2024.6.01の展示
6月の展示
2024年5月28日(火)~ 6月16日(日):庭園のみ開館
展示室内はご覧いただけません。庭園および屋外展示のみご覧いただけます。
2024年6月18日(火)~9月8日(日):名品ギャラリー(平常展示)開催
- 展示室・展示テーマ
- 3F
3F-1
閉室中
3F-2
閉室中
- 2F
2F-1
閉室中
2F-2
閉室中
2F-3
閉室中
2F-4
閉室中
2F-5
閉室中
- 1F
1F-1
閉室中
1F-2
閉室中
1F-3
閉室中
1F-4
閉室中
1F-5
閉室中
1F-6
閉室中
2024.6.02の展示
6月の展示
2024年5月28日(火)~ 6月16日(日):庭園のみ開館
展示室内はご覧いただけません。庭園および屋外展示のみご覧いただけます。
2024年6月18日(火)~9月8日(日):名品ギャラリー(平常展示)開催
- 展示室・展示テーマ
- 3F
3F-1
閉室中
3F-2
閉室中
- 2F
2F-1
閉室中
2F-2
閉室中
2F-3
閉室中
2F-4
閉室中
2F-5
閉室中
- 1F
1F-1
閉室中
1F-2
閉室中
1F-3
閉室中
1F-4
閉室中
1F-5
閉室中
1F-6
閉室中
2024.6.03は休館日です。カレンダー展示の詳細を表示する
6月の展示
2024年5月28日(火)~ 6月16日(日):庭園のみ開館
展示室内はご覧いただけません。庭園および屋外展示のみご覧いただけます。
2024年6月18日(火)~9月8日(日):名品ギャラリー(平常展示)開催
- 展示室・展示テーマ
- 3F
3F-1
閉室中
3F-2
閉室中
- 2F
2F-1
閉室中
2F-2
閉室中
2F-3
閉室中
2F-4
閉室中
2F-5
閉室中
- 1F
1F-1
閉室中
1F-2
閉室中
1F-3
閉室中
1F-4
閉室中
1F-5
閉室中
1F-6
閉室中
2024.6.04の展示
6月の展示
2024年5月28日(火)~ 6月16日(日):庭園のみ開館
展示室内はご覧いただけません。庭園および屋外展示のみご覧いただけます。
2024年6月18日(火)~9月8日(日):名品ギャラリー(平常展示)開催
- 展示室・展示テーマ
- 3F
3F-1
閉室中
3F-2
閉室中
- 2F
2F-1
閉室中
2F-2
閉室中
2F-3
閉室中
2F-4
閉室中
2F-5
閉室中
- 1F
1F-1
閉室中
1F-2
閉室中
1F-3
閉室中
1F-4
閉室中
1F-5
閉室中
1F-6
閉室中
2024.6.05の展示
6月の展示
2024年5月28日(火)~ 6月16日(日):庭園のみ開館
展示室内はご覧いただけません。庭園および屋外展示のみご覧いただけます。
2024年6月18日(火)~9月8日(日):名品ギャラリー(平常展示)開催
- 展示室・展示テーマ
- 3F
3F-1
閉室中
3F-2
閉室中
- 2F
2F-1
閉室中
2F-2
閉室中
2F-3
閉室中
2F-4
閉室中
2F-5
閉室中
- 1F
1F-1
閉室中
1F-2
閉室中
1F-3
閉室中
1F-4
閉室中
1F-5
閉室中
1F-6
閉室中
2024.6.06の展示
6月の展示
2024年5月28日(火)~ 6月16日(日):庭園のみ開館
展示室内はご覧いただけません。庭園および屋外展示のみご覧いただけます。
2024年6月18日(火)~9月8日(日):名品ギャラリー(平常展示)開催
- 展示室・展示テーマ
- 3F
3F-1
閉室中
3F-2
閉室中
- 2F
2F-1
閉室中
2F-2
閉室中
2F-3
閉室中
2F-4
閉室中
2F-5
閉室中
- 1F
1F-1
閉室中
1F-2
閉室中
1F-3
閉室中
1F-4
閉室中
1F-5
閉室中
1F-6
閉室中
2024.6.07の展示
6月の展示
2024年5月28日(火)~ 6月16日(日):庭園のみ開館
展示室内はご覧いただけません。庭園および屋外展示のみご覧いただけます。
2024年6月18日(火)~9月8日(日):名品ギャラリー(平常展示)開催
- 展示室・展示テーマ
- 3F
3F-1
閉室中
3F-2
閉室中
- 2F
2F-1
閉室中
2F-2
閉室中
2F-3
閉室中
2F-4
閉室中
2F-5
閉室中
- 1F
1F-1
閉室中
1F-2
閉室中
1F-3
閉室中
1F-4
閉室中
1F-5
閉室中
1F-6
閉室中
2024.6.08の展示
6月の展示
2024年5月28日(火)~ 6月16日(日):庭園のみ開館
展示室内はご覧いただけません。庭園および屋外展示のみご覧いただけます。
2024年6月18日(火)~9月8日(日):名品ギャラリー(平常展示)開催
- 展示室・展示テーマ
- 3F
3F-1
閉室中
3F-2
閉室中
- 2F
2F-1
閉室中
2F-2
閉室中
2F-3
閉室中
2F-4
閉室中
2F-5
閉室中
- 1F
1F-1
閉室中
1F-2
閉室中
1F-3
閉室中
1F-4
閉室中
1F-5
閉室中
1F-6
閉室中
2024.6.09の展示
6月の展示
2024年5月28日(火)~ 6月16日(日):庭園のみ開館
展示室内はご覧いただけません。庭園および屋外展示のみご覧いただけます。
2024年6月18日(火)~9月8日(日):名品ギャラリー(平常展示)開催
- 展示室・展示テーマ
- 3F
3F-1
閉室中
3F-2
閉室中
- 2F
2F-1
閉室中
2F-2
閉室中
2F-3
閉室中
2F-4
閉室中
2F-5
閉室中
- 1F
1F-1
閉室中
1F-2
閉室中
1F-3
閉室中
1F-4
閉室中
1F-5
閉室中
1F-6
閉室中
2024.6.10は休館日です。カレンダー展示の詳細を表示する
6月の展示
2024年5月28日(火)~ 6月16日(日):庭園のみ開館
展示室内はご覧いただけません。庭園および屋外展示のみご覧いただけます。
2024年6月18日(火)~9月8日(日):名品ギャラリー(平常展示)開催
- 展示室・展示テーマ
- 3F
3F-1
閉室中
3F-2
閉室中
- 2F
2F-1
閉室中
2F-2
閉室中
2F-3
閉室中
2F-4
閉室中
2F-5
閉室中
- 1F
1F-1
閉室中
1F-2
閉室中
1F-3
閉室中
1F-4
閉室中
1F-5
閉室中
1F-6
閉室中
2024.6.11の展示
6月の展示
2024年5月28日(火)~ 6月16日(日):庭園のみ開館
展示室内はご覧いただけません。庭園および屋外展示のみご覧いただけます。
2024年6月18日(火)~9月8日(日):名品ギャラリー(平常展示)開催
- 展示室・展示テーマ
- 3F
3F-1
閉室中
3F-2
閉室中
- 2F
2F-1
閉室中
2F-2
閉室中
2F-3
閉室中
2F-4
閉室中
2F-5
閉室中
- 1F
1F-1
閉室中
1F-2
閉室中
1F-3
閉室中
1F-4
閉室中
1F-5
閉室中
1F-6
閉室中
2024.6.12の展示
6月の展示
2024年5月28日(火)~ 6月16日(日):庭園のみ開館
展示室内はご覧いただけません。庭園および屋外展示のみご覧いただけます。
2024年6月18日(火)~9月8日(日):名品ギャラリー(平常展示)開催
- 展示室・展示テーマ
- 3F
3F-1
閉室中
3F-2
閉室中
- 2F
2F-1
閉室中
2F-2
閉室中
2F-3
閉室中
2F-4
閉室中
2F-5
閉室中
- 1F
1F-1
閉室中
1F-2
閉室中
1F-3
閉室中
1F-4
閉室中
1F-5
閉室中
1F-6
閉室中
2024.6.13の展示
6月の展示
2024年5月28日(火)~ 6月16日(日):庭園のみ開館
展示室内はご覧いただけません。庭園および屋外展示のみご覧いただけます。
2024年6月18日(火)~9月8日(日):名品ギャラリー(平常展示)開催
- 展示室・展示テーマ
- 3F
3F-1
閉室中
3F-2
閉室中
- 2F
2F-1
閉室中
2F-2
閉室中
2F-3
閉室中
2F-4
閉室中
2F-5
閉室中
- 1F
1F-1
閉室中
1F-2
閉室中
1F-3
閉室中
1F-4
閉室中
1F-5
閉室中
1F-6
閉室中
2024.6.14の展示
6月の展示
2024年5月28日(火)~ 6月16日(日):庭園のみ開館
展示室内はご覧いただけません。庭園および屋外展示のみご覧いただけます。
2024年6月18日(火)~9月8日(日):名品ギャラリー(平常展示)開催
- 展示室・展示テーマ
- 3F
3F-1
閉室中
3F-2
閉室中
- 2F
2F-1
閉室中
2F-2
閉室中
2F-3
閉室中
2F-4
閉室中
2F-5
閉室中
- 1F
1F-1
閉室中
1F-2
閉室中
1F-3
閉室中
1F-4
閉室中
1F-5
閉室中
1F-6
閉室中
2024.6.15の展示
6月の展示
2024年5月28日(火)~ 6月16日(日):庭園のみ開館
展示室内はご覧いただけません。庭園および屋外展示のみご覧いただけます。
2024年6月18日(火)~9月8日(日):名品ギャラリー(平常展示)開催
- 展示室・展示テーマ
- 3F
3F-1
閉室中
3F-2
閉室中
- 2F
2F-1
閉室中
2F-2
閉室中
2F-3
閉室中
2F-4
閉室中
2F-5
閉室中
- 1F
1F-1
閉室中
1F-2
閉室中
1F-3
閉室中
1F-4
閉室中
1F-5
閉室中
1F-6
閉室中
2024.6.16の展示
6月の展示
2024年5月28日(火)~ 6月16日(日):庭園のみ開館
展示室内はご覧いただけません。庭園および屋外展示のみご覧いただけます。
2024年6月18日(火)~9月8日(日):名品ギャラリー(平常展示)開催
- 展示室・展示テーマ
- 3F
3F-1
閉室中
3F-2
閉室中
- 2F
2F-1
閉室中
2F-2
閉室中
2F-3
閉室中
2F-4
閉室中
2F-5
閉室中
- 1F
1F-1
閉室中
1F-2
閉室中
1F-3
閉室中
1F-4
閉室中
1F-5
閉室中
1F-6
閉室中
2024.6.17は休館日です。カレンダー展示の詳細を表示する
6月の展示
2024年5月28日(火)~ 6月16日(日):庭園のみ開館
展示室内はご覧いただけません。庭園および屋外展示のみご覧いただけます。
2024年6月18日(火)~9月8日(日):名品ギャラリー(平常展示)開催
- 展示室・展示テーマ
- 3F
3F-1
閉室中
3F-2
閉室中
- 2F
2F-1
閉室中
2F-2
閉室中
2F-3
閉室中
2F-4
閉室中
2F-5
閉室中
- 1F
1F-1
閉室中
1F-2
閉室中
1F-3
閉室中
1F-4
閉室中
1F-5
閉室中
1F-6
閉室中
2024.6.18の展示
6月の展示
2024年5月28日(火)~ 6月16日(日):庭園のみ開館
展示室内はご覧いただけません。庭園および屋外展示のみご覧いただけます。
2024年6月18日(火)~9月8日(日):名品ギャラリー(平常展示)開催
2024.6.19の展示
6月の展示
2024年5月28日(火)~ 6月16日(日):庭園のみ開館
展示室内はご覧いただけません。庭園および屋外展示のみご覧いただけます。
2024年6月18日(火)~9月8日(日):名品ギャラリー(平常展示)開催
2024.6.20の展示
6月の展示
2024年5月28日(火)~ 6月16日(日):庭園のみ開館
展示室内はご覧いただけません。庭園および屋外展示のみご覧いただけます。
2024年6月18日(火)~9月8日(日):名品ギャラリー(平常展示)開催
2024.6.21の展示
6月の展示
2024年5月28日(火)~ 6月16日(日):庭園のみ開館
展示室内はご覧いただけません。庭園および屋外展示のみご覧いただけます。
2024年6月18日(火)~9月8日(日):名品ギャラリー(平常展示)開催
2024.6.22の展示
6月の展示
2024年5月28日(火)~ 6月16日(日):庭園のみ開館
展示室内はご覧いただけません。庭園および屋外展示のみご覧いただけます。
2024年6月18日(火)~9月8日(日):名品ギャラリー(平常展示)開催
2024.6.23の展示
6月の展示
2024年5月28日(火)~ 6月16日(日):庭園のみ開館
展示室内はご覧いただけません。庭園および屋外展示のみご覧いただけます。
2024年6月18日(火)~9月8日(日):名品ギャラリー(平常展示)開催
2024.6.24は休館日です。カレンダー展示の詳細を表示する
6月の展示
2024年5月28日(火)~ 6月16日(日):庭園のみ開館
展示室内はご覧いただけません。庭園および屋外展示のみご覧いただけます。
2024年6月18日(火)~9月8日(日):名品ギャラリー(平常展示)開催
2024.6.25の展示
6月の展示
2024年5月28日(火)~ 6月16日(日):庭園のみ開館
展示室内はご覧いただけません。庭園および屋外展示のみご覧いただけます。
2024年6月18日(火)~9月8日(日):名品ギャラリー(平常展示)開催
- 展示室・展示テーマ
2024.6.26の展示
6月の展示
2024年5月28日(火)~ 6月16日(日):庭園のみ開館
展示室内はご覧いただけません。庭園および屋外展示のみご覧いただけます。
2024年6月18日(火)~9月8日(日):名品ギャラリー(平常展示)開催
- 展示室・展示テーマ
2024.6.27の展示
6月の展示
2024年5月28日(火)~ 6月16日(日):庭園のみ開館
展示室内はご覧いただけません。庭園および屋外展示のみご覧いただけます。
2024年6月18日(火)~9月8日(日):名品ギャラリー(平常展示)開催
- 展示室・展示テーマ
2024.6.28の展示
6月の展示
2024年5月28日(火)~ 6月16日(日):庭園のみ開館
展示室内はご覧いただけません。庭園および屋外展示のみご覧いただけます。
2024年6月18日(火)~9月8日(日):名品ギャラリー(平常展示)開催
- 展示室・展示テーマ
2024.6.29の展示
6月の展示
2024年5月28日(火)~ 6月16日(日):庭園のみ開館
展示室内はご覧いただけません。庭園および屋外展示のみご覧いただけます。
2024年6月18日(火)~9月8日(日):名品ギャラリー(平常展示)開催
- 展示室・展示テーマ
2024.6.30の展示
6月の展示
2024年5月28日(火)~ 6月16日(日):庭園のみ開館
展示室内はご覧いただけません。庭園および屋外展示のみご覧いただけます。
2024年6月18日(火)~9月8日(日):名品ギャラリー(平常展示)開催
- 展示室・展示テーマ
2024.6.31の展示
6月の展示
2024年5月28日(火)~ 6月16日(日):庭園のみ開館
展示室内はご覧いただけません。庭園および屋外展示のみご覧いただけます。
2024年6月18日(火)~9月8日(日):名品ギャラリー(平常展示)開催
- 展示室・展示テーマ
同時開催の名品ギャラリー特別展観覧料が必要
国宝 法然上人絵伝Ⅰ
2024年6月18日(火)~ 7月28日(日)
絵巻|2F-1展示室
本年は法然(1133~1212)が承安5年(1175)に浄土宗を開宗して850年という記念すべき年にあたります。当館でも、浄土宗の歴史をたどる特別展「法然と極楽浄土」を10月8日~12月1日に開催いたします。このプレ企画として、総本山知恩院秘蔵の国宝「法然上人絵伝」(法然上人行状絵図)の中から、あまり公開される機会のない巻をご紹介します。全48巻におよぶ法然の伝記絵巻の決定版、この機会にじっくりご覧ください。また特別展では、重要な場面を収録した巻が出陳されますので、ぜひご来場ください。
国宝 法然上人絵伝 巻第三十八(部分) 京都・知恩院
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 国宝 法然上人絵伝 巻第二 48巻のうち1巻 京都・知恩院 国宝 法然上人絵伝 巻第十八 48巻のうち1巻 京都・知恩院 国宝 法然上人絵伝 巻第三十八 48巻のうち1巻 京都・知恩院
日本の羅漢図
2024年6月18日(火)~ 7月28日(日)
仏画|2F-2展示室
羅漢図は、インドの高僧を中国で造形化したものです。日本は中国から羅漢図を輸入し、それをお手本としました。平安時代から羅漢信仰は盛んになりましたが、鎌倉時代の禅宗の隆盛以降はさらになじみの深いものとなりました。
羅漢図は、かつての中国人も日本人もこれがインドの偉い坊さんのお姿だと思って描きもし、見てもいたわけです。しかし、今日ほど情報の行き渡っていない時代ですから、実際とはやや異なる違和感のある姿になってしまったわけです。逆に、この現実とのギャップが表現におもしろさを加えているといえます。
重文 十六羅漢像 十六幅のうち 滋賀・大練寺
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 十六羅漢像 12幅 滋賀・大練寺 十六羅漢図屏風 8曲1双
関東水墨画Ⅰ
2024年6月18日(火)~ 7月28日(日)
中世絵画|2F-3展示室
12世紀末、鎌倉に幕府が打ち立てられて武家の都となって以来、京都と並んで早くから禅宗と水墨画が栄えたのが関東地方でした。14世紀には京都を拠点とする室町幕府が成立しますが、鎌倉はなお東国の中心で、関東一帯の武家や寺院はすぐれた文化を保ち続けました。そこで生まれた水墨画が今日、「関東水墨画」と呼びならわされる作品群です。それらは現存する中世水墨画全体のかなりの割合を占め、長い歴史の中で独特の地域色を育んでいます。特に上杉氏や後北条氏、佐竹氏といった強大な戦国大名の存在のもとで15世紀後半~16世紀に絶頂を迎え、祥啓、式部輝忠、雪村といった個性豊かな画家を輩出しました。
花鳥図 祥啓筆 当館
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 白衣観音図 1幅 花鳥図 祥啓筆 1幅 京都国立博物館 花鳥図 玉隠英璵賛、祥啓印 1幅 猿猴図 雪村筆 1幅 鍾馗図 雪村筆 1幅 鴛鴦図 長柳斎筆 1幅 京都・細見美術財団 花鳥図 伝長柳斎筆 1幅 鴨図扇面 石樵昌安筆 1幅 葡萄に栗鼠図扇面 式部輝忠筆 1幅 重文 巌樹遊猿図屏風 式部輝忠筆 6曲1双 京都国立博物館
京都の狩野派―狩野山雪
2024年6月18日(火)~ 7月28日(日)
近世絵画|2F-4展示室
江戸時代、幕府御用絵師となった狩野探幽を筆頭とする一門は江戸狩野と呼ばれ、幕末にいたるまで画壇の中心的存在として活躍しました。これに対し、幕府に仕えることなく京都に留まり、活動を続けた狩野派画家の系統を京狩野といいます。
その京狩野の2代目にあたるのが山雪です。肥前(長崎県)に生まれた山雪は、大坂に移って山楽の門人となり、娘婿として家督を継ぎました。山雪の作品は、理知的かつ明快な画面構成と、時に奇矯とも言える造形性に特色があります。学究肌の人物としても知られ、山雪が草稿を書いた『本朝画史』は、日本で最初の本格的画論・画史書として重要です。
重文 蘭亭曲水図屏風(部分) 狩野山雪筆 京都・隨心院
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 洛外名所図屏風 狩野山雪筆 6曲1双 京都国立博物館 重文 蘭亭曲水図屏風 狩野山雪筆 8曲2双 京都・隨心院 明皇・貴妃図屏風 狩野山雪筆 6曲1隻 京都国立博物館 群馬図襖 狩野山雪筆 4面
来舶清人の絵画
2024年6月18日(火)~ 7月28日(日)
中国絵画|2F-5展示室
「来舶清人」とは、17世紀後半から20世紀初頭、江戸中期から明治にかけて清から日本へ渡来した中国人のうち、とくに詩書画に精通し、文化人として足跡を残した人々のことを指します。彼らの多くは外交の窓口であった長崎に訪れ、日本人と交際し、絵画技法などを伝えました。特筆されるのは、江戸画壇に大きな旋風を起こした沈南蘋や、文人画家に大きな影響を与えた来舶四大家と呼ばれる伊孚九・張秋谷・費漢源・江稼圃などですが、それ以外にも実に多くの清の人々が日本を訪れています。本展示では日本で人気を博した来舶清人の作品をあつめ、近世から近代にいたる日中交流の軌跡をたどります。
万壑松濤図 徐溶筆 当館
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 山水図押絵貼屏風 王寅筆 6曲1双 京都国立博物館 観音菩薩像
逸然性融筆 隠元隆琦賛1幅 京都・萬福寺 梅花山茶游鴨図 沈銓筆 1幅 京都国立博物館 万壑松濤図 徐溶筆 1幅 京都国立博物館
(森岡峻山氏寄贈)松下三賢図 江稼圃筆 1幅 京都国立博物館
(多名賀昭雄氏寄贈)四季花卉図押絵貼屏風 張莘筆 6曲1双 京都国立博物館
(多名賀昭雄氏寄贈)
如来と菩薩
2024年6月18日(火)~ 9月8日(日)
彫刻|1F-1展示室
仏像の種類は如来、菩薩、明王、天に大きく分けることができます。
如来は悟りを開いた「仏」であり、釈迦如来をはじめ、阿弥陀如来、薬師如来など多くの如来がいます。如来は出家者ですので、衣服は原則として衲衣とよばれる1枚の衣のみをまとう姿で造られます。
菩薩は悟りを求めて修行中の存在です。インドの王侯の姿、つまり出家前の姿をしています。菩薩には観音菩薩、地蔵菩薩など数多の種類があり、観音菩薩はさらに十一面観音、千手観音、如意輪観音など、人々の苦しみに応じて変化し衆生を救う存在として、あつい信仰を集めました。多彩な如来と菩薩の姿を紹介します。
重文 薬師如来立像 京都・長源寺
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 薬師如来立像 1躯 京都・長源寺 重文 十一面観音菩薩立像 1躯 京都・妙傳寺 重文 千手観音菩薩立像 1躯 京都・光明寺 重文 如意輪観音半跏像 1躯 京都・廬山寺 地蔵菩薩立像 1躯 京都・常念寺 阿弥陀如来坐像 1躯 京都・心光院 重文 如意輪観音坐像 1躯 京都・透玄寺 重文 地蔵菩薩坐像 1躯 滋賀・御影堂新善光寺 重文 伝観音菩薩・勢至菩薩立像 2躯 京都・清水寺 重文 地蔵菩薩立像 1躯 奈良・秋篠寺 重文 薬師如来立像 1躯 京都・阿弥陀寺 重文 地蔵菩薩坐像 1躯 京都・新町地蔵保存会 重文 菩薩坐像(伝文殊菩薩像・伝普賢菩薩像) 2躯 大阪・清泰寺 重文 釈迦如来立像 1躯 文化庁 十一面観音菩薩立像 1躯 京都・常泰寺 十一面観音菩薩立像 1躯 京都・宝積寺
修理完成記念 特別公開 重要文化財 縹糸威胴丸(はなだいとおどしどうまる)
2024年6月18日(火)~ 8月4日(日)
金工|1F-5展示室
「縹糸威胴丸 兜・大袖付 附旗一旒」は松平定信が編纂した『集古十種』にも収録された名品で、那須与一で有名な那須家に伝来しました。甲冑は金属の部品だけでなく、糸や裂、革、漆など様々な素材を組み合わせた総合芸術です。必ずしも頑丈な材料ばかりではないことから、この胴丸も経年による損傷が激しく、次世代に伝えるためにも修理が不可欠でした。このたびバンク・オブ・アメリカの助成により修理が完成したことを記念して特別公開いたします。
重文 縹糸威胴丸 当館
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 縹糸威胴丸 兜・大袖付 附旗一旒 1領 京都国立博物館
文化財修理の最先端 金属工芸
2024年6月18日(火)~ 8月4日(日)
金工|1F-5展示室
博物館には文化財を次世代へと引き継ぐ重要な使命があります。あまり目にふれることはありませんが、修理はその使命を果たすための重要な機能の一つと認識されています。
この展示では、金属工芸の3つの分野にスポットをあて、鍛造作品の代表である刀剣の研磨。香炉や燈籠といった鋳造作品に対する科学的な処置と伝統技術による復元。さらには特別公開中の重要文化財「縹糸威胴丸」と共に、江戸・明治・昭和・令和各時代の甲冑修理を取り上げながら、様々な素材と技法に合わせた文化財修理の最先端を紹介いたします。
重文 熏韋裹腹巻 大阪・天野山金剛寺
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 刀 銘 長曾禰興里入道乕徹 1口 太刀 銘 有綱 1口 太刀 銘 備州長舩則光/享徳二年八月日 1口 京都国立博物館 刀 無銘(名物島津正宗) 1口 京都国立博物館
(奥田米佛門氏寄贈)太刀 銘 助久 1口 京都国立博物館 短刀 銘 日州住信濃守国廣作/天正十九年二月吉日 1口 京都国立博物館(加藤静允氏寄贈) 薙刀 銘 大和尻懸住則長作/切付銘宮本能登守包則継之 1口 京都国立博物館
(渡辺実氏寄贈)三足香炉 1口 京都国立博物館 鉄燈籠 1基 京都・龍安寺 重文 黒韋肩白糸威胴丸 大袖附 1領 京都・橋弁慶山保存会 重文 白韋威腹巻 1領 大阪・天野山金剛寺 重文 熏韋裹腹巻 1領 大阪・天野山金剛寺 帯金式鋲留甲冑 衝角付冑・頸甲・短甲 1具 京都国立博物館
神々と人々の飲食器
2024年6月18日(火)~ 7月28日(日)
漆工|1F-6展示室
神仏へのお供えもの、儀礼にともなう食事、客人をもてなす宴、お花見や祭礼見物に持参するお弁当などには、心を込めた食器を揃えます。東アジアには漆という天然の優れた塗料があり、これを塗れば、木製品であっても、酸、アルカリ、アルコール、熱などに負けない丈夫な食器を作ることができました。緑豊かな自然界で目を引く鮮やかな朱漆塗りに始まり、海の恵みの貝のかけらや、金銀の粉を用いた手の込んだ飾りなど、季節や場面に応じて漆器が調えられたのです。とっておきの食器を用いる会食を想像しながら、それぞれの趣向をじっくり味わってみてください。
朱漆塗高杯
底部朱漆銘「三輪御社高坏/拾参本内」 当館
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 朱漆天狗盃
遠坂宗仙作 美濃屋製1口 京都国立博物館(稲垣孫一郎氏寄贈) 重文 芦辺桐紋蒔絵懸盤 大中小 各1基 京都・高台寺 重文 芦辺桐紋蒔絵椀 1式 京都・高台寺 重文 芦辺桐紋蒔絵飯器 杓子付 1合 京都・高台寺 道中箸盃
淀藩稲葉家伝来品のうち1具 京都国立博物館(稲葉正輝氏寄贈) 近江八景蒔絵行厨 1具 京都国立博物館
(野村明子氏寄贈)蒔絵皷形行厨 1具 京都・本圀寺 菊水蒔絵行厨 1具 重文 朱漆塗擎子
長禄元年在銘1枚 愛知・真清田神社 重文 朱漆塗入隅折敷
長禄元年在銘3枚 愛知・真清田神社 重文 朱漆塗隅切折敷
長禄元年在銘2枚 愛知・真清田神社 朱漆塗散米衝重 1基 朱漆塗高杯
底部朱漆銘「三輪御社高坏/拾参本内」1基 京都国立博物館 朱漆塗湯桶 1個 菊漆絵瓶子 1口 朱漆塗菊花紋蒔絵指樽
「正徳元年一月新調 加茂大社」蒔絵銘1基 京都国立博物館
(奥村重兵衛氏寄贈)蓬萊文提子 1口 京都・曼殊院 淀川名所蒔絵七ツ盃 1組 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)浪蒔絵膳椀具
田中合名会社製30人前のうち 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)扇流し蒔絵吸物椀 20客のうち 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)扇流し蒔絵吸物膳 20基のうち 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)
同時開催の名品ギャラリー特別展観覧料が必要
国宝 法然上人絵伝Ⅰ
2024年6月18日(火)~ 7月28日(日)
絵巻|2F-1展示室
本年は法然(1133~1212)が承安5年(1175)に浄土宗を開宗して850年という記念すべき年にあたります。当館でも、浄土宗の歴史をたどる特別展「法然と極楽浄土」を10月8日~12月1日に開催いたします。このプレ企画として、総本山知恩院秘蔵の国宝「法然上人絵伝」(法然上人行状絵図)の中から、あまり公開される機会のない巻をご紹介します。全48巻におよぶ法然の伝記絵巻の決定版、この機会にじっくりご覧ください。また特別展では、重要な場面を収録した巻が出陳されますので、ぜひご来場ください。
国宝 法然上人絵伝 巻第三十八(部分) 京都・知恩院
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 国宝 法然上人絵伝 巻第二 48巻のうち1巻 京都・知恩院 国宝 法然上人絵伝 巻第十八 48巻のうち1巻 京都・知恩院 国宝 法然上人絵伝 巻第三十八 48巻のうち1巻 京都・知恩院
日本の羅漢図
2024年6月18日(火)~ 7月28日(日)
仏画|2F-2展示室
羅漢図は、インドの高僧を中国で造形化したものです。日本は中国から羅漢図を輸入し、それをお手本としました。平安時代から羅漢信仰は盛んになりましたが、鎌倉時代の禅宗の隆盛以降はさらになじみの深いものとなりました。
羅漢図は、かつての中国人も日本人もこれがインドの偉い坊さんのお姿だと思って描きもし、見てもいたわけです。しかし、今日ほど情報の行き渡っていない時代ですから、実際とはやや異なる違和感のある姿になってしまったわけです。逆に、この現実とのギャップが表現におもしろさを加えているといえます。
重文 十六羅漢像 十六幅のうち 滋賀・大練寺
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 十六羅漢像 12幅 滋賀・大練寺 十六羅漢図屏風 8曲1双
関東水墨画Ⅰ
2024年6月18日(火)~ 7月28日(日)
中世絵画|2F-3展示室
12世紀末、鎌倉に幕府が打ち立てられて武家の都となって以来、京都と並んで早くから禅宗と水墨画が栄えたのが関東地方でした。14世紀には京都を拠点とする室町幕府が成立しますが、鎌倉はなお東国の中心で、関東一帯の武家や寺院はすぐれた文化を保ち続けました。そこで生まれた水墨画が今日、「関東水墨画」と呼びならわされる作品群です。それらは現存する中世水墨画全体のかなりの割合を占め、長い歴史の中で独特の地域色を育んでいます。特に上杉氏や後北条氏、佐竹氏といった強大な戦国大名の存在のもとで15世紀後半~16世紀に絶頂を迎え、祥啓、式部輝忠、雪村といった個性豊かな画家を輩出しました。
花鳥図 祥啓筆 当館
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 白衣観音図 1幅 花鳥図 祥啓筆 1幅 京都国立博物館 花鳥図 玉隠英璵賛、祥啓印 1幅 猿猴図 雪村筆 1幅 鍾馗図 雪村筆 1幅 鴛鴦図 長柳斎筆 1幅 京都・細見美術財団 花鳥図 伝長柳斎筆 1幅 鴨図扇面 石樵昌安筆 1幅 葡萄に栗鼠図扇面 式部輝忠筆 1幅 重文 巌樹遊猿図屏風 式部輝忠筆 6曲1双 京都国立博物館
京都の狩野派―狩野山雪
2024年6月18日(火)~ 7月28日(日)
近世絵画|2F-4展示室
江戸時代、幕府御用絵師となった狩野探幽を筆頭とする一門は江戸狩野と呼ばれ、幕末にいたるまで画壇の中心的存在として活躍しました。これに対し、幕府に仕えることなく京都に留まり、活動を続けた狩野派画家の系統を京狩野といいます。
その京狩野の2代目にあたるのが山雪です。肥前(長崎県)に生まれた山雪は、大坂に移って山楽の門人となり、娘婿として家督を継ぎました。山雪の作品は、理知的かつ明快な画面構成と、時に奇矯とも言える造形性に特色があります。学究肌の人物としても知られ、山雪が草稿を書いた『本朝画史』は、日本で最初の本格的画論・画史書として重要です。
重文 蘭亭曲水図屏風(部分) 狩野山雪筆 京都・隨心院
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 洛外名所図屏風 狩野山雪筆 6曲1双 京都国立博物館 重文 蘭亭曲水図屏風 狩野山雪筆 8曲2双 京都・隨心院 明皇・貴妃図屏風 狩野山雪筆 6曲1隻 京都国立博物館 群馬図襖 狩野山雪筆 4面
来舶清人の絵画
2024年6月18日(火)~ 7月28日(日)
中国絵画|2F-5展示室
