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2F-2
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2F-3
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2F-4・5 特集展示
特集展示 光琳かるたと小西家伝来尾形光琳関係資料
2F-4・5 特集展示
特集展示 光琳かるたと小西家伝来尾形光琳関係資料
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同時開催の名品ギャラリー特別展観覧料が必要
明末清初の五彩磁器
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
陶磁|3F-1展示室
明時代末から清時代の初め、16世紀末から17世紀にかけての時期は、欧州文化の世界的な広がりによって東洋と西洋との交流が行われ、大きな変革期となった時代です。日本でも幅広い分野に影響を与え、江戸時代の日本文化を発展させる契機となりました。陶磁器についても伊万里の色絵磁器や京焼の色絵陶器などをはじめ、その影響を受けたものが数多くつくりだされています。
ここでは日本のやきものに大きな影響を与えたものの中で、色絵祥瑞(いろえしょんずい)、南京赤絵(なんきんあかえ)、康煕五彩(こうきごさい)と呼ばれ、日本の色絵磁器の成立と発展に影響を与えた五彩磁器を紹介します。
日本と東洋のやきもの
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
陶磁|3F-1展示室
やきものは鑑賞するだけでなく、食器や日常の調度品などに多く用いられており、私たちにとって身近な工芸品といえます。特に東アジア各地では、文様や形、色に至るまで多種多様なものが作られ、その用途も幅広いものです。また、やきものは産地により、磁器や陶器といった材質や、土や釉薬の原料、装飾や焼成の技術に強い個性を持っています。 日本と中国、朝鮮半島を中心に、東アジア地域でつくられたやきものの個性やその魅力について紹介します。
京都北部の考古資料
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
考古|3F-2展示室
丹後地域と丹波地域の一部から成る京都北部は、日本海と山に囲まれ、古くから国内外との交流が盛んでした。縄文時代前期後半には丸木舟で外海を往来していたことが発掘調査からわかっています。弥生時代や古墳時代には大型の墳墓が造られ、その特色ある様相は丹後王国とも称されるゆえんとなりました。平安時代以降は都との密接なつながりを持ちつつ、独自の美術や信仰を育んでいたことが、経塚出土遺物などからもわかります。本展示では縄文時代から中世までの考古資料を通して、京都北部の豊かな文化の一端をご紹介します。
日本の考古資料
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
考古|3F-2展示室
日本の歴史をさまざまな考古資料からご紹介します。考古資料の多くは遺跡から出土したものです。祀りや儀式などに使う特別な道具もあれば、当時の人々が日常的に使っていた品々もあります。考古の展示を通して、その時代を生きた人々の暮らしや想いを身近に感じていただければと思います。
平安時代の仏像
2025年12月16日(火)~2026年3月22日(日)
彫刻|1F-1展示室
平安時代は日本の彫刻史のなかでも、もっとも変化に富んだ時代でした。最澄や空海らによって中国から密教がもたらされた9世紀の仏像と、穏やかな姿が好まれた12世紀の仏像とは印象がまったく異なります。
平安時代の中頃までは、寺院は一部をのぞいてみやこの周辺に置かれました。平安後期にかけて徐々に京内に寺院が造られ、たくさんの仏像が造られました。残念ながら戦乱や天災などで失われてしまったものもありますが、各時代の人びとに守り伝えられ、今もなお多くの仏像が伝えられています。平安時代に思いを馳せながら、じっくりとご覧ください。
神像と師子・狛犬
2025年12月16日(火)~2026年3月22日(日)
彫刻|1F-1展示室
日本の神は元来目に見えない存在でしたが、仏教の影響を受けて神像が造られるようになります。神像は閉ざされた社のなかでまつられるためか小型のものが多く、男神・女神の区別がつけられており、貴族や僧の服装、武装など、人間に近い姿をしています。
師子・狛犬は社殿の前で神を守る役割を担っています。角がなく開口するのが師子、角をもち閉口するのが狛犬で一対になっています。一方で、仏教では仏の説法を百獣の王・獅子が吠えることにたとえ、その象徴として仏前に一対の師子を置く伝統があります。中国で造られた石造と、日本で造られた木造の師子・狛犬を紹介します。
東福寺の墨蹟
2025年12月16日(火)~2026年1月25日(日)
書跡|1F-3展示室
「墨蹟(ぼくせき)」とは僧侶、とくに禅僧の記した筆跡のことをいいます。その種類は、内容によって印可状、あるいは法語や遺偈(ゆいげ)など、多岐にわたります。いずれもが禅の歴史や思想を知るうえで、欠かすことのできない重要な文化財です。これらを造形的な「書」としてみると、「古筆」のような優美さや繊細さとは異なる、重厚さ、鋭さを備えているのが大きな特徴といえるでしょう。禅の巨刹(きょさつ)、東福寺とその塔頭(たっちゅう)が所蔵する墨蹟にこめられた「力」を存分にご堪能ください。
染織の文様—吉祥—
2025年12月16日(火)~2026年2月1日(日)
染織|1F-4展示室
古来、人々の身を包み守る衣服の文様には、何よりも吉祥性が重視されてきました。衣服や身の回りの品々を飾る吉祥の文様には、豊かな実り、一家の繁栄、長寿といった様々な願いが込められてきたのです。吉祥文様の起源は、中国から伝えられたものと、日本の風俗から生み出されたものの二種に大別されます。この度の展示では、新年の幸いを願って、和漢の吉祥文様を紹介します。
奉納された鏡・華鬘(けまん)・鎧(よろい)
2025年12月16日(火)~2026年2月1日(日)
金工|1F-5展示室
神仏を敬い、感謝や祈りの気持ちを表すために人々はさまざまな物品や歌舞音曲などの芸能を捧げてきました。その内容は祭神や本尊の性格に寄り添い、一定の様式を踏襲しつつも多岐にわたります。この展示では多くの奉納品の中から神への奉納品として最も主要な鏡、仏を荘厳する華鬘、武神へ捧げられた甲冑や装束の3つのテーマに絞った名品をご紹介いたします。
京都が生んだ洗練の形—美濃屋漆器コレクション
2025年12月16日(火)~2026年2月1日(日)
漆工|1F-6展示室
美濃屋は安永元年(1772)の創業以来、顧客の家格や趣味に合わせたオーダーメイドを得意とする高級漆器店でしたが、昭和20年(1945)、材料と職人の不足から品質低下を懸念し、惜しくも廃業。平成2年(1990)、最後の当主が見本品数百点を当館に寄贈しました。京都特有の分業システムにより、精緻な木地を作る轆轤師(ろくろし)や指物師(さしものし)、均質な塗りを施す塗師(ぬし)、精巧な文様を加える蒔絵師らと綿密に連携し、注文から納品まで1~3年をかけたという丹念な物作りが窺えるコレクションです。漆器店の制作力と職人たちの鍛錬に支えられた、さりげなさが魅力の京漆器を、どうぞお楽しみください。
同時開催の名品ギャラリー特別展観覧料が必要
明末清初の五彩磁器
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
陶磁|3F-1展示室
明時代末から清時代の初め、16世紀末から17世紀にかけての時期は、欧州文化の世界的な広がりによって東洋と西洋との交流が行われ、大きな変革期となった時代です。日本でも幅広い分野に影響を与え、江戸時代の日本文化を発展させる契機となりました。陶磁器についても伊万里の色絵磁器や京焼の色絵陶器などをはじめ、その影響を受けたものが数多くつくりだされています。
ここでは日本のやきものに大きな影響を与えたものの中で、色絵祥瑞(いろえしょんずい)、南京赤絵(なんきんあかえ)、康煕五彩(こうきごさい)と呼ばれ、日本の色絵磁器の成立と発展に影響を与えた五彩磁器を紹介します。
日本と東洋のやきもの
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
陶磁|3F-1展示室
やきものは鑑賞するだけでなく、食器や日常の調度品などに多く用いられており、私たちにとって身近な工芸品といえます。特に東アジア各地では、文様や形、色に至るまで多種多様なものが作られ、その用途も幅広いものです。また、やきものは産地により、磁器や陶器といった材質や、土や釉薬の原料、装飾や焼成の技術に強い個性を持っています。 日本と中国、朝鮮半島を中心に、東アジア地域でつくられたやきものの個性やその魅力について紹介します。
京都北部の考古資料
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
考古|3F-2展示室
丹後地域と丹波地域の一部から成る京都北部は、日本海と山に囲まれ、古くから国内外との交流が盛んでした。縄文時代前期後半には丸木舟で外海を往来していたことが発掘調査からわかっています。弥生時代や古墳時代には大型の墳墓が造られ、その特色ある様相は丹後王国とも称されるゆえんとなりました。平安時代以降は都との密接なつながりを持ちつつ、独自の美術や信仰を育んでいたことが、経塚出土遺物などからもわかります。本展示では縄文時代から中世までの考古資料を通して、京都北部の豊かな文化の一端をご紹介します。
日本の考古資料
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
考古|3F-2展示室
日本の歴史をさまざまな考古資料からご紹介します。考古資料の多くは遺跡から出土したものです。祀りや儀式などに使う特別な道具もあれば、当時の人々が日常的に使っていた品々もあります。考古の展示を通して、その時代を生きた人々の暮らしや想いを身近に感じていただければと思います。
平安時代の仏像
2025年12月16日(火)~2026年3月22日(日)
彫刻|1F-1展示室
平安時代は日本の彫刻史のなかでも、もっとも変化に富んだ時代でした。最澄や空海らによって中国から密教がもたらされた9世紀の仏像と、穏やかな姿が好まれた12世紀の仏像とは印象がまったく異なります。
平安時代の中頃までは、寺院は一部をのぞいてみやこの周辺に置かれました。平安後期にかけて徐々に京内に寺院が造られ、たくさんの仏像が造られました。残念ながら戦乱や天災などで失われてしまったものもありますが、各時代の人びとに守り伝えられ、今もなお多くの仏像が伝えられています。平安時代に思いを馳せながら、じっくりとご覧ください。
神像と師子・狛犬
2025年12月16日(火)~2026年3月22日(日)
彫刻|1F-1展示室
日本の神は元来目に見えない存在でしたが、仏教の影響を受けて神像が造られるようになります。神像は閉ざされた社のなかでまつられるためか小型のものが多く、男神・女神の区別がつけられており、貴族や僧の服装、武装など、人間に近い姿をしています。
師子・狛犬は社殿の前で神を守る役割を担っています。角がなく開口するのが師子、角をもち閉口するのが狛犬で一対になっています。一方で、仏教では仏の説法を百獣の王・獅子が吠えることにたとえ、その象徴として仏前に一対の師子を置く伝統があります。中国で造られた石造と、日本で造られた木造の師子・狛犬を紹介します。
東福寺の墨蹟
2025年12月16日(火)~2026年1月25日(日)
書跡|1F-3展示室
「墨蹟(ぼくせき)」とは僧侶、とくに禅僧の記した筆跡のことをいいます。その種類は、内容によって印可状、あるいは法語や遺偈(ゆいげ)など、多岐にわたります。いずれもが禅の歴史や思想を知るうえで、欠かすことのできない重要な文化財です。これらを造形的な「書」としてみると、「古筆」のような優美さや繊細さとは異なる、重厚さ、鋭さを備えているのが大きな特徴といえるでしょう。禅の巨刹(きょさつ)、東福寺とその塔頭(たっちゅう)が所蔵する墨蹟にこめられた「力」を存分にご堪能ください。
染織の文様—吉祥—
2025年12月16日(火)~2026年2月1日(日)
染織|1F-4展示室
古来、人々の身を包み守る衣服の文様には、何よりも吉祥性が重視されてきました。衣服や身の回りの品々を飾る吉祥の文様には、豊かな実り、一家の繁栄、長寿といった様々な願いが込められてきたのです。吉祥文様の起源は、中国から伝えられたものと、日本の風俗から生み出されたものの二種に大別されます。この度の展示では、新年の幸いを願って、和漢の吉祥文様を紹介します。
奉納された鏡・華鬘(けまん)・鎧(よろい)
2025年12月16日(火)~2026年2月1日(日)
金工|1F-5展示室
神仏を敬い、感謝や祈りの気持ちを表すために人々はさまざまな物品や歌舞音曲などの芸能を捧げてきました。その内容は祭神や本尊の性格に寄り添い、一定の様式を踏襲しつつも多岐にわたります。この展示では多くの奉納品の中から神への奉納品として最も主要な鏡、仏を荘厳する華鬘、武神へ捧げられた甲冑や装束の3つのテーマに絞った名品をご紹介いたします。
京都が生んだ洗練の形—美濃屋漆器コレクション
2025年12月16日(火)~2026年2月1日(日)
漆工|1F-6展示室
美濃屋は安永元年(1772)の創業以来、顧客の家格や趣味に合わせたオーダーメイドを得意とする高級漆器店でしたが、昭和20年(1945)、材料と職人の不足から品質低下を懸念し、惜しくも廃業。平成2年(1990)、最後の当主が見本品数百点を当館に寄贈しました。京都特有の分業システムにより、精緻な木地を作る轆轤師(ろくろし)や指物師(さしものし)、均質な塗りを施す塗師(ぬし)、精巧な文様を加える蒔絵師らと綿密に連携し、注文から納品まで1~3年をかけたという丹念な物作りが窺えるコレクションです。漆器店の制作力と職人たちの鍛錬に支えられた、さりげなさが魅力の京漆器を、どうぞお楽しみください。
同時開催の名品ギャラリー特別展観覧料が必要
明末清初の五彩磁器
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
陶磁|3F-1展示室
明時代末から清時代の初め、16世紀末から17世紀にかけての時期は、欧州文化の世界的な広がりによって東洋と西洋との交流が行われ、大きな変革期となった時代です。日本でも幅広い分野に影響を与え、江戸時代の日本文化を発展させる契機となりました。陶磁器についても伊万里の色絵磁器や京焼の色絵陶器などをはじめ、その影響を受けたものが数多くつくりだされています。
ここでは日本のやきものに大きな影響を与えたものの中で、色絵祥瑞(いろえしょんずい)、南京赤絵(なんきんあかえ)、康煕五彩(こうきごさい)と呼ばれ、日本の色絵磁器の成立と発展に影響を与えた五彩磁器を紹介します。
日本と東洋のやきもの
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
陶磁|3F-1展示室
やきものは鑑賞するだけでなく、食器や日常の調度品などに多く用いられており、私たちにとって身近な工芸品といえます。特に東アジア各地では、文様や形、色に至るまで多種多様なものが作られ、その用途も幅広いものです。また、やきものは産地により、磁器や陶器といった材質や、土や釉薬の原料、装飾や焼成の技術に強い個性を持っています。 日本と中国、朝鮮半島を中心に、東アジア地域でつくられたやきものの個性やその魅力について紹介します。
京都北部の考古資料
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
考古|3F-2展示室
丹後地域と丹波地域の一部から成る京都北部は、日本海と山に囲まれ、古くから国内外との交流が盛んでした。縄文時代前期後半には丸木舟で外海を往来していたことが発掘調査からわかっています。弥生時代や古墳時代には大型の墳墓が造られ、その特色ある様相は丹後王国とも称されるゆえんとなりました。平安時代以降は都との密接なつながりを持ちつつ、独自の美術や信仰を育んでいたことが、経塚出土遺物などからもわかります。本展示では縄文時代から中世までの考古資料を通して、京都北部の豊かな文化の一端をご紹介します。
日本の考古資料
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
考古|3F-2展示室
日本の歴史をさまざまな考古資料からご紹介します。考古資料の多くは遺跡から出土したものです。祀りや儀式などに使う特別な道具もあれば、当時の人々が日常的に使っていた品々もあります。考古の展示を通して、その時代を生きた人々の暮らしや想いを身近に感じていただければと思います。
平安時代の仏像
2025年12月16日(火)~2026年3月22日(日)
彫刻|1F-1展示室
平安時代は日本の彫刻史のなかでも、もっとも変化に富んだ時代でした。最澄や空海らによって中国から密教がもたらされた9世紀の仏像と、穏やかな姿が好まれた12世紀の仏像とは印象がまったく異なります。
平安時代の中頃までは、寺院は一部をのぞいてみやこの周辺に置かれました。平安後期にかけて徐々に京内に寺院が造られ、たくさんの仏像が造られました。残念ながら戦乱や天災などで失われてしまったものもありますが、各時代の人びとに守り伝えられ、今もなお多くの仏像が伝えられています。平安時代に思いを馳せながら、じっくりとご覧ください。
神像と師子・狛犬
2025年12月16日(火)~2026年3月22日(日)
彫刻|1F-1展示室
日本の神は元来目に見えない存在でしたが、仏教の影響を受けて神像が造られるようになります。神像は閉ざされた社のなかでまつられるためか小型のものが多く、男神・女神の区別がつけられており、貴族や僧の服装、武装など、人間に近い姿をしています。
師子・狛犬は社殿の前で神を守る役割を担っています。角がなく開口するのが師子、角をもち閉口するのが狛犬で一対になっています。一方で、仏教では仏の説法を百獣の王・獅子が吠えることにたとえ、その象徴として仏前に一対の師子を置く伝統があります。中国で造られた石造と、日本で造られた木造の師子・狛犬を紹介します。
東福寺の墨蹟
2025年12月16日(火)~2026年1月25日(日)
書跡|1F-3展示室
「墨蹟(ぼくせき)」とは僧侶、とくに禅僧の記した筆跡のことをいいます。その種類は、内容によって印可状、あるいは法語や遺偈(ゆいげ)など、多岐にわたります。いずれもが禅の歴史や思想を知るうえで、欠かすことのできない重要な文化財です。これらを造形的な「書」としてみると、「古筆」のような優美さや繊細さとは異なる、重厚さ、鋭さを備えているのが大きな特徴といえるでしょう。禅の巨刹(きょさつ)、東福寺とその塔頭(たっちゅう)が所蔵する墨蹟にこめられた「力」を存分にご堪能ください。
染織の文様—吉祥—
2025年12月16日(火)~2026年2月1日(日)
染織|1F-4展示室
古来、人々の身を包み守る衣服の文様には、何よりも吉祥性が重視されてきました。衣服や身の回りの品々を飾る吉祥の文様には、豊かな実り、一家の繁栄、長寿といった様々な願いが込められてきたのです。吉祥文様の起源は、中国から伝えられたものと、日本の風俗から生み出されたものの二種に大別されます。この度の展示では、新年の幸いを願って、和漢の吉祥文様を紹介します。
奉納された鏡・華鬘(けまん)・鎧(よろい)
2025年12月16日(火)~2026年2月1日(日)
金工|1F-5展示室
神仏を敬い、感謝や祈りの気持ちを表すために人々はさまざまな物品や歌舞音曲などの芸能を捧げてきました。その内容は祭神や本尊の性格に寄り添い、一定の様式を踏襲しつつも多岐にわたります。この展示では多くの奉納品の中から神への奉納品として最も主要な鏡、仏を荘厳する華鬘、武神へ捧げられた甲冑や装束の3つのテーマに絞った名品をご紹介いたします。
京都が生んだ洗練の形—美濃屋漆器コレクション
2025年12月16日(火)~2026年2月1日(日)
漆工|1F-6展示室
美濃屋は安永元年(1772)の創業以来、顧客の家格や趣味に合わせたオーダーメイドを得意とする高級漆器店でしたが、昭和20年(1945)、材料と職人の不足から品質低下を懸念し、惜しくも廃業。平成2年(1990)、最後の当主が見本品数百点を当館に寄贈しました。京都特有の分業システムにより、精緻な木地を作る轆轤師(ろくろし)や指物師(さしものし)、均質な塗りを施す塗師(ぬし)、精巧な文様を加える蒔絵師らと綿密に連携し、注文から納品まで1~3年をかけたという丹念な物作りが窺えるコレクションです。漆器店の制作力と職人たちの鍛錬に支えられた、さりげなさが魅力の京漆器を、どうぞお楽しみください。
同時開催の名品ギャラリー特別展観覧料が必要
明末清初の五彩磁器
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
陶磁|3F-1展示室
明時代末から清時代の初め、16世紀末から17世紀にかけての時期は、欧州文化の世界的な広がりによって東洋と西洋との交流が行われ、大きな変革期となった時代です。日本でも幅広い分野に影響を与え、江戸時代の日本文化を発展させる契機となりました。陶磁器についても伊万里の色絵磁器や京焼の色絵陶器などをはじめ、その影響を受けたものが数多くつくりだされています。
ここでは日本のやきものに大きな影響を与えたものの中で、色絵祥瑞(いろえしょんずい)、南京赤絵(なんきんあかえ)、康煕五彩(こうきごさい)と呼ばれ、日本の色絵磁器の成立と発展に影響を与えた五彩磁器を紹介します。
日本と東洋のやきもの
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
陶磁|3F-1展示室
やきものは鑑賞するだけでなく、食器や日常の調度品などに多く用いられており、私たちにとって身近な工芸品といえます。特に東アジア各地では、文様や形、色に至るまで多種多様なものが作られ、その用途も幅広いものです。また、やきものは産地により、磁器や陶器といった材質や、土や釉薬の原料、装飾や焼成の技術に強い個性を持っています。 日本と中国、朝鮮半島を中心に、東アジア地域でつくられたやきものの個性やその魅力について紹介します。
京都北部の考古資料
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
考古|3F-2展示室
丹後地域と丹波地域の一部から成る京都北部は、日本海と山に囲まれ、古くから国内外との交流が盛んでした。縄文時代前期後半には丸木舟で外海を往来していたことが発掘調査からわかっています。弥生時代や古墳時代には大型の墳墓が造られ、その特色ある様相は丹後王国とも称されるゆえんとなりました。平安時代以降は都との密接なつながりを持ちつつ、独自の美術や信仰を育んでいたことが、経塚出土遺物などからもわかります。本展示では縄文時代から中世までの考古資料を通して、京都北部の豊かな文化の一端をご紹介します。
日本の考古資料
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
考古|3F-2展示室
日本の歴史をさまざまな考古資料からご紹介します。考古資料の多くは遺跡から出土したものです。祀りや儀式などに使う特別な道具もあれば、当時の人々が日常的に使っていた品々もあります。考古の展示を通して、その時代を生きた人々の暮らしや想いを身近に感じていただければと思います。
平安時代の仏像
2025年12月16日(火)~2026年3月22日(日)
彫刻|1F-1展示室
平安時代は日本の彫刻史のなかでも、もっとも変化に富んだ時代でした。最澄や空海らによって中国から密教がもたらされた9世紀の仏像と、穏やかな姿が好まれた12世紀の仏像とは印象がまったく異なります。
平安時代の中頃までは、寺院は一部をのぞいてみやこの周辺に置かれました。平安後期にかけて徐々に京内に寺院が造られ、たくさんの仏像が造られました。残念ながら戦乱や天災などで失われてしまったものもありますが、各時代の人びとに守り伝えられ、今もなお多くの仏像が伝えられています。平安時代に思いを馳せながら、じっくりとご覧ください。
神像と師子・狛犬
2025年12月16日(火)~2026年3月22日(日)
彫刻|1F-1展示室
日本の神は元来目に見えない存在でしたが、仏教の影響を受けて神像が造られるようになります。神像は閉ざされた社のなかでまつられるためか小型のものが多く、男神・女神の区別がつけられており、貴族や僧の服装、武装など、人間に近い姿をしています。
師子・狛犬は社殿の前で神を守る役割を担っています。角がなく開口するのが師子、角をもち閉口するのが狛犬で一対になっています。一方で、仏教では仏の説法を百獣の王・獅子が吠えることにたとえ、その象徴として仏前に一対の師子を置く伝統があります。中国で造られた石造と、日本で造られた木造の師子・狛犬を紹介します。
東福寺の墨蹟
2025年12月16日(火)~2026年1月25日(日)
書跡|1F-3展示室
「墨蹟(ぼくせき)」とは僧侶、とくに禅僧の記した筆跡のことをいいます。その種類は、内容によって印可状、あるいは法語や遺偈(ゆいげ)など、多岐にわたります。いずれもが禅の歴史や思想を知るうえで、欠かすことのできない重要な文化財です。これらを造形的な「書」としてみると、「古筆」のような優美さや繊細さとは異なる、重厚さ、鋭さを備えているのが大きな特徴といえるでしょう。禅の巨刹(きょさつ)、東福寺とその塔頭(たっちゅう)が所蔵する墨蹟にこめられた「力」を存分にご堪能ください。
染織の文様—吉祥—
2025年12月16日(火)~2026年2月1日(日)
染織|1F-4展示室
古来、人々の身を包み守る衣服の文様には、何よりも吉祥性が重視されてきました。衣服や身の回りの品々を飾る吉祥の文様には、豊かな実り、一家の繁栄、長寿といった様々な願いが込められてきたのです。吉祥文様の起源は、中国から伝えられたものと、日本の風俗から生み出されたものの二種に大別されます。この度の展示では、新年の幸いを願って、和漢の吉祥文様を紹介します。
奉納された鏡・華鬘(けまん)・鎧(よろい)
2025年12月16日(火)~2026年2月1日(日)
