日(月・祝)
彫刻|1F-1展示室
江戸時代までの日本の彫刻はほとんどが宗教的なものです。仏教を本格的に受容した7世紀以来、仏像の製作が盛んになりましたが、姿形はインドから中国を経由して伝わったため、それらの国の影響を受けています。
その中で日本彫刻の特色は、木を用いたものが多いこと、それに伴って寄木造、玉眼等独特の技法を発達させたことが挙げられます。
それぞれの時代に大陸の影響を受けて日本化することを繰り返したため、仏像の作風はさまざまです。
古筆とかなの美
2023年6月13日(火)~7月30日(日)
書跡|1F-3展示室
人が手ずから書いたものには魂が宿るゆえ、わたしたちの先人は、その字すがたを鑑賞の対象としてきました。とくに、いにしえの能書家の筆跡は「古筆」とよばれ、尊重されています。なかでも、平安時代から鎌倉時代にかけてのそれには、バリエーションに富んだ装飾をほどこした料紙に、美しい「かな」が調和した名品が多く残っています。昭和4年(1929)に分割されるまで、「三十六人家集」(国宝、西本願寺蔵)の一部であった「石山切」を中心に、平安貴族の美意識を伝える作品をご覧いただきます。
伊勢集断簡(石山切 草まくら) 伝藤原公任筆
当館
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 国宝 万葉集巻第九残巻(藍紙本)
藤原伊房筆1巻 京都国立博物館 国宝 古今和歌集巻第十七残巻(曼殊院本)
伝藤原行成筆1巻 京都・曼殊院 古今和歌集巻第十三断簡(巻子本切 あふ事なきに)
伝源俊頼筆1幅 京都国立博物館 重美 三宝絵断簡(東大寺切 に花こむ経を)
伝源俊頼筆1幅 京都国立博物館 貫之集巻下断簡(石山切 うせにきと)
藤原定信筆1幅 重美 貫之集巻下断簡(石山切 題しらす)
藤原定信筆1幅 京都国立博物館 貫之集巻下断簡(石山切 おこせたるついてに)
藤原定信筆1幅 貫之集巻下断簡(石山切 をむな)
藤原定信筆1幅 京都国立博物館 重美 伊勢集断簡(石山切 この哥返し)
伝藤原公任筆1幅 伊勢集断簡(石山切 もえてや人に)
伝藤原公任筆1幅 伊勢集断簡(石山切 草まくら)
伝藤原公任筆1幅 京都国立博物館 重美 後撰和歌集巻第八断簡(烏丸切 てまかりかよふ)
伝藤原定頼筆1幅 京都国立博物館
(長岡みゆき氏寄贈)重美 後拾遺和歌集巻第十断簡(中院切 するかみえ)
伝源実朝筆1幅 国宝 手鑑「藻塩草」 1帖 京都国立博物館
袈裟と名物裂―舶載された染織―
2023年6月13日(火)~7月30日(日)
染織|1F-4展示室
四方を海に囲まれた日本では、波濤を越えてもたらされる舶載品が珍重され、丁重に取り扱われてきました。そのため、製作地では出土品としてしか目にしない染織品が、日本にのみ伝世する例も少なくありません。仏法を求め海を渡った僧侶たちが異国の師から授けられた袈裟や、日明貿易や南蛮貿易で交易品としてもたらされた染織品は、やがて茶の湯の世界に取り入れられ、著名な茶器や掛物を飾る「名物裂」として尊ばれるようになります。
このたびの展示では、染織品を通して往時の国際交流のありさまを眺めるとともに、舶載された染織品の日本での受容の様相を紹介します。
作土形草花文様金襴(鶏頭金襴) 前田家伝来名物裂のうち
当館
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 九条(八条)袈裟 空谷明応料 1肩 京都・慈済院 重文 九条袈裟 不遷法序料 1肩 京都・三秀院 七条袈裟 伝明庵栄西料 1肩 金襴緞子片身替仕覆 黒塗中次附属 1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)裂手鑑 1帖 京都国立博物館 作土形草花文様金襴(鶏頭金襴)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 双鳳丸文様金襴(二人静金襴)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 牡丹唐草宝尽文様金襴(大黒屋金襴)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 連雲宝尽文様金襴(富田金襴)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 入子菱に牡丹唐草文様金地金襴
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 花葉松毬唐草文様緞子(笹蔓緞子)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 花七宝入石畳文様緞子(遠州緞子)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 縞地梅花・石畳宝尽段替文様緞子(伊予簾緞子)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 馬・幾何学文入角つなぎ文様錦(有栖川錦)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 唐草段文様蒙流
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 段文様間道(日野間道)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 牡丹唐草文様天鵞絨
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 縞文様間道(船越間道)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 桜唐草段文様布
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 草花獅子蛇文様金華布
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館
錺りの美―仏をかざる―
2023年6月13日(火)~9月10日(日)
金工|1F-5展示室
日本美術の特質の一つに「かざりの表現」があります。幾何学的な文様表現だけではなく、自然物をモチーフとしつつも時に大胆な誇張や、記号的にさえ見える省略をすることであらゆるものを装飾するかざりの精神は古代から現代まで一貫して我が国の美術をつらぬいてきました。この展示では生活をかざり、武をかざり、信仰をかざる装飾の美をテーマに、きらきらしい金属工芸の名品をご紹介いたします。
第1回は神仏を荘厳する仏教工芸の数々をご高覧下さい。
重文 鉄釣燈籠 当館
- 展示作品リスト
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豪商の蔵Ⅲ―茶室を彩る漆―
2023年6月13日(火)~7月30日(日)
漆工|1F-6展示室
当館は大阪府貝塚市の旧商家、廣海家からの大型寄贈を記念して特別企画「豪商の蔵─美しい暮らしの遺産─」と、漆器だけの続編「豪商の蔵Ⅱ」を平成30年(2018)に開催しました。そのさらなる続編として茶の湯の漆器を特集します。近代の茶の湯は、政財界の大立者が大名物を競って楽しんだ印象がありますが、関西の商家には、江戸時代の町衆文化を受け継ぐような、暮らしの作法ともいうべき茶の湯が伝わります。客人をさりげなくもてなす道具と廣海家が営んだその「美しい暮らし」については、特別企画の図録でも紹介しましたので、そちらもぜひご覧ください。
吉野絵膳椀具 当館
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 黒楽写紙胎茶碗 十一代飛来一閑作 1口 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)
廣海家について朱青漆六角食籠 佐野長寛作 1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)四季草花蒔絵手提付重箱
土佐光貞・中村宗哲・戸澤左近作1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)黒塗竹菜箸 駒沢利斎作 8膳 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)田楽箱 五種
駒沢利斎・中村宗哲・飛来一閑・永樂善五郎・樂吉左衛門作1組 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)黒漆塗棗 宗旦在判 1合 京都国立博物館
(廣海健氏寄贈)黒塗小棗 宗拙在判 1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)黒塗雪吹 伝盛阿弥作 1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)桐唐草漆絵丸棗 遠州好 近藤道恵作 1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)右近橘蒔絵白粉箱 1合 京都国立博物館
(廣海健氏寄贈)天川写漆箔香合 惺斎好
十一代駒沢利斎・十三代飛来一閑作1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)蝶螺鈿香合 1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)溜塗鶴絵曲物香合 好々斎好
岸良画1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)黒漆塗短檠
附 赤楽行灯皿一枚、朱漆焼付油皿一枚
伝中村宗哲作1基 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)万代屋釜 奥平了保作 1口 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)梅木鱗鶴紋散らし蒔絵炉縁 吸江斎好
惺斎在判 三代一瀬小兵衛作1個 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)片輪車蒔絵螺鈿冊削箱 1口 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)羽箒 1本 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)格子透火箸 1組 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)割釜鐶 金盛徳元作 1組 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)梅蒔絵方円卓(三友棚)
惺斎在判 駒沢利斎作1基 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)真塗手桶水指 習々斎好
近藤道恵作1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)塗柄杓 黒田正玄作 1本 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)鉄銚子 1対 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)金襴手蒔絵引盃 長野横笛作 20枚 京都国立博物館
(廣海健氏寄贈)拭漆糸目内銀張盃洗
九代中川浄益・九代中村宗哲作3対 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)吉野絵膳椀具 1具 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)蘭蒔絵吸物椀 堅地屋清兵衛作 20客のうち 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)楼閣山水蒔絵吸物膳 20基のうち 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)溜塗透かし縁高 大橋宗兵衛作 10口のうち 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)
同時開催の名品ギャラリー特別展観覧料が必要
縄文土器と土偶
2023年6月20日(火)~9月10日(日)
考古|3F-2展示室
日本における土器の使用は古く、約16,000年前に遡ります。縄文土器は煮炊き用の深鉢から始まり、貯蔵用の土器、盛付けや食器用の浅鉢や皿、酒など液体を注ぐ注口土器、そして祭祀用の土器など、生活や用途に合わせて様々な器がつくられました。また、実用的な土器でも、大きな突起があったり、複雑な文様を施したり、変化に富んだ造形が特徴です。そうした日常の道具に加え、祈りの道具として土偶があります。土偶の多くは女性をかたどっており、豊かな実りや子孫繁栄を願ったと考えられます。本展示では縄文土器と土偶を中心に縄文文化の魅力を紹介します。
注口土器 伝青森県出土 当館
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 深鉢
青森県八戸市南郷出土1個 京都国立博物館 深鉢
岩手県出土1個 浅鉢
出土地不明1個 京都国立博物館 長者ヶ原遺跡出土品
新潟県糸魚川市長者ヶ原遺跡出土1括 京都国立博物館 硬玉(ヒスイ)製大珠
出土地不明2個 有孔鍔付土器
出土地不明1個 京都国立博物館 深鉢
東京都東久留米市出土1個 京都国立博物館 深鉢
埼玉県川口市石神貝塚出土1個 壺
青森県つがる市亀ヶ岡遺跡出土1個 京都国立博物館 台付鉢
青森県出土1個 京都国立博物館 注口土器
青森県出土2個 京都国立博物館 壺
出土地不明3個 京都国立博物館 打製石器(石鏃・石錐・石匙ほか)
日本各地出土1括 磨製石斧
日本各地出土1括 石冠
岐阜県北部出土4個 京都国立博物館 御物石器
奈良県奈良市大森町出土1個 京都国立博物館 石皿・磨り石
岐阜県高山市出土1括 独鈷石
岐阜県北部出土1括 京都国立博物館 石棒・石剣
出土地不明1括 京都国立博物館 遮光器土偶
出土地不明1括 京都国立博物館 ミニチュア土器
出土地不明2個 京都国立博物館 石製装身具
日本各地出土1括 結髪土偶
出土地不明1個 深鉢
出土地不明1個 京都国立博物館 注口土器
出土地不明1個 注口土器
伝青森県出土1個 京都国立博物館 深鉢
長野県飯田市風越遺跡出土1個 壺
青森県つがる市亀ヶ岡遺跡出土1個 京都国立博物館 台付鉢
青森県北津軽郡板柳町土井遺跡出土1個 壺
青森県北津軽郡板柳町土井遺跡出土1個 壺
青森県北津軽郡板柳町土井遺跡出土1個 縄文土器片
京都府舞鶴市由良川川底出土1括 京都国立博物館 上賀茂遺跡出土品
京都市北区上賀茂遺跡出土1括 京都・賀茂別雷神社 壺形土器
広島県山県郡北広島町川井出土1個 弥生土器
大阪府柏原市船橋遺跡出土5個 京都国立博物館 銅剣
大分県大分市浜出土2口 京都国立博物館 銅戈
熊本県菊池郡大津町真木西都留出土1口 京都国立博物館 銅矛
大分県臼杵市下北津留坊主山出土1口 京都国立博物館 重美 流水文銅鐸
京都府与謝郡与謝野町明石出土1口 京都国立博物館 重文 銅鐸
京都府与謝郡与謝野町比丘尼城出土1口 京都・梅林寺 重文 東之宮古墳出土品
愛知県犬山市東之宮古墳出土1括 京都国立博物館 重文 富雄丸山古墳出土品
奈良県奈良市富雄丸山古墳出土1括 京都国立博物館 須恵器 台付広口壺
兵庫県たつの市西宮山古墳出土1個 京都国立博物館 金製垂飾付耳飾
兵庫県たつの市西宮山古墳出土1個 京都国立博物館 須恵器 装飾付脚付壺
兵庫県たつの市西宮山古墳出土1個 京都国立博物館 重美 埴輪 男子
群馬県太田市出土
(8月1日~9月10日展示予定)1個 京都国立博物館 帯金式鋲留甲冑
衝角付冑(上)・頸甲(中)・短甲(下)
京都府相楽郡和束町原山古墳出土
(6月20日~7月30日展示予定)1具 京都国立博物館 単弁八葉蓮華文軒丸瓦
奈良県奈良市山村廃寺出土1個 複弁八葉蓮華文軒丸瓦
奈良県高市郡明日香村川原寺跡出土1個 複弁八葉蓮華文軒丸瓦
奈良県生駒郡斑鳩町法隆寺出土1個 蓮華文方形軒瓦
滋賀県大津市南滋賀廃寺出土1個 素弁九葉蓮華文軒丸瓦
奈良県生駒郡斑鳩町法隆寺出土1個 重弧文軒平瓦
京都府綴喜郡宇治田原町山瀧寺跡出土1個 京都国立博物館 素弁十葉蓮華文軒丸瓦
奈良県高市郡明日香村飛鳥寺出土1個 京都国立博物館 単弁八葉蓮華文軒丸瓦
奈良県桜井市山田寺跡出土1個 京都国立博物館 偏行唐草文軒平瓦
奈良県橿原市藤原宮跡出土1個 京都国立博物館 複弁八葉蓮華文軒丸瓦
京都府京田辺市三山木廃寺出土1個 京都国立博物館 複弁八葉蓮華文軒丸瓦
京都府京田辺市三山木廃寺出土1個 京都国立博物館 均整唐草文軒平瓦
京都府京田辺市三山木廃寺出土1個 京都国立博物館 複弁八葉蓮華文軒丸瓦
京都府木津川市恭仁宮跡出土1個 京都国立博物館 均整唐草文軒平瓦
京都府綴喜郡井手町井手寺跡出土1個 京都国立博物館 重圏文軒丸瓦
大阪府大阪市中央区難波宮跡出土1個 鬼瓦
京都市平安宮豊楽院跡出土1個 重文 鬼瓦
京都市平安宮跡出土1個 京都国立博物館 緑釉蓮華文軒丸瓦
京都市平安宮跡出土1個 重文 緑釉唐草文軒平瓦
京都市平安宮跡出土1個 京都国立博物館 軒丸瓦・軒平瓦
京都市南区西寺跡出土2個 軒丸瓦・軒平瓦
京都市上京区法成寺跡出土2個 京都府立鴨沂高等学校 軒丸瓦・軒平瓦
京都市東山区法性寺跡出土2個 京都国立博物館 重文 緑釉骨蔵器
京都市山科区勧修寺北大日出土
(6月20日~7月30日展示予定)1口 京都国立博物館 蔵王権現懸仏
出土地不明
(8月1日~9月10日展示予定)1面 京都国立博物館 青銅経筒 寿永三年銘
秋田県湯沢市松岡経塚出土1口 京都国立博物館 青銅経筒 建久七年銘
秋田県湯沢市松岡経塚出土1口 京都国立博物館 青銅鍍金銀経筒
秋田県湯沢市松岡経塚出土1口 京都国立博物館 青銅経筒
秋田県湯沢市松岡経塚出土1口 京都国立博物館 銅円盤(経筒底)
秋田県湯沢市松岡経塚出土2面 京都国立博物館 銅和鏡(経筒底)
秋田県湯沢市松岡経塚出土1面 京都国立博物館 陶製甕(外容器)
秋田県湯沢市松岡経塚出土1口 京都国立博物館 陶製甕(外容器)
秋田県湯沢市松岡経塚出土1口 京都国立博物館 すり鉢
秋田県湯沢市松岡経塚出土1個 京都国立博物館 鉄刀子(納入品)
秋田県湯沢市松岡経塚出土3口 京都国立博物館 銅銭(洪武通宝)
秋田県湯沢市松岡経塚出土1個 京都国立博物館 馬町十三重石塔納入品
京都市東山区常磐町出土1括 重文 線彫四面仏石 1基 京都・今宮神社
15世紀の白描絵巻
2023年6月13日(火)~7月17日(月・祝)
絵巻|2F-1展示室
墨線のみによって絵を描く白描画は、紙と線の美しさが最大限に発揮されるジャンルといえます。その研ぎ澄まされた感覚は鎌倉時代に頂点に達しましたが、南北朝時代以降は少しずつ緩みが生じてきます。しかし、短編物語「御伽草紙」が盛んに作られ始めたこともあり、とくに室町時代15世紀には古典の復興とアレンジを原動力に多くの作品が生み出されました。今回はこの時代の白描絵巻の優品をご紹介します。おそらく高位の子女が楽しんだのであろう物語の数々と、それらを描き出したモノクロームの世界をお楽しみください。
藤の衣物語絵巻(部分)
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-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 中宮物語絵巻 4巻のうち1巻 藤の衣物語絵巻 1巻 源氏歌合絵巻 2巻のうち1巻 平家物語絵巻 3巻のうち1巻
地蔵と閻魔
2023年6月13日(火)~9月18日(月・祝)
彫刻|1F-1展示室
日本の夏の風物詩ともいえる「お盆」ですが、もともとは盂蘭盆会といい、その源流はインドにあります。この日は祖先の供養をする日ですが、地獄の釜が開く日ともいわれています。その地獄をつかさどるのが閻魔大王です。閻魔は本来インドの地獄の神ヤマでしたが、中国で道教の神々と習合して閻魔を中心とする十王という考えを生みました。生前のおこないを裁く、地獄の裁判官たちです。それが日本へも伝えられて様々な信仰を生み、それとともに地獄からの救済者である地蔵菩薩も信仰を集めました。今回は常念寺(木津川市加茂町)の十王像とともに、大小様々な地蔵菩薩像を展示いたします。恐ろしい地獄へと思いをはせつつ、日ごろのおこないをふりかえってみてはいかがでしょうか。
重文 厨子入千体地蔵菩薩像 京都・報恩寺
- 展示作品リスト
日本の彫刻
2023年6月13日(火)~9月18日(月・祝)
彫刻|1F-1展示室
江戸時代までの日本の彫刻はほとんどが宗教的なものです。仏教を本格的に受容した7世紀以来、仏像の製作が盛んになりましたが、姿形はインドから中国を経由して伝わったため、それらの国の影響を受けています。
その中で日本彫刻の特色は、木を用いたものが多いこと、それに伴って寄木造、玉眼等独特の技法を発達させたことが挙げられます。
それぞれの時代に大陸の影響を受けて日本化することを繰り返したため、仏像の作風はさまざまです。
古筆とかなの美
2023年6月13日(火)~7月30日(日)
書跡|1F-3展示室
人が手ずから書いたものには魂が宿るゆえ、わたしたちの先人は、その字すがたを鑑賞の対象としてきました。とくに、いにしえの能書家の筆跡は「古筆」とよばれ、尊重されています。なかでも、平安時代から鎌倉時代にかけてのそれには、バリエーションに富んだ装飾をほどこした料紙に、美しい「かな」が調和した名品が多く残っています。昭和4年(1929)に分割されるまで、「三十六人家集」(国宝、西本願寺蔵)の一部であった「石山切」を中心に、平安貴族の美意識を伝える作品をご覧いただきます。
伊勢集断簡(石山切 草まくら) 伝藤原公任筆
当館
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 国宝 万葉集巻第九残巻(藍紙本)