「来舶清人」とは、17世紀後半から20世紀初頭、江戸中期から明治にかけて清から日本へ渡来した中国人のうち、とくに詩書画に精通し、文化人として足跡を残した人々のことを指します。彼らの多くは外交の窓口であった長崎に訪れ、日本人と交際し、絵画技法などを伝えました。特筆されるのは、江戸画壇に大きな旋風を起こした沈南蘋や、文人画家に大きな影響を与えた来舶四大家と呼ばれる伊孚九・張秋谷・費漢源・江稼圃などですが、それ以外にも実に多くの清の人々が日本を訪れています。本展示では日本で人気を博した来舶清人の作品をあつめ、近世から近代にいたる日中交流の軌跡をたどります。
万壑松濤図 徐溶筆 当館
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 山水図押絵貼屏風 王寅筆 6曲1双 京都国立博物館 観音菩薩像
逸然性融筆 隠元隆琦賛1幅 京都・萬福寺 梅花山茶游鴨図 沈銓筆 1幅 京都国立博物館 万壑松濤図 徐溶筆 1幅 京都国立博物館
(森岡峻山氏寄贈)松下三賢図 江稼圃筆 1幅 京都国立博物館
(多名賀昭雄氏寄贈)四季花卉図押絵貼屏風 張莘筆 6曲1双 京都国立博物館
(多名賀昭雄氏寄贈)
如来と菩薩
2024年6月18日(火)~ 9月8日(日)
彫刻|1F-1展示室
仏像の種類は如来、菩薩、明王、天に大きく分けることができます。
如来は悟りを開いた「仏」であり、釈迦如来をはじめ、阿弥陀如来、薬師如来など多くの如来がいます。如来は出家者ですので、衣服は原則として衲衣とよばれる1枚の衣のみをまとう姿で造られます。
菩薩は悟りを求めて修行中の存在です。インドの王侯の姿、つまり出家前の姿をしています。菩薩には観音菩薩、地蔵菩薩など数多の種類があり、観音菩薩はさらに十一面観音、千手観音、如意輪観音など、人々の苦しみに応じて変化し衆生を救う存在として、あつい信仰を集めました。多彩な如来と菩薩の姿を紹介します。
重文 薬師如来立像 京都・長源寺
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 薬師如来立像 1躯 京都・長源寺 重文 十一面観音菩薩立像 1躯 京都・妙傳寺 重文 千手観音菩薩立像 1躯 京都・光明寺 重文 如意輪観音半跏像 1躯 京都・廬山寺 地蔵菩薩立像 1躯 京都・常念寺 阿弥陀如来坐像 1躯 京都・心光院 重文 如意輪観音坐像 1躯 京都・透玄寺 重文 地蔵菩薩坐像 1躯 滋賀・御影堂新善光寺 重文 伝観音菩薩・勢至菩薩立像 2躯 京都・清水寺 重文 地蔵菩薩立像 1躯 奈良・秋篠寺 重文 薬師如来立像 1躯 京都・阿弥陀寺 重文 地蔵菩薩坐像 1躯 京都・新町地蔵保存会 重文 菩薩坐像(伝文殊菩薩像・伝普賢菩薩像) 2躯 大阪・清泰寺 重文 釈迦如来立像 1躯 文化庁 十一面観音菩薩立像 1躯 京都・常泰寺 十一面観音菩薩立像 1躯 京都・宝積寺
修理完成記念 特別公開 重要文化財 縹糸威胴丸(はなだいとおどしどうまる)
2024年6月18日(火)~ 8月4日(日)
金工|1F-5展示室
「縹糸威胴丸 兜・大袖付 附旗一旒」は松平定信が編纂した『集古十種』にも収録された名品で、那須与一で有名な那須家に伝来しました。甲冑は金属の部品だけでなく、糸や裂、革、漆など様々な素材を組み合わせた総合芸術です。必ずしも頑丈な材料ばかりではないことから、この胴丸も経年による損傷が激しく、次世代に伝えるためにも修理が不可欠でした。このたびバンク・オブ・アメリカの助成により修理が完成したことを記念して特別公開いたします。
重文 縹糸威胴丸 当館
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 縹糸威胴丸 兜・大袖付 附旗一旒 1領 京都国立博物館
文化財修理の最先端 金属工芸
2024年6月18日(火)~ 8月4日(日)
金工|1F-5展示室
博物館には文化財を次世代へと引き継ぐ重要な使命があります。あまり目にふれることはありませんが、修理はその使命を果たすための重要な機能の一つと認識されています。
この展示では、金属工芸の3つの分野にスポットをあて、鍛造作品の代表である刀剣の研磨。香炉や燈籠といった鋳造作品に対する科学的な処置と伝統技術による復元。さらには特別公開中の重要文化財「縹糸威胴丸」と共に、江戸・明治・昭和・令和各時代の甲冑修理を取り上げながら、様々な素材と技法に合わせた文化財修理の最先端を紹介いたします。
重文 熏韋裹腹巻 大阪・天野山金剛寺
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 刀 銘 長曾禰興里入道乕徹 1口 太刀 銘 有綱 1口 太刀 銘 備州長舩則光/享徳二年八月日 1口 京都国立博物館 刀 無銘(名物島津正宗) 1口 京都国立博物館
(奥田米佛門氏寄贈)太刀 銘 助久 1口 京都国立博物館 短刀 銘 日州住信濃守国廣作/天正十九年二月吉日 1口 京都国立博物館(加藤静允氏寄贈) 薙刀 銘 大和尻懸住則長作/切付銘宮本能登守包則継之 1口 京都国立博物館
(渡辺実氏寄贈)三足香炉 1口 京都国立博物館 鉄燈籠 1基 京都・龍安寺 重文 黒韋肩白糸威胴丸 大袖附 1領 京都・橋弁慶山保存会 重文 白韋威腹巻 1領 大阪・天野山金剛寺 重文 熏韋裹腹巻 1領 大阪・天野山金剛寺 帯金式鋲留甲冑 衝角付冑・頸甲・短甲 1具 京都国立博物館
神々と人々の飲食器
2024年6月18日(火)~ 7月28日(日)
漆工|1F-6展示室
神仏へのお供えもの、儀礼にともなう食事、客人をもてなす宴、お花見や祭礼見物に持参するお弁当などには、心を込めた食器を揃えます。東アジアには漆という天然の優れた塗料があり、これを塗れば、木製品であっても、酸、アルカリ、アルコール、熱などに負けない丈夫な食器を作ることができました。緑豊かな自然界で目を引く鮮やかな朱漆塗りに始まり、海の恵みの貝のかけらや、金銀の粉を用いた手の込んだ飾りなど、季節や場面に応じて漆器が調えられたのです。とっておきの食器を用いる会食を想像しながら、それぞれの趣向をじっくり味わってみてください。
朱漆塗高杯
底部朱漆銘「三輪御社高坏/拾参本内」 当館
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 朱漆天狗盃
遠坂宗仙作 美濃屋製1口 京都国立博物館(稲垣孫一郎氏寄贈) 重文 芦辺桐紋蒔絵懸盤 大中小 各1基 京都・高台寺 重文 芦辺桐紋蒔絵椀 1式 京都・高台寺 重文 芦辺桐紋蒔絵飯器 杓子付 1合 京都・高台寺 道中箸盃
淀藩稲葉家伝来品のうち1具 京都国立博物館(稲葉正輝氏寄贈) 近江八景蒔絵行厨 1具 京都国立博物館
(野村明子氏寄贈)蒔絵皷形行厨 1具 京都・本圀寺 菊水蒔絵行厨 1具 重文 朱漆塗擎子
長禄元年在銘1枚 愛知・真清田神社 重文 朱漆塗入隅折敷
長禄元年在銘3枚 愛知・真清田神社 重文 朱漆塗隅切折敷
長禄元年在銘2枚 愛知・真清田神社 朱漆塗散米衝重 1基 朱漆塗高杯
底部朱漆銘「三輪御社高坏/拾参本内」1基 京都国立博物館 朱漆塗湯桶 1個 菊漆絵瓶子 1口 朱漆塗菊花紋蒔絵指樽
「正徳元年一月新調 加茂大社」蒔絵銘1基 京都国立博物館
(奥村重兵衛氏寄贈)蓬萊文提子 1口 京都・曼殊院 淀川名所蒔絵七ツ盃 1組 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)浪蒔絵膳椀具
田中合名会社製30人前のうち 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)扇流し蒔絵吸物椀 20客のうち 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)扇流し蒔絵吸物膳 20基のうち 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)
同時開催の名品ギャラリー特別展観覧料が必要
国宝 法然上人絵伝Ⅰ
2024年6月18日(火)~ 7月28日(日)
絵巻|2F-1展示室
本年は法然(1133~1212)が承安5年(1175)に浄土宗を開宗して850年という記念すべき年にあたります。当館でも、浄土宗の歴史をたどる特別展「法然と極楽浄土」を10月8日~12月1日に開催いたします。このプレ企画として、総本山知恩院秘蔵の国宝「法然上人絵伝」(法然上人行状絵図)の中から、あまり公開される機会のない巻をご紹介します。全48巻におよぶ法然の伝記絵巻の決定版、この機会にじっくりご覧ください。また特別展では、重要な場面を収録した巻が出陳されますので、ぜひご来場ください。
国宝 法然上人絵伝 巻第三十八(部分) 京都・知恩院
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 国宝 法然上人絵伝 巻第二 48巻のうち1巻 京都・知恩院 国宝 法然上人絵伝 巻第十八 48巻のうち1巻 京都・知恩院 国宝 法然上人絵伝 巻第三十八 48巻のうち1巻 京都・知恩院
日本の羅漢図
2024年6月18日(火)~ 7月28日(日)
仏画|2F-2展示室
羅漢図は、インドの高僧を中国で造形化したものです。日本は中国から羅漢図を輸入し、それをお手本としました。平安時代から羅漢信仰は盛んになりましたが、鎌倉時代の禅宗の隆盛以降はさらになじみの深いものとなりました。
羅漢図は、かつての中国人も日本人もこれがインドの偉い坊さんのお姿だと思って描きもし、見てもいたわけです。しかし、今日ほど情報の行き渡っていない時代ですから、実際とはやや異なる違和感のある姿になってしまったわけです。逆に、この現実とのギャップが表現におもしろさを加えているといえます。
重文 十六羅漢像 十六幅のうち 滋賀・大練寺
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 十六羅漢像 12幅 滋賀・大練寺 十六羅漢図屏風 8曲1双
関東水墨画Ⅰ
2024年6月18日(火)~ 7月28日(日)
中世絵画|2F-3展示室
12世紀末、鎌倉に幕府が打ち立てられて武家の都となって以来、京都と並んで早くから禅宗と水墨画が栄えたのが関東地方でした。14世紀には京都を拠点とする室町幕府が成立しますが、鎌倉はなお東国の中心で、関東一帯の武家や寺院はすぐれた文化を保ち続けました。そこで生まれた水墨画が今日、「関東水墨画」と呼びならわされる作品群です。それらは現存する中世水墨画全体のかなりの割合を占め、長い歴史の中で独特の地域色を育んでいます。特に上杉氏や後北条氏、佐竹氏といった強大な戦国大名の存在のもとで15世紀後半~16世紀に絶頂を迎え、祥啓、式部輝忠、雪村といった個性豊かな画家を輩出しました。
花鳥図 祥啓筆 当館
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 白衣観音図 1幅 花鳥図 祥啓筆 1幅 京都国立博物館 花鳥図 玉隠英璵賛、祥啓印 1幅 猿猴図 雪村筆 1幅 鍾馗図 雪村筆 1幅 鴛鴦図 長柳斎筆 1幅 京都・細見美術財団 花鳥図 伝長柳斎筆 1幅 鴨図扇面 石樵昌安筆 1幅 葡萄に栗鼠図扇面 式部輝忠筆 1幅 重文 巌樹遊猿図屏風 式部輝忠筆 6曲1双 京都国立博物館
京都の狩野派―狩野山雪
2024年6月18日(火)~ 7月28日(日)
近世絵画|2F-4展示室
江戸時代、幕府御用絵師となった狩野探幽を筆頭とする一門は江戸狩野と呼ばれ、幕末にいたるまで画壇の中心的存在として活躍しました。これに対し、幕府に仕えることなく京都に留まり、活動を続けた狩野派画家の系統を京狩野といいます。
その京狩野の2代目にあたるのが山雪です。肥前(長崎県)に生まれた山雪は、大坂に移って山楽の門人となり、娘婿として家督を継ぎました。山雪の作品は、理知的かつ明快な画面構成と、時に奇矯とも言える造形性に特色があります。学究肌の人物としても知られ、山雪が草稿を書いた『本朝画史』は、日本で最初の本格的画論・画史書として重要です。
重文 蘭亭曲水図屏風(部分) 狩野山雪筆 京都・隨心院
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 洛外名所図屏風 狩野山雪筆 6曲1双 京都国立博物館 重文 蘭亭曲水図屏風 狩野山雪筆 8曲2双 京都・隨心院 明皇・貴妃図屏風 狩野山雪筆 6曲1隻 京都国立博物館 群馬図襖 狩野山雪筆 4面
来舶清人の絵画
2024年6月18日(火)~ 7月28日(日)
中国絵画|2F-5展示室
「来舶清人」とは、17世紀後半から20世紀初頭、江戸中期から明治にかけて清から日本へ渡来した中国人のうち、とくに詩書画に精通し、文化人として足跡を残した人々のことを指します。彼らの多くは外交の窓口であった長崎に訪れ、日本人と交際し、絵画技法などを伝えました。特筆されるのは、江戸画壇に大きな旋風を起こした沈南蘋や、文人画家に大きな影響を与えた来舶四大家と呼ばれる伊孚九・張秋谷・費漢源・江稼圃などですが、それ以外にも実に多くの清の人々が日本を訪れています。本展示では日本で人気を博した来舶清人の作品をあつめ、近世から近代にいたる日中交流の軌跡をたどります。
万壑松濤図 徐溶筆 当館
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 山水図押絵貼屏風 王寅筆 6曲1双 京都国立博物館 観音菩薩像
逸然性融筆 隠元隆琦賛1幅 京都・萬福寺 梅花山茶游鴨図 沈銓筆 1幅 京都国立博物館 万壑松濤図 徐溶筆 1幅 京都国立博物館
(森岡峻山氏寄贈)松下三賢図 江稼圃筆 1幅 京都国立博物館
(多名賀昭雄氏寄贈)四季花卉図押絵貼屏風 張莘筆 6曲1双 京都国立博物館
(多名賀昭雄氏寄贈)
如来と菩薩
2024年6月18日(火)~ 9月8日(日)
彫刻|1F-1展示室
仏像の種類は如来、菩薩、明王、天に大きく分けることができます。
如来は悟りを開いた「仏」であり、釈迦如来をはじめ、阿弥陀如来、薬師如来など多くの如来がいます。如来は出家者ですので、衣服は原則として衲衣とよばれる1枚の衣のみをまとう姿で造られます。
菩薩は悟りを求めて修行中の存在です。インドの王侯の姿、つまり出家前の姿をしています。菩薩には観音菩薩、地蔵菩薩など数多の種類があり、観音菩薩はさらに十一面観音、千手観音、如意輪観音など、人々の苦しみに応じて変化し衆生を救う存在として、あつい信仰を集めました。多彩な如来と菩薩の姿を紹介します。
重文 薬師如来立像 京都・長源寺
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 薬師如来立像 1躯 京都・長源寺 重文 十一面観音菩薩立像 1躯 京都・妙傳寺 重文 千手観音菩薩立像 1躯 京都・光明寺 重文 如意輪観音半跏像 1躯 京都・廬山寺 地蔵菩薩立像 1躯 京都・常念寺 阿弥陀如来坐像 1躯 京都・心光院 重文 如意輪観音坐像 1躯 京都・透玄寺 重文 地蔵菩薩坐像 1躯 滋賀・御影堂新善光寺 重文 伝観音菩薩・勢至菩薩立像 2躯 京都・清水寺 重文 地蔵菩薩立像 1躯 奈良・秋篠寺 重文 薬師如来立像 1躯 京都・阿弥陀寺 重文 地蔵菩薩坐像 1躯 京都・新町地蔵保存会 重文 菩薩坐像(伝文殊菩薩像・伝普賢菩薩像) 2躯 大阪・清泰寺 重文 釈迦如来立像 1躯 文化庁 十一面観音菩薩立像 1躯 京都・常泰寺 十一面観音菩薩立像 1躯 京都・宝積寺
修理完成記念 特別公開 重要文化財 縹糸威胴丸(はなだいとおどしどうまる)
2024年6月18日(火)~ 8月4日(日)
金工|1F-5展示室
「縹糸威胴丸 兜・大袖付 附旗一旒」は松平定信が編纂した『集古十種』にも収録された名品で、那須与一で有名な那須家に伝来しました。甲冑は金属の部品だけでなく、糸や裂、革、漆など様々な素材を組み合わせた総合芸術です。必ずしも頑丈な材料ばかりではないことから、この胴丸も経年による損傷が激しく、次世代に伝えるためにも修理が不可欠でした。このたびバンク・オブ・アメリカの助成により修理が完成したことを記念して特別公開いたします。
重文 縹糸威胴丸 当館
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 縹糸威胴丸 兜・大袖付 附旗一旒 1領 京都国立博物館
文化財修理の最先端 金属工芸
2024年6月18日(火)~ 8月4日(日)
金工|1F-5展示室
博物館には文化財を次世代へと引き継ぐ重要な使命があります。あまり目にふれることはありませんが、修理はその使命を果たすための重要な機能の一つと認識されています。
この展示では、金属工芸の3つの分野にスポットをあて、鍛造作品の代表である刀剣の研磨。香炉や燈籠といった鋳造作品に対する科学的な処置と伝統技術による復元。さらには特別公開中の重要文化財「縹糸威胴丸」と共に、江戸・明治・昭和・令和各時代の甲冑修理を取り上げながら、様々な素材と技法に合わせた文化財修理の最先端を紹介いたします。
重文 熏韋裹腹巻 大阪・天野山金剛寺
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 刀 銘 長曾禰興里入道乕徹 1口 太刀 銘 有綱 1口 太刀 銘 備州長舩則光/享徳二年八月日 1口 京都国立博物館 刀 無銘(名物島津正宗) 1口 京都国立博物館
(奥田米佛門氏寄贈)太刀 銘 助久 1口 京都国立博物館 短刀 銘 日州住信濃守国廣作/天正十九年二月吉日 1口 京都国立博物館(加藤静允氏寄贈) 薙刀 銘 大和尻懸住則長作/切付銘宮本能登守包則継之 1口 京都国立博物館
(渡辺実氏寄贈)三足香炉 1口 京都国立博物館 鉄燈籠 1基 京都・龍安寺 重文 黒韋肩白糸威胴丸 大袖附 1領 京都・橋弁慶山保存会 重文 白韋威腹巻 1領 大阪・天野山金剛寺 重文 熏韋裹腹巻 1領 大阪・天野山金剛寺 帯金式鋲留甲冑 衝角付冑・頸甲・短甲 1具 京都国立博物館
神々と人々の飲食器
2024年6月18日(火)~ 7月28日(日)
漆工|1F-6展示室
神仏へのお供えもの、儀礼にともなう食事、客人をもてなす宴、お花見や祭礼見物に持参するお弁当などには、心を込めた食器を揃えます。東アジアには漆という天然の優れた塗料があり、これを塗れば、木製品であっても、酸、アルカリ、アルコール、熱などに負けない丈夫な食器を作ることができました。緑豊かな自然界で目を引く鮮やかな朱漆塗りに始まり、海の恵みの貝のかけらや、金銀の粉を用いた手の込んだ飾りなど、季節や場面に応じて漆器が調えられたのです。とっておきの食器を用いる会食を想像しながら、それぞれの趣向をじっくり味わってみてください。
朱漆塗高杯
底部朱漆銘「三輪御社高坏/拾参本内」 当館
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 朱漆天狗盃
遠坂宗仙作 美濃屋製1口 京都国立博物館(稲垣孫一郎氏寄贈) 重文 芦辺桐紋蒔絵懸盤 大中小 各1基 京都・高台寺 重文 芦辺桐紋蒔絵椀 1式 京都・高台寺 重文 芦辺桐紋蒔絵飯器 杓子付 1合 京都・高台寺 道中箸盃
淀藩稲葉家伝来品のうち1具 京都国立博物館(稲葉正輝氏寄贈) 近江八景蒔絵行厨 1具 京都国立博物館
(野村明子氏寄贈)蒔絵皷形行厨 1具 京都・本圀寺 菊水蒔絵行厨 1具 重文 朱漆塗擎子
長禄元年在銘1枚 愛知・真清田神社 重文 朱漆塗入隅折敷
長禄元年在銘3枚 愛知・真清田神社 重文 朱漆塗隅切折敷
長禄元年在銘2枚 愛知・真清田神社 朱漆塗散米衝重 1基 朱漆塗高杯
底部朱漆銘「三輪御社高坏/拾参本内」1基 京都国立博物館 朱漆塗湯桶 1個 菊漆絵瓶子 1口 朱漆塗菊花紋蒔絵指樽
「正徳元年一月新調 加茂大社」蒔絵銘1基 京都国立博物館
(奥村重兵衛氏寄贈)蓬萊文提子 1口 京都・曼殊院 淀川名所蒔絵七ツ盃 1組 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)浪蒔絵膳椀具
田中合名会社製30人前のうち 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)扇流し蒔絵吸物椀 20客のうち 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)扇流し蒔絵吸物膳 20基のうち 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)
同時開催の名品ギャラリー特別展観覧料が必要
国宝 法然上人絵伝Ⅰ
2024年6月18日(火)~ 7月28日(日)
絵巻|2F-1展示室
本年は法然(1133~1212)が承安5年(1175)に浄土宗を開宗して850年という記念すべき年にあたります。当館でも、浄土宗の歴史をたどる特別展「法然と極楽浄土」を10月8日~12月1日に開催いたします。このプレ企画として、総本山知恩院秘蔵の国宝「法然上人絵伝」(法然上人行状絵図)の中から、あまり公開される機会のない巻をご紹介します。全48巻におよぶ法然の伝記絵巻の決定版、この機会にじっくりご覧ください。また特別展では、重要な場面を収録した巻が出陳されますので、ぜひご来場ください。
国宝 法然上人絵伝 巻第三十八(部分) 京都・知恩院
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 国宝 法然上人絵伝 巻第二 48巻のうち1巻 京都・知恩院 国宝 法然上人絵伝 巻第十八 48巻のうち1巻 京都・知恩院 国宝 法然上人絵伝 巻第三十八 48巻のうち1巻 京都・知恩院
日本の羅漢図
2024年6月18日(火)~ 7月28日(日)
仏画|2F-2展示室
羅漢図は、インドの高僧を中国で造形化したものです。日本は中国から羅漢図を輸入し、それをお手本としました。平安時代から羅漢信仰は盛んになりましたが、鎌倉時代の禅宗の隆盛以降はさらになじみの深いものとなりました。
羅漢図は、かつての中国人も日本人もこれがインドの偉い坊さんのお姿だと思って描きもし、見てもいたわけです。しかし、今日ほど情報の行き渡っていない時代ですから、実際とはやや異なる違和感のある姿になってしまったわけです。逆に、この現実とのギャップが表現におもしろさを加えているといえます。
重文 十六羅漢像 十六幅のうち 滋賀・大練寺
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 十六羅漢像 12幅 滋賀・大練寺 十六羅漢図屏風 8曲1双
関東水墨画Ⅰ
2024年6月18日(火)~ 7月28日(日)
中世絵画|2F-3展示室
12世紀末、鎌倉に幕府が打ち立てられて武家の都となって以来、京都と並んで早くから禅宗と水墨画が栄えたのが関東地方でした。14世紀には京都を拠点とする室町幕府が成立しますが、鎌倉はなお東国の中心で、関東一帯の武家や寺院はすぐれた文化を保ち続けました。そこで生まれた水墨画が今日、「関東水墨画」と呼びならわされる作品群です。それらは現存する中世水墨画全体のかなりの割合を占め、長い歴史の中で独特の地域色を育んでいます。特に上杉氏や後北条氏、佐竹氏といった強大な戦国大名の存在のもとで15世紀後半~16世紀に絶頂を迎え、祥啓、式部輝忠、雪村といった個性豊かな画家を輩出しました。
花鳥図 祥啓筆 当館
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 白衣観音図 1幅 花鳥図 祥啓筆 1幅 京都国立博物館 花鳥図 玉隠英璵賛、祥啓印 1幅 猿猴図 雪村筆 1幅 鍾馗図 雪村筆 1幅 鴛鴦図 長柳斎筆 1幅 京都・細見美術財団 花鳥図 伝長柳斎筆 1幅 鴨図扇面 石樵昌安筆 1幅 葡萄に栗鼠図扇面 式部輝忠筆 1幅 重文 巌樹遊猿図屏風 式部輝忠筆 6曲1双 京都国立博物館
京都の狩野派―狩野山雪
2024年6月18日(火)~ 7月28日(日)
近世絵画|2F-4展示室
江戸時代、幕府御用絵師となった狩野探幽を筆頭とする一門は江戸狩野と呼ばれ、幕末にいたるまで画壇の中心的存在として活躍しました。これに対し、幕府に仕えることなく京都に留まり、活動を続けた狩野派画家の系統を京狩野といいます。
その京狩野の2代目にあたるのが山雪です。肥前(長崎県)に生まれた山雪は、大坂に移って山楽の門人となり、娘婿として家督を継ぎました。山雪の作品は、理知的かつ明快な画面構成と、時に奇矯とも言える造形性に特色があります。学究肌の人物としても知られ、山雪が草稿を書いた『本朝画史』は、日本で最初の本格的画論・画史書として重要です。
重文 蘭亭曲水図屏風(部分) 狩野山雪筆 京都・隨心院
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 洛外名所図屏風 狩野山雪筆 6曲1双 京都国立博物館 重文 蘭亭曲水図屏風 狩野山雪筆 8曲2双 京都・隨心院 明皇・貴妃図屏風 狩野山雪筆 6曲1隻 京都国立博物館 群馬図襖 狩野山雪筆 4面
来舶清人の絵画
2024年6月18日(火)~ 7月28日(日)
中国絵画|2F-5展示室
「来舶清人」とは、17世紀後半から20世紀初頭、江戸中期から明治にかけて清から日本へ渡来した中国人のうち、とくに詩書画に精通し、文化人として足跡を残した人々のことを指します。彼らの多くは外交の窓口であった長崎に訪れ、日本人と交際し、絵画技法などを伝えました。特筆されるのは、江戸画壇に大きな旋風を起こした沈南蘋や、文人画家に大きな影響を与えた来舶四大家と呼ばれる伊孚九・張秋谷・費漢源・江稼圃などですが、それ以外にも実に多くの清の人々が日本を訪れています。本展示では日本で人気を博した来舶清人の作品をあつめ、近世から近代にいたる日中交流の軌跡をたどります。
万壑松濤図 徐溶筆 当館
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 山水図押絵貼屏風 王寅筆 6曲1双 京都国立博物館 観音菩薩像
逸然性融筆 隠元隆琦賛1幅 京都・萬福寺 梅花山茶游鴨図 沈銓筆 1幅 京都国立博物館 万壑松濤図 徐溶筆 1幅 京都国立博物館
(森岡峻山氏寄贈)松下三賢図 江稼圃筆 1幅 京都国立博物館
(多名賀昭雄氏寄贈)四季花卉図押絵貼屏風 張莘筆 6曲1双 京都国立博物館
(多名賀昭雄氏寄贈)
如来と菩薩
2024年6月18日(火)~ 9月8日(日)
彫刻|1F-1展示室
仏像の種類は如来、菩薩、明王、天に大きく分けることができます。
如来は悟りを開いた「仏」であり、釈迦如来をはじめ、阿弥陀如来、薬師如来など多くの如来がいます。如来は出家者ですので、衣服は原則として衲衣とよばれる1枚の衣のみをまとう姿で造られます。
菩薩は悟りを求めて修行中の存在です。インドの王侯の姿、つまり出家前の姿をしています。菩薩には観音菩薩、地蔵菩薩など数多の種類があり、観音菩薩はさらに十一面観音、千手観音、如意輪観音など、人々の苦しみに応じて変化し衆生を救う存在として、あつい信仰を集めました。多彩な如来と菩薩の姿を紹介します。
重文 薬師如来立像 京都・長源寺
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 薬師如来立像 1躯 京都・長源寺 重文 十一面観音菩薩立像 1躯 京都・妙傳寺 重文 千手観音菩薩立像 1躯 京都・光明寺 重文 如意輪観音半跏像 1躯 京都・廬山寺 地蔵菩薩立像 1躯 京都・常念寺 阿弥陀如来坐像 1躯 京都・心光院 重文 如意輪観音坐像 1躯 京都・透玄寺 重文 地蔵菩薩坐像 1躯 滋賀・御影堂新善光寺 重文 伝観音菩薩・勢至菩薩立像 2躯 京都・清水寺 重文 地蔵菩薩立像 1躯 奈良・秋篠寺 重文 薬師如来立像 1躯 京都・阿弥陀寺 重文 地蔵菩薩坐像 1躯 京都・新町地蔵保存会 重文 菩薩坐像(伝文殊菩薩像・伝普賢菩薩像) 2躯 大阪・清泰寺 重文 釈迦如来立像 1躯 文化庁 十一面観音菩薩立像 1躯 京都・常泰寺 十一面観音菩薩立像 1躯 京都・宝積寺
修理完成記念 特別公開 重要文化財 縹糸威胴丸(はなだいとおどしどうまる)
2024年6月18日(火)~ 8月4日(日)
金工|1F-5展示室
「縹糸威胴丸 兜・大袖付 附旗一旒」は松平定信が編纂した『集古十種』にも収録された名品で、那須与一で有名な那須家に伝来しました。甲冑は金属の部品だけでなく、糸や裂、革、漆など様々な素材を組み合わせた総合芸術です。必ずしも頑丈な材料ばかりではないことから、この胴丸も経年による損傷が激しく、次世代に伝えるためにも修理が不可欠でした。このたびバンク・オブ・アメリカの助成により修理が完成したことを記念して特別公開いたします。
重文 縹糸威胴丸 当館
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 縹糸威胴丸 兜・大袖付 附旗一旒 1領 京都国立博物館
文化財修理の最先端 金属工芸
2024年6月18日(火)~ 8月4日(日)
金工|1F-5展示室
博物館には文化財を次世代へと引き継ぐ重要な使命があります。あまり目にふれることはありませんが、修理はその使命を果たすための重要な機能の一つと認識されています。
この展示では、金属工芸の3つの分野にスポットをあて、鍛造作品の代表である刀剣の研磨。香炉や燈籠といった鋳造作品に対する科学的な処置と伝統技術による復元。さらには特別公開中の重要文化財「縹糸威胴丸」と共に、江戸・明治・昭和・令和各時代の甲冑修理を取り上げながら、様々な素材と技法に合わせた文化財修理の最先端を紹介いたします。
重文 熏韋裹腹巻 大阪・天野山金剛寺
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 刀 銘 長曾禰興里入道乕徹 1口 太刀 銘 有綱 1口 太刀 銘 備州長舩則光/享徳二年八月日 1口 京都国立博物館 刀 無銘(名物島津正宗) 1口 京都国立博物館
(奥田米佛門氏寄贈)太刀 銘 助久 1口 京都国立博物館 短刀 銘 日州住信濃守国廣作/天正十九年二月吉日 1口 京都国立博物館(加藤静允氏寄贈) 薙刀 銘 大和尻懸住則長作/切付銘宮本能登守包則継之 1口 京都国立博物館
(渡辺実氏寄贈)三足香炉 1口 京都国立博物館 鉄燈籠 1基 京都・龍安寺 重文 黒韋肩白糸威胴丸 大袖附 1領 京都・橋弁慶山保存会 重文 白韋威腹巻 1領 大阪・天野山金剛寺 重文 熏韋裹腹巻 1領 大阪・天野山金剛寺 帯金式鋲留甲冑 衝角付冑・頸甲・短甲 1具 京都国立博物館
神々と人々の飲食器
2024年6月18日(火)~ 7月28日(日)
漆工|1F-6展示室
神仏へのお供えもの、儀礼にともなう食事、客人をもてなす宴、お花見や祭礼見物に持参するお弁当などには、心を込めた食器を揃えます。東アジアには漆という天然の優れた塗料があり、これを塗れば、木製品であっても、酸、アルカリ、アルコール、熱などに負けない丈夫な食器を作ることができました。緑豊かな自然界で目を引く鮮やかな朱漆塗りに始まり、海の恵みの貝のかけらや、金銀の粉を用いた手の込んだ飾りなど、季節や場面に応じて漆器が調えられたのです。とっておきの食器を用いる会食を想像しながら、それぞれの趣向をじっくり味わってみてください。
朱漆塗高杯
底部朱漆銘「三輪御社高坏/拾参本内」 当館
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 朱漆天狗盃
遠坂宗仙作 美濃屋製1口 京都国立博物館(稲垣孫一郎氏寄贈) 重文 芦辺桐紋蒔絵懸盤 大中小 各1基 京都・高台寺 重文 芦辺桐紋蒔絵椀 1式 京都・高台寺 重文 芦辺桐紋蒔絵飯器 杓子付 1合 京都・高台寺 道中箸盃
淀藩稲葉家伝来品のうち1具 京都国立博物館(稲葉正輝氏寄贈) 近江八景蒔絵行厨 1具 京都国立博物館
(野村明子氏寄贈)蒔絵皷形行厨 1具 京都・本圀寺 菊水蒔絵行厨 1具 重文 朱漆塗擎子
長禄元年在銘1枚 愛知・真清田神社 重文 朱漆塗入隅折敷
長禄元年在銘3枚 愛知・真清田神社 重文 朱漆塗隅切折敷
長禄元年在銘2枚 愛知・真清田神社 朱漆塗散米衝重 1基 朱漆塗高杯
底部朱漆銘「三輪御社高坏/拾参本内」1基 京都国立博物館 朱漆塗湯桶 1個 菊漆絵瓶子 1口 朱漆塗菊花紋蒔絵指樽
「正徳元年一月新調 加茂大社」蒔絵銘1基 京都国立博物館