金工|1F-5展示室
神仏を敬い、感謝や祈りの気持ちを表すために人々はさまざまな物品や歌舞音曲などの芸能を捧げてきました。その内容は祭神や本尊の性格に寄り添い、一定の様式を踏襲しつつも多岐にわたります。この展示では多くの奉納品の中から神への奉納品として最も主要な鏡、仏を荘厳する華鬘、武神へ捧げられた甲冑や装束の3つのテーマに絞った名品をご紹介いたします。
京都が生んだ洗練の形—美濃屋漆器コレクション
2025年12月16日(火)~2026年2月1日(日)
漆工|1F-6展示室
美濃屋は安永元年(1772)の創業以来、顧客の家格や趣味に合わせたオーダーメイドを得意とする高級漆器店でしたが、昭和20年(1945)、材料と職人の不足から品質低下を懸念し、惜しくも廃業。平成2年(1990)、最後の当主が見本品数百点を当館に寄贈しました。京都特有の分業システムにより、精緻な木地を作る轆轤師(ろくろし)や指物師(さしものし)、均質な塗りを施す塗師(ぬし)、精巧な文様を加える蒔絵師らと綿密に連携し、注文から納品まで1~3年をかけたという丹念な物作りが窺えるコレクションです。漆器店の制作力と職人たちの鍛錬に支えられた、さりげなさが魅力の京漆器を、どうぞお楽しみください。
同時開催の名品ギャラリー特別展観覧料が必要
明末清初の五彩磁器
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
陶磁|3F-1展示室
明時代末から清時代の初め、16世紀末から17世紀にかけての時期は、欧州文化の世界的な広がりによって東洋と西洋との交流が行われ、大きな変革期となった時代です。日本でも幅広い分野に影響を与え、江戸時代の日本文化を発展させる契機となりました。陶磁器についても伊万里の色絵磁器や京焼の色絵陶器などをはじめ、その影響を受けたものが数多くつくりだされています。
ここでは日本のやきものに大きな影響を与えたものの中で、色絵祥瑞(いろえしょんずい)、南京赤絵(なんきんあかえ)、康煕五彩(こうきごさい)と呼ばれ、日本の色絵磁器の成立と発展に影響を与えた五彩磁器を紹介します。
日本と東洋のやきもの
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
陶磁|3F-1展示室
やきものは鑑賞するだけでなく、食器や日常の調度品などに多く用いられており、私たちにとって身近な工芸品といえます。特に東アジア各地では、文様や形、色に至るまで多種多様なものが作られ、その用途も幅広いものです。また、やきものは産地により、磁器や陶器といった材質や、土や釉薬の原料、装飾や焼成の技術に強い個性を持っています。 日本と中国、朝鮮半島を中心に、東アジア地域でつくられたやきものの個性やその魅力について紹介します。
京都北部の考古資料
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
考古|3F-2展示室
丹後地域と丹波地域の一部から成る京都北部は、日本海と山に囲まれ、古くから国内外との交流が盛んでした。縄文時代前期後半には丸木舟で外海を往来していたことが発掘調査からわかっています。弥生時代や古墳時代には大型の墳墓が造られ、その特色ある様相は丹後王国とも称されるゆえんとなりました。平安時代以降は都との密接なつながりを持ちつつ、独自の美術や信仰を育んでいたことが、経塚出土遺物などからもわかります。本展示では縄文時代から中世までの考古資料を通して、京都北部の豊かな文化の一端をご紹介します。
日本の考古資料
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
考古|3F-2展示室
日本の歴史をさまざまな考古資料からご紹介します。考古資料の多くは遺跡から出土したものです。祀りや儀式などに使う特別な道具もあれば、当時の人々が日常的に使っていた品々もあります。考古の展示を通して、その時代を生きた人々の暮らしや想いを身近に感じていただければと思います。
平安時代の仏像
2025年12月16日(火)~2026年3月22日(日)
彫刻|1F-1展示室
平安時代は日本の彫刻史のなかでも、もっとも変化に富んだ時代でした。最澄や空海らによって中国から密教がもたらされた9世紀の仏像と、穏やかな姿が好まれた12世紀の仏像とは印象がまったく異なります。
平安時代の中頃までは、寺院は一部をのぞいてみやこの周辺に置かれました。平安後期にかけて徐々に京内に寺院が造られ、たくさんの仏像が造られました。残念ながら戦乱や天災などで失われてしまったものもありますが、各時代の人びとに守り伝えられ、今もなお多くの仏像が伝えられています。平安時代に思いを馳せながら、じっくりとご覧ください。
神像と師子・狛犬
2025年12月16日(火)~2026年3月22日(日)
彫刻|1F-1展示室
日本の神は元来目に見えない存在でしたが、仏教の影響を受けて神像が造られるようになります。神像は閉ざされた社のなかでまつられるためか小型のものが多く、男神・女神の区別がつけられており、貴族や僧の服装、武装など、人間に近い姿をしています。
師子・狛犬は社殿の前で神を守る役割を担っています。角がなく開口するのが師子、角をもち閉口するのが狛犬で一対になっています。一方で、仏教では仏の説法を百獣の王・獅子が吠えることにたとえ、その象徴として仏前に一対の師子を置く伝統があります。中国で造られた石造と、日本で造られた木造の師子・狛犬を紹介します。
東福寺の墨蹟
2025年12月16日(火)~2026年1月25日(日)
書跡|1F-3展示室
「墨蹟(ぼくせき)」とは僧侶、とくに禅僧の記した筆跡のことをいいます。その種類は、内容によって印可状、あるいは法語や遺偈(ゆいげ)など、多岐にわたります。いずれもが禅の歴史や思想を知るうえで、欠かすことのできない重要な文化財です。これらを造形的な「書」としてみると、「古筆」のような優美さや繊細さとは異なる、重厚さ、鋭さを備えているのが大きな特徴といえるでしょう。禅の巨刹(きょさつ)、東福寺とその塔頭(たっちゅう)が所蔵する墨蹟にこめられた「力」を存分にご堪能ください。
染織の文様—吉祥—
2025年12月16日(火)~2026年2月1日(日)
染織|1F-4展示室
古来、人々の身を包み守る衣服の文様には、何よりも吉祥性が重視されてきました。衣服や身の回りの品々を飾る吉祥の文様には、豊かな実り、一家の繁栄、長寿といった様々な願いが込められてきたのです。吉祥文様の起源は、中国から伝えられたものと、日本の風俗から生み出されたものの二種に大別されます。この度の展示では、新年の幸いを願って、和漢の吉祥文様を紹介します。
奉納された鏡・華鬘(けまん)・鎧(よろい)
2025年12月16日(火)~2026年2月1日(日)
金工|1F-5展示室
神仏を敬い、感謝や祈りの気持ちを表すために人々はさまざまな物品や歌舞音曲などの芸能を捧げてきました。その内容は祭神や本尊の性格に寄り添い、一定の様式を踏襲しつつも多岐にわたります。この展示では多くの奉納品の中から神への奉納品として最も主要な鏡、仏を荘厳する華鬘、武神へ捧げられた甲冑や装束の3つのテーマに絞った名品をご紹介いたします。
京都が生んだ洗練の形—美濃屋漆器コレクション
2025年12月16日(火)~2026年2月1日(日)
漆工|1F-6展示室
美濃屋は安永元年(1772)の創業以来、顧客の家格や趣味に合わせたオーダーメイドを得意とする高級漆器店でしたが、昭和20年(1945)、材料と職人の不足から品質低下を懸念し、惜しくも廃業。平成2年(1990)、最後の当主が見本品数百点を当館に寄贈しました。京都特有の分業システムにより、精緻な木地を作る轆轤師(ろくろし)や指物師(さしものし)、均質な塗りを施す塗師(ぬし)、精巧な文様を加える蒔絵師らと綿密に連携し、注文から納品まで1~3年をかけたという丹念な物作りが窺えるコレクションです。漆器店の制作力と職人たちの鍛錬に支えられた、さりげなさが魅力の京漆器を、どうぞお楽しみください。
同時開催の名品ギャラリー特別展観覧料が必要
明末清初の五彩磁器
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
陶磁|3F-1展示室
明時代末から清時代の初め、16世紀末から17世紀にかけての時期は、欧州文化の世界的な広がりによって東洋と西洋との交流が行われ、大きな変革期となった時代です。日本でも幅広い分野に影響を与え、江戸時代の日本文化を発展させる契機となりました。陶磁器についても伊万里の色絵磁器や京焼の色絵陶器などをはじめ、その影響を受けたものが数多くつくりだされています。
ここでは日本のやきものに大きな影響を与えたものの中で、色絵祥瑞(いろえしょんずい)、南京赤絵(なんきんあかえ)、康煕五彩(こうきごさい)と呼ばれ、日本の色絵磁器の成立と発展に影響を与えた五彩磁器を紹介します。
日本と東洋のやきもの
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
陶磁|3F-1展示室
やきものは鑑賞するだけでなく、食器や日常の調度品などに多く用いられており、私たちにとって身近な工芸品といえます。特に東アジア各地では、文様や形、色に至るまで多種多様なものが作られ、その用途も幅広いものです。また、やきものは産地により、磁器や陶器といった材質や、土や釉薬の原料、装飾や焼成の技術に強い個性を持っています。 日本と中国、朝鮮半島を中心に、東アジア地域でつくられたやきものの個性やその魅力について紹介します。
京都北部の考古資料
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
考古|3F-2展示室
丹後地域と丹波地域の一部から成る京都北部は、日本海と山に囲まれ、古くから国内外との交流が盛んでした。縄文時代前期後半には丸木舟で外海を往来していたことが発掘調査からわかっています。弥生時代や古墳時代には大型の墳墓が造られ、その特色ある様相は丹後王国とも称されるゆえんとなりました。平安時代以降は都との密接なつながりを持ちつつ、独自の美術や信仰を育んでいたことが、経塚出土遺物などからもわかります。本展示では縄文時代から中世までの考古資料を通して、京都北部の豊かな文化の一端をご紹介します。
日本の考古資料
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
考古|3F-2展示室
日本の歴史をさまざまな考古資料からご紹介します。考古資料の多くは遺跡から出土したものです。祀りや儀式などに使う特別な道具もあれば、当時の人々が日常的に使っていた品々もあります。考古の展示を通して、その時代を生きた人々の暮らしや想いを身近に感じていただければと思います。
平安時代の仏像
2025年12月16日(火)~2026年3月22日(日)
彫刻|1F-1展示室
平安時代は日本の彫刻史のなかでも、もっとも変化に富んだ時代でした。最澄や空海らによって中国から密教がもたらされた9世紀の仏像と、穏やかな姿が好まれた12世紀の仏像とは印象がまったく異なります。
平安時代の中頃までは、寺院は一部をのぞいてみやこの周辺に置かれました。平安後期にかけて徐々に京内に寺院が造られ、たくさんの仏像が造られました。残念ながら戦乱や天災などで失われてしまったものもありますが、各時代の人びとに守り伝えられ、今もなお多くの仏像が伝えられています。平安時代に思いを馳せながら、じっくりとご覧ください。
神像と師子・狛犬
2025年12月16日(火)~2026年3月22日(日)
彫刻|1F-1展示室
日本の神は元来目に見えない存在でしたが、仏教の影響を受けて神像が造られるようになります。神像は閉ざされた社のなかでまつられるためか小型のものが多く、男神・女神の区別がつけられており、貴族や僧の服装、武装など、人間に近い姿をしています。
師子・狛犬は社殿の前で神を守る役割を担っています。角がなく開口するのが師子、角をもち閉口するのが狛犬で一対になっています。一方で、仏教では仏の説法を百獣の王・獅子が吠えることにたとえ、その象徴として仏前に一対の師子を置く伝統があります。中国で造られた石造と、日本で造られた木造の師子・狛犬を紹介します。
東福寺の墨蹟
2025年12月16日(火)~2026年1月25日(日)
書跡|1F-3展示室
「墨蹟(ぼくせき)」とは僧侶、とくに禅僧の記した筆跡のことをいいます。その種類は、内容によって印可状、あるいは法語や遺偈(ゆいげ)など、多岐にわたります。いずれもが禅の歴史や思想を知るうえで、欠かすことのできない重要な文化財です。これらを造形的な「書」としてみると、「古筆」のような優美さや繊細さとは異なる、重厚さ、鋭さを備えているのが大きな特徴といえるでしょう。禅の巨刹(きょさつ)、東福寺とその塔頭(たっちゅう)が所蔵する墨蹟にこめられた「力」を存分にご堪能ください。
染織の文様—吉祥—
2025年12月16日(火)~2026年2月1日(日)
染織|1F-4展示室
古来、人々の身を包み守る衣服の文様には、何よりも吉祥性が重視されてきました。衣服や身の回りの品々を飾る吉祥の文様には、豊かな実り、一家の繁栄、長寿といった様々な願いが込められてきたのです。吉祥文様の起源は、中国から伝えられたものと、日本の風俗から生み出されたものの二種に大別されます。この度の展示では、新年の幸いを願って、和漢の吉祥文様を紹介します。
奉納された鏡・華鬘(けまん)・鎧(よろい)
2025年12月16日(火)~2026年2月1日(日)
金工|1F-5展示室
神仏を敬い、感謝や祈りの気持ちを表すために人々はさまざまな物品や歌舞音曲などの芸能を捧げてきました。その内容は祭神や本尊の性格に寄り添い、一定の様式を踏襲しつつも多岐にわたります。この展示では多くの奉納品の中から神への奉納品として最も主要な鏡、仏を荘厳する華鬘、武神へ捧げられた甲冑や装束の3つのテーマに絞った名品をご紹介いたします。
京都が生んだ洗練の形—美濃屋漆器コレクション
2025年12月16日(火)~2026年2月1日(日)
漆工|1F-6展示室
美濃屋は安永元年(1772)の創業以来、顧客の家格や趣味に合わせたオーダーメイドを得意とする高級漆器店でしたが、昭和20年(1945)、材料と職人の不足から品質低下を懸念し、惜しくも廃業。平成2年(1990)、最後の当主が見本品数百点を当館に寄贈しました。京都特有の分業システムにより、精緻な木地を作る轆轤師(ろくろし)や指物師(さしものし)、均質な塗りを施す塗師(ぬし)、精巧な文様を加える蒔絵師らと綿密に連携し、注文から納品まで1~3年をかけたという丹念な物作りが窺えるコレクションです。漆器店の制作力と職人たちの鍛錬に支えられた、さりげなさが魅力の京漆器を、どうぞお楽しみください。
同時開催の名品ギャラリー特別展観覧料が必要
明末清初の五彩磁器
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
陶磁|3F-1展示室
明時代末から清時代の初め、16世紀末から17世紀にかけての時期は、欧州文化の世界的な広がりによって東洋と西洋との交流が行われ、大きな変革期となった時代です。日本でも幅広い分野に影響を与え、江戸時代の日本文化を発展させる契機となりました。陶磁器についても伊万里の色絵磁器や京焼の色絵陶器などをはじめ、その影響を受けたものが数多くつくりだされています。
ここでは日本のやきものに大きな影響を与えたものの中で、色絵祥瑞(いろえしょんずい)、南京赤絵(なんきんあかえ)、康煕五彩(こうきごさい)と呼ばれ、日本の色絵磁器の成立と発展に影響を与えた五彩磁器を紹介します。
日本と東洋のやきもの
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
陶磁|3F-1展示室
やきものは鑑賞するだけでなく、食器や日常の調度品などに多く用いられており、私たちにとって身近な工芸品といえます。特に東アジア各地では、文様や形、色に至るまで多種多様なものが作られ、その用途も幅広いものです。また、やきものは産地により、磁器や陶器といった材質や、土や釉薬の原料、装飾や焼成の技術に強い個性を持っています。 日本と中国、朝鮮半島を中心に、東アジア地域でつくられたやきものの個性やその魅力について紹介します。
京都北部の考古資料
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
考古|3F-2展示室
丹後地域と丹波地域の一部から成る京都北部は、日本海と山に囲まれ、古くから国内外との交流が盛んでした。縄文時代前期後半には丸木舟で外海を往来していたことが発掘調査からわかっています。弥生時代や古墳時代には大型の墳墓が造られ、その特色ある様相は丹後王国とも称されるゆえんとなりました。平安時代以降は都との密接なつながりを持ちつつ、独自の美術や信仰を育んでいたことが、経塚出土遺物などからもわかります。本展示では縄文時代から中世までの考古資料を通して、京都北部の豊かな文化の一端をご紹介します。
日本の考古資料
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
考古|3F-2展示室
日本の歴史をさまざまな考古資料からご紹介します。考古資料の多くは遺跡から出土したものです。祀りや儀式などに使う特別な道具もあれば、当時の人々が日常的に使っていた品々もあります。考古の展示を通して、その時代を生きた人々の暮らしや想いを身近に感じていただければと思います。
平安時代の仏像
2025年12月16日(火)~2026年3月22日(日)
彫刻|1F-1展示室
平安時代は日本の彫刻史のなかでも、もっとも変化に富んだ時代でした。最澄や空海らによって中国から密教がもたらされた9世紀の仏像と、穏やかな姿が好まれた12世紀の仏像とは印象がまったく異なります。
平安時代の中頃までは、寺院は一部をのぞいてみやこの周辺に置かれました。平安後期にかけて徐々に京内に寺院が造られ、たくさんの仏像が造られました。残念ながら戦乱や天災などで失われてしまったものもありますが、各時代の人びとに守り伝えられ、今もなお多くの仏像が伝えられています。平安時代に思いを馳せながら、じっくりとご覧ください。
神像と師子・狛犬
2025年12月16日(火)~2026年3月22日(日)
彫刻|1F-1展示室
日本の神は元来目に見えない存在でしたが、仏教の影響を受けて神像が造られるようになります。神像は閉ざされた社のなかでまつられるためか小型のものが多く、男神・女神の区別がつけられており、貴族や僧の服装、武装など、人間に近い姿をしています。
師子・狛犬は社殿の前で神を守る役割を担っています。角がなく開口するのが師子、角をもち閉口するのが狛犬で一対になっています。一方で、仏教では仏の説法を百獣の王・獅子が吠えることにたとえ、その象徴として仏前に一対の師子を置く伝統があります。中国で造られた石造と、日本で造られた木造の師子・狛犬を紹介します。
東福寺の墨蹟
2025年12月16日(火)~2026年1月25日(日)
書跡|1F-3展示室
「墨蹟(ぼくせき)」とは僧侶、とくに禅僧の記した筆跡のことをいいます。その種類は、内容によって印可状、あるいは法語や遺偈(ゆいげ)など、多岐にわたります。いずれもが禅の歴史や思想を知るうえで、欠かすことのできない重要な文化財です。これらを造形的な「書」としてみると、「古筆」のような優美さや繊細さとは異なる、重厚さ、鋭さを備えているのが大きな特徴といえるでしょう。禅の巨刹(きょさつ)、東福寺とその塔頭(たっちゅう)が所蔵する墨蹟にこめられた「力」を存分にご堪能ください。
染織の文様—吉祥—
2025年12月16日(火)~2026年2月1日(日)
染織|1F-4展示室
古来、人々の身を包み守る衣服の文様には、何よりも吉祥性が重視されてきました。衣服や身の回りの品々を飾る吉祥の文様には、豊かな実り、一家の繁栄、長寿といった様々な願いが込められてきたのです。吉祥文様の起源は、中国から伝えられたものと、日本の風俗から生み出されたものの二種に大別されます。この度の展示では、新年の幸いを願って、和漢の吉祥文様を紹介します。
奉納された鏡・華鬘(けまん)・鎧(よろい)
2025年12月16日(火)~2026年2月1日(日)
金工|1F-5展示室
神仏を敬い、感謝や祈りの気持ちを表すために人々はさまざまな物品や歌舞音曲などの芸能を捧げてきました。その内容は祭神や本尊の性格に寄り添い、一定の様式を踏襲しつつも多岐にわたります。この展示では多くの奉納品の中から神への奉納品として最も主要な鏡、仏を荘厳する華鬘、武神へ捧げられた甲冑や装束の3つのテーマに絞った名品をご紹介いたします。
京都が生んだ洗練の形—美濃屋漆器コレクション
2025年12月16日(火)~2026年2月1日(日)
漆工|1F-6展示室
美濃屋は安永元年(1772)の創業以来、顧客の家格や趣味に合わせたオーダーメイドを得意とする高級漆器店でしたが、昭和20年(1945)、材料と職人の不足から品質低下を懸念し、惜しくも廃業。平成2年(1990)、最後の当主が見本品数百点を当館に寄贈しました。京都特有の分業システムにより、精緻な木地を作る轆轤師(ろくろし)や指物師(さしものし)、均質な塗りを施す塗師(ぬし)、精巧な文様を加える蒔絵師らと綿密に連携し、注文から納品まで1~3年をかけたという丹念な物作りが窺えるコレクションです。漆器店の制作力と職人たちの鍛錬に支えられた、さりげなさが魅力の京漆器を、どうぞお楽しみください。
同時開催の名品ギャラリー特別展観覧料が必要
明末清初の五彩磁器
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
陶磁|3F-1展示室
明時代末から清時代の初め、16世紀末から17世紀にかけての時期は、欧州文化の世界的な広がりによって東洋と西洋との交流が行われ、大きな変革期となった時代です。日本でも幅広い分野に影響を与え、江戸時代の日本文化を発展させる契機となりました。陶磁器についても伊万里の色絵磁器や京焼の色絵陶器などをはじめ、その影響を受けたものが数多くつくりだされています。
ここでは日本のやきものに大きな影響を与えたものの中で、色絵祥瑞(いろえしょんずい)、南京赤絵(なんきんあかえ)、康煕五彩(こうきごさい)と呼ばれ、日本の色絵磁器の成立と発展に影響を与えた五彩磁器を紹介します。
日本と東洋のやきもの
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
陶磁|3F-1展示室
やきものは鑑賞するだけでなく、食器や日常の調度品などに多く用いられており、私たちにとって身近な工芸品といえます。特に東アジア各地では、文様や形、色に至るまで多種多様なものが作られ、その用途も幅広いものです。また、やきものは産地により、磁器や陶器といった材質や、土や釉薬の原料、装飾や焼成の技術に強い個性を持っています。 日本と中国、朝鮮半島を中心に、東アジア地域でつくられたやきものの個性やその魅力について紹介します。
京都北部の考古資料
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
考古|3F-2展示室
丹後地域と丹波地域の一部から成る京都北部は、日本海と山に囲まれ、古くから国内外との交流が盛んでした。縄文時代前期後半には丸木舟で外海を往来していたことが発掘調査からわかっています。弥生時代や古墳時代には大型の墳墓が造られ、その特色ある様相は丹後王国とも称されるゆえんとなりました。平安時代以降は都との密接なつながりを持ちつつ、独自の美術や信仰を育んでいたことが、経塚出土遺物などからもわかります。本展示では縄文時代から中世までの考古資料を通して、京都北部の豊かな文化の一端をご紹介します。
日本の考古資料
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
考古|3F-2展示室
日本の歴史をさまざまな考古資料からご紹介します。考古資料の多くは遺跡から出土したものです。祀りや儀式などに使う特別な道具もあれば、当時の人々が日常的に使っていた品々もあります。考古の展示を通して、その時代を生きた人々の暮らしや想いを身近に感じていただければと思います。
平安時代の仏像
2025年12月16日(火)~2026年3月22日(日)
彫刻|1F-1展示室
平安時代は日本の彫刻史のなかでも、もっとも変化に富んだ時代でした。最澄や空海らによって中国から密教がもたらされた9世紀の仏像と、穏やかな姿が好まれた12世紀の仏像とは印象がまったく異なります。
平安時代の中頃までは、寺院は一部をのぞいてみやこの周辺に置かれました。平安後期にかけて徐々に京内に寺院が造られ、たくさんの仏像が造られました。残念ながら戦乱や天災などで失われてしまったものもありますが、各時代の人びとに守り伝えられ、今もなお多くの仏像が伝えられています。平安時代に思いを馳せながら、じっくりとご覧ください。
神像と師子・狛犬
2025年12月16日(火)~2026年3月22日(日)
彫刻|1F-1展示室
日本の神は元来目に見えない存在でしたが、仏教の影響を受けて神像が造られるようになります。神像は閉ざされた社のなかでまつられるためか小型のものが多く、男神・女神の区別がつけられており、貴族や僧の服装、武装など、人間に近い姿をしています。
師子・狛犬は社殿の前で神を守る役割を担っています。角がなく開口するのが師子、角をもち閉口するのが狛犬で一対になっています。一方で、仏教では仏の説法を百獣の王・獅子が吠えることにたとえ、その象徴として仏前に一対の師子を置く伝統があります。中国で造られた石造と、日本で造られた木造の師子・狛犬を紹介します。
東福寺の墨蹟
2025年12月16日(火)~2026年1月25日(日)
書跡|1F-3展示室
「墨蹟(ぼくせき)」とは僧侶、とくに禅僧の記した筆跡のことをいいます。その種類は、内容によって印可状、あるいは法語や遺偈(ゆいげ)など、多岐にわたります。いずれもが禅の歴史や思想を知るうえで、欠かすことのできない重要な文化財です。これらを造形的な「書」としてみると、「古筆」のような優美さや繊細さとは異なる、重厚さ、鋭さを備えているのが大きな特徴といえるでしょう。禅の巨刹(きょさつ)、東福寺とその塔頭(たっちゅう)が所蔵する墨蹟にこめられた「力」を存分にご堪能ください。
染織の文様—吉祥—
2025年12月16日(火)~2026年2月1日(日)