藤原伊房筆1巻 京都国立博物館 国宝 古今和歌集巻第十七残巻(曼殊院本)
伝藤原行成筆1巻 京都・曼殊院 古今和歌集巻第十三断簡(巻子本切 あふ事なきに)
伝源俊頼筆1幅 京都国立博物館 重美 三宝絵断簡(東大寺切 に花こむ経を)
伝源俊頼筆1幅 京都国立博物館 貫之集巻下断簡(石山切 うせにきと)
藤原定信筆1幅 重美 貫之集巻下断簡(石山切 題しらす)
藤原定信筆1幅 京都国立博物館 貫之集巻下断簡(石山切 おこせたるついてに)
藤原定信筆1幅 貫之集巻下断簡(石山切 をむな)
藤原定信筆1幅 京都国立博物館 重美 伊勢集断簡(石山切 この哥返し)
伝藤原公任筆1幅 伊勢集断簡(石山切 もえてや人に)
伝藤原公任筆1幅 伊勢集断簡(石山切 草まくら)
伝藤原公任筆1幅 京都国立博物館 重美 後撰和歌集巻第八断簡(烏丸切 てまかりかよふ)
伝藤原定頼筆1幅 京都国立博物館
(長岡みゆき氏寄贈)重美 後拾遺和歌集巻第十断簡(中院切 するかみえ)
伝源実朝筆1幅 国宝 手鑑「藻塩草」 1帖 京都国立博物館
袈裟と名物裂―舶載された染織―
2023年6月13日(火)~7月30日(日)
染織|1F-4展示室
四方を海に囲まれた日本では、波濤を越えてもたらされる舶載品が珍重され、丁重に取り扱われてきました。そのため、製作地では出土品としてしか目にしない染織品が、日本にのみ伝世する例も少なくありません。仏法を求め海を渡った僧侶たちが異国の師から授けられた袈裟や、日明貿易や南蛮貿易で交易品としてもたらされた染織品は、やがて茶の湯の世界に取り入れられ、著名な茶器や掛物を飾る「名物裂」として尊ばれるようになります。
このたびの展示では、染織品を通して往時の国際交流のありさまを眺めるとともに、舶載された染織品の日本での受容の様相を紹介します。
作土形草花文様金襴(鶏頭金襴) 前田家伝来名物裂のうち
当館
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 九条(八条)袈裟 空谷明応料 1肩 京都・慈済院 重文 九条袈裟 不遷法序料 1肩 京都・三秀院 七条袈裟 伝明庵栄西料 1肩 金襴緞子片身替仕覆 黒塗中次附属 1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)裂手鑑 1帖 京都国立博物館 作土形草花文様金襴(鶏頭金襴)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 双鳳丸文様金襴(二人静金襴)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 牡丹唐草宝尽文様金襴(大黒屋金襴)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 連雲宝尽文様金襴(富田金襴)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 入子菱に牡丹唐草文様金地金襴
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 花葉松毬唐草文様緞子(笹蔓緞子)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 花七宝入石畳文様緞子(遠州緞子)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 縞地梅花・石畳宝尽段替文様緞子(伊予簾緞子)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 馬・幾何学文入角つなぎ文様錦(有栖川錦)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 唐草段文様蒙流
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 段文様間道(日野間道)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 牡丹唐草文様天鵞絨
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 縞文様間道(船越間道)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 桜唐草段文様布
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 草花獅子蛇文様金華布
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館
錺りの美―仏をかざる―
2023年6月13日(火)~9月10日(日)
金工|1F-5展示室
日本美術の特質の一つに「かざりの表現」があります。幾何学的な文様表現だけではなく、自然物をモチーフとしつつも時に大胆な誇張や、記号的にさえ見える省略をすることであらゆるものを装飾するかざりの精神は古代から現代まで一貫して我が国の美術をつらぬいてきました。この展示では生活をかざり、武をかざり、信仰をかざる装飾の美をテーマに、きらきらしい金属工芸の名品をご紹介いたします。
第1回は神仏を荘厳する仏教工芸の数々をご高覧下さい。
重文 鉄釣燈籠 当館
- 展示作品リスト
-
豪商の蔵Ⅲ―茶室を彩る漆―
2023年6月13日(火)~7月30日(日)
漆工|1F-6展示室
当館は大阪府貝塚市の旧商家、廣海家からの大型寄贈を記念して特別企画「豪商の蔵─美しい暮らしの遺産─」と、漆器だけの続編「豪商の蔵Ⅱ」を平成30年(2018)に開催しました。そのさらなる続編として茶の湯の漆器を特集します。近代の茶の湯は、政財界の大立者が大名物を競って楽しんだ印象がありますが、関西の商家には、江戸時代の町衆文化を受け継ぐような、暮らしの作法ともいうべき茶の湯が伝わります。客人をさりげなくもてなす道具と廣海家が営んだその「美しい暮らし」については、特別企画の図録でも紹介しましたので、そちらもぜひご覧ください。
吉野絵膳椀具 当館
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 黒楽写紙胎茶碗 十一代飛来一閑作 1口 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)
廣海家について朱青漆六角食籠 佐野長寛作 1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)四季草花蒔絵手提付重箱
土佐光貞・中村宗哲・戸澤左近作1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)黒塗竹菜箸 駒沢利斎作 8膳 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)田楽箱 五種
駒沢利斎・中村宗哲・飛来一閑・永樂善五郎・樂吉左衛門作1組 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)黒漆塗棗 宗旦在判 1合 京都国立博物館
(廣海健氏寄贈)黒塗小棗 宗拙在判 1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)黒塗雪吹 伝盛阿弥作 1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)桐唐草漆絵丸棗 遠州好 近藤道恵作 1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)右近橘蒔絵白粉箱 1合 京都国立博物館
(廣海健氏寄贈)天川写漆箔香合 惺斎好
十一代駒沢利斎・十三代飛来一閑作1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)蝶螺鈿香合 1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)溜塗鶴絵曲物香合 好々斎好
岸良画1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)黒漆塗短檠
附 赤楽行灯皿一枚、朱漆焼付油皿一枚
伝中村宗哲作1基 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)万代屋釜 奥平了保作 1口 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)梅木鱗鶴紋散らし蒔絵炉縁 吸江斎好
惺斎在判 三代一瀬小兵衛作1個 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)片輪車蒔絵螺鈿冊削箱 1口 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)羽箒 1本 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)格子透火箸 1組 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)割釜鐶 金盛徳元作 1組 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)梅蒔絵方円卓(三友棚)
惺斎在判 駒沢利斎作1基 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)真塗手桶水指 習々斎好
近藤道恵作1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)塗柄杓 黒田正玄作 1本 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)鉄銚子 1対 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)金襴手蒔絵引盃 長野横笛作 20枚 京都国立博物館
(廣海健氏寄贈)拭漆糸目内銀張盃洗
九代中川浄益・九代中村宗哲作3対 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)吉野絵膳椀具 1具 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)蘭蒔絵吸物椀 堅地屋清兵衛作 20客のうち 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)楼閣山水蒔絵吸物膳 20基のうち 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)溜塗透かし縁高 大橋宗兵衛作 10口のうち 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)
同時開催の名品ギャラリー特別展観覧料が必要
縄文土器と土偶
2023年6月20日(火)~9月10日(日)
考古|3F-2展示室
日本における土器の使用は古く、約16,000年前に遡ります。縄文土器は煮炊き用の深鉢から始まり、貯蔵用の土器、盛付けや食器用の浅鉢や皿、酒など液体を注ぐ注口土器、そして祭祀用の土器など、生活や用途に合わせて様々な器がつくられました。また、実用的な土器でも、大きな突起があったり、複雑な文様を施したり、変化に富んだ造形が特徴です。そうした日常の道具に加え、祈りの道具として土偶があります。土偶の多くは女性をかたどっており、豊かな実りや子孫繁栄を願ったと考えられます。本展示では縄文土器と土偶を中心に縄文文化の魅力を紹介します。
注口土器 伝青森県出土 当館
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 深鉢
青森県八戸市南郷出土1個 京都国立博物館 深鉢
岩手県出土1個 浅鉢
出土地不明1個 京都国立博物館 長者ヶ原遺跡出土品
新潟県糸魚川市長者ヶ原遺跡出土1括 京都国立博物館 硬玉(ヒスイ)製大珠
出土地不明2個 有孔鍔付土器
出土地不明1個 京都国立博物館 深鉢
東京都東久留米市出土1個 京都国立博物館 深鉢
埼玉県川口市石神貝塚出土1個 壺
青森県つがる市亀ヶ岡遺跡出土1個 京都国立博物館 台付鉢
青森県出土1個 京都国立博物館 注口土器
青森県出土2個 京都国立博物館 壺
出土地不明3個 京都国立博物館 打製石器(石鏃・石錐・石匙ほか)
日本各地出土1括 磨製石斧
日本各地出土1括 石冠
岐阜県北部出土4個 京都国立博物館 御物石器
奈良県奈良市大森町出土1個 京都国立博物館 石皿・磨り石
岐阜県高山市出土1括 独鈷石
岐阜県北部出土1括 京都国立博物館 石棒・石剣
出土地不明1括 京都国立博物館 遮光器土偶
出土地不明1括 京都国立博物館 ミニチュア土器
出土地不明2個 京都国立博物館 石製装身具
日本各地出土1括 結髪土偶
出土地不明1個 深鉢
出土地不明1個 京都国立博物館 注口土器
出土地不明1個 注口土器
伝青森県出土1個 京都国立博物館 深鉢
長野県飯田市風越遺跡出土1個 壺
青森県つがる市亀ヶ岡遺跡出土1個 京都国立博物館 台付鉢
青森県北津軽郡板柳町土井遺跡出土1個 壺
青森県北津軽郡板柳町土井遺跡出土1個 壺
青森県北津軽郡板柳町土井遺跡出土1個 縄文土器片
京都府舞鶴市由良川川底出土1括 京都国立博物館 上賀茂遺跡出土品
京都市北区上賀茂遺跡出土1括 京都・賀茂別雷神社 壺形土器
広島県山県郡北広島町川井出土1個 弥生土器
大阪府柏原市船橋遺跡出土5個 京都国立博物館 銅剣
大分県大分市浜出土2口 京都国立博物館 銅戈
熊本県菊池郡大津町真木西都留出土1口 京都国立博物館 銅矛
大分県臼杵市下北津留坊主山出土1口 京都国立博物館 重美 流水文銅鐸
京都府与謝郡与謝野町明石出土1口 京都国立博物館 重文 銅鐸
京都府与謝郡与謝野町比丘尼城出土1口 京都・梅林寺 重文 東之宮古墳出土品
愛知県犬山市東之宮古墳出土1括 京都国立博物館 重文 富雄丸山古墳出土品
奈良県奈良市富雄丸山古墳出土1括 京都国立博物館 須恵器 台付広口壺
兵庫県たつの市西宮山古墳出土1個 京都国立博物館 金製垂飾付耳飾
兵庫県たつの市西宮山古墳出土1個 京都国立博物館 須恵器 装飾付脚付壺
兵庫県たつの市西宮山古墳出土1個 京都国立博物館 重美 埴輪 男子
群馬県太田市出土
(8月1日~9月10日展示予定)1個 京都国立博物館 帯金式鋲留甲冑
衝角付冑(上)・頸甲(中)・短甲(下)
京都府相楽郡和束町原山古墳出土
(6月20日~7月30日展示予定)1具 京都国立博物館 単弁八葉蓮華文軒丸瓦
奈良県奈良市山村廃寺出土1個 複弁八葉蓮華文軒丸瓦
奈良県高市郡明日香村川原寺跡出土1個 複弁八葉蓮華文軒丸瓦
奈良県生駒郡斑鳩町法隆寺出土1個 蓮華文方形軒瓦
滋賀県大津市南滋賀廃寺出土1個 素弁九葉蓮華文軒丸瓦
奈良県生駒郡斑鳩町法隆寺出土1個 重弧文軒平瓦
京都府綴喜郡宇治田原町山瀧寺跡出土1個 京都国立博物館 素弁十葉蓮華文軒丸瓦
奈良県高市郡明日香村飛鳥寺出土1個 京都国立博物館 単弁八葉蓮華文軒丸瓦
奈良県桜井市山田寺跡出土1個 京都国立博物館 偏行唐草文軒平瓦
奈良県橿原市藤原宮跡出土1個 京都国立博物館 複弁八葉蓮華文軒丸瓦
京都府京田辺市三山木廃寺出土1個 京都国立博物館 複弁八葉蓮華文軒丸瓦
京都府京田辺市三山木廃寺出土1個 京都国立博物館 均整唐草文軒平瓦
京都府京田辺市三山木廃寺出土1個 京都国立博物館 複弁八葉蓮華文軒丸瓦
京都府木津川市恭仁宮跡出土1個 京都国立博物館 均整唐草文軒平瓦
京都府綴喜郡井手町井手寺跡出土1個 京都国立博物館 重圏文軒丸瓦
大阪府大阪市中央区難波宮跡出土1個 鬼瓦
京都市平安宮豊楽院跡出土1個 重文 鬼瓦
京都市平安宮跡出土1個 京都国立博物館 緑釉蓮華文軒丸瓦
京都市平安宮跡出土1個 重文 緑釉唐草文軒平瓦
京都市平安宮跡出土1個 京都国立博物館 軒丸瓦・軒平瓦
京都市南区西寺跡出土2個 軒丸瓦・軒平瓦
京都市上京区法成寺跡出土2個 京都府立鴨沂高等学校 軒丸瓦・軒平瓦
京都市東山区法性寺跡出土2個 京都国立博物館 重文 緑釉骨蔵器
京都市山科区勧修寺北大日出土
(6月20日~7月30日展示予定)1口 京都国立博物館 蔵王権現懸仏
出土地不明
(8月1日~9月10日展示予定)1面 京都国立博物館 青銅経筒 寿永三年銘
秋田県湯沢市松岡経塚出土1口 京都国立博物館 青銅経筒 建久七年銘
秋田県湯沢市松岡経塚出土1口 京都国立博物館 青銅鍍金銀経筒
秋田県湯沢市松岡経塚出土1口 京都国立博物館 青銅経筒
秋田県湯沢市松岡経塚出土1口 京都国立博物館 銅円盤(経筒底)
秋田県湯沢市松岡経塚出土2面 京都国立博物館 銅和鏡(経筒底)
秋田県湯沢市松岡経塚出土1面 京都国立博物館 陶製甕(外容器)
秋田県湯沢市松岡経塚出土1口 京都国立博物館 陶製甕(外容器)
秋田県湯沢市松岡経塚出土1口 京都国立博物館 すり鉢
秋田県湯沢市松岡経塚出土1個 京都国立博物館 鉄刀子(納入品)
秋田県湯沢市松岡経塚出土3口 京都国立博物館 銅銭(洪武通宝)
秋田県湯沢市松岡経塚出土1個 京都国立博物館 馬町十三重石塔納入品
京都市東山区常磐町出土1括 重文 線彫四面仏石 1基 京都・今宮神社
15世紀の白描絵巻
2023年6月13日(火)~7月17日(月・祝)
絵巻|2F-1展示室
墨線のみによって絵を描く白描画は、紙と線の美しさが最大限に発揮されるジャンルといえます。その研ぎ澄まされた感覚は鎌倉時代に頂点に達しましたが、南北朝時代以降は少しずつ緩みが生じてきます。しかし、短編物語「御伽草紙」が盛んに作られ始めたこともあり、とくに室町時代15世紀には古典の復興とアレンジを原動力に多くの作品が生み出されました。今回はこの時代の白描絵巻の優品をご紹介します。おそらく高位の子女が楽しんだのであろう物語の数々と、それらを描き出したモノクロームの世界をお楽しみください。
藤の衣物語絵巻(部分)
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 中宮物語絵巻 4巻のうち1巻 藤の衣物語絵巻 1巻 源氏歌合絵巻 2巻のうち1巻 平家物語絵巻 3巻のうち1巻
地蔵と閻魔
2023年6月13日(火)~9月18日(月・祝)
彫刻|1F-1展示室
日本の夏の風物詩ともいえる「お盆」ですが、もともとは盂蘭盆会といい、その源流はインドにあります。この日は祖先の供養をする日ですが、地獄の釜が開く日ともいわれています。その地獄をつかさどるのが閻魔大王です。閻魔は本来インドの地獄の神ヤマでしたが、中国で道教の神々と習合して閻魔を中心とする十王という考えを生みました。生前のおこないを裁く、地獄の裁判官たちです。それが日本へも伝えられて様々な信仰を生み、それとともに地獄からの救済者である地蔵菩薩も信仰を集めました。今回は常念寺(木津川市加茂町)の十王像とともに、大小様々な地蔵菩薩像を展示いたします。恐ろしい地獄へと思いをはせつつ、日ごろのおこないをふりかえってみてはいかがでしょうか。
重文 厨子入千体地蔵菩薩像 京都・報恩寺
- 展示作品リスト
日本の彫刻
2023年6月13日(火)~9月18日(月・祝)
彫刻|1F-1展示室
江戸時代までの日本の彫刻はほとんどが宗教的なものです。仏教を本格的に受容した7世紀以来、仏像の製作が盛んになりましたが、姿形はインドから中国を経由して伝わったため、それらの国の影響を受けています。
その中で日本彫刻の特色は、木を用いたものが多いこと、それに伴って寄木造、玉眼等独特の技法を発達させたことが挙げられます。
それぞれの時代に大陸の影響を受けて日本化することを繰り返したため、仏像の作風はさまざまです。
古筆とかなの美
2023年6月13日(火)~7月30日(日)
書跡|1F-3展示室
人が手ずから書いたものには魂が宿るゆえ、わたしたちの先人は、その字すがたを鑑賞の対象としてきました。とくに、いにしえの能書家の筆跡は「古筆」とよばれ、尊重されています。なかでも、平安時代から鎌倉時代にかけてのそれには、バリエーションに富んだ装飾をほどこした料紙に、美しい「かな」が調和した名品が多く残っています。昭和4年(1929)に分割されるまで、「三十六人家集」(国宝、西本願寺蔵)の一部であった「石山切」を中心に、平安貴族の美意識を伝える作品をご覧いただきます。
伊勢集断簡(石山切 草まくら) 伝藤原公任筆
当館
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 国宝 万葉集巻第九残巻(藍紙本)
藤原伊房筆1巻 京都国立博物館 国宝 古今和歌集巻第十七残巻(曼殊院本)
伝藤原行成筆1巻 京都・曼殊院 古今和歌集巻第十三断簡(巻子本切 あふ事なきに)
伝源俊頼筆1幅 京都国立博物館 重美 三宝絵断簡(東大寺切 に花こむ経を)
伝源俊頼筆1幅 京都国立博物館 貫之集巻下断簡(石山切 うせにきと)
藤原定信筆1幅 重美 貫之集巻下断簡(石山切 題しらす)
藤原定信筆1幅 京都国立博物館 貫之集巻下断簡(石山切 おこせたるついてに)
藤原定信筆1幅 貫之集巻下断簡(石山切 をむな)
藤原定信筆1幅 京都国立博物館 重美 伊勢集断簡(石山切 この哥返し)
伝藤原公任筆1幅 伊勢集断簡(石山切 もえてや人に)
伝藤原公任筆1幅 伊勢集断簡(石山切 草まくら)
伝藤原公任筆1幅 京都国立博物館 重美 後撰和歌集巻第八断簡(烏丸切 てまかりかよふ)
伝藤原定頼筆1幅 京都国立博物館
(長岡みゆき氏寄贈)重美 後拾遺和歌集巻第十断簡(中院切 するかみえ)
伝源実朝筆1幅 国宝 手鑑「藻塩草」 1帖 京都国立博物館
袈裟と名物裂―舶載された染織―
2023年6月13日(火)~7月30日(日)
染織|1F-4展示室
四方を海に囲まれた日本では、波濤を越えてもたらされる舶載品が珍重され、丁重に取り扱われてきました。そのため、製作地では出土品としてしか目にしない染織品が、日本にのみ伝世する例も少なくありません。仏法を求め海を渡った僧侶たちが異国の師から授けられた袈裟や、日明貿易や南蛮貿易で交易品としてもたらされた染織品は、やがて茶の湯の世界に取り入れられ、著名な茶器や掛物を飾る「名物裂」として尊ばれるようになります。