(奥村重兵衛氏寄贈)蓬萊文提子 1口 京都・曼殊院 淀川名所蒔絵七ツ盃 1組 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)浪蒔絵膳椀具
田中合名会社製30人前のうち 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)扇流し蒔絵吸物椀 20客のうち 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)扇流し蒔絵吸物膳 20基のうち 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)
同時開催の名品ギャラリー特別展観覧料が必要
国宝 法然上人絵伝Ⅰ
2024年6月18日(火)~ 7月28日(日)
絵巻|2F-1展示室
本年は法然(1133~1212)が承安5年(1175)に浄土宗を開宗して850年という記念すべき年にあたります。当館でも、浄土宗の歴史をたどる特別展「法然と極楽浄土」を10月8日~12月1日に開催いたします。このプレ企画として、総本山知恩院秘蔵の国宝「法然上人絵伝」(法然上人行状絵図)の中から、あまり公開される機会のない巻をご紹介します。全48巻におよぶ法然の伝記絵巻の決定版、この機会にじっくりご覧ください。また特別展では、重要な場面を収録した巻が出陳されますので、ぜひご来場ください。
国宝 法然上人絵伝 巻第三十八(部分) 京都・知恩院
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 国宝 法然上人絵伝 巻第二 48巻のうち1巻 京都・知恩院 国宝 法然上人絵伝 巻第十八 48巻のうち1巻 京都・知恩院 国宝 法然上人絵伝 巻第三十八 48巻のうち1巻 京都・知恩院
日本の羅漢図
2024年6月18日(火)~ 7月28日(日)
仏画|2F-2展示室
羅漢図は、インドの高僧を中国で造形化したものです。日本は中国から羅漢図を輸入し、それをお手本としました。平安時代から羅漢信仰は盛んになりましたが、鎌倉時代の禅宗の隆盛以降はさらになじみの深いものとなりました。
羅漢図は、かつての中国人も日本人もこれがインドの偉い坊さんのお姿だと思って描きもし、見てもいたわけです。しかし、今日ほど情報の行き渡っていない時代ですから、実際とはやや異なる違和感のある姿になってしまったわけです。逆に、この現実とのギャップが表現におもしろさを加えているといえます。
重文 十六羅漢像 十六幅のうち 滋賀・大練寺
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 十六羅漢像 12幅 滋賀・大練寺 十六羅漢図屏風 8曲1双
関東水墨画Ⅰ
2024年6月18日(火)~ 7月28日(日)
中世絵画|2F-3展示室
12世紀末、鎌倉に幕府が打ち立てられて武家の都となって以来、京都と並んで早くから禅宗と水墨画が栄えたのが関東地方でした。14世紀には京都を拠点とする室町幕府が成立しますが、鎌倉はなお東国の中心で、関東一帯の武家や寺院はすぐれた文化を保ち続けました。そこで生まれた水墨画が今日、「関東水墨画」と呼びならわされる作品群です。それらは現存する中世水墨画全体のかなりの割合を占め、長い歴史の中で独特の地域色を育んでいます。特に上杉氏や後北条氏、佐竹氏といった強大な戦国大名の存在のもとで15世紀後半~16世紀に絶頂を迎え、祥啓、式部輝忠、雪村といった個性豊かな画家を輩出しました。
花鳥図 祥啓筆 当館
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 白衣観音図 1幅 花鳥図 祥啓筆 1幅 京都国立博物館 花鳥図 玉隠英璵賛、祥啓印 1幅 猿猴図 雪村筆 1幅 鍾馗図 雪村筆 1幅 鴛鴦図 長柳斎筆 1幅 京都・細見美術財団 花鳥図 伝長柳斎筆 1幅 鴨図扇面 石樵昌安筆 1幅 葡萄に栗鼠図扇面 式部輝忠筆 1幅 重文 巌樹遊猿図屏風 式部輝忠筆 6曲1双 京都国立博物館
京都の狩野派―狩野山雪
2024年6月18日(火)~ 7月28日(日)
近世絵画|2F-4展示室
江戸時代、幕府御用絵師となった狩野探幽を筆頭とする一門は江戸狩野と呼ばれ、幕末にいたるまで画壇の中心的存在として活躍しました。これに対し、幕府に仕えることなく京都に留まり、活動を続けた狩野派画家の系統を京狩野といいます。
その京狩野の2代目にあたるのが山雪です。肥前(長崎県)に生まれた山雪は、大坂に移って山楽の門人となり、娘婿として家督を継ぎました。山雪の作品は、理知的かつ明快な画面構成と、時に奇矯とも言える造形性に特色があります。学究肌の人物としても知られ、山雪が草稿を書いた『本朝画史』は、日本で最初の本格的画論・画史書として重要です。
重文 蘭亭曲水図屏風(部分) 狩野山雪筆 京都・隨心院
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 洛外名所図屏風 狩野山雪筆 6曲1双 京都国立博物館 重文 蘭亭曲水図屏風 狩野山雪筆 8曲2双 京都・隨心院 明皇・貴妃図屏風 狩野山雪筆 6曲1隻 京都国立博物館 群馬図襖 狩野山雪筆 4面
来舶清人の絵画
2024年6月18日(火)~ 7月28日(日)
中国絵画|2F-5展示室
「来舶清人」とは、17世紀後半から20世紀初頭、江戸中期から明治にかけて清から日本へ渡来した中国人のうち、とくに詩書画に精通し、文化人として足跡を残した人々のことを指します。彼らの多くは外交の窓口であった長崎に訪れ、日本人と交際し、絵画技法などを伝えました。特筆されるのは、江戸画壇に大きな旋風を起こした沈南蘋や、文人画家に大きな影響を与えた来舶四大家と呼ばれる伊孚九・張秋谷・費漢源・江稼圃などですが、それ以外にも実に多くの清の人々が日本を訪れています。本展示では日本で人気を博した来舶清人の作品をあつめ、近世から近代にいたる日中交流の軌跡をたどります。
万壑松濤図 徐溶筆 当館
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 山水図押絵貼屏風 王寅筆 6曲1双 京都国立博物館 観音菩薩像
逸然性融筆 隠元隆琦賛1幅 京都・萬福寺 梅花山茶游鴨図 沈銓筆 1幅 京都国立博物館 万壑松濤図 徐溶筆 1幅 京都国立博物館
(森岡峻山氏寄贈)松下三賢図 江稼圃筆 1幅 京都国立博物館
(多名賀昭雄氏寄贈)四季花卉図押絵貼屏風 張莘筆 6曲1双 京都国立博物館
(多名賀昭雄氏寄贈)
如来と菩薩
2024年6月18日(火)~ 9月8日(日)
彫刻|1F-1展示室
仏像の種類は如来、菩薩、明王、天に大きく分けることができます。
如来は悟りを開いた「仏」であり、釈迦如来をはじめ、阿弥陀如来、薬師如来など多くの如来がいます。如来は出家者ですので、衣服は原則として衲衣とよばれる1枚の衣のみをまとう姿で造られます。
菩薩は悟りを求めて修行中の存在です。インドの王侯の姿、つまり出家前の姿をしています。菩薩には観音菩薩、地蔵菩薩など数多の種類があり、観音菩薩はさらに十一面観音、千手観音、如意輪観音など、人々の苦しみに応じて変化し衆生を救う存在として、あつい信仰を集めました。多彩な如来と菩薩の姿を紹介します。
重文 薬師如来立像 京都・長源寺
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 薬師如来立像 1躯 京都・長源寺 重文 十一面観音菩薩立像 1躯 京都・妙傳寺 重文 千手観音菩薩立像 1躯 京都・光明寺 重文 如意輪観音半跏像 1躯 京都・廬山寺 地蔵菩薩立像 1躯 京都・常念寺 阿弥陀如来坐像 1躯 京都・心光院 重文 如意輪観音坐像 1躯 京都・透玄寺 重文 地蔵菩薩坐像 1躯 滋賀・御影堂新善光寺 重文 伝観音菩薩・勢至菩薩立像 2躯 京都・清水寺 重文 地蔵菩薩立像 1躯 奈良・秋篠寺 重文 薬師如来立像 1躯 京都・阿弥陀寺 重文 地蔵菩薩坐像 1躯 京都・新町地蔵保存会 重文 菩薩坐像(伝文殊菩薩像・伝普賢菩薩像) 2躯 大阪・清泰寺 重文 釈迦如来立像 1躯 文化庁 十一面観音菩薩立像 1躯 京都・常泰寺 十一面観音菩薩立像 1躯 京都・宝積寺
修理完成記念 特別公開 重要文化財 縹糸威胴丸(はなだいとおどしどうまる)
2024年6月18日(火)~ 8月4日(日)
金工|1F-5展示室
「縹糸威胴丸 兜・大袖付 附旗一旒」は松平定信が編纂した『集古十種』にも収録された名品で、那須与一で有名な那須家に伝来しました。甲冑は金属の部品だけでなく、糸や裂、革、漆など様々な素材を組み合わせた総合芸術です。必ずしも頑丈な材料ばかりではないことから、この胴丸も経年による損傷が激しく、次世代に伝えるためにも修理が不可欠でした。このたびバンク・オブ・アメリカの助成により修理が完成したことを記念して特別公開いたします。
重文 縹糸威胴丸 当館
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 縹糸威胴丸 兜・大袖付 附旗一旒 1領 京都国立博物館
文化財修理の最先端 金属工芸
2024年6月18日(火)~ 8月4日(日)
金工|1F-5展示室
博物館には文化財を次世代へと引き継ぐ重要な使命があります。あまり目にふれることはありませんが、修理はその使命を果たすための重要な機能の一つと認識されています。
この展示では、金属工芸の3つの分野にスポットをあて、鍛造作品の代表である刀剣の研磨。香炉や燈籠といった鋳造作品に対する科学的な処置と伝統技術による復元。さらには特別公開中の重要文化財「縹糸威胴丸」と共に、江戸・明治・昭和・令和各時代の甲冑修理を取り上げながら、様々な素材と技法に合わせた文化財修理の最先端を紹介いたします。
重文 熏韋裹腹巻 大阪・天野山金剛寺
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 刀 銘 長曾禰興里入道乕徹 1口 太刀 銘 有綱 1口 太刀 銘 備州長舩則光/享徳二年八月日 1口 京都国立博物館 刀 無銘(名物島津正宗) 1口 京都国立博物館
(奥田米佛門氏寄贈)太刀 銘 助久 1口 京都国立博物館 短刀 銘 日州住信濃守国廣作/天正十九年二月吉日 1口 京都国立博物館(加藤静允氏寄贈) 薙刀 銘 大和尻懸住則長作/切付銘宮本能登守包則継之 1口 京都国立博物館
(渡辺実氏寄贈)三足香炉 1口 京都国立博物館 鉄燈籠 1基 京都・龍安寺 重文 黒韋肩白糸威胴丸 大袖附 1領 京都・橋弁慶山保存会 重文 白韋威腹巻 1領 大阪・天野山金剛寺 重文 熏韋裹腹巻 1領 大阪・天野山金剛寺 帯金式鋲留甲冑 衝角付冑・頸甲・短甲 1具 京都国立博物館
神々と人々の飲食器
2024年6月18日(火)~ 7月28日(日)
漆工|1F-6展示室
神仏へのお供えもの、儀礼にともなう食事、客人をもてなす宴、お花見や祭礼見物に持参するお弁当などには、心を込めた食器を揃えます。東アジアには漆という天然の優れた塗料があり、これを塗れば、木製品であっても、酸、アルカリ、アルコール、熱などに負けない丈夫な食器を作ることができました。緑豊かな自然界で目を引く鮮やかな朱漆塗りに始まり、海の恵みの貝のかけらや、金銀の粉を用いた手の込んだ飾りなど、季節や場面に応じて漆器が調えられたのです。とっておきの食器を用いる会食を想像しながら、それぞれの趣向をじっくり味わってみてください。
朱漆塗高杯
底部朱漆銘「三輪御社高坏/拾参本内」 当館
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 朱漆天狗盃
遠坂宗仙作 美濃屋製1口 京都国立博物館(稲垣孫一郎氏寄贈) 重文 芦辺桐紋蒔絵懸盤 大中小 各1基 京都・高台寺 重文 芦辺桐紋蒔絵椀 1式 京都・高台寺 重文 芦辺桐紋蒔絵飯器 杓子付 1合 京都・高台寺 道中箸盃
淀藩稲葉家伝来品のうち1具 京都国立博物館(稲葉正輝氏寄贈) 近江八景蒔絵行厨 1具 京都国立博物館
(野村明子氏寄贈)蒔絵皷形行厨 1具 京都・本圀寺 菊水蒔絵行厨 1具 重文 朱漆塗擎子
長禄元年在銘1枚 愛知・真清田神社 重文 朱漆塗入隅折敷
長禄元年在銘3枚 愛知・真清田神社 重文 朱漆塗隅切折敷
長禄元年在銘2枚 愛知・真清田神社 朱漆塗散米衝重 1基 朱漆塗高杯
底部朱漆銘「三輪御社高坏/拾参本内」1基 京都国立博物館 朱漆塗湯桶 1個 菊漆絵瓶子 1口 朱漆塗菊花紋蒔絵指樽
「正徳元年一月新調 加茂大社」蒔絵銘1基 京都国立博物館
(奥村重兵衛氏寄贈)蓬萊文提子 1口 京都・曼殊院 淀川名所蒔絵七ツ盃 1組 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)浪蒔絵膳椀具
田中合名会社製30人前のうち 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)扇流し蒔絵吸物椀 20客のうち 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)扇流し蒔絵吸物膳 20基のうち 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)
同時開催の名品ギャラリー特別展観覧料が必要
国宝 法然上人絵伝Ⅰ
2024年6月18日(火)~ 7月28日(日)
絵巻|2F-1展示室
本年は法然(1133~1212)が承安5年(1175)に浄土宗を開宗して850年という記念すべき年にあたります。当館でも、浄土宗の歴史をたどる特別展「法然と極楽浄土」を10月8日~12月1日に開催いたします。このプレ企画として、総本山知恩院秘蔵の国宝「法然上人絵伝」(法然上人行状絵図)の中から、あまり公開される機会のない巻をご紹介します。全48巻におよぶ法然の伝記絵巻の決定版、この機会にじっくりご覧ください。また特別展では、重要な場面を収録した巻が出陳されますので、ぜひご来場ください。
国宝 法然上人絵伝 巻第三十八(部分) 京都・知恩院
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 国宝 法然上人絵伝 巻第二 48巻のうち1巻 京都・知恩院 国宝 法然上人絵伝 巻第十八 48巻のうち1巻 京都・知恩院 国宝 法然上人絵伝 巻第三十八 48巻のうち1巻 京都・知恩院
日本の羅漢図
2024年6月18日(火)~ 7月28日(日)
仏画|2F-2展示室
羅漢図は、インドの高僧を中国で造形化したものです。日本は中国から羅漢図を輸入し、それをお手本としました。平安時代から羅漢信仰は盛んになりましたが、鎌倉時代の禅宗の隆盛以降はさらになじみの深いものとなりました。
羅漢図は、かつての中国人も日本人もこれがインドの偉い坊さんのお姿だと思って描きもし、見てもいたわけです。しかし、今日ほど情報の行き渡っていない時代ですから、実際とはやや異なる違和感のある姿になってしまったわけです。逆に、この現実とのギャップが表現におもしろさを加えているといえます。
重文 十六羅漢像 十六幅のうち 滋賀・大練寺
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 十六羅漢像 12幅 滋賀・大練寺 十六羅漢図屏風 8曲1双
関東水墨画Ⅰ
2024年6月18日(火)~ 7月28日(日)
中世絵画|2F-3展示室
12世紀末、鎌倉に幕府が打ち立てられて武家の都となって以来、京都と並んで早くから禅宗と水墨画が栄えたのが関東地方でした。14世紀には京都を拠点とする室町幕府が成立しますが、鎌倉はなお東国の中心で、関東一帯の武家や寺院はすぐれた文化を保ち続けました。そこで生まれた水墨画が今日、「関東水墨画」と呼びならわされる作品群です。それらは現存する中世水墨画全体のかなりの割合を占め、長い歴史の中で独特の地域色を育んでいます。特に上杉氏や後北条氏、佐竹氏といった強大な戦国大名の存在のもとで15世紀後半~16世紀に絶頂を迎え、祥啓、式部輝忠、雪村といった個性豊かな画家を輩出しました。
花鳥図 祥啓筆 当館
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 白衣観音図 1幅 花鳥図 祥啓筆 1幅 京都国立博物館 花鳥図 玉隠英璵賛、祥啓印 1幅 猿猴図 雪村筆 1幅 鍾馗図 雪村筆 1幅 鴛鴦図 長柳斎筆 1幅 京都・細見美術財団 花鳥図 伝長柳斎筆 1幅 鴨図扇面 石樵昌安筆 1幅 葡萄に栗鼠図扇面 式部輝忠筆 1幅 重文 巌樹遊猿図屏風 式部輝忠筆 6曲1双 京都国立博物館
京都の狩野派―狩野山雪
2024年6月18日(火)~ 7月28日(日)
近世絵画|2F-4展示室
江戸時代、幕府御用絵師となった狩野探幽を筆頭とする一門は江戸狩野と呼ばれ、幕末にいたるまで画壇の中心的存在として活躍しました。これに対し、幕府に仕えることなく京都に留まり、活動を続けた狩野派画家の系統を京狩野といいます。
その京狩野の2代目にあたるのが山雪です。肥前(長崎県)に生まれた山雪は、大坂に移って山楽の門人となり、娘婿として家督を継ぎました。山雪の作品は、理知的かつ明快な画面構成と、時に奇矯とも言える造形性に特色があります。学究肌の人物としても知られ、山雪が草稿を書いた『本朝画史』は、日本で最初の本格的画論・画史書として重要です。
重文 蘭亭曲水図屏風(部分) 狩野山雪筆 京都・隨心院
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 洛外名所図屏風 狩野山雪筆 6曲1双 京都国立博物館 重文 蘭亭曲水図屏風 狩野山雪筆 8曲2双 京都・隨心院 明皇・貴妃図屏風 狩野山雪筆 6曲1隻 京都国立博物館 群馬図襖 狩野山雪筆 4面
来舶清人の絵画
2024年6月18日(火)~ 7月28日(日)
中国絵画|2F-5展示室
「来舶清人」とは、17世紀後半から20世紀初頭、江戸中期から明治にかけて清から日本へ渡来した中国人のうち、とくに詩書画に精通し、文化人として足跡を残した人々のことを指します。彼らの多くは外交の窓口であった長崎に訪れ、日本人と交際し、絵画技法などを伝えました。特筆されるのは、江戸画壇に大きな旋風を起こした沈南蘋や、文人画家に大きな影響を与えた来舶四大家と呼ばれる伊孚九・張秋谷・費漢源・江稼圃などですが、それ以外にも実に多くの清の人々が日本を訪れています。本展示では日本で人気を博した来舶清人の作品をあつめ、近世から近代にいたる日中交流の軌跡をたどります。
万壑松濤図 徐溶筆 当館
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 山水図押絵貼屏風 王寅筆 6曲1双 京都国立博物館 観音菩薩像
逸然性融筆 隠元隆琦賛1幅 京都・萬福寺 梅花山茶游鴨図 沈銓筆 1幅 京都国立博物館 万壑松濤図 徐溶筆 1幅 京都国立博物館
(森岡峻山氏寄贈)松下三賢図 江稼圃筆 1幅 京都国立博物館
(多名賀昭雄氏寄贈)四季花卉図押絵貼屏風 張莘筆 6曲1双 京都国立博物館
(多名賀昭雄氏寄贈)
如来と菩薩
2024年6月18日(火)~ 9月8日(日)
彫刻|1F-1展示室
仏像の種類は如来、菩薩、明王、天に大きく分けることができます。
如来は悟りを開いた「仏」であり、釈迦如来をはじめ、阿弥陀如来、薬師如来など多くの如来がいます。如来は出家者ですので、衣服は原則として衲衣とよばれる1枚の衣のみをまとう姿で造られます。
菩薩は悟りを求めて修行中の存在です。インドの王侯の姿、つまり出家前の姿をしています。菩薩には観音菩薩、地蔵菩薩など数多の種類があり、観音菩薩はさらに十一面観音、千手観音、如意輪観音など、人々の苦しみに応じて変化し衆生を救う存在として、あつい信仰を集めました。多彩な如来と菩薩の姿を紹介します。
重文 薬師如来立像 京都・長源寺
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 薬師如来立像 1躯 京都・長源寺 重文 十一面観音菩薩立像 1躯 京都・妙傳寺 重文 千手観音菩薩立像 1躯 京都・光明寺 重文 如意輪観音半跏像 1躯 京都・廬山寺 地蔵菩薩立像 1躯 京都・常念寺 阿弥陀如来坐像 1躯 京都・心光院 重文 如意輪観音坐像 1躯 京都・透玄寺 重文 地蔵菩薩坐像 1躯 滋賀・御影堂新善光寺 重文 伝観音菩薩・勢至菩薩立像 2躯 京都・清水寺 重文 地蔵菩薩立像 1躯 奈良・秋篠寺 重文 薬師如来立像 1躯 京都・阿弥陀寺 重文 地蔵菩薩坐像 1躯 京都・新町地蔵保存会 重文 菩薩坐像(伝文殊菩薩像・伝普賢菩薩像) 2躯 大阪・清泰寺 重文 釈迦如来立像 1躯 文化庁 十一面観音菩薩立像 1躯 京都・常泰寺 十一面観音菩薩立像 1躯 京都・宝積寺
修理完成記念 特別公開 重要文化財 縹糸威胴丸(はなだいとおどしどうまる)
2024年6月18日(火)~ 8月4日(日)
金工|1F-5展示室
「縹糸威胴丸 兜・大袖付 附旗一旒」は松平定信が編纂した『集古十種』にも収録された名品で、那須与一で有名な那須家に伝来しました。甲冑は金属の部品だけでなく、糸や裂、革、漆など様々な素材を組み合わせた総合芸術です。必ずしも頑丈な材料ばかりではないことから、この胴丸も経年による損傷が激しく、次世代に伝えるためにも修理が不可欠でした。このたびバンク・オブ・アメリカの助成により修理が完成したことを記念して特別公開いたします。
重文 縹糸威胴丸 当館
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 縹糸威胴丸 兜・大袖付 附旗一旒 1領 京都国立博物館
文化財修理の最先端 金属工芸
2024年6月18日(火)~ 8月4日(日)
金工|1F-5展示室
博物館には文化財を次世代へと引き継ぐ重要な使命があります。あまり目にふれることはありませんが、修理はその使命を果たすための重要な機能の一つと認識されています。
この展示では、金属工芸の3つの分野にスポットをあて、鍛造作品の代表である刀剣の研磨。香炉や燈籠といった鋳造作品に対する科学的な処置と伝統技術による復元。さらには特別公開中の重要文化財「縹糸威胴丸」と共に、江戸・明治・昭和・令和各時代の甲冑修理を取り上げながら、様々な素材と技法に合わせた文化財修理の最先端を紹介いたします。
重文 熏韋裹腹巻 大阪・天野山金剛寺
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 刀 銘 長曾禰興里入道乕徹 1口 太刀 銘 有綱 1口 太刀 銘 備州長舩則光/享徳二年八月日 1口 京都国立博物館 刀 無銘(名物島津正宗) 1口 京都国立博物館
(奥田米佛門氏寄贈)太刀 銘 助久 1口 京都国立博物館 短刀 銘 日州住信濃守国廣作/天正十九年二月吉日 1口 京都国立博物館(加藤静允氏寄贈) 薙刀 銘 大和尻懸住則長作/切付銘宮本能登守包則継之 1口 京都国立博物館
(渡辺実氏寄贈)三足香炉 1口 京都国立博物館 鉄燈籠 1基 京都・龍安寺 重文 黒韋肩白糸威胴丸 大袖附 1領 京都・橋弁慶山保存会 重文 白韋威腹巻 1領 大阪・天野山金剛寺 重文 熏韋裹腹巻 1領 大阪・天野山金剛寺 帯金式鋲留甲冑 衝角付冑・頸甲・短甲 1具 京都国立博物館
神々と人々の飲食器
2024年6月18日(火)~ 7月28日(日)
漆工|1F-6展示室
神仏へのお供えもの、儀礼にともなう食事、客人をもてなす宴、お花見や祭礼見物に持参するお弁当などには、心を込めた食器を揃えます。東アジアには漆という天然の優れた塗料があり、これを塗れば、木製品であっても、酸、アルカリ、アルコール、熱などに負けない丈夫な食器を作ることができました。緑豊かな自然界で目を引く鮮やかな朱漆塗りに始まり、海の恵みの貝のかけらや、金銀の粉を用いた手の込んだ飾りなど、季節や場面に応じて漆器が調えられたのです。とっておきの食器を用いる会食を想像しながら、それぞれの趣向をじっくり味わってみてください。
朱漆塗高杯
底部朱漆銘「三輪御社高坏/拾参本内」 当館
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 朱漆天狗盃
遠坂宗仙作 美濃屋製1口 京都国立博物館(稲垣孫一郎氏寄贈) 重文 芦辺桐紋蒔絵懸盤 大中小 各1基 京都・高台寺 重文 芦辺桐紋蒔絵椀 1式 京都・高台寺 重文 芦辺桐紋蒔絵飯器 杓子付 1合 京都・高台寺 道中箸盃
淀藩稲葉家伝来品のうち1具 京都国立博物館(稲葉正輝氏寄贈) 近江八景蒔絵行厨 1具 京都国立博物館
(野村明子氏寄贈)蒔絵皷形行厨 1具 京都・本圀寺 菊水蒔絵行厨 1具 重文 朱漆塗擎子
長禄元年在銘1枚 愛知・真清田神社 重文 朱漆塗入隅折敷
長禄元年在銘3枚 愛知・真清田神社 重文 朱漆塗隅切折敷
長禄元年在銘2枚 愛知・真清田神社 朱漆塗散米衝重 1基 朱漆塗高杯
底部朱漆銘「三輪御社高坏/拾参本内」1基 京都国立博物館 朱漆塗湯桶 1個 菊漆絵瓶子 1口 朱漆塗菊花紋蒔絵指樽
「正徳元年一月新調 加茂大社」蒔絵銘1基 京都国立博物館
(奥村重兵衛氏寄贈)蓬萊文提子 1口 京都・曼殊院 淀川名所蒔絵七ツ盃 1組 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)浪蒔絵膳椀具
田中合名会社製30人前のうち 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)扇流し蒔絵吸物椀 20客のうち 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)扇流し蒔絵吸物膳 20基のうち 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)
同時開催の名品ギャラリー特別展観覧料が必要
国宝 法然上人絵伝Ⅰ
2024年6月18日(火)~ 7月28日(日)
絵巻|2F-1展示室
本年は法然(1133~1212)が承安5年(1175)に浄土宗を開宗して850年という記念すべき年にあたります。当館でも、浄土宗の歴史をたどる特別展「法然と極楽浄土」を10月8日~12月1日に開催いたします。このプレ企画として、総本山知恩院秘蔵の国宝「法然上人絵伝」(法然上人行状絵図)の中から、あまり公開される機会のない巻をご紹介します。全48巻におよぶ法然の伝記絵巻の決定版、この機会にじっくりご覧ください。また特別展では、重要な場面を収録した巻が出陳されますので、ぜひご来場ください。
国宝 法然上人絵伝 巻第三十八(部分) 京都・知恩院
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 国宝 法然上人絵伝 巻第二 48巻のうち1巻 京都・知恩院 国宝 法然上人絵伝 巻第十八 48巻のうち1巻 京都・知恩院 国宝 法然上人絵伝 巻第三十八 48巻のうち1巻 京都・知恩院
日本の羅漢図
2024年6月18日(火)~ 7月28日(日)
仏画|2F-2展示室
羅漢図は、インドの高僧を中国で造形化したものです。日本は中国から羅漢図を輸入し、それをお手本としました。平安時代から羅漢信仰は盛んになりましたが、鎌倉時代の禅宗の隆盛以降はさらになじみの深いものとなりました。
羅漢図は、かつての中国人も日本人もこれがインドの偉い坊さんのお姿だと思って描きもし、見てもいたわけです。しかし、今日ほど情報の行き渡っていない時代ですから、実際とはやや異なる違和感のある姿になってしまったわけです。逆に、この現実とのギャップが表現におもしろさを加えているといえます。
重文 十六羅漢像 十六幅のうち 滋賀・大練寺
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 十六羅漢像 12幅 滋賀・大練寺 十六羅漢図屏風 8曲1双
関東水墨画Ⅰ
2024年6月18日(火)~ 7月28日(日)
中世絵画|2F-3展示室
12世紀末、鎌倉に幕府が打ち立てられて武家の都となって以来、京都と並んで早くから禅宗と水墨画が栄えたのが関東地方でした。14世紀には京都を拠点とする室町幕府が成立しますが、鎌倉はなお東国の中心で、関東一帯の武家や寺院はすぐれた文化を保ち続けました。そこで生まれた水墨画が今日、「関東水墨画」と呼びならわされる作品群です。それらは現存する中世水墨画全体のかなりの割合を占め、長い歴史の中で独特の地域色を育んでいます。特に上杉氏や後北条氏、佐竹氏といった強大な戦国大名の存在のもとで15世紀後半~16世紀に絶頂を迎え、祥啓、式部輝忠、雪村といった個性豊かな画家を輩出しました。
花鳥図 祥啓筆 当館
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 白衣観音図 1幅 花鳥図 祥啓筆 1幅 京都国立博物館 花鳥図 玉隠英璵賛、祥啓印 1幅 猿猴図 雪村筆 1幅 鍾馗図 雪村筆 1幅 鴛鴦図 長柳斎筆 1幅 京都・細見美術財団 花鳥図 伝長柳斎筆 1幅 鴨図扇面 石樵昌安筆 1幅 葡萄に栗鼠図扇面 式部輝忠筆 1幅 重文 巌樹遊猿図屏風 式部輝忠筆 6曲1双 京都国立博物館
京都の狩野派―狩野山雪
2024年6月18日(火)~ 7月28日(日)
近世絵画|2F-4展示室
江戸時代、幕府御用絵師となった狩野探幽を筆頭とする一門は江戸狩野と呼ばれ、幕末にいたるまで画壇の中心的存在として活躍しました。これに対し、幕府に仕えることなく京都に留まり、活動を続けた狩野派画家の系統を京狩野といいます。
その京狩野の2代目にあたるのが山雪です。肥前(長崎県)に生まれた山雪は、大坂に移って山楽の門人となり、娘婿として家督を継ぎました。山雪の作品は、理知的かつ明快な画面構成と、時に奇矯とも言える造形性に特色があります。学究肌の人物としても知られ、山雪が草稿を書いた『本朝画史』は、日本で最初の本格的画論・画史書として重要です。
重文 蘭亭曲水図屏風(部分) 狩野山雪筆 京都・隨心院
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 洛外名所図屏風 狩野山雪筆 6曲1双 京都国立博物館 重文 蘭亭曲水図屏風 狩野山雪筆 8曲2双 京都・隨心院 明皇・貴妃図屏風 狩野山雪筆 6曲1隻 京都国立博物館 群馬図襖 狩野山雪筆 4面
来舶清人の絵画
2024年6月18日(火)~ 7月28日(日)
中国絵画|2F-5展示室
「来舶清人」とは、17世紀後半から20世紀初頭、江戸中期から明治にかけて清から日本へ渡来した中国人のうち、とくに詩書画に精通し、文化人として足跡を残した人々のことを指します。彼らの多くは外交の窓口であった長崎に訪れ、日本人と交際し、絵画技法などを伝えました。特筆されるのは、江戸画壇に大きな旋風を起こした沈南蘋や、文人画家に大きな影響を与えた来舶四大家と呼ばれる伊孚九・張秋谷・費漢源・江稼圃などですが、それ以外にも実に多くの清の人々が日本を訪れています。本展示では日本で人気を博した来舶清人の作品をあつめ、近世から近代にいたる日中交流の軌跡をたどります。
万壑松濤図 徐溶筆 当館
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 山水図押絵貼屏風 王寅筆 6曲1双 京都国立博物館 観音菩薩像
逸然性融筆 隠元隆琦賛1幅 京都・萬福寺 梅花山茶游鴨図 沈銓筆 1幅 京都国立博物館 万壑松濤図 徐溶筆 1幅 京都国立博物館
(森岡峻山氏寄贈)松下三賢図 江稼圃筆 1幅 京都国立博物館
(多名賀昭雄氏寄贈)四季花卉図押絵貼屏風 張莘筆 6曲1双 京都国立博物館
(多名賀昭雄氏寄贈)
如来と菩薩
2024年6月18日(火)~ 9月8日(日)
彫刻|1F-1展示室
仏像の種類は如来、菩薩、明王、天に大きく分けることができます。
如来は悟りを開いた「仏」であり、釈迦如来をはじめ、阿弥陀如来、薬師如来など多くの如来がいます。如来は出家者ですので、衣服は原則として衲衣とよばれる1枚の衣のみをまとう姿で造られます。
菩薩は悟りを求めて修行中の存在です。インドの王侯の姿、つまり出家前の姿をしています。菩薩には観音菩薩、地蔵菩薩など数多の種類があり、観音菩薩はさらに十一面観音、千手観音、如意輪観音など、人々の苦しみに応じて変化し衆生を救う存在として、あつい信仰を集めました。多彩な如来と菩薩の姿を紹介します。