染織|1F-4展示室
古来、人々の身を包み守る衣服の文様には、何よりも吉祥性が重視されてきました。衣服や身の回りの品々を飾る吉祥の文様には、豊かな実り、一家の繁栄、長寿といった様々な願いが込められてきたのです。吉祥文様の起源は、中国から伝えられたものと、日本の風俗から生み出されたものの二種に大別されます。この度の展示では、新年の幸いを願って、和漢の吉祥文様を紹介します。
奉納された鏡・華鬘(けまん)・鎧(よろい)
2025年12月16日(火)~2026年2月1日(日)
金工|1F-5展示室
神仏を敬い、感謝や祈りの気持ちを表すために人々はさまざまな物品や歌舞音曲などの芸能を捧げてきました。その内容は祭神や本尊の性格に寄り添い、一定の様式を踏襲しつつも多岐にわたります。この展示では多くの奉納品の中から神への奉納品として最も主要な鏡、仏を荘厳する華鬘、武神へ捧げられた甲冑や装束の3つのテーマに絞った名品をご紹介いたします。
京都が生んだ洗練の形—美濃屋漆器コレクション
2025年12月16日(火)~2026年2月1日(日)
漆工|1F-6展示室
美濃屋は安永元年(1772)の創業以来、顧客の家格や趣味に合わせたオーダーメイドを得意とする高級漆器店でしたが、昭和20年(1945)、材料と職人の不足から品質低下を懸念し、惜しくも廃業。平成2年(1990)、最後の当主が見本品数百点を当館に寄贈しました。京都特有の分業システムにより、精緻な木地を作る轆轤師(ろくろし)や指物師(さしものし)、均質な塗りを施す塗師(ぬし)、精巧な文様を加える蒔絵師らと綿密に連携し、注文から納品まで1~3年をかけたという丹念な物作りが窺えるコレクションです。漆器店の制作力と職人たちの鍛錬に支えられた、さりげなさが魅力の京漆器を、どうぞお楽しみください。
同時開催の名品ギャラリー特別展観覧料が必要
明末清初の五彩磁器
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
陶磁|3F-1展示室
明時代末から清時代の初め、16世紀末から17世紀にかけての時期は、欧州文化の世界的な広がりによって東洋と西洋との交流が行われ、大きな変革期となった時代です。日本でも幅広い分野に影響を与え、江戸時代の日本文化を発展させる契機となりました。陶磁器についても伊万里の色絵磁器や京焼の色絵陶器などをはじめ、その影響を受けたものが数多くつくりだされています。
ここでは日本のやきものに大きな影響を与えたものの中で、色絵祥瑞(いろえしょんずい)、南京赤絵(なんきんあかえ)、康煕五彩(こうきごさい)と呼ばれ、日本の色絵磁器の成立と発展に影響を与えた五彩磁器を紹介します。
日本と東洋のやきもの
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
陶磁|3F-1展示室
やきものは鑑賞するだけでなく、食器や日常の調度品などに多く用いられており、私たちにとって身近な工芸品といえます。特に東アジア各地では、文様や形、色に至るまで多種多様なものが作られ、その用途も幅広いものです。また、やきものは産地により、磁器や陶器といった材質や、土や釉薬の原料、装飾や焼成の技術に強い個性を持っています。 日本と中国、朝鮮半島を中心に、東アジア地域でつくられたやきものの個性やその魅力について紹介します。
京都北部の考古資料
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
考古|3F-2展示室
丹後地域と丹波地域の一部から成る京都北部は、日本海と山に囲まれ、古くから国内外との交流が盛んでした。縄文時代前期後半には丸木舟で外海を往来していたことが発掘調査からわかっています。弥生時代や古墳時代には大型の墳墓が造られ、その特色ある様相は丹後王国とも称されるゆえんとなりました。平安時代以降は都との密接なつながりを持ちつつ、独自の美術や信仰を育んでいたことが、経塚出土遺物などからもわかります。本展示では縄文時代から中世までの考古資料を通して、京都北部の豊かな文化の一端をご紹介します。
日本の考古資料
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
考古|3F-2展示室
日本の歴史をさまざまな考古資料からご紹介します。考古資料の多くは遺跡から出土したものです。祀りや儀式などに使う特別な道具もあれば、当時の人々が日常的に使っていた品々もあります。考古の展示を通して、その時代を生きた人々の暮らしや想いを身近に感じていただければと思います。
平安時代の仏像
2025年12月16日(火)~2026年3月22日(日)
彫刻|1F-1展示室
平安時代は日本の彫刻史のなかでも、もっとも変化に富んだ時代でした。最澄や空海らによって中国から密教がもたらされた9世紀の仏像と、穏やかな姿が好まれた12世紀の仏像とは印象がまったく異なります。
平安時代の中頃までは、寺院は一部をのぞいてみやこの周辺に置かれました。平安後期にかけて徐々に京内に寺院が造られ、たくさんの仏像が造られました。残念ながら戦乱や天災などで失われてしまったものもありますが、各時代の人びとに守り伝えられ、今もなお多くの仏像が伝えられています。平安時代に思いを馳せながら、じっくりとご覧ください。
神像と師子・狛犬
2025年12月16日(火)~2026年3月22日(日)
彫刻|1F-1展示室
日本の神は元来目に見えない存在でしたが、仏教の影響を受けて神像が造られるようになります。神像は閉ざされた社のなかでまつられるためか小型のものが多く、男神・女神の区別がつけられており、貴族や僧の服装、武装など、人間に近い姿をしています。
師子・狛犬は社殿の前で神を守る役割を担っています。角がなく開口するのが師子、角をもち閉口するのが狛犬で一対になっています。一方で、仏教では仏の説法を百獣の王・獅子が吠えることにたとえ、その象徴として仏前に一対の師子を置く伝統があります。中国で造られた石造と、日本で造られた木造の師子・狛犬を紹介します。
東福寺の墨蹟
2025年12月16日(火)~2026年1月25日(日)
書跡|1F-3展示室
「墨蹟(ぼくせき)」とは僧侶、とくに禅僧の記した筆跡のことをいいます。その種類は、内容によって印可状、あるいは法語や遺偈(ゆいげ)など、多岐にわたります。いずれもが禅の歴史や思想を知るうえで、欠かすことのできない重要な文化財です。これらを造形的な「書」としてみると、「古筆」のような優美さや繊細さとは異なる、重厚さ、鋭さを備えているのが大きな特徴といえるでしょう。禅の巨刹(きょさつ)、東福寺とその塔頭(たっちゅう)が所蔵する墨蹟にこめられた「力」を存分にご堪能ください。
染織の文様—吉祥—
2025年12月16日(火)~2026年2月1日(日)
染織|1F-4展示室
古来、人々の身を包み守る衣服の文様には、何よりも吉祥性が重視されてきました。衣服や身の回りの品々を飾る吉祥の文様には、豊かな実り、一家の繁栄、長寿といった様々な願いが込められてきたのです。吉祥文様の起源は、中国から伝えられたものと、日本の風俗から生み出されたものの二種に大別されます。この度の展示では、新年の幸いを願って、和漢の吉祥文様を紹介します。
奉納された鏡・華鬘(けまん)・鎧(よろい)
2025年12月16日(火)~2026年2月1日(日)
金工|1F-5展示室
神仏を敬い、感謝や祈りの気持ちを表すために人々はさまざまな物品や歌舞音曲などの芸能を捧げてきました。その内容は祭神や本尊の性格に寄り添い、一定の様式を踏襲しつつも多岐にわたります。この展示では多くの奉納品の中から神への奉納品として最も主要な鏡、仏を荘厳する華鬘、武神へ捧げられた甲冑や装束の3つのテーマに絞った名品をご紹介いたします。
京都が生んだ洗練の形—美濃屋漆器コレクション
2025年12月16日(火)~2026年2月1日(日)
漆工|1F-6展示室
美濃屋は安永元年(1772)の創業以来、顧客の家格や趣味に合わせたオーダーメイドを得意とする高級漆器店でしたが、昭和20年(1945)、材料と職人の不足から品質低下を懸念し、惜しくも廃業。平成2年(1990)、最後の当主が見本品数百点を当館に寄贈しました。京都特有の分業システムにより、精緻な木地を作る轆轤師(ろくろし)や指物師(さしものし)、均質な塗りを施す塗師(ぬし)、精巧な文様を加える蒔絵師らと綿密に連携し、注文から納品まで1~3年をかけたという丹念な物作りが窺えるコレクションです。漆器店の制作力と職人たちの鍛錬に支えられた、さりげなさが魅力の京漆器を、どうぞお楽しみください。
同時開催の名品ギャラリー特別展観覧料が必要
明末清初の五彩磁器
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
陶磁|3F-1展示室
明時代末から清時代の初め、16世紀末から17世紀にかけての時期は、欧州文化の世界的な広がりによって東洋と西洋との交流が行われ、大きな変革期となった時代です。日本でも幅広い分野に影響を与え、江戸時代の日本文化を発展させる契機となりました。陶磁器についても伊万里の色絵磁器や京焼の色絵陶器などをはじめ、その影響を受けたものが数多くつくりだされています。
ここでは日本のやきものに大きな影響を与えたものの中で、色絵祥瑞(いろえしょんずい)、南京赤絵(なんきんあかえ)、康煕五彩(こうきごさい)と呼ばれ、日本の色絵磁器の成立と発展に影響を与えた五彩磁器を紹介します。
日本と東洋のやきもの
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
陶磁|3F-1展示室
やきものは鑑賞するだけでなく、食器や日常の調度品などに多く用いられており、私たちにとって身近な工芸品といえます。特に東アジア各地では、文様や形、色に至るまで多種多様なものが作られ、その用途も幅広いものです。また、やきものは産地により、磁器や陶器といった材質や、土や釉薬の原料、装飾や焼成の技術に強い個性を持っています。 日本と中国、朝鮮半島を中心に、東アジア地域でつくられたやきものの個性やその魅力について紹介します。
京都北部の考古資料
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
考古|3F-2展示室
丹後地域と丹波地域の一部から成る京都北部は、日本海と山に囲まれ、古くから国内外との交流が盛んでした。縄文時代前期後半には丸木舟で外海を往来していたことが発掘調査からわかっています。弥生時代や古墳時代には大型の墳墓が造られ、その特色ある様相は丹後王国とも称されるゆえんとなりました。平安時代以降は都との密接なつながりを持ちつつ、独自の美術や信仰を育んでいたことが、経塚出土遺物などからもわかります。本展示では縄文時代から中世までの考古資料を通して、京都北部の豊かな文化の一端をご紹介します。
日本の考古資料
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
考古|3F-2展示室
日本の歴史をさまざまな考古資料からご紹介します。考古資料の多くは遺跡から出土したものです。祀りや儀式などに使う特別な道具もあれば、当時の人々が日常的に使っていた品々もあります。考古の展示を通して、その時代を生きた人々の暮らしや想いを身近に感じていただければと思います。
平安時代の仏像
2025年12月16日(火)~2026年3月22日(日)
彫刻|1F-1展示室
平安時代は日本の彫刻史のなかでも、もっとも変化に富んだ時代でした。最澄や空海らによって中国から密教がもたらされた9世紀の仏像と、穏やかな姿が好まれた12世紀の仏像とは印象がまったく異なります。
平安時代の中頃までは、寺院は一部をのぞいてみやこの周辺に置かれました。平安後期にかけて徐々に京内に寺院が造られ、たくさんの仏像が造られました。残念ながら戦乱や天災などで失われてしまったものもありますが、各時代の人びとに守り伝えられ、今もなお多くの仏像が伝えられています。平安時代に思いを馳せながら、じっくりとご覧ください。
神像と師子・狛犬
2025年12月16日(火)~2026年3月22日(日)
彫刻|1F-1展示室
日本の神は元来目に見えない存在でしたが、仏教の影響を受けて神像が造られるようになります。神像は閉ざされた社のなかでまつられるためか小型のものが多く、男神・女神の区別がつけられており、貴族や僧の服装、武装など、人間に近い姿をしています。
師子・狛犬は社殿の前で神を守る役割を担っています。角がなく開口するのが師子、角をもち閉口するのが狛犬で一対になっています。一方で、仏教では仏の説法を百獣の王・獅子が吠えることにたとえ、その象徴として仏前に一対の師子を置く伝統があります。中国で造られた石造と、日本で造られた木造の師子・狛犬を紹介します。
東福寺の墨蹟
2025年12月16日(火)~2026年1月25日(日)
書跡|1F-3展示室
「墨蹟(ぼくせき)」とは僧侶、とくに禅僧の記した筆跡のことをいいます。その種類は、内容によって印可状、あるいは法語や遺偈(ゆいげ)など、多岐にわたります。いずれもが禅の歴史や思想を知るうえで、欠かすことのできない重要な文化財です。これらを造形的な「書」としてみると、「古筆」のような優美さや繊細さとは異なる、重厚さ、鋭さを備えているのが大きな特徴といえるでしょう。禅の巨刹(きょさつ)、東福寺とその塔頭(たっちゅう)が所蔵する墨蹟にこめられた「力」を存分にご堪能ください。
染織の文様—吉祥—
2025年12月16日(火)~2026年2月1日(日)
染織|1F-4展示室
古来、人々の身を包み守る衣服の文様には、何よりも吉祥性が重視されてきました。衣服や身の回りの品々を飾る吉祥の文様には、豊かな実り、一家の繁栄、長寿といった様々な願いが込められてきたのです。吉祥文様の起源は、中国から伝えられたものと、日本の風俗から生み出されたものの二種に大別されます。この度の展示では、新年の幸いを願って、和漢の吉祥文様を紹介します。
奉納された鏡・華鬘(けまん)・鎧(よろい)
2025年12月16日(火)~2026年2月1日(日)
金工|1F-5展示室
神仏を敬い、感謝や祈りの気持ちを表すために人々はさまざまな物品や歌舞音曲などの芸能を捧げてきました。その内容は祭神や本尊の性格に寄り添い、一定の様式を踏襲しつつも多岐にわたります。この展示では多くの奉納品の中から神への奉納品として最も主要な鏡、仏を荘厳する華鬘、武神へ捧げられた甲冑や装束の3つのテーマに絞った名品をご紹介いたします。
京都が生んだ洗練の形—美濃屋漆器コレクション
2025年12月16日(火)~2026年2月1日(日)
漆工|1F-6展示室
美濃屋は安永元年(1772)の創業以来、顧客の家格や趣味に合わせたオーダーメイドを得意とする高級漆器店でしたが、昭和20年(1945)、材料と職人の不足から品質低下を懸念し、惜しくも廃業。平成2年(1990)、最後の当主が見本品数百点を当館に寄贈しました。京都特有の分業システムにより、精緻な木地を作る轆轤師(ろくろし)や指物師(さしものし)、均質な塗りを施す塗師(ぬし)、精巧な文様を加える蒔絵師らと綿密に連携し、注文から納品まで1~3年をかけたという丹念な物作りが窺えるコレクションです。漆器店の制作力と職人たちの鍛錬に支えられた、さりげなさが魅力の京漆器を、どうぞお楽しみください。
同時開催の名品ギャラリー特別展観覧料が必要
明末清初の五彩磁器
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
陶磁|3F-1展示室
明時代末から清時代の初め、16世紀末から17世紀にかけての時期は、欧州文化の世界的な広がりによって東洋と西洋との交流が行われ、大きな変革期となった時代です。日本でも幅広い分野に影響を与え、江戸時代の日本文化を発展させる契機となりました。陶磁器についても伊万里の色絵磁器や京焼の色絵陶器などをはじめ、その影響を受けたものが数多くつくりだされています。
ここでは日本のやきものに大きな影響を与えたものの中で、色絵祥瑞(いろえしょんずい)、南京赤絵(なんきんあかえ)、康煕五彩(こうきごさい)と呼ばれ、日本の色絵磁器の成立と発展に影響を与えた五彩磁器を紹介します。
日本と東洋のやきもの
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
陶磁|3F-1展示室
やきものは鑑賞するだけでなく、食器や日常の調度品などに多く用いられており、私たちにとって身近な工芸品といえます。特に東アジア各地では、文様や形、色に至るまで多種多様なものが作られ、その用途も幅広いものです。また、やきものは産地により、磁器や陶器といった材質や、土や釉薬の原料、装飾や焼成の技術に強い個性を持っています。 日本と中国、朝鮮半島を中心に、東アジア地域でつくられたやきものの個性やその魅力について紹介します。
京都北部の考古資料
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
考古|3F-2展示室
丹後地域と丹波地域の一部から成る京都北部は、日本海と山に囲まれ、古くから国内外との交流が盛んでした。縄文時代前期後半には丸木舟で外海を往来していたことが発掘調査からわかっています。弥生時代や古墳時代には大型の墳墓が造られ、その特色ある様相は丹後王国とも称されるゆえんとなりました。平安時代以降は都との密接なつながりを持ちつつ、独自の美術や信仰を育んでいたことが、経塚出土遺物などからもわかります。本展示では縄文時代から中世までの考古資料を通して、京都北部の豊かな文化の一端をご紹介します。
日本の考古資料
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
考古|3F-2展示室
日本の歴史をさまざまな考古資料からご紹介します。考古資料の多くは遺跡から出土したものです。祀りや儀式などに使う特別な道具もあれば、当時の人々が日常的に使っていた品々もあります。考古の展示を通して、その時代を生きた人々の暮らしや想いを身近に感じていただければと思います。
平安時代の仏像
2025年12月16日(火)~2026年3月22日(日)
彫刻|1F-1展示室
平安時代は日本の彫刻史のなかでも、もっとも変化に富んだ時代でした。最澄や空海らによって中国から密教がもたらされた9世紀の仏像と、穏やかな姿が好まれた12世紀の仏像とは印象がまったく異なります。
平安時代の中頃までは、寺院は一部をのぞいてみやこの周辺に置かれました。平安後期にかけて徐々に京内に寺院が造られ、たくさんの仏像が造られました。残念ながら戦乱や天災などで失われてしまったものもありますが、各時代の人びとに守り伝えられ、今もなお多くの仏像が伝えられています。平安時代に思いを馳せながら、じっくりとご覧ください。
神像と師子・狛犬
2025年12月16日(火)~2026年3月22日(日)
彫刻|1F-1展示室
日本の神は元来目に見えない存在でしたが、仏教の影響を受けて神像が造られるようになります。神像は閉ざされた社のなかでまつられるためか小型のものが多く、男神・女神の区別がつけられており、貴族や僧の服装、武装など、人間に近い姿をしています。
師子・狛犬は社殿の前で神を守る役割を担っています。角がなく開口するのが師子、角をもち閉口するのが狛犬で一対になっています。一方で、仏教では仏の説法を百獣の王・獅子が吠えることにたとえ、その象徴として仏前に一対の師子を置く伝統があります。中国で造られた石造と、日本で造られた木造の師子・狛犬を紹介します。
東福寺の墨蹟
2025年12月16日(火)~2026年1月25日(日)
書跡|1F-3展示室
「墨蹟(ぼくせき)」とは僧侶、とくに禅僧の記した筆跡のことをいいます。その種類は、内容によって印可状、あるいは法語や遺偈(ゆいげ)など、多岐にわたります。いずれもが禅の歴史や思想を知るうえで、欠かすことのできない重要な文化財です。これらを造形的な「書」としてみると、「古筆」のような優美さや繊細さとは異なる、重厚さ、鋭さを備えているのが大きな特徴といえるでしょう。禅の巨刹(きょさつ)、東福寺とその塔頭(たっちゅう)が所蔵する墨蹟にこめられた「力」を存分にご堪能ください。
染織の文様—吉祥—
2025年12月16日(火)~2026年2月1日(日)
染織|1F-4展示室
古来、人々の身を包み守る衣服の文様には、何よりも吉祥性が重視されてきました。衣服や身の回りの品々を飾る吉祥の文様には、豊かな実り、一家の繁栄、長寿といった様々な願いが込められてきたのです。吉祥文様の起源は、中国から伝えられたものと、日本の風俗から生み出されたものの二種に大別されます。この度の展示では、新年の幸いを願って、和漢の吉祥文様を紹介します。
奉納された鏡・華鬘(けまん)・鎧(よろい)
2025年12月16日(火)~2026年2月1日(日)
金工|1F-5展示室
神仏を敬い、感謝や祈りの気持ちを表すために人々はさまざまな物品や歌舞音曲などの芸能を捧げてきました。その内容は祭神や本尊の性格に寄り添い、一定の様式を踏襲しつつも多岐にわたります。この展示では多くの奉納品の中から神への奉納品として最も主要な鏡、仏を荘厳する華鬘、武神へ捧げられた甲冑や装束の3つのテーマに絞った名品をご紹介いたします。
京都が生んだ洗練の形—美濃屋漆器コレクション
2025年12月16日(火)~2026年2月1日(日)
漆工|1F-6展示室
美濃屋は安永元年(1772)の創業以来、顧客の家格や趣味に合わせたオーダーメイドを得意とする高級漆器店でしたが、昭和20年(1945)、材料と職人の不足から品質低下を懸念し、惜しくも廃業。平成2年(1990)、最後の当主が見本品数百点を当館に寄贈しました。京都特有の分業システムにより、精緻な木地を作る轆轤師(ろくろし)や指物師(さしものし)、均質な塗りを施す塗師(ぬし)、精巧な文様を加える蒔絵師らと綿密に連携し、注文から納品まで1~3年をかけたという丹念な物作りが窺えるコレクションです。漆器店の制作力と職人たちの鍛錬に支えられた、さりげなさが魅力の京漆器を、どうぞお楽しみください。
同時開催の名品ギャラリー特別展観覧料が必要
明末清初の五彩磁器
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
陶磁|3F-1展示室
明時代末から清時代の初め、16世紀末から17世紀にかけての時期は、欧州文化の世界的な広がりによって東洋と西洋との交流が行われ、大きな変革期となった時代です。日本でも幅広い分野に影響を与え、江戸時代の日本文化を発展させる契機となりました。陶磁器についても伊万里の色絵磁器や京焼の色絵陶器などをはじめ、その影響を受けたものが数多くつくりだされています。
ここでは日本のやきものに大きな影響を与えたものの中で、色絵祥瑞(いろえしょんずい)、南京赤絵(なんきんあかえ)、康煕五彩(こうきごさい)と呼ばれ、日本の色絵磁器の成立と発展に影響を与えた五彩磁器を紹介します。
日本と東洋のやきもの
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
陶磁|3F-1展示室
やきものは鑑賞するだけでなく、食器や日常の調度品などに多く用いられており、私たちにとって身近な工芸品といえます。特に東アジア各地では、文様や形、色に至るまで多種多様なものが作られ、その用途も幅広いものです。また、やきものは産地により、磁器や陶器といった材質や、土や釉薬の原料、装飾や焼成の技術に強い個性を持っています。 日本と中国、朝鮮半島を中心に、東アジア地域でつくられたやきものの個性やその魅力について紹介します。
京都北部の考古資料
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
考古|3F-2展示室
丹後地域と丹波地域の一部から成る京都北部は、日本海と山に囲まれ、古くから国内外との交流が盛んでした。縄文時代前期後半には丸木舟で外海を往来していたことが発掘調査からわかっています。弥生時代や古墳時代には大型の墳墓が造られ、その特色ある様相は丹後王国とも称されるゆえんとなりました。平安時代以降は都との密接なつながりを持ちつつ、独自の美術や信仰を育んでいたことが、経塚出土遺物などからもわかります。本展示では縄文時代から中世までの考古資料を通して、京都北部の豊かな文化の一端をご紹介します。
日本の考古資料
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
考古|3F-2展示室
日本の歴史をさまざまな考古資料からご紹介します。考古資料の多くは遺跡から出土したものです。祀りや儀式などに使う特別な道具もあれば、当時の人々が日常的に使っていた品々もあります。考古の展示を通して、その時代を生きた人々の暮らしや想いを身近に感じていただければと思います。
平安時代の仏像
2025年12月16日(火)~2026年3月22日(日)
彫刻|1F-1展示室
平安時代は日本の彫刻史のなかでも、もっとも変化に富んだ時代でした。最澄や空海らによって中国から密教がもたらされた9世紀の仏像と、穏やかな姿が好まれた12世紀の仏像とは印象がまったく異なります。
平安時代の中頃までは、寺院は一部をのぞいてみやこの周辺に置かれました。平安後期にかけて徐々に京内に寺院が造られ、たくさんの仏像が造られました。残念ながら戦乱や天災などで失われてしまったものもありますが、各時代の人びとに守り伝えられ、今もなお多くの仏像が伝えられています。平安時代に思いを馳せながら、じっくりとご覧ください。
神像と師子・狛犬
2025年12月16日(火)~2026年3月22日(日)
彫刻|1F-1展示室
日本の神は元来目に見えない存在でしたが、仏教の影響を受けて神像が造られるようになります。神像は閉ざされた社のなかでまつられるためか小型のものが多く、男神・女神の区別がつけられており、貴族や僧の服装、武装など、人間に近い姿をしています。
師子・狛犬は社殿の前で神を守る役割を担っています。角がなく開口するのが師子、角をもち閉口するのが狛犬で一対になっています。一方で、仏教では仏の説法を百獣の王・獅子が吠えることにたとえ、その象徴として仏前に一対の師子を置く伝統があります。中国で造られた石造と、日本で造られた木造の師子・狛犬を紹介します。
東福寺の墨蹟
2025年12月16日(火)~2026年1月25日(日)
書跡|1F-3展示室