このたびの展示では、染織品を通して往時の国際交流のありさまを眺めるとともに、舶載された染織品の日本での受容の様相を紹介します。
作土形草花文様金襴(鶏頭金襴) 前田家伝来名物裂のうち
当館
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 九条(八条)袈裟 空谷明応料 1肩 京都・慈済院 重文 九条袈裟 不遷法序料 1肩 京都・三秀院 七条袈裟 伝明庵栄西料 1肩 金襴緞子片身替仕覆 黒塗中次附属 1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)裂手鑑 1帖 京都国立博物館 作土形草花文様金襴(鶏頭金襴)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 双鳳丸文様金襴(二人静金襴)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 牡丹唐草宝尽文様金襴(大黒屋金襴)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 連雲宝尽文様金襴(富田金襴)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 入子菱に牡丹唐草文様金地金襴
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 花葉松毬唐草文様緞子(笹蔓緞子)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 花七宝入石畳文様緞子(遠州緞子)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 縞地梅花・石畳宝尽段替文様緞子(伊予簾緞子)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 馬・幾何学文入角つなぎ文様錦(有栖川錦)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 唐草段文様蒙流
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 段文様間道(日野間道)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 牡丹唐草文様天鵞絨
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 縞文様間道(船越間道)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 桜唐草段文様布
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 草花獅子蛇文様金華布
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館
錺りの美―仏をかざる―
2023年6月13日(火)~9月10日(日)
金工|1F-5展示室
日本美術の特質の一つに「かざりの表現」があります。幾何学的な文様表現だけではなく、自然物をモチーフとしつつも時に大胆な誇張や、記号的にさえ見える省略をすることであらゆるものを装飾するかざりの精神は古代から現代まで一貫して我が国の美術をつらぬいてきました。この展示では生活をかざり、武をかざり、信仰をかざる装飾の美をテーマに、きらきらしい金属工芸の名品をご紹介いたします。
第1回は神仏を荘厳する仏教工芸の数々をご高覧下さい。
重文 鉄釣燈籠 当館
- 展示作品リスト
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豪商の蔵Ⅲ―茶室を彩る漆―
2023年6月13日(火)~7月30日(日)
漆工|1F-6展示室
当館は大阪府貝塚市の旧商家、廣海家からの大型寄贈を記念して特別企画「豪商の蔵─美しい暮らしの遺産─」と、漆器だけの続編「豪商の蔵Ⅱ」を平成30年(2018)に開催しました。そのさらなる続編として茶の湯の漆器を特集します。近代の茶の湯は、政財界の大立者が大名物を競って楽しんだ印象がありますが、関西の商家には、江戸時代の町衆文化を受け継ぐような、暮らしの作法ともいうべき茶の湯が伝わります。客人をさりげなくもてなす道具と廣海家が営んだその「美しい暮らし」については、特別企画の図録でも紹介しましたので、そちらもぜひご覧ください。
吉野絵膳椀具 当館
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 黒楽写紙胎茶碗 十一代飛来一閑作 1口 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)
廣海家について朱青漆六角食籠 佐野長寛作 1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)四季草花蒔絵手提付重箱
土佐光貞・中村宗哲・戸澤左近作1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)黒塗竹菜箸 駒沢利斎作 8膳 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)田楽箱 五種
駒沢利斎・中村宗哲・飛来一閑・永樂善五郎・樂吉左衛門作1組 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)黒漆塗棗 宗旦在判 1合 京都国立博物館
(廣海健氏寄贈)黒塗小棗 宗拙在判 1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)黒塗雪吹 伝盛阿弥作 1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)桐唐草漆絵丸棗 遠州好 近藤道恵作 1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)右近橘蒔絵白粉箱 1合 京都国立博物館
(廣海健氏寄贈)天川写漆箔香合 惺斎好
十一代駒沢利斎・十三代飛来一閑作1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)蝶螺鈿香合 1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)溜塗鶴絵曲物香合 好々斎好
岸良画1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)黒漆塗短檠
附 赤楽行灯皿一枚、朱漆焼付油皿一枚
伝中村宗哲作1基 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)万代屋釜 奥平了保作 1口 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)梅木鱗鶴紋散らし蒔絵炉縁 吸江斎好
惺斎在判 三代一瀬小兵衛作1個 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)片輪車蒔絵螺鈿冊削箱 1口 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)羽箒 1本 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)格子透火箸 1組 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)割釜鐶 金盛徳元作 1組 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)梅蒔絵方円卓(三友棚)
惺斎在判 駒沢利斎作1基 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)真塗手桶水指 習々斎好
近藤道恵作1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)塗柄杓 黒田正玄作 1本 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)鉄銚子 1対 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)金襴手蒔絵引盃 長野横笛作 20枚 京都国立博物館
(廣海健氏寄贈)拭漆糸目内銀張盃洗
九代中川浄益・九代中村宗哲作3対 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)吉野絵膳椀具 1具 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)蘭蒔絵吸物椀 堅地屋清兵衛作 20客のうち 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)楼閣山水蒔絵吸物膳 20基のうち 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)溜塗透かし縁高 大橋宗兵衛作 10口のうち 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)
同時開催の名品ギャラリー特別展観覧料が必要
縄文土器と土偶
2023年6月20日(火)~9月10日(日)
考古|3F-2展示室
日本における土器の使用は古く、約16,000年前に遡ります。縄文土器は煮炊き用の深鉢から始まり、貯蔵用の土器、盛付けや食器用の浅鉢や皿、酒など液体を注ぐ注口土器、そして祭祀用の土器など、生活や用途に合わせて様々な器がつくられました。また、実用的な土器でも、大きな突起があったり、複雑な文様を施したり、変化に富んだ造形が特徴です。そうした日常の道具に加え、祈りの道具として土偶があります。土偶の多くは女性をかたどっており、豊かな実りや子孫繁栄を願ったと考えられます。本展示では縄文土器と土偶を中心に縄文文化の魅力を紹介します。
注口土器 伝青森県出土 当館
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 深鉢
青森県八戸市南郷出土1個 京都国立博物館 深鉢
岩手県出土1個 浅鉢
出土地不明1個 京都国立博物館 長者ヶ原遺跡出土品
新潟県糸魚川市長者ヶ原遺跡出土1括 京都国立博物館 硬玉(ヒスイ)製大珠
出土地不明2個 有孔鍔付土器
出土地不明1個 京都国立博物館 深鉢
東京都東久留米市出土1個 京都国立博物館 深鉢
埼玉県川口市石神貝塚出土1個 壺
青森県つがる市亀ヶ岡遺跡出土1個 京都国立博物館 台付鉢
青森県出土1個 京都国立博物館 注口土器
青森県出土2個 京都国立博物館 壺
出土地不明3個 京都国立博物館 打製石器(石鏃・石錐・石匙ほか)
日本各地出土1括 磨製石斧
日本各地出土1括 石冠
岐阜県北部出土4個 京都国立博物館 御物石器
奈良県奈良市大森町出土1個 京都国立博物館 石皿・磨り石
岐阜県高山市出土1括 独鈷石
岐阜県北部出土1括 京都国立博物館 石棒・石剣
出土地不明1括 京都国立博物館 遮光器土偶
出土地不明1括 京都国立博物館 ミニチュア土器
出土地不明2個 京都国立博物館 石製装身具
日本各地出土1括 結髪土偶
出土地不明1個 深鉢
出土地不明1個 京都国立博物館 注口土器
出土地不明1個 注口土器
伝青森県出土1個 京都国立博物館 深鉢
長野県飯田市風越遺跡出土1個 壺
青森県つがる市亀ヶ岡遺跡出土1個 京都国立博物館 台付鉢
青森県北津軽郡板柳町土井遺跡出土1個 壺
青森県北津軽郡板柳町土井遺跡出土1個 壺
青森県北津軽郡板柳町土井遺跡出土1個 縄文土器片
京都府舞鶴市由良川川底出土1括 京都国立博物館 上賀茂遺跡出土品
京都市北区上賀茂遺跡出土1括 京都・賀茂別雷神社 壺形土器
広島県山県郡北広島町川井出土1個 弥生土器
大阪府柏原市船橋遺跡出土5個 京都国立博物館 銅剣
大分県大分市浜出土2口 京都国立博物館 銅戈
熊本県菊池郡大津町真木西都留出土1口 京都国立博物館 銅矛
大分県臼杵市下北津留坊主山出土1口 京都国立博物館 重美 流水文銅鐸
京都府与謝郡与謝野町明石出土1口 京都国立博物館 重文 銅鐸
京都府与謝郡与謝野町比丘尼城出土1口 京都・梅林寺 重文 東之宮古墳出土品
愛知県犬山市東之宮古墳出土1括 京都国立博物館 重文 富雄丸山古墳出土品
奈良県奈良市富雄丸山古墳出土1括 京都国立博物館 須恵器 台付広口壺
兵庫県たつの市西宮山古墳出土1個 京都国立博物館 金製垂飾付耳飾
兵庫県たつの市西宮山古墳出土1個 京都国立博物館 須恵器 装飾付脚付壺
兵庫県たつの市西宮山古墳出土1個 京都国立博物館 重美 埴輪 男子
群馬県太田市出土
(8月1日~9月10日展示予定)1個 京都国立博物館 帯金式鋲留甲冑
衝角付冑(上)・頸甲(中)・短甲(下)
京都府相楽郡和束町原山古墳出土
(6月20日~7月30日展示予定)1具 京都国立博物館 単弁八葉蓮華文軒丸瓦
奈良県奈良市山村廃寺出土1個 複弁八葉蓮華文軒丸瓦
奈良県高市郡明日香村川原寺跡出土1個 複弁八葉蓮華文軒丸瓦
奈良県生駒郡斑鳩町法隆寺出土1個 蓮華文方形軒瓦
滋賀県大津市南滋賀廃寺出土1個 素弁九葉蓮華文軒丸瓦
奈良県生駒郡斑鳩町法隆寺出土1個 重弧文軒平瓦
京都府綴喜郡宇治田原町山瀧寺跡出土1個 京都国立博物館 素弁十葉蓮華文軒丸瓦
奈良県高市郡明日香村飛鳥寺出土1個 京都国立博物館 単弁八葉蓮華文軒丸瓦
奈良県桜井市山田寺跡出土1個 京都国立博物館 偏行唐草文軒平瓦
奈良県橿原市藤原宮跡出土1個 京都国立博物館 複弁八葉蓮華文軒丸瓦
京都府京田辺市三山木廃寺出土1個 京都国立博物館 複弁八葉蓮華文軒丸瓦
京都府京田辺市三山木廃寺出土1個 京都国立博物館 均整唐草文軒平瓦
京都府京田辺市三山木廃寺出土1個 京都国立博物館 複弁八葉蓮華文軒丸瓦
京都府木津川市恭仁宮跡出土1個 京都国立博物館 均整唐草文軒平瓦
京都府綴喜郡井手町井手寺跡出土1個 京都国立博物館 重圏文軒丸瓦
大阪府大阪市中央区難波宮跡出土1個 鬼瓦
京都市平安宮豊楽院跡出土1個 重文 鬼瓦
京都市平安宮跡出土1個 京都国立博物館 緑釉蓮華文軒丸瓦
京都市平安宮跡出土1個 重文 緑釉唐草文軒平瓦
京都市平安宮跡出土1個 京都国立博物館 軒丸瓦・軒平瓦
京都市南区西寺跡出土2個 軒丸瓦・軒平瓦
京都市上京区法成寺跡出土2個 京都府立鴨沂高等学校 軒丸瓦・軒平瓦
京都市東山区法性寺跡出土2個 京都国立博物館 重文 緑釉骨蔵器
京都市山科区勧修寺北大日出土
(6月20日~7月30日展示予定)1口 京都国立博物館 蔵王権現懸仏
出土地不明
(8月1日~9月10日展示予定)1面 京都国立博物館 青銅経筒 寿永三年銘
秋田県湯沢市松岡経塚出土1口 京都国立博物館 青銅経筒 建久七年銘
秋田県湯沢市松岡経塚出土1口 京都国立博物館 青銅鍍金銀経筒
秋田県湯沢市松岡経塚出土1口 京都国立博物館 青銅経筒
秋田県湯沢市松岡経塚出土1口 京都国立博物館 銅円盤(経筒底)
秋田県湯沢市松岡経塚出土2面 京都国立博物館 銅和鏡(経筒底)
秋田県湯沢市松岡経塚出土1面 京都国立博物館 陶製甕(外容器)
秋田県湯沢市松岡経塚出土1口 京都国立博物館 陶製甕(外容器)
秋田県湯沢市松岡経塚出土1口 京都国立博物館 すり鉢
秋田県湯沢市松岡経塚出土1個 京都国立博物館 鉄刀子(納入品)
秋田県湯沢市松岡経塚出土3口 京都国立博物館 銅銭(洪武通宝)
秋田県湯沢市松岡経塚出土1個 京都国立博物館 馬町十三重石塔納入品
京都市東山区常磐町出土1括 重文 線彫四面仏石 1基 京都・今宮神社
15世紀の白描絵巻
2023年6月13日(火)~7月17日(月・祝)
絵巻|2F-1展示室
墨線のみによって絵を描く白描画は、紙と線の美しさが最大限に発揮されるジャンルといえます。その研ぎ澄まされた感覚は鎌倉時代に頂点に達しましたが、南北朝時代以降は少しずつ緩みが生じてきます。しかし、短編物語「御伽草紙」が盛んに作られ始めたこともあり、とくに室町時代15世紀には古典の復興とアレンジを原動力に多くの作品が生み出されました。今回はこの時代の白描絵巻の優品をご紹介します。おそらく高位の子女が楽しんだのであろう物語の数々と、それらを描き出したモノクロームの世界をお楽しみください。
藤の衣物語絵巻(部分)
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 中宮物語絵巻 4巻のうち1巻 藤の衣物語絵巻 1巻 源氏歌合絵巻 2巻のうち1巻 平家物語絵巻 3巻のうち1巻
地蔵と閻魔
2023年6月13日(火)~9月18日(月・祝)
彫刻|1F-1展示室
日本の夏の風物詩ともいえる「お盆」ですが、もともとは盂蘭盆会といい、その源流はインドにあります。この日は祖先の供養をする日ですが、地獄の釜が開く日ともいわれています。その地獄をつかさどるのが閻魔大王です。閻魔は本来インドの地獄の神ヤマでしたが、中国で道教の神々と習合して閻魔を中心とする十王という考えを生みました。生前のおこないを裁く、地獄の裁判官たちです。それが日本へも伝えられて様々な信仰を生み、それとともに地獄からの救済者である地蔵菩薩も信仰を集めました。今回は常念寺(木津川市加茂町)の十王像とともに、大小様々な地蔵菩薩像を展示いたします。恐ろしい地獄へと思いをはせつつ、日ごろのおこないをふりかえってみてはいかがでしょうか。
重文 厨子入千体地蔵菩薩像 京都・報恩寺
- 展示作品リスト
日本の彫刻
2023年6月13日(火)~9月18日(月・祝)
彫刻|1F-1展示室
江戸時代までの日本の彫刻はほとんどが宗教的なものです。仏教を本格的に受容した7世紀以来、仏像の製作が盛んになりましたが、姿形はインドから中国を経由して伝わったため、それらの国の影響を受けています。
その中で日本彫刻の特色は、木を用いたものが多いこと、それに伴って寄木造、玉眼等独特の技法を発達させたことが挙げられます。
それぞれの時代に大陸の影響を受けて日本化することを繰り返したため、仏像の作風はさまざまです。
古筆とかなの美
2023年6月13日(火)~7月30日(日)
書跡|1F-3展示室
人が手ずから書いたものには魂が宿るゆえ、わたしたちの先人は、その字すがたを鑑賞の対象としてきました。とくに、いにしえの能書家の筆跡は「古筆」とよばれ、尊重されています。なかでも、平安時代から鎌倉時代にかけてのそれには、バリエーションに富んだ装飾をほどこした料紙に、美しい「かな」が調和した名品が多く残っています。昭和4年(1929)に分割されるまで、「三十六人家集」(国宝、西本願寺蔵)の一部であった「石山切」を中心に、平安貴族の美意識を伝える作品をご覧いただきます。
伊勢集断簡(石山切 草まくら) 伝藤原公任筆
当館
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 国宝 万葉集巻第九残巻(藍紙本)
藤原伊房筆1巻 京都国立博物館 国宝 古今和歌集巻第十七残巻(曼殊院本)
伝藤原行成筆1巻 京都・曼殊院 古今和歌集巻第十三断簡(巻子本切 あふ事なきに)
伝源俊頼筆1幅 京都国立博物館 重美 三宝絵断簡(東大寺切 に花こむ経を)
伝源俊頼筆1幅 京都国立博物館 貫之集巻下断簡(石山切 うせにきと)
藤原定信筆1幅 重美 貫之集巻下断簡(石山切 題しらす)
藤原定信筆1幅 京都国立博物館 貫之集巻下断簡(石山切 おこせたるついてに)
藤原定信筆1幅 貫之集巻下断簡(石山切 をむな)
藤原定信筆1幅 京都国立博物館 重美 伊勢集断簡(石山切 この哥返し)
伝藤原公任筆1幅 伊勢集断簡(石山切 もえてや人に)
伝藤原公任筆1幅 伊勢集断簡(石山切 草まくら)
伝藤原公任筆1幅 京都国立博物館 重美 後撰和歌集巻第八断簡(烏丸切 てまかりかよふ)
伝藤原定頼筆1幅 京都国立博物館
(長岡みゆき氏寄贈)重美 後拾遺和歌集巻第十断簡(中院切 するかみえ)
伝源実朝筆1幅 国宝 手鑑「藻塩草」 1帖 京都国立博物館
袈裟と名物裂―舶載された染織―
2023年6月13日(火)~7月30日(日)
染織|1F-4展示室
四方を海に囲まれた日本では、波濤を越えてもたらされる舶載品が珍重され、丁重に取り扱われてきました。そのため、製作地では出土品としてしか目にしない染織品が、日本にのみ伝世する例も少なくありません。仏法を求め海を渡った僧侶たちが異国の師から授けられた袈裟や、日明貿易や南蛮貿易で交易品としてもたらされた染織品は、やがて茶の湯の世界に取り入れられ、著名な茶器や掛物を飾る「名物裂」として尊ばれるようになります。
このたびの展示では、染織品を通して往時の国際交流のありさまを眺めるとともに、舶載された染織品の日本での受容の様相を紹介します。
作土形草花文様金襴(鶏頭金襴) 前田家伝来名物裂のうち
当館
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 九条(八条)袈裟 空谷明応料 1肩 京都・慈済院 重文 九条袈裟 不遷法序料 1肩 京都・三秀院 七条袈裟 伝明庵栄西料 1肩 金襴緞子片身替仕覆 黒塗中次附属 1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)裂手鑑 1帖 京都国立博物館 作土形草花文様金襴(鶏頭金襴)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 双鳳丸文様金襴(二人静金襴)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 牡丹唐草宝尽文様金襴(大黒屋金襴)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 連雲宝尽文様金襴(富田金襴)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 入子菱に牡丹唐草文様金地金襴