重文 薬師如来立像 京都・長源寺
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 薬師如来立像 1躯 京都・長源寺 重文 十一面観音菩薩立像 1躯 京都・妙傳寺 重文 千手観音菩薩立像 1躯 京都・光明寺 重文 如意輪観音半跏像 1躯 京都・廬山寺 地蔵菩薩立像 1躯 京都・常念寺 阿弥陀如来坐像 1躯 京都・心光院 重文 如意輪観音坐像 1躯 京都・透玄寺 重文 地蔵菩薩坐像 1躯 滋賀・御影堂新善光寺 重文 伝観音菩薩・勢至菩薩立像 2躯 京都・清水寺 重文 地蔵菩薩立像 1躯 奈良・秋篠寺 重文 薬師如来立像 1躯 京都・阿弥陀寺 重文 地蔵菩薩坐像 1躯 京都・新町地蔵保存会 重文 菩薩坐像(伝文殊菩薩像・伝普賢菩薩像) 2躯 大阪・清泰寺 重文 釈迦如来立像 1躯 文化庁 十一面観音菩薩立像 1躯 京都・常泰寺 十一面観音菩薩立像 1躯 京都・宝積寺
修理完成記念 特別公開 重要文化財 縹糸威胴丸(はなだいとおどしどうまる)
2024年6月18日(火)~ 8月4日(日)
金工|1F-5展示室
「縹糸威胴丸 兜・大袖付 附旗一旒」は松平定信が編纂した『集古十種』にも収録された名品で、那須与一で有名な那須家に伝来しました。甲冑は金属の部品だけでなく、糸や裂、革、漆など様々な素材を組み合わせた総合芸術です。必ずしも頑丈な材料ばかりではないことから、この胴丸も経年による損傷が激しく、次世代に伝えるためにも修理が不可欠でした。このたびバンク・オブ・アメリカの助成により修理が完成したことを記念して特別公開いたします。
重文 縹糸威胴丸 当館
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 縹糸威胴丸 兜・大袖付 附旗一旒 1領 京都国立博物館
文化財修理の最先端 金属工芸
2024年6月18日(火)~ 8月4日(日)
金工|1F-5展示室
博物館には文化財を次世代へと引き継ぐ重要な使命があります。あまり目にふれることはありませんが、修理はその使命を果たすための重要な機能の一つと認識されています。
この展示では、金属工芸の3つの分野にスポットをあて、鍛造作品の代表である刀剣の研磨。香炉や燈籠といった鋳造作品に対する科学的な処置と伝統技術による復元。さらには特別公開中の重要文化財「縹糸威胴丸」と共に、江戸・明治・昭和・令和各時代の甲冑修理を取り上げながら、様々な素材と技法に合わせた文化財修理の最先端を紹介いたします。
重文 熏韋裹腹巻 大阪・天野山金剛寺
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 刀 銘 長曾禰興里入道乕徹 1口 太刀 銘 有綱 1口 太刀 銘 備州長舩則光/享徳二年八月日 1口 京都国立博物館 刀 無銘(名物島津正宗) 1口 京都国立博物館
(奥田米佛門氏寄贈)太刀 銘 助久 1口 京都国立博物館 短刀 銘 日州住信濃守国廣作/天正十九年二月吉日 1口 京都国立博物館(加藤静允氏寄贈) 薙刀 銘 大和尻懸住則長作/切付銘宮本能登守包則継之 1口 京都国立博物館
(渡辺実氏寄贈)三足香炉 1口 京都国立博物館 鉄燈籠 1基 京都・龍安寺 重文 黒韋肩白糸威胴丸 大袖附 1領 京都・橋弁慶山保存会 重文 白韋威腹巻 1領 大阪・天野山金剛寺 重文 熏韋裹腹巻 1領 大阪・天野山金剛寺 帯金式鋲留甲冑 衝角付冑・頸甲・短甲 1具 京都国立博物館
神々と人々の飲食器
2024年6月18日(火)~ 7月28日(日)
漆工|1F-6展示室
神仏へのお供えもの、儀礼にともなう食事、客人をもてなす宴、お花見や祭礼見物に持参するお弁当などには、心を込めた食器を揃えます。東アジアには漆という天然の優れた塗料があり、これを塗れば、木製品であっても、酸、アルカリ、アルコール、熱などに負けない丈夫な食器を作ることができました。緑豊かな自然界で目を引く鮮やかな朱漆塗りに始まり、海の恵みの貝のかけらや、金銀の粉を用いた手の込んだ飾りなど、季節や場面に応じて漆器が調えられたのです。とっておきの食器を用いる会食を想像しながら、それぞれの趣向をじっくり味わってみてください。
朱漆塗高杯
底部朱漆銘「三輪御社高坏/拾参本内」 当館
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 朱漆天狗盃
遠坂宗仙作 美濃屋製1口 京都国立博物館(稲垣孫一郎氏寄贈) 重文 芦辺桐紋蒔絵懸盤 大中小 各1基 京都・高台寺 重文 芦辺桐紋蒔絵椀 1式 京都・高台寺 重文 芦辺桐紋蒔絵飯器 杓子付 1合 京都・高台寺 道中箸盃
淀藩稲葉家伝来品のうち1具 京都国立博物館(稲葉正輝氏寄贈) 近江八景蒔絵行厨 1具 京都国立博物館
(野村明子氏寄贈)蒔絵皷形行厨 1具 京都・本圀寺 菊水蒔絵行厨 1具 重文 朱漆塗擎子
長禄元年在銘1枚 愛知・真清田神社 重文 朱漆塗入隅折敷
長禄元年在銘3枚 愛知・真清田神社 重文 朱漆塗隅切折敷
長禄元年在銘2枚 愛知・真清田神社 朱漆塗散米衝重 1基 朱漆塗高杯
底部朱漆銘「三輪御社高坏/拾参本内」1基 京都国立博物館 朱漆塗湯桶 1個 菊漆絵瓶子 1口 朱漆塗菊花紋蒔絵指樽
「正徳元年一月新調 加茂大社」蒔絵銘1基 京都国立博物館
(奥村重兵衛氏寄贈)蓬萊文提子 1口 京都・曼殊院 淀川名所蒔絵七ツ盃 1組 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)浪蒔絵膳椀具
田中合名会社製30人前のうち 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)扇流し蒔絵吸物椀 20客のうち 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)扇流し蒔絵吸物膳 20基のうち 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)
同時開催の名品ギャラリー特別展観覧料が必要
茶の湯の道具 茶入
2024年6月25日(火)~ 9月8日(日)
陶磁|3F-1展示室
茶の湯の道具のなかで、抹茶をいれるやきものを茶入と呼んでいます。小さな壺状の形状をしていますが、茶席における存在感は、茶碗や水指などにもまさるものがあります。中国で焼かれたものは「唐物」、日本で焼かれたものは「和物」と呼び分けられ、古くから唐物を珍重してきました。茶入を鑑賞する際には、産地、形が基本となり、加えて釉流れの景色も見どころとなっています。また、付属する仕覆や牙蓋、盆や銘も楽しみの魅力の一つです。今回はそうした茶入の魅力についてご紹介します。
唐物肩衝茶入 銘 残月 文化庁
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 唐物肩衝茶入 銘 残月 1口 文化庁 唐物文琳茶入 酸漿文琳 1口 株式会社ヤングアート 餓鬼腹茶入 1口 京都・本圀寺 瀬戸肩衝茶入 銘 泡沫
瀬戸窯1口 瀬戸肩衝茶入 銘 古木 1口 瀬戸肩衝茶入
瀬戸窯1口 京都国立博物館 褐釉四方茶入
野々村仁清作1口 京都国立博物館 薩摩瓢形茶入 1口 備前肩衝茶入
備前窯1口 信楽写肩衝茶入 銘 皆奈瀬
初代清水六兵衛作1合 京都国立博物館
日本と東洋のやきもの
2024年6月25日(火)~ 9月8日(日)
陶磁|3F-1展示室
やきものは鑑賞するだけでなく、食器や日常の調度品などに多く用いられており、私たちにとって身近な工芸品といえます。特に東アジア各地では、文様や形、色に至るまで多種多様なものが作られ、その用途も幅広いものです。また、やきものは産地により、磁器や陶器といった材質や、土や釉薬の原料、装飾や焼成の技術に強い個性を持っています。
日本と中国、朝鮮半島を中心に、東アジア地域でつくられたやきものの個性やその魅力について紹介します。
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 色絵若松図茶壺
野々村仁清作1口 文化庁 重文 銹絵水仙文茶碗
野々村仁清作1口 京都・天寧寺 色絵栄花物語冊子形硯箱 1口 京都国立博物館 銹絵染付桐文菱香合 1合 銹絵染付蔦文茶碗
粟田口印1口 色絵古裂文食籠
永樂和全作1合 京都国立博物館 白磁毘沙門天坐像
初代伊東陶山作1躯 京都・両足院 華南三彩唐花唐草文五耳壺 1口 京都国立博物館 古染付写花鳥文芋頭水指
奥田頴川作1口 京都・大中院 御本写立鶴文茶碗
仁阿弥道八(二代高橋道八)作1口 京都・正伝永源院 宋胡録写白釉鉄絵茶碗
永樂保全作1口 京都国立博物館
(鴻池善右衛門氏寄贈)染付名花十友図三段重箱
青木木米作1合 京都国立博物館 鉄砂地色絵梅文瓢形徳利 1口 京都・青龍寺 色絵氷裂文角皿
尾形乾山作5枚 京都国立博物館
埴輪の人物と動物
2024年6月25日(火)~ 9月8日(日)
考古|3F-2展示室
埴輪の起源は、弥生時代終わり頃の墳墓に置かれた壺とそれを載せる大型器台にあります。3世紀後半にまず、壺形埴輪・円筒埴輪、次いで朝顔形埴輪が成立し、4世紀には家・蓋・甲冑形などの器財埴輪が現われました。5世紀には馬形と巫女形などの埴輪も加わり、やがて多様な人物・動物埴輪が出現しました。
このように、次第に種類が増加した形象埴輪は、葬送儀礼にかかわるさまざまな道具や場面を表現したものと考えられています。
今回は人物・動物形埴輪を中心に、円筒埴輪・朝顔形埴輪や器財埴輪なども併せて展示します。さまざまな埴輪のもつ表現の豊かさに触れていただければ幸いです。
埴輪 盾持人
徳島県小松島市田浦町字前山出土 当館
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 埴輪 馬
伝茨城県旧筑波郡出土1個 埴輪 水鳥
出土地不明1個 重美 埴輪 鍬を担ぐ男子
伝群馬県太田市脇屋町出土1個 京都国立博物館 埴輪 盾持人
徳島県小松島市田浦町字前山出土1個 京都国立博物館 円筒埴輪
茨城県猿島郡五霞町小手指伊勢塚古墳出土1個 京都国立博物館 埴輪 盾持人
出土地不明1個 京都国立博物館 朝顔形埴輪
出土地不明1個 京都国立博物館 須恵器 脚付装飾壺
兵庫県たつの市西宮山古墳出土1個 京都国立博物館 石見型盾形埴輪
兵庫県たつの市西宮山古墳出土1個 京都国立博物館 埴輪 帽子をかぶる男子
出土地不明1個 京都国立博物館 埴輪 男子頭部
神奈川県鎌倉市由比ガ浜釆女塚出土1個 京都国立博物館 埴輪 顎ひげの男子
伝茨城県旧行方郡出土1個 埴輪 まげを結う女子頭部
伝埼玉県児玉郡神川町出土1個 土製模造品(人形・馬形)
埼玉県深谷市狢山(今泉)祭祀遺跡出土2個 京都国立博物館 須恵器 鳥形装飾
兵庫県たつの市西宮山古墳出土1個 京都国立博物館 埴輪集成図鑑 3冊 家形埴輪片
兵庫県たつの市西宮山古墳出土1個 京都国立博物館 埴輪 家(堅魚木)
兵庫県たつの市 西宮山古墳出土1個 京都国立博物館 蓋形埴輪片
兵庫県たつの市西宮山古墳出土1個 京都国立博物館 石見型盾形埴輪片
兵庫県たつの市西宮山古墳出土1個 京都国立博物館 円筒埴輪片
兵庫県たつの市西宮山古墳出土1個 京都国立博物館 朝顔形埴輪片
兵庫県たつの市西宮山古墳出土1個 京都国立博物館 埴輪 馬頭部
伝群馬県伊勢崎市付近出土1個
日本の考古資料
2024年6月25日(火)~ 9月8日(日)
考古|3F-2展示室
日本の歴史をさまざまな考古資料からご紹介します。考古資料の多くは遺跡から出土したものです。祀りや儀式などに使う特別な道具もあれば、当時の人々が日常的に使っていた品々もあります。考古の展示を通して、その時代を生きた人々の暮らしや想いを身近に感じていただければと思います。
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 深鉢
岩手県出土1個 深鉢
長野県飯田市風越遺跡出土1個 浅鉢
出土地不明1個 有孔鍔付土器
出土地不明1個 京都国立博物館 硬玉(ヒスイ)製大珠
出土地不明2個 打製石器(石鏃・石錐・石匙ほか)
日本各地出土1括 磨製石斧
日本各地出土1括 京都国立博物館 注口土器
出土地不明1個 壺
青森県つがる市亀ヶ岡遺跡出土1個 京都国立博物館 台付鉢
青森県出土1個 京都国立博物館 注口土器
青森県出土2個 京都国立博物館 遮光器土偶
出土地不明1括 京都国立博物館 御物石器
奈良市大森町出土1個 京都国立博物館 壺形土器
広島県山県郡北広島町川井出土1個 重文 丹塗細頸壺
北部九州出土1個 文化庁 石鏃
西日本各地出土1括 石剣
西日本各地出土1括 石包丁
西日本各地出土1括 磨製石斧
西日本各地出土1括 弥生土器
大阪府柏原市船橋遺跡出土5個 京都国立博物館 手焙形土器
出土地不明1個 京都国立博物館 須恵器 台付広口壺
兵庫県たつの市西宮山古墳出土1個 京都国立博物館 銅剣
大分県大分市浜出土2口 京都国立博物館 銅戈
熊本県菊池郡大津町真木西都留出土2口 京都国立博物館 銅矛
大分県臼杵市下北津留坊主山出土1口 京都国立博物館 重文 銅鐸
京都府与謝郡与謝野町比丘尼城出土1口 京都・梅林寺 重文 富雄丸山古墳出土品
奈良市富雄丸山古墳出土1括 京都国立博物館 須恵器 壺結合型器台
兵庫県たつの市西宮山古墳出土1個 京都国立博物館 須恵器 脚付子持壺
兵庫県たつの市西宮山古墳出土1個 京都国立博物館 素弁十葉蓮華文軒丸瓦
奈良県高市郡明日香村飛鳥寺出土1個 京都国立博物館 素弁十葉蓮華文軒丸瓦
京都市北区北野廃寺出土1個 単弁八葉蓮華文軒丸瓦
奈良県桜井市吉備池廃寺出土1個 複弁八葉蓮華文軒丸瓦
京都府相楽郡精華町里廃寺出土1個 複弁八葉蓮華文軒丸瓦
京都市伏見区法琳寺跡出土1個 三重弧文軒平瓦
京都市伏見区法琳寺跡出土1個 蓮華文方形軒瓦
滋賀県大津市南滋賀廃寺出土1個 重弁八葉蓮華文軒丸瓦
滋賀県愛知郡愛荘町軽野塔ノ塚廃寺跡出土1個 波状重弧文軒平瓦
滋賀県愛知郡愛荘町軽野塔ノ塚廃寺跡出土1個 単弁八葉蓮華文軒丸瓦
奈良県桜井市山田寺跡出土1個 京都国立博物館 複弁八葉蓮華文軒丸瓦
京都府木津川市恭仁宮跡出土1個 京都国立博物館 均整唐草文軒平瓦
奈良市平城宮跡出土1個 重圏文軒丸瓦
大阪市中央区難波宮跡出土1個 重郭文軒平瓦
京都市上京区竹屋町出土1個 人面墨書土器
大阪府東大阪市近江堂出土1個 土馬
奈良県出土2個 京都国立博物館ほか 百万塔 2個 京都国立博物館 緑釉蓮華文軒丸瓦
京都市平安宮跡出土1個 重文 緑釉唐草文軒平瓦
京都市平安宮跡出土1個 京都国立博物館 鬼瓦
京都市平安宮豊楽院跡出土1個 鳳凰文鴟尾
京都市左京区栗栖野瓦窯出土1個 軒丸瓦・軒平瓦
京都市上京区法成寺跡出土2個 京都府立鴨沂高等学校 緑釉瓦(破片)
京都市上京区法成寺跡出土4個 京都国立博物館 重文 青磁水注
京都府宇治市木幡出土1個 京都国立博物館 青磁輪花碗(破片)
伝京都府宇治市木幡出土1個 京都国立博物館 宝相華文軒丸瓦
京都府宇治市平等院出土1個 京都国立博物館 忍冬唐草文軒平瓦
京都府宇治市平等院出土1個 京都国立博物館 国宝 金銅経箱 猫脚台付
奈良県吉野郡天川村金峯山経塚出土
(6月25日~7月28日、9月3日~8日展示予定)1合 奈良・金峯山寺 国宝 金銅藤原道長経筒
奈良県吉野郡天川村金峯山経塚出土
(7月30日~8月18日展示予定)1口 奈良・金峯神社 国宝 金銀鍍宝相華文経箱
滋賀県大津市坂本 延暦寺横川出土
(8月20日~9月1日展示予定)1合 滋賀・延暦寺 重文 山城国花背別所経塚出土品
京都市左京区花脊別所町出土1括 文化庁 伊良湖瓦窯跡出土品 一括のうち
愛知県田原市渥美町伊良湖瓦窯跡出土1括のうち 京都国立博物館 重文 金銅三角五輪塔 1基 滋賀・胡宮神社
国宝 法然上人絵伝Ⅰ
2024年6月18日(火)~ 7月28日(日)
絵巻|2F-1展示室
本年は法然(1133~1212)が承安5年(1175)に浄土宗を開宗して850年という記念すべき年にあたります。当館でも、浄土宗の歴史をたどる特別展「法然と極楽浄土」を10月8日~12月1日に開催いたします。このプレ企画として、総本山知恩院秘蔵の国宝「法然上人絵伝」(法然上人行状絵図)の中から、あまり公開される機会のない巻をご紹介します。全48巻におよぶ法然の伝記絵巻の決定版、この機会にじっくりご覧ください。また特別展では、重要な場面を収録した巻が出陳されますので、ぜひご来場ください。
国宝 法然上人絵伝 巻第三十八(部分) 京都・知恩院
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 国宝 法然上人絵伝 巻第二 48巻のうち1巻 京都・知恩院 国宝 法然上人絵伝 巻第十八 48巻のうち1巻 京都・知恩院 国宝 法然上人絵伝 巻第三十八 48巻のうち1巻 京都・知恩院
日本の羅漢図
2024年6月18日(火)~ 7月28日(日)
仏画|2F-2展示室
羅漢図は、インドの高僧を中国で造形化したものです。日本は中国から羅漢図を輸入し、それをお手本としました。平安時代から羅漢信仰は盛んになりましたが、鎌倉時代の禅宗の隆盛以降はさらになじみの深いものとなりました。
羅漢図は、かつての中国人も日本人もこれがインドの偉い坊さんのお姿だと思って描きもし、見てもいたわけです。しかし、今日ほど情報の行き渡っていない時代ですから、実際とはやや異なる違和感のある姿になってしまったわけです。逆に、この現実とのギャップが表現におもしろさを加えているといえます。
重文 十六羅漢像 十六幅のうち 滋賀・大練寺
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 十六羅漢像 12幅 滋賀・大練寺 十六羅漢図屏風 8曲1双
関東水墨画Ⅰ
2024年6月18日(火)~ 7月28日(日)
中世絵画|2F-3展示室
12世紀末、鎌倉に幕府が打ち立てられて武家の都となって以来、京都と並んで早くから禅宗と水墨画が栄えたのが関東地方でした。14世紀には京都を拠点とする室町幕府が成立しますが、鎌倉はなお東国の中心で、関東一帯の武家や寺院はすぐれた文化を保ち続けました。そこで生まれた水墨画が今日、「関東水墨画」と呼びならわされる作品群です。それらは現存する中世水墨画全体のかなりの割合を占め、長い歴史の中で独特の地域色を育んでいます。特に上杉氏や後北条氏、佐竹氏といった強大な戦国大名の存在のもとで15世紀後半~16世紀に絶頂を迎え、祥啓、式部輝忠、雪村といった個性豊かな画家を輩出しました。
花鳥図 祥啓筆 当館
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 白衣観音図 1幅 花鳥図 祥啓筆 1幅 京都国立博物館 花鳥図 玉隠英璵賛、祥啓印 1幅 猿猴図 雪村筆 1幅 鍾馗図 雪村筆 1幅 鴛鴦図 長柳斎筆 1幅 京都・細見美術財団 花鳥図 伝長柳斎筆 1幅 鴨図扇面 石樵昌安筆 1幅 葡萄に栗鼠図扇面 式部輝忠筆 1幅 重文 巌樹遊猿図屏風 式部輝忠筆 6曲1双 京都国立博物館
京都の狩野派―狩野山雪
2024年6月18日(火)~ 7月28日(日)
近世絵画|2F-4展示室
江戸時代、幕府御用絵師となった狩野探幽を筆頭とする一門は江戸狩野と呼ばれ、幕末にいたるまで画壇の中心的存在として活躍しました。これに対し、幕府に仕えることなく京都に留まり、活動を続けた狩野派画家の系統を京狩野といいます。
その京狩野の2代目にあたるのが山雪です。肥前(長崎県)に生まれた山雪は、大坂に移って山楽の門人となり、娘婿として家督を継ぎました。山雪の作品は、理知的かつ明快な画面構成と、時に奇矯とも言える造形性に特色があります。学究肌の人物としても知られ、山雪が草稿を書いた『本朝画史』は、日本で最初の本格的画論・画史書として重要です。
重文 蘭亭曲水図屏風(部分) 狩野山雪筆 京都・隨心院
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 洛外名所図屏風 狩野山雪筆 6曲1双 京都国立博物館 重文 蘭亭曲水図屏風 狩野山雪筆 8曲2双 京都・隨心院 明皇・貴妃図屏風 狩野山雪筆 6曲1隻 京都国立博物館 群馬図襖 狩野山雪筆 4面
来舶清人の絵画
2024年6月18日(火)~ 7月28日(日)
中国絵画|2F-5展示室
「来舶清人」とは、17世紀後半から20世紀初頭、江戸中期から明治にかけて清から日本へ渡来した中国人のうち、とくに詩書画に精通し、文化人として足跡を残した人々のことを指します。彼らの多くは外交の窓口であった長崎に訪れ、日本人と交際し、絵画技法などを伝えました。特筆されるのは、江戸画壇に大きな旋風を起こした沈南蘋や、文人画家に大きな影響を与えた来舶四大家と呼ばれる伊孚九・張秋谷・費漢源・江稼圃などですが、それ以外にも実に多くの清の人々が日本を訪れています。本展示では日本で人気を博した来舶清人の作品をあつめ、近世から近代にいたる日中交流の軌跡をたどります。
万壑松濤図 徐溶筆 当館
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 山水図押絵貼屏風 王寅筆 6曲1双 京都国立博物館 観音菩薩像
逸然性融筆 隠元隆琦賛1幅 京都・萬福寺 梅花山茶游鴨図 沈銓筆 1幅 京都国立博物館 万壑松濤図 徐溶筆 1幅 京都国立博物館
(森岡峻山氏寄贈)松下三賢図 江稼圃筆 1幅 京都国立博物館
(多名賀昭雄氏寄贈)四季花卉図押絵貼屏風 張莘筆 6曲1双 京都国立博物館
(多名賀昭雄氏寄贈)
如来と菩薩
2024年6月18日(火)~ 9月8日(日)
彫刻|1F-1展示室
仏像の種類は如来、菩薩、明王、天に大きく分けることができます。
如来は悟りを開いた「仏」であり、釈迦如来をはじめ、阿弥陀如来、薬師如来など多くの如来がいます。如来は出家者ですので、衣服は原則として衲衣とよばれる1枚の衣のみをまとう姿で造られます。
菩薩は悟りを求めて修行中の存在です。インドの王侯の姿、つまり出家前の姿をしています。菩薩には観音菩薩、地蔵菩薩など数多の種類があり、観音菩薩はさらに十一面観音、千手観音、如意輪観音など、人々の苦しみに応じて変化し衆生を救う存在として、あつい信仰を集めました。多彩な如来と菩薩の姿を紹介します。
重文 薬師如来立像 京都・長源寺
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 薬師如来立像 1躯 京都・長源寺 重文 十一面観音菩薩立像 1躯 京都・妙傳寺 重文 千手観音菩薩立像 1躯 京都・光明寺 重文 如意輪観音半跏像 1躯 京都・廬山寺 地蔵菩薩立像 1躯 京都・常念寺 阿弥陀如来坐像 1躯 京都・心光院 重文 如意輪観音坐像 1躯 京都・透玄寺 重文 地蔵菩薩坐像 1躯 滋賀・御影堂新善光寺 重文 伝観音菩薩・勢至菩薩立像 2躯 京都・清水寺 重文 地蔵菩薩立像 1躯 奈良・秋篠寺 重文 薬師如来立像 1躯 京都・阿弥陀寺 重文 地蔵菩薩坐像 1躯 京都・新町地蔵保存会 重文 菩薩坐像(伝文殊菩薩像・伝普賢菩薩像) 2躯 大阪・清泰寺 重文 釈迦如来立像 1躯 文化庁 十一面観音菩薩立像 1躯 京都・常泰寺 十一面観音菩薩立像 1躯 京都・宝積寺
修理完成記念 特別公開 重要文化財 縹糸威胴丸(はなだいとおどしどうまる)
2024年6月18日(火)~ 8月4日(日)
金工|1F-5展示室
「縹糸威胴丸 兜・大袖付 附旗一旒」は松平定信が編纂した『集古十種』にも収録された名品で、那須与一で有名な那須家に伝来しました。甲冑は金属の部品だけでなく、糸や裂、革、漆など様々な素材を組み合わせた総合芸術です。必ずしも頑丈な材料ばかりではないことから、この胴丸も経年による損傷が激しく、次世代に伝えるためにも修理が不可欠でした。このたびバンク・オブ・アメリカの助成により修理が完成したことを記念して特別公開いたします。
重文 縹糸威胴丸 当館
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 縹糸威胴丸 兜・大袖付 附旗一旒 1領 京都国立博物館
文化財修理の最先端 金属工芸
2024年6月18日(火)~ 8月4日(日)
金工|1F-5展示室
博物館には文化財を次世代へと引き継ぐ重要な使命があります。あまり目にふれることはありませんが、修理はその使命を果たすための重要な機能の一つと認識されています。
この展示では、金属工芸の3つの分野にスポットをあて、鍛造作品の代表である刀剣の研磨。香炉や燈籠といった鋳造作品に対する科学的な処置と伝統技術による復元。さらには特別公開中の重要文化財「縹糸威胴丸」と共に、江戸・明治・昭和・令和各時代の甲冑修理を取り上げながら、様々な素材と技法に合わせた文化財修理の最先端を紹介いたします。
重文 熏韋裹腹巻 大阪・天野山金剛寺
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 刀 銘 長曾禰興里入道乕徹 1口 太刀 銘 有綱 1口 太刀 銘 備州長舩則光/享徳二年八月日 1口 京都国立博物館 刀 無銘(名物島津正宗) 1口 京都国立博物館
(奥田米佛門氏寄贈)太刀 銘 助久 1口 京都国立博物館 短刀 銘 日州住信濃守国廣作/天正十九年二月吉日 1口 京都国立博物館(加藤静允氏寄贈) 薙刀 銘 大和尻懸住則長作/切付銘宮本能登守包則継之 1口 京都国立博物館
(渡辺実氏寄贈)三足香炉 1口 京都国立博物館 鉄燈籠 1基 京都・龍安寺 重文 黒韋肩白糸威胴丸 大袖附 1領 京都・橋弁慶山保存会 重文 白韋威腹巻 1領 大阪・天野山金剛寺 重文 熏韋裹腹巻 1領 大阪・天野山金剛寺 帯金式鋲留甲冑 衝角付冑・頸甲・短甲 1具 京都国立博物館
神々と人々の飲食器
2024年6月18日(火)~ 7月28日(日)
漆工|1F-6展示室
神仏へのお供えもの、儀礼にともなう食事、客人をもてなす宴、お花見や祭礼見物に持参するお弁当などには、心を込めた食器を揃えます。東アジアには漆という天然の優れた塗料があり、これを塗れば、木製品であっても、酸、アルカリ、アルコール、熱などに負けない丈夫な食器を作ることができました。緑豊かな自然界で目を引く鮮やかな朱漆塗りに始まり、海の恵みの貝のかけらや、金銀の粉を用いた手の込んだ飾りなど、季節や場面に応じて漆器が調えられたのです。とっておきの食器を用いる会食を想像しながら、それぞれの趣向をじっくり味わってみてください。
朱漆塗高杯
底部朱漆銘「三輪御社高坏/拾参本内」 当館
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 朱漆天狗盃
遠坂宗仙作 美濃屋製1口 京都国立博物館(稲垣孫一郎氏寄贈) 重文 芦辺桐紋蒔絵懸盤 大中小 各1基 京都・高台寺 重文 芦辺桐紋蒔絵椀 1式 京都・高台寺 重文 芦辺桐紋蒔絵飯器 杓子付 1合 京都・高台寺 道中箸盃
淀藩稲葉家伝来品のうち1具 京都国立博物館(稲葉正輝氏寄贈) 近江八景蒔絵行厨 1具 京都国立博物館
(野村明子氏寄贈)蒔絵皷形行厨 1具 京都・本圀寺 菊水蒔絵行厨 1具 重文 朱漆塗擎子
長禄元年在銘1枚 愛知・真清田神社 重文 朱漆塗入隅折敷
長禄元年在銘3枚 愛知・真清田神社 重文 朱漆塗隅切折敷
長禄元年在銘2枚 愛知・真清田神社 朱漆塗散米衝重 1基 朱漆塗高杯
底部朱漆銘「三輪御社高坏/拾参本内」1基 京都国立博物館 朱漆塗湯桶 1個 菊漆絵瓶子 1口 朱漆塗菊花紋蒔絵指樽
「正徳元年一月新調 加茂大社」蒔絵銘1基 京都国立博物館
(奥村重兵衛氏寄贈)蓬萊文提子 1口 京都・曼殊院 淀川名所蒔絵七ツ盃 1組 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)浪蒔絵膳椀具
田中合名会社製30人前のうち 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)扇流し蒔絵吸物椀 20客のうち 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)扇流し蒔絵吸物膳 20基のうち 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)
同時開催の名品ギャラリー特別展観覧料が必要
茶の湯の道具 茶入
2024年6月25日(火)~ 9月8日(日)
陶磁|3F-1展示室
茶の湯の道具のなかで、抹茶をいれるやきものを茶入と呼んでいます。小さな壺状の形状をしていますが、茶席における存在感は、茶碗や水指などにもまさるものがあります。中国で焼かれたものは「唐物」、日本で焼かれたものは「和物」と呼び分けられ、古くから唐物を珍重してきました。茶入を鑑賞する際には、産地、形が基本となり、加えて釉流れの景色も見どころとなっています。また、付属する仕覆や牙蓋、盆や銘も楽しみの魅力の一つです。今回はそうした茶入の魅力についてご紹介します。
唐物肩衝茶入 銘 残月 文化庁
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 唐物肩衝茶入 銘 残月 1口 文化庁 唐物文琳茶入 酸漿文琳 1口 株式会社ヤングアート 餓鬼腹茶入 1口 京都・本圀寺 瀬戸肩衝茶入 銘 泡沫
瀬戸窯1口 瀬戸肩衝茶入 銘 古木 1口 瀬戸肩衝茶入
瀬戸窯1口 京都国立博物館 褐釉四方茶入
野々村仁清作1口 京都国立博物館 薩摩瓢形茶入 1口 備前肩衝茶入
備前窯1口 信楽写肩衝茶入 銘 皆奈瀬
初代清水六兵衛作1合 京都国立博物館
日本と東洋のやきもの
2024年6月25日(火)~ 9月8日(日)
陶磁|3F-1展示室
やきものは鑑賞するだけでなく、食器や日常の調度品などに多く用いられており、私たちにとって身近な工芸品といえます。特に東アジア各地では、文様や形、色に至るまで多種多様なものが作られ、その用途も幅広いものです。また、やきものは産地により、磁器や陶器といった材質や、土や釉薬の原料、装飾や焼成の技術に強い個性を持っています。
日本と中国、朝鮮半島を中心に、東アジア地域でつくられたやきものの個性やその魅力について紹介します。
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 色絵若松図茶壺
野々村仁清作1口 文化庁 重文 銹絵水仙文茶碗
野々村仁清作1口 京都・天寧寺 色絵栄花物語冊子形硯箱 1口 京都国立博物館 銹絵染付桐文菱香合 1合 銹絵染付蔦文茶碗
粟田口印1口 色絵古裂文食籠
永樂和全作1合 京都国立博物館 白磁毘沙門天坐像
初代伊東陶山作1躯 京都・両足院 華南三彩唐花唐草文五耳壺 1口 京都国立博物館 古染付写花鳥文芋頭水指
奥田頴川作1口 京都・大中院 御本写立鶴文茶碗
仁阿弥道八(二代高橋道八)作1口 京都・正伝永源院 宋胡録写白釉鉄絵茶碗
永樂保全作1口 京都国立博物館
(鴻池善右衛門氏寄贈)染付名花十友図三段重箱
青木木米作1合 京都国立博物館 鉄砂地色絵梅文瓢形徳利 1口 京都・青龍寺 色絵氷裂文角皿
尾形乾山作5枚 京都国立博物館
埴輪の人物と動物
2024年6月25日(火)~ 9月8日(日)
考古|3F-2展示室
埴輪の起源は、弥生時代終わり頃の墳墓に置かれた壺とそれを載せる大型器台にあります。3世紀後半にまず、壺形埴輪・円筒埴輪、次いで朝顔形埴輪が成立し、4世紀には家・蓋・甲冑形などの器財埴輪が現われました。5世紀には馬形と巫女形などの埴輪も加わり、やがて多様な人物・動物埴輪が出現しました。
このように、次第に種類が増加した形象埴輪は、葬送儀礼にかかわるさまざまな道具や場面を表現したものと考えられています。
今回は人物・動物形埴輪を中心に、円筒埴輪・朝顔形埴輪や器財埴輪なども併せて展示します。さまざまな埴輪のもつ表現の豊かさに触れていただければ幸いです。
埴輪 盾持人
徳島県小松島市田浦町字前山出土 当館
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 埴輪 馬
伝茨城県旧筑波郡出土1個 埴輪 水鳥
出土地不明1個 重美 埴輪 鍬を担ぐ男子
伝群馬県太田市脇屋町出土1個 京都国立博物館 埴輪 盾持人
徳島県小松島市田浦町字前山出土1個 京都国立博物館 円筒埴輪
茨城県猿島郡五霞町小手指伊勢塚古墳出土1個 京都国立博物館 埴輪 盾持人