「墨蹟(ぼくせき)」とは僧侶、とくに禅僧の記した筆跡のことをいいます。その種類は、内容によって印可状、あるいは法語や遺偈(ゆいげ)など、多岐にわたります。いずれもが禅の歴史や思想を知るうえで、欠かすことのできない重要な文化財です。これらを造形的な「書」としてみると、「古筆」のような優美さや繊細さとは異なる、重厚さ、鋭さを備えているのが大きな特徴といえるでしょう。禅の巨刹(きょさつ)、東福寺とその塔頭(たっちゅう)が所蔵する墨蹟にこめられた「力」を存分にご堪能ください。
染織の文様—吉祥—
2025年12月16日(火)~2026年2月1日(日)
染織|1F-4展示室
古来、人々の身を包み守る衣服の文様には、何よりも吉祥性が重視されてきました。衣服や身の回りの品々を飾る吉祥の文様には、豊かな実り、一家の繁栄、長寿といった様々な願いが込められてきたのです。吉祥文様の起源は、中国から伝えられたものと、日本の風俗から生み出されたものの二種に大別されます。この度の展示では、新年の幸いを願って、和漢の吉祥文様を紹介します。
奉納された鏡・華鬘(けまん)・鎧(よろい)
2025年12月16日(火)~2026年2月1日(日)
金工|1F-5展示室
神仏を敬い、感謝や祈りの気持ちを表すために人々はさまざまな物品や歌舞音曲などの芸能を捧げてきました。その内容は祭神や本尊の性格に寄り添い、一定の様式を踏襲しつつも多岐にわたります。この展示では多くの奉納品の中から神への奉納品として最も主要な鏡、仏を荘厳する華鬘、武神へ捧げられた甲冑や装束の3つのテーマに絞った名品をご紹介いたします。
京都が生んだ洗練の形—美濃屋漆器コレクション
2025年12月16日(火)~2026年2月1日(日)
漆工|1F-6展示室
美濃屋は安永元年(1772)の創業以来、顧客の家格や趣味に合わせたオーダーメイドを得意とする高級漆器店でしたが、昭和20年(1945)、材料と職人の不足から品質低下を懸念し、惜しくも廃業。平成2年(1990)、最後の当主が見本品数百点を当館に寄贈しました。京都特有の分業システムにより、精緻な木地を作る轆轤師(ろくろし)や指物師(さしものし)、均質な塗りを施す塗師(ぬし)、精巧な文様を加える蒔絵師らと綿密に連携し、注文から納品まで1~3年をかけたという丹念な物作りが窺えるコレクションです。漆器店の制作力と職人たちの鍛錬に支えられた、さりげなさが魅力の京漆器を、どうぞお楽しみください。
同時開催の名品ギャラリー特別展観覧料が必要
明末清初の五彩磁器
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
陶磁|3F-1展示室
明時代末から清時代の初め、16世紀末から17世紀にかけての時期は、欧州文化の世界的な広がりによって東洋と西洋との交流が行われ、大きな変革期となった時代です。日本でも幅広い分野に影響を与え、江戸時代の日本文化を発展させる契機となりました。陶磁器についても伊万里の色絵磁器や京焼の色絵陶器などをはじめ、その影響を受けたものが数多くつくりだされています。
ここでは日本のやきものに大きな影響を与えたものの中で、色絵祥瑞(いろえしょんずい)、南京赤絵(なんきんあかえ)、康煕五彩(こうきごさい)と呼ばれ、日本の色絵磁器の成立と発展に影響を与えた五彩磁器を紹介します。
日本と東洋のやきもの
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
陶磁|3F-1展示室
やきものは鑑賞するだけでなく、食器や日常の調度品などに多く用いられており、私たちにとって身近な工芸品といえます。特に東アジア各地では、文様や形、色に至るまで多種多様なものが作られ、その用途も幅広いものです。また、やきものは産地により、磁器や陶器といった材質や、土や釉薬の原料、装飾や焼成の技術に強い個性を持っています。 日本と中国、朝鮮半島を中心に、東アジア地域でつくられたやきものの個性やその魅力について紹介します。
京都北部の考古資料
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
考古|3F-2展示室
丹後地域と丹波地域の一部から成る京都北部は、日本海と山に囲まれ、古くから国内外との交流が盛んでした。縄文時代前期後半には丸木舟で外海を往来していたことが発掘調査からわかっています。弥生時代や古墳時代には大型の墳墓が造られ、その特色ある様相は丹後王国とも称されるゆえんとなりました。平安時代以降は都との密接なつながりを持ちつつ、独自の美術や信仰を育んでいたことが、経塚出土遺物などからもわかります。本展示では縄文時代から中世までの考古資料を通して、京都北部の豊かな文化の一端をご紹介します。
日本の考古資料
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
考古|3F-2展示室
日本の歴史をさまざまな考古資料からご紹介します。考古資料の多くは遺跡から出土したものです。祀りや儀式などに使う特別な道具もあれば、当時の人々が日常的に使っていた品々もあります。考古の展示を通して、その時代を生きた人々の暮らしや想いを身近に感じていただければと思います。
平安時代の仏像
2025年12月16日(火)~2026年3月22日(日)
彫刻|1F-1展示室
平安時代は日本の彫刻史のなかでも、もっとも変化に富んだ時代でした。最澄や空海らによって中国から密教がもたらされた9世紀の仏像と、穏やかな姿が好まれた12世紀の仏像とは印象がまったく異なります。
平安時代の中頃までは、寺院は一部をのぞいてみやこの周辺に置かれました。平安後期にかけて徐々に京内に寺院が造られ、たくさんの仏像が造られました。残念ながら戦乱や天災などで失われてしまったものもありますが、各時代の人びとに守り伝えられ、今もなお多くの仏像が伝えられています。平安時代に思いを馳せながら、じっくりとご覧ください。
神像と師子・狛犬
2025年12月16日(火)~2026年3月22日(日)
彫刻|1F-1展示室
日本の神は元来目に見えない存在でしたが、仏教の影響を受けて神像が造られるようになります。神像は閉ざされた社のなかでまつられるためか小型のものが多く、男神・女神の区別がつけられており、貴族や僧の服装、武装など、人間に近い姿をしています。
師子・狛犬は社殿の前で神を守る役割を担っています。角がなく開口するのが師子、角をもち閉口するのが狛犬で一対になっています。一方で、仏教では仏の説法を百獣の王・獅子が吠えることにたとえ、その象徴として仏前に一対の師子を置く伝統があります。中国で造られた石造と、日本で造られた木造の師子・狛犬を紹介します。
東福寺の墨蹟
2025年12月16日(火)~2026年1月25日(日)
書跡|1F-3展示室
「墨蹟(ぼくせき)」とは僧侶、とくに禅僧の記した筆跡のことをいいます。その種類は、内容によって印可状、あるいは法語や遺偈(ゆいげ)など、多岐にわたります。いずれもが禅の歴史や思想を知るうえで、欠かすことのできない重要な文化財です。これらを造形的な「書」としてみると、「古筆」のような優美さや繊細さとは異なる、重厚さ、鋭さを備えているのが大きな特徴といえるでしょう。禅の巨刹(きょさつ)、東福寺とその塔頭(たっちゅう)が所蔵する墨蹟にこめられた「力」を存分にご堪能ください。
染織の文様—吉祥—
2025年12月16日(火)~2026年2月1日(日)
染織|1F-4展示室
古来、人々の身を包み守る衣服の文様には、何よりも吉祥性が重視されてきました。衣服や身の回りの品々を飾る吉祥の文様には、豊かな実り、一家の繁栄、長寿といった様々な願いが込められてきたのです。吉祥文様の起源は、中国から伝えられたものと、日本の風俗から生み出されたものの二種に大別されます。この度の展示では、新年の幸いを願って、和漢の吉祥文様を紹介します。
奉納された鏡・華鬘(けまん)・鎧(よろい)
2025年12月16日(火)~2026年2月1日(日)
金工|1F-5展示室
神仏を敬い、感謝や祈りの気持ちを表すために人々はさまざまな物品や歌舞音曲などの芸能を捧げてきました。その内容は祭神や本尊の性格に寄り添い、一定の様式を踏襲しつつも多岐にわたります。この展示では多くの奉納品の中から神への奉納品として最も主要な鏡、仏を荘厳する華鬘、武神へ捧げられた甲冑や装束の3つのテーマに絞った名品をご紹介いたします。
京都が生んだ洗練の形—美濃屋漆器コレクション
2025年12月16日(火)~2026年2月1日(日)
漆工|1F-6展示室
美濃屋は安永元年(1772)の創業以来、顧客の家格や趣味に合わせたオーダーメイドを得意とする高級漆器店でしたが、昭和20年(1945)、材料と職人の不足から品質低下を懸念し、惜しくも廃業。平成2年(1990)、最後の当主が見本品数百点を当館に寄贈しました。京都特有の分業システムにより、精緻な木地を作る轆轤師(ろくろし)や指物師(さしものし)、均質な塗りを施す塗師(ぬし)、精巧な文様を加える蒔絵師らと綿密に連携し、注文から納品まで1~3年をかけたという丹念な物作りが窺えるコレクションです。漆器店の制作力と職人たちの鍛錬に支えられた、さりげなさが魅力の京漆器を、どうぞお楽しみください。
同時開催の名品ギャラリー特別展観覧料が必要
明末清初の五彩磁器
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
陶磁|3F-1展示室
明時代末から清時代の初め、16世紀末から17世紀にかけての時期は、欧州文化の世界的な広がりによって東洋と西洋との交流が行われ、大きな変革期となった時代です。日本でも幅広い分野に影響を与え、江戸時代の日本文化を発展させる契機となりました。陶磁器についても伊万里の色絵磁器や京焼の色絵陶器などをはじめ、その影響を受けたものが数多くつくりだされています。
ここでは日本のやきものに大きな影響を与えたものの中で、色絵祥瑞(いろえしょんずい)、南京赤絵(なんきんあかえ)、康煕五彩(こうきごさい)と呼ばれ、日本の色絵磁器の成立と発展に影響を与えた五彩磁器を紹介します。
日本と東洋のやきもの
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
陶磁|3F-1展示室
やきものは鑑賞するだけでなく、食器や日常の調度品などに多く用いられており、私たちにとって身近な工芸品といえます。特に東アジア各地では、文様や形、色に至るまで多種多様なものが作られ、その用途も幅広いものです。また、やきものは産地により、磁器や陶器といった材質や、土や釉薬の原料、装飾や焼成の技術に強い個性を持っています。 日本と中国、朝鮮半島を中心に、東アジア地域でつくられたやきものの個性やその魅力について紹介します。
京都北部の考古資料
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
考古|3F-2展示室
丹後地域と丹波地域の一部から成る京都北部は、日本海と山に囲まれ、古くから国内外との交流が盛んでした。縄文時代前期後半には丸木舟で外海を往来していたことが発掘調査からわかっています。弥生時代や古墳時代には大型の墳墓が造られ、その特色ある様相は丹後王国とも称されるゆえんとなりました。平安時代以降は都との密接なつながりを持ちつつ、独自の美術や信仰を育んでいたことが、経塚出土遺物などからもわかります。本展示では縄文時代から中世までの考古資料を通して、京都北部の豊かな文化の一端をご紹介します。
日本の考古資料
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
考古|3F-2展示室
日本の歴史をさまざまな考古資料からご紹介します。考古資料の多くは遺跡から出土したものです。祀りや儀式などに使う特別な道具もあれば、当時の人々が日常的に使っていた品々もあります。考古の展示を通して、その時代を生きた人々の暮らしや想いを身近に感じていただければと思います。
平安時代の仏像
2025年12月16日(火)~2026年3月22日(日)
彫刻|1F-1展示室
平安時代は日本の彫刻史のなかでも、もっとも変化に富んだ時代でした。最澄や空海らによって中国から密教がもたらされた9世紀の仏像と、穏やかな姿が好まれた12世紀の仏像とは印象がまったく異なります。
平安時代の中頃までは、寺院は一部をのぞいてみやこの周辺に置かれました。平安後期にかけて徐々に京内に寺院が造られ、たくさんの仏像が造られました。残念ながら戦乱や天災などで失われてしまったものもありますが、各時代の人びとに守り伝えられ、今もなお多くの仏像が伝えられています。平安時代に思いを馳せながら、じっくりとご覧ください。
神像と師子・狛犬
2025年12月16日(火)~2026年3月22日(日)
彫刻|1F-1展示室
日本の神は元来目に見えない存在でしたが、仏教の影響を受けて神像が造られるようになります。神像は閉ざされた社のなかでまつられるためか小型のものが多く、男神・女神の区別がつけられており、貴族や僧の服装、武装など、人間に近い姿をしています。
師子・狛犬は社殿の前で神を守る役割を担っています。角がなく開口するのが師子、角をもち閉口するのが狛犬で一対になっています。一方で、仏教では仏の説法を百獣の王・獅子が吠えることにたとえ、その象徴として仏前に一対の師子を置く伝統があります。中国で造られた石造と、日本で造られた木造の師子・狛犬を紹介します。
東福寺の墨蹟
2025年12月16日(火)~2026年1月25日(日)
書跡|1F-3展示室
「墨蹟(ぼくせき)」とは僧侶、とくに禅僧の記した筆跡のことをいいます。その種類は、内容によって印可状、あるいは法語や遺偈(ゆいげ)など、多岐にわたります。いずれもが禅の歴史や思想を知るうえで、欠かすことのできない重要な文化財です。これらを造形的な「書」としてみると、「古筆」のような優美さや繊細さとは異なる、重厚さ、鋭さを備えているのが大きな特徴といえるでしょう。禅の巨刹(きょさつ)、東福寺とその塔頭(たっちゅう)が所蔵する墨蹟にこめられた「力」を存分にご堪能ください。
染織の文様—吉祥—
2025年12月16日(火)~2026年2月1日(日)
染織|1F-4展示室
古来、人々の身を包み守る衣服の文様には、何よりも吉祥性が重視されてきました。衣服や身の回りの品々を飾る吉祥の文様には、豊かな実り、一家の繁栄、長寿といった様々な願いが込められてきたのです。吉祥文様の起源は、中国から伝えられたものと、日本の風俗から生み出されたものの二種に大別されます。この度の展示では、新年の幸いを願って、和漢の吉祥文様を紹介します。
奉納された鏡・華鬘(けまん)・鎧(よろい)
2025年12月16日(火)~2026年2月1日(日)
金工|1F-5展示室
神仏を敬い、感謝や祈りの気持ちを表すために人々はさまざまな物品や歌舞音曲などの芸能を捧げてきました。その内容は祭神や本尊の性格に寄り添い、一定の様式を踏襲しつつも多岐にわたります。この展示では多くの奉納品の中から神への奉納品として最も主要な鏡、仏を荘厳する華鬘、武神へ捧げられた甲冑や装束の3つのテーマに絞った名品をご紹介いたします。
京都が生んだ洗練の形—美濃屋漆器コレクション
2025年12月16日(火)~2026年2月1日(日)
漆工|1F-6展示室
美濃屋は安永元年(1772)の創業以来、顧客の家格や趣味に合わせたオーダーメイドを得意とする高級漆器店でしたが、昭和20年(1945)、材料と職人の不足から品質低下を懸念し、惜しくも廃業。平成2年(1990)、最後の当主が見本品数百点を当館に寄贈しました。京都特有の分業システムにより、精緻な木地を作る轆轤師(ろくろし)や指物師(さしものし)、均質な塗りを施す塗師(ぬし)、精巧な文様を加える蒔絵師らと綿密に連携し、注文から納品まで1~3年をかけたという丹念な物作りが窺えるコレクションです。漆器店の制作力と職人たちの鍛錬に支えられた、さりげなさが魅力の京漆器を、どうぞお楽しみください。
同時開催の名品ギャラリー特別展観覧料が必要
明末清初の五彩磁器
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
陶磁|3F-1展示室
明時代末から清時代の初め、16世紀末から17世紀にかけての時期は、欧州文化の世界的な広がりによって東洋と西洋との交流が行われ、大きな変革期となった時代です。日本でも幅広い分野に影響を与え、江戸時代の日本文化を発展させる契機となりました。陶磁器についても伊万里の色絵磁器や京焼の色絵陶器などをはじめ、その影響を受けたものが数多くつくりだされています。
ここでは日本のやきものに大きな影響を与えたものの中で、色絵祥瑞(いろえしょんずい)、南京赤絵(なんきんあかえ)、康煕五彩(こうきごさい)と呼ばれ、日本の色絵磁器の成立と発展に影響を与えた五彩磁器を紹介します。
日本と東洋のやきもの
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
陶磁|3F-1展示室
やきものは鑑賞するだけでなく、食器や日常の調度品などに多く用いられており、私たちにとって身近な工芸品といえます。特に東アジア各地では、文様や形、色に至るまで多種多様なものが作られ、その用途も幅広いものです。また、やきものは産地により、磁器や陶器といった材質や、土や釉薬の原料、装飾や焼成の技術に強い個性を持っています。 日本と中国、朝鮮半島を中心に、東アジア地域でつくられたやきものの個性やその魅力について紹介します。
京都北部の考古資料
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
考古|3F-2展示室
丹後地域と丹波地域の一部から成る京都北部は、日本海と山に囲まれ、古くから国内外との交流が盛んでした。縄文時代前期後半には丸木舟で外海を往来していたことが発掘調査からわかっています。弥生時代や古墳時代には大型の墳墓が造られ、その特色ある様相は丹後王国とも称されるゆえんとなりました。平安時代以降は都との密接なつながりを持ちつつ、独自の美術や信仰を育んでいたことが、経塚出土遺物などからもわかります。本展示では縄文時代から中世までの考古資料を通して、京都北部の豊かな文化の一端をご紹介します。
日本の考古資料
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
考古|3F-2展示室
日本の歴史をさまざまな考古資料からご紹介します。考古資料の多くは遺跡から出土したものです。祀りや儀式などに使う特別な道具もあれば、当時の人々が日常的に使っていた品々もあります。考古の展示を通して、その時代を生きた人々の暮らしや想いを身近に感じていただければと思います。
平安時代の仏像
2025年12月16日(火)~2026年3月22日(日)
彫刻|1F-1展示室
平安時代は日本の彫刻史のなかでも、もっとも変化に富んだ時代でした。最澄や空海らによって中国から密教がもたらされた9世紀の仏像と、穏やかな姿が好まれた12世紀の仏像とは印象がまったく異なります。
平安時代の中頃までは、寺院は一部をのぞいてみやこの周辺に置かれました。平安後期にかけて徐々に京内に寺院が造られ、たくさんの仏像が造られました。残念ながら戦乱や天災などで失われてしまったものもありますが、各時代の人びとに守り伝えられ、今もなお多くの仏像が伝えられています。平安時代に思いを馳せながら、じっくりとご覧ください。
神像と師子・狛犬
2025年12月16日(火)~2026年3月22日(日)
彫刻|1F-1展示室
日本の神は元来目に見えない存在でしたが、仏教の影響を受けて神像が造られるようになります。神像は閉ざされた社のなかでまつられるためか小型のものが多く、男神・女神の区別がつけられており、貴族や僧の服装、武装など、人間に近い姿をしています。
師子・狛犬は社殿の前で神を守る役割を担っています。角がなく開口するのが師子、角をもち閉口するのが狛犬で一対になっています。一方で、仏教では仏の説法を百獣の王・獅子が吠えることにたとえ、その象徴として仏前に一対の師子を置く伝統があります。中国で造られた石造と、日本で造られた木造の師子・狛犬を紹介します。
東福寺の墨蹟
2025年12月16日(火)~2026年1月25日(日)
書跡|1F-3展示室
「墨蹟(ぼくせき)」とは僧侶、とくに禅僧の記した筆跡のことをいいます。その種類は、内容によって印可状、あるいは法語や遺偈(ゆいげ)など、多岐にわたります。いずれもが禅の歴史や思想を知るうえで、欠かすことのできない重要な文化財です。これらを造形的な「書」としてみると、「古筆」のような優美さや繊細さとは異なる、重厚さ、鋭さを備えているのが大きな特徴といえるでしょう。禅の巨刹(きょさつ)、東福寺とその塔頭(たっちゅう)が所蔵する墨蹟にこめられた「力」を存分にご堪能ください。
染織の文様—吉祥—
2025年12月16日(火)~2026年2月1日(日)
染織|1F-4展示室
古来、人々の身を包み守る衣服の文様には、何よりも吉祥性が重視されてきました。衣服や身の回りの品々を飾る吉祥の文様には、豊かな実り、一家の繁栄、長寿といった様々な願いが込められてきたのです。吉祥文様の起源は、中国から伝えられたものと、日本の風俗から生み出されたものの二種に大別されます。この度の展示では、新年の幸いを願って、和漢の吉祥文様を紹介します。
奉納された鏡・華鬘(けまん)・鎧(よろい)
2025年12月16日(火)~2026年2月1日(日)
金工|1F-5展示室
神仏を敬い、感謝や祈りの気持ちを表すために人々はさまざまな物品や歌舞音曲などの芸能を捧げてきました。その内容は祭神や本尊の性格に寄り添い、一定の様式を踏襲しつつも多岐にわたります。この展示では多くの奉納品の中から神への奉納品として最も主要な鏡、仏を荘厳する華鬘、武神へ捧げられた甲冑や装束の3つのテーマに絞った名品をご紹介いたします。
京都が生んだ洗練の形—美濃屋漆器コレクション
2025年12月16日(火)~2026年2月1日(日)
漆工|1F-6展示室
美濃屋は安永元年(1772)の創業以来、顧客の家格や趣味に合わせたオーダーメイドを得意とする高級漆器店でしたが、昭和20年(1945)、材料と職人の不足から品質低下を懸念し、惜しくも廃業。平成2年(1990)、最後の当主が見本品数百点を当館に寄贈しました。京都特有の分業システムにより、精緻な木地を作る轆轤師(ろくろし)や指物師(さしものし)、均質な塗りを施す塗師(ぬし)、精巧な文様を加える蒔絵師らと綿密に連携し、注文から納品まで1~3年をかけたという丹念な物作りが窺えるコレクションです。漆器店の制作力と職人たちの鍛錬に支えられた、さりげなさが魅力の京漆器を、どうぞお楽しみください。
同時開催の名品ギャラリー特別展観覧料が必要
明末清初の五彩磁器
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
陶磁|3F-1展示室
明時代末から清時代の初め、16世紀末から17世紀にかけての時期は、欧州文化の世界的な広がりによって東洋と西洋との交流が行われ、大きな変革期となった時代です。日本でも幅広い分野に影響を与え、江戸時代の日本文化を発展させる契機となりました。陶磁器についても伊万里の色絵磁器や京焼の色絵陶器などをはじめ、その影響を受けたものが数多くつくりだされています。
ここでは日本のやきものに大きな影響を与えたものの中で、色絵祥瑞(いろえしょんずい)、南京赤絵(なんきんあかえ)、康煕五彩(こうきごさい)と呼ばれ、日本の色絵磁器の成立と発展に影響を与えた五彩磁器を紹介します。
日本と東洋のやきもの
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
陶磁|3F-1展示室
やきものは鑑賞するだけでなく、食器や日常の調度品などに多く用いられており、私たちにとって身近な工芸品といえます。特に東アジア各地では、文様や形、色に至るまで多種多様なものが作られ、その用途も幅広いものです。また、やきものは産地により、磁器や陶器といった材質や、土や釉薬の原料、装飾や焼成の技術に強い個性を持っています。 日本と中国、朝鮮半島を中心に、東アジア地域でつくられたやきものの個性やその魅力について紹介します。
京都北部の考古資料
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
考古|3F-2展示室
丹後地域と丹波地域の一部から成る京都北部は、日本海と山に囲まれ、古くから国内外との交流が盛んでした。縄文時代前期後半には丸木舟で外海を往来していたことが発掘調査からわかっています。弥生時代や古墳時代には大型の墳墓が造られ、その特色ある様相は丹後王国とも称されるゆえんとなりました。平安時代以降は都との密接なつながりを持ちつつ、独自の美術や信仰を育んでいたことが、経塚出土遺物などからもわかります。本展示では縄文時代から中世までの考古資料を通して、京都北部の豊かな文化の一端をご紹介します。
日本の考古資料
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
考古|3F-2展示室
日本の歴史をさまざまな考古資料からご紹介します。考古資料の多くは遺跡から出土したものです。祀りや儀式などに使う特別な道具もあれば、当時の人々が日常的に使っていた品々もあります。考古の展示を通して、その時代を生きた人々の暮らしや想いを身近に感じていただければと思います。
平安時代の仏像
2025年12月16日(火)~2026年3月22日(日)
彫刻|1F-1展示室
平安時代は日本の彫刻史のなかでも、もっとも変化に富んだ時代でした。最澄や空海らによって中国から密教がもたらされた9世紀の仏像と、穏やかな姿が好まれた12世紀の仏像とは印象がまったく異なります。
平安時代の中頃までは、寺院は一部をのぞいてみやこの周辺に置かれました。平安後期にかけて徐々に京内に寺院が造られ、たくさんの仏像が造られました。残念ながら戦乱や天災などで失われてしまったものもありますが、各時代の人びとに守り伝えられ、今もなお多くの仏像が伝えられています。平安時代に思いを馳せながら、じっくりとご覧ください。
神像と師子・狛犬
2025年12月16日(火)~2026年3月22日(日)
彫刻|1F-1展示室
日本の神は元来目に見えない存在でしたが、仏教の影響を受けて神像が造られるようになります。神像は閉ざされた社のなかでまつられるためか小型のものが多く、男神・女神の区別がつけられており、貴族や僧の服装、武装など、人間に近い姿をしています。