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 花葉松毬唐草文様緞子(笹蔓緞子)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 花七宝入石畳文様緞子(遠州緞子)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 縞地梅花・石畳宝尽段替文様緞子(伊予簾緞子)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 馬・幾何学文入角つなぎ文様錦(有栖川錦)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 唐草段文様蒙流
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 段文様間道(日野間道)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 牡丹唐草文様天鵞絨
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 縞文様間道(船越間道)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 桜唐草段文様布
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 草花獅子蛇文様金華布
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館
錺りの美―仏をかざる―
2023年6月13日(火)~9月10日(日)
金工|1F-5展示室
日本美術の特質の一つに「かざりの表現」があります。幾何学的な文様表現だけではなく、自然物をモチーフとしつつも時に大胆な誇張や、記号的にさえ見える省略をすることであらゆるものを装飾するかざりの精神は古代から現代まで一貫して我が国の美術をつらぬいてきました。この展示では生活をかざり、武をかざり、信仰をかざる装飾の美をテーマに、きらきらしい金属工芸の名品をご紹介いたします。
第1回は神仏を荘厳する仏教工芸の数々をご高覧下さい。
重文 鉄釣燈籠 当館
- 展示作品リスト
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豪商の蔵Ⅲ―茶室を彩る漆―
2023年6月13日(火)~7月30日(日)
漆工|1F-6展示室
当館は大阪府貝塚市の旧商家、廣海家からの大型寄贈を記念して特別企画「豪商の蔵─美しい暮らしの遺産─」と、漆器だけの続編「豪商の蔵Ⅱ」を平成30年(2018)に開催しました。そのさらなる続編として茶の湯の漆器を特集します。近代の茶の湯は、政財界の大立者が大名物を競って楽しんだ印象がありますが、関西の商家には、江戸時代の町衆文化を受け継ぐような、暮らしの作法ともいうべき茶の湯が伝わります。客人をさりげなくもてなす道具と廣海家が営んだその「美しい暮らし」については、特別企画の図録でも紹介しましたので、そちらもぜひご覧ください。
吉野絵膳椀具 当館
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 黒楽写紙胎茶碗 十一代飛来一閑作 1口 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)
廣海家について朱青漆六角食籠 佐野長寛作 1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)四季草花蒔絵手提付重箱
土佐光貞・中村宗哲・戸澤左近作1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)黒塗竹菜箸 駒沢利斎作 8膳 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)田楽箱 五種
駒沢利斎・中村宗哲・飛来一閑・永樂善五郎・樂吉左衛門作1組 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)黒漆塗棗 宗旦在判 1合 京都国立博物館
(廣海健氏寄贈)黒塗小棗 宗拙在判 1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)黒塗雪吹 伝盛阿弥作 1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)桐唐草漆絵丸棗 遠州好 近藤道恵作 1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)右近橘蒔絵白粉箱 1合 京都国立博物館
(廣海健氏寄贈)天川写漆箔香合 惺斎好
十一代駒沢利斎・十三代飛来一閑作1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)蝶螺鈿香合 1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)溜塗鶴絵曲物香合 好々斎好
岸良画1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)黒漆塗短檠
附 赤楽行灯皿一枚、朱漆焼付油皿一枚
伝中村宗哲作1基 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)万代屋釜 奥平了保作 1口 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)梅木鱗鶴紋散らし蒔絵炉縁 吸江斎好
惺斎在判 三代一瀬小兵衛作1個 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)片輪車蒔絵螺鈿冊削箱 1口 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)羽箒 1本 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)格子透火箸 1組 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)割釜鐶 金盛徳元作 1組 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)梅蒔絵方円卓(三友棚)
惺斎在判 駒沢利斎作1基 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)真塗手桶水指 習々斎好
近藤道恵作1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)塗柄杓 黒田正玄作 1本 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)鉄銚子 1対 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)金襴手蒔絵引盃 長野横笛作 20枚 京都国立博物館
(廣海健氏寄贈)拭漆糸目内銀張盃洗
九代中川浄益・九代中村宗哲作3対 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)吉野絵膳椀具 1具 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)蘭蒔絵吸物椀 堅地屋清兵衛作 20客のうち 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)楼閣山水蒔絵吸物膳 20基のうち 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)溜塗透かし縁高 大橋宗兵衛作 10口のうち 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)
同時開催の名品ギャラリー特別展観覧料が必要
縄文土器と土偶
2023年6月20日(火)~9月10日(日)
考古|3F-2展示室
日本における土器の使用は古く、約16,000年前に遡ります。縄文土器は煮炊き用の深鉢から始まり、貯蔵用の土器、盛付けや食器用の浅鉢や皿、酒など液体を注ぐ注口土器、そして祭祀用の土器など、生活や用途に合わせて様々な器がつくられました。また、実用的な土器でも、大きな突起があったり、複雑な文様を施したり、変化に富んだ造形が特徴です。そうした日常の道具に加え、祈りの道具として土偶があります。土偶の多くは女性をかたどっており、豊かな実りや子孫繁栄を願ったと考えられます。本展示では縄文土器と土偶を中心に縄文文化の魅力を紹介します。
注口土器 伝青森県出土 当館
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 深鉢
青森県八戸市南郷出土1個 京都国立博物館 深鉢
岩手県出土1個 浅鉢
出土地不明1個 京都国立博物館 長者ヶ原遺跡出土品
新潟県糸魚川市長者ヶ原遺跡出土1括 京都国立博物館 硬玉(ヒスイ)製大珠
出土地不明2個 有孔鍔付土器
出土地不明1個 京都国立博物館 深鉢
東京都東久留米市出土1個 京都国立博物館 深鉢
埼玉県川口市石神貝塚出土1個 壺
青森県つがる市亀ヶ岡遺跡出土1個 京都国立博物館 台付鉢
青森県出土1個 京都国立博物館 注口土器
青森県出土2個 京都国立博物館 壺
出土地不明3個 京都国立博物館 打製石器(石鏃・石錐・石匙ほか)
日本各地出土1括 磨製石斧
日本各地出土1括 石冠
岐阜県北部出土4個 京都国立博物館 御物石器
奈良県奈良市大森町出土1個 京都国立博物館 石皿・磨り石
岐阜県高山市出土1括 独鈷石
岐阜県北部出土1括 京都国立博物館 石棒・石剣
出土地不明1括 京都国立博物館 遮光器土偶
出土地不明1括 京都国立博物館 ミニチュア土器
出土地不明2個 京都国立博物館 石製装身具
日本各地出土1括 結髪土偶
出土地不明1個 深鉢
出土地不明1個 京都国立博物館 注口土器
出土地不明1個 注口土器
伝青森県出土1個 京都国立博物館 深鉢
長野県飯田市風越遺跡出土1個 壺
青森県つがる市亀ヶ岡遺跡出土1個 京都国立博物館 台付鉢
青森県北津軽郡板柳町土井遺跡出土1個 壺
青森県北津軽郡板柳町土井遺跡出土1個 壺
青森県北津軽郡板柳町土井遺跡出土1個 縄文土器片
京都府舞鶴市由良川川底出土1括 京都国立博物館 上賀茂遺跡出土品
京都市北区上賀茂遺跡出土1括 京都・賀茂別雷神社 壺形土器
広島県山県郡北広島町川井出土1個 弥生土器
大阪府柏原市船橋遺跡出土5個 京都国立博物館 銅剣
大分県大分市浜出土2口 京都国立博物館 銅戈
熊本県菊池郡大津町真木西都留出土1口 京都国立博物館 銅矛
大分県臼杵市下北津留坊主山出土1口 京都国立博物館 重美 流水文銅鐸
京都府与謝郡与謝野町明石出土1口 京都国立博物館 重文 銅鐸
京都府与謝郡与謝野町比丘尼城出土1口 京都・梅林寺 重文 東之宮古墳出土品
愛知県犬山市東之宮古墳出土1括 京都国立博物館 重文 富雄丸山古墳出土品
奈良県奈良市富雄丸山古墳出土1括 京都国立博物館 須恵器 台付広口壺
兵庫県たつの市西宮山古墳出土1個 京都国立博物館 金製垂飾付耳飾
兵庫県たつの市西宮山古墳出土1個 京都国立博物館 須恵器 装飾付脚付壺
兵庫県たつの市西宮山古墳出土1個 京都国立博物館 重美 埴輪 男子
群馬県太田市出土
(8月1日~9月10日展示予定)1個 京都国立博物館 帯金式鋲留甲冑
衝角付冑(上)・頸甲(中)・短甲(下)
京都府相楽郡和束町原山古墳出土
(6月20日~7月30日展示予定)1具 京都国立博物館 単弁八葉蓮華文軒丸瓦
奈良県奈良市山村廃寺出土1個 複弁八葉蓮華文軒丸瓦
奈良県高市郡明日香村川原寺跡出土1個 複弁八葉蓮華文軒丸瓦
奈良県生駒郡斑鳩町法隆寺出土1個 蓮華文方形軒瓦
滋賀県大津市南滋賀廃寺出土1個 素弁九葉蓮華文軒丸瓦
奈良県生駒郡斑鳩町法隆寺出土1個 重弧文軒平瓦
京都府綴喜郡宇治田原町山瀧寺跡出土1個 京都国立博物館 素弁十葉蓮華文軒丸瓦
奈良県高市郡明日香村飛鳥寺出土1個 京都国立博物館 単弁八葉蓮華文軒丸瓦
奈良県桜井市山田寺跡出土1個 京都国立博物館 偏行唐草文軒平瓦
奈良県橿原市藤原宮跡出土1個 京都国立博物館 複弁八葉蓮華文軒丸瓦
京都府京田辺市三山木廃寺出土1個 京都国立博物館 複弁八葉蓮華文軒丸瓦
京都府京田辺市三山木廃寺出土1個 京都国立博物館 均整唐草文軒平瓦
京都府京田辺市三山木廃寺出土1個 京都国立博物館 複弁八葉蓮華文軒丸瓦
京都府木津川市恭仁宮跡出土1個 京都国立博物館 均整唐草文軒平瓦
京都府綴喜郡井手町井手寺跡出土1個 京都国立博物館 重圏文軒丸瓦
大阪府大阪市中央区難波宮跡出土1個 鬼瓦
京都市平安宮豊楽院跡出土1個 重文 鬼瓦
京都市平安宮跡出土1個 京都国立博物館 緑釉蓮華文軒丸瓦
京都市平安宮跡出土1個 重文 緑釉唐草文軒平瓦
京都市平安宮跡出土1個 京都国立博物館 軒丸瓦・軒平瓦
京都市南区西寺跡出土2個 軒丸瓦・軒平瓦
京都市上京区法成寺跡出土2個 京都府立鴨沂高等学校 軒丸瓦・軒平瓦
京都市東山区法性寺跡出土2個 京都国立博物館 重文 緑釉骨蔵器
京都市山科区勧修寺北大日出土
(6月20日~7月30日展示予定)1口 京都国立博物館 蔵王権現懸仏
出土地不明
(8月1日~9月10日展示予定)1面 京都国立博物館 青銅経筒 寿永三年銘
秋田県湯沢市松岡経塚出土1口 京都国立博物館 青銅経筒 建久七年銘
秋田県湯沢市松岡経塚出土1口 京都国立博物館 青銅鍍金銀経筒
秋田県湯沢市松岡経塚出土1口 京都国立博物館 青銅経筒
秋田県湯沢市松岡経塚出土1口 京都国立博物館 銅円盤(経筒底)
秋田県湯沢市松岡経塚出土2面 京都国立博物館 銅和鏡(経筒底)
秋田県湯沢市松岡経塚出土1面 京都国立博物館 陶製甕(外容器)
秋田県湯沢市松岡経塚出土1口 京都国立博物館 陶製甕(外容器)
秋田県湯沢市松岡経塚出土1口 京都国立博物館 すり鉢
秋田県湯沢市松岡経塚出土1個 京都国立博物館 鉄刀子(納入品)
秋田県湯沢市松岡経塚出土3口 京都国立博物館 銅銭(洪武通宝)
秋田県湯沢市松岡経塚出土1個 京都国立博物館 馬町十三重石塔納入品
京都市東山区常磐町出土1括 重文 線彫四面仏石 1基 京都・今宮神社
15世紀の白描絵巻
2023年6月13日(火)~7月17日(月・祝)
絵巻|2F-1展示室
墨線のみによって絵を描く白描画は、紙と線の美しさが最大限に発揮されるジャンルといえます。その研ぎ澄まされた感覚は鎌倉時代に頂点に達しましたが、南北朝時代以降は少しずつ緩みが生じてきます。しかし、短編物語「御伽草紙」が盛んに作られ始めたこともあり、とくに室町時代15世紀には古典の復興とアレンジを原動力に多くの作品が生み出されました。今回はこの時代の白描絵巻の優品をご紹介します。おそらく高位の子女が楽しんだのであろう物語の数々と、それらを描き出したモノクロームの世界をお楽しみください。
藤の衣物語絵巻(部分)
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 中宮物語絵巻 4巻のうち1巻 藤の衣物語絵巻 1巻 源氏歌合絵巻 2巻のうち1巻 平家物語絵巻 3巻のうち1巻
地蔵と閻魔
2023年6月13日(火)~9月18日(月・祝)
彫刻|1F-1展示室
日本の夏の風物詩ともいえる「お盆」ですが、もともとは盂蘭盆会といい、その源流はインドにあります。この日は祖先の供養をする日ですが、地獄の釜が開く日ともいわれています。その地獄をつかさどるのが閻魔大王です。閻魔は本来インドの地獄の神ヤマでしたが、中国で道教の神々と習合して閻魔を中心とする十王という考えを生みました。生前のおこないを裁く、地獄の裁判官たちです。それが日本へも伝えられて様々な信仰を生み、それとともに地獄からの救済者である地蔵菩薩も信仰を集めました。今回は常念寺(木津川市加茂町)の十王像とともに、大小様々な地蔵菩薩像を展示いたします。恐ろしい地獄へと思いをはせつつ、日ごろのおこないをふりかえってみてはいかがでしょうか。
重文 厨子入千体地蔵菩薩像 京都・報恩寺
- 展示作品リスト
日本の彫刻
2023年6月13日(火)~9月18日(月・祝)
彫刻|1F-1展示室
江戸時代までの日本の彫刻はほとんどが宗教的なものです。仏教を本格的に受容した7世紀以来、仏像の製作が盛んになりましたが、姿形はインドから中国を経由して伝わったため、それらの国の影響を受けています。
その中で日本彫刻の特色は、木を用いたものが多いこと、それに伴って寄木造、玉眼等独特の技法を発達させたことが挙げられます。
それぞれの時代に大陸の影響を受けて日本化することを繰り返したため、仏像の作風はさまざまです。
古筆とかなの美
2023年6月13日(火)~7月30日(日)
書跡|1F-3展示室
人が手ずから書いたものには魂が宿るゆえ、わたしたちの先人は、その字すがたを鑑賞の対象としてきました。とくに、いにしえの能書家の筆跡は「古筆」とよばれ、尊重されています。なかでも、平安時代から鎌倉時代にかけてのそれには、バリエーションに富んだ装飾をほどこした料紙に、美しい「かな」が調和した名品が多く残っています。昭和4年(1929)に分割されるまで、「三十六人家集」(国宝、西本願寺蔵)の一部であった「石山切」を中心に、平安貴族の美意識を伝える作品をご覧いただきます。
伊勢集断簡(石山切 草まくら) 伝藤原公任筆
当館
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 国宝 万葉集巻第九残巻(藍紙本)
藤原伊房筆1巻 京都国立博物館 国宝 古今和歌集巻第十七残巻(曼殊院本)
伝藤原行成筆1巻 京都・曼殊院 古今和歌集巻第十三断簡(巻子本切 あふ事なきに)
伝源俊頼筆1幅 京都国立博物館 重美 三宝絵断簡(東大寺切 に花こむ経を)
伝源俊頼筆1幅 京都国立博物館 貫之集巻下断簡(石山切 うせにきと)
藤原定信筆1幅 重美 貫之集巻下断簡(石山切 題しらす)
藤原定信筆1幅 京都国立博物館 貫之集巻下断簡(石山切 おこせたるついてに)
藤原定信筆1幅 貫之集巻下断簡(石山切 をむな)
藤原定信筆1幅 京都国立博物館 重美 伊勢集断簡(石山切 この哥返し)
伝藤原公任筆1幅 伊勢集断簡(石山切 もえてや人に)
伝藤原公任筆1幅 伊勢集断簡(石山切 草まくら)
伝藤原公任筆1幅 京都国立博物館 重美 後撰和歌集巻第八断簡(烏丸切 てまかりかよふ)
伝藤原定頼筆1幅 京都国立博物館
(長岡みゆき氏寄贈)重美 後拾遺和歌集巻第十断簡(中院切 するかみえ)
伝源実朝筆1幅 国宝 手鑑「藻塩草」 1帖 京都国立博物館
袈裟と名物裂―舶載された染織―
2023年6月13日(火)~7月30日(日)
染織|1F-4展示室
四方を海に囲まれた日本では、波濤を越えてもたらされる舶載品が珍重され、丁重に取り扱われてきました。そのため、製作地では出土品としてしか目にしない染織品が、日本にのみ伝世する例も少なくありません。仏法を求め海を渡った僧侶たちが異国の師から授けられた袈裟や、日明貿易や南蛮貿易で交易品としてもたらされた染織品は、やがて茶の湯の世界に取り入れられ、著名な茶器や掛物を飾る「名物裂」として尊ばれるようになります。
このたびの展示では、染織品を通して往時の国際交流のありさまを眺めるとともに、舶載された染織品の日本での受容の様相を紹介します。
作土形草花文様金襴(鶏頭金襴) 前田家伝来名物裂のうち
当館
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 九条(八条)袈裟 空谷明応料 1肩 京都・慈済院 重文 九条袈裟 不遷法序料 1肩 京都・三秀院 七条袈裟 伝明庵栄西料 1肩 金襴緞子片身替仕覆 黒塗中次附属 1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)裂手鑑 1帖 京都国立博物館 作土形草花文様金襴(鶏頭金襴)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 双鳳丸文様金襴(二人静金襴)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 牡丹唐草宝尽文様金襴(大黒屋金襴)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 連雲宝尽文様金襴(富田金襴)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 入子菱に牡丹唐草文様金地金襴
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 花葉松毬唐草文様緞子(笹蔓緞子)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 花七宝入石畳文様緞子(遠州緞子)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 縞地梅花・石畳宝尽段替文様緞子(伊予簾緞子)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 馬・幾何学文入角つなぎ文様錦(有栖川錦)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 唐草段文様蒙流
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 段文様間道(日野間道)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 牡丹唐草文様天鵞絨
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 縞文様間道(船越間道)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 桜唐草段文様布
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 草花獅子蛇文様金華布