出土地不明1個 京都国立博物館 朝顔形埴輪
出土地不明1個 京都国立博物館 須恵器 脚付装飾壺
兵庫県たつの市西宮山古墳出土1個 京都国立博物館 石見型盾形埴輪
兵庫県たつの市西宮山古墳出土1個 京都国立博物館 埴輪 帽子をかぶる男子
出土地不明1個 京都国立博物館 埴輪 男子頭部
神奈川県鎌倉市由比ガ浜釆女塚出土1個 京都国立博物館 埴輪 顎ひげの男子
伝茨城県旧行方郡出土1個 埴輪 まげを結う女子頭部
伝埼玉県児玉郡神川町出土1個 土製模造品(人形・馬形)
埼玉県深谷市狢山(今泉)祭祀遺跡出土2個 京都国立博物館 須恵器 鳥形装飾
兵庫県たつの市西宮山古墳出土1個 京都国立博物館 埴輪集成図鑑 3冊 家形埴輪片
兵庫県たつの市西宮山古墳出土1個 京都国立博物館 埴輪 家(堅魚木)
兵庫県たつの市 西宮山古墳出土1個 京都国立博物館 蓋形埴輪片
兵庫県たつの市西宮山古墳出土1個 京都国立博物館 石見型盾形埴輪片
兵庫県たつの市西宮山古墳出土1個 京都国立博物館 円筒埴輪片
兵庫県たつの市西宮山古墳出土1個 京都国立博物館 朝顔形埴輪片
兵庫県たつの市西宮山古墳出土1個 京都国立博物館 埴輪 馬頭部
伝群馬県伊勢崎市付近出土1個
日本の考古資料
2024年6月25日(火)~ 9月8日(日)
考古|3F-2展示室
日本の歴史をさまざまな考古資料からご紹介します。考古資料の多くは遺跡から出土したものです。祀りや儀式などに使う特別な道具もあれば、当時の人々が日常的に使っていた品々もあります。考古の展示を通して、その時代を生きた人々の暮らしや想いを身近に感じていただければと思います。
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 深鉢
岩手県出土1個 深鉢
長野県飯田市風越遺跡出土1個 浅鉢
出土地不明1個 有孔鍔付土器
出土地不明1個 京都国立博物館 硬玉(ヒスイ)製大珠
出土地不明2個 打製石器(石鏃・石錐・石匙ほか)
日本各地出土1括 磨製石斧
日本各地出土1括 京都国立博物館 注口土器
出土地不明1個 壺
青森県つがる市亀ヶ岡遺跡出土1個 京都国立博物館 台付鉢
青森県出土1個 京都国立博物館 注口土器
青森県出土2個 京都国立博物館 遮光器土偶
出土地不明1括 京都国立博物館 御物石器
奈良市大森町出土1個 京都国立博物館 壺形土器
広島県山県郡北広島町川井出土1個 重文 丹塗細頸壺
北部九州出土1個 文化庁 石鏃
西日本各地出土1括 石剣
西日本各地出土1括 石包丁
西日本各地出土1括 磨製石斧
西日本各地出土1括 弥生土器
大阪府柏原市船橋遺跡出土5個 京都国立博物館 手焙形土器
出土地不明1個 京都国立博物館 須恵器 台付広口壺
兵庫県たつの市西宮山古墳出土1個 京都国立博物館 銅剣
大分県大分市浜出土2口 京都国立博物館 銅戈
熊本県菊池郡大津町真木西都留出土2口 京都国立博物館 銅矛
大分県臼杵市下北津留坊主山出土1口 京都国立博物館 重文 銅鐸
京都府与謝郡与謝野町比丘尼城出土1口 京都・梅林寺 重文 富雄丸山古墳出土品
奈良市富雄丸山古墳出土1括 京都国立博物館 須恵器 壺結合型器台
兵庫県たつの市西宮山古墳出土1個 京都国立博物館 須恵器 脚付子持壺
兵庫県たつの市西宮山古墳出土1個 京都国立博物館 素弁十葉蓮華文軒丸瓦
奈良県高市郡明日香村飛鳥寺出土1個 京都国立博物館 素弁十葉蓮華文軒丸瓦
京都市北区北野廃寺出土1個 単弁八葉蓮華文軒丸瓦
奈良県桜井市吉備池廃寺出土1個 複弁八葉蓮華文軒丸瓦
京都府相楽郡精華町里廃寺出土1個 複弁八葉蓮華文軒丸瓦
京都市伏見区法琳寺跡出土1個 三重弧文軒平瓦
京都市伏見区法琳寺跡出土1個 蓮華文方形軒瓦
滋賀県大津市南滋賀廃寺出土1個 重弁八葉蓮華文軒丸瓦
滋賀県愛知郡愛荘町軽野塔ノ塚廃寺跡出土1個 波状重弧文軒平瓦
滋賀県愛知郡愛荘町軽野塔ノ塚廃寺跡出土1個 単弁八葉蓮華文軒丸瓦
奈良県桜井市山田寺跡出土1個 京都国立博物館 複弁八葉蓮華文軒丸瓦
京都府木津川市恭仁宮跡出土1個 京都国立博物館 均整唐草文軒平瓦
奈良市平城宮跡出土1個 重圏文軒丸瓦
大阪市中央区難波宮跡出土1個 重郭文軒平瓦
京都市上京区竹屋町出土1個 人面墨書土器
大阪府東大阪市近江堂出土1個 土馬
奈良県出土2個 京都国立博物館ほか 百万塔 2個 京都国立博物館 緑釉蓮華文軒丸瓦
京都市平安宮跡出土1個 重文 緑釉唐草文軒平瓦
京都市平安宮跡出土1個 京都国立博物館 鬼瓦
京都市平安宮豊楽院跡出土1個 鳳凰文鴟尾
京都市左京区栗栖野瓦窯出土1個 軒丸瓦・軒平瓦
京都市上京区法成寺跡出土2個 京都府立鴨沂高等学校 緑釉瓦(破片)
京都市上京区法成寺跡出土4個 京都国立博物館 重文 青磁水注
京都府宇治市木幡出土1個 京都国立博物館 青磁輪花碗(破片)
伝京都府宇治市木幡出土1個 京都国立博物館 宝相華文軒丸瓦
京都府宇治市平等院出土1個 京都国立博物館 忍冬唐草文軒平瓦
京都府宇治市平等院出土1個 京都国立博物館 国宝 金銅経箱 猫脚台付
奈良県吉野郡天川村金峯山経塚出土
(6月25日~7月28日、9月3日~8日展示予定)1合 奈良・金峯山寺 国宝 金銅藤原道長経筒
奈良県吉野郡天川村金峯山経塚出土
(7月30日~8月18日展示予定)1口 奈良・金峯神社 国宝 金銀鍍宝相華文経箱
滋賀県大津市坂本 延暦寺横川出土
(8月20日~9月1日展示予定)1合 滋賀・延暦寺 重文 山城国花背別所経塚出土品
京都市左京区花脊別所町出土1括 文化庁 伊良湖瓦窯跡出土品 一括のうち
愛知県田原市渥美町伊良湖瓦窯跡出土1括のうち 京都国立博物館 重文 金銅三角五輪塔 1基 滋賀・胡宮神社
国宝 法然上人絵伝Ⅰ
2024年6月18日(火)~ 7月28日(日)
絵巻|2F-1展示室
本年は法然(1133~1212)が承安5年(1175)に浄土宗を開宗して850年という記念すべき年にあたります。当館でも、浄土宗の歴史をたどる特別展「法然と極楽浄土」を10月8日~12月1日に開催いたします。このプレ企画として、総本山知恩院秘蔵の国宝「法然上人絵伝」(法然上人行状絵図)の中から、あまり公開される機会のない巻をご紹介します。全48巻におよぶ法然の伝記絵巻の決定版、この機会にじっくりご覧ください。また特別展では、重要な場面を収録した巻が出陳されますので、ぜひご来場ください。
国宝 法然上人絵伝 巻第三十八(部分) 京都・知恩院
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 国宝 法然上人絵伝 巻第二 48巻のうち1巻 京都・知恩院 国宝 法然上人絵伝 巻第十八 48巻のうち1巻 京都・知恩院 国宝 法然上人絵伝 巻第三十八 48巻のうち1巻 京都・知恩院
日本の羅漢図
2024年6月18日(火)~ 7月28日(日)
仏画|2F-2展示室
羅漢図は、インドの高僧を中国で造形化したものです。日本は中国から羅漢図を輸入し、それをお手本としました。平安時代から羅漢信仰は盛んになりましたが、鎌倉時代の禅宗の隆盛以降はさらになじみの深いものとなりました。
羅漢図は、かつての中国人も日本人もこれがインドの偉い坊さんのお姿だと思って描きもし、見てもいたわけです。しかし、今日ほど情報の行き渡っていない時代ですから、実際とはやや異なる違和感のある姿になってしまったわけです。逆に、この現実とのギャップが表現におもしろさを加えているといえます。
重文 十六羅漢像 十六幅のうち 滋賀・大練寺
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 十六羅漢像 12幅 滋賀・大練寺 十六羅漢図屏風 8曲1双
関東水墨画Ⅰ
2024年6月18日(火)~ 7月28日(日)
中世絵画|2F-3展示室
12世紀末、鎌倉に幕府が打ち立てられて武家の都となって以来、京都と並んで早くから禅宗と水墨画が栄えたのが関東地方でした。14世紀には京都を拠点とする室町幕府が成立しますが、鎌倉はなお東国の中心で、関東一帯の武家や寺院はすぐれた文化を保ち続けました。そこで生まれた水墨画が今日、「関東水墨画」と呼びならわされる作品群です。それらは現存する中世水墨画全体のかなりの割合を占め、長い歴史の中で独特の地域色を育んでいます。特に上杉氏や後北条氏、佐竹氏といった強大な戦国大名の存在のもとで15世紀後半~16世紀に絶頂を迎え、祥啓、式部輝忠、雪村といった個性豊かな画家を輩出しました。
花鳥図 祥啓筆 当館
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 白衣観音図 1幅 花鳥図 祥啓筆 1幅 京都国立博物館 花鳥図 玉隠英璵賛、祥啓印 1幅 猿猴図 雪村筆 1幅 鍾馗図 雪村筆 1幅 鴛鴦図 長柳斎筆 1幅 京都・細見美術財団 花鳥図 伝長柳斎筆 1幅 鴨図扇面 石樵昌安筆 1幅 葡萄に栗鼠図扇面 式部輝忠筆 1幅 重文 巌樹遊猿図屏風 式部輝忠筆 6曲1双 京都国立博物館
京都の狩野派―狩野山雪
2024年6月18日(火)~ 7月28日(日)
近世絵画|2F-4展示室
江戸時代、幕府御用絵師となった狩野探幽を筆頭とする一門は江戸狩野と呼ばれ、幕末にいたるまで画壇の中心的存在として活躍しました。これに対し、幕府に仕えることなく京都に留まり、活動を続けた狩野派画家の系統を京狩野といいます。
その京狩野の2代目にあたるのが山雪です。肥前(長崎県)に生まれた山雪は、大坂に移って山楽の門人となり、娘婿として家督を継ぎました。山雪の作品は、理知的かつ明快な画面構成と、時に奇矯とも言える造形性に特色があります。学究肌の人物としても知られ、山雪が草稿を書いた『本朝画史』は、日本で最初の本格的画論・画史書として重要です。
重文 蘭亭曲水図屏風(部分) 狩野山雪筆 京都・隨心院
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 洛外名所図屏風 狩野山雪筆 6曲1双 京都国立博物館 重文 蘭亭曲水図屏風 狩野山雪筆 8曲2双 京都・隨心院 明皇・貴妃図屏風 狩野山雪筆 6曲1隻 京都国立博物館 群馬図襖 狩野山雪筆 4面
来舶清人の絵画
2024年6月18日(火)~ 7月28日(日)
中国絵画|2F-5展示室
「来舶清人」とは、17世紀後半から20世紀初頭、江戸中期から明治にかけて清から日本へ渡来した中国人のうち、とくに詩書画に精通し、文化人として足跡を残した人々のことを指します。彼らの多くは外交の窓口であった長崎に訪れ、日本人と交際し、絵画技法などを伝えました。特筆されるのは、江戸画壇に大きな旋風を起こした沈南蘋や、文人画家に大きな影響を与えた来舶四大家と呼ばれる伊孚九・張秋谷・費漢源・江稼圃などですが、それ以外にも実に多くの清の人々が日本を訪れています。本展示では日本で人気を博した来舶清人の作品をあつめ、近世から近代にいたる日中交流の軌跡をたどります。
万壑松濤図 徐溶筆 当館
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 山水図押絵貼屏風 王寅筆 6曲1双 京都国立博物館 観音菩薩像
逸然性融筆 隠元隆琦賛1幅 京都・萬福寺 梅花山茶游鴨図 沈銓筆 1幅 京都国立博物館 万壑松濤図 徐溶筆 1幅 京都国立博物館
(森岡峻山氏寄贈)松下三賢図 江稼圃筆 1幅 京都国立博物館
(多名賀昭雄氏寄贈)四季花卉図押絵貼屏風 張莘筆 6曲1双 京都国立博物館
(多名賀昭雄氏寄贈)
如来と菩薩
2024年6月18日(火)~ 9月8日(日)
彫刻|1F-1展示室
仏像の種類は如来、菩薩、明王、天に大きく分けることができます。
如来は悟りを開いた「仏」であり、釈迦如来をはじめ、阿弥陀如来、薬師如来など多くの如来がいます。如来は出家者ですので、衣服は原則として衲衣とよばれる1枚の衣のみをまとう姿で造られます。
菩薩は悟りを求めて修行中の存在です。インドの王侯の姿、つまり出家前の姿をしています。菩薩には観音菩薩、地蔵菩薩など数多の種類があり、観音菩薩はさらに十一面観音、千手観音、如意輪観音など、人々の苦しみに応じて変化し衆生を救う存在として、あつい信仰を集めました。多彩な如来と菩薩の姿を紹介します。
重文 薬師如来立像 京都・長源寺
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 薬師如来立像 1躯 京都・長源寺 重文 十一面観音菩薩立像 1躯 京都・妙傳寺 重文 千手観音菩薩立像 1躯 京都・光明寺 重文 如意輪観音半跏像 1躯 京都・廬山寺 地蔵菩薩立像 1躯 京都・常念寺 阿弥陀如来坐像 1躯 京都・心光院 重文 如意輪観音坐像 1躯 京都・透玄寺 重文 地蔵菩薩坐像 1躯 滋賀・御影堂新善光寺 重文 伝観音菩薩・勢至菩薩立像 2躯 京都・清水寺 重文 地蔵菩薩立像 1躯 奈良・秋篠寺 重文 薬師如来立像 1躯 京都・阿弥陀寺 重文 地蔵菩薩坐像 1躯 京都・新町地蔵保存会 重文 菩薩坐像(伝文殊菩薩像・伝普賢菩薩像) 2躯 大阪・清泰寺 重文 釈迦如来立像 1躯 文化庁 十一面観音菩薩立像 1躯 京都・常泰寺 十一面観音菩薩立像 1躯 京都・宝積寺
修理完成記念 特別公開 重要文化財 縹糸威胴丸(はなだいとおどしどうまる)
2024年6月18日(火)~ 8月4日(日)
金工|1F-5展示室
「縹糸威胴丸 兜・大袖付 附旗一旒」は松平定信が編纂した『集古十種』にも収録された名品で、那須与一で有名な那須家に伝来しました。甲冑は金属の部品だけでなく、糸や裂、革、漆など様々な素材を組み合わせた総合芸術です。必ずしも頑丈な材料ばかりではないことから、この胴丸も経年による損傷が激しく、次世代に伝えるためにも修理が不可欠でした。このたびバンク・オブ・アメリカの助成により修理が完成したことを記念して特別公開いたします。
重文 縹糸威胴丸 当館
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 縹糸威胴丸 兜・大袖付 附旗一旒 1領 京都国立博物館
文化財修理の最先端 金属工芸
2024年6月18日(火)~ 8月4日(日)
金工|1F-5展示室
博物館には文化財を次世代へと引き継ぐ重要な使命があります。あまり目にふれることはありませんが、修理はその使命を果たすための重要な機能の一つと認識されています。
この展示では、金属工芸の3つの分野にスポットをあて、鍛造作品の代表である刀剣の研磨。香炉や燈籠といった鋳造作品に対する科学的な処置と伝統技術による復元。さらには特別公開中の重要文化財「縹糸威胴丸」と共に、江戸・明治・昭和・令和各時代の甲冑修理を取り上げながら、様々な素材と技法に合わせた文化財修理の最先端を紹介いたします。
重文 熏韋裹腹巻 大阪・天野山金剛寺
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 刀 銘 長曾禰興里入道乕徹 1口 太刀 銘 有綱 1口 太刀 銘 備州長舩則光/享徳二年八月日 1口 京都国立博物館 刀 無銘(名物島津正宗) 1口 京都国立博物館
(奥田米佛門氏寄贈)太刀 銘 助久 1口 京都国立博物館 短刀 銘 日州住信濃守国廣作/天正十九年二月吉日 1口 京都国立博物館(加藤静允氏寄贈) 薙刀 銘 大和尻懸住則長作/切付銘宮本能登守包則継之 1口 京都国立博物館
(渡辺実氏寄贈)三足香炉 1口 京都国立博物館 鉄燈籠 1基 京都・龍安寺 重文 黒韋肩白糸威胴丸 大袖附 1領 京都・橋弁慶山保存会 重文 白韋威腹巻 1領 大阪・天野山金剛寺 重文 熏韋裹腹巻 1領 大阪・天野山金剛寺 帯金式鋲留甲冑 衝角付冑・頸甲・短甲 1具 京都国立博物館
神々と人々の飲食器
2024年6月18日(火)~ 7月28日(日)
漆工|1F-6展示室
神仏へのお供えもの、儀礼にともなう食事、客人をもてなす宴、お花見や祭礼見物に持参するお弁当などには、心を込めた食器を揃えます。東アジアには漆という天然の優れた塗料があり、これを塗れば、木製品であっても、酸、アルカリ、アルコール、熱などに負けない丈夫な食器を作ることができました。緑豊かな自然界で目を引く鮮やかな朱漆塗りに始まり、海の恵みの貝のかけらや、金銀の粉を用いた手の込んだ飾りなど、季節や場面に応じて漆器が調えられたのです。とっておきの食器を用いる会食を想像しながら、それぞれの趣向をじっくり味わってみてください。
朱漆塗高杯
底部朱漆銘「三輪御社高坏/拾参本内」 当館
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 朱漆天狗盃
遠坂宗仙作 美濃屋製1口 京都国立博物館(稲垣孫一郎氏寄贈) 重文 芦辺桐紋蒔絵懸盤 大中小 各1基 京都・高台寺 重文 芦辺桐紋蒔絵椀 1式 京都・高台寺 重文 芦辺桐紋蒔絵飯器 杓子付 1合 京都・高台寺 道中箸盃
淀藩稲葉家伝来品のうち1具 京都国立博物館(稲葉正輝氏寄贈) 近江八景蒔絵行厨 1具 京都国立博物館
(野村明子氏寄贈)蒔絵皷形行厨 1具 京都・本圀寺 菊水蒔絵行厨 1具 重文 朱漆塗擎子
長禄元年在銘1枚 愛知・真清田神社 重文 朱漆塗入隅折敷
長禄元年在銘3枚 愛知・真清田神社 重文 朱漆塗隅切折敷
長禄元年在銘2枚 愛知・真清田神社 朱漆塗散米衝重 1基 朱漆塗高杯
底部朱漆銘「三輪御社高坏/拾参本内」1基 京都国立博物館 朱漆塗湯桶 1個 菊漆絵瓶子 1口 朱漆塗菊花紋蒔絵指樽
「正徳元年一月新調 加茂大社」蒔絵銘1基 京都国立博物館
(奥村重兵衛氏寄贈)蓬萊文提子 1口 京都・曼殊院 淀川名所蒔絵七ツ盃 1組 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)浪蒔絵膳椀具
田中合名会社製30人前のうち 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)扇流し蒔絵吸物椀 20客のうち 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)扇流し蒔絵吸物膳 20基のうち 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)
同時開催の名品ギャラリー特別展観覧料が必要
茶の湯の道具 茶入
2024年6月25日(火)~ 9月8日(日)
陶磁|3F-1展示室
茶の湯の道具のなかで、抹茶をいれるやきものを茶入と呼んでいます。小さな壺状の形状をしていますが、茶席における存在感は、茶碗や水指などにもまさるものがあります。中国で焼かれたものは「唐物」、日本で焼かれたものは「和物」と呼び分けられ、古くから唐物を珍重してきました。茶入を鑑賞する際には、産地、形が基本となり、加えて釉流れの景色も見どころとなっています。また、付属する仕覆や牙蓋、盆や銘も楽しみの魅力の一つです。今回はそうした茶入の魅力についてご紹介します。
唐物肩衝茶入 銘 残月 文化庁
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 唐物肩衝茶入 銘 残月 1口 文化庁 唐物文琳茶入 酸漿文琳 1口 株式会社ヤングアート 餓鬼腹茶入 1口 京都・本圀寺 瀬戸肩衝茶入 銘 泡沫
瀬戸窯1口 瀬戸肩衝茶入 銘 古木 1口 瀬戸肩衝茶入
瀬戸窯1口 京都国立博物館 褐釉四方茶入
野々村仁清作1口 京都国立博物館 薩摩瓢形茶入 1口 備前肩衝茶入
備前窯1口 信楽写肩衝茶入 銘 皆奈瀬
初代清水六兵衛作1合 京都国立博物館
日本と東洋のやきもの
2024年6月25日(火)~ 9月8日(日)
陶磁|3F-1展示室
やきものは鑑賞するだけでなく、食器や日常の調度品などに多く用いられており、私たちにとって身近な工芸品といえます。特に東アジア各地では、文様や形、色に至るまで多種多様なものが作られ、その用途も幅広いものです。また、やきものは産地により、磁器や陶器といった材質や、土や釉薬の原料、装飾や焼成の技術に強い個性を持っています。
日本と中国、朝鮮半島を中心に、東アジア地域でつくられたやきものの個性やその魅力について紹介します。
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 色絵若松図茶壺
野々村仁清作1口 文化庁 重文 銹絵水仙文茶碗
野々村仁清作1口 京都・天寧寺 色絵栄花物語冊子形硯箱 1口 京都国立博物館 銹絵染付桐文菱香合 1合 銹絵染付蔦文茶碗
粟田口印1口 色絵古裂文食籠
永樂和全作1合 京都国立博物館 白磁毘沙門天坐像
初代伊東陶山作1躯 京都・両足院 華南三彩唐花唐草文五耳壺 1口 京都国立博物館 古染付写花鳥文芋頭水指
奥田頴川作1口 京都・大中院 御本写立鶴文茶碗
仁阿弥道八(二代高橋道八)作1口 京都・正伝永源院 宋胡録写白釉鉄絵茶碗
永樂保全作1口 京都国立博物館
(鴻池善右衛門氏寄贈)染付名花十友図三段重箱
青木木米作1合 京都国立博物館 鉄砂地色絵梅文瓢形徳利 1口 京都・青龍寺 色絵氷裂文角皿
尾形乾山作5枚 京都国立博物館
埴輪の人物と動物
2024年6月25日(火)~ 9月8日(日)
考古|3F-2展示室
埴輪の起源は、弥生時代終わり頃の墳墓に置かれた壺とそれを載せる大型器台にあります。3世紀後半にまず、壺形埴輪・円筒埴輪、次いで朝顔形埴輪が成立し、4世紀には家・蓋・甲冑形などの器財埴輪が現われました。5世紀には馬形と巫女形などの埴輪も加わり、やがて多様な人物・動物埴輪が出現しました。
このように、次第に種類が増加した形象埴輪は、葬送儀礼にかかわるさまざまな道具や場面を表現したものと考えられています。
今回は人物・動物形埴輪を中心に、円筒埴輪・朝顔形埴輪や器財埴輪なども併せて展示します。さまざまな埴輪のもつ表現の豊かさに触れていただければ幸いです。
埴輪 盾持人
徳島県小松島市田浦町字前山出土 当館
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 埴輪 馬
伝茨城県旧筑波郡出土1個 埴輪 水鳥
出土地不明1個 重美 埴輪 鍬を担ぐ男子
伝群馬県太田市脇屋町出土1個 京都国立博物館 埴輪 盾持人
徳島県小松島市田浦町字前山出土1個 京都国立博物館 円筒埴輪
茨城県猿島郡五霞町小手指伊勢塚古墳出土1個 京都国立博物館 埴輪 盾持人
出土地不明1個 京都国立博物館 朝顔形埴輪
出土地不明1個 京都国立博物館 須恵器 脚付装飾壺
兵庫県たつの市西宮山古墳出土1個 京都国立博物館 石見型盾形埴輪
兵庫県たつの市西宮山古墳出土1個 京都国立博物館 埴輪 帽子をかぶる男子
出土地不明1個 京都国立博物館 埴輪 男子頭部
神奈川県鎌倉市由比ガ浜釆女塚出土1個 京都国立博物館 埴輪 顎ひげの男子
伝茨城県旧行方郡出土1個 埴輪 まげを結う女子頭部
伝埼玉県児玉郡神川町出土1個 土製模造品(人形・馬形)
埼玉県深谷市狢山(今泉)祭祀遺跡出土2個 京都国立博物館 須恵器 鳥形装飾
兵庫県たつの市西宮山古墳出土1個 京都国立博物館 埴輪集成図鑑 3冊 家形埴輪片
兵庫県たつの市西宮山古墳出土1個 京都国立博物館 埴輪 家(堅魚木)
兵庫県たつの市 西宮山古墳出土1個 京都国立博物館 蓋形埴輪片
兵庫県たつの市西宮山古墳出土1個 京都国立博物館 石見型盾形埴輪片
兵庫県たつの市西宮山古墳出土1個 京都国立博物館 円筒埴輪片
兵庫県たつの市西宮山古墳出土1個 京都国立博物館 朝顔形埴輪片
兵庫県たつの市西宮山古墳出土1個 京都国立博物館 埴輪 馬頭部
伝群馬県伊勢崎市付近出土1個
日本の考古資料
2024年6月25日(火)~ 9月8日(日)
考古|3F-2展示室
日本の歴史をさまざまな考古資料からご紹介します。考古資料の多くは遺跡から出土したものです。祀りや儀式などに使う特別な道具もあれば、当時の人々が日常的に使っていた品々もあります。考古の展示を通して、その時代を生きた人々の暮らしや想いを身近に感じていただければと思います。
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 深鉢
岩手県出土1個 深鉢
長野県飯田市風越遺跡出土1個 浅鉢
出土地不明1個 有孔鍔付土器
出土地不明1個 京都国立博物館 硬玉(ヒスイ)製大珠
出土地不明2個 打製石器(石鏃・石錐・石匙ほか)
日本各地出土1括 磨製石斧
日本各地出土1括 京都国立博物館 注口土器
出土地不明1個 壺
青森県つがる市亀ヶ岡遺跡出土1個 京都国立博物館 台付鉢
青森県出土1個 京都国立博物館 注口土器
青森県出土2個 京都国立博物館 遮光器土偶
出土地不明1括 京都国立博物館 御物石器
奈良市大森町出土1個 京都国立博物館 壺形土器
広島県山県郡北広島町川井出土1個 重文 丹塗細頸壺
北部九州出土1個 文化庁 石鏃
西日本各地出土1括 石剣
西日本各地出土1括 石包丁
西日本各地出土1括 磨製石斧
西日本各地出土1括 弥生土器
大阪府柏原市船橋遺跡出土5個 京都国立博物館 手焙形土器
出土地不明1個 京都国立博物館 須恵器 台付広口壺
兵庫県たつの市西宮山古墳出土1個 京都国立博物館 銅剣
大分県大分市浜出土2口 京都国立博物館 銅戈
熊本県菊池郡大津町真木西都留出土2口 京都国立博物館 銅矛
大分県臼杵市下北津留坊主山出土1口 京都国立博物館 重文 銅鐸
京都府与謝郡与謝野町比丘尼城出土1口 京都・梅林寺 重文 富雄丸山古墳出土品
奈良市富雄丸山古墳出土1括 京都国立博物館 須恵器 壺結合型器台
兵庫県たつの市西宮山古墳出土1個 京都国立博物館 須恵器 脚付子持壺
兵庫県たつの市西宮山古墳出土1個 京都国立博物館 素弁十葉蓮華文軒丸瓦
奈良県高市郡明日香村飛鳥寺出土1個 京都国立博物館 素弁十葉蓮華文軒丸瓦
京都市北区北野廃寺出土1個 単弁八葉蓮華文軒丸瓦
奈良県桜井市吉備池廃寺出土1個 複弁八葉蓮華文軒丸瓦
京都府相楽郡精華町里廃寺出土1個 複弁八葉蓮華文軒丸瓦
京都市伏見区法琳寺跡出土1個 三重弧文軒平瓦
京都市伏見区法琳寺跡出土1個 蓮華文方形軒瓦
滋賀県大津市南滋賀廃寺出土1個 重弁八葉蓮華文軒丸瓦
滋賀県愛知郡愛荘町軽野塔ノ塚廃寺跡出土1個 波状重弧文軒平瓦
滋賀県愛知郡愛荘町軽野塔ノ塚廃寺跡出土1個 単弁八葉蓮華文軒丸瓦
奈良県桜井市山田寺跡出土1個 京都国立博物館 複弁八葉蓮華文軒丸瓦
京都府木津川市恭仁宮跡出土1個 京都国立博物館 均整唐草文軒平瓦
奈良市平城宮跡出土1個 重圏文軒丸瓦
大阪市中央区難波宮跡出土1個 重郭文軒平瓦
京都市上京区竹屋町出土1個 人面墨書土器
大阪府東大阪市近江堂出土1個 土馬
奈良県出土2個 京都国立博物館ほか 百万塔 2個 京都国立博物館 緑釉蓮華文軒丸瓦
京都市平安宮跡出土1個 重文 緑釉唐草文軒平瓦
京都市平安宮跡出土1個 京都国立博物館 鬼瓦
京都市平安宮豊楽院跡出土1個 鳳凰文鴟尾
京都市左京区栗栖野瓦窯出土1個 軒丸瓦・軒平瓦
京都市上京区法成寺跡出土2個 京都府立鴨沂高等学校 緑釉瓦(破片)
京都市上京区法成寺跡出土4個 京都国立博物館 重文 青磁水注
京都府宇治市木幡出土1個 京都国立博物館 青磁輪花碗(破片)
伝京都府宇治市木幡出土1個 京都国立博物館 宝相華文軒丸瓦
京都府宇治市平等院出土1個 京都国立博物館 忍冬唐草文軒平瓦
京都府宇治市平等院出土1個 京都国立博物館 国宝 金銅経箱 猫脚台付
奈良県吉野郡天川村金峯山経塚出土
(6月25日~7月28日、9月3日~8日展示予定)1合 奈良・金峯山寺 国宝 金銅藤原道長経筒
奈良県吉野郡天川村金峯山経塚出土
(7月30日~8月18日展示予定)1口 奈良・金峯神社 国宝 金銀鍍宝相華文経箱
滋賀県大津市坂本 延暦寺横川出土
(8月20日~9月1日展示予定)1合 滋賀・延暦寺 重文 山城国花背別所経塚出土品
京都市左京区花脊別所町出土1括 文化庁 伊良湖瓦窯跡出土品 一括のうち
愛知県田原市渥美町伊良湖瓦窯跡出土1括のうち 京都国立博物館 重文 金銅三角五輪塔 1基 滋賀・胡宮神社
国宝 法然上人絵伝Ⅰ
2024年6月18日(火)~ 7月28日(日)
絵巻|2F-1展示室
本年は法然(1133~1212)が承安5年(1175)に浄土宗を開宗して850年という記念すべき年にあたります。当館でも、浄土宗の歴史をたどる特別展「法然と極楽浄土」を10月8日~12月1日に開催いたします。このプレ企画として、総本山知恩院秘蔵の国宝「法然上人絵伝」(法然上人行状絵図)の中から、あまり公開される機会のない巻をご紹介します。全48巻におよぶ法然の伝記絵巻の決定版、この機会にじっくりご覧ください。また特別展では、重要な場面を収録した巻が出陳されますので、ぜひご来場ください。
国宝 法然上人絵伝 巻第三十八(部分) 京都・知恩院
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 国宝 法然上人絵伝 巻第二 48巻のうち1巻 京都・知恩院 国宝 法然上人絵伝 巻第十八 48巻のうち1巻 京都・知恩院 国宝 法然上人絵伝 巻第三十八 48巻のうち1巻 京都・知恩院
日本の羅漢図
2024年6月18日(火)~ 7月28日(日)
仏画|2F-2展示室
羅漢図は、インドの高僧を中国で造形化したものです。日本は中国から羅漢図を輸入し、それをお手本としました。平安時代から羅漢信仰は盛んになりましたが、鎌倉時代の禅宗の隆盛以降はさらになじみの深いものとなりました。
羅漢図は、かつての中国人も日本人もこれがインドの偉い坊さんのお姿だと思って描きもし、見てもいたわけです。しかし、今日ほど情報の行き渡っていない時代ですから、実際とはやや異なる違和感のある姿になってしまったわけです。逆に、この現実とのギャップが表現におもしろさを加えているといえます。
重文 十六羅漢像 十六幅のうち 滋賀・大練寺
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 十六羅漢像 12幅 滋賀・大練寺 十六羅漢図屏風 8曲1双
関東水墨画Ⅰ
2024年6月18日(火)~ 7月28日(日)
中世絵画|2F-3展示室
12世紀末、鎌倉に幕府が打ち立てられて武家の都となって以来、京都と並んで早くから禅宗と水墨画が栄えたのが関東地方でした。14世紀には京都を拠点とする室町幕府が成立しますが、鎌倉はなお東国の中心で、関東一帯の武家や寺院はすぐれた文化を保ち続けました。そこで生まれた水墨画が今日、「関東水墨画」と呼びならわされる作品群です。それらは現存する中世水墨画全体のかなりの割合を占め、長い歴史の中で独特の地域色を育んでいます。特に上杉氏や後北条氏、佐竹氏といった強大な戦国大名の存在のもとで15世紀後半~16世紀に絶頂を迎え、祥啓、式部輝忠、雪村といった個性豊かな画家を輩出しました。
花鳥図 祥啓筆 当館
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 白衣観音図 1幅 花鳥図 祥啓筆 1幅 京都国立博物館 花鳥図 玉隠英璵賛、祥啓印 1幅 猿猴図 雪村筆 1幅 鍾馗図 雪村筆 1幅 鴛鴦図 長柳斎筆 1幅 京都・細見美術財団 花鳥図 伝長柳斎筆 1幅 鴨図扇面 石樵昌安筆 1幅 葡萄に栗鼠図扇面 式部輝忠筆 1幅 重文 巌樹遊猿図屏風 式部輝忠筆 6曲1双 京都国立博物館
京都の狩野派―狩野山雪
2024年6月18日(火)~ 7月28日(日)
近世絵画|2F-4展示室
江戸時代、幕府御用絵師となった狩野探幽を筆頭とする一門は江戸狩野と呼ばれ、幕末にいたるまで画壇の中心的存在として活躍しました。これに対し、幕府に仕えることなく京都に留まり、活動を続けた狩野派画家の系統を京狩野といいます。
その京狩野の2代目にあたるのが山雪です。肥前(長崎県)に生まれた山雪は、大坂に移って山楽の門人となり、娘婿として家督を継ぎました。山雪の作品は、理知的かつ明快な画面構成と、時に奇矯とも言える造形性に特色があります。学究肌の人物としても知られ、山雪が草稿を書いた『本朝画史』は、日本で最初の本格的画論・画史書として重要です。
重文 蘭亭曲水図屏風(部分) 狩野山雪筆 京都・隨心院
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 洛外名所図屏風 狩野山雪筆 6曲1双 京都国立博物館 重文 蘭亭曲水図屏風 狩野山雪筆 8曲2双 京都・隨心院 明皇・貴妃図屏風 狩野山雪筆 6曲1隻 京都国立博物館 群馬図襖 狩野山雪筆 4面