師子・狛犬は社殿の前で神を守る役割を担っています。角がなく開口するのが師子、角をもち閉口するのが狛犬で一対になっています。一方で、仏教では仏の説法を百獣の王・獅子が吠えることにたとえ、その象徴として仏前に一対の師子を置く伝統があります。中国で造られた石造と、日本で造られた木造の師子・狛犬を紹介します。
東福寺の墨蹟
2025年12月16日(火)~2026年1月25日(日)
書跡|1F-3展示室
「墨蹟(ぼくせき)」とは僧侶、とくに禅僧の記した筆跡のことをいいます。その種類は、内容によって印可状、あるいは法語や遺偈(ゆいげ)など、多岐にわたります。いずれもが禅の歴史や思想を知るうえで、欠かすことのできない重要な文化財です。これらを造形的な「書」としてみると、「古筆」のような優美さや繊細さとは異なる、重厚さ、鋭さを備えているのが大きな特徴といえるでしょう。禅の巨刹(きょさつ)、東福寺とその塔頭(たっちゅう)が所蔵する墨蹟にこめられた「力」を存分にご堪能ください。
染織の文様—吉祥—
2025年12月16日(火)~2026年2月1日(日)
染織|1F-4展示室
古来、人々の身を包み守る衣服の文様には、何よりも吉祥性が重視されてきました。衣服や身の回りの品々を飾る吉祥の文様には、豊かな実り、一家の繁栄、長寿といった様々な願いが込められてきたのです。吉祥文様の起源は、中国から伝えられたものと、日本の風俗から生み出されたものの二種に大別されます。この度の展示では、新年の幸いを願って、和漢の吉祥文様を紹介します。
奉納された鏡・華鬘(けまん)・鎧(よろい)
2025年12月16日(火)~2026年2月1日(日)
金工|1F-5展示室
神仏を敬い、感謝や祈りの気持ちを表すために人々はさまざまな物品や歌舞音曲などの芸能を捧げてきました。その内容は祭神や本尊の性格に寄り添い、一定の様式を踏襲しつつも多岐にわたります。この展示では多くの奉納品の中から神への奉納品として最も主要な鏡、仏を荘厳する華鬘、武神へ捧げられた甲冑や装束の3つのテーマに絞った名品をご紹介いたします。
京都が生んだ洗練の形—美濃屋漆器コレクション
2025年12月16日(火)~2026年2月1日(日)
漆工|1F-6展示室
美濃屋は安永元年(1772)の創業以来、顧客の家格や趣味に合わせたオーダーメイドを得意とする高級漆器店でしたが、昭和20年(1945)、材料と職人の不足から品質低下を懸念し、惜しくも廃業。平成2年(1990)、最後の当主が見本品数百点を当館に寄贈しました。京都特有の分業システムにより、精緻な木地を作る轆轤師(ろくろし)や指物師(さしものし)、均質な塗りを施す塗師(ぬし)、精巧な文様を加える蒔絵師らと綿密に連携し、注文から納品まで1~3年をかけたという丹念な物作りが窺えるコレクションです。漆器店の制作力と職人たちの鍛錬に支えられた、さりげなさが魅力の京漆器を、どうぞお楽しみください。
同時開催の名品ギャラリー特別展観覧料が必要
明末清初の五彩磁器
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
陶磁|3F-1展示室
明時代末から清時代の初め、16世紀末から17世紀にかけての時期は、欧州文化の世界的な広がりによって東洋と西洋との交流が行われ、大きな変革期となった時代です。日本でも幅広い分野に影響を与え、江戸時代の日本文化を発展させる契機となりました。陶磁器についても伊万里の色絵磁器や京焼の色絵陶器などをはじめ、その影響を受けたものが数多くつくりだされています。
ここでは日本のやきものに大きな影響を与えたものの中で、色絵祥瑞(いろえしょんずい)、南京赤絵(なんきんあかえ)、康煕五彩(こうきごさい)と呼ばれ、日本の色絵磁器の成立と発展に影響を与えた五彩磁器を紹介します。
日本と東洋のやきもの
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
陶磁|3F-1展示室
やきものは鑑賞するだけでなく、食器や日常の調度品などに多く用いられており、私たちにとって身近な工芸品といえます。特に東アジア各地では、文様や形、色に至るまで多種多様なものが作られ、その用途も幅広いものです。また、やきものは産地により、磁器や陶器といった材質や、土や釉薬の原料、装飾や焼成の技術に強い個性を持っています。 日本と中国、朝鮮半島を中心に、東アジア地域でつくられたやきものの個性やその魅力について紹介します。
京都北部の考古資料
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
考古|3F-2展示室
丹後地域と丹波地域の一部から成る京都北部は、日本海と山に囲まれ、古くから国内外との交流が盛んでした。縄文時代前期後半には丸木舟で外海を往来していたことが発掘調査からわかっています。弥生時代や古墳時代には大型の墳墓が造られ、その特色ある様相は丹後王国とも称されるゆえんとなりました。平安時代以降は都との密接なつながりを持ちつつ、独自の美術や信仰を育んでいたことが、経塚出土遺物などからもわかります。本展示では縄文時代から中世までの考古資料を通して、京都北部の豊かな文化の一端をご紹介します。
日本の考古資料
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
考古|3F-2展示室
日本の歴史をさまざまな考古資料からご紹介します。考古資料の多くは遺跡から出土したものです。祀りや儀式などに使う特別な道具もあれば、当時の人々が日常的に使っていた品々もあります。考古の展示を通して、その時代を生きた人々の暮らしや想いを身近に感じていただければと思います。
平安時代の仏像
2025年12月16日(火)~2026年3月22日(日)
彫刻|1F-1展示室
平安時代は日本の彫刻史のなかでも、もっとも変化に富んだ時代でした。最澄や空海らによって中国から密教がもたらされた9世紀の仏像と、穏やかな姿が好まれた12世紀の仏像とは印象がまったく異なります。
平安時代の中頃までは、寺院は一部をのぞいてみやこの周辺に置かれました。平安後期にかけて徐々に京内に寺院が造られ、たくさんの仏像が造られました。残念ながら戦乱や天災などで失われてしまったものもありますが、各時代の人びとに守り伝えられ、今もなお多くの仏像が伝えられています。平安時代に思いを馳せながら、じっくりとご覧ください。
神像と師子・狛犬
2025年12月16日(火)~2026年3月22日(日)
彫刻|1F-1展示室
日本の神は元来目に見えない存在でしたが、仏教の影響を受けて神像が造られるようになります。神像は閉ざされた社のなかでまつられるためか小型のものが多く、男神・女神の区別がつけられており、貴族や僧の服装、武装など、人間に近い姿をしています。
師子・狛犬は社殿の前で神を守る役割を担っています。角がなく開口するのが師子、角をもち閉口するのが狛犬で一対になっています。一方で、仏教では仏の説法を百獣の王・獅子が吠えることにたとえ、その象徴として仏前に一対の師子を置く伝統があります。中国で造られた石造と、日本で造られた木造の師子・狛犬を紹介します。
東福寺の墨蹟
2025年12月16日(火)~2026年1月25日(日)
書跡|1F-3展示室
「墨蹟(ぼくせき)」とは僧侶、とくに禅僧の記した筆跡のことをいいます。その種類は、内容によって印可状、あるいは法語や遺偈(ゆいげ)など、多岐にわたります。いずれもが禅の歴史や思想を知るうえで、欠かすことのできない重要な文化財です。これらを造形的な「書」としてみると、「古筆」のような優美さや繊細さとは異なる、重厚さ、鋭さを備えているのが大きな特徴といえるでしょう。禅の巨刹(きょさつ)、東福寺とその塔頭(たっちゅう)が所蔵する墨蹟にこめられた「力」を存分にご堪能ください。
染織の文様—吉祥—
2025年12月16日(火)~2026年2月1日(日)
染織|1F-4展示室
古来、人々の身を包み守る衣服の文様には、何よりも吉祥性が重視されてきました。衣服や身の回りの品々を飾る吉祥の文様には、豊かな実り、一家の繁栄、長寿といった様々な願いが込められてきたのです。吉祥文様の起源は、中国から伝えられたものと、日本の風俗から生み出されたものの二種に大別されます。この度の展示では、新年の幸いを願って、和漢の吉祥文様を紹介します。
奉納された鏡・華鬘(けまん)・鎧(よろい)
2025年12月16日(火)~2026年2月1日(日)
金工|1F-5展示室
神仏を敬い、感謝や祈りの気持ちを表すために人々はさまざまな物品や歌舞音曲などの芸能を捧げてきました。その内容は祭神や本尊の性格に寄り添い、一定の様式を踏襲しつつも多岐にわたります。この展示では多くの奉納品の中から神への奉納品として最も主要な鏡、仏を荘厳する華鬘、武神へ捧げられた甲冑や装束の3つのテーマに絞った名品をご紹介いたします。
京都が生んだ洗練の形—美濃屋漆器コレクション
2025年12月16日(火)~2026年2月1日(日)
漆工|1F-6展示室
美濃屋は安永元年(1772)の創業以来、顧客の家格や趣味に合わせたオーダーメイドを得意とする高級漆器店でしたが、昭和20年(1945)、材料と職人の不足から品質低下を懸念し、惜しくも廃業。平成2年(1990)、最後の当主が見本品数百点を当館に寄贈しました。京都特有の分業システムにより、精緻な木地を作る轆轤師(ろくろし)や指物師(さしものし)、均質な塗りを施す塗師(ぬし)、精巧な文様を加える蒔絵師らと綿密に連携し、注文から納品まで1~3年をかけたという丹念な物作りが窺えるコレクションです。漆器店の制作力と職人たちの鍛錬に支えられた、さりげなさが魅力の京漆器を、どうぞお楽しみください。
同時開催の名品ギャラリー特別展観覧料が必要
明末清初の五彩磁器
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
陶磁|3F-1展示室
明時代末から清時代の初め、16世紀末から17世紀にかけての時期は、欧州文化の世界的な広がりによって東洋と西洋との交流が行われ、大きな変革期となった時代です。日本でも幅広い分野に影響を与え、江戸時代の日本文化を発展させる契機となりました。陶磁器についても伊万里の色絵磁器や京焼の色絵陶器などをはじめ、その影響を受けたものが数多くつくりだされています。
ここでは日本のやきものに大きな影響を与えたものの中で、色絵祥瑞(いろえしょんずい)、南京赤絵(なんきんあかえ)、康煕五彩(こうきごさい)と呼ばれ、日本の色絵磁器の成立と発展に影響を与えた五彩磁器を紹介します。
日本と東洋のやきもの
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
陶磁|3F-1展示室
やきものは鑑賞するだけでなく、食器や日常の調度品などに多く用いられており、私たちにとって身近な工芸品といえます。特に東アジア各地では、文様や形、色に至るまで多種多様なものが作られ、その用途も幅広いものです。また、やきものは産地により、磁器や陶器といった材質や、土や釉薬の原料、装飾や焼成の技術に強い個性を持っています。 日本と中国、朝鮮半島を中心に、東アジア地域でつくられたやきものの個性やその魅力について紹介します。
京都北部の考古資料
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
考古|3F-2展示室
丹後地域と丹波地域の一部から成る京都北部は、日本海と山に囲まれ、古くから国内外との交流が盛んでした。縄文時代前期後半には丸木舟で外海を往来していたことが発掘調査からわかっています。弥生時代や古墳時代には大型の墳墓が造られ、その特色ある様相は丹後王国とも称されるゆえんとなりました。平安時代以降は都との密接なつながりを持ちつつ、独自の美術や信仰を育んでいたことが、経塚出土遺物などからもわかります。本展示では縄文時代から中世までの考古資料を通して、京都北部の豊かな文化の一端をご紹介します。
日本の考古資料
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
考古|3F-2展示室
日本の歴史をさまざまな考古資料からご紹介します。考古資料の多くは遺跡から出土したものです。祀りや儀式などに使う特別な道具もあれば、当時の人々が日常的に使っていた品々もあります。考古の展示を通して、その時代を生きた人々の暮らしや想いを身近に感じていただければと思います。
平安時代の仏像
2025年12月16日(火)~2026年3月22日(日)
彫刻|1F-1展示室
平安時代は日本の彫刻史のなかでも、もっとも変化に富んだ時代でした。最澄や空海らによって中国から密教がもたらされた9世紀の仏像と、穏やかな姿が好まれた12世紀の仏像とは印象がまったく異なります。
平安時代の中頃までは、寺院は一部をのぞいてみやこの周辺に置かれました。平安後期にかけて徐々に京内に寺院が造られ、たくさんの仏像が造られました。残念ながら戦乱や天災などで失われてしまったものもありますが、各時代の人びとに守り伝えられ、今もなお多くの仏像が伝えられています。平安時代に思いを馳せながら、じっくりとご覧ください。
神像と師子・狛犬
2025年12月16日(火)~2026年3月22日(日)
彫刻|1F-1展示室
日本の神は元来目に見えない存在でしたが、仏教の影響を受けて神像が造られるようになります。神像は閉ざされた社のなかでまつられるためか小型のものが多く、男神・女神の区別がつけられており、貴族や僧の服装、武装など、人間に近い姿をしています。
師子・狛犬は社殿の前で神を守る役割を担っています。角がなく開口するのが師子、角をもち閉口するのが狛犬で一対になっています。一方で、仏教では仏の説法を百獣の王・獅子が吠えることにたとえ、その象徴として仏前に一対の師子を置く伝統があります。中国で造られた石造と、日本で造られた木造の師子・狛犬を紹介します。
東福寺の墨蹟
2025年12月16日(火)~2026年1月25日(日)
書跡|1F-3展示室
「墨蹟(ぼくせき)」とは僧侶、とくに禅僧の記した筆跡のことをいいます。その種類は、内容によって印可状、あるいは法語や遺偈(ゆいげ)など、多岐にわたります。いずれもが禅の歴史や思想を知るうえで、欠かすことのできない重要な文化財です。これらを造形的な「書」としてみると、「古筆」のような優美さや繊細さとは異なる、重厚さ、鋭さを備えているのが大きな特徴といえるでしょう。禅の巨刹(きょさつ)、東福寺とその塔頭(たっちゅう)が所蔵する墨蹟にこめられた「力」を存分にご堪能ください。
染織の文様—吉祥—
2025年12月16日(火)~2026年2月1日(日)
染織|1F-4展示室
古来、人々の身を包み守る衣服の文様には、何よりも吉祥性が重視されてきました。衣服や身の回りの品々を飾る吉祥の文様には、豊かな実り、一家の繁栄、長寿といった様々な願いが込められてきたのです。吉祥文様の起源は、中国から伝えられたものと、日本の風俗から生み出されたものの二種に大別されます。この度の展示では、新年の幸いを願って、和漢の吉祥文様を紹介します。
奉納された鏡・華鬘(けまん)・鎧(よろい)
2025年12月16日(火)~2026年2月1日(日)
金工|1F-5展示室
神仏を敬い、感謝や祈りの気持ちを表すために人々はさまざまな物品や歌舞音曲などの芸能を捧げてきました。その内容は祭神や本尊の性格に寄り添い、一定の様式を踏襲しつつも多岐にわたります。この展示では多くの奉納品の中から神への奉納品として最も主要な鏡、仏を荘厳する華鬘、武神へ捧げられた甲冑や装束の3つのテーマに絞った名品をご紹介いたします。
京都が生んだ洗練の形—美濃屋漆器コレクション
2025年12月16日(火)~2026年2月1日(日)
漆工|1F-6展示室
美濃屋は安永元年(1772)の創業以来、顧客の家格や趣味に合わせたオーダーメイドを得意とする高級漆器店でしたが、昭和20年(1945)、材料と職人の不足から品質低下を懸念し、惜しくも廃業。平成2年(1990)、最後の当主が見本品数百点を当館に寄贈しました。京都特有の分業システムにより、精緻な木地を作る轆轤師(ろくろし)や指物師(さしものし)、均質な塗りを施す塗師(ぬし)、精巧な文様を加える蒔絵師らと綿密に連携し、注文から納品まで1~3年をかけたという丹念な物作りが窺えるコレクションです。漆器店の制作力と職人たちの鍛錬に支えられた、さりげなさが魅力の京漆器を、どうぞお楽しみください。
同時開催の名品ギャラリー特別展観覧料が必要
明末清初の五彩磁器
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
陶磁|3F-1展示室
明時代末から清時代の初め、16世紀末から17世紀にかけての時期は、欧州文化の世界的な広がりによって東洋と西洋との交流が行われ、大きな変革期となった時代です。日本でも幅広い分野に影響を与え、江戸時代の日本文化を発展させる契機となりました。陶磁器についても伊万里の色絵磁器や京焼の色絵陶器などをはじめ、その影響を受けたものが数多くつくりだされています。
ここでは日本のやきものに大きな影響を与えたものの中で、色絵祥瑞(いろえしょんずい)、南京赤絵(なんきんあかえ)、康煕五彩(こうきごさい)と呼ばれ、日本の色絵磁器の成立と発展に影響を与えた五彩磁器を紹介します。
日本と東洋のやきもの
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
陶磁|3F-1展示室
やきものは鑑賞するだけでなく、食器や日常の調度品などに多く用いられており、私たちにとって身近な工芸品といえます。特に東アジア各地では、文様や形、色に至るまで多種多様なものが作られ、その用途も幅広いものです。また、やきものは産地により、磁器や陶器といった材質や、土や釉薬の原料、装飾や焼成の技術に強い個性を持っています。 日本と中国、朝鮮半島を中心に、東アジア地域でつくられたやきものの個性やその魅力について紹介します。
京都北部の考古資料
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
考古|3F-2展示室
丹後地域と丹波地域の一部から成る京都北部は、日本海と山に囲まれ、古くから国内外との交流が盛んでした。縄文時代前期後半には丸木舟で外海を往来していたことが発掘調査からわかっています。弥生時代や古墳時代には大型の墳墓が造られ、その特色ある様相は丹後王国とも称されるゆえんとなりました。平安時代以降は都との密接なつながりを持ちつつ、独自の美術や信仰を育んでいたことが、経塚出土遺物などからもわかります。本展示では縄文時代から中世までの考古資料を通して、京都北部の豊かな文化の一端をご紹介します。
日本の考古資料
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
考古|3F-2展示室
日本の歴史をさまざまな考古資料からご紹介します。考古資料の多くは遺跡から出土したものです。祀りや儀式などに使う特別な道具もあれば、当時の人々が日常的に使っていた品々もあります。考古の展示を通して、その時代を生きた人々の暮らしや想いを身近に感じていただければと思います。
平安時代の仏像
2025年12月16日(火)~2026年3月22日(日)
彫刻|1F-1展示室
平安時代は日本の彫刻史のなかでも、もっとも変化に富んだ時代でした。最澄や空海らによって中国から密教がもたらされた9世紀の仏像と、穏やかな姿が好まれた12世紀の仏像とは印象がまったく異なります。
平安時代の中頃までは、寺院は一部をのぞいてみやこの周辺に置かれました。平安後期にかけて徐々に京内に寺院が造られ、たくさんの仏像が造られました。残念ながら戦乱や天災などで失われてしまったものもありますが、各時代の人びとに守り伝えられ、今もなお多くの仏像が伝えられています。平安時代に思いを馳せながら、じっくりとご覧ください。
神像と師子・狛犬
2025年12月16日(火)~2026年3月22日(日)
彫刻|1F-1展示室
日本の神は元来目に見えない存在でしたが、仏教の影響を受けて神像が造られるようになります。神像は閉ざされた社のなかでまつられるためか小型のものが多く、男神・女神の区別がつけられており、貴族や僧の服装、武装など、人間に近い姿をしています。
師子・狛犬は社殿の前で神を守る役割を担っています。角がなく開口するのが師子、角をもち閉口するのが狛犬で一対になっています。一方で、仏教では仏の説法を百獣の王・獅子が吠えることにたとえ、その象徴として仏前に一対の師子を置く伝統があります。中国で造られた石造と、日本で造られた木造の師子・狛犬を紹介します。
東福寺の墨蹟
2025年12月16日(火)~2026年1月25日(日)
書跡|1F-3展示室
「墨蹟(ぼくせき)」とは僧侶、とくに禅僧の記した筆跡のことをいいます。その種類は、内容によって印可状、あるいは法語や遺偈(ゆいげ)など、多岐にわたります。いずれもが禅の歴史や思想を知るうえで、欠かすことのできない重要な文化財です。これらを造形的な「書」としてみると、「古筆」のような優美さや繊細さとは異なる、重厚さ、鋭さを備えているのが大きな特徴といえるでしょう。禅の巨刹(きょさつ)、東福寺とその塔頭(たっちゅう)が所蔵する墨蹟にこめられた「力」を存分にご堪能ください。
染織の文様—吉祥—
2025年12月16日(火)~2026年2月1日(日)
染織|1F-4展示室
古来、人々の身を包み守る衣服の文様には、何よりも吉祥性が重視されてきました。衣服や身の回りの品々を飾る吉祥の文様には、豊かな実り、一家の繁栄、長寿といった様々な願いが込められてきたのです。吉祥文様の起源は、中国から伝えられたものと、日本の風俗から生み出されたものの二種に大別されます。この度の展示では、新年の幸いを願って、和漢の吉祥文様を紹介します。
奉納された鏡・華鬘(けまん)・鎧(よろい)
2025年12月16日(火)~2026年2月1日(日)
金工|1F-5展示室
神仏を敬い、感謝や祈りの気持ちを表すために人々はさまざまな物品や歌舞音曲などの芸能を捧げてきました。その内容は祭神や本尊の性格に寄り添い、一定の様式を踏襲しつつも多岐にわたります。この展示では多くの奉納品の中から神への奉納品として最も主要な鏡、仏を荘厳する華鬘、武神へ捧げられた甲冑や装束の3つのテーマに絞った名品をご紹介いたします。
京都が生んだ洗練の形—美濃屋漆器コレクション
2025年12月16日(火)~2026年2月1日(日)
漆工|1F-6展示室
美濃屋は安永元年(1772)の創業以来、顧客の家格や趣味に合わせたオーダーメイドを得意とする高級漆器店でしたが、昭和20年(1945)、材料と職人の不足から品質低下を懸念し、惜しくも廃業。平成2年(1990)、最後の当主が見本品数百点を当館に寄贈しました。京都特有の分業システムにより、精緻な木地を作る轆轤師(ろくろし)や指物師(さしものし)、均質な塗りを施す塗師(ぬし)、精巧な文様を加える蒔絵師らと綿密に連携し、注文から納品まで1~3年をかけたという丹念な物作りが窺えるコレクションです。漆器店の制作力と職人たちの鍛錬に支えられた、さりげなさが魅力の京漆器を、どうぞお楽しみください。
同時開催の名品ギャラリー特別展観覧料が必要
明末清初の五彩磁器
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
陶磁|3F-1展示室
明時代末から清時代の初め、16世紀末から17世紀にかけての時期は、欧州文化の世界的な広がりによって東洋と西洋との交流が行われ、大きな変革期となった時代です。日本でも幅広い分野に影響を与え、江戸時代の日本文化を発展させる契機となりました。陶磁器についても伊万里の色絵磁器や京焼の色絵陶器などをはじめ、その影響を受けたものが数多くつくりだされています。
ここでは日本のやきものに大きな影響を与えたものの中で、色絵祥瑞(いろえしょんずい)、南京赤絵(なんきんあかえ)、康煕五彩(こうきごさい)と呼ばれ、日本の色絵磁器の成立と発展に影響を与えた五彩磁器を紹介します。
日本と東洋のやきもの
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
陶磁|3F-1展示室
やきものは鑑賞するだけでなく、食器や日常の調度品などに多く用いられており、私たちにとって身近な工芸品といえます。特に東アジア各地では、文様や形、色に至るまで多種多様なものが作られ、その用途も幅広いものです。また、やきものは産地により、磁器や陶器といった材質や、土や釉薬の原料、装飾や焼成の技術に強い個性を持っています。 日本と中国、朝鮮半島を中心に、東アジア地域でつくられたやきものの個性やその魅力について紹介します。
京都北部の考古資料
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
考古|3F-2展示室
丹後地域と丹波地域の一部から成る京都北部は、日本海と山に囲まれ、古くから国内外との交流が盛んでした。縄文時代前期後半には丸木舟で外海を往来していたことが発掘調査からわかっています。弥生時代や古墳時代には大型の墳墓が造られ、その特色ある様相は丹後王国とも称されるゆえんとなりました。平安時代以降は都との密接なつながりを持ちつつ、独自の美術や信仰を育んでいたことが、経塚出土遺物などからもわかります。本展示では縄文時代から中世までの考古資料を通して、京都北部の豊かな文化の一端をご紹介します。
日本の考古資料
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
考古|3F-2展示室
日本の歴史をさまざまな考古資料からご紹介します。考古資料の多くは遺跡から出土したものです。祀りや儀式などに使う特別な道具もあれば、当時の人々が日常的に使っていた品々もあります。考古の展示を通して、その時代を生きた人々の暮らしや想いを身近に感じていただければと思います。
平安時代の仏像
2025年12月16日(火)~2026年3月22日(日)
彫刻|1F-1展示室
平安時代は日本の彫刻史のなかでも、もっとも変化に富んだ時代でした。最澄や空海らによって中国から密教がもたらされた9世紀の仏像と、穏やかな姿が好まれた12世紀の仏像とは印象がまったく異なります。
平安時代の中頃までは、寺院は一部をのぞいてみやこの周辺に置かれました。平安後期にかけて徐々に京内に寺院が造られ、たくさんの仏像が造られました。残念ながら戦乱や天災などで失われてしまったものもありますが、各時代の人びとに守り伝えられ、今もなお多くの仏像が伝えられています。平安時代に思いを馳せながら、じっくりとご覧ください。