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館
錺りの美―仏をかざる―
2023年6月13日(火)~9月10日(日)
金工|1F-5展示室
日本美術の特質の一つに「かざりの表現」があります。幾何学的な文様表現だけではなく、自然物をモチーフとしつつも時に大胆な誇張や、記号的にさえ見える省略をすることであらゆるものを装飾するかざりの精神は古代から現代まで一貫して我が国の美術をつらぬいてきました。この展示では生活をかざり、武をかざり、信仰をかざる装飾の美をテーマに、きらきらしい金属工芸の名品をご紹介いたします。
第1回は神仏を荘厳する仏教工芸の数々をご高覧下さい。
重文 鉄釣燈籠 当館
- 展示作品リスト
-
豪商の蔵Ⅲ―茶室を彩る漆―
2023年6月13日(火)~7月30日(日)
漆工|1F-6展示室
当館は大阪府貝塚市の旧商家、廣海家からの大型寄贈を記念して特別企画「豪商の蔵─美しい暮らしの遺産─」と、漆器だけの続編「豪商の蔵Ⅱ」を平成30年(2018)に開催しました。そのさらなる続編として茶の湯の漆器を特集します。近代の茶の湯は、政財界の大立者が大名物を競って楽しんだ印象がありますが、関西の商家には、江戸時代の町衆文化を受け継ぐような、暮らしの作法ともいうべき茶の湯が伝わります。客人をさりげなくもてなす道具と廣海家が営んだその「美しい暮らし」については、特別企画の図録でも紹介しましたので、そちらもぜひご覧ください。
吉野絵膳椀具 当館
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 黒楽写紙胎茶碗 十一代飛来一閑作 1口 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)
廣海家について朱青漆六角食籠 佐野長寛作 1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)四季草花蒔絵手提付重箱
土佐光貞・中村宗哲・戸澤左近作1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)黒塗竹菜箸 駒沢利斎作 8膳 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)田楽箱 五種
駒沢利斎・中村宗哲・飛来一閑・永樂善五郎・樂吉左衛門作1組 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)黒漆塗棗 宗旦在判 1合 京都国立博物館
(廣海健氏寄贈)黒塗小棗 宗拙在判 1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)黒塗雪吹 伝盛阿弥作 1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)桐唐草漆絵丸棗 遠州好 近藤道恵作 1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)右近橘蒔絵白粉箱 1合 京都国立博物館
(廣海健氏寄贈)天川写漆箔香合 惺斎好
十一代駒沢利斎・十三代飛来一閑作1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)蝶螺鈿香合 1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)溜塗鶴絵曲物香合 好々斎好
岸良画1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)黒漆塗短檠
附 赤楽行灯皿一枚、朱漆焼付油皿一枚
伝中村宗哲作1基 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)万代屋釜 奥平了保作 1口 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)梅木鱗鶴紋散らし蒔絵炉縁 吸江斎好
惺斎在判 三代一瀬小兵衛作1個 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)片輪車蒔絵螺鈿冊削箱 1口 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)羽箒 1本 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)格子透火箸 1組 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)割釜鐶 金盛徳元作 1組 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)梅蒔絵方円卓(三友棚)
惺斎在判 駒沢利斎作1基 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)真塗手桶水指 習々斎好
近藤道恵作1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)塗柄杓 黒田正玄作 1本 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)鉄銚子 1対 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)金襴手蒔絵引盃 長野横笛作 20枚 京都国立博物館
(廣海健氏寄贈)拭漆糸目内銀張盃洗
九代中川浄益・九代中村宗哲作3対 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)吉野絵膳椀具 1具 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)蘭蒔絵吸物椀 堅地屋清兵衛作 20客のうち 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)楼閣山水蒔絵吸物膳 20基のうち 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)溜塗透かし縁高 大橋宗兵衛作 10口のうち 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)
同時開催の名品ギャラリー特別展観覧料が必要
縄文土器と土偶
2023年6月20日(火)~9月10日(日)
考古|3F-2展示室
日本における土器の使用は古く、約16,000年前に遡ります。縄文土器は煮炊き用の深鉢から始まり、貯蔵用の土器、盛付けや食器用の浅鉢や皿、酒など液体を注ぐ注口土器、そして祭祀用の土器など、生活や用途に合わせて様々な器がつくられました。また、実用的な土器でも、大きな突起があったり、複雑な文様を施したり、変化に富んだ造形が特徴です。そうした日常の道具に加え、祈りの道具として土偶があります。土偶の多くは女性をかたどっており、豊かな実りや子孫繁栄を願ったと考えられます。本展示では縄文土器と土偶を中心に縄文文化の魅力を紹介します。
注口土器 伝青森県出土 当館
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 深鉢
青森県八戸市南郷出土1個 京都国立博物館 深鉢
岩手県出土1個 浅鉢
出土地不明1個 京都国立博物館 長者ヶ原遺跡出土品
新潟県糸魚川市長者ヶ原遺跡出土1括 京都国立博物館 硬玉(ヒスイ)製大珠
出土地不明2個 有孔鍔付土器
出土地不明1個 京都国立博物館 深鉢
東京都東久留米市出土1個 京都国立博物館 深鉢
埼玉県川口市石神貝塚出土1個 壺
青森県つがる市亀ヶ岡遺跡出土1個 京都国立博物館 台付鉢
青森県出土1個 京都国立博物館 注口土器
青森県出土2個 京都国立博物館 壺
出土地不明3個 京都国立博物館 打製石器(石鏃・石錐・石匙ほか)
日本各地出土1括 磨製石斧
日本各地出土1括 石冠
岐阜県北部出土4個 京都国立博物館 御物石器
奈良県奈良市大森町出土1個 京都国立博物館 石皿・磨り石
岐阜県高山市出土1括 独鈷石
岐阜県北部出土1括 京都国立博物館 石棒・石剣
出土地不明1括 京都国立博物館 遮光器土偶
出土地不明1括 京都国立博物館 ミニチュア土器
出土地不明2個 京都国立博物館 石製装身具
日本各地出土1括 結髪土偶
出土地不明1個 深鉢
出土地不明1個 京都国立博物館 注口土器
出土地不明1個 注口土器
伝青森県出土1個 京都国立博物館 深鉢
長野県飯田市風越遺跡出土1個 壺
青森県つがる市亀ヶ岡遺跡出土1個 京都国立博物館 台付鉢
青森県北津軽郡板柳町土井遺跡出土1個 壺
青森県北津軽郡板柳町土井遺跡出土1個 壺
青森県北津軽郡板柳町土井遺跡出土1個 縄文土器片
京都府舞鶴市由良川川底出土1括 京都国立博物館 上賀茂遺跡出土品
京都市北区上賀茂遺跡出土1括 京都・賀茂別雷神社 壺形土器
広島県山県郡北広島町川井出土1個 弥生土器
大阪府柏原市船橋遺跡出土5個 京都国立博物館 銅剣
大分県大分市浜出土2口 京都国立博物館 銅戈
熊本県菊池郡大津町真木西都留出土1口 京都国立博物館 銅矛
大分県臼杵市下北津留坊主山出土1口 京都国立博物館 重美 流水文銅鐸
京都府与謝郡与謝野町明石出土1口 京都国立博物館 重文 銅鐸
京都府与謝郡与謝野町比丘尼城出土1口 京都・梅林寺 重文 東之宮古墳出土品
愛知県犬山市東之宮古墳出土1括 京都国立博物館 重文 富雄丸山古墳出土品
奈良県奈良市富雄丸山古墳出土1括 京都国立博物館 須恵器 台付広口壺
兵庫県たつの市西宮山古墳出土1個 京都国立博物館 金製垂飾付耳飾
兵庫県たつの市西宮山古墳出土1個 京都国立博物館 須恵器 装飾付脚付壺
兵庫県たつの市西宮山古墳出土1個 京都国立博物館 重美 埴輪 男子
群馬県太田市出土
(8月1日~9月10日展示予定)1個 京都国立博物館 帯金式鋲留甲冑
衝角付冑(上)・頸甲(中)・短甲(下)
京都府相楽郡和束町原山古墳出土
(6月20日~7月30日展示予定)1具 京都国立博物館 単弁八葉蓮華文軒丸瓦
奈良県奈良市山村廃寺出土1個 複弁八葉蓮華文軒丸瓦
奈良県高市郡明日香村川原寺跡出土1個 複弁八葉蓮華文軒丸瓦
奈良県生駒郡斑鳩町法隆寺出土1個 蓮華文方形軒瓦
滋賀県大津市南滋賀廃寺出土1個 素弁九葉蓮華文軒丸瓦
奈良県生駒郡斑鳩町法隆寺出土1個 重弧文軒平瓦
京都府綴喜郡宇治田原町山瀧寺跡出土1個 京都国立博物館 素弁十葉蓮華文軒丸瓦
奈良県高市郡明日香村飛鳥寺出土1個 京都国立博物館 単弁八葉蓮華文軒丸瓦
奈良県桜井市山田寺跡出土1個 京都国立博物館 偏行唐草文軒平瓦
奈良県橿原市藤原宮跡出土1個 京都国立博物館 複弁八葉蓮華文軒丸瓦
京都府京田辺市三山木廃寺出土1個 京都国立博物館 複弁八葉蓮華文軒丸瓦
京都府京田辺市三山木廃寺出土1個 京都国立博物館 均整唐草文軒平瓦
京都府京田辺市三山木廃寺出土1個 京都国立博物館 複弁八葉蓮華文軒丸瓦
京都府木津川市恭仁宮跡出土1個 京都国立博物館 均整唐草文軒平瓦
京都府綴喜郡井手町井手寺跡出土1個 京都国立博物館 重圏文軒丸瓦
大阪府大阪市中央区難波宮跡出土1個 鬼瓦
京都市平安宮豊楽院跡出土1個 重文 鬼瓦
京都市平安宮跡出土1個 京都国立博物館 緑釉蓮華文軒丸瓦
京都市平安宮跡出土1個 重文 緑釉唐草文軒平瓦
京都市平安宮跡出土1個 京都国立博物館 軒丸瓦・軒平瓦
京都市南区西寺跡出土2個 軒丸瓦・軒平瓦
京都市上京区法成寺跡出土2個 京都府立鴨沂高等学校 軒丸瓦・軒平瓦
京都市東山区法性寺跡出土2個 京都国立博物館 重文 緑釉骨蔵器
京都市山科区勧修寺北大日出土
(6月20日~7月30日展示予定)1口 京都国立博物館 蔵王権現懸仏
出土地不明
(8月1日~9月10日展示予定)1面 京都国立博物館 青銅経筒 寿永三年銘
秋田県湯沢市松岡経塚出土1口 京都国立博物館 青銅経筒 建久七年銘
秋田県湯沢市松岡経塚出土1口 京都国立博物館 青銅鍍金銀経筒
秋田県湯沢市松岡経塚出土1口 京都国立博物館 青銅経筒
秋田県湯沢市松岡経塚出土1口 京都国立博物館 銅円盤(経筒底)
秋田県湯沢市松岡経塚出土2面 京都国立博物館 銅和鏡(経筒底)
秋田県湯沢市松岡経塚出土1面 京都国立博物館 陶製甕(外容器)
秋田県湯沢市松岡経塚出土1口 京都国立博物館 陶製甕(外容器)
秋田県湯沢市松岡経塚出土1口 京都国立博物館 すり鉢
秋田県湯沢市松岡経塚出土1個 京都国立博物館 鉄刀子(納入品)
秋田県湯沢市松岡経塚出土3口 京都国立博物館 銅銭(洪武通宝)
秋田県湯沢市松岡経塚出土1個 京都国立博物館 馬町十三重石塔納入品
京都市東山区常磐町出土1括 重文 線彫四面仏石 1基 京都・今宮神社
15世紀の白描絵巻
2023年6月13日(火)~7月17日(月・祝)
絵巻|2F-1展示室
墨線のみによって絵を描く白描画は、紙と線の美しさが最大限に発揮されるジャンルといえます。その研ぎ澄まされた感覚は鎌倉時代に頂点に達しましたが、南北朝時代以降は少しずつ緩みが生じてきます。しかし、短編物語「御伽草紙」が盛んに作られ始めたこともあり、とくに室町時代15世紀には古典の復興とアレンジを原動力に多くの作品が生み出されました。今回はこの時代の白描絵巻の優品をご紹介します。おそらく高位の子女が楽しんだのであろう物語の数々と、それらを描き出したモノクロームの世界をお楽しみください。
藤の衣物語絵巻(部分)
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 中宮物語絵巻 4巻のうち1巻 藤の衣物語絵巻 1巻 源氏歌合絵巻 2巻のうち1巻 平家物語絵巻 3巻のうち1巻
地蔵と閻魔
2023年6月13日(火)~9月18日(月・祝)
彫刻|1F-1展示室
日本の夏の風物詩ともいえる「お盆」ですが、もともとは盂蘭盆会といい、その源流はインドにあります。この日は祖先の供養をする日ですが、地獄の釜が開く日ともいわれています。その地獄をつかさどるのが閻魔大王です。閻魔は本来インドの地獄の神ヤマでしたが、中国で道教の神々と習合して閻魔を中心とする十王という考えを生みました。生前のおこないを裁く、地獄の裁判官たちです。それが日本へも伝えられて様々な信仰を生み、それとともに地獄からの救済者である地蔵菩薩も信仰を集めました。今回は常念寺(木津川市加茂町)の十王像とともに、大小様々な地蔵菩薩像を展示いたします。恐ろしい地獄へと思いをはせつつ、日ごろのおこないをふりかえってみてはいかがでしょうか。
重文 厨子入千体地蔵菩薩像 京都・報恩寺
- 展示作品リスト
日本の彫刻
2023年6月13日(火)~9月18日(月・祝)
彫刻|1F-1展示室
江戸時代までの日本の彫刻はほとんどが宗教的なものです。仏教を本格的に受容した7世紀以来、仏像の製作が盛んになりましたが、姿形はインドから中国を経由して伝わったため、それらの国の影響を受けています。
その中で日本彫刻の特色は、木を用いたものが多いこと、それに伴って寄木造、玉眼等独特の技法を発達させたことが挙げられます。
それぞれの時代に大陸の影響を受けて日本化することを繰り返したため、仏像の作風はさまざまです。
古筆とかなの美
2023年6月13日(火)~7月30日(日)
書跡|1F-3展示室
人が手ずから書いたものには魂が宿るゆえ、わたしたちの先人は、その字すがたを鑑賞の対象としてきました。とくに、いにしえの能書家の筆跡は「古筆」とよばれ、尊重されています。なかでも、平安時代から鎌倉時代にかけてのそれには、バリエーションに富んだ装飾をほどこした料紙に、美しい「かな」が調和した名品が多く残っています。昭和4年(1929)に分割されるまで、「三十六人家集」(国宝、西本願寺蔵)の一部であった「石山切」を中心に、平安貴族の美意識を伝える作品をご覧いただきます。
伊勢集断簡(石山切 草まくら) 伝藤原公任筆
当館
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 国宝 万葉集巻第九残巻(藍紙本)
藤原伊房筆1巻 京都国立博物館 国宝 古今和歌集巻第十七残巻(曼殊院本)
伝藤原行成筆1巻 京都・曼殊院 古今和歌集巻第十三断簡(巻子本切 あふ事なきに)
伝源俊頼筆1幅 京都国立博物館 重美 三宝絵断簡(東大寺切 に花こむ経を)
伝源俊頼筆1幅 京都国立博物館 貫之集巻下断簡(石山切 うせにきと)
藤原定信筆1幅 重美 貫之集巻下断簡(石山切 題しらす)
藤原定信筆1幅 京都国立博物館 貫之集巻下断簡(石山切 おこせたるついてに)
藤原定信筆1幅 貫之集巻下断簡(石山切 をむな)
藤原定信筆1幅 京都国立博物館 重美 伊勢集断簡(石山切 この哥返し)
伝藤原公任筆1幅 伊勢集断簡(石山切 もえてや人に)
伝藤原公任筆1幅 伊勢集断簡(石山切 草まくら)
伝藤原公任筆1幅 京都国立博物館 重美 後撰和歌集巻第八断簡(烏丸切 てまかりかよふ)
伝藤原定頼筆1幅 京都国立博物館
(長岡みゆき氏寄贈)重美 後拾遺和歌集巻第十断簡(中院切 するかみえ)
伝源実朝筆1幅 国宝 手鑑「藻塩草」 1帖 京都国立博物館
袈裟と名物裂―舶載された染織―
2023年6月13日(火)~7月30日(日)
染織|1F-4展示室
四方を海に囲まれた日本では、波濤を越えてもたらされる舶載品が珍重され、丁重に取り扱われてきました。そのため、製作地では出土品としてしか目にしない染織品が、日本にのみ伝世する例も少なくありません。仏法を求め海を渡った僧侶たちが異国の師から授けられた袈裟や、日明貿易や南蛮貿易で交易品としてもたらされた染織品は、やがて茶の湯の世界に取り入れられ、著名な茶器や掛物を飾る「名物裂」として尊ばれるようになります。
このたびの展示では、染織品を通して往時の国際交流のありさまを眺めるとともに、舶載された染織品の日本での受容の様相を紹介します。
作土形草花文様金襴(鶏頭金襴) 前田家伝来名物裂のうち
当館
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 九条(八条)袈裟 空谷明応料 1肩 京都・慈済院 重文 九条袈裟 不遷法序料 1肩 京都・三秀院 七条袈裟 伝明庵栄西料 1肩 金襴緞子片身替仕覆 黒塗中次附属 1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)裂手鑑 1帖 京都国立博物館 作土形草花文様金襴(鶏頭金襴)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 双鳳丸文様金襴(二人静金襴)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 牡丹唐草宝尽文様金襴(大黒屋金襴)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 連雲宝尽文様金襴(富田金襴)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 入子菱に牡丹唐草文様金地金襴
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 花葉松毬唐草文様緞子(笹蔓緞子)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 花七宝入石畳文様緞子(遠州緞子)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 縞地梅花・石畳宝尽段替文様緞子(伊予簾緞子)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 馬・幾何学文入角つなぎ文様錦(有栖川錦)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 唐草段文様蒙流
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 段文様間道(日野間道)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 牡丹唐草文様天鵞絨
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 縞文様間道(船越間道)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 桜唐草段文様布
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 草花獅子蛇文様金華布
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館
錺りの美―仏をかざる―
2023年6月13日(火)~9月10日(日)
金工|1F-5展示室
日本美術の特質の一つに「かざりの表現」があります。幾何学的な文様表現だけではなく、自然物をモチーフとしつつも時に大胆な誇張や、記号的にさえ見える省略をすることであらゆるものを装飾するかざりの精神は古代から現代まで一貫して我が国の美術をつらぬいてきました。この展示では生活をかざり、武をかざり、信仰をかざる装飾の美をテーマに、きらきらしい金属工芸の名品をご紹介いたします。
第1回は神仏を荘厳する仏教工芸の数々をご高覧下さい。
重文 鉄釣燈籠 当館
- 展示作品リスト
-
豪商の蔵Ⅲ―茶室を彩る漆―
2023年6月13日(火)~7月30日(日)
漆工|1F-6展示室
当館は大阪府貝塚市の旧商家、廣海家からの大型寄贈を記念して特別企画「豪商の蔵─美しい暮らしの遺産─」と、漆器だけの続編「豪商の蔵Ⅱ」を平成30年(2018)に開催しました。そのさらなる続編として茶の湯の漆器を特集します。近代の茶の湯は、政財界の大立者が大名物を競って楽しんだ印象がありますが、関西の商家には、江戸時代の町衆文化を受け継ぐような、暮らしの作法ともいうべき茶の湯が伝わります。客人をさりげなくもてなす道具と廣海家が営んだその「美しい暮らし」については、特別企画の図録でも紹介しましたので、そちらもぜひご覧ください。
吉野絵膳椀具 当館