来舶清人の絵画
2024年6月18日(火)~ 7月28日(日)
中国絵画|2F-5展示室
「来舶清人」とは、17世紀後半から20世紀初頭、江戸中期から明治にかけて清から日本へ渡来した中国人のうち、とくに詩書画に精通し、文化人として足跡を残した人々のことを指します。彼らの多くは外交の窓口であった長崎に訪れ、日本人と交際し、絵画技法などを伝えました。特筆されるのは、江戸画壇に大きな旋風を起こした沈南蘋や、文人画家に大きな影響を与えた来舶四大家と呼ばれる伊孚九・張秋谷・費漢源・江稼圃などですが、それ以外にも実に多くの清の人々が日本を訪れています。本展示では日本で人気を博した来舶清人の作品をあつめ、近世から近代にいたる日中交流の軌跡をたどります。
万壑松濤図 徐溶筆 当館
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 山水図押絵貼屏風 王寅筆 6曲1双 京都国立博物館 観音菩薩像
逸然性融筆 隠元隆琦賛1幅 京都・萬福寺 梅花山茶游鴨図 沈銓筆 1幅 京都国立博物館 万壑松濤図 徐溶筆 1幅 京都国立博物館
(森岡峻山氏寄贈)松下三賢図 江稼圃筆 1幅 京都国立博物館
(多名賀昭雄氏寄贈)四季花卉図押絵貼屏風 張莘筆 6曲1双 京都国立博物館
(多名賀昭雄氏寄贈)
如来と菩薩
2024年6月18日(火)~ 9月8日(日)
彫刻|1F-1展示室
仏像の種類は如来、菩薩、明王、天に大きく分けることができます。
如来は悟りを開いた「仏」であり、釈迦如来をはじめ、阿弥陀如来、薬師如来など多くの如来がいます。如来は出家者ですので、衣服は原則として衲衣とよばれる1枚の衣のみをまとう姿で造られます。
菩薩は悟りを求めて修行中の存在です。インドの王侯の姿、つまり出家前の姿をしています。菩薩には観音菩薩、地蔵菩薩など数多の種類があり、観音菩薩はさらに十一面観音、千手観音、如意輪観音など、人々の苦しみに応じて変化し衆生を救う存在として、あつい信仰を集めました。多彩な如来と菩薩の姿を紹介します。
重文 薬師如来立像 京都・長源寺
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 薬師如来立像 1躯 京都・長源寺 重文 十一面観音菩薩立像 1躯 京都・妙傳寺 重文 千手観音菩薩立像 1躯 京都・光明寺 重文 如意輪観音半跏像 1躯 京都・廬山寺 地蔵菩薩立像 1躯 京都・常念寺 阿弥陀如来坐像 1躯 京都・心光院 重文 如意輪観音坐像 1躯 京都・透玄寺 重文 地蔵菩薩坐像 1躯 滋賀・御影堂新善光寺 重文 伝観音菩薩・勢至菩薩立像 2躯 京都・清水寺 重文 地蔵菩薩立像 1躯 奈良・秋篠寺 重文 薬師如来立像 1躯 京都・阿弥陀寺 重文 地蔵菩薩坐像 1躯 京都・新町地蔵保存会 重文 菩薩坐像(伝文殊菩薩像・伝普賢菩薩像) 2躯 大阪・清泰寺 重文 釈迦如来立像 1躯 文化庁 十一面観音菩薩立像 1躯 京都・常泰寺 十一面観音菩薩立像 1躯 京都・宝積寺
修理完成記念 特別公開 重要文化財 縹糸威胴丸(はなだいとおどしどうまる)
2024年6月18日(火)~ 8月4日(日)
金工|1F-5展示室
「縹糸威胴丸 兜・大袖付 附旗一旒」は松平定信が編纂した『集古十種』にも収録された名品で、那須与一で有名な那須家に伝来しました。甲冑は金属の部品だけでなく、糸や裂、革、漆など様々な素材を組み合わせた総合芸術です。必ずしも頑丈な材料ばかりではないことから、この胴丸も経年による損傷が激しく、次世代に伝えるためにも修理が不可欠でした。このたびバンク・オブ・アメリカの助成により修理が完成したことを記念して特別公開いたします。
重文 縹糸威胴丸 当館
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 縹糸威胴丸 兜・大袖付 附旗一旒 1領 京都国立博物館
文化財修理の最先端 金属工芸
2024年6月18日(火)~ 8月4日(日)
金工|1F-5展示室
博物館には文化財を次世代へと引き継ぐ重要な使命があります。あまり目にふれることはありませんが、修理はその使命を果たすための重要な機能の一つと認識されています。
この展示では、金属工芸の3つの分野にスポットをあて、鍛造作品の代表である刀剣の研磨。香炉や燈籠といった鋳造作品に対する科学的な処置と伝統技術による復元。さらには特別公開中の重要文化財「縹糸威胴丸」と共に、江戸・明治・昭和・令和各時代の甲冑修理を取り上げながら、様々な素材と技法に合わせた文化財修理の最先端を紹介いたします。
重文 熏韋裹腹巻 大阪・天野山金剛寺
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 刀 銘 長曾禰興里入道乕徹 1口 太刀 銘 有綱 1口 太刀 銘 備州長舩則光/享徳二年八月日 1口 京都国立博物館 刀 無銘(名物島津正宗) 1口 京都国立博物館
(奥田米佛門氏寄贈)太刀 銘 助久 1口 京都国立博物館 短刀 銘 日州住信濃守国廣作/天正十九年二月吉日 1口 京都国立博物館(加藤静允氏寄贈) 薙刀 銘 大和尻懸住則長作/切付銘宮本能登守包則継之 1口 京都国立博物館
(渡辺実氏寄贈)三足香炉 1口 京都国立博物館 鉄燈籠 1基 京都・龍安寺 重文 黒韋肩白糸威胴丸 大袖附 1領 京都・橋弁慶山保存会 重文 白韋威腹巻 1領 大阪・天野山金剛寺 重文 熏韋裹腹巻 1領 大阪・天野山金剛寺 帯金式鋲留甲冑 衝角付冑・頸甲・短甲 1具 京都国立博物館
神々と人々の飲食器
2024年6月18日(火)~ 7月28日(日)
漆工|1F-6展示室
神仏へのお供えもの、儀礼にともなう食事、客人をもてなす宴、お花見や祭礼見物に持参するお弁当などには、心を込めた食器を揃えます。東アジアには漆という天然の優れた塗料があり、これを塗れば、木製品であっても、酸、アルカリ、アルコール、熱などに負けない丈夫な食器を作ることができました。緑豊かな自然界で目を引く鮮やかな朱漆塗りに始まり、海の恵みの貝のかけらや、金銀の粉を用いた手の込んだ飾りなど、季節や場面に応じて漆器が調えられたのです。とっておきの食器を用いる会食を想像しながら、それぞれの趣向をじっくり味わってみてください。
朱漆塗高杯
底部朱漆銘「三輪御社高坏/拾参本内」 当館
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 朱漆天狗盃
遠坂宗仙作 美濃屋製1口 京都国立博物館(稲垣孫一郎氏寄贈) 重文 芦辺桐紋蒔絵懸盤 大中小 各1基 京都・高台寺 重文 芦辺桐紋蒔絵椀 1式 京都・高台寺 重文 芦辺桐紋蒔絵飯器 杓子付 1合 京都・高台寺 道中箸盃
淀藩稲葉家伝来品のうち1具 京都国立博物館(稲葉正輝氏寄贈) 近江八景蒔絵行厨 1具 京都国立博物館
(野村明子氏寄贈)蒔絵皷形行厨 1具 京都・本圀寺 菊水蒔絵行厨 1具 重文 朱漆塗擎子
長禄元年在銘1枚 愛知・真清田神社 重文 朱漆塗入隅折敷
長禄元年在銘3枚 愛知・真清田神社 重文 朱漆塗隅切折敷
長禄元年在銘2枚 愛知・真清田神社 朱漆塗散米衝重 1基 朱漆塗高杯
底部朱漆銘「三輪御社高坏/拾参本内」1基 京都国立博物館 朱漆塗湯桶 1個 菊漆絵瓶子 1口 朱漆塗菊花紋蒔絵指樽
「正徳元年一月新調 加茂大社」蒔絵銘1基 京都国立博物館
(奥村重兵衛氏寄贈)蓬萊文提子 1口 京都・曼殊院 淀川名所蒔絵七ツ盃 1組 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)浪蒔絵膳椀具
田中合名会社製30人前のうち 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)扇流し蒔絵吸物椀 20客のうち 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)扇流し蒔絵吸物膳 20基のうち 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)
同時開催の名品ギャラリー特別展観覧料が必要
茶の湯の道具 茶入
2024年6月25日(火)~ 9月8日(日)
陶磁|3F-1展示室
茶の湯の道具のなかで、抹茶をいれるやきものを茶入と呼んでいます。小さな壺状の形状をしていますが、茶席における存在感は、茶碗や水指などにもまさるものがあります。中国で焼かれたものは「唐物」、日本で焼かれたものは「和物」と呼び分けられ、古くから唐物を珍重してきました。茶入を鑑賞する際には、産地、形が基本となり、加えて釉流れの景色も見どころとなっています。また、付属する仕覆や牙蓋、盆や銘も楽しみの魅力の一つです。今回はそうした茶入の魅力についてご紹介します。
唐物肩衝茶入 銘 残月 文化庁
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 唐物肩衝茶入 銘 残月 1口 文化庁 唐物文琳茶入 酸漿文琳 1口 株式会社ヤングアート 餓鬼腹茶入 1口 京都・本圀寺 瀬戸肩衝茶入 銘 泡沫
瀬戸窯1口 瀬戸肩衝茶入 銘 古木 1口 瀬戸肩衝茶入
瀬戸窯1口 京都国立博物館 褐釉四方茶入
野々村仁清作1口 京都国立博物館 薩摩瓢形茶入 1口 備前肩衝茶入
備前窯1口 信楽写肩衝茶入 銘 皆奈瀬
初代清水六兵衛作1合 京都国立博物館
日本と東洋のやきもの
2024年6月25日(火)~ 9月8日(日)
陶磁|3F-1展示室
やきものは鑑賞するだけでなく、食器や日常の調度品などに多く用いられており、私たちにとって身近な工芸品といえます。特に東アジア各地では、文様や形、色に至るまで多種多様なものが作られ、その用途も幅広いものです。また、やきものは産地により、磁器や陶器といった材質や、土や釉薬の原料、装飾や焼成の技術に強い個性を持っています。
日本と中国、朝鮮半島を中心に、東アジア地域でつくられたやきものの個性やその魅力について紹介します。
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 色絵若松図茶壺
野々村仁清作1口 文化庁 重文 銹絵水仙文茶碗
野々村仁清作1口 京都・天寧寺 色絵栄花物語冊子形硯箱 1口 京都国立博物館 銹絵染付桐文菱香合 1合 銹絵染付蔦文茶碗
粟田口印1口 色絵古裂文食籠
永樂和全作1合 京都国立博物館 白磁毘沙門天坐像
初代伊東陶山作1躯 京都・両足院 華南三彩唐花唐草文五耳壺 1口 京都国立博物館 古染付写花鳥文芋頭水指
奥田頴川作1口 京都・大中院 御本写立鶴文茶碗
仁阿弥道八(二代高橋道八)作1口 京都・正伝永源院 宋胡録写白釉鉄絵茶碗
永樂保全作1口 京都国立博物館
(鴻池善右衛門氏寄贈)染付名花十友図三段重箱
青木木米作1合 京都国立博物館 鉄砂地色絵梅文瓢形徳利 1口 京都・青龍寺 色絵氷裂文角皿
尾形乾山作5枚 京都国立博物館
埴輪の人物と動物
2024年6月25日(火)~ 9月8日(日)
考古|3F-2展示室
埴輪の起源は、弥生時代終わり頃の墳墓に置かれた壺とそれを載せる大型器台にあります。3世紀後半にまず、壺形埴輪・円筒埴輪、次いで朝顔形埴輪が成立し、4世紀には家・蓋・甲冑形などの器財埴輪が現われました。5世紀には馬形と巫女形などの埴輪も加わり、やがて多様な人物・動物埴輪が出現しました。
このように、次第に種類が増加した形象埴輪は、葬送儀礼にかかわるさまざまな道具や場面を表現したものと考えられています。
今回は人物・動物形埴輪を中心に、円筒埴輪・朝顔形埴輪や器財埴輪なども併せて展示します。さまざまな埴輪のもつ表現の豊かさに触れていただければ幸いです。
埴輪 盾持人
徳島県小松島市田浦町字前山出土 当館
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 埴輪 馬
伝茨城県旧筑波郡出土1個 埴輪 水鳥
出土地不明1個 重美 埴輪 鍬を担ぐ男子
伝群馬県太田市脇屋町出土1個 京都国立博物館 埴輪 盾持人
徳島県小松島市田浦町字前山出土1個 京都国立博物館 円筒埴輪
茨城県猿島郡五霞町小手指伊勢塚古墳出土1個 京都国立博物館 埴輪 盾持人
出土地不明1個 京都国立博物館 朝顔形埴輪
出土地不明1個 京都国立博物館 須恵器 脚付装飾壺
兵庫県たつの市西宮山古墳出土1個 京都国立博物館 石見型盾形埴輪
兵庫県たつの市西宮山古墳出土1個 京都国立博物館 埴輪 帽子をかぶる男子
出土地不明1個 京都国立博物館 埴輪 男子頭部
神奈川県鎌倉市由比ガ浜釆女塚出土1個 京都国立博物館 埴輪 顎ひげの男子
伝茨城県旧行方郡出土1個 埴輪 まげを結う女子頭部
伝埼玉県児玉郡神川町出土1個 土製模造品(人形・馬形)
埼玉県深谷市狢山(今泉)祭祀遺跡出土2個 京都国立博物館 須恵器 鳥形装飾
兵庫県たつの市西宮山古墳出土1個 京都国立博物館 埴輪集成図鑑 3冊 家形埴輪片
兵庫県たつの市西宮山古墳出土1個 京都国立博物館 埴輪 家(堅魚木)
兵庫県たつの市 西宮山古墳出土1個 京都国立博物館 蓋形埴輪片
兵庫県たつの市西宮山古墳出土1個 京都国立博物館 石見型盾形埴輪片
兵庫県たつの市西宮山古墳出土1個 京都国立博物館 円筒埴輪片
兵庫県たつの市西宮山古墳出土1個 京都国立博物館 朝顔形埴輪片
兵庫県たつの市西宮山古墳出土1個 京都国立博物館 埴輪 馬頭部
伝群馬県伊勢崎市付近出土1個
日本の考古資料
2024年6月25日(火)~ 9月8日(日)
考古|3F-2展示室
日本の歴史をさまざまな考古資料からご紹介します。考古資料の多くは遺跡から出土したものです。祀りや儀式などに使う特別な道具もあれば、当時の人々が日常的に使っていた品々もあります。考古の展示を通して、その時代を生きた人々の暮らしや想いを身近に感じていただければと思います。
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 深鉢
岩手県出土1個 深鉢
長野県飯田市風越遺跡出土1個 浅鉢
出土地不明1個 有孔鍔付土器
出土地不明1個 京都国立博物館 硬玉(ヒスイ)製大珠
出土地不明2個 打製石器(石鏃・石錐・石匙ほか)
日本各地出土1括 磨製石斧
日本各地出土1括 京都国立博物館 注口土器
出土地不明1個 壺
青森県つがる市亀ヶ岡遺跡出土1個 京都国立博物館 台付鉢
青森県出土1個 京都国立博物館 注口土器
青森県出土2個 京都国立博物館 遮光器土偶
出土地不明1括 京都国立博物館 御物石器
奈良市大森町出土1個 京都国立博物館 壺形土器
広島県山県郡北広島町川井出土1個 重文 丹塗細頸壺
北部九州出土1個 文化庁 石鏃
西日本各地出土1括 石剣
西日本各地出土1括 石包丁
西日本各地出土1括 磨製石斧
西日本各地出土1括 弥生土器
大阪府柏原市船橋遺跡出土5個 京都国立博物館 手焙形土器
出土地不明1個 京都国立博物館 須恵器 台付広口壺
兵庫県たつの市西宮山古墳出土1個 京都国立博物館 銅剣
大分県大分市浜出土2口 京都国立博物館 銅戈
熊本県菊池郡大津町真木西都留出土2口 京都国立博物館 銅矛
大分県臼杵市下北津留坊主山出土1口 京都国立博物館 重文 銅鐸
京都府与謝郡与謝野町比丘尼城出土1口 京都・梅林寺 重文 富雄丸山古墳出土品
奈良市富雄丸山古墳出土1括 京都国立博物館 須恵器 壺結合型器台
兵庫県たつの市西宮山古墳出土1個 京都国立博物館 須恵器 脚付子持壺
兵庫県たつの市西宮山古墳出土1個 京都国立博物館 素弁十葉蓮華文軒丸瓦
奈良県高市郡明日香村飛鳥寺出土1個 京都国立博物館 素弁十葉蓮華文軒丸瓦
京都市北区北野廃寺出土1個 単弁八葉蓮華文軒丸瓦
奈良県桜井市吉備池廃寺出土1個 複弁八葉蓮華文軒丸瓦
京都府相楽郡精華町里廃寺出土1個 複弁八葉蓮華文軒丸瓦
京都市伏見区法琳寺跡出土1個 三重弧文軒平瓦
京都市伏見区法琳寺跡出土1個 蓮華文方形軒瓦
滋賀県大津市南滋賀廃寺出土1個 重弁八葉蓮華文軒丸瓦
滋賀県愛知郡愛荘町軽野塔ノ塚廃寺跡出土1個 波状重弧文軒平瓦
滋賀県愛知郡愛荘町軽野塔ノ塚廃寺跡出土1個 単弁八葉蓮華文軒丸瓦
奈良県桜井市山田寺跡出土1個 京都国立博物館 複弁八葉蓮華文軒丸瓦
京都府木津川市恭仁宮跡出土1個 京都国立博物館 均整唐草文軒平瓦
奈良市平城宮跡出土1個 重圏文軒丸瓦
大阪市中央区難波宮跡出土1個 重郭文軒平瓦
京都市上京区竹屋町出土1個 人面墨書土器
大阪府東大阪市近江堂出土1個 土馬
奈良県出土2個 京都国立博物館ほか 百万塔 2個 京都国立博物館 緑釉蓮華文軒丸瓦
京都市平安宮跡出土1個 重文 緑釉唐草文軒平瓦
京都市平安宮跡出土1個 京都国立博物館 鬼瓦
京都市平安宮豊楽院跡出土1個 鳳凰文鴟尾
京都市左京区栗栖野瓦窯出土1個 軒丸瓦・軒平瓦
京都市上京区法成寺跡出土2個 京都府立鴨沂高等学校 緑釉瓦(破片)
京都市上京区法成寺跡出土4個 京都国立博物館 重文 青磁水注
京都府宇治市木幡出土1個 京都国立博物館 青磁輪花碗(破片)
伝京都府宇治市木幡出土1個 京都国立博物館 宝相華文軒丸瓦
京都府宇治市平等院出土1個 京都国立博物館 忍冬唐草文軒平瓦
京都府宇治市平等院出土1個 京都国立博物館 国宝 金銅経箱 猫脚台付
奈良県吉野郡天川村金峯山経塚出土
(6月25日~7月28日、9月3日~8日展示予定)1合 奈良・金峯山寺 国宝 金銅藤原道長経筒
奈良県吉野郡天川村金峯山経塚出土
(7月30日~8月18日展示予定)1口 奈良・金峯神社 国宝 金銀鍍宝相華文経箱
滋賀県大津市坂本 延暦寺横川出土
(8月20日~9月1日展示予定)1合 滋賀・延暦寺 重文 山城国花背別所経塚出土品
京都市左京区花脊別所町出土1括 文化庁 伊良湖瓦窯跡出土品 一括のうち
愛知県田原市渥美町伊良湖瓦窯跡出土1括のうち 京都国立博物館 重文 金銅三角五輪塔 1基 滋賀・胡宮神社
国宝 法然上人絵伝Ⅰ
2024年6月18日(火)~ 7月28日(日)
絵巻|2F-1展示室
本年は法然(1133~1212)が承安5年(1175)に浄土宗を開宗して850年という記念すべき年にあたります。当館でも、浄土宗の歴史をたどる特別展「法然と極楽浄土」を10月8日~12月1日に開催いたします。このプレ企画として、総本山知恩院秘蔵の国宝「法然上人絵伝」(法然上人行状絵図)の中から、あまり公開される機会のない巻をご紹介します。全48巻におよぶ法然の伝記絵巻の決定版、この機会にじっくりご覧ください。また特別展では、重要な場面を収録した巻が出陳されますので、ぜひご来場ください。
国宝 法然上人絵伝 巻第三十八(部分) 京都・知恩院
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 国宝 法然上人絵伝 巻第二 48巻のうち1巻 京都・知恩院 国宝 法然上人絵伝 巻第十八 48巻のうち1巻 京都・知恩院 国宝 法然上人絵伝 巻第三十八 48巻のうち1巻 京都・知恩院
日本の羅漢図
2024年6月18日(火)~ 7月28日(日)
仏画|2F-2展示室
羅漢図は、インドの高僧を中国で造形化したものです。日本は中国から羅漢図を輸入し、それをお手本としました。平安時代から羅漢信仰は盛んになりましたが、鎌倉時代の禅宗の隆盛以降はさらになじみの深いものとなりました。
羅漢図は、かつての中国人も日本人もこれがインドの偉い坊さんのお姿だと思って描きもし、見てもいたわけです。しかし、今日ほど情報の行き渡っていない時代ですから、実際とはやや異なる違和感のある姿になってしまったわけです。逆に、この現実とのギャップが表現におもしろさを加えているといえます。
重文 十六羅漢像 十六幅のうち 滋賀・大練寺
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 十六羅漢像 12幅 滋賀・大練寺 十六羅漢図屏風 8曲1双
関東水墨画Ⅰ
2024年6月18日(火)~ 7月28日(日)
中世絵画|2F-3展示室
12世紀末、鎌倉に幕府が打ち立てられて武家の都となって以来、京都と並んで早くから禅宗と水墨画が栄えたのが関東地方でした。14世紀には京都を拠点とする室町幕府が成立しますが、鎌倉はなお東国の中心で、関東一帯の武家や寺院はすぐれた文化を保ち続けました。そこで生まれた水墨画が今日、「関東水墨画」と呼びならわされる作品群です。それらは現存する中世水墨画全体のかなりの割合を占め、長い歴史の中で独特の地域色を育んでいます。特に上杉氏や後北条氏、佐竹氏といった強大な戦国大名の存在のもとで15世紀後半~16世紀に絶頂を迎え、祥啓、式部輝忠、雪村といった個性豊かな画家を輩出しました。
花鳥図 祥啓筆 当館
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 白衣観音図 1幅 花鳥図 祥啓筆 1幅 京都国立博物館 花鳥図 玉隠英璵賛、祥啓印 1幅 猿猴図 雪村筆 1幅 鍾馗図 雪村筆 1幅 鴛鴦図 長柳斎筆 1幅 京都・細見美術財団 花鳥図 伝長柳斎筆 1幅 鴨図扇面 石樵昌安筆 1幅 葡萄に栗鼠図扇面 式部輝忠筆 1幅 重文 巌樹遊猿図屏風 式部輝忠筆 6曲1双 京都国立博物館
京都の狩野派―狩野山雪
2024年6月18日(火)~ 7月28日(日)
近世絵画|2F-4展示室
江戸時代、幕府御用絵師となった狩野探幽を筆頭とする一門は江戸狩野と呼ばれ、幕末にいたるまで画壇の中心的存在として活躍しました。これに対し、幕府に仕えることなく京都に留まり、活動を続けた狩野派画家の系統を京狩野といいます。
その京狩野の2代目にあたるのが山雪です。肥前(長崎県)に生まれた山雪は、大坂に移って山楽の門人となり、娘婿として家督を継ぎました。山雪の作品は、理知的かつ明快な画面構成と、時に奇矯とも言える造形性に特色があります。学究肌の人物としても知られ、山雪が草稿を書いた『本朝画史』は、日本で最初の本格的画論・画史書として重要です。
重文 蘭亭曲水図屏風(部分) 狩野山雪筆 京都・隨心院
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 洛外名所図屏風 狩野山雪筆 6曲1双 京都国立博物館 重文 蘭亭曲水図屏風 狩野山雪筆 8曲2双 京都・隨心院 明皇・貴妃図屏風 狩野山雪筆 6曲1隻 京都国立博物館 群馬図襖 狩野山雪筆 4面
来舶清人の絵画
2024年6月18日(火)~ 7月28日(日)
中国絵画|2F-5展示室
「来舶清人」とは、17世紀後半から20世紀初頭、江戸中期から明治にかけて清から日本へ渡来した中国人のうち、とくに詩書画に精通し、文化人として足跡を残した人々のことを指します。彼らの多くは外交の窓口であった長崎に訪れ、日本人と交際し、絵画技法などを伝えました。特筆されるのは、江戸画壇に大きな旋風を起こした沈南蘋や、文人画家に大きな影響を与えた来舶四大家と呼ばれる伊孚九・張秋谷・費漢源・江稼圃などですが、それ以外にも実に多くの清の人々が日本を訪れています。本展示では日本で人気を博した来舶清人の作品をあつめ、近世から近代にいたる日中交流の軌跡をたどります。
万壑松濤図 徐溶筆 当館
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 山水図押絵貼屏風 王寅筆 6曲1双 京都国立博物館 観音菩薩像
逸然性融筆 隠元隆琦賛1幅 京都・萬福寺 梅花山茶游鴨図 沈銓筆 1幅 京都国立博物館 万壑松濤図 徐溶筆 1幅 京都国立博物館
(森岡峻山氏寄贈)松下三賢図 江稼圃筆 1幅 京都国立博物館
(多名賀昭雄氏寄贈)四季花卉図押絵貼屏風 張莘筆 6曲1双 京都国立博物館
(多名賀昭雄氏寄贈)
如来と菩薩
2024年6月18日(火)~ 9月8日(日)
彫刻|1F-1展示室
仏像の種類は如来、菩薩、明王、天に大きく分けることができます。
如来は悟りを開いた「仏」であり、釈迦如来をはじめ、阿弥陀如来、薬師如来など多くの如来がいます。如来は出家者ですので、衣服は原則として衲衣とよばれる1枚の衣のみをまとう姿で造られます。
菩薩は悟りを求めて修行中の存在です。インドの王侯の姿、つまり出家前の姿をしています。菩薩には観音菩薩、地蔵菩薩など数多の種類があり、観音菩薩はさらに十一面観音、千手観音、如意輪観音など、人々の苦しみに応じて変化し衆生を救う存在として、あつい信仰を集めました。多彩な如来と菩薩の姿を紹介します。
重文 薬師如来立像 京都・長源寺
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 薬師如来立像 1躯 京都・長源寺 重文 十一面観音菩薩立像 1躯 京都・妙傳寺 重文 千手観音菩薩立像 1躯 京都・光明寺 重文 如意輪観音半跏像 1躯 京都・廬山寺 地蔵菩薩立像 1躯 京都・常念寺 阿弥陀如来坐像 1躯 京都・心光院 重文 如意輪観音坐像 1躯 京都・透玄寺 重文 地蔵菩薩坐像 1躯 滋賀・御影堂新善光寺 重文 伝観音菩薩・勢至菩薩立像 2躯 京都・清水寺 重文 地蔵菩薩立像 1躯 奈良・秋篠寺 重文 薬師如来立像 1躯 京都・阿弥陀寺 重文 地蔵菩薩坐像 1躯 京都・新町地蔵保存会 重文 菩薩坐像(伝文殊菩薩像・伝普賢菩薩像) 2躯 大阪・清泰寺 重文 釈迦如来立像 1躯 文化庁 十一面観音菩薩立像 1躯 京都・常泰寺 十一面観音菩薩立像 1躯 京都・宝積寺
修理完成記念 特別公開 重要文化財 縹糸威胴丸(はなだいとおどしどうまる)
2024年6月18日(火)~ 8月4日(日)
金工|1F-5展示室
「縹糸威胴丸 兜・大袖付 附旗一旒」は松平定信が編纂した『集古十種』にも収録された名品で、那須与一で有名な那須家に伝来しました。甲冑は金属の部品だけでなく、糸や裂、革、漆など様々な素材を組み合わせた総合芸術です。必ずしも頑丈な材料ばかりではないことから、この胴丸も経年による損傷が激しく、次世代に伝えるためにも修理が不可欠でした。このたびバンク・オブ・アメリカの助成により修理が完成したことを記念して特別公開いたします。
重文 縹糸威胴丸 当館
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 縹糸威胴丸 兜・大袖付 附旗一旒 1領 京都国立博物館
文化財修理の最先端 金属工芸
2024年6月18日(火)~ 8月4日(日)
金工|1F-5展示室
博物館には文化財を次世代へと引き継ぐ重要な使命があります。あまり目にふれることはありませんが、修理はその使命を果たすための重要な機能の一つと認識されています。
この展示では、金属工芸の3つの分野にスポットをあて、鍛造作品の代表である刀剣の研磨。香炉や燈籠といった鋳造作品に対する科学的な処置と伝統技術による復元。さらには特別公開中の重要文化財「縹糸威胴丸」と共に、江戸・明治・昭和・令和各時代の甲冑修理を取り上げながら、様々な素材と技法に合わせた文化財修理の最先端を紹介いたします。
重文 熏韋裹腹巻 大阪・天野山金剛寺
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 刀 銘 長曾禰興里入道乕徹 1口 太刀 銘 有綱 1口 太刀 銘 備州長舩則光/享徳二年八月日 1口 京都国立博物館 刀 無銘(名物島津正宗) 1口 京都国立博物館
(奥田米佛門氏寄贈)太刀 銘 助久 1口 京都国立博物館 短刀 銘 日州住信濃守国廣作/天正十九年二月吉日 1口 京都国立博物館(加藤静允氏寄贈) 薙刀 銘 大和尻懸住則長作/切付銘宮本能登守包則継之 1口 京都国立博物館
(渡辺実氏寄贈)三足香炉 1口 京都国立博物館 鉄燈籠 1基 京都・龍安寺 重文 黒韋肩白糸威胴丸 大袖附 1領 京都・橋弁慶山保存会 重文 白韋威腹巻 1領 大阪・天野山金剛寺 重文 熏韋裹腹巻 1領 大阪・天野山金剛寺 帯金式鋲留甲冑 衝角付冑・頸甲・短甲 1具 京都国立博物館
神々と人々の飲食器
2024年6月18日(火)~ 7月28日(日)
漆工|1F-6展示室
神仏へのお供えもの、儀礼にともなう食事、客人をもてなす宴、お花見や祭礼見物に持参するお弁当などには、心を込めた食器を揃えます。東アジアには漆という天然の優れた塗料があり、これを塗れば、木製品であっても、酸、アルカリ、アルコール、熱などに負けない丈夫な食器を作ることができました。緑豊かな自然界で目を引く鮮やかな朱漆塗りに始まり、海の恵みの貝のかけらや、金銀の粉を用いた手の込んだ飾りなど、季節や場面に応じて漆器が調えられたのです。とっておきの食器を用いる会食を想像しながら、それぞれの趣向をじっくり味わってみてください。
朱漆塗高杯
底部朱漆銘「三輪御社高坏/拾参本内」 当館
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 朱漆天狗盃
遠坂宗仙作 美濃屋製1口 京都国立博物館(稲垣孫一郎氏寄贈) 重文 芦辺桐紋蒔絵懸盤 大中小 各1基 京都・高台寺 重文 芦辺桐紋蒔絵椀 1式 京都・高台寺 重文 芦辺桐紋蒔絵飯器 杓子付 1合 京都・高台寺 道中箸盃
淀藩稲葉家伝来品のうち1具 京都国立博物館(稲葉正輝氏寄贈) 近江八景蒔絵行厨 1具 京都国立博物館
(野村明子氏寄贈)蒔絵皷形行厨 1具 京都・本圀寺 菊水蒔絵行厨 1具 重文 朱漆塗擎子
長禄元年在銘1枚 愛知・真清田神社 重文 朱漆塗入隅折敷
長禄元年在銘3枚 愛知・真清田神社 重文 朱漆塗隅切折敷
長禄元年在銘2枚 愛知・真清田神社 朱漆塗散米衝重 1基 朱漆塗高杯
底部朱漆銘「三輪御社高坏/拾参本内」1基 京都国立博物館 朱漆塗湯桶 1個 菊漆絵瓶子 1口 朱漆塗菊花紋蒔絵指樽
「正徳元年一月新調 加茂大社」蒔絵銘1基 京都国立博物館
(奥村重兵衛氏寄贈)蓬萊文提子 1口 京都・曼殊院 淀川名所蒔絵七ツ盃 1組 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)浪蒔絵膳椀具
田中合名会社製30人前のうち 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)扇流し蒔絵吸物椀 20客のうち 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)扇流し蒔絵吸物膳 20基のうち 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)
同時開催の名品ギャラリー特別展観覧料が必要
茶の湯の道具 茶入
2024年6月25日(火)~ 9月8日(日)
陶磁|3F-1展示室
茶の湯の道具のなかで、抹茶をいれるやきものを茶入と呼んでいます。小さな壺状の形状をしていますが、茶席における存在感は、茶碗や水指などにもまさるものがあります。中国で焼かれたものは「唐物」、日本で焼かれたものは「和物」と呼び分けられ、古くから唐物を珍重してきました。茶入を鑑賞する際には、産地、形が基本となり、加えて釉流れの景色も見どころとなっています。また、付属する仕覆や牙蓋、盆や銘も楽しみの魅力の一つです。今回はそうした茶入の魅力についてご紹介します。
唐物肩衝茶入 銘 残月 文化庁
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 唐物肩衝茶入 銘 残月 1口 文化庁 唐物文琳茶入 酸漿文琳 1口 株式会社ヤングアート 餓鬼腹茶入 1口 京都・本圀寺 瀬戸肩衝茶入 銘 泡沫
瀬戸窯1口 瀬戸肩衝茶入 銘 古木 1口 瀬戸肩衝茶入
瀬戸窯1口 京都国立博物館 褐釉四方茶入
野々村仁清作1口 京都国立博物館 薩摩瓢形茶入 1口 備前肩衝茶入
備前窯1口 信楽写肩衝茶入 銘 皆奈瀬
初代清水六兵衛作1合 京都国立博物館
日本と東洋のやきもの
2024年6月25日(火)~ 9月8日(日)
陶磁|3F-1展示室
やきものは鑑賞するだけでなく、食器や日常の調度品などに多く用いられており、私たちにとって身近な工芸品といえます。特に東アジア各地では、文様や形、色に至るまで多種多様なものが作られ、その用途も幅広いものです。また、やきものは産地により、磁器や陶器といった材質や、土や釉薬の原料、装飾や焼成の技術に強い個性を持っています。
日本と中国、朝鮮半島を中心に、東アジア地域でつくられたやきものの個性やその魅力について紹介します。
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 色絵若松図茶壺