神像と師子・狛犬
2025年12月16日(火)~2026年3月22日(日)
彫刻|1F-1展示室
日本の神は元来目に見えない存在でしたが、仏教の影響を受けて神像が造られるようになります。神像は閉ざされた社のなかでまつられるためか小型のものが多く、男神・女神の区別がつけられており、貴族や僧の服装、武装など、人間に近い姿をしています。
師子・狛犬は社殿の前で神を守る役割を担っています。角がなく開口するのが師子、角をもち閉口するのが狛犬で一対になっています。一方で、仏教では仏の説法を百獣の王・獅子が吠えることにたとえ、その象徴として仏前に一対の師子を置く伝統があります。中国で造られた石造と、日本で造られた木造の師子・狛犬を紹介します。
東福寺の墨蹟
2025年12月16日(火)~2026年1月25日(日)
書跡|1F-3展示室
「墨蹟(ぼくせき)」とは僧侶、とくに禅僧の記した筆跡のことをいいます。その種類は、内容によって印可状、あるいは法語や遺偈(ゆいげ)など、多岐にわたります。いずれもが禅の歴史や思想を知るうえで、欠かすことのできない重要な文化財です。これらを造形的な「書」としてみると、「古筆」のような優美さや繊細さとは異なる、重厚さ、鋭さを備えているのが大きな特徴といえるでしょう。禅の巨刹(きょさつ)、東福寺とその塔頭(たっちゅう)が所蔵する墨蹟にこめられた「力」を存分にご堪能ください。
染織の文様—吉祥—
2025年12月16日(火)~2026年2月1日(日)
染織|1F-4展示室
古来、人々の身を包み守る衣服の文様には、何よりも吉祥性が重視されてきました。衣服や身の回りの品々を飾る吉祥の文様には、豊かな実り、一家の繁栄、長寿といった様々な願いが込められてきたのです。吉祥文様の起源は、中国から伝えられたものと、日本の風俗から生み出されたものの二種に大別されます。この度の展示では、新年の幸いを願って、和漢の吉祥文様を紹介します。
奉納された鏡・華鬘(けまん)・鎧(よろい)
2025年12月16日(火)~2026年2月1日(日)
金工|1F-5展示室
神仏を敬い、感謝や祈りの気持ちを表すために人々はさまざまな物品や歌舞音曲などの芸能を捧げてきました。その内容は祭神や本尊の性格に寄り添い、一定の様式を踏襲しつつも多岐にわたります。この展示では多くの奉納品の中から神への奉納品として最も主要な鏡、仏を荘厳する華鬘、武神へ捧げられた甲冑や装束の3つのテーマに絞った名品をご紹介いたします。
京都が生んだ洗練の形—美濃屋漆器コレクション
2025年12月16日(火)~2026年2月1日(日)
漆工|1F-6展示室
美濃屋は安永元年(1772)の創業以来、顧客の家格や趣味に合わせたオーダーメイドを得意とする高級漆器店でしたが、昭和20年(1945)、材料と職人の不足から品質低下を懸念し、惜しくも廃業。平成2年(1990)、最後の当主が見本品数百点を当館に寄贈しました。京都特有の分業システムにより、精緻な木地を作る轆轤師(ろくろし)や指物師(さしものし)、均質な塗りを施す塗師(ぬし)、精巧な文様を加える蒔絵師らと綿密に連携し、注文から納品まで1~3年をかけたという丹念な物作りが窺えるコレクションです。漆器店の制作力と職人たちの鍛錬に支えられた、さりげなさが魅力の京漆器を、どうぞお楽しみください。
同時開催の名品ギャラリー特別展観覧料が必要
明末清初の五彩磁器
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
陶磁|3F-1展示室
明時代末から清時代の初め、16世紀末から17世紀にかけての時期は、欧州文化の世界的な広がりによって東洋と西洋との交流が行われ、大きな変革期となった時代です。日本でも幅広い分野に影響を与え、江戸時代の日本文化を発展させる契機となりました。陶磁器についても伊万里の色絵磁器や京焼の色絵陶器などをはじめ、その影響を受けたものが数多くつくりだされています。
ここでは日本のやきものに大きな影響を与えたものの中で、色絵祥瑞(いろえしょんずい)、南京赤絵(なんきんあかえ)、康煕五彩(こうきごさい)と呼ばれ、日本の色絵磁器の成立と発展に影響を与えた五彩磁器を紹介します。
日本と東洋のやきもの
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
陶磁|3F-1展示室
やきものは鑑賞するだけでなく、食器や日常の調度品などに多く用いられており、私たちにとって身近な工芸品といえます。特に東アジア各地では、文様や形、色に至るまで多種多様なものが作られ、その用途も幅広いものです。また、やきものは産地により、磁器や陶器といった材質や、土や釉薬の原料、装飾や焼成の技術に強い個性を持っています。 日本と中国、朝鮮半島を中心に、東アジア地域でつくられたやきものの個性やその魅力について紹介します。
京都北部の考古資料
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
考古|3F-2展示室
丹後地域と丹波地域の一部から成る京都北部は、日本海と山に囲まれ、古くから国内外との交流が盛んでした。縄文時代前期後半には丸木舟で外海を往来していたことが発掘調査からわかっています。弥生時代や古墳時代には大型の墳墓が造られ、その特色ある様相は丹後王国とも称されるゆえんとなりました。平安時代以降は都との密接なつながりを持ちつつ、独自の美術や信仰を育んでいたことが、経塚出土遺物などからもわかります。本展示では縄文時代から中世までの考古資料を通して、京都北部の豊かな文化の一端をご紹介します。
日本の考古資料
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
考古|3F-2展示室
日本の歴史をさまざまな考古資料からご紹介します。考古資料の多くは遺跡から出土したものです。祀りや儀式などに使う特別な道具もあれば、当時の人々が日常的に使っていた品々もあります。考古の展示を通して、その時代を生きた人々の暮らしや想いを身近に感じていただければと思います。
平安時代の仏像
2025年12月16日(火)~2026年3月22日(日)
彫刻|1F-1展示室
平安時代は日本の彫刻史のなかでも、もっとも変化に富んだ時代でした。最澄や空海らによって中国から密教がもたらされた9世紀の仏像と、穏やかな姿が好まれた12世紀の仏像とは印象がまったく異なります。
平安時代の中頃までは、寺院は一部をのぞいてみやこの周辺に置かれました。平安後期にかけて徐々に京内に寺院が造られ、たくさんの仏像が造られました。残念ながら戦乱や天災などで失われてしまったものもありますが、各時代の人びとに守り伝えられ、今もなお多くの仏像が伝えられています。平安時代に思いを馳せながら、じっくりとご覧ください。
神像と師子・狛犬
2025年12月16日(火)~2026年3月22日(日)
彫刻|1F-1展示室
日本の神は元来目に見えない存在でしたが、仏教の影響を受けて神像が造られるようになります。神像は閉ざされた社のなかでまつられるためか小型のものが多く、男神・女神の区別がつけられており、貴族や僧の服装、武装など、人間に近い姿をしています。
師子・狛犬は社殿の前で神を守る役割を担っています。角がなく開口するのが師子、角をもち閉口するのが狛犬で一対になっています。一方で、仏教では仏の説法を百獣の王・獅子が吠えることにたとえ、その象徴として仏前に一対の師子を置く伝統があります。中国で造られた石造と、日本で造られた木造の師子・狛犬を紹介します。
東福寺の墨蹟
2025年12月16日(火)~2026年1月25日(日)
書跡|1F-3展示室
「墨蹟(ぼくせき)」とは僧侶、とくに禅僧の記した筆跡のことをいいます。その種類は、内容によって印可状、あるいは法語や遺偈(ゆいげ)など、多岐にわたります。いずれもが禅の歴史や思想を知るうえで、欠かすことのできない重要な文化財です。これらを造形的な「書」としてみると、「古筆」のような優美さや繊細さとは異なる、重厚さ、鋭さを備えているのが大きな特徴といえるでしょう。禅の巨刹(きょさつ)、東福寺とその塔頭(たっちゅう)が所蔵する墨蹟にこめられた「力」を存分にご堪能ください。
染織の文様—吉祥—
2025年12月16日(火)~2026年2月1日(日)
染織|1F-4展示室
古来、人々の身を包み守る衣服の文様には、何よりも吉祥性が重視されてきました。衣服や身の回りの品々を飾る吉祥の文様には、豊かな実り、一家の繁栄、長寿といった様々な願いが込められてきたのです。吉祥文様の起源は、中国から伝えられたものと、日本の風俗から生み出されたものの二種に大別されます。この度の展示では、新年の幸いを願って、和漢の吉祥文様を紹介します。
奉納された鏡・華鬘(けまん)・鎧(よろい)
2025年12月16日(火)~2026年2月1日(日)
金工|1F-5展示室
神仏を敬い、感謝や祈りの気持ちを表すために人々はさまざまな物品や歌舞音曲などの芸能を捧げてきました。その内容は祭神や本尊の性格に寄り添い、一定の様式を踏襲しつつも多岐にわたります。この展示では多くの奉納品の中から神への奉納品として最も主要な鏡、仏を荘厳する華鬘、武神へ捧げられた甲冑や装束の3つのテーマに絞った名品をご紹介いたします。
京都が生んだ洗練の形—美濃屋漆器コレクション
2025年12月16日(火)~2026年2月1日(日)
漆工|1F-6展示室
美濃屋は安永元年(1772)の創業以来、顧客の家格や趣味に合わせたオーダーメイドを得意とする高級漆器店でしたが、昭和20年(1945)、材料と職人の不足から品質低下を懸念し、惜しくも廃業。平成2年(1990)、最後の当主が見本品数百点を当館に寄贈しました。京都特有の分業システムにより、精緻な木地を作る轆轤師(ろくろし)や指物師(さしものし)、均質な塗りを施す塗師(ぬし)、精巧な文様を加える蒔絵師らと綿密に連携し、注文から納品まで1~3年をかけたという丹念な物作りが窺えるコレクションです。漆器店の制作力と職人たちの鍛錬に支えられた、さりげなさが魅力の京漆器を、どうぞお楽しみください。
同時開催の名品ギャラリー特別展観覧料が必要
明末清初の五彩磁器
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
陶磁|3F-1展示室
明時代末から清時代の初め、16世紀末から17世紀にかけての時期は、欧州文化の世界的な広がりによって東洋と西洋との交流が行われ、大きな変革期となった時代です。日本でも幅広い分野に影響を与え、江戸時代の日本文化を発展させる契機となりました。陶磁器についても伊万里の色絵磁器や京焼の色絵陶器などをはじめ、その影響を受けたものが数多くつくりだされています。
ここでは日本のやきものに大きな影響を与えたものの中で、色絵祥瑞(いろえしょんずい)、南京赤絵(なんきんあかえ)、康煕五彩(こうきごさい)と呼ばれ、日本の色絵磁器の成立と発展に影響を与えた五彩磁器を紹介します。
日本と東洋のやきもの
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
陶磁|3F-1展示室
やきものは鑑賞するだけでなく、食器や日常の調度品などに多く用いられており、私たちにとって身近な工芸品といえます。特に東アジア各地では、文様や形、色に至るまで多種多様なものが作られ、その用途も幅広いものです。また、やきものは産地により、磁器や陶器といった材質や、土や釉薬の原料、装飾や焼成の技術に強い個性を持っています。 日本と中国、朝鮮半島を中心に、東アジア地域でつくられたやきものの個性やその魅力について紹介します。
京都北部の考古資料
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
考古|3F-2展示室
丹後地域と丹波地域の一部から成る京都北部は、日本海と山に囲まれ、古くから国内外との交流が盛んでした。縄文時代前期後半には丸木舟で外海を往来していたことが発掘調査からわかっています。弥生時代や古墳時代には大型の墳墓が造られ、その特色ある様相は丹後王国とも称されるゆえんとなりました。平安時代以降は都との密接なつながりを持ちつつ、独自の美術や信仰を育んでいたことが、経塚出土遺物などからもわかります。本展示では縄文時代から中世までの考古資料を通して、京都北部の豊かな文化の一端をご紹介します。
日本の考古資料
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
考古|3F-2展示室
日本の歴史をさまざまな考古資料からご紹介します。考古資料の多くは遺跡から出土したものです。祀りや儀式などに使う特別な道具もあれば、当時の人々が日常的に使っていた品々もあります。考古の展示を通して、その時代を生きた人々の暮らしや想いを身近に感じていただければと思います。
平安時代の仏像
2025年12月16日(火)~2026年3月22日(日)
彫刻|1F-1展示室
平安時代は日本の彫刻史のなかでも、もっとも変化に富んだ時代でした。最澄や空海らによって中国から密教がもたらされた9世紀の仏像と、穏やかな姿が好まれた12世紀の仏像とは印象がまったく異なります。
平安時代の中頃までは、寺院は一部をのぞいてみやこの周辺に置かれました。平安後期にかけて徐々に京内に寺院が造られ、たくさんの仏像が造られました。残念ながら戦乱や天災などで失われてしまったものもありますが、各時代の人びとに守り伝えられ、今もなお多くの仏像が伝えられています。平安時代に思いを馳せながら、じっくりとご覧ください。
神像と師子・狛犬
2025年12月16日(火)~2026年3月22日(日)
彫刻|1F-1展示室
日本の神は元来目に見えない存在でしたが、仏教の影響を受けて神像が造られるようになります。神像は閉ざされた社のなかでまつられるためか小型のものが多く、男神・女神の区別がつけられており、貴族や僧の服装、武装など、人間に近い姿をしています。
師子・狛犬は社殿の前で神を守る役割を担っています。角がなく開口するのが師子、角をもち閉口するのが狛犬で一対になっています。一方で、仏教では仏の説法を百獣の王・獅子が吠えることにたとえ、その象徴として仏前に一対の師子を置く伝統があります。中国で造られた石造と、日本で造られた木造の師子・狛犬を紹介します。
東福寺の墨蹟
2025年12月16日(火)~2026年1月25日(日)
書跡|1F-3展示室
「墨蹟(ぼくせき)」とは僧侶、とくに禅僧の記した筆跡のことをいいます。その種類は、内容によって印可状、あるいは法語や遺偈(ゆいげ)など、多岐にわたります。いずれもが禅の歴史や思想を知るうえで、欠かすことのできない重要な文化財です。これらを造形的な「書」としてみると、「古筆」のような優美さや繊細さとは異なる、重厚さ、鋭さを備えているのが大きな特徴といえるでしょう。禅の巨刹(きょさつ)、東福寺とその塔頭(たっちゅう)が所蔵する墨蹟にこめられた「力」を存分にご堪能ください。
染織の文様—吉祥—
2025年12月16日(火)~2026年2月1日(日)
染織|1F-4展示室
古来、人々の身を包み守る衣服の文様には、何よりも吉祥性が重視されてきました。衣服や身の回りの品々を飾る吉祥の文様には、豊かな実り、一家の繁栄、長寿といった様々な願いが込められてきたのです。吉祥文様の起源は、中国から伝えられたものと、日本の風俗から生み出されたものの二種に大別されます。この度の展示では、新年の幸いを願って、和漢の吉祥文様を紹介します。
奉納された鏡・華鬘(けまん)・鎧(よろい)
2025年12月16日(火)~2026年2月1日(日)
金工|1F-5展示室
神仏を敬い、感謝や祈りの気持ちを表すために人々はさまざまな物品や歌舞音曲などの芸能を捧げてきました。その内容は祭神や本尊の性格に寄り添い、一定の様式を踏襲しつつも多岐にわたります。この展示では多くの奉納品の中から神への奉納品として最も主要な鏡、仏を荘厳する華鬘、武神へ捧げられた甲冑や装束の3つのテーマに絞った名品をご紹介いたします。
京都が生んだ洗練の形—美濃屋漆器コレクション
2025年12月16日(火)~2026年2月1日(日)
漆工|1F-6展示室
美濃屋は安永元年(1772)の創業以来、顧客の家格や趣味に合わせたオーダーメイドを得意とする高級漆器店でしたが、昭和20年(1945)、材料と職人の不足から品質低下を懸念し、惜しくも廃業。平成2年(1990)、最後の当主が見本品数百点を当館に寄贈しました。京都特有の分業システムにより、精緻な木地を作る轆轤師(ろくろし)や指物師(さしものし)、均質な塗りを施す塗師(ぬし)、精巧な文様を加える蒔絵師らと綿密に連携し、注文から納品まで1~3年をかけたという丹念な物作りが窺えるコレクションです。漆器店の制作力と職人たちの鍛錬に支えられた、さりげなさが魅力の京漆器を、どうぞお楽しみください。
同時開催の名品ギャラリー特別展観覧料が必要
明末清初の五彩磁器
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
陶磁|3F-1展示室
明時代末から清時代の初め、16世紀末から17世紀にかけての時期は、欧州文化の世界的な広がりによって東洋と西洋との交流が行われ、大きな変革期となった時代です。日本でも幅広い分野に影響を与え、江戸時代の日本文化を発展させる契機となりました。陶磁器についても伊万里の色絵磁器や京焼の色絵陶器などをはじめ、その影響を受けたものが数多くつくりだされています。
ここでは日本のやきものに大きな影響を与えたものの中で、色絵祥瑞(いろえしょんずい)、南京赤絵(なんきんあかえ)、康煕五彩(こうきごさい)と呼ばれ、日本の色絵磁器の成立と発展に影響を与えた五彩磁器を紹介します。
日本と東洋のやきもの
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
陶磁|3F-1展示室
やきものは鑑賞するだけでなく、食器や日常の調度品などに多く用いられており、私たちにとって身近な工芸品といえます。特に東アジア各地では、文様や形、色に至るまで多種多様なものが作られ、その用途も幅広いものです。また、やきものは産地により、磁器や陶器といった材質や、土や釉薬の原料、装飾や焼成の技術に強い個性を持っています。 日本と中国、朝鮮半島を中心に、東アジア地域でつくられたやきものの個性やその魅力について紹介します。
京都北部の考古資料
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
考古|3F-2展示室
丹後地域と丹波地域の一部から成る京都北部は、日本海と山に囲まれ、古くから国内外との交流が盛んでした。縄文時代前期後半には丸木舟で外海を往来していたことが発掘調査からわかっています。弥生時代や古墳時代には大型の墳墓が造られ、その特色ある様相は丹後王国とも称されるゆえんとなりました。平安時代以降は都との密接なつながりを持ちつつ、独自の美術や信仰を育んでいたことが、経塚出土遺物などからもわかります。本展示では縄文時代から中世までの考古資料を通して、京都北部の豊かな文化の一端をご紹介します。
日本の考古資料
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
考古|3F-2展示室
日本の歴史をさまざまな考古資料からご紹介します。考古資料の多くは遺跡から出土したものです。祀りや儀式などに使う特別な道具もあれば、当時の人々が日常的に使っていた品々もあります。考古の展示を通して、その時代を生きた人々の暮らしや想いを身近に感じていただければと思います。
平安時代の仏像
2025年12月16日(火)~2026年3月22日(日)
彫刻|1F-1展示室
平安時代は日本の彫刻史のなかでも、もっとも変化に富んだ時代でした。最澄や空海らによって中国から密教がもたらされた9世紀の仏像と、穏やかな姿が好まれた12世紀の仏像とは印象がまったく異なります。
平安時代の中頃までは、寺院は一部をのぞいてみやこの周辺に置かれました。平安後期にかけて徐々に京内に寺院が造られ、たくさんの仏像が造られました。残念ながら戦乱や天災などで失われてしまったものもありますが、各時代の人びとに守り伝えられ、今もなお多くの仏像が伝えられています。平安時代に思いを馳せながら、じっくりとご覧ください。
神像と師子・狛犬
2025年12月16日(火)~2026年3月22日(日)
彫刻|1F-1展示室
日本の神は元来目に見えない存在でしたが、仏教の影響を受けて神像が造られるようになります。神像は閉ざされた社のなかでまつられるためか小型のものが多く、男神・女神の区別がつけられており、貴族や僧の服装、武装など、人間に近い姿をしています。
師子・狛犬は社殿の前で神を守る役割を担っています。角がなく開口するのが師子、角をもち閉口するのが狛犬で一対になっています。一方で、仏教では仏の説法を百獣の王・獅子が吠えることにたとえ、その象徴として仏前に一対の師子を置く伝統があります。中国で造られた石造と、日本で造られた木造の師子・狛犬を紹介します。
東福寺の墨蹟
2025年12月16日(火)~2026年1月25日(日)
書跡|1F-3展示室
「墨蹟(ぼくせき)」とは僧侶、とくに禅僧の記した筆跡のことをいいます。その種類は、内容によって印可状、あるいは法語や遺偈(ゆいげ)など、多岐にわたります。いずれもが禅の歴史や思想を知るうえで、欠かすことのできない重要な文化財です。これらを造形的な「書」としてみると、「古筆」のような優美さや繊細さとは異なる、重厚さ、鋭さを備えているのが大きな特徴といえるでしょう。禅の巨刹(きょさつ)、東福寺とその塔頭(たっちゅう)が所蔵する墨蹟にこめられた「力」を存分にご堪能ください。
染織の文様—吉祥—
2025年12月16日(火)~2026年2月1日(日)
染織|1F-4展示室
古来、人々の身を包み守る衣服の文様には、何よりも吉祥性が重視されてきました。衣服や身の回りの品々を飾る吉祥の文様には、豊かな実り、一家の繁栄、長寿といった様々な願いが込められてきたのです。吉祥文様の起源は、中国から伝えられたものと、日本の風俗から生み出されたものの二種に大別されます。この度の展示では、新年の幸いを願って、和漢の吉祥文様を紹介します。
奉納された鏡・華鬘(けまん)・鎧(よろい)
2025年12月16日(火)~2026年2月1日(日)
金工|1F-5展示室
神仏を敬い、感謝や祈りの気持ちを表すために人々はさまざまな物品や歌舞音曲などの芸能を捧げてきました。その内容は祭神や本尊の性格に寄り添い、一定の様式を踏襲しつつも多岐にわたります。この展示では多くの奉納品の中から神への奉納品として最も主要な鏡、仏を荘厳する華鬘、武神へ捧げられた甲冑や装束の3つのテーマに絞った名品をご紹介いたします。
京都が生んだ洗練の形—美濃屋漆器コレクション
2025年12月16日(火)~2026年2月1日(日)
漆工|1F-6展示室
美濃屋は安永元年(1772)の創業以来、顧客の家格や趣味に合わせたオーダーメイドを得意とする高級漆器店でしたが、昭和20年(1945)、材料と職人の不足から品質低下を懸念し、惜しくも廃業。平成2年(1990)、最後の当主が見本品数百点を当館に寄贈しました。京都特有の分業システムにより、精緻な木地を作る轆轤師(ろくろし)や指物師(さしものし)、均質な塗りを施す塗師(ぬし)、精巧な文様を加える蒔絵師らと綿密に連携し、注文から納品まで1~3年をかけたという丹念な物作りが窺えるコレクションです。漆器店の制作力と職人たちの鍛錬に支えられた、さりげなさが魅力の京漆器を、どうぞお楽しみください。
同時開催の名品ギャラリー特別展観覧料が必要
明末清初の五彩磁器
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
陶磁|3F-1展示室
明時代末から清時代の初め、16世紀末から17世紀にかけての時期は、欧州文化の世界的な広がりによって東洋と西洋との交流が行われ、大きな変革期となった時代です。日本でも幅広い分野に影響を与え、江戸時代の日本文化を発展させる契機となりました。陶磁器についても伊万里の色絵磁器や京焼の色絵陶器などをはじめ、その影響を受けたものが数多くつくりだされています。
ここでは日本のやきものに大きな影響を与えたものの中で、色絵祥瑞(いろえしょんずい)、南京赤絵(なんきんあかえ)、康煕五彩(こうきごさい)と呼ばれ、日本の色絵磁器の成立と発展に影響を与えた五彩磁器を紹介します。
日本と東洋のやきもの
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
陶磁|3F-1展示室
やきものは鑑賞するだけでなく、食器や日常の調度品などに多く用いられており、私たちにとって身近な工芸品といえます。特に東アジア各地では、文様や形、色に至るまで多種多様なものが作られ、その用途も幅広いものです。また、やきものは産地により、磁器や陶器といった材質や、土や釉薬の原料、装飾や焼成の技術に強い個性を持っています。 日本と中国、朝鮮半島を中心に、東アジア地域でつくられたやきものの個性やその魅力について紹介します。
京都北部の考古資料
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
考古|3F-2展示室
丹後地域と丹波地域の一部から成る京都北部は、日本海と山に囲まれ、古くから国内外との交流が盛んでした。縄文時代前期後半には丸木舟で外海を往来していたことが発掘調査からわかっています。弥生時代や古墳時代には大型の墳墓が造られ、その特色ある様相は丹後王国とも称されるゆえんとなりました。平安時代以降は都との密接なつながりを持ちつつ、独自の美術や信仰を育んでいたことが、経塚出土遺物などからもわかります。本展示では縄文時代から中世までの考古資料を通して、京都北部の豊かな文化の一端をご紹介します。
日本の考古資料
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
考古|3F-2展示室
日本の歴史をさまざまな考古資料からご紹介します。考古資料の多くは遺跡から出土したものです。祀りや儀式などに使う特別な道具もあれば、当時の人々が日常的に使っていた品々もあります。考古の展示を通して、その時代を生きた人々の暮らしや想いを身近に感じていただければと思います。