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 黒楽写紙胎茶碗 十一代飛来一閑作 1口 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)
廣海家について朱青漆六角食籠 佐野長寛作 1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)四季草花蒔絵手提付重箱
土佐光貞・中村宗哲・戸澤左近作1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)黒塗竹菜箸 駒沢利斎作 8膳 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)田楽箱 五種
駒沢利斎・中村宗哲・飛来一閑・永樂善五郎・樂吉左衛門作1組 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)黒漆塗棗 宗旦在判 1合 京都国立博物館
(廣海健氏寄贈)黒塗小棗 宗拙在判 1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)黒塗雪吹 伝盛阿弥作 1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)桐唐草漆絵丸棗 遠州好 近藤道恵作 1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)右近橘蒔絵白粉箱 1合 京都国立博物館
(廣海健氏寄贈)天川写漆箔香合 惺斎好
十一代駒沢利斎・十三代飛来一閑作1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)蝶螺鈿香合 1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)溜塗鶴絵曲物香合 好々斎好
岸良画1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)黒漆塗短檠
附 赤楽行灯皿一枚、朱漆焼付油皿一枚
伝中村宗哲作1基 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)万代屋釜 奥平了保作 1口 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)梅木鱗鶴紋散らし蒔絵炉縁 吸江斎好
惺斎在判 三代一瀬小兵衛作1個 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)片輪車蒔絵螺鈿冊削箱 1口 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)羽箒 1本 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)格子透火箸 1組 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)割釜鐶 金盛徳元作 1組 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)梅蒔絵方円卓(三友棚)
惺斎在判 駒沢利斎作1基 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)真塗手桶水指 習々斎好
近藤道恵作1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)塗柄杓 黒田正玄作 1本 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)鉄銚子 1対 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)金襴手蒔絵引盃 長野横笛作 20枚 京都国立博物館
(廣海健氏寄贈)拭漆糸目内銀張盃洗
九代中川浄益・九代中村宗哲作3対 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)吉野絵膳椀具 1具 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)蘭蒔絵吸物椀 堅地屋清兵衛作 20客のうち 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)楼閣山水蒔絵吸物膳 20基のうち 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)溜塗透かし縁高 大橋宗兵衛作 10口のうち 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)
同時開催の名品ギャラリー特別展観覧料が必要
縄文土器と土偶
2023年6月20日(火)~9月10日(日)
考古|3F-2展示室
日本における土器の使用は古く、約16,000年前に遡ります。縄文土器は煮炊き用の深鉢から始まり、貯蔵用の土器、盛付けや食器用の浅鉢や皿、酒など液体を注ぐ注口土器、そして祭祀用の土器など、生活や用途に合わせて様々な器がつくられました。また、実用的な土器でも、大きな突起があったり、複雑な文様を施したり、変化に富んだ造形が特徴です。そうした日常の道具に加え、祈りの道具として土偶があります。土偶の多くは女性をかたどっており、豊かな実りや子孫繁栄を願ったと考えられます。本展示では縄文土器と土偶を中心に縄文文化の魅力を紹介します。
注口土器 伝青森県出土 当館
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 深鉢
青森県八戸市南郷出土1個 京都国立博物館 深鉢
岩手県出土1個 浅鉢
出土地不明1個 京都国立博物館 長者ヶ原遺跡出土品
新潟県糸魚川市長者ヶ原遺跡出土1括 京都国立博物館 硬玉(ヒスイ)製大珠
出土地不明2個 有孔鍔付土器
出土地不明1個 京都国立博物館 深鉢
東京都東久留米市出土1個 京都国立博物館 深鉢
埼玉県川口市石神貝塚出土1個 壺
青森県つがる市亀ヶ岡遺跡出土1個 京都国立博物館 台付鉢
青森県出土1個 京都国立博物館 注口土器
青森県出土2個 京都国立博物館 壺
出土地不明3個 京都国立博物館 打製石器(石鏃・石錐・石匙ほか)
日本各地出土1括 磨製石斧
日本各地出土1括 石冠
岐阜県北部出土4個 京都国立博物館 御物石器
奈良県奈良市大森町出土1個 京都国立博物館 石皿・磨り石
岐阜県高山市出土1括 独鈷石
岐阜県北部出土1括 京都国立博物館 石棒・石剣
出土地不明1括 京都国立博物館 遮光器土偶
出土地不明1括 京都国立博物館 ミニチュア土器
出土地不明2個 京都国立博物館 石製装身具
日本各地出土1括 結髪土偶
出土地不明1個 深鉢
出土地不明1個 京都国立博物館 注口土器
出土地不明1個 注口土器
伝青森県出土1個 京都国立博物館 深鉢
長野県飯田市風越遺跡出土1個 壺
青森県つがる市亀ヶ岡遺跡出土1個 京都国立博物館 台付鉢
青森県北津軽郡板柳町土井遺跡出土1個 壺
青森県北津軽郡板柳町土井遺跡出土1個 壺
青森県北津軽郡板柳町土井遺跡出土1個 縄文土器片
京都府舞鶴市由良川川底出土1括 京都国立博物館 上賀茂遺跡出土品
京都市北区上賀茂遺跡出土1括 京都・賀茂別雷神社 壺形土器
広島県山県郡北広島町川井出土1個 弥生土器
大阪府柏原市船橋遺跡出土5個 京都国立博物館 銅剣
大分県大分市浜出土2口 京都国立博物館 銅戈
熊本県菊池郡大津町真木西都留出土1口 京都国立博物館 銅矛
大分県臼杵市下北津留坊主山出土1口 京都国立博物館 重美 流水文銅鐸
京都府与謝郡与謝野町明石出土1口 京都国立博物館 重文 銅鐸
京都府与謝郡与謝野町比丘尼城出土1口 京都・梅林寺 重文 東之宮古墳出土品
愛知県犬山市東之宮古墳出土1括 京都国立博物館 重文 富雄丸山古墳出土品
奈良県奈良市富雄丸山古墳出土1括 京都国立博物館 須恵器 台付広口壺
兵庫県たつの市西宮山古墳出土1個 京都国立博物館 金製垂飾付耳飾
兵庫県たつの市西宮山古墳出土1個 京都国立博物館 須恵器 装飾付脚付壺
兵庫県たつの市西宮山古墳出土1個 京都国立博物館 重美 埴輪 男子
群馬県太田市出土
(8月1日~9月10日展示予定)1個 京都国立博物館 帯金式鋲留甲冑
衝角付冑(上)・頸甲(中)・短甲(下)
京都府相楽郡和束町原山古墳出土
(6月20日~7月30日展示予定)1具 京都国立博物館 単弁八葉蓮華文軒丸瓦
奈良県奈良市山村廃寺出土1個 複弁八葉蓮華文軒丸瓦
奈良県高市郡明日香村川原寺跡出土1個 複弁八葉蓮華文軒丸瓦
奈良県生駒郡斑鳩町法隆寺出土1個 蓮華文方形軒瓦
滋賀県大津市南滋賀廃寺出土1個 素弁九葉蓮華文軒丸瓦
奈良県生駒郡斑鳩町法隆寺出土1個 重弧文軒平瓦
京都府綴喜郡宇治田原町山瀧寺跡出土1個 京都国立博物館 素弁十葉蓮華文軒丸瓦
奈良県高市郡明日香村飛鳥寺出土1個 京都国立博物館 単弁八葉蓮華文軒丸瓦
奈良県桜井市山田寺跡出土1個 京都国立博物館 偏行唐草文軒平瓦
奈良県橿原市藤原宮跡出土1個 京都国立博物館 複弁八葉蓮華文軒丸瓦
京都府京田辺市三山木廃寺出土1個 京都国立博物館 複弁八葉蓮華文軒丸瓦
京都府京田辺市三山木廃寺出土1個 京都国立博物館 均整唐草文軒平瓦
京都府京田辺市三山木廃寺出土1個 京都国立博物館 複弁八葉蓮華文軒丸瓦
京都府木津川市恭仁宮跡出土1個 京都国立博物館 均整唐草文軒平瓦
京都府綴喜郡井手町井手寺跡出土1個 京都国立博物館 重圏文軒丸瓦
大阪府大阪市中央区難波宮跡出土1個 鬼瓦
京都市平安宮豊楽院跡出土1個 重文 鬼瓦
京都市平安宮跡出土1個 京都国立博物館 緑釉蓮華文軒丸瓦
京都市平安宮跡出土1個 重文 緑釉唐草文軒平瓦
京都市平安宮跡出土1個 京都国立博物館 軒丸瓦・軒平瓦
京都市南区西寺跡出土2個 軒丸瓦・軒平瓦
京都市上京区法成寺跡出土2個 京都府立鴨沂高等学校 軒丸瓦・軒平瓦
京都市東山区法性寺跡出土2個 京都国立博物館 重文 緑釉骨蔵器
京都市山科区勧修寺北大日出土
(6月20日~7月30日展示予定)1口 京都国立博物館 蔵王権現懸仏
出土地不明
(8月1日~9月10日展示予定)1面 京都国立博物館 青銅経筒 寿永三年銘
秋田県湯沢市松岡経塚出土1口 京都国立博物館 青銅経筒 建久七年銘
秋田県湯沢市松岡経塚出土1口 京都国立博物館 青銅鍍金銀経筒
秋田県湯沢市松岡経塚出土1口 京都国立博物館 青銅経筒
秋田県湯沢市松岡経塚出土1口 京都国立博物館 銅円盤(経筒底)
秋田県湯沢市松岡経塚出土2面 京都国立博物館 銅和鏡(経筒底)
秋田県湯沢市松岡経塚出土1面 京都国立博物館 陶製甕(外容器)
秋田県湯沢市松岡経塚出土1口 京都国立博物館 陶製甕(外容器)
秋田県湯沢市松岡経塚出土1口 京都国立博物館 すり鉢
秋田県湯沢市松岡経塚出土1個 京都国立博物館 鉄刀子(納入品)
秋田県湯沢市松岡経塚出土3口 京都国立博物館 銅銭(洪武通宝)
秋田県湯沢市松岡経塚出土1個 京都国立博物館 馬町十三重石塔納入品
京都市東山区常磐町出土1括 重文 線彫四面仏石 1基 京都・今宮神社
15世紀の白描絵巻
2023年6月13日(火)~7月17日(月・祝)
絵巻|2F-1展示室
墨線のみによって絵を描く白描画は、紙と線の美しさが最大限に発揮されるジャンルといえます。その研ぎ澄まされた感覚は鎌倉時代に頂点に達しましたが、南北朝時代以降は少しずつ緩みが生じてきます。しかし、短編物語「御伽草紙」が盛んに作られ始めたこともあり、とくに室町時代15世紀には古典の復興とアレンジを原動力に多くの作品が生み出されました。今回はこの時代の白描絵巻の優品をご紹介します。おそらく高位の子女が楽しんだのであろう物語の数々と、それらを描き出したモノクロームの世界をお楽しみください。
藤の衣物語絵巻(部分)
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 中宮物語絵巻 4巻のうち1巻 藤の衣物語絵巻 1巻 源氏歌合絵巻 2巻のうち1巻 平家物語絵巻 3巻のうち1巻
地蔵と閻魔
2023年6月13日(火)~9月18日(月・祝)
彫刻|1F-1展示室
日本の夏の風物詩ともいえる「お盆」ですが、もともとは盂蘭盆会といい、その源流はインドにあります。この日は祖先の供養をする日ですが、地獄の釜が開く日ともいわれています。その地獄をつかさどるのが閻魔大王です。閻魔は本来インドの地獄の神ヤマでしたが、中国で道教の神々と習合して閻魔を中心とする十王という考えを生みました。生前のおこないを裁く、地獄の裁判官たちです。それが日本へも伝えられて様々な信仰を生み、それとともに地獄からの救済者である地蔵菩薩も信仰を集めました。今回は常念寺(木津川市加茂町)の十王像とともに、大小様々な地蔵菩薩像を展示いたします。恐ろしい地獄へと思いをはせつつ、日ごろのおこないをふりかえってみてはいかがでしょうか。
重文 厨子入千体地蔵菩薩像 京都・報恩寺
- 展示作品リスト
日本の彫刻
2023年6月13日(火)~9月18日(月・祝)
彫刻|1F-1展示室
江戸時代までの日本の彫刻はほとんどが宗教的なものです。仏教を本格的に受容した7世紀以来、仏像の製作が盛んになりましたが、姿形はインドから中国を経由して伝わったため、それらの国の影響を受けています。
その中で日本彫刻の特色は、木を用いたものが多いこと、それに伴って寄木造、玉眼等独特の技法を発達させたことが挙げられます。
それぞれの時代に大陸の影響を受けて日本化することを繰り返したため、仏像の作風はさまざまです。
古筆とかなの美
2023年6月13日(火)~7月30日(日)
書跡|1F-3展示室
人が手ずから書いたものには魂が宿るゆえ、わたしたちの先人は、その字すがたを鑑賞の対象としてきました。とくに、いにしえの能書家の筆跡は「古筆」とよばれ、尊重されています。なかでも、平安時代から鎌倉時代にかけてのそれには、バリエーションに富んだ装飾をほどこした料紙に、美しい「かな」が調和した名品が多く残っています。昭和4年(1929)に分割されるまで、「三十六人家集」(国宝、西本願寺蔵)の一部であった「石山切」を中心に、平安貴族の美意識を伝える作品をご覧いただきます。
伊勢集断簡(石山切 草まくら) 伝藤原公任筆
当館
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 国宝 万葉集巻第九残巻(藍紙本)
藤原伊房筆1巻 京都国立博物館 国宝 古今和歌集巻第十七残巻(曼殊院本)
伝藤原行成筆1巻 京都・曼殊院 古今和歌集巻第十三断簡(巻子本切 あふ事なきに)
伝源俊頼筆1幅 京都国立博物館 重美 三宝絵断簡(東大寺切 に花こむ経を)
伝源俊頼筆1幅 京都国立博物館 貫之集巻下断簡(石山切 うせにきと)
藤原定信筆1幅 重美 貫之集巻下断簡(石山切 題しらす)
藤原定信筆1幅 京都国立博物館 貫之集巻下断簡(石山切 おこせたるついてに)
藤原定信筆1幅 貫之集巻下断簡(石山切 をむな)
藤原定信筆1幅 京都国立博物館 重美 伊勢集断簡(石山切 この哥返し)
伝藤原公任筆1幅 伊勢集断簡(石山切 もえてや人に)
伝藤原公任筆1幅 伊勢集断簡(石山切 草まくら)
伝藤原公任筆1幅 京都国立博物館 重美 後撰和歌集巻第八断簡(烏丸切 てまかりかよふ)
伝藤原定頼筆1幅 京都国立博物館
(長岡みゆき氏寄贈)重美 後拾遺和歌集巻第十断簡(中院切 するかみえ)
伝源実朝筆1幅 国宝 手鑑「藻塩草」 1帖 京都国立博物館
袈裟と名物裂―舶載された染織―
2023年6月13日(火)~7月30日(日)
染織|1F-4展示室
四方を海に囲まれた日本では、波濤を越えてもたらされる舶載品が珍重され、丁重に取り扱われてきました。そのため、製作地では出土品としてしか目にしない染織品が、日本にのみ伝世する例も少なくありません。仏法を求め海を渡った僧侶たちが異国の師から授けられた袈裟や、日明貿易や南蛮貿易で交易品としてもたらされた染織品は、やがて茶の湯の世界に取り入れられ、著名な茶器や掛物を飾る「名物裂」として尊ばれるようになります。
このたびの展示では、染織品を通して往時の国際交流のありさまを眺めるとともに、舶載された染織品の日本での受容の様相を紹介します。
作土形草花文様金襴(鶏頭金襴) 前田家伝来名物裂のうち
当館
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 九条(八条)袈裟 空谷明応料 1肩 京都・慈済院 重文 九条袈裟 不遷法序料 1肩 京都・三秀院 七条袈裟 伝明庵栄西料 1肩 金襴緞子片身替仕覆 黒塗中次附属 1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)裂手鑑 1帖 京都国立博物館 作土形草花文様金襴(鶏頭金襴)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 双鳳丸文様金襴(二人静金襴)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 牡丹唐草宝尽文様金襴(大黒屋金襴)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 連雲宝尽文様金襴(富田金襴)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 入子菱に牡丹唐草文様金地金襴
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 花葉松毬唐草文様緞子(笹蔓緞子)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 花七宝入石畳文様緞子(遠州緞子)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 縞地梅花・石畳宝尽段替文様緞子(伊予簾緞子)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 馬・幾何学文入角つなぎ文様錦(有栖川錦)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 唐草段文様蒙流
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 段文様間道(日野間道)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 牡丹唐草文様天鵞絨
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 縞文様間道(船越間道)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 桜唐草段文様布
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 草花獅子蛇文様金華布
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館
錺りの美―仏をかざる―
2023年6月13日(火)~9月10日(日)
金工|1F-5展示室
日本美術の特質の一つに「かざりの表現」があります。幾何学的な文様表現だけではなく、自然物をモチーフとしつつも時に大胆な誇張や、記号的にさえ見える省略をすることであらゆるものを装飾するかざりの精神は古代から現代まで一貫して我が国の美術をつらぬいてきました。この展示では生活をかざり、武をかざり、信仰をかざる装飾の美をテーマに、きらきらしい金属工芸の名品をご紹介いたします。
第1回は神仏を荘厳する仏教工芸の数々をご高覧下さい。
重文 鉄釣燈籠 当館
- 展示作品リスト
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豪商の蔵Ⅲ―茶室を彩る漆―
2023年6月13日(火)~7月30日(日)
漆工|1F-6展示室
当館は大阪府貝塚市の旧商家、廣海家からの大型寄贈を記念して特別企画「豪商の蔵─美しい暮らしの遺産─」と、漆器だけの続編「豪商の蔵Ⅱ」を平成30年(2018)に開催しました。そのさらなる続編として茶の湯の漆器を特集します。近代の茶の湯は、政財界の大立者が大名物を競って楽しんだ印象がありますが、関西の商家には、江戸時代の町衆文化を受け継ぐような、暮らしの作法ともいうべき茶の湯が伝わります。客人をさりげなくもてなす道具と廣海家が営んだその「美しい暮らし」については、特別企画の図録でも紹介しましたので、そちらもぜひご覧ください。
吉野絵膳椀具 当館
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 黒楽写紙胎茶碗 十一代飛来一閑作 1口 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)
廣海家について朱青漆六角食籠 佐野長寛作 1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)四季草花蒔絵手提付重箱
土佐光貞・中村宗哲・戸澤左近作1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)黒塗竹菜箸 駒沢利斎作 8膳 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)田楽箱 五種
駒沢利斎・中村宗哲・飛来一閑・永樂善五郎・樂吉左衛門作1組 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)黒漆塗棗 宗旦在判 1合 京都国立博物館
(廣海健氏寄贈)黒塗小棗 宗拙在判 1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)黒塗雪吹 伝盛阿弥作 1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)桐唐草漆絵丸棗 遠州好 近藤道恵作 1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)右近橘蒔絵白粉箱 1合 京都国立博物館