野々村仁清作1口 文化庁 重文 銹絵水仙文茶碗
野々村仁清作1口 京都・天寧寺 色絵栄花物語冊子形硯箱 1口 京都国立博物館 銹絵染付桐文菱香合 1合 銹絵染付蔦文茶碗
粟田口印1口 色絵古裂文食籠
永樂和全作1合 京都国立博物館 白磁毘沙門天坐像
初代伊東陶山作1躯 京都・両足院 華南三彩唐花唐草文五耳壺 1口 京都国立博物館 古染付写花鳥文芋頭水指
奥田頴川作1口 京都・大中院 御本写立鶴文茶碗
仁阿弥道八(二代高橋道八)作1口 京都・正伝永源院 宋胡録写白釉鉄絵茶碗
永樂保全作1口 京都国立博物館
(鴻池善右衛門氏寄贈)染付名花十友図三段重箱
青木木米作1合 京都国立博物館 鉄砂地色絵梅文瓢形徳利 1口 京都・青龍寺 色絵氷裂文角皿
尾形乾山作5枚 京都国立博物館
埴輪の人物と動物
2024年6月25日(火)~ 9月8日(日)
考古|3F-2展示室
埴輪の起源は、弥生時代終わり頃の墳墓に置かれた壺とそれを載せる大型器台にあります。3世紀後半にまず、壺形埴輪・円筒埴輪、次いで朝顔形埴輪が成立し、4世紀には家・蓋・甲冑形などの器財埴輪が現われました。5世紀には馬形と巫女形などの埴輪も加わり、やがて多様な人物・動物埴輪が出現しました。
このように、次第に種類が増加した形象埴輪は、葬送儀礼にかかわるさまざまな道具や場面を表現したものと考えられています。
今回は人物・動物形埴輪を中心に、円筒埴輪・朝顔形埴輪や器財埴輪なども併せて展示します。さまざまな埴輪のもつ表現の豊かさに触れていただければ幸いです。
埴輪 盾持人
徳島県小松島市田浦町字前山出土 当館
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 埴輪 馬
伝茨城県旧筑波郡出土1個 埴輪 水鳥
出土地不明1個 重美 埴輪 鍬を担ぐ男子
伝群馬県太田市脇屋町出土1個 京都国立博物館 埴輪 盾持人
徳島県小松島市田浦町字前山出土1個 京都国立博物館 円筒埴輪
茨城県猿島郡五霞町小手指伊勢塚古墳出土1個 京都国立博物館 埴輪 盾持人
出土地不明1個 京都国立博物館 朝顔形埴輪
出土地不明1個 京都国立博物館 須恵器 脚付装飾壺
兵庫県たつの市西宮山古墳出土1個 京都国立博物館 石見型盾形埴輪
兵庫県たつの市西宮山古墳出土1個 京都国立博物館 埴輪 帽子をかぶる男子
出土地不明1個 京都国立博物館 埴輪 男子頭部
神奈川県鎌倉市由比ガ浜釆女塚出土1個 京都国立博物館 埴輪 顎ひげの男子
伝茨城県旧行方郡出土1個 埴輪 まげを結う女子頭部
伝埼玉県児玉郡神川町出土1個 土製模造品(人形・馬形)
埼玉県深谷市狢山(今泉)祭祀遺跡出土2個 京都国立博物館 須恵器 鳥形装飾
兵庫県たつの市西宮山古墳出土1個 京都国立博物館 埴輪集成図鑑 3冊 家形埴輪片
兵庫県たつの市西宮山古墳出土1個 京都国立博物館 埴輪 家(堅魚木)
兵庫県たつの市 西宮山古墳出土1個 京都国立博物館 蓋形埴輪片
兵庫県たつの市西宮山古墳出土1個 京都国立博物館 石見型盾形埴輪片
兵庫県たつの市西宮山古墳出土1個 京都国立博物館 円筒埴輪片
兵庫県たつの市西宮山古墳出土1個 京都国立博物館 朝顔形埴輪片
兵庫県たつの市西宮山古墳出土1個 京都国立博物館 埴輪 馬頭部
伝群馬県伊勢崎市付近出土1個
日本の考古資料
2024年6月25日(火)~ 9月8日(日)
考古|3F-2展示室
日本の歴史をさまざまな考古資料からご紹介します。考古資料の多くは遺跡から出土したものです。祀りや儀式などに使う特別な道具もあれば、当時の人々が日常的に使っていた品々もあります。考古の展示を通して、その時代を生きた人々の暮らしや想いを身近に感じていただければと思います。
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 深鉢
岩手県出土1個 深鉢
長野県飯田市風越遺跡出土1個 浅鉢
出土地不明1個 有孔鍔付土器
出土地不明1個 京都国立博物館 硬玉(ヒスイ)製大珠
出土地不明2個 打製石器(石鏃・石錐・石匙ほか)
日本各地出土1括 磨製石斧
日本各地出土1括 京都国立博物館 注口土器
出土地不明1個 壺
青森県つがる市亀ヶ岡遺跡出土1個 京都国立博物館 台付鉢
青森県出土1個 京都国立博物館 注口土器
青森県出土2個 京都国立博物館 遮光器土偶
出土地不明1括 京都国立博物館 御物石器
奈良市大森町出土1個 京都国立博物館 壺形土器
広島県山県郡北広島町川井出土1個 重文 丹塗細頸壺
北部九州出土1個 文化庁 石鏃
西日本各地出土1括 石剣
西日本各地出土1括 石包丁
西日本各地出土1括 磨製石斧
西日本各地出土1括 弥生土器
大阪府柏原市船橋遺跡出土5個 京都国立博物館 手焙形土器
出土地不明1個 京都国立博物館 須恵器 台付広口壺
兵庫県たつの市西宮山古墳出土1個 京都国立博物館 銅剣
大分県大分市浜出土2口 京都国立博物館 銅戈
熊本県菊池郡大津町真木西都留出土2口 京都国立博物館 銅矛
大分県臼杵市下北津留坊主山出土1口 京都国立博物館 重文 銅鐸
京都府与謝郡与謝野町比丘尼城出土1口 京都・梅林寺 重文 富雄丸山古墳出土品
奈良市富雄丸山古墳出土1括 京都国立博物館 須恵器 壺結合型器台
兵庫県たつの市西宮山古墳出土1個 京都国立博物館 須恵器 脚付子持壺
兵庫県たつの市西宮山古墳出土1個 京都国立博物館 素弁十葉蓮華文軒丸瓦
奈良県高市郡明日香村飛鳥寺出土1個 京都国立博物館 素弁十葉蓮華文軒丸瓦
京都市北区北野廃寺出土1個 単弁八葉蓮華文軒丸瓦
奈良県桜井市吉備池廃寺出土1個 複弁八葉蓮華文軒丸瓦
京都府相楽郡精華町里廃寺出土1個 複弁八葉蓮華文軒丸瓦
京都市伏見区法琳寺跡出土1個 三重弧文軒平瓦
京都市伏見区法琳寺跡出土1個 蓮華文方形軒瓦
滋賀県大津市南滋賀廃寺出土1個 重弁八葉蓮華文軒丸瓦
滋賀県愛知郡愛荘町軽野塔ノ塚廃寺跡出土1個 波状重弧文軒平瓦
滋賀県愛知郡愛荘町軽野塔ノ塚廃寺跡出土1個 単弁八葉蓮華文軒丸瓦
奈良県桜井市山田寺跡出土1個 京都国立博物館 複弁八葉蓮華文軒丸瓦
京都府木津川市恭仁宮跡出土1個 京都国立博物館 均整唐草文軒平瓦
奈良市平城宮跡出土1個 重圏文軒丸瓦
大阪市中央区難波宮跡出土1個 重郭文軒平瓦
京都市上京区竹屋町出土1個 人面墨書土器
大阪府東大阪市近江堂出土1個 土馬
奈良県出土2個 京都国立博物館ほか 百万塔 2個 京都国立博物館 緑釉蓮華文軒丸瓦
京都市平安宮跡出土1個 重文 緑釉唐草文軒平瓦
京都市平安宮跡出土1個 京都国立博物館 鬼瓦
京都市平安宮豊楽院跡出土1個 鳳凰文鴟尾
京都市左京区栗栖野瓦窯出土1個 軒丸瓦・軒平瓦
京都市上京区法成寺跡出土2個 京都府立鴨沂高等学校 緑釉瓦(破片)
京都市上京区法成寺跡出土4個 京都国立博物館 重文 青磁水注
京都府宇治市木幡出土1個 京都国立博物館 青磁輪花碗(破片)
伝京都府宇治市木幡出土1個 京都国立博物館 宝相華文軒丸瓦
京都府宇治市平等院出土1個 京都国立博物館 忍冬唐草文軒平瓦
京都府宇治市平等院出土1個 京都国立博物館 国宝 金銅経箱 猫脚台付
奈良県吉野郡天川村金峯山経塚出土
(6月25日~7月28日、9月3日~8日展示予定)1合 奈良・金峯山寺 国宝 金銅藤原道長経筒
奈良県吉野郡天川村金峯山経塚出土
(7月30日~8月18日展示予定)1口 奈良・金峯神社 国宝 金銀鍍宝相華文経箱
滋賀県大津市坂本 延暦寺横川出土
(8月20日~9月1日展示予定)1合 滋賀・延暦寺 重文 山城国花背別所経塚出土品
京都市左京区花脊別所町出土1括 文化庁 伊良湖瓦窯跡出土品 一括のうち
愛知県田原市渥美町伊良湖瓦窯跡出土1括のうち 京都国立博物館 重文 金銅三角五輪塔 1基 滋賀・胡宮神社
国宝 法然上人絵伝Ⅰ
2024年6月18日(火)~ 7月28日(日)
絵巻|2F-1展示室
本年は法然(1133~1212)が承安5年(1175)に浄土宗を開宗して850年という記念すべき年にあたります。当館でも、浄土宗の歴史をたどる特別展「法然と極楽浄土」を10月8日~12月1日に開催いたします。このプレ企画として、総本山知恩院秘蔵の国宝「法然上人絵伝」(法然上人行状絵図)の中から、あまり公開される機会のない巻をご紹介します。全48巻におよぶ法然の伝記絵巻の決定版、この機会にじっくりご覧ください。また特別展では、重要な場面を収録した巻が出陳されますので、ぜひご来場ください。
国宝 法然上人絵伝 巻第三十八(部分) 京都・知恩院
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 国宝 法然上人絵伝 巻第二 48巻のうち1巻 京都・知恩院 国宝 法然上人絵伝 巻第十八 48巻のうち1巻 京都・知恩院 国宝 法然上人絵伝 巻第三十八 48巻のうち1巻 京都・知恩院
日本の羅漢図
2024年6月18日(火)~ 7月28日(日)
仏画|2F-2展示室
羅漢図は、インドの高僧を中国で造形化したものです。日本は中国から羅漢図を輸入し、それをお手本としました。平安時代から羅漢信仰は盛んになりましたが、鎌倉時代の禅宗の隆盛以降はさらになじみの深いものとなりました。
羅漢図は、かつての中国人も日本人もこれがインドの偉い坊さんのお姿だと思って描きもし、見てもいたわけです。しかし、今日ほど情報の行き渡っていない時代ですから、実際とはやや異なる違和感のある姿になってしまったわけです。逆に、この現実とのギャップが表現におもしろさを加えているといえます。
重文 十六羅漢像 十六幅のうち 滋賀・大練寺
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 十六羅漢像 12幅 滋賀・大練寺 十六羅漢図屏風 8曲1双
関東水墨画Ⅰ
2024年6月18日(火)~ 7月28日(日)
中世絵画|2F-3展示室
12世紀末、鎌倉に幕府が打ち立てられて武家の都となって以来、京都と並んで早くから禅宗と水墨画が栄えたのが関東地方でした。14世紀には京都を拠点とする室町幕府が成立しますが、鎌倉はなお東国の中心で、関東一帯の武家や寺院はすぐれた文化を保ち続けました。そこで生まれた水墨画が今日、「関東水墨画」と呼びならわされる作品群です。それらは現存する中世水墨画全体のかなりの割合を占め、長い歴史の中で独特の地域色を育んでいます。特に上杉氏や後北条氏、佐竹氏といった強大な戦国大名の存在のもとで15世紀後半~16世紀に絶頂を迎え、祥啓、式部輝忠、雪村といった個性豊かな画家を輩出しました。
花鳥図 祥啓筆 当館
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 白衣観音図 1幅 花鳥図 祥啓筆 1幅 京都国立博物館 花鳥図 玉隠英璵賛、祥啓印 1幅 猿猴図 雪村筆 1幅 鍾馗図 雪村筆 1幅 鴛鴦図 長柳斎筆 1幅 京都・細見美術財団 花鳥図 伝長柳斎筆 1幅 鴨図扇面 石樵昌安筆 1幅 葡萄に栗鼠図扇面 式部輝忠筆 1幅 重文 巌樹遊猿図屏風 式部輝忠筆 6曲1双 京都国立博物館
京都の狩野派―狩野山雪
2024年6月18日(火)~ 7月28日(日)
近世絵画|2F-4展示室
江戸時代、幕府御用絵師となった狩野探幽を筆頭とする一門は江戸狩野と呼ばれ、幕末にいたるまで画壇の中心的存在として活躍しました。これに対し、幕府に仕えることなく京都に留まり、活動を続けた狩野派画家の系統を京狩野といいます。
その京狩野の2代目にあたるのが山雪です。肥前(長崎県)に生まれた山雪は、大坂に移って山楽の門人となり、娘婿として家督を継ぎました。山雪の作品は、理知的かつ明快な画面構成と、時に奇矯とも言える造形性に特色があります。学究肌の人物としても知られ、山雪が草稿を書いた『本朝画史』は、日本で最初の本格的画論・画史書として重要です。
重文 蘭亭曲水図屏風(部分) 狩野山雪筆 京都・隨心院
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 洛外名所図屏風 狩野山雪筆 6曲1双 京都国立博物館 重文 蘭亭曲水図屏風 狩野山雪筆 8曲2双 京都・隨心院 明皇・貴妃図屏風 狩野山雪筆 6曲1隻 京都国立博物館 群馬図襖 狩野山雪筆 4面
来舶清人の絵画
2024年6月18日(火)~ 7月28日(日)
中国絵画|2F-5展示室
「来舶清人」とは、17世紀後半から20世紀初頭、江戸中期から明治にかけて清から日本へ渡来した中国人のうち、とくに詩書画に精通し、文化人として足跡を残した人々のことを指します。彼らの多くは外交の窓口であった長崎に訪れ、日本人と交際し、絵画技法などを伝えました。特筆されるのは、江戸画壇に大きな旋風を起こした沈南蘋や、文人画家に大きな影響を与えた来舶四大家と呼ばれる伊孚九・張秋谷・費漢源・江稼圃などですが、それ以外にも実に多くの清の人々が日本を訪れています。本展示では日本で人気を博した来舶清人の作品をあつめ、近世から近代にいたる日中交流の軌跡をたどります。
万壑松濤図 徐溶筆 当館
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 山水図押絵貼屏風 王寅筆 6曲1双 京都国立博物館 観音菩薩像
逸然性融筆 隠元隆琦賛1幅 京都・萬福寺 梅花山茶游鴨図 沈銓筆 1幅 京都国立博物館 万壑松濤図 徐溶筆 1幅 京都国立博物館
(森岡峻山氏寄贈)松下三賢図 江稼圃筆 1幅 京都国立博物館
(多名賀昭雄氏寄贈)四季花卉図押絵貼屏風 張莘筆 6曲1双 京都国立博物館
(多名賀昭雄氏寄贈)
如来と菩薩
2024年6月18日(火)~ 9月8日(日)
彫刻|1F-1展示室
仏像の種類は如来、菩薩、明王、天に大きく分けることができます。
如来は悟りを開いた「仏」であり、釈迦如来をはじめ、阿弥陀如来、薬師如来など多くの如来がいます。如来は出家者ですので、衣服は原則として衲衣とよばれる1枚の衣のみをまとう姿で造られます。
菩薩は悟りを求めて修行中の存在です。インドの王侯の姿、つまり出家前の姿をしています。菩薩には観音菩薩、地蔵菩薩など数多の種類があり、観音菩薩はさらに十一面観音、千手観音、如意輪観音など、人々の苦しみに応じて変化し衆生を救う存在として、あつい信仰を集めました。多彩な如来と菩薩の姿を紹介します。
重文 薬師如来立像 京都・長源寺
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 薬師如来立像 1躯 京都・長源寺 重文 十一面観音菩薩立像 1躯 京都・妙傳寺 重文 千手観音菩薩立像 1躯 京都・光明寺 重文 如意輪観音半跏像 1躯 京都・廬山寺 地蔵菩薩立像 1躯 京都・常念寺 阿弥陀如来坐像 1躯 京都・心光院 重文 如意輪観音坐像 1躯 京都・透玄寺 重文 地蔵菩薩坐像 1躯 滋賀・御影堂新善光寺 重文 伝観音菩薩・勢至菩薩立像 2躯 京都・清水寺 重文 地蔵菩薩立像 1躯 奈良・秋篠寺 重文 薬師如来立像 1躯 京都・阿弥陀寺 重文 地蔵菩薩坐像 1躯 京都・新町地蔵保存会 重文 菩薩坐像(伝文殊菩薩像・伝普賢菩薩像) 2躯 大阪・清泰寺 重文 釈迦如来立像 1躯 文化庁 十一面観音菩薩立像 1躯 京都・常泰寺 十一面観音菩薩立像 1躯 京都・宝積寺
修理完成記念 特別公開 重要文化財 縹糸威胴丸(はなだいとおどしどうまる)
2024年6月18日(火)~ 8月4日(日)
金工|1F-5展示室
「縹糸威胴丸 兜・大袖付 附旗一旒」は松平定信が編纂した『集古十種』にも収録された名品で、那須与一で有名な那須家に伝来しました。甲冑は金属の部品だけでなく、糸や裂、革、漆など様々な素材を組み合わせた総合芸術です。必ずしも頑丈な材料ばかりではないことから、この胴丸も経年による損傷が激しく、次世代に伝えるためにも修理が不可欠でした。このたびバンク・オブ・アメリカの助成により修理が完成したことを記念して特別公開いたします。
重文 縹糸威胴丸 当館
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 縹糸威胴丸 兜・大袖付 附旗一旒 1領 京都国立博物館
文化財修理の最先端 金属工芸
2024年6月18日(火)~ 8月4日(日)
金工|1F-5展示室
博物館には文化財を次世代へと引き継ぐ重要な使命があります。あまり目にふれることはありませんが、修理はその使命を果たすための重要な機能の一つと認識されています。
この展示では、金属工芸の3つの分野にスポットをあて、鍛造作品の代表である刀剣の研磨。香炉や燈籠といった鋳造作品に対する科学的な処置と伝統技術による復元。さらには特別公開中の重要文化財「縹糸威胴丸」と共に、江戸・明治・昭和・令和各時代の甲冑修理を取り上げながら、様々な素材と技法に合わせた文化財修理の最先端を紹介いたします。
重文 熏韋裹腹巻 大阪・天野山金剛寺
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 刀 銘 長曾禰興里入道乕徹 1口 太刀 銘 有綱 1口 太刀 銘 備州長舩則光/享徳二年八月日 1口 京都国立博物館 刀 無銘(名物島津正宗) 1口 京都国立博物館
(奥田米佛門氏寄贈)太刀 銘 助久 1口 京都国立博物館 短刀 銘 日州住信濃守国廣作/天正十九年二月吉日 1口 京都国立博物館(加藤静允氏寄贈) 薙刀 銘 大和尻懸住則長作/切付銘宮本能登守包則継之 1口 京都国立博物館
(渡辺実氏寄贈)三足香炉 1口 京都国立博物館 鉄燈籠 1基 京都・龍安寺 重文 黒韋肩白糸威胴丸 大袖附 1領 京都・橋弁慶山保存会 重文 白韋威腹巻 1領 大阪・天野山金剛寺 重文 熏韋裹腹巻 1領 大阪・天野山金剛寺 帯金式鋲留甲冑 衝角付冑・頸甲・短甲 1具 京都国立博物館
神々と人々の飲食器
2024年6月18日(火)~ 7月28日(日)
漆工|1F-6展示室
神仏へのお供えもの、儀礼にともなう食事、客人をもてなす宴、お花見や祭礼見物に持参するお弁当などには、心を込めた食器を揃えます。東アジアには漆という天然の優れた塗料があり、これを塗れば、木製品であっても、酸、アルカリ、アルコール、熱などに負けない丈夫な食器を作ることができました。緑豊かな自然界で目を引く鮮やかな朱漆塗りに始まり、海の恵みの貝のかけらや、金銀の粉を用いた手の込んだ飾りなど、季節や場面に応じて漆器が調えられたのです。とっておきの食器を用いる会食を想像しながら、それぞれの趣向をじっくり味わってみてください。
朱漆塗高杯
底部朱漆銘「三輪御社高坏/拾参本内」 当館
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 朱漆天狗盃
遠坂宗仙作 美濃屋製1口 京都国立博物館(稲垣孫一郎氏寄贈) 重文 芦辺桐紋蒔絵懸盤 大中小 各1基 京都・高台寺 重文 芦辺桐紋蒔絵椀 1式 京都・高台寺 重文 芦辺桐紋蒔絵飯器 杓子付 1合 京都・高台寺 道中箸盃
淀藩稲葉家伝来品のうち1具 京都国立博物館(稲葉正輝氏寄贈) 近江八景蒔絵行厨 1具 京都国立博物館
(野村明子氏寄贈)蒔絵皷形行厨 1具 京都・本圀寺 菊水蒔絵行厨 1具 重文 朱漆塗擎子
長禄元年在銘1枚 愛知・真清田神社 重文 朱漆塗入隅折敷
長禄元年在銘3枚 愛知・真清田神社 重文 朱漆塗隅切折敷
長禄元年在銘2枚 愛知・真清田神社 朱漆塗散米衝重 1基 朱漆塗高杯
底部朱漆銘「三輪御社高坏/拾参本内」1基 京都国立博物館 朱漆塗湯桶 1個 菊漆絵瓶子 1口 朱漆塗菊花紋蒔絵指樽
「正徳元年一月新調 加茂大社」蒔絵銘1基 京都国立博物館
(奥村重兵衛氏寄贈)蓬萊文提子 1口 京都・曼殊院 淀川名所蒔絵七ツ盃 1組 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)浪蒔絵膳椀具
田中合名会社製30人前のうち 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)扇流し蒔絵吸物椀 20客のうち 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)扇流し蒔絵吸物膳 20基のうち 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)
同時開催の名品ギャラリー特別展観覧料が必要
茶の湯の道具 茶入
2024年6月25日(火)~ 9月8日(日)
陶磁|3F-1展示室
茶の湯の道具のなかで、抹茶をいれるやきものを茶入と呼んでいます。小さな壺状の形状をしていますが、茶席における存在感は、茶碗や水指などにもまさるものがあります。中国で焼かれたものは「唐物」、日本で焼かれたものは「和物」と呼び分けられ、古くから唐物を珍重してきました。茶入を鑑賞する際には、産地、形が基本となり、加えて釉流れの景色も見どころとなっています。また、付属する仕覆や牙蓋、盆や銘も楽しみの魅力の一つです。今回はそうした茶入の魅力についてご紹介します。
唐物肩衝茶入 銘 残月 文化庁
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 唐物肩衝茶入 銘 残月 1口 文化庁 唐物文琳茶入 酸漿文琳 1口 株式会社ヤングアート 餓鬼腹茶入 1口 京都・本圀寺 瀬戸肩衝茶入 銘 泡沫
瀬戸窯1口 瀬戸肩衝茶入 銘 古木 1口 瀬戸肩衝茶入
瀬戸窯1口 京都国立博物館 褐釉四方茶入
野々村仁清作1口 京都国立博物館 薩摩瓢形茶入 1口 備前肩衝茶入
備前窯1口 信楽写肩衝茶入 銘 皆奈瀬
初代清水六兵衛作1合 京都国立博物館
日本と東洋のやきもの
2024年6月25日(火)~ 9月8日(日)
陶磁|3F-1展示室
やきものは鑑賞するだけでなく、食器や日常の調度品などに多く用いられており、私たちにとって身近な工芸品といえます。特に東アジア各地では、文様や形、色に至るまで多種多様なものが作られ、その用途も幅広いものです。また、やきものは産地により、磁器や陶器といった材質や、土や釉薬の原料、装飾や焼成の技術に強い個性を持っています。
日本と中国、朝鮮半島を中心に、東アジア地域でつくられたやきものの個性やその魅力について紹介します。
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 色絵若松図茶壺
野々村仁清作1口 文化庁 重文 銹絵水仙文茶碗
野々村仁清作1口 京都・天寧寺 色絵栄花物語冊子形硯箱 1口 京都国立博物館 銹絵染付桐文菱香合 1合 銹絵染付蔦文茶碗
粟田口印1口 色絵古裂文食籠
永樂和全作1合 京都国立博物館 白磁毘沙門天坐像
初代伊東陶山作1躯 京都・両足院 華南三彩唐花唐草文五耳壺 1口 京都国立博物館 古染付写花鳥文芋頭水指
奥田頴川作1口 京都・大中院 御本写立鶴文茶碗
仁阿弥道八(二代高橋道八)作1口 京都・正伝永源院 宋胡録写白釉鉄絵茶碗
永樂保全作1口 京都国立博物館
(鴻池善右衛門氏寄贈)染付名花十友図三段重箱
青木木米作1合 京都国立博物館 鉄砂地色絵梅文瓢形徳利 1口 京都・青龍寺 色絵氷裂文角皿
尾形乾山作5枚 京都国立博物館
埴輪の人物と動物
2024年6月25日(火)~ 9月8日(日)
考古|3F-2展示室
埴輪の起源は、弥生時代終わり頃の墳墓に置かれた壺とそれを載せる大型器台にあります。3世紀後半にまず、壺形埴輪・円筒埴輪、次いで朝顔形埴輪が成立し、4世紀には家・蓋・甲冑形などの器財埴輪が現われました。5世紀には馬形と巫女形などの埴輪も加わり、やがて多様な人物・動物埴輪が出現しました。
このように、次第に種類が増加した形象埴輪は、葬送儀礼にかかわるさまざまな道具や場面を表現したものと考えられています。
今回は人物・動物形埴輪を中心に、円筒埴輪・朝顔形埴輪や器財埴輪なども併せて展示します。さまざまな埴輪のもつ表現の豊かさに触れていただければ幸いです。
埴輪 盾持人
徳島県小松島市田浦町字前山出土 当館
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 埴輪 馬
伝茨城県旧筑波郡出土1個 埴輪 水鳥
出土地不明1個 重美 埴輪 鍬を担ぐ男子
伝群馬県太田市脇屋町出土1個 京都国立博物館 埴輪 盾持人
徳島県小松島市田浦町字前山出土1個 京都国立博物館 円筒埴輪
茨城県猿島郡五霞町小手指伊勢塚古墳出土1個 京都国立博物館 埴輪 盾持人
出土地不明1個 京都国立博物館 朝顔形埴輪
出土地不明1個 京都国立博物館 須恵器 脚付装飾壺
兵庫県たつの市西宮山古墳出土1個 京都国立博物館 石見型盾形埴輪
兵庫県たつの市西宮山古墳出土1個 京都国立博物館 埴輪 帽子をかぶる男子
出土地不明1個 京都国立博物館 埴輪 男子頭部
神奈川県鎌倉市由比ガ浜釆女塚出土1個 京都国立博物館 埴輪 顎ひげの男子
伝茨城県旧行方郡出土1個 埴輪 まげを結う女子頭部
伝埼玉県児玉郡神川町出土1個 土製模造品(人形・馬形)
埼玉県深谷市狢山(今泉)祭祀遺跡出土2個 京都国立博物館 須恵器 鳥形装飾
兵庫県たつの市西宮山古墳出土1個 京都国立博物館 埴輪集成図鑑 3冊 家形埴輪片
兵庫県たつの市西宮山古墳出土1個 京都国立博物館 埴輪 家(堅魚木)
兵庫県たつの市 西宮山古墳出土1個 京都国立博物館 蓋形埴輪片
兵庫県たつの市西宮山古墳出土1個 京都国立博物館 石見型盾形埴輪片
兵庫県たつの市西宮山古墳出土1個 京都国立博物館 円筒埴輪片
兵庫県たつの市西宮山古墳出土1個 京都国立博物館 朝顔形埴輪片
兵庫県たつの市西宮山古墳出土1個 京都国立博物館 埴輪 馬頭部
伝群馬県伊勢崎市付近出土1個
日本の考古資料
2024年6月25日(火)~ 9月8日(日)
考古|3F-2展示室
日本の歴史をさまざまな考古資料からご紹介します。考古資料の多くは遺跡から出土したものです。祀りや儀式などに使う特別な道具もあれば、当時の人々が日常的に使っていた品々もあります。考古の展示を通して、その時代を生きた人々の暮らしや想いを身近に感じていただければと思います。
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 深鉢
岩手県出土1個 深鉢
長野県飯田市風越遺跡出土1個 浅鉢
出土地不明1個 有孔鍔付土器
出土地不明1個 京都国立博物館 硬玉(ヒスイ)製大珠
出土地不明2個 打製石器(石鏃・石錐・石匙ほか)
日本各地出土1括 磨製石斧
日本各地出土1括 京都国立博物館 注口土器
出土地不明1個 壺
青森県つがる市亀ヶ岡遺跡出土1個 京都国立博物館 台付鉢
青森県出土1個 京都国立博物館 注口土器
青森県出土2個 京都国立博物館 遮光器土偶
出土地不明1括 京都国立博物館 御物石器
奈良市大森町出土1個 京都国立博物館 壺形土器
広島県山県郡北広島町川井出土1個 重文 丹塗細頸壺
北部九州出土1個 文化庁 石鏃
西日本各地出土1括 石剣
西日本各地出土1括 石包丁
西日本各地出土1括 磨製石斧
西日本各地出土1括 弥生土器
大阪府柏原市船橋遺跡出土5個 京都国立博物館 手焙形土器
出土地不明1個 京都国立博物館 須恵器 台付広口壺
兵庫県たつの市西宮山古墳出土1個 京都国立博物館 銅剣
大分県大分市浜出土2口 京都国立博物館 銅戈
熊本県菊池郡大津町真木西都留出土2口 京都国立博物館 銅矛
大分県臼杵市下北津留坊主山出土1口 京都国立博物館 重文 銅鐸
京都府与謝郡与謝野町比丘尼城出土1口 京都・梅林寺 重文 富雄丸山古墳出土品
奈良市富雄丸山古墳出土1括 京都国立博物館 須恵器 壺結合型器台
兵庫県たつの市西宮山古墳出土1個 京都国立博物館 須恵器 脚付子持壺
兵庫県たつの市西宮山古墳出土1個 京都国立博物館 素弁十葉蓮華文軒丸瓦
奈良県高市郡明日香村飛鳥寺出土1個 京都国立博物館 素弁十葉蓮華文軒丸瓦
京都市北区北野廃寺出土1個 単弁八葉蓮華文軒丸瓦
奈良県桜井市吉備池廃寺出土1個 複弁八葉蓮華文軒丸瓦
京都府相楽郡精華町里廃寺出土1個 複弁八葉蓮華文軒丸瓦
京都市伏見区法琳寺跡出土1個 三重弧文軒平瓦
京都市伏見区法琳寺跡出土1個 蓮華文方形軒瓦
滋賀県大津市南滋賀廃寺出土1個 重弁八葉蓮華文軒丸瓦
滋賀県愛知郡愛荘町軽野塔ノ塚廃寺跡出土1個 波状重弧文軒平瓦
滋賀県愛知郡愛荘町軽野塔ノ塚廃寺跡出土1個 単弁八葉蓮華文軒丸瓦
奈良県桜井市山田寺跡出土1個 京都国立博物館 複弁八葉蓮華文軒丸瓦
京都府木津川市恭仁宮跡出土1個 京都国立博物館 均整唐草文軒平瓦
奈良市平城宮跡出土1個 重圏文軒丸瓦
大阪市中央区難波宮跡出土1個 重郭文軒平瓦
京都市上京区竹屋町出土1個 人面墨書土器
大阪府東大阪市近江堂出土1個 土馬
奈良県出土2個 京都国立博物館ほか 百万塔 2個 京都国立博物館 緑釉蓮華文軒丸瓦
京都市平安宮跡出土1個 重文 緑釉唐草文軒平瓦
京都市平安宮跡出土1個 京都国立博物館 鬼瓦
京都市平安宮豊楽院跡出土1個 鳳凰文鴟尾
京都市左京区栗栖野瓦窯出土1個 軒丸瓦・軒平瓦
京都市上京区法成寺跡出土2個 京都府立鴨沂高等学校 緑釉瓦(破片)
京都市上京区法成寺跡出土4個 京都国立博物館 重文 青磁水注
京都府宇治市木幡出土1個 京都国立博物館 青磁輪花碗(破片)
伝京都府宇治市木幡出土1個 京都国立博物館 宝相華文軒丸瓦
京都府宇治市平等院出土1個 京都国立博物館 忍冬唐草文軒平瓦
京都府宇治市平等院出土1個 京都国立博物館 国宝 金銅経箱 猫脚台付
奈良県吉野郡天川村金峯山経塚出土
(6月25日~7月28日、9月3日~8日展示予定)1合 奈良・金峯山寺 国宝 金銅藤原道長経筒
奈良県吉野郡天川村金峯山経塚出土
(7月30日~8月18日展示予定)1口 奈良・金峯神社 国宝 金銀鍍宝相華文経箱
滋賀県大津市坂本 延暦寺横川出土
(8月20日~9月1日展示予定)1合 滋賀・延暦寺 重文 山城国花背別所経塚出土品
京都市左京区花脊別所町出土1括 文化庁 伊良湖瓦窯跡出土品 一括のうち
愛知県田原市渥美町伊良湖瓦窯跡出土1括のうち 京都国立博物館 重文 金銅三角五輪塔 1基 滋賀・胡宮神社
国宝 法然上人絵伝Ⅰ
2024年6月18日(火)~ 7月28日(日)
絵巻|2F-1展示室
本年は法然(1133~1212)が承安5年(1175)に浄土宗を開宗して850年という記念すべき年にあたります。当館でも、浄土宗の歴史をたどる特別展「法然と極楽浄土」を10月8日~12月1日に開催いたします。このプレ企画として、総本山知恩院秘蔵の国宝「法然上人絵伝」(法然上人行状絵図)の中から、あまり公開される機会のない巻をご紹介します。全48巻におよぶ法然の伝記絵巻の決定版、この機会にじっくりご覧ください。また特別展では、重要な場面を収録した巻が出陳されますので、ぜひご来場ください。
国宝 法然上人絵伝 巻第三十八(部分) 京都・知恩院
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 国宝 法然上人絵伝 巻第二 48巻のうち1巻 京都・知恩院 国宝 法然上人絵伝 巻第十八 48巻のうち1巻 京都・知恩院 国宝 法然上人絵伝 巻第三十八 48巻のうち1巻 京都・知恩院
日本の羅漢図
2024年6月18日(火)~ 7月28日(日)
仏画|2F-2展示室
羅漢図は、インドの高僧を中国で造形化したものです。日本は中国から羅漢図を輸入し、それをお手本としました。平安時代から羅漢信仰は盛んになりましたが、鎌倉時代の禅宗の隆盛以降はさらになじみの深いものとなりました。
羅漢図は、かつての中国人も日本人もこれがインドの偉い坊さんのお姿だと思って描きもし、見てもいたわけです。しかし、今日ほど情報の行き渡っていない時代ですから、実際とはやや異なる違和感のある姿になってしまったわけです。逆に、この現実とのギャップが表現におもしろさを加えているといえます。
重文 十六羅漢像 十六幅のうち 滋賀・大練寺
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 十六羅漢像 12幅 滋賀・大練寺 十六羅漢図屏風 8曲1双
関東水墨画Ⅰ
2024年6月18日(火)~ 7月28日(日)
中世絵画|2F-3展示室