平安時代の仏像
2025年12月16日(火)~2026年3月22日(日)
彫刻|1F-1展示室
平安時代は日本の彫刻史のなかでも、もっとも変化に富んだ時代でした。最澄や空海らによって中国から密教がもたらされた9世紀の仏像と、穏やかな姿が好まれた12世紀の仏像とは印象がまったく異なります。
平安時代の中頃までは、寺院は一部をのぞいてみやこの周辺に置かれました。平安後期にかけて徐々に京内に寺院が造られ、たくさんの仏像が造られました。残念ながら戦乱や天災などで失われてしまったものもありますが、各時代の人びとに守り伝えられ、今もなお多くの仏像が伝えられています。平安時代に思いを馳せながら、じっくりとご覧ください。
神像と師子・狛犬
2025年12月16日(火)~2026年3月22日(日)
彫刻|1F-1展示室
日本の神は元来目に見えない存在でしたが、仏教の影響を受けて神像が造られるようになります。神像は閉ざされた社のなかでまつられるためか小型のものが多く、男神・女神の区別がつけられており、貴族や僧の服装、武装など、人間に近い姿をしています。
師子・狛犬は社殿の前で神を守る役割を担っています。角がなく開口するのが師子、角をもち閉口するのが狛犬で一対になっています。一方で、仏教では仏の説法を百獣の王・獅子が吠えることにたとえ、その象徴として仏前に一対の師子を置く伝統があります。中国で造られた石造と、日本で造られた木造の師子・狛犬を紹介します。
東福寺の墨蹟
2025年12月16日(火)~2026年1月25日(日)
書跡|1F-3展示室
「墨蹟(ぼくせき)」とは僧侶、とくに禅僧の記した筆跡のことをいいます。その種類は、内容によって印可状、あるいは法語や遺偈(ゆいげ)など、多岐にわたります。いずれもが禅の歴史や思想を知るうえで、欠かすことのできない重要な文化財です。これらを造形的な「書」としてみると、「古筆」のような優美さや繊細さとは異なる、重厚さ、鋭さを備えているのが大きな特徴といえるでしょう。禅の巨刹(きょさつ)、東福寺とその塔頭(たっちゅう)が所蔵する墨蹟にこめられた「力」を存分にご堪能ください。
染織の文様—吉祥—
2025年12月16日(火)~2026年2月1日(日)
染織|1F-4展示室
古来、人々の身を包み守る衣服の文様には、何よりも吉祥性が重視されてきました。衣服や身の回りの品々を飾る吉祥の文様には、豊かな実り、一家の繁栄、長寿といった様々な願いが込められてきたのです。吉祥文様の起源は、中国から伝えられたものと、日本の風俗から生み出されたものの二種に大別されます。この度の展示では、新年の幸いを願って、和漢の吉祥文様を紹介します。
奉納された鏡・華鬘(けまん)・鎧(よろい)
2025年12月16日(火)~2026年2月1日(日)
金工|1F-5展示室
神仏を敬い、感謝や祈りの気持ちを表すために人々はさまざまな物品や歌舞音曲などの芸能を捧げてきました。その内容は祭神や本尊の性格に寄り添い、一定の様式を踏襲しつつも多岐にわたります。この展示では多くの奉納品の中から神への奉納品として最も主要な鏡、仏を荘厳する華鬘、武神へ捧げられた甲冑や装束の3つのテーマに絞った名品をご紹介いたします。
京都が生んだ洗練の形—美濃屋漆器コレクション
2025年12月16日(火)~2026年2月1日(日)
漆工|1F-6展示室
美濃屋は安永元年(1772)の創業以来、顧客の家格や趣味に合わせたオーダーメイドを得意とする高級漆器店でしたが、昭和20年(1945)、材料と職人の不足から品質低下を懸念し、惜しくも廃業。平成2年(1990)、最後の当主が見本品数百点を当館に寄贈しました。京都特有の分業システムにより、精緻な木地を作る轆轤師(ろくろし)や指物師(さしものし)、均質な塗りを施す塗師(ぬし)、精巧な文様を加える蒔絵師らと綿密に連携し、注文から納品まで1~3年をかけたという丹念な物作りが窺えるコレクションです。漆器店の制作力と職人たちの鍛錬に支えられた、さりげなさが魅力の京漆器を、どうぞお楽しみください。
同時開催の名品ギャラリー特別展観覧料が必要
明末清初の五彩磁器
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
陶磁|3F-1展示室
明時代末から清時代の初め、16世紀末から17世紀にかけての時期は、欧州文化の世界的な広がりによって東洋と西洋との交流が行われ、大きな変革期となった時代です。日本でも幅広い分野に影響を与え、江戸時代の日本文化を発展させる契機となりました。陶磁器についても伊万里の色絵磁器や京焼の色絵陶器などをはじめ、その影響を受けたものが数多くつくりだされています。
ここでは日本のやきものに大きな影響を与えたものの中で、色絵祥瑞(いろえしょんずい)、南京赤絵(なんきんあかえ)、康煕五彩(こうきごさい)と呼ばれ、日本の色絵磁器の成立と発展に影響を与えた五彩磁器を紹介します。
日本と東洋のやきもの
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
陶磁|3F-1展示室
やきものは鑑賞するだけでなく、食器や日常の調度品などに多く用いられており、私たちにとって身近な工芸品といえます。特に東アジア各地では、文様や形、色に至るまで多種多様なものが作られ、その用途も幅広いものです。また、やきものは産地により、磁器や陶器といった材質や、土や釉薬の原料、装飾や焼成の技術に強い個性を持っています。 日本と中国、朝鮮半島を中心に、東アジア地域でつくられたやきものの個性やその魅力について紹介します。
京都北部の考古資料
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
考古|3F-2展示室
丹後地域と丹波地域の一部から成る京都北部は、日本海と山に囲まれ、古くから国内外との交流が盛んでした。縄文時代前期後半には丸木舟で外海を往来していたことが発掘調査からわかっています。弥生時代や古墳時代には大型の墳墓が造られ、その特色ある様相は丹後王国とも称されるゆえんとなりました。平安時代以降は都との密接なつながりを持ちつつ、独自の美術や信仰を育んでいたことが、経塚出土遺物などからもわかります。本展示では縄文時代から中世までの考古資料を通して、京都北部の豊かな文化の一端をご紹介します。
日本の考古資料
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
考古|3F-2展示室
日本の歴史をさまざまな考古資料からご紹介します。考古資料の多くは遺跡から出土したものです。祀りや儀式などに使う特別な道具もあれば、当時の人々が日常的に使っていた品々もあります。考古の展示を通して、その時代を生きた人々の暮らしや想いを身近に感じていただければと思います。
平安時代の仏像
2025年12月16日(火)~2026年3月22日(日)
彫刻|1F-1展示室
平安時代は日本の彫刻史のなかでも、もっとも変化に富んだ時代でした。最澄や空海らによって中国から密教がもたらされた9世紀の仏像と、穏やかな姿が好まれた12世紀の仏像とは印象がまったく異なります。
平安時代の中頃までは、寺院は一部をのぞいてみやこの周辺に置かれました。平安後期にかけて徐々に京内に寺院が造られ、たくさんの仏像が造られました。残念ながら戦乱や天災などで失われてしまったものもありますが、各時代の人びとに守り伝えられ、今もなお多くの仏像が伝えられています。平安時代に思いを馳せながら、じっくりとご覧ください。
神像と師子・狛犬
2025年12月16日(火)~2026年3月22日(日)
彫刻|1F-1展示室
日本の神は元来目に見えない存在でしたが、仏教の影響を受けて神像が造られるようになります。神像は閉ざされた社のなかでまつられるためか小型のものが多く、男神・女神の区別がつけられており、貴族や僧の服装、武装など、人間に近い姿をしています。
師子・狛犬は社殿の前で神を守る役割を担っています。角がなく開口するのが師子、角をもち閉口するのが狛犬で一対になっています。一方で、仏教では仏の説法を百獣の王・獅子が吠えることにたとえ、その象徴として仏前に一対の師子を置く伝統があります。中国で造られた石造と、日本で造られた木造の師子・狛犬を紹介します。
東福寺の墨蹟
2025年12月16日(火)~2026年1月25日(日)
書跡|1F-3展示室
「墨蹟(ぼくせき)」とは僧侶、とくに禅僧の記した筆跡のことをいいます。その種類は、内容によって印可状、あるいは法語や遺偈(ゆいげ)など、多岐にわたります。いずれもが禅の歴史や思想を知るうえで、欠かすことのできない重要な文化財です。これらを造形的な「書」としてみると、「古筆」のような優美さや繊細さとは異なる、重厚さ、鋭さを備えているのが大きな特徴といえるでしょう。禅の巨刹(きょさつ)、東福寺とその塔頭(たっちゅう)が所蔵する墨蹟にこめられた「力」を存分にご堪能ください。
染織の文様—吉祥—
2025年12月16日(火)~2026年2月1日(日)
染織|1F-4展示室
古来、人々の身を包み守る衣服の文様には、何よりも吉祥性が重視されてきました。衣服や身の回りの品々を飾る吉祥の文様には、豊かな実り、一家の繁栄、長寿といった様々な願いが込められてきたのです。吉祥文様の起源は、中国から伝えられたものと、日本の風俗から生み出されたものの二種に大別されます。この度の展示では、新年の幸いを願って、和漢の吉祥文様を紹介します。
奉納された鏡・華鬘(けまん)・鎧(よろい)
2025年12月16日(火)~2026年2月1日(日)
金工|1F-5展示室
神仏を敬い、感謝や祈りの気持ちを表すために人々はさまざまな物品や歌舞音曲などの芸能を捧げてきました。その内容は祭神や本尊の性格に寄り添い、一定の様式を踏襲しつつも多岐にわたります。この展示では多くの奉納品の中から神への奉納品として最も主要な鏡、仏を荘厳する華鬘、武神へ捧げられた甲冑や装束の3つのテーマに絞った名品をご紹介いたします。
京都が生んだ洗練の形—美濃屋漆器コレクション
2025年12月16日(火)~2026年2月1日(日)
漆工|1F-6展示室
美濃屋は安永元年(1772)の創業以来、顧客の家格や趣味に合わせたオーダーメイドを得意とする高級漆器店でしたが、昭和20年(1945)、材料と職人の不足から品質低下を懸念し、惜しくも廃業。平成2年(1990)、最後の当主が見本品数百点を当館に寄贈しました。京都特有の分業システムにより、精緻な木地を作る轆轤師(ろくろし)や指物師(さしものし)、均質な塗りを施す塗師(ぬし)、精巧な文様を加える蒔絵師らと綿密に連携し、注文から納品まで1~3年をかけたという丹念な物作りが窺えるコレクションです。漆器店の制作力と職人たちの鍛錬に支えられた、さりげなさが魅力の京漆器を、どうぞお楽しみください。
同時開催の名品ギャラリー特別展観覧料が必要
明末清初の五彩磁器
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
陶磁|3F-1展示室
明時代末から清時代の初め、16世紀末から17世紀にかけての時期は、欧州文化の世界的な広がりによって東洋と西洋との交流が行われ、大きな変革期となった時代です。日本でも幅広い分野に影響を与え、江戸時代の日本文化を発展させる契機となりました。陶磁器についても伊万里の色絵磁器や京焼の色絵陶器などをはじめ、その影響を受けたものが数多くつくりだされています。
ここでは日本のやきものに大きな影響を与えたものの中で、色絵祥瑞(いろえしょんずい)、南京赤絵(なんきんあかえ)、康煕五彩(こうきごさい)と呼ばれ、日本の色絵磁器の成立と発展に影響を与えた五彩磁器を紹介します。
日本と東洋のやきもの
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
陶磁|3F-1展示室
やきものは鑑賞するだけでなく、食器や日常の調度品などに多く用いられており、私たちにとって身近な工芸品といえます。特に東アジア各地では、文様や形、色に至るまで多種多様なものが作られ、その用途も幅広いものです。また、やきものは産地により、磁器や陶器といった材質や、土や釉薬の原料、装飾や焼成の技術に強い個性を持っています。 日本と中国、朝鮮半島を中心に、東アジア地域でつくられたやきものの個性やその魅力について紹介します。
京都北部の考古資料
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
考古|3F-2展示室
丹後地域と丹波地域の一部から成る京都北部は、日本海と山に囲まれ、古くから国内外との交流が盛んでした。縄文時代前期後半には丸木舟で外海を往来していたことが発掘調査からわかっています。弥生時代や古墳時代には大型の墳墓が造られ、その特色ある様相は丹後王国とも称されるゆえんとなりました。平安時代以降は都との密接なつながりを持ちつつ、独自の美術や信仰を育んでいたことが、経塚出土遺物などからもわかります。本展示では縄文時代から中世までの考古資料を通して、京都北部の豊かな文化の一端をご紹介します。
日本の考古資料
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
考古|3F-2展示室
日本の歴史をさまざまな考古資料からご紹介します。考古資料の多くは遺跡から出土したものです。祀りや儀式などに使う特別な道具もあれば、当時の人々が日常的に使っていた品々もあります。考古の展示を通して、その時代を生きた人々の暮らしや想いを身近に感じていただければと思います。
平安時代の仏像
2025年12月16日(火)~2026年3月22日(日)
彫刻|1F-1展示室
平安時代は日本の彫刻史のなかでも、もっとも変化に富んだ時代でした。最澄や空海らによって中国から密教がもたらされた9世紀の仏像と、穏やかな姿が好まれた12世紀の仏像とは印象がまったく異なります。
平安時代の中頃までは、寺院は一部をのぞいてみやこの周辺に置かれました。平安後期にかけて徐々に京内に寺院が造られ、たくさんの仏像が造られました。残念ながら戦乱や天災などで失われてしまったものもありますが、各時代の人びとに守り伝えられ、今もなお多くの仏像が伝えられています。平安時代に思いを馳せながら、じっくりとご覧ください。
神像と師子・狛犬
2025年12月16日(火)~2026年3月22日(日)
彫刻|1F-1展示室
日本の神は元来目に見えない存在でしたが、仏教の影響を受けて神像が造られるようになります。神像は閉ざされた社のなかでまつられるためか小型のものが多く、男神・女神の区別がつけられており、貴族や僧の服装、武装など、人間に近い姿をしています。
師子・狛犬は社殿の前で神を守る役割を担っています。角がなく開口するのが師子、角をもち閉口するのが狛犬で一対になっています。一方で、仏教では仏の説法を百獣の王・獅子が吠えることにたとえ、その象徴として仏前に一対の師子を置く伝統があります。中国で造られた石造と、日本で造られた木造の師子・狛犬を紹介します。
染織の文様—吉祥—
2025年12月16日(火)~2026年2月1日(日)
染織|1F-4展示室
古来、人々の身を包み守る衣服の文様には、何よりも吉祥性が重視されてきました。衣服や身の回りの品々を飾る吉祥の文様には、豊かな実り、一家の繁栄、長寿といった様々な願いが込められてきたのです。吉祥文様の起源は、中国から伝えられたものと、日本の風俗から生み出されたものの二種に大別されます。この度の展示では、新年の幸いを願って、和漢の吉祥文様を紹介します。
奉納された鏡・華鬘(けまん)・鎧(よろい)
2025年12月16日(火)~2026年2月1日(日)
金工|1F-5展示室
神仏を敬い、感謝や祈りの気持ちを表すために人々はさまざまな物品や歌舞音曲などの芸能を捧げてきました。その内容は祭神や本尊の性格に寄り添い、一定の様式を踏襲しつつも多岐にわたります。この展示では多くの奉納品の中から神への奉納品として最も主要な鏡、仏を荘厳する華鬘、武神へ捧げられた甲冑や装束の3つのテーマに絞った名品をご紹介いたします。
京都が生んだ洗練の形—美濃屋漆器コレクション
2025年12月16日(火)~2026年2月1日(日)
漆工|1F-6展示室
美濃屋は安永元年(1772)の創業以来、顧客の家格や趣味に合わせたオーダーメイドを得意とする高級漆器店でしたが、昭和20年(1945)、材料と職人の不足から品質低下を懸念し、惜しくも廃業。平成2年(1990)、最後の当主が見本品数百点を当館に寄贈しました。京都特有の分業システムにより、精緻な木地を作る轆轤師(ろくろし)や指物師(さしものし)、均質な塗りを施す塗師(ぬし)、精巧な文様を加える蒔絵師らと綿密に連携し、注文から納品まで1~3年をかけたという丹念な物作りが窺えるコレクションです。漆器店の制作力と職人たちの鍛錬に支えられた、さりげなさが魅力の京漆器を、どうぞお楽しみください。
同時開催の名品ギャラリー特別展観覧料が必要
明末清初の五彩磁器
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
陶磁|3F-1展示室
明時代末から清時代の初め、16世紀末から17世紀にかけての時期は、欧州文化の世界的な広がりによって東洋と西洋との交流が行われ、大きな変革期となった時代です。日本でも幅広い分野に影響を与え、江戸時代の日本文化を発展させる契機となりました。陶磁器についても伊万里の色絵磁器や京焼の色絵陶器などをはじめ、その影響を受けたものが数多くつくりだされています。
ここでは日本のやきものに大きな影響を与えたものの中で、色絵祥瑞(いろえしょんずい)、南京赤絵(なんきんあかえ)、康煕五彩(こうきごさい)と呼ばれ、日本の色絵磁器の成立と発展に影響を与えた五彩磁器を紹介します。
日本と東洋のやきもの
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
陶磁|3F-1展示室
やきものは鑑賞するだけでなく、食器や日常の調度品などに多く用いられており、私たちにとって身近な工芸品といえます。特に東アジア各地では、文様や形、色に至るまで多種多様なものが作られ、その用途も幅広いものです。また、やきものは産地により、磁器や陶器といった材質や、土や釉薬の原料、装飾や焼成の技術に強い個性を持っています。 日本と中国、朝鮮半島を中心に、東アジア地域でつくられたやきものの個性やその魅力について紹介します。
京都北部の考古資料
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
考古|3F-2展示室
丹後地域と丹波地域の一部から成る京都北部は、日本海と山に囲まれ、古くから国内外との交流が盛んでした。縄文時代前期後半には丸木舟で外海を往来していたことが発掘調査からわかっています。弥生時代や古墳時代には大型の墳墓が造られ、その特色ある様相は丹後王国とも称されるゆえんとなりました。平安時代以降は都との密接なつながりを持ちつつ、独自の美術や信仰を育んでいたことが、経塚出土遺物などからもわかります。本展示では縄文時代から中世までの考古資料を通して、京都北部の豊かな文化の一端をご紹介します。
日本の考古資料
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
考古|3F-2展示室
日本の歴史をさまざまな考古資料からご紹介します。考古資料の多くは遺跡から出土したものです。祀りや儀式などに使う特別な道具もあれば、当時の人々が日常的に使っていた品々もあります。考古の展示を通して、その時代を生きた人々の暮らしや想いを身近に感じていただければと思います。
融通念仏縁起—念仏の功徳—
2026年1月27日(火)~2月23日(月・祝)
絵巻|2F-1展示室
「南無阿弥陀仏」と念仏を称えることが自分だけでなくあらゆる人の功徳となるという融通念仏(ゆうづうねんぶつえんぎ)の教えは、良忍(りょうにん、1073~1132)によって広められました。その良忍の生涯と、念仏の功徳を語るのが「融通念仏縁起絵巻」です。勧進(かんじん)や布教のため広く転写されましたが、とくに室町時代には足利将軍の追善のため何度も制作されたことが知られます。今回ご紹介する禅林寺本は第六代将軍義教(よしのり)の追善のため制作されたと考えられる作品で、豪華に仕立てられた同主題絵巻の代表作例のひとつです。
涅槃図
2026年1月27日(火)~2月23日(月・祝)
仏画|2F-2展示室
釈迦は旧暦2月15日に涅槃に入ったとされ、2月15日もしくは新暦で調整した3月15日に涅槃会(ねはんえ)が行われます。その際に懸けられるのが、仏涅槃図です。大きな作品が多く、中には堂内に懸かり切らないほど巨大なものがあり、なぜ涅槃図にかほどの大きさが必要とされたかは、実は悩ましい問題です。最近は、バーチャルリアリティというか、見る人に自分もその場にいるような共感を持たせるためではないかと想像しています。鎌倉時代には、中国の新しい様式を取り入れた作品が激増しますが、これもその写実的な描写で臨場感を高めるためだったのでしょう。仏教の祖である釈迦は宗派を越えて尊信される存在であり、それが涅槃会を日本人に親しませるものとしたのでしょう。
禅寺の障壁画―旧大徳寺養徳院Ⅰ
2026年1月27日(火)~2月23日(月・祝)
中世絵画|2F-3展示室
京都国立博物館が所蔵する「山水図襖・「琴棋書画図襖」・「芦雁図襖」は、かつて京都、大徳寺の塔頭である養徳院の本堂(方丈)を飾っていた障壁画群です。その多くは延徳2年(1490)頃、室町幕府の御用絵師の流れをくむ小栗宗継(おぐりそうけいら)によって描かれました。中・近世における養徳院の移転や建物の大改造、近代初頭の襖の流出に伴って、これらの絵は何度も大がかりな改変と加筆を受けました。そのため制作当初の全貌を知るのは非常に困難ですが、いずれも現存する日本最古の水墨の障壁画として、美術史上に名高い作品群です。当館では2020~24年度にかけて、これらの襖の解体修理を行いました。今回が修理後、初のお披露目になります。
平安時代の仏像
2025年12月16日(火)~2026年3月22日(日)
彫刻|1F-1展示室
平安時代は日本の彫刻史のなかでも、もっとも変化に富んだ時代でした。最澄や空海らによって中国から密教がもたらされた9世紀の仏像と、穏やかな姿が好まれた12世紀の仏像とは印象がまったく異なります。
平安時代の中頃までは、寺院は一部をのぞいてみやこの周辺に置かれました。平安後期にかけて徐々に京内に寺院が造られ、たくさんの仏像が造られました。残念ながら戦乱や天災などで失われてしまったものもありますが、各時代の人びとに守り伝えられ、今もなお多くの仏像が伝えられています。平安時代に思いを馳せながら、じっくりとご覧ください。
神像と師子・狛犬
2025年12月16日(火)~2026年3月22日(日)
彫刻|1F-1展示室
日本の神は元来目に見えない存在でしたが、仏教の影響を受けて神像が造られるようになります。神像は閉ざされた社のなかでまつられるためか小型のものが多く、男神・女神の区別がつけられており、貴族や僧の服装、武装など、人間に近い姿をしています。
師子・狛犬は社殿の前で神を守る役割を担っています。角がなく開口するのが師子、角をもち閉口するのが狛犬で一対になっています。一方で、仏教では仏の説法を百獣の王・獅子が吠えることにたとえ、その象徴として仏前に一対の師子を置く伝統があります。中国で造られた石造と、日本で造られた木造の師子・狛犬を紹介します。
和歌と典籍
2026年1月27日(火)~2月23日(月・祝)
書跡|1F-3展示室
準備中
染織の文様—吉祥—
2025年12月16日(火)~2026年2月1日(日)
染織|1F-4展示室
古来、人々の身を包み守る衣服の文様には、何よりも吉祥性が重視されてきました。衣服や身の回りの品々を飾る吉祥の文様には、豊かな実り、一家の繁栄、長寿といった様々な願いが込められてきたのです。吉祥文様の起源は、中国から伝えられたものと、日本の風俗から生み出されたものの二種に大別されます。この度の展示では、新年の幸いを願って、和漢の吉祥文様を紹介します。
奉納された鏡・華鬘(けまん)・鎧(よろい)
2025年12月16日(火)~2026年2月1日(日)
金工|1F-5展示室
神仏を敬い、感謝や祈りの気持ちを表すために人々はさまざまな物品や歌舞音曲などの芸能を捧げてきました。その内容は祭神や本尊の性格に寄り添い、一定の様式を踏襲しつつも多岐にわたります。この展示では多くの奉納品の中から神への奉納品として最も主要な鏡、仏を荘厳する華鬘、武神へ捧げられた甲冑や装束の3つのテーマに絞った名品をご紹介いたします。
京都が生んだ洗練の形—美濃屋漆器コレクション
2025年12月16日(火)~2026年2月1日(日)
漆工|1F-6展示室
美濃屋は安永元年(1772)の創業以来、顧客の家格や趣味に合わせたオーダーメイドを得意とする高級漆器店でしたが、昭和20年(1945)、材料と職人の不足から品質低下を懸念し、惜しくも廃業。平成2年(1990)、最後の当主が見本品数百点を当館に寄贈しました。京都特有の分業システムにより、精緻な木地を作る轆轤師(ろくろし)や指物師(さしものし)、均質な塗りを施す塗師(ぬし)、精巧な文様を加える蒔絵師らと綿密に連携し、注文から納品まで1~3年をかけたという丹念な物作りが窺えるコレクションです。漆器店の制作力と職人たちの鍛錬に支えられた、さりげなさが魅力の京漆器を、どうぞお楽しみください。
同時開催の名品ギャラリー特別展観覧料が必要
明末清初の五彩磁器
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
陶磁|3F-1展示室
明時代末から清時代の初め、16世紀末から17世紀にかけての時期は、欧州文化の世界的な広がりによって東洋と西洋との交流が行われ、大きな変革期となった時代です。日本でも幅広い分野に影響を与え、江戸時代の日本文化を発展させる契機となりました。陶磁器についても伊万里の色絵磁器や京焼の色絵陶器などをはじめ、その影響を受けたものが数多くつくりだされています。
ここでは日本のやきものに大きな影響を与えたものの中で、色絵祥瑞(いろえしょんずい)、南京赤絵(なんきんあかえ)、康煕五彩(こうきごさい)と呼ばれ、日本の色絵磁器の成立と発展に影響を与えた五彩磁器を紹介します。
日本と東洋のやきもの
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