(廣海健氏寄贈)天川写漆箔香合 惺斎好
十一代駒沢利斎・十三代飛来一閑作1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)蝶螺鈿香合 1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)溜塗鶴絵曲物香合 好々斎好
岸良画1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)黒漆塗短檠
附 赤楽行灯皿一枚、朱漆焼付油皿一枚
伝中村宗哲作1基 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)万代屋釜 奥平了保作 1口 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)梅木鱗鶴紋散らし蒔絵炉縁 吸江斎好
惺斎在判 三代一瀬小兵衛作1個 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)片輪車蒔絵螺鈿冊削箱 1口 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)羽箒 1本 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)格子透火箸 1組 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)割釜鐶 金盛徳元作 1組 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)梅蒔絵方円卓(三友棚)
惺斎在判 駒沢利斎作1基 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)真塗手桶水指 習々斎好
近藤道恵作1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)塗柄杓 黒田正玄作 1本 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)鉄銚子 1対 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)金襴手蒔絵引盃 長野横笛作 20枚 京都国立博物館
(廣海健氏寄贈)拭漆糸目内銀張盃洗
九代中川浄益・九代中村宗哲作3対 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)吉野絵膳椀具 1具 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)蘭蒔絵吸物椀 堅地屋清兵衛作 20客のうち 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)楼閣山水蒔絵吸物膳 20基のうち 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)溜塗透かし縁高 大橋宗兵衛作 10口のうち 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)
同時開催の名品ギャラリー特別展観覧料が必要
縄文土器と土偶
2023年6月20日(火)~9月10日(日)
考古|3F-2展示室
日本における土器の使用は古く、約16,000年前に遡ります。縄文土器は煮炊き用の深鉢から始まり、貯蔵用の土器、盛付けや食器用の浅鉢や皿、酒など液体を注ぐ注口土器、そして祭祀用の土器など、生活や用途に合わせて様々な器がつくられました。また、実用的な土器でも、大きな突起があったり、複雑な文様を施したり、変化に富んだ造形が特徴です。そうした日常の道具に加え、祈りの道具として土偶があります。土偶の多くは女性をかたどっており、豊かな実りや子孫繁栄を願ったと考えられます。本展示では縄文土器と土偶を中心に縄文文化の魅力を紹介します。
注口土器 伝青森県出土 当館
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 深鉢
青森県八戸市南郷出土1個 京都国立博物館 深鉢
岩手県出土1個 浅鉢
出土地不明1個 京都国立博物館 長者ヶ原遺跡出土品
新潟県糸魚川市長者ヶ原遺跡出土1括 京都国立博物館 硬玉(ヒスイ)製大珠
出土地不明2個 有孔鍔付土器
出土地不明1個 京都国立博物館 深鉢
東京都東久留米市出土1個 京都国立博物館 深鉢
埼玉県川口市石神貝塚出土1個 壺
青森県つがる市亀ヶ岡遺跡出土1個 京都国立博物館 台付鉢
青森県出土1個 京都国立博物館 注口土器
青森県出土2個 京都国立博物館 壺
出土地不明3個 京都国立博物館 打製石器(石鏃・石錐・石匙ほか)
日本各地出土1括 磨製石斧
日本各地出土1括 石冠
岐阜県北部出土4個 京都国立博物館 御物石器
奈良県奈良市大森町出土1個 京都国立博物館 石皿・磨り石
岐阜県高山市出土1括 独鈷石
岐阜県北部出土1括 京都国立博物館 石棒・石剣
出土地不明1括 京都国立博物館 遮光器土偶
出土地不明1括 京都国立博物館 ミニチュア土器
出土地不明2個 京都国立博物館 石製装身具
日本各地出土1括 結髪土偶
出土地不明1個 深鉢
出土地不明1個 京都国立博物館 注口土器
出土地不明1個 注口土器
伝青森県出土1個 京都国立博物館 深鉢
長野県飯田市風越遺跡出土1個 壺
青森県つがる市亀ヶ岡遺跡出土1個 京都国立博物館 台付鉢
青森県北津軽郡板柳町土井遺跡出土1個 壺
青森県北津軽郡板柳町土井遺跡出土1個 壺
青森県北津軽郡板柳町土井遺跡出土1個 縄文土器片
京都府舞鶴市由良川川底出土1括 京都国立博物館 上賀茂遺跡出土品
京都市北区上賀茂遺跡出土1括 京都・賀茂別雷神社 壺形土器
広島県山県郡北広島町川井出土1個 弥生土器
大阪府柏原市船橋遺跡出土5個 京都国立博物館 銅剣
大分県大分市浜出土2口 京都国立博物館 銅戈
熊本県菊池郡大津町真木西都留出土1口 京都国立博物館 銅矛
大分県臼杵市下北津留坊主山出土1口 京都国立博物館 重美 流水文銅鐸
京都府与謝郡与謝野町明石出土1口 京都国立博物館 重文 銅鐸
京都府与謝郡与謝野町比丘尼城出土1口 京都・梅林寺 重文 東之宮古墳出土品
愛知県犬山市東之宮古墳出土1括 京都国立博物館 重文 富雄丸山古墳出土品
奈良県奈良市富雄丸山古墳出土1括 京都国立博物館 須恵器 台付広口壺
兵庫県たつの市西宮山古墳出土1個 京都国立博物館 金製垂飾付耳飾
兵庫県たつの市西宮山古墳出土1個 京都国立博物館 須恵器 装飾付脚付壺
兵庫県たつの市西宮山古墳出土1個 京都国立博物館 重美 埴輪 男子
群馬県太田市出土
(8月1日~9月10日展示予定)1個 京都国立博物館 帯金式鋲留甲冑
衝角付冑(上)・頸甲(中)・短甲(下)
京都府相楽郡和束町原山古墳出土
(6月20日~7月30日展示予定)1具 京都国立博物館 単弁八葉蓮華文軒丸瓦
奈良県奈良市山村廃寺出土1個 複弁八葉蓮華文軒丸瓦
奈良県高市郡明日香村川原寺跡出土1個 複弁八葉蓮華文軒丸瓦
奈良県生駒郡斑鳩町法隆寺出土1個 蓮華文方形軒瓦
滋賀県大津市南滋賀廃寺出土1個 素弁九葉蓮華文軒丸瓦
奈良県生駒郡斑鳩町法隆寺出土1個 重弧文軒平瓦
京都府綴喜郡宇治田原町山瀧寺跡出土1個 京都国立博物館 素弁十葉蓮華文軒丸瓦
奈良県高市郡明日香村飛鳥寺出土1個 京都国立博物館 単弁八葉蓮華文軒丸瓦
奈良県桜井市山田寺跡出土1個 京都国立博物館 偏行唐草文軒平瓦
奈良県橿原市藤原宮跡出土1個 京都国立博物館 複弁八葉蓮華文軒丸瓦
京都府京田辺市三山木廃寺出土1個 京都国立博物館 複弁八葉蓮華文軒丸瓦
京都府京田辺市三山木廃寺出土1個 京都国立博物館 均整唐草文軒平瓦
京都府京田辺市三山木廃寺出土1個 京都国立博物館 複弁八葉蓮華文軒丸瓦
京都府木津川市恭仁宮跡出土1個 京都国立博物館 均整唐草文軒平瓦
京都府綴喜郡井手町井手寺跡出土1個 京都国立博物館 重圏文軒丸瓦
大阪府大阪市中央区難波宮跡出土1個 鬼瓦
京都市平安宮豊楽院跡出土1個 重文 鬼瓦
京都市平安宮跡出土1個 京都国立博物館 緑釉蓮華文軒丸瓦
京都市平安宮跡出土1個 重文 緑釉唐草文軒平瓦
京都市平安宮跡出土1個 京都国立博物館 軒丸瓦・軒平瓦
京都市南区西寺跡出土2個 軒丸瓦・軒平瓦
京都市上京区法成寺跡出土2個 京都府立鴨沂高等学校 軒丸瓦・軒平瓦
京都市東山区法性寺跡出土2個 京都国立博物館 重文 緑釉骨蔵器
京都市山科区勧修寺北大日出土
(6月20日~7月30日展示予定)1口 京都国立博物館 蔵王権現懸仏
出土地不明
(8月1日~9月10日展示予定)1面 京都国立博物館 青銅経筒 寿永三年銘
秋田県湯沢市松岡経塚出土1口 京都国立博物館 青銅経筒 建久七年銘
秋田県湯沢市松岡経塚出土1口 京都国立博物館 青銅鍍金銀経筒
秋田県湯沢市松岡経塚出土1口 京都国立博物館 青銅経筒
秋田県湯沢市松岡経塚出土1口 京都国立博物館 銅円盤(経筒底)
秋田県湯沢市松岡経塚出土2面 京都国立博物館 銅和鏡(経筒底)
秋田県湯沢市松岡経塚出土1面 京都国立博物館 陶製甕(外容器)
秋田県湯沢市松岡経塚出土1口 京都国立博物館 陶製甕(外容器)
秋田県湯沢市松岡経塚出土1口 京都国立博物館 すり鉢
秋田県湯沢市松岡経塚出土1個 京都国立博物館 鉄刀子(納入品)
秋田県湯沢市松岡経塚出土3口 京都国立博物館 銅銭(洪武通宝)
秋田県湯沢市松岡経塚出土1個 京都国立博物館 馬町十三重石塔納入品
京都市東山区常磐町出土1括 重文 線彫四面仏石 1基 京都・今宮神社
15世紀の白描絵巻
2023年6月13日(火)~7月17日(月・祝)
絵巻|2F-1展示室
墨線のみによって絵を描く白描画は、紙と線の美しさが最大限に発揮されるジャンルといえます。その研ぎ澄まされた感覚は鎌倉時代に頂点に達しましたが、南北朝時代以降は少しずつ緩みが生じてきます。しかし、短編物語「御伽草紙」が盛んに作られ始めたこともあり、とくに室町時代15世紀には古典の復興とアレンジを原動力に多くの作品が生み出されました。今回はこの時代の白描絵巻の優品をご紹介します。おそらく高位の子女が楽しんだのであろう物語の数々と、それらを描き出したモノクロームの世界をお楽しみください。
藤の衣物語絵巻(部分)
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 中宮物語絵巻 4巻のうち1巻 藤の衣物語絵巻 1巻 源氏歌合絵巻 2巻のうち1巻 平家物語絵巻 3巻のうち1巻
地蔵と閻魔
2023年6月13日(火)~9月18日(月・祝)
彫刻|1F-1展示室
日本の夏の風物詩ともいえる「お盆」ですが、もともとは盂蘭盆会といい、その源流はインドにあります。この日は祖先の供養をする日ですが、地獄の釜が開く日ともいわれています。その地獄をつかさどるのが閻魔大王です。閻魔は本来インドの地獄の神ヤマでしたが、中国で道教の神々と習合して閻魔を中心とする十王という考えを生みました。生前のおこないを裁く、地獄の裁判官たちです。それが日本へも伝えられて様々な信仰を生み、それとともに地獄からの救済者である地蔵菩薩も信仰を集めました。今回は常念寺(木津川市加茂町)の十王像とともに、大小様々な地蔵菩薩像を展示いたします。恐ろしい地獄へと思いをはせつつ、日ごろのおこないをふりかえってみてはいかがでしょうか。
重文 厨子入千体地蔵菩薩像 京都・報恩寺
- 展示作品リスト
日本の彫刻
2023年6月13日(火)~9月18日(月・祝)
彫刻|1F-1展示室
江戸時代までの日本の彫刻はほとんどが宗教的なものです。仏教を本格的に受容した7世紀以来、仏像の製作が盛んになりましたが、姿形はインドから中国を経由して伝わったため、それらの国の影響を受けています。
その中で日本彫刻の特色は、木を用いたものが多いこと、それに伴って寄木造、玉眼等独特の技法を発達させたことが挙げられます。
それぞれの時代に大陸の影響を受けて日本化することを繰り返したため、仏像の作風はさまざまです。
古筆とかなの美
2023年6月13日(火)~7月30日(日)
書跡|1F-3展示室
人が手ずから書いたものには魂が宿るゆえ、わたしたちの先人は、その字すがたを鑑賞の対象としてきました。とくに、いにしえの能書家の筆跡は「古筆」とよばれ、尊重されています。なかでも、平安時代から鎌倉時代にかけてのそれには、バリエーションに富んだ装飾をほどこした料紙に、美しい「かな」が調和した名品が多く残っています。昭和4年(1929)に分割されるまで、「三十六人家集」(国宝、西本願寺蔵)の一部であった「石山切」を中心に、平安貴族の美意識を伝える作品をご覧いただきます。
伊勢集断簡(石山切 草まくら) 伝藤原公任筆
当館
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 国宝 万葉集巻第九残巻(藍紙本)
藤原伊房筆1巻 京都国立博物館 国宝 古今和歌集巻第十七残巻(曼殊院本)
伝藤原行成筆1巻 京都・曼殊院 古今和歌集巻第十三断簡(巻子本切 あふ事なきに)
伝源俊頼筆1幅 京都国立博物館 重美 三宝絵断簡(東大寺切 に花こむ経を)
伝源俊頼筆1幅 京都国立博物館 貫之集巻下断簡(石山切 うせにきと)
藤原定信筆1幅 重美 貫之集巻下断簡(石山切 題しらす)
藤原定信筆1幅 京都国立博物館 貫之集巻下断簡(石山切 おこせたるついてに)
藤原定信筆1幅 貫之集巻下断簡(石山切 をむな)
藤原定信筆1幅 京都国立博物館 重美 伊勢集断簡(石山切 この哥返し)
伝藤原公任筆1幅 伊勢集断簡(石山切 もえてや人に)
伝藤原公任筆1幅 伊勢集断簡(石山切 草まくら)
伝藤原公任筆1幅 京都国立博物館 重美 後撰和歌集巻第八断簡(烏丸切 てまかりかよふ)
伝藤原定頼筆1幅 京都国立博物館
(長岡みゆき氏寄贈)重美 後拾遺和歌集巻第十断簡(中院切 するかみえ)
伝源実朝筆1幅 国宝 手鑑「藻塩草」 1帖 京都国立博物館
袈裟と名物裂―舶載された染織―
2023年6月13日(火)~7月30日(日)
染織|1F-4展示室
四方を海に囲まれた日本では、波濤を越えてもたらされる舶載品が珍重され、丁重に取り扱われてきました。そのため、製作地では出土品としてしか目にしない染織品が、日本にのみ伝世する例も少なくありません。仏法を求め海を渡った僧侶たちが異国の師から授けられた袈裟や、日明貿易や南蛮貿易で交易品としてもたらされた染織品は、やがて茶の湯の世界に取り入れられ、著名な茶器や掛物を飾る「名物裂」として尊ばれるようになります。
このたびの展示では、染織品を通して往時の国際交流のありさまを眺めるとともに、舶載された染織品の日本での受容の様相を紹介します。
作土形草花文様金襴(鶏頭金襴) 前田家伝来名物裂のうち
当館
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 九条(八条)袈裟 空谷明応料 1肩 京都・慈済院 重文 九条袈裟 不遷法序料 1肩 京都・三秀院 七条袈裟 伝明庵栄西料 1肩 金襴緞子片身替仕覆 黒塗中次附属 1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)裂手鑑 1帖 京都国立博物館 作土形草花文様金襴(鶏頭金襴)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 双鳳丸文様金襴(二人静金襴)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 牡丹唐草宝尽文様金襴(大黒屋金襴)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 連雲宝尽文様金襴(富田金襴)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 入子菱に牡丹唐草文様金地金襴
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 花葉松毬唐草文様緞子(笹蔓緞子)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 花七宝入石畳文様緞子(遠州緞子)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 縞地梅花・石畳宝尽段替文様緞子(伊予簾緞子)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 馬・幾何学文入角つなぎ文様錦(有栖川錦)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 唐草段文様蒙流
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 段文様間道(日野間道)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 牡丹唐草文様天鵞絨
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 縞文様間道(船越間道)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 桜唐草段文様布
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 草花獅子蛇文様金華布
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館
錺りの美―仏をかざる―
2023年6月13日(火)~9月10日(日)
金工|1F-5展示室
日本美術の特質の一つに「かざりの表現」があります。幾何学的な文様表現だけではなく、自然物をモチーフとしつつも時に大胆な誇張や、記号的にさえ見える省略をすることであらゆるものを装飾するかざりの精神は古代から現代まで一貫して我が国の美術をつらぬいてきました。この展示では生活をかざり、武をかざり、信仰をかざる装飾の美をテーマに、きらきらしい金属工芸の名品をご紹介いたします。
第1回は神仏を荘厳する仏教工芸の数々をご高覧下さい。
重文 鉄釣燈籠 当館
- 展示作品リスト
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豪商の蔵Ⅲ―茶室を彩る漆―
2023年6月13日(火)~7月30日(日)
漆工|1F-6展示室
当館は大阪府貝塚市の旧商家、廣海家からの大型寄贈を記念して特別企画「豪商の蔵─美しい暮らしの遺産─」と、漆器だけの続編「豪商の蔵Ⅱ」を平成30年(2018)に開催しました。そのさらなる続編として茶の湯の漆器を特集します。近代の茶の湯は、政財界の大立者が大名物を競って楽しんだ印象がありますが、関西の商家には、江戸時代の町衆文化を受け継ぐような、暮らしの作法ともいうべき茶の湯が伝わります。客人をさりげなくもてなす道具と廣海家が営んだその「美しい暮らし」については、特別企画の図録でも紹介しましたので、そちらもぜひご覧ください。
吉野絵膳椀具 当館
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 黒楽写紙胎茶碗 十一代飛来一閑作 1口 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)
廣海家について朱青漆六角食籠 佐野長寛作 1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)四季草花蒔絵手提付重箱
土佐光貞・中村宗哲・戸澤左近作1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)黒塗竹菜箸 駒沢利斎作 8膳 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)田楽箱 五種
駒沢利斎・中村宗哲・飛来一閑・永樂善五郎・樂吉左衛門作1組 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)黒漆塗棗 宗旦在判 1合 京都国立博物館
(廣海健氏寄贈)黒塗小棗 宗拙在判 1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)黒塗雪吹 伝盛阿弥作 1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)桐唐草漆絵丸棗 遠州好 近藤道恵作 1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)右近橘蒔絵白粉箱 1合 京都国立博物館
(廣海健氏寄贈)天川写漆箔香合 惺斎好
十一代駒沢利斎・十三代飛来一閑作1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)蝶螺鈿香合 1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)溜塗鶴絵曲物香合 好々斎好
岸良画1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)黒漆塗短檠
附 赤楽行灯皿一枚、朱漆焼付油皿一枚
伝中村宗哲作1基 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)万代屋釜 奥平了保作 1口 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)梅木鱗鶴紋散らし蒔絵炉縁 吸江斎好
惺斎在判 三代一瀬小兵衛作1個 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)片輪車蒔絵螺鈿冊削箱 1口 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)羽箒 1本 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)格子透火箸 1組 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)割釜鐶 金盛徳元作 1組 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)梅蒔絵方円卓(三友棚)