12世紀末、鎌倉に幕府が打ち立てられて武家の都となって以来、京都と並んで早くから禅宗と水墨画が栄えたのが関東地方でした。14世紀には京都を拠点とする室町幕府が成立しますが、鎌倉はなお東国の中心で、関東一帯の武家や寺院はすぐれた文化を保ち続けました。そこで生まれた水墨画が今日、「関東水墨画」と呼びならわされる作品群です。それらは現存する中世水墨画全体のかなりの割合を占め、長い歴史の中で独特の地域色を育んでいます。特に上杉氏や後北条氏、佐竹氏といった強大な戦国大名の存在のもとで15世紀後半~16世紀に絶頂を迎え、祥啓、式部輝忠、雪村といった個性豊かな画家を輩出しました。
花鳥図 祥啓筆 当館
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 白衣観音図 1幅 花鳥図 祥啓筆 1幅 京都国立博物館 花鳥図 玉隠英璵賛、祥啓印 1幅 猿猴図 雪村筆 1幅 鍾馗図 雪村筆 1幅 鴛鴦図 長柳斎筆 1幅 京都・細見美術財団 花鳥図 伝長柳斎筆 1幅 鴨図扇面 石樵昌安筆 1幅 葡萄に栗鼠図扇面 式部輝忠筆 1幅 重文 巌樹遊猿図屏風 式部輝忠筆 6曲1双 京都国立博物館
京都の狩野派―狩野山雪
2024年6月18日(火)~ 7月28日(日)
近世絵画|2F-4展示室
江戸時代、幕府御用絵師となった狩野探幽を筆頭とする一門は江戸狩野と呼ばれ、幕末にいたるまで画壇の中心的存在として活躍しました。これに対し、幕府に仕えることなく京都に留まり、活動を続けた狩野派画家の系統を京狩野といいます。
その京狩野の2代目にあたるのが山雪です。肥前(長崎県)に生まれた山雪は、大坂に移って山楽の門人となり、娘婿として家督を継ぎました。山雪の作品は、理知的かつ明快な画面構成と、時に奇矯とも言える造形性に特色があります。学究肌の人物としても知られ、山雪が草稿を書いた『本朝画史』は、日本で最初の本格的画論・画史書として重要です。
重文 蘭亭曲水図屏風(部分) 狩野山雪筆 京都・隨心院
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 洛外名所図屏風 狩野山雪筆 6曲1双 京都国立博物館 重文 蘭亭曲水図屏風 狩野山雪筆 8曲2双 京都・隨心院 明皇・貴妃図屏風 狩野山雪筆 6曲1隻 京都国立博物館 群馬図襖 狩野山雪筆 4面
来舶清人の絵画
2024年6月18日(火)~ 7月28日(日)
中国絵画|2F-5展示室
「来舶清人」とは、17世紀後半から20世紀初頭、江戸中期から明治にかけて清から日本へ渡来した中国人のうち、とくに詩書画に精通し、文化人として足跡を残した人々のことを指します。彼らの多くは外交の窓口であった長崎に訪れ、日本人と交際し、絵画技法などを伝えました。特筆されるのは、江戸画壇に大きな旋風を起こした沈南蘋や、文人画家に大きな影響を与えた来舶四大家と呼ばれる伊孚九・張秋谷・費漢源・江稼圃などですが、それ以外にも実に多くの清の人々が日本を訪れています。本展示では日本で人気を博した来舶清人の作品をあつめ、近世から近代にいたる日中交流の軌跡をたどります。
万壑松濤図 徐溶筆 当館
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 山水図押絵貼屏風 王寅筆 6曲1双 京都国立博物館 観音菩薩像
逸然性融筆 隠元隆琦賛1幅 京都・萬福寺 梅花山茶游鴨図 沈銓筆 1幅 京都国立博物館 万壑松濤図 徐溶筆 1幅 京都国立博物館
(森岡峻山氏寄贈)松下三賢図 江稼圃筆 1幅 京都国立博物館
(多名賀昭雄氏寄贈)四季花卉図押絵貼屏風 張莘筆 6曲1双 京都国立博物館
(多名賀昭雄氏寄贈)
如来と菩薩
2024年6月18日(火)~ 9月8日(日)
彫刻|1F-1展示室
仏像の種類は如来、菩薩、明王、天に大きく分けることができます。
如来は悟りを開いた「仏」であり、釈迦如来をはじめ、阿弥陀如来、薬師如来など多くの如来がいます。如来は出家者ですので、衣服は原則として衲衣とよばれる1枚の衣のみをまとう姿で造られます。
菩薩は悟りを求めて修行中の存在です。インドの王侯の姿、つまり出家前の姿をしています。菩薩には観音菩薩、地蔵菩薩など数多の種類があり、観音菩薩はさらに十一面観音、千手観音、如意輪観音など、人々の苦しみに応じて変化し衆生を救う存在として、あつい信仰を集めました。多彩な如来と菩薩の姿を紹介します。
重文 薬師如来立像 京都・長源寺
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 薬師如来立像 1躯 京都・長源寺 重文 十一面観音菩薩立像 1躯 京都・妙傳寺 重文 千手観音菩薩立像 1躯 京都・光明寺 重文 如意輪観音半跏像 1躯 京都・廬山寺 地蔵菩薩立像 1躯 京都・常念寺 阿弥陀如来坐像 1躯 京都・心光院 重文 如意輪観音坐像 1躯 京都・透玄寺 重文 地蔵菩薩坐像 1躯 滋賀・御影堂新善光寺 重文 伝観音菩薩・勢至菩薩立像 2躯 京都・清水寺 重文 地蔵菩薩立像 1躯 奈良・秋篠寺 重文 薬師如来立像 1躯 京都・阿弥陀寺 重文 地蔵菩薩坐像 1躯 京都・新町地蔵保存会 重文 菩薩坐像(伝文殊菩薩像・伝普賢菩薩像) 2躯 大阪・清泰寺 重文 釈迦如来立像 1躯 文化庁 十一面観音菩薩立像 1躯 京都・常泰寺 十一面観音菩薩立像 1躯 京都・宝積寺
修理完成記念 特別公開 重要文化財 縹糸威胴丸(はなだいとおどしどうまる)
2024年6月18日(火)~ 8月4日(日)
金工|1F-5展示室
「縹糸威胴丸 兜・大袖付 附旗一旒」は松平定信が編纂した『集古十種』にも収録された名品で、那須与一で有名な那須家に伝来しました。甲冑は金属の部品だけでなく、糸や裂、革、漆など様々な素材を組み合わせた総合芸術です。必ずしも頑丈な材料ばかりではないことから、この胴丸も経年による損傷が激しく、次世代に伝えるためにも修理が不可欠でした。このたびバンク・オブ・アメリカの助成により修理が完成したことを記念して特別公開いたします。
重文 縹糸威胴丸 当館
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 縹糸威胴丸 兜・大袖付 附旗一旒 1領 京都国立博物館
文化財修理の最先端 金属工芸
2024年6月18日(火)~ 8月4日(日)
金工|1F-5展示室
博物館には文化財を次世代へと引き継ぐ重要な使命があります。あまり目にふれることはありませんが、修理はその使命を果たすための重要な機能の一つと認識されています。
この展示では、金属工芸の3つの分野にスポットをあて、鍛造作品の代表である刀剣の研磨。香炉や燈籠といった鋳造作品に対する科学的な処置と伝統技術による復元。さらには特別公開中の重要文化財「縹糸威胴丸」と共に、江戸・明治・昭和・令和各時代の甲冑修理を取り上げながら、様々な素材と技法に合わせた文化財修理の最先端を紹介いたします。
重文 熏韋裹腹巻 大阪・天野山金剛寺
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 刀 銘 長曾禰興里入道乕徹 1口 太刀 銘 有綱 1口 太刀 銘 備州長舩則光/享徳二年八月日 1口 京都国立博物館 刀 無銘(名物島津正宗) 1口 京都国立博物館
(奥田米佛門氏寄贈)太刀 銘 助久 1口 京都国立博物館 短刀 銘 日州住信濃守国廣作/天正十九年二月吉日 1口 京都国立博物館(加藤静允氏寄贈) 薙刀 銘 大和尻懸住則長作/切付銘宮本能登守包則継之 1口 京都国立博物館
(渡辺実氏寄贈)三足香炉 1口 京都国立博物館 鉄燈籠 1基 京都・龍安寺 重文 黒韋肩白糸威胴丸 大袖附 1領 京都・橋弁慶山保存会 重文 白韋威腹巻 1領 大阪・天野山金剛寺 重文 熏韋裹腹巻 1領 大阪・天野山金剛寺 帯金式鋲留甲冑 衝角付冑・頸甲・短甲 1具 京都国立博物館
神々と人々の飲食器
2024年6月18日(火)~ 7月28日(日)
漆工|1F-6展示室
神仏へのお供えもの、儀礼にともなう食事、客人をもてなす宴、お花見や祭礼見物に持参するお弁当などには、心を込めた食器を揃えます。東アジアには漆という天然の優れた塗料があり、これを塗れば、木製品であっても、酸、アルカリ、アルコール、熱などに負けない丈夫な食器を作ることができました。緑豊かな自然界で目を引く鮮やかな朱漆塗りに始まり、海の恵みの貝のかけらや、金銀の粉を用いた手の込んだ飾りなど、季節や場面に応じて漆器が調えられたのです。とっておきの食器を用いる会食を想像しながら、それぞれの趣向をじっくり味わってみてください。
朱漆塗高杯
底部朱漆銘「三輪御社高坏/拾参本内」 当館
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 朱漆天狗盃
遠坂宗仙作 美濃屋製1口 京都国立博物館(稲垣孫一郎氏寄贈) 重文 芦辺桐紋蒔絵懸盤 大中小 各1基 京都・高台寺 重文 芦辺桐紋蒔絵椀 1式 京都・高台寺 重文 芦辺桐紋蒔絵飯器 杓子付 1合 京都・高台寺 道中箸盃
淀藩稲葉家伝来品のうち1具 京都国立博物館(稲葉正輝氏寄贈) 近江八景蒔絵行厨 1具 京都国立博物館
(野村明子氏寄贈)蒔絵皷形行厨 1具 京都・本圀寺 菊水蒔絵行厨 1具 重文 朱漆塗擎子
長禄元年在銘1枚 愛知・真清田神社 重文 朱漆塗入隅折敷
長禄元年在銘3枚 愛知・真清田神社 重文 朱漆塗隅切折敷
長禄元年在銘2枚 愛知・真清田神社 朱漆塗散米衝重 1基 朱漆塗高杯
底部朱漆銘「三輪御社高坏/拾参本内」1基 京都国立博物館 朱漆塗湯桶 1個 菊漆絵瓶子 1口 朱漆塗菊花紋蒔絵指樽
「正徳元年一月新調 加茂大社」蒔絵銘1基 京都国立博物館
(奥村重兵衛氏寄贈)蓬萊文提子 1口 京都・曼殊院 淀川名所蒔絵七ツ盃 1組 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)浪蒔絵膳椀具
田中合名会社製30人前のうち 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)扇流し蒔絵吸物椀 20客のうち 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)扇流し蒔絵吸物膳 20基のうち 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)
同時開催の名品ギャラリー特別展観覧料が必要
茶の湯の道具 茶入
2024年6月25日(火)~ 9月8日(日)
陶磁|3F-1展示室
茶の湯の道具のなかで、抹茶をいれるやきものを茶入と呼んでいます。小さな壺状の形状をしていますが、茶席における存在感は、茶碗や水指などにもまさるものがあります。中国で焼かれたものは「唐物」、日本で焼かれたものは「和物」と呼び分けられ、古くから唐物を珍重してきました。茶入を鑑賞する際には、産地、形が基本となり、加えて釉流れの景色も見どころとなっています。また、付属する仕覆や牙蓋、盆や銘も楽しみの魅力の一つです。今回はそうした茶入の魅力についてご紹介します。
唐物肩衝茶入 銘 残月 文化庁
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 唐物肩衝茶入 銘 残月 1口 文化庁 唐物文琳茶入 酸漿文琳 1口 株式会社ヤングアート 餓鬼腹茶入 1口 京都・本圀寺 瀬戸肩衝茶入 銘 泡沫
瀬戸窯1口 瀬戸肩衝茶入 銘 古木 1口 瀬戸肩衝茶入
瀬戸窯1口 京都国立博物館 褐釉四方茶入
野々村仁清作1口 京都国立博物館 薩摩瓢形茶入 1口 備前肩衝茶入
備前窯1口 信楽写肩衝茶入 銘 皆奈瀬
初代清水六兵衛作1合 京都国立博物館
日本と東洋のやきもの
2024年6月25日(火)~ 9月8日(日)
陶磁|3F-1展示室
やきものは鑑賞するだけでなく、食器や日常の調度品などに多く用いられており、私たちにとって身近な工芸品といえます。特に東アジア各地では、文様や形、色に至るまで多種多様なものが作られ、その用途も幅広いものです。また、やきものは産地により、磁器や陶器といった材質や、土や釉薬の原料、装飾や焼成の技術に強い個性を持っています。
日本と中国、朝鮮半島を中心に、東アジア地域でつくられたやきものの個性やその魅力について紹介します。
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 色絵若松図茶壺
野々村仁清作1口 文化庁 重文 銹絵水仙文茶碗
野々村仁清作1口 京都・天寧寺 色絵栄花物語冊子形硯箱 1口 京都国立博物館 銹絵染付桐文菱香合 1合 銹絵染付蔦文茶碗
粟田口印1口 色絵古裂文食籠
永樂和全作1合 京都国立博物館 白磁毘沙門天坐像
初代伊東陶山作1躯 京都・両足院 華南三彩唐花唐草文五耳壺 1口 京都国立博物館 古染付写花鳥文芋頭水指
奥田頴川作1口 京都・大中院 御本写立鶴文茶碗
仁阿弥道八(二代高橋道八)作1口 京都・正伝永源院 宋胡録写白釉鉄絵茶碗
永樂保全作1口 京都国立博物館
(鴻池善右衛門氏寄贈)染付名花十友図三段重箱
青木木米作1合 京都国立博物館 鉄砂地色絵梅文瓢形徳利 1口 京都・青龍寺 色絵氷裂文角皿
尾形乾山作5枚 京都国立博物館
埴輪の人物と動物
2024年6月25日(火)~ 9月8日(日)
考古|3F-2展示室
埴輪の起源は、弥生時代終わり頃の墳墓に置かれた壺とそれを載せる大型器台にあります。3世紀後半にまず、壺形埴輪・円筒埴輪、次いで朝顔形埴輪が成立し、4世紀には家・蓋・甲冑形などの器財埴輪が現われました。5世紀には馬形と巫女形などの埴輪も加わり、やがて多様な人物・動物埴輪が出現しました。
このように、次第に種類が増加した形象埴輪は、葬送儀礼にかかわるさまざまな道具や場面を表現したものと考えられています。
今回は人物・動物形埴輪を中心に、円筒埴輪・朝顔形埴輪や器財埴輪なども併せて展示します。さまざまな埴輪のもつ表現の豊かさに触れていただければ幸いです。
埴輪 盾持人
徳島県小松島市田浦町字前山出土 当館
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 埴輪 馬
伝茨城県旧筑波郡出土1個 埴輪 水鳥
出土地不明1個 重美 埴輪 鍬を担ぐ男子
伝群馬県太田市脇屋町出土1個 京都国立博物館 埴輪 盾持人
徳島県小松島市田浦町字前山出土1個 京都国立博物館 円筒埴輪
茨城県猿島郡五霞町小手指伊勢塚古墳出土1個 京都国立博物館 埴輪 盾持人
出土地不明1個 京都国立博物館 朝顔形埴輪
出土地不明1個 京都国立博物館 須恵器 脚付装飾壺
兵庫県たつの市西宮山古墳出土1個 京都国立博物館 石見型盾形埴輪
兵庫県たつの市西宮山古墳出土1個 京都国立博物館 埴輪 帽子をかぶる男子
出土地不明1個 京都国立博物館 埴輪 男子頭部
神奈川県鎌倉市由比ガ浜釆女塚出土1個 京都国立博物館 埴輪 顎ひげの男子
伝茨城県旧行方郡出土1個 埴輪 まげを結う女子頭部
伝埼玉県児玉郡神川町出土1個 土製模造品(人形・馬形)
埼玉県深谷市狢山(今泉)祭祀遺跡出土2個 京都国立博物館 須恵器 鳥形装飾
兵庫県たつの市西宮山古墳出土1個 京都国立博物館 埴輪集成図鑑 3冊 家形埴輪片
兵庫県たつの市西宮山古墳出土1個 京都国立博物館 埴輪 家(堅魚木)
兵庫県たつの市 西宮山古墳出土1個 京都国立博物館 蓋形埴輪片
兵庫県たつの市西宮山古墳出土1個 京都国立博物館 石見型盾形埴輪片
兵庫県たつの市西宮山古墳出土1個 京都国立博物館 円筒埴輪片
兵庫県たつの市西宮山古墳出土1個 京都国立博物館 朝顔形埴輪片
兵庫県たつの市西宮山古墳出土1個 京都国立博物館 埴輪 馬頭部
伝群馬県伊勢崎市付近出土1個
日本の考古資料
2024年6月25日(火)~ 9月8日(日)
考古|3F-2展示室
日本の歴史をさまざまな考古資料からご紹介します。考古資料の多くは遺跡から出土したものです。祀りや儀式などに使う特別な道具もあれば、当時の人々が日常的に使っていた品々もあります。考古の展示を通して、その時代を生きた人々の暮らしや想いを身近に感じていただければと思います。
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 深鉢
岩手県出土1個 深鉢
長野県飯田市風越遺跡出土1個 浅鉢
出土地不明1個 有孔鍔付土器
出土地不明1個 京都国立博物館 硬玉(ヒスイ)製大珠
出土地不明2個 打製石器(石鏃・石錐・石匙ほか)
日本各地出土1括 磨製石斧
日本各地出土1括 京都国立博物館 注口土器
出土地不明1個 壺
青森県つがる市亀ヶ岡遺跡出土1個 京都国立博物館 台付鉢
青森県出土1個 京都国立博物館 注口土器
青森県出土2個 京都国立博物館 遮光器土偶
出土地不明1括 京都国立博物館 御物石器
奈良市大森町出土1個 京都国立博物館 壺形土器
広島県山県郡北広島町川井出土1個 重文 丹塗細頸壺
北部九州出土1個 文化庁 石鏃
西日本各地出土1括 石剣
西日本各地出土1括 石包丁
西日本各地出土1括 磨製石斧
西日本各地出土1括 弥生土器
大阪府柏原市船橋遺跡出土5個 京都国立博物館 手焙形土器
出土地不明1個 京都国立博物館 須恵器 台付広口壺
兵庫県たつの市西宮山古墳出土1個 京都国立博物館 銅剣
大分県大分市浜出土2口 京都国立博物館 銅戈
熊本県菊池郡大津町真木西都留出土2口 京都国立博物館 銅矛
大分県臼杵市下北津留坊主山出土1口 京都国立博物館 重文 銅鐸
京都府与謝郡与謝野町比丘尼城出土1口 京都・梅林寺 重文 富雄丸山古墳出土品
奈良市富雄丸山古墳出土1括 京都国立博物館 須恵器 壺結合型器台
兵庫県たつの市西宮山古墳出土1個 京都国立博物館 須恵器 脚付子持壺
兵庫県たつの市西宮山古墳出土1個 京都国立博物館 素弁十葉蓮華文軒丸瓦
奈良県高市郡明日香村飛鳥寺出土1個 京都国立博物館 素弁十葉蓮華文軒丸瓦
京都市北区北野廃寺出土1個 単弁八葉蓮華文軒丸瓦
奈良県桜井市吉備池廃寺出土1個 複弁八葉蓮華文軒丸瓦
京都府相楽郡精華町里廃寺出土1個 複弁八葉蓮華文軒丸瓦
京都市伏見区法琳寺跡出土1個 三重弧文軒平瓦
京都市伏見区法琳寺跡出土1個 蓮華文方形軒瓦
滋賀県大津市南滋賀廃寺出土1個 重弁八葉蓮華文軒丸瓦
滋賀県愛知郡愛荘町軽野塔ノ塚廃寺跡出土1個 波状重弧文軒平瓦
滋賀県愛知郡愛荘町軽野塔ノ塚廃寺跡出土1個 単弁八葉蓮華文軒丸瓦
奈良県桜井市山田寺跡出土1個 京都国立博物館 複弁八葉蓮華文軒丸瓦
京都府木津川市恭仁宮跡出土1個 京都国立博物館 均整唐草文軒平瓦
奈良市平城宮跡出土1個 重圏文軒丸瓦
大阪市中央区難波宮跡出土1個 重郭文軒平瓦
京都市上京区竹屋町出土1個 人面墨書土器
大阪府東大阪市近江堂出土1個 土馬
奈良県出土2個 京都国立博物館ほか 百万塔 2個 京都国立博物館 緑釉蓮華文軒丸瓦
京都市平安宮跡出土1個 重文 緑釉唐草文軒平瓦
京都市平安宮跡出土1個 京都国立博物館 鬼瓦
京都市平安宮豊楽院跡出土1個 鳳凰文鴟尾
京都市左京区栗栖野瓦窯出土1個 軒丸瓦・軒平瓦
京都市上京区法成寺跡出土2個 京都府立鴨沂高等学校 緑釉瓦(破片)
京都市上京区法成寺跡出土4個 京都国立博物館 重文 青磁水注
京都府宇治市木幡出土1個 京都国立博物館 青磁輪花碗(破片)
伝京都府宇治市木幡出土1個 京都国立博物館 宝相華文軒丸瓦
京都府宇治市平等院出土1個 京都国立博物館 忍冬唐草文軒平瓦
京都府宇治市平等院出土1個 京都国立博物館 国宝 金銅経箱 猫脚台付
奈良県吉野郡天川村金峯山経塚出土
(6月25日~7月28日、9月3日~8日展示予定)1合 奈良・金峯山寺 国宝 金銅藤原道長経筒
奈良県吉野郡天川村金峯山経塚出土
(7月30日~8月18日展示予定)1口 奈良・金峯神社 国宝 金銀鍍宝相華文経箱
滋賀県大津市坂本 延暦寺横川出土
(8月20日~9月1日展示予定)1合 滋賀・延暦寺 重文 山城国花背別所経塚出土品
京都市左京区花脊別所町出土1括 文化庁 伊良湖瓦窯跡出土品 一括のうち
愛知県田原市渥美町伊良湖瓦窯跡出土1括のうち 京都国立博物館 重文 金銅三角五輪塔 1基 滋賀・胡宮神社
国宝 法然上人絵伝Ⅰ
2024年6月18日(火)~ 7月28日(日)
絵巻|2F-1展示室
本年は法然(1133~1212)が承安5年(1175)に浄土宗を開宗して850年という記念すべき年にあたります。当館でも、浄土宗の歴史をたどる特別展「法然と極楽浄土」を10月8日~12月1日に開催いたします。このプレ企画として、総本山知恩院秘蔵の国宝「法然上人絵伝」(法然上人行状絵図)の中から、あまり公開される機会のない巻をご紹介します。全48巻におよぶ法然の伝記絵巻の決定版、この機会にじっくりご覧ください。また特別展では、重要な場面を収録した巻が出陳されますので、ぜひご来場ください。
国宝 法然上人絵伝 巻第三十八(部分) 京都・知恩院
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 国宝 法然上人絵伝 巻第二 48巻のうち1巻 京都・知恩院 国宝 法然上人絵伝 巻第十八 48巻のうち1巻 京都・知恩院 国宝 法然上人絵伝 巻第三十八 48巻のうち1巻 京都・知恩院
日本の羅漢図
2024年6月18日(火)~ 7月28日(日)
仏画|2F-2展示室
羅漢図は、インドの高僧を中国で造形化したものです。日本は中国から羅漢図を輸入し、それをお手本としました。平安時代から羅漢信仰は盛んになりましたが、鎌倉時代の禅宗の隆盛以降はさらになじみの深いものとなりました。
羅漢図は、かつての中国人も日本人もこれがインドの偉い坊さんのお姿だと思って描きもし、見てもいたわけです。しかし、今日ほど情報の行き渡っていない時代ですから、実際とはやや異なる違和感のある姿になってしまったわけです。逆に、この現実とのギャップが表現におもしろさを加えているといえます。
重文 十六羅漢像 十六幅のうち 滋賀・大練寺
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 十六羅漢像 12幅 滋賀・大練寺 十六羅漢図屏風 8曲1双
関東水墨画Ⅰ
2024年6月18日(火)~ 7月28日(日)
中世絵画|2F-3展示室
12世紀末、鎌倉に幕府が打ち立てられて武家の都となって以来、京都と並んで早くから禅宗と水墨画が栄えたのが関東地方でした。14世紀には京都を拠点とする室町幕府が成立しますが、鎌倉はなお東国の中心で、関東一帯の武家や寺院はすぐれた文化を保ち続けました。そこで生まれた水墨画が今日、「関東水墨画」と呼びならわされる作品群です。それらは現存する中世水墨画全体のかなりの割合を占め、長い歴史の中で独特の地域色を育んでいます。特に上杉氏や後北条氏、佐竹氏といった強大な戦国大名の存在のもとで15世紀後半~16世紀に絶頂を迎え、祥啓、式部輝忠、雪村といった個性豊かな画家を輩出しました。
花鳥図 祥啓筆 当館
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 白衣観音図 1幅 花鳥図 祥啓筆 1幅 京都国立博物館 花鳥図 玉隠英璵賛、祥啓印 1幅 猿猴図 雪村筆 1幅 鍾馗図 雪村筆 1幅 鴛鴦図 長柳斎筆 1幅 京都・細見美術財団 花鳥図 伝長柳斎筆 1幅 鴨図扇面 石樵昌安筆 1幅 葡萄に栗鼠図扇面 式部輝忠筆 1幅 重文 巌樹遊猿図屏風 式部輝忠筆 6曲1双 京都国立博物館
京都の狩野派―狩野山雪
2024年6月18日(火)~ 7月28日(日)
近世絵画|2F-4展示室
江戸時代、幕府御用絵師となった狩野探幽を筆頭とする一門は江戸狩野と呼ばれ、幕末にいたるまで画壇の中心的存在として活躍しました。これに対し、幕府に仕えることなく京都に留まり、活動を続けた狩野派画家の系統を京狩野といいます。
その京狩野の2代目にあたるのが山雪です。肥前(長崎県)に生まれた山雪は、大坂に移って山楽の門人となり、娘婿として家督を継ぎました。山雪の作品は、理知的かつ明快な画面構成と、時に奇矯とも言える造形性に特色があります。学究肌の人物としても知られ、山雪が草稿を書いた『本朝画史』は、日本で最初の本格的画論・画史書として重要です。
重文 蘭亭曲水図屏風(部分) 狩野山雪筆 京都・隨心院
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 洛外名所図屏風 狩野山雪筆 6曲1双 京都国立博物館 重文 蘭亭曲水図屏風 狩野山雪筆 8曲2双 京都・隨心院 明皇・貴妃図屏風 狩野山雪筆 6曲1隻 京都国立博物館 群馬図襖 狩野山雪筆 4面
来舶清人の絵画
2024年6月18日(火)~ 7月28日(日)
中国絵画|2F-5展示室
「来舶清人」とは、17世紀後半から20世紀初頭、江戸中期から明治にかけて清から日本へ渡来した中国人のうち、とくに詩書画に精通し、文化人として足跡を残した人々のことを指します。彼らの多くは外交の窓口であった長崎に訪れ、日本人と交際し、絵画技法などを伝えました。特筆されるのは、江戸画壇に大きな旋風を起こした沈南蘋や、文人画家に大きな影響を与えた来舶四大家と呼ばれる伊孚九・張秋谷・費漢源・江稼圃などですが、それ以外にも実に多くの清の人々が日本を訪れています。本展示では日本で人気を博した来舶清人の作品をあつめ、近世から近代にいたる日中交流の軌跡をたどります。
万壑松濤図 徐溶筆 当館
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 山水図押絵貼屏風 王寅筆 6曲1双 京都国立博物館 観音菩薩像
逸然性融筆 隠元隆琦賛1幅 京都・萬福寺 梅花山茶游鴨図 沈銓筆 1幅 京都国立博物館 万壑松濤図 徐溶筆 1幅 京都国立博物館
(森岡峻山氏寄贈)松下三賢図 江稼圃筆 1幅 京都国立博物館
(多名賀昭雄氏寄贈)四季花卉図押絵貼屏風 張莘筆 6曲1双 京都国立博物館
(多名賀昭雄氏寄贈)
如来と菩薩
2024年6月18日(火)~ 9月8日(日)
彫刻|1F-1展示室
仏像の種類は如来、菩薩、明王、天に大きく分けることができます。
如来は悟りを開いた「仏」であり、釈迦如来をはじめ、阿弥陀如来、薬師如来など多くの如来がいます。如来は出家者ですので、衣服は原則として衲衣とよばれる1枚の衣のみをまとう姿で造られます。
菩薩は悟りを求めて修行中の存在です。インドの王侯の姿、つまり出家前の姿をしています。菩薩には観音菩薩、地蔵菩薩など数多の種類があり、観音菩薩はさらに十一面観音、千手観音、如意輪観音など、人々の苦しみに応じて変化し衆生を救う存在として、あつい信仰を集めました。多彩な如来と菩薩の姿を紹介します。
重文 薬師如来立像 京都・長源寺
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 薬師如来立像 1躯 京都・長源寺 重文 十一面観音菩薩立像 1躯 京都・妙傳寺 重文 千手観音菩薩立像 1躯 京都・光明寺 重文 如意輪観音半跏像 1躯 京都・廬山寺 地蔵菩薩立像 1躯 京都・常念寺 阿弥陀如来坐像 1躯 京都・心光院 重文 如意輪観音坐像 1躯 京都・透玄寺 重文 地蔵菩薩坐像 1躯 滋賀・御影堂新善光寺 重文 伝観音菩薩・勢至菩薩立像 2躯 京都・清水寺 重文 地蔵菩薩立像 1躯 奈良・秋篠寺 重文 薬師如来立像 1躯 京都・阿弥陀寺 重文 地蔵菩薩坐像 1躯 京都・新町地蔵保存会 重文 菩薩坐像(伝文殊菩薩像・伝普賢菩薩像) 2躯 大阪・清泰寺 重文 釈迦如来立像 1躯 文化庁 十一面観音菩薩立像 1躯 京都・常泰寺 十一面観音菩薩立像 1躯 京都・宝積寺
修理完成記念 特別公開 重要文化財 縹糸威胴丸(はなだいとおどしどうまる)
2024年6月18日(火)~ 8月4日(日)
金工|1F-5展示室
「縹糸威胴丸 兜・大袖付 附旗一旒」は松平定信が編纂した『集古十種』にも収録された名品で、那須与一で有名な那須家に伝来しました。甲冑は金属の部品だけでなく、糸や裂、革、漆など様々な素材を組み合わせた総合芸術です。必ずしも頑丈な材料ばかりではないことから、この胴丸も経年による損傷が激しく、次世代に伝えるためにも修理が不可欠でした。このたびバンク・オブ・アメリカの助成により修理が完成したことを記念して特別公開いたします。
重文 縹糸威胴丸 当館
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 縹糸威胴丸 兜・大袖付 附旗一旒 1領 京都国立博物館
文化財修理の最先端 金属工芸
2024年6月18日(火)~ 8月4日(日)
金工|1F-5展示室
博物館には文化財を次世代へと引き継ぐ重要な使命があります。あまり目にふれることはありませんが、修理はその使命を果たすための重要な機能の一つと認識されています。
この展示では、金属工芸の3つの分野にスポットをあて、鍛造作品の代表である刀剣の研磨。香炉や燈籠といった鋳造作品に対する科学的な処置と伝統技術による復元。さらには特別公開中の重要文化財「縹糸威胴丸」と共に、江戸・明治・昭和・令和各時代の甲冑修理を取り上げながら、様々な素材と技法に合わせた文化財修理の最先端を紹介いたします。
重文 熏韋裹腹巻 大阪・天野山金剛寺
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 重文 刀 銘 長曾禰興里入道乕徹 1口 太刀 銘 有綱 1口 太刀 銘 備州長舩則光/享徳二年八月日 1口 京都国立博物館 刀 無銘(名物島津正宗) 1口 京都国立博物館
(奥田米佛門氏寄贈)太刀 銘 助久 1口 京都国立博物館 短刀 銘 日州住信濃守国廣作/天正十九年二月吉日 1口 京都国立博物館(加藤静允氏寄贈) 薙刀 銘 大和尻懸住則長作/切付銘宮本能登守包則継之 1口 京都国立博物館
(渡辺実氏寄贈)三足香炉 1口 京都国立博物館 鉄燈籠 1基 京都・龍安寺 重文 黒韋肩白糸威胴丸 大袖附 1領 京都・橋弁慶山保存会 重文 白韋威腹巻 1領 大阪・天野山金剛寺 重文 熏韋裹腹巻 1領 大阪・天野山金剛寺 帯金式鋲留甲冑 衝角付冑・頸甲・短甲 1具 京都国立博物館
神々と人々の飲食器
2024年6月18日(火)~ 7月28日(日)
漆工|1F-6展示室
神仏へのお供えもの、儀礼にともなう食事、客人をもてなす宴、お花見や祭礼見物に持参するお弁当などには、心を込めた食器を揃えます。東アジアには漆という天然の優れた塗料があり、これを塗れば、木製品であっても、酸、アルカリ、アルコール、熱などに負けない丈夫な食器を作ることができました。緑豊かな自然界で目を引く鮮やかな朱漆塗りに始まり、海の恵みの貝のかけらや、金銀の粉を用いた手の込んだ飾りなど、季節や場面に応じて漆器が調えられたのです。とっておきの食器を用いる会食を想像しながら、それぞれの趣向をじっくり味わってみてください。
朱漆塗高杯
底部朱漆銘「三輪御社高坏/拾参本内」 当館
- 展示作品リスト
-
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド 朱漆天狗盃
遠坂宗仙作 美濃屋製1口 京都国立博物館(稲垣孫一郎氏寄贈) 重文 芦辺桐紋蒔絵懸盤 大中小 各1基 京都・高台寺 重文 芦辺桐紋蒔絵椀 1式 京都・高台寺 重文 芦辺桐紋蒔絵飯器 杓子付 1合 京都・高台寺 道中箸盃
淀藩稲葉家伝来品のうち1具 京都国立博物館(稲葉正輝氏寄贈) 近江八景蒔絵行厨 1具 京都国立博物館
(野村明子氏寄贈)蒔絵皷形行厨 1具 京都・本圀寺 菊水蒔絵行厨 1具 重文 朱漆塗擎子
長禄元年在銘1枚 愛知・真清田神社 重文 朱漆塗入隅折敷
長禄元年在銘3枚 愛知・真清田神社 重文 朱漆塗隅切折敷
長禄元年在銘2枚 愛知・真清田神社 朱漆塗散米衝重 1基 朱漆塗高杯
底部朱漆銘「三輪御社高坏/拾参本内」1基 京都国立博物館 朱漆塗湯桶 1個 菊漆絵瓶子 1口 朱漆塗菊花紋蒔絵指樽
「正徳元年一月新調 加茂大社」蒔絵銘1基 京都国立博物館
(奥村重兵衛氏寄贈)蓬萊文提子 1口 京都・曼殊院 淀川名所蒔絵七ツ盃 1組 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)浪蒔絵膳椀具
田中合名会社製30人前のうち 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)扇流し蒔絵吸物椀 20客のうち 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)扇流し蒔絵吸物膳 20基のうち 京都国立博物館
(廣海春木氏寄贈)