惺斎在判 駒沢利斎作1基 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)真塗手桶水指 習々斎好
近藤道恵作1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)塗柄杓 黒田正玄作 1本 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)鉄銚子 1対 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)金襴手蒔絵引盃 長野横笛作 20枚 京都国立博物館
(廣海健氏寄贈)拭漆糸目内銀張盃洗
九代中川浄益・九代中村宗哲作3対 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)吉野絵膳椀具 1具 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)蘭蒔絵吸物椀 堅地屋清兵衛作 20客のうち 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)楼閣山水蒔絵吸物膳 20基のうち 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)溜塗透かし縁高 大橋宗兵衛作 10口のうち 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)
同時開催の名品ギャラリー特別展観覧料が必要
縄文土器と土偶
2023年6月20日(火)~9月10日(日)
考古|3F-2展示室
日本における土器の使用は古く、約16,000年前に遡ります。縄文土器は煮炊き用の深鉢から始まり、貯蔵用の土器、盛付けや食器用の浅鉢や皿、酒など液体を注ぐ注口土器、そして祭祀用の土器など、生活や用途に合わせて様々な器がつくられました。また、実用的な土器でも、大きな突起があったり、複雑な文様を施したり、変化に富んだ造形が特徴です。そうした日常の道具に加え、祈りの道具として土偶があります。土偶の多くは女性をかたどっており、豊かな実りや子孫繁栄を願ったと考えられます。本展示では縄文土器と土偶を中心に縄文文化の魅力を紹介します。
注口土器 伝青森県出土 当館
- 展示作品リスト
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 深鉢
青森県八戸市南郷出土1個 京都国立博物館 深鉢
岩手県出土1個 浅鉢
出土地不明1個 京都国立博物館 長者ヶ原遺跡出土品
新潟県糸魚川市長者ヶ原遺跡出土1括 京都国立博物館 硬玉(ヒスイ)製大珠
出土地不明2個 有孔鍔付土器
出土地不明1個 京都国立博物館 深鉢
東京都東久留米市出土1個 京都国立博物館 深鉢
埼玉県川口市石神貝塚出土1個 壺
青森県つがる市亀ヶ岡遺跡出土1個 京都国立博物館 台付鉢
青森県出土1個 京都国立博物館 注口土器
青森県出土2個 京都国立博物館 壺
出土地不明3個 京都国立博物館 打製石器(石鏃・石錐・石匙ほか)
日本各地出土1括 磨製石斧
日本各地出土1括 石冠
岐阜県北部出土4個 京都国立博物館 御物石器
奈良県奈良市大森町出土1個 京都国立博物館 石皿・磨り石
岐阜県高山市出土1括 独鈷石
岐阜県北部出土1括 京都国立博物館 石棒・石剣
出土地不明1括 京都国立博物館 遮光器土偶
出土地不明1括 京都国立博物館 ミニチュア土器
出土地不明2個 京都国立博物館 石製装身具
日本各地出土1括 結髪土偶
出土地不明1個 深鉢
出土地不明1個 京都国立博物館 注口土器
出土地不明1個 注口土器
伝青森県出土1個 京都国立博物館 深鉢
長野県飯田市風越遺跡出土1個 壺
青森県つがる市亀ヶ岡遺跡出土1個 京都国立博物館 台付鉢
青森県北津軽郡板柳町土井遺跡出土1個 壺
青森県北津軽郡板柳町土井遺跡出土1個 壺
青森県北津軽郡板柳町土井遺跡出土1個 縄文土器片
京都府舞鶴市由良川川底出土1括 京都国立博物館 上賀茂遺跡出土品
京都市北区上賀茂遺跡出土1括 京都・賀茂別雷神社 壺形土器
広島県山県郡北広島町川井出土1個 弥生土器
大阪府柏原市船橋遺跡出土5個 京都国立博物館 銅剣
大分県大分市浜出土2口 京都国立博物館 銅戈
熊本県菊池郡大津町真木西都留出土1口 京都国立博物館 銅矛
大分県臼杵市下北津留坊主山出土1口 京都国立博物館 重美 流水文銅鐸
京都府与謝郡与謝野町明石出土1口 京都国立博物館 重文 銅鐸
京都府与謝郡与謝野町比丘尼城出土1口 京都・梅林寺 重文 東之宮古墳出土品
愛知県犬山市東之宮古墳出土1括 京都国立博物館 重文 富雄丸山古墳出土品
奈良県奈良市富雄丸山古墳出土1括 京都国立博物館 須恵器 台付広口壺
兵庫県たつの市西宮山古墳出土1個 京都国立博物館 金製垂飾付耳飾
兵庫県たつの市西宮山古墳出土1個 京都国立博物館 須恵器 装飾付脚付壺
兵庫県たつの市西宮山古墳出土1個 京都国立博物館 重美 埴輪 男子
群馬県太田市出土
(8月1日~9月10日展示予定)1個 京都国立博物館 帯金式鋲留甲冑
衝角付冑(上)・頸甲(中)・短甲(下)
京都府相楽郡和束町原山古墳出土
(6月20日~7月30日展示予定)1具 京都国立博物館 単弁八葉蓮華文軒丸瓦
奈良県奈良市山村廃寺出土1個 複弁八葉蓮華文軒丸瓦
奈良県高市郡明日香村川原寺跡出土1個 複弁八葉蓮華文軒丸瓦
奈良県生駒郡斑鳩町法隆寺出土1個 蓮華文方形軒瓦
滋賀県大津市南滋賀廃寺出土1個 素弁九葉蓮華文軒丸瓦
奈良県生駒郡斑鳩町法隆寺出土1個 重弧文軒平瓦
京都府綴喜郡宇治田原町山瀧寺跡出土1個 京都国立博物館 素弁十葉蓮華文軒丸瓦
奈良県高市郡明日香村飛鳥寺出土1個 京都国立博物館 単弁八葉蓮華文軒丸瓦
奈良県桜井市山田寺跡出土1個 京都国立博物館 偏行唐草文軒平瓦
奈良県橿原市藤原宮跡出土1個 京都国立博物館 複弁八葉蓮華文軒丸瓦
京都府京田辺市三山木廃寺出土1個 京都国立博物館 複弁八葉蓮華文軒丸瓦
京都府京田辺市三山木廃寺出土1個 京都国立博物館 均整唐草文軒平瓦
京都府京田辺市三山木廃寺出土1個 京都国立博物館 複弁八葉蓮華文軒丸瓦
京都府木津川市恭仁宮跡出土1個 京都国立博物館 均整唐草文軒平瓦
京都府綴喜郡井手町井手寺跡出土1個 京都国立博物館 重圏文軒丸瓦
大阪府大阪市中央区難波宮跡出土1個 鬼瓦
京都市平安宮豊楽院跡出土1個 重文 鬼瓦
京都市平安宮跡出土1個 京都国立博物館 緑釉蓮華文軒丸瓦
京都市平安宮跡出土1個 重文 緑釉唐草文軒平瓦
京都市平安宮跡出土1個 京都国立博物館 軒丸瓦・軒平瓦
京都市南区西寺跡出土2個 軒丸瓦・軒平瓦
京都市上京区法成寺跡出土2個 京都府立鴨沂高等学校 軒丸瓦・軒平瓦
京都市東山区法性寺跡出土2個 京都国立博物館 重文 緑釉骨蔵器
京都市山科区勧修寺北大日出土
(6月20日~7月30日展示予定)1口 京都国立博物館 蔵王権現懸仏
出土地不明
(8月1日~9月10日展示予定)1面 京都国立博物館 青銅経筒 寿永三年銘
秋田県湯沢市松岡経塚出土1口 京都国立博物館 青銅経筒 建久七年銘
秋田県湯沢市松岡経塚出土1口 京都国立博物館 青銅鍍金銀経筒
秋田県湯沢市松岡経塚出土1口 京都国立博物館 青銅経筒
秋田県湯沢市松岡経塚出土1口 京都国立博物館 銅円盤(経筒底)
秋田県湯沢市松岡経塚出土2面 京都国立博物館 銅和鏡(経筒底)
秋田県湯沢市松岡経塚出土1面 京都国立博物館 陶製甕(外容器)
秋田県湯沢市松岡経塚出土1口 京都国立博物館 陶製甕(外容器)
秋田県湯沢市松岡経塚出土1口 京都国立博物館 すり鉢
秋田県湯沢市松岡経塚出土1個 京都国立博物館 鉄刀子(納入品)
秋田県湯沢市松岡経塚出土3口 京都国立博物館 銅銭(洪武通宝)
秋田県湯沢市松岡経塚出土1個 京都国立博物館 馬町十三重石塔納入品
京都市東山区常磐町出土1括 重文 線彫四面仏石 1基 京都・今宮神社
15世紀の白描絵巻
2023年6月13日(火)~7月17日(月・祝)
絵巻|2F-1展示室
墨線のみによって絵を描く白描画は、紙と線の美しさが最大限に発揮されるジャンルといえます。その研ぎ澄まされた感覚は鎌倉時代に頂点に達しましたが、南北朝時代以降は少しずつ緩みが生じてきます。しかし、短編物語「御伽草紙」が盛んに作られ始めたこともあり、とくに室町時代15世紀には古典の復興とアレンジを原動力に多くの作品が生み出されました。今回はこの時代の白描絵巻の優品をご紹介します。おそらく高位の子女が楽しんだのであろう物語の数々と、それらを描き出したモノクロームの世界をお楽しみください。
藤の衣物語絵巻(部分)
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 中宮物語絵巻 4巻のうち1巻 藤の衣物語絵巻 1巻 源氏歌合絵巻 2巻のうち1巻 平家物語絵巻 3巻のうち1巻
地蔵と閻魔
2023年6月13日(火)~9月18日(月・祝)
彫刻|1F-1展示室
日本の夏の風物詩ともいえる「お盆」ですが、もともとは盂蘭盆会といい、その源流はインドにあります。この日は祖先の供養をする日ですが、地獄の釜が開く日ともいわれています。その地獄をつかさどるのが閻魔大王です。閻魔は本来インドの地獄の神ヤマでしたが、中国で道教の神々と習合して閻魔を中心とする十王という考えを生みました。生前のおこないを裁く、地獄の裁判官たちです。それが日本へも伝えられて様々な信仰を生み、それとともに地獄からの救済者である地蔵菩薩も信仰を集めました。今回は常念寺(木津川市加茂町)の十王像とともに、大小様々な地蔵菩薩像を展示いたします。恐ろしい地獄へと思いをはせつつ、日ごろのおこないをふりかえってみてはいかがでしょうか。
重文 厨子入千体地蔵菩薩像 京都・報恩寺
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日本の彫刻
2023年6月13日(火)~9月18日(月・祝)
彫刻|1F-1展示室
江戸時代までの日本の彫刻はほとんどが宗教的なものです。仏教を本格的に受容した7世紀以来、仏像の製作が盛んになりましたが、姿形はインドから中国を経由して伝わったため、それらの国の影響を受けています。
その中で日本彫刻の特色は、木を用いたものが多いこと、それに伴って寄木造、玉眼等独特の技法を発達させたことが挙げられます。
それぞれの時代に大陸の影響を受けて日本化することを繰り返したため、仏像の作風はさまざまです。
古筆とかなの美
2023年6月13日(火)~7月30日(日)
書跡|1F-3展示室
人が手ずから書いたものには魂が宿るゆえ、わたしたちの先人は、その字すがたを鑑賞の対象としてきました。とくに、いにしえの能書家の筆跡は「古筆」とよばれ、尊重されています。なかでも、平安時代から鎌倉時代にかけてのそれには、バリエーションに富んだ装飾をほどこした料紙に、美しい「かな」が調和した名品が多く残っています。昭和4年(1929)に分割されるまで、「三十六人家集」(国宝、西本願寺蔵)の一部であった「石山切」を中心に、平安貴族の美意識を伝える作品をご覧いただきます。
伊勢集断簡(石山切 草まくら) 伝藤原公任筆
当館
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 国宝 万葉集巻第九残巻(藍紙本)
藤原伊房筆1巻 京都国立博物館 国宝 古今和歌集巻第十七残巻(曼殊院本)
伝藤原行成筆1巻 京都・曼殊院 古今和歌集巻第十三断簡(巻子本切 あふ事なきに)
伝源俊頼筆1幅 京都国立博物館 重美 三宝絵断簡(東大寺切 に花こむ経を)
伝源俊頼筆1幅 京都国立博物館 貫之集巻下断簡(石山切 うせにきと)
藤原定信筆1幅 重美 貫之集巻下断簡(石山切 題しらす)
藤原定信筆1幅 京都国立博物館 貫之集巻下断簡(石山切 おこせたるついてに)
藤原定信筆1幅 貫之集巻下断簡(石山切 をむな)
藤原定信筆1幅 京都国立博物館 重美 伊勢集断簡(石山切 この哥返し)
伝藤原公任筆1幅 伊勢集断簡(石山切 もえてや人に)
伝藤原公任筆1幅 伊勢集断簡(石山切 草まくら)
伝藤原公任筆1幅 京都国立博物館 重美 後撰和歌集巻第八断簡(烏丸切 てまかりかよふ)
伝藤原定頼筆1幅 京都国立博物館
(長岡みゆき氏寄贈)重美 後拾遺和歌集巻第十断簡(中院切 するかみえ)
伝源実朝筆1幅 国宝 手鑑「藻塩草」 1帖 京都国立博物館
袈裟と名物裂―舶載された染織―
2023年6月13日(火)~7月30日(日)
染織|1F-4展示室
四方を海に囲まれた日本では、波濤を越えてもたらされる舶載品が珍重され、丁重に取り扱われてきました。そのため、製作地では出土品としてしか目にしない染織品が、日本にのみ伝世する例も少なくありません。仏法を求め海を渡った僧侶たちが異国の師から授けられた袈裟や、日明貿易や南蛮貿易で交易品としてもたらされた染織品は、やがて茶の湯の世界に取り入れられ、著名な茶器や掛物を飾る「名物裂」として尊ばれるようになります。
このたびの展示では、染織品を通して往時の国際交流のありさまを眺めるとともに、舶載された染織品の日本での受容の様相を紹介します。
作土形草花文様金襴(鶏頭金襴) 前田家伝来名物裂のうち
当館
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 九条(八条)袈裟 空谷明応料 1肩 京都・慈済院 重文 九条袈裟 不遷法序料 1肩 京都・三秀院 七条袈裟 伝明庵栄西料 1肩 金襴緞子片身替仕覆 黒塗中次附属 1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)裂手鑑 1帖 京都国立博物館 作土形草花文様金襴(鶏頭金襴)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 双鳳丸文様金襴(二人静金襴)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 牡丹唐草宝尽文様金襴(大黒屋金襴)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 連雲宝尽文様金襴(富田金襴)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 入子菱に牡丹唐草文様金地金襴
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 花葉松毬唐草文様緞子(笹蔓緞子)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 花七宝入石畳文様緞子(遠州緞子)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 縞地梅花・石畳宝尽段替文様緞子(伊予簾緞子)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 馬・幾何学文入角つなぎ文様錦(有栖川錦)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 唐草段文様蒙流
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 段文様間道(日野間道)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 牡丹唐草文様天鵞絨
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 縞文様間道(船越間道)
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 桜唐草段文様布
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館 草花獅子蛇文様金華布
前田家伝来名物裂のうち1裂 京都国立博物館
錺りの美―仏をかざる―
2023年6月13日(火)~9月10日(日)
金工|1F-5展示室
日本美術の特質の一つに「かざりの表現」があります。幾何学的な文様表現だけではなく、自然物をモチーフとしつつも時に大胆な誇張や、記号的にさえ見える省略をすることであらゆるものを装飾するかざりの精神は古代から現代まで一貫して我が国の美術をつらぬいてきました。この展示では生活をかざり、武をかざり、信仰をかざる装飾の美をテーマに、きらきらしい金属工芸の名品をご紹介いたします。
第1回は神仏を荘厳する仏教工芸の数々をご高覧下さい。
重文 鉄釣燈籠 当館
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豪商の蔵Ⅲ―茶室を彩る漆―
2023年6月13日(火)~7月30日(日)
漆工|1F-6展示室
当館は大阪府貝塚市の旧商家、廣海家からの大型寄贈を記念して特別企画「豪商の蔵─美しい暮らしの遺産─」と、漆器だけの続編「豪商の蔵Ⅱ」を平成30年(2018)に開催しました。そのさらなる続編として茶の湯の漆器を特集します。近代の茶の湯は、政財界の大立者が大名物を競って楽しんだ印象がありますが、関西の商家には、江戸時代の町衆文化を受け継ぐような、暮らしの作法ともいうべき茶の湯が伝わります。客人をさりげなくもてなす道具と廣海家が営んだその「美しい暮らし」については、特別企画の図録でも紹介しましたので、そちらもぜひご覧ください。
吉野絵膳椀具 当館
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指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 黒楽写紙胎茶碗 十一代飛来一閑作 1口 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)
廣海家について朱青漆六角食籠 佐野長寛作 1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)四季草花蒔絵手提付重箱
土佐光貞・中村宗哲・戸澤左近作1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)黒塗竹菜箸 駒沢利斎作 8膳 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)田楽箱 五種
駒沢利斎・中村宗哲・飛来一閑・永樂善五郎・樂吉左衛門作1組 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)黒漆塗棗 宗旦在判 1合 京都国立博物館
(廣海健氏寄贈)黒塗小棗 宗拙在判 1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)黒塗雪吹 伝盛阿弥作 1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)桐唐草漆絵丸棗 遠州好 近藤道恵作 1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)右近橘蒔絵白粉箱 1合 京都国立博物館
(廣海健氏寄贈)天川写漆箔香合 惺斎好
十一代駒沢利斎・十三代飛来一閑作1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)蝶螺鈿香合 1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)溜塗鶴絵曲物香合 好々斎好
岸良画1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)黒漆塗短檠
附 赤楽行灯皿一枚、朱漆焼付油皿一枚
伝中村宗哲作1基 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)万代屋釜 奥平了保作 1口 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)梅木鱗鶴紋散らし蒔絵炉縁 吸江斎好
惺斎在判 三代一瀬小兵衛作1個 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)片輪車蒔絵螺鈿冊削箱 1口 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)羽箒 1本 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)格子透火箸 1組 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)割釜鐶 金盛徳元作 1組 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)梅蒔絵方円卓(三友棚)
惺斎在判 駒沢利斎作1基 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)真塗手桶水指 習々斎好
近藤道恵作1合 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)塗柄杓 黒田正玄作 1本 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)鉄銚子 1対 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)金襴手蒔絵引盃 長野横笛作 20枚 京都国立博物館
(廣海健氏寄贈)拭漆糸目内銀張盃洗
九代中川浄益・九代中村宗哲作3対 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)吉野絵膳椀具 1具 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)蘭蒔絵吸物椀 堅地屋清兵衛作 20客のうち