陶磁|3F-1展示室
やきものは鑑賞するだけでなく、食器や日常の調度品などに多く用いられており、私たちにとって身近な工芸品といえます。特に東アジア各地では、文様や形、色に至るまで多種多様なものが作られ、その用途も幅広いものです。また、やきものは産地により、磁器や陶器といった材質や、土や釉薬の原料、装飾や焼成の技術に強い個性を持っています。 日本と中国、朝鮮半島を中心に、東アジア地域でつくられたやきものの個性やその魅力について紹介します。
京都北部の考古資料
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
考古|3F-2展示室
丹後地域と丹波地域の一部から成る京都北部は、日本海と山に囲まれ、古くから国内外との交流が盛んでした。縄文時代前期後半には丸木舟で外海を往来していたことが発掘調査からわかっています。弥生時代や古墳時代には大型の墳墓が造られ、その特色ある様相は丹後王国とも称されるゆえんとなりました。平安時代以降は都との密接なつながりを持ちつつ、独自の美術や信仰を育んでいたことが、経塚出土遺物などからもわかります。本展示では縄文時代から中世までの考古資料を通して、京都北部の豊かな文化の一端をご紹介します。
日本の考古資料
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
考古|3F-2展示室
日本の歴史をさまざまな考古資料からご紹介します。考古資料の多くは遺跡から出土したものです。祀りや儀式などに使う特別な道具もあれば、当時の人々が日常的に使っていた品々もあります。考古の展示を通して、その時代を生きた人々の暮らしや想いを身近に感じていただければと思います。
融通念仏縁起—念仏の功徳—
2026年1月27日(火)~2月23日(月・祝)
絵巻|2F-1展示室
「南無阿弥陀仏」と念仏を称えることが自分だけでなくあらゆる人の功徳となるという融通念仏(ゆうづうねんぶつえんぎ)の教えは、良忍(りょうにん、1073~1132)によって広められました。その良忍の生涯と、念仏の功徳を語るのが「融通念仏縁起絵巻」です。勧進(かんじん)や布教のため広く転写されましたが、とくに室町時代には足利将軍の追善のため何度も制作されたことが知られます。今回ご紹介する禅林寺本は第六代将軍義教(よしのり)の追善のため制作されたと考えられる作品で、豪華に仕立てられた同主題絵巻の代表作例のひとつです。
涅槃図
2026年1月27日(火)~2月23日(月・祝)
仏画|2F-2展示室
釈迦は旧暦2月15日に涅槃に入ったとされ、2月15日もしくは新暦で調整した3月15日に涅槃会(ねはんえ)が行われます。その際に懸けられるのが、仏涅槃図です。大きな作品が多く、中には堂内に懸かり切らないほど巨大なものがあり、なぜ涅槃図にかほどの大きさが必要とされたかは、実は悩ましい問題です。最近は、バーチャルリアリティというか、見る人に自分もその場にいるような共感を持たせるためではないかと想像しています。鎌倉時代には、中国の新しい様式を取り入れた作品が激増しますが、これもその写実的な描写で臨場感を高めるためだったのでしょう。仏教の祖である釈迦は宗派を越えて尊信される存在であり、それが涅槃会を日本人に親しませるものとしたのでしょう。
禅寺の障壁画―旧大徳寺養徳院Ⅰ
2026年1月27日(火)~2月23日(月・祝)
中世絵画|2F-3展示室
京都国立博物館が所蔵する「山水図襖・「琴棋書画図襖」・「芦雁図襖」は、かつて京都、大徳寺の塔頭である養徳院の本堂(方丈)を飾っていた障壁画群です。その多くは延徳2年(1490)頃、室町幕府の御用絵師の流れをくむ小栗宗継(おぐりそうけいら)によって描かれました。中・近世における養徳院の移転や建物の大改造、近代初頭の襖の流出に伴って、これらの絵は何度も大がかりな改変と加筆を受けました。そのため制作当初の全貌を知るのは非常に困難ですが、いずれも現存する日本最古の水墨の障壁画として、美術史上に名高い作品群です。当館では2020~24年度にかけて、これらの襖の解体修理を行いました。今回が修理後、初のお披露目になります。
平安時代の仏像
2025年12月16日(火)~2026年3月22日(日)
彫刻|1F-1展示室
平安時代は日本の彫刻史のなかでも、もっとも変化に富んだ時代でした。最澄や空海らによって中国から密教がもたらされた9世紀の仏像と、穏やかな姿が好まれた12世紀の仏像とは印象がまったく異なります。
平安時代の中頃までは、寺院は一部をのぞいてみやこの周辺に置かれました。平安後期にかけて徐々に京内に寺院が造られ、たくさんの仏像が造られました。残念ながら戦乱や天災などで失われてしまったものもありますが、各時代の人びとに守り伝えられ、今もなお多くの仏像が伝えられています。平安時代に思いを馳せながら、じっくりとご覧ください。
神像と師子・狛犬
2025年12月16日(火)~2026年3月22日(日)
彫刻|1F-1展示室
日本の神は元来目に見えない存在でしたが、仏教の影響を受けて神像が造られるようになります。神像は閉ざされた社のなかでまつられるためか小型のものが多く、男神・女神の区別がつけられており、貴族や僧の服装、武装など、人間に近い姿をしています。
師子・狛犬は社殿の前で神を守る役割を担っています。角がなく開口するのが師子、角をもち閉口するのが狛犬で一対になっています。一方で、仏教では仏の説法を百獣の王・獅子が吠えることにたとえ、その象徴として仏前に一対の師子を置く伝統があります。中国で造られた石造と、日本で造られた木造の師子・狛犬を紹介します。
和歌と典籍
2026年1月27日(火)~2月23日(月・祝)
書跡|1F-3展示室
準備中
染織の文様—吉祥—
2025年12月16日(火)~2026年2月1日(日)
染織|1F-4展示室
古来、人々の身を包み守る衣服の文様には、何よりも吉祥性が重視されてきました。衣服や身の回りの品々を飾る吉祥の文様には、豊かな実り、一家の繁栄、長寿といった様々な願いが込められてきたのです。吉祥文様の起源は、中国から伝えられたものと、日本の風俗から生み出されたものの二種に大別されます。この度の展示では、新年の幸いを願って、和漢の吉祥文様を紹介します。
奉納された鏡・華鬘(けまん)・鎧(よろい)
2025年12月16日(火)~2026年2月1日(日)
金工|1F-5展示室
神仏を敬い、感謝や祈りの気持ちを表すために人々はさまざまな物品や歌舞音曲などの芸能を捧げてきました。その内容は祭神や本尊の性格に寄り添い、一定の様式を踏襲しつつも多岐にわたります。この展示では多くの奉納品の中から神への奉納品として最も主要な鏡、仏を荘厳する華鬘、武神へ捧げられた甲冑や装束の3つのテーマに絞った名品をご紹介いたします。
京都が生んだ洗練の形—美濃屋漆器コレクション
2025年12月16日(火)~2026年2月1日(日)
漆工|1F-6展示室
美濃屋は安永元年(1772)の創業以来、顧客の家格や趣味に合わせたオーダーメイドを得意とする高級漆器店でしたが、昭和20年(1945)、材料と職人の不足から品質低下を懸念し、惜しくも廃業。平成2年(1990)、最後の当主が見本品数百点を当館に寄贈しました。京都特有の分業システムにより、精緻な木地を作る轆轤師(ろくろし)や指物師(さしものし)、均質な塗りを施す塗師(ぬし)、精巧な文様を加える蒔絵師らと綿密に連携し、注文から納品まで1~3年をかけたという丹念な物作りが窺えるコレクションです。漆器店の制作力と職人たちの鍛錬に支えられた、さりげなさが魅力の京漆器を、どうぞお楽しみください。
同時開催の名品ギャラリー特別展観覧料が必要
明末清初の五彩磁器
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
陶磁|3F-1展示室
明時代末から清時代の初め、16世紀末から17世紀にかけての時期は、欧州文化の世界的な広がりによって東洋と西洋との交流が行われ、大きな変革期となった時代です。日本でも幅広い分野に影響を与え、江戸時代の日本文化を発展させる契機となりました。陶磁器についても伊万里の色絵磁器や京焼の色絵陶器などをはじめ、その影響を受けたものが数多くつくりだされています。
ここでは日本のやきものに大きな影響を与えたものの中で、色絵祥瑞(いろえしょんずい)、南京赤絵(なんきんあかえ)、康煕五彩(こうきごさい)と呼ばれ、日本の色絵磁器の成立と発展に影響を与えた五彩磁器を紹介します。
日本と東洋のやきもの
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
陶磁|3F-1展示室
やきものは鑑賞するだけでなく、食器や日常の調度品などに多く用いられており、私たちにとって身近な工芸品といえます。特に東アジア各地では、文様や形、色に至るまで多種多様なものが作られ、その用途も幅広いものです。また、やきものは産地により、磁器や陶器といった材質や、土や釉薬の原料、装飾や焼成の技術に強い個性を持っています。 日本と中国、朝鮮半島を中心に、東アジア地域でつくられたやきものの個性やその魅力について紹介します。
京都北部の考古資料
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
考古|3F-2展示室
丹後地域と丹波地域の一部から成る京都北部は、日本海と山に囲まれ、古くから国内外との交流が盛んでした。縄文時代前期後半には丸木舟で外海を往来していたことが発掘調査からわかっています。弥生時代や古墳時代には大型の墳墓が造られ、その特色ある様相は丹後王国とも称されるゆえんとなりました。平安時代以降は都との密接なつながりを持ちつつ、独自の美術や信仰を育んでいたことが、経塚出土遺物などからもわかります。本展示では縄文時代から中世までの考古資料を通して、京都北部の豊かな文化の一端をご紹介します。
日本の考古資料
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
考古|3F-2展示室
日本の歴史をさまざまな考古資料からご紹介します。考古資料の多くは遺跡から出土したものです。祀りや儀式などに使う特別な道具もあれば、当時の人々が日常的に使っていた品々もあります。考古の展示を通して、その時代を生きた人々の暮らしや想いを身近に感じていただければと思います。
融通念仏縁起—念仏の功徳—
2026年1月27日(火)~2月23日(月・祝)
絵巻|2F-1展示室
「南無阿弥陀仏」と念仏を称えることが自分だけでなくあらゆる人の功徳となるという融通念仏(ゆうづうねんぶつえんぎ)の教えは、良忍(りょうにん、1073~1132)によって広められました。その良忍の生涯と、念仏の功徳を語るのが「融通念仏縁起絵巻」です。勧進(かんじん)や布教のため広く転写されましたが、とくに室町時代には足利将軍の追善のため何度も制作されたことが知られます。今回ご紹介する禅林寺本は第六代将軍義教(よしのり)の追善のため制作されたと考えられる作品で、豪華に仕立てられた同主題絵巻の代表作例のひとつです。
涅槃図
2026年1月27日(火)~2月23日(月・祝)
仏画|2F-2展示室
釈迦は旧暦2月15日に涅槃に入ったとされ、2月15日もしくは新暦で調整した3月15日に涅槃会(ねはんえ)が行われます。その際に懸けられるのが、仏涅槃図です。大きな作品が多く、中には堂内に懸かり切らないほど巨大なものがあり、なぜ涅槃図にかほどの大きさが必要とされたかは、実は悩ましい問題です。最近は、バーチャルリアリティというか、見る人に自分もその場にいるような共感を持たせるためではないかと想像しています。鎌倉時代には、中国の新しい様式を取り入れた作品が激増しますが、これもその写実的な描写で臨場感を高めるためだったのでしょう。仏教の祖である釈迦は宗派を越えて尊信される存在であり、それが涅槃会を日本人に親しませるものとしたのでしょう。
禅寺の障壁画―旧大徳寺養徳院Ⅰ
2026年1月27日(火)~2月23日(月・祝)
中世絵画|2F-3展示室
京都国立博物館が所蔵する「山水図襖・「琴棋書画図襖」・「芦雁図襖」は、かつて京都、大徳寺の塔頭である養徳院の本堂(方丈)を飾っていた障壁画群です。その多くは延徳2年(1490)頃、室町幕府の御用絵師の流れをくむ小栗宗継(おぐりそうけいら)によって描かれました。中・近世における養徳院の移転や建物の大改造、近代初頭の襖の流出に伴って、これらの絵は何度も大がかりな改変と加筆を受けました。そのため制作当初の全貌を知るのは非常に困難ですが、いずれも現存する日本最古の水墨の障壁画として、美術史上に名高い作品群です。当館では2020~24年度にかけて、これらの襖の解体修理を行いました。今回が修理後、初のお披露目になります。
平安時代の仏像
2025年12月16日(火)~2026年3月22日(日)
彫刻|1F-1展示室
平安時代は日本の彫刻史のなかでも、もっとも変化に富んだ時代でした。最澄や空海らによって中国から密教がもたらされた9世紀の仏像と、穏やかな姿が好まれた12世紀の仏像とは印象がまったく異なります。
平安時代の中頃までは、寺院は一部をのぞいてみやこの周辺に置かれました。平安後期にかけて徐々に京内に寺院が造られ、たくさんの仏像が造られました。残念ながら戦乱や天災などで失われてしまったものもありますが、各時代の人びとに守り伝えられ、今もなお多くの仏像が伝えられています。平安時代に思いを馳せながら、じっくりとご覧ください。
神像と師子・狛犬
2025年12月16日(火)~2026年3月22日(日)
彫刻|1F-1展示室
日本の神は元来目に見えない存在でしたが、仏教の影響を受けて神像が造られるようになります。神像は閉ざされた社のなかでまつられるためか小型のものが多く、男神・女神の区別がつけられており、貴族や僧の服装、武装など、人間に近い姿をしています。
師子・狛犬は社殿の前で神を守る役割を担っています。角がなく開口するのが師子、角をもち閉口するのが狛犬で一対になっています。一方で、仏教では仏の説法を百獣の王・獅子が吠えることにたとえ、その象徴として仏前に一対の師子を置く伝統があります。中国で造られた石造と、日本で造られた木造の師子・狛犬を紹介します。
和歌と典籍
2026年1月27日(火)~2月23日(月・祝)
書跡|1F-3展示室
準備中
染織の文様—吉祥—
2025年12月16日(火)~2026年2月1日(日)
染織|1F-4展示室
古来、人々の身を包み守る衣服の文様には、何よりも吉祥性が重視されてきました。衣服や身の回りの品々を飾る吉祥の文様には、豊かな実り、一家の繁栄、長寿といった様々な願いが込められてきたのです。吉祥文様の起源は、中国から伝えられたものと、日本の風俗から生み出されたものの二種に大別されます。この度の展示では、新年の幸いを願って、和漢の吉祥文様を紹介します。
奉納された鏡・華鬘(けまん)・鎧(よろい)
2025年12月16日(火)~2026年2月1日(日)
金工|1F-5展示室
神仏を敬い、感謝や祈りの気持ちを表すために人々はさまざまな物品や歌舞音曲などの芸能を捧げてきました。その内容は祭神や本尊の性格に寄り添い、一定の様式を踏襲しつつも多岐にわたります。この展示では多くの奉納品の中から神への奉納品として最も主要な鏡、仏を荘厳する華鬘、武神へ捧げられた甲冑や装束の3つのテーマに絞った名品をご紹介いたします。
京都が生んだ洗練の形—美濃屋漆器コレクション
2025年12月16日(火)~2026年2月1日(日)
漆工|1F-6展示室
美濃屋は安永元年(1772)の創業以来、顧客の家格や趣味に合わせたオーダーメイドを得意とする高級漆器店でしたが、昭和20年(1945)、材料と職人の不足から品質低下を懸念し、惜しくも廃業。平成2年(1990)、最後の当主が見本品数百点を当館に寄贈しました。京都特有の分業システムにより、精緻な木地を作る轆轤師(ろくろし)や指物師(さしものし)、均質な塗りを施す塗師(ぬし)、精巧な文様を加える蒔絵師らと綿密に連携し、注文から納品まで1~3年をかけたという丹念な物作りが窺えるコレクションです。漆器店の制作力と職人たちの鍛錬に支えられた、さりげなさが魅力の京漆器を、どうぞお楽しみください。
同時開催の名品ギャラリー特別展観覧料が必要
明末清初の五彩磁器
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
陶磁|3F-1展示室
明時代末から清時代の初め、16世紀末から17世紀にかけての時期は、欧州文化の世界的な広がりによって東洋と西洋との交流が行われ、大きな変革期となった時代です。日本でも幅広い分野に影響を与え、江戸時代の日本文化を発展させる契機となりました。陶磁器についても伊万里の色絵磁器や京焼の色絵陶器などをはじめ、その影響を受けたものが数多くつくりだされています。
ここでは日本のやきものに大きな影響を与えたものの中で、色絵祥瑞(いろえしょんずい)、南京赤絵(なんきんあかえ)、康煕五彩(こうきごさい)と呼ばれ、日本の色絵磁器の成立と発展に影響を与えた五彩磁器を紹介します。
日本と東洋のやきもの
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
陶磁|3F-1展示室
やきものは鑑賞するだけでなく、食器や日常の調度品などに多く用いられており、私たちにとって身近な工芸品といえます。特に東アジア各地では、文様や形、色に至るまで多種多様なものが作られ、その用途も幅広いものです。また、やきものは産地により、磁器や陶器といった材質や、土や釉薬の原料、装飾や焼成の技術に強い個性を持っています。 日本と中国、朝鮮半島を中心に、東アジア地域でつくられたやきものの個性やその魅力について紹介します。
京都北部の考古資料
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
考古|3F-2展示室
丹後地域と丹波地域の一部から成る京都北部は、日本海と山に囲まれ、古くから国内外との交流が盛んでした。縄文時代前期後半には丸木舟で外海を往来していたことが発掘調査からわかっています。弥生時代や古墳時代には大型の墳墓が造られ、その特色ある様相は丹後王国とも称されるゆえんとなりました。平安時代以降は都との密接なつながりを持ちつつ、独自の美術や信仰を育んでいたことが、経塚出土遺物などからもわかります。本展示では縄文時代から中世までの考古資料を通して、京都北部の豊かな文化の一端をご紹介します。
日本の考古資料
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
考古|3F-2展示室
日本の歴史をさまざまな考古資料からご紹介します。考古資料の多くは遺跡から出土したものです。祀りや儀式などに使う特別な道具もあれば、当時の人々が日常的に使っていた品々もあります。考古の展示を通して、その時代を生きた人々の暮らしや想いを身近に感じていただければと思います。
融通念仏縁起—念仏の功徳—
2026年1月27日(火)~2月23日(月・祝)
絵巻|2F-1展示室
「南無阿弥陀仏」と念仏を称えることが自分だけでなくあらゆる人の功徳となるという融通念仏(ゆうづうねんぶつえんぎ)の教えは、良忍(りょうにん、1073~1132)によって広められました。その良忍の生涯と、念仏の功徳を語るのが「融通念仏縁起絵巻」です。勧進(かんじん)や布教のため広く転写されましたが、とくに室町時代には足利将軍の追善のため何度も制作されたことが知られます。今回ご紹介する禅林寺本は第六代将軍義教(よしのり)の追善のため制作されたと考えられる作品で、豪華に仕立てられた同主題絵巻の代表作例のひとつです。
涅槃図
2026年1月27日(火)~2月23日(月・祝)
仏画|2F-2展示室
釈迦は旧暦2月15日に涅槃に入ったとされ、2月15日もしくは新暦で調整した3月15日に涅槃会(ねはんえ)が行われます。その際に懸けられるのが、仏涅槃図です。大きな作品が多く、中には堂内に懸かり切らないほど巨大なものがあり、なぜ涅槃図にかほどの大きさが必要とされたかは、実は悩ましい問題です。最近は、バーチャルリアリティというか、見る人に自分もその場にいるような共感を持たせるためではないかと想像しています。鎌倉時代には、中国の新しい様式を取り入れた作品が激増しますが、これもその写実的な描写で臨場感を高めるためだったのでしょう。仏教の祖である釈迦は宗派を越えて尊信される存在であり、それが涅槃会を日本人に親しませるものとしたのでしょう。
禅寺の障壁画―旧大徳寺養徳院Ⅰ
2026年1月27日(火)~2月23日(月・祝)
中世絵画|2F-3展示室
京都国立博物館が所蔵する「山水図襖・「琴棋書画図襖」・「芦雁図襖」は、かつて京都、大徳寺の塔頭である養徳院の本堂(方丈)を飾っていた障壁画群です。その多くは延徳2年(1490)頃、室町幕府の御用絵師の流れをくむ小栗宗継(おぐりそうけいら)によって描かれました。中・近世における養徳院の移転や建物の大改造、近代初頭の襖の流出に伴って、これらの絵は何度も大がかりな改変と加筆を受けました。そのため制作当初の全貌を知るのは非常に困難ですが、いずれも現存する日本最古の水墨の障壁画として、美術史上に名高い作品群です。当館では2020~24年度にかけて、これらの襖の解体修理を行いました。今回が修理後、初のお披露目になります。
平安時代の仏像
2025年12月16日(火)~2026年3月22日(日)
彫刻|1F-1展示室
平安時代は日本の彫刻史のなかでも、もっとも変化に富んだ時代でした。最澄や空海らによって中国から密教がもたらされた9世紀の仏像と、穏やかな姿が好まれた12世紀の仏像とは印象がまったく異なります。
平安時代の中頃までは、寺院は一部をのぞいてみやこの周辺に置かれました。平安後期にかけて徐々に京内に寺院が造られ、たくさんの仏像が造られました。残念ながら戦乱や天災などで失われてしまったものもありますが、各時代の人びとに守り伝えられ、今もなお多くの仏像が伝えられています。平安時代に思いを馳せながら、じっくりとご覧ください。
神像と師子・狛犬
2025年12月16日(火)~2026年3月22日(日)
彫刻|1F-1展示室
日本の神は元来目に見えない存在でしたが、仏教の影響を受けて神像が造られるようになります。神像は閉ざされた社のなかでまつられるためか小型のものが多く、男神・女神の区別がつけられており、貴族や僧の服装、武装など、人間に近い姿をしています。
師子・狛犬は社殿の前で神を守る役割を担っています。角がなく開口するのが師子、角をもち閉口するのが狛犬で一対になっています。一方で、仏教では仏の説法を百獣の王・獅子が吠えることにたとえ、その象徴として仏前に一対の師子を置く伝統があります。中国で造られた石造と、日本で造られた木造の師子・狛犬を紹介します。
和歌と典籍
2026年1月27日(火)~2月23日(月・祝)
書跡|1F-3展示室
準備中
染織の文様—吉祥—
2025年12月16日(火)~2026年2月1日(日)
染織|1F-4展示室
古来、人々の身を包み守る衣服の文様には、何よりも吉祥性が重視されてきました。衣服や身の回りの品々を飾る吉祥の文様には、豊かな実り、一家の繁栄、長寿といった様々な願いが込められてきたのです。吉祥文様の起源は、中国から伝えられたものと、日本の風俗から生み出されたものの二種に大別されます。この度の展示では、新年の幸いを願って、和漢の吉祥文様を紹介します。
奉納された鏡・華鬘(けまん)・鎧(よろい)
2025年12月16日(火)~2026年2月1日(日)
金工|1F-5展示室
神仏を敬い、感謝や祈りの気持ちを表すために人々はさまざまな物品や歌舞音曲などの芸能を捧げてきました。その内容は祭神や本尊の性格に寄り添い、一定の様式を踏襲しつつも多岐にわたります。この展示では多くの奉納品の中から神への奉納品として最も主要な鏡、仏を荘厳する華鬘、武神へ捧げられた甲冑や装束の3つのテーマに絞った名品をご紹介いたします。
京都が生んだ洗練の形—美濃屋漆器コレクション
2025年12月16日(火)~2026年2月1日(日)
漆工|1F-6展示室
美濃屋は安永元年(1772)の創業以来、顧客の家格や趣味に合わせたオーダーメイドを得意とする高級漆器店でしたが、昭和20年(1945)、材料と職人の不足から品質低下を懸念し、惜しくも廃業。平成2年(1990)、最後の当主が見本品数百点を当館に寄贈しました。京都特有の分業システムにより、精緻な木地を作る轆轤師(ろくろし)や指物師(さしものし)、均質な塗りを施す塗師(ぬし)、精巧な文様を加える蒔絵師らと綿密に連携し、注文から納品まで1~3年をかけたという丹念な物作りが窺えるコレクションです。漆器店の制作力と職人たちの鍛錬に支えられた、さりげなさが魅力の京漆器を、どうぞお楽しみください。
同時開催の名品ギャラリー特別展観覧料が必要
明末清初の五彩磁器
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
陶磁|3F-1展示室
明時代末から清時代の初め、16世紀末から17世紀にかけての時期は、欧州文化の世界的な広がりによって東洋と西洋との交流が行われ、大きな変革期となった時代です。日本でも幅広い分野に影響を与え、江戸時代の日本文化を発展させる契機となりました。陶磁器についても伊万里の色絵磁器や京焼の色絵陶器などをはじめ、その影響を受けたものが数多くつくりだされています。
ここでは日本のやきものに大きな影響を与えたものの中で、色絵祥瑞(いろえしょんずい)、南京赤絵(なんきんあかえ)、康煕五彩(こうきごさい)と呼ばれ、日本の色絵磁器の成立と発展に影響を与えた五彩磁器を紹介します。
日本と東洋のやきもの
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
陶磁|3F-1展示室
やきものは鑑賞するだけでなく、食器や日常の調度品などに多く用いられており、私たちにとって身近な工芸品といえます。特に東アジア各地では、文様や形、色に至るまで多種多様なものが作られ、その用途も幅広いものです。また、やきものは産地により、磁器や陶器といった材質や、土や釉薬の原料、装飾や焼成の技術に強い個性を持っています。 日本と中国、朝鮮半島を中心に、東アジア地域でつくられたやきものの個性やその魅力について紹介します。
京都北部の考古資料
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
考古|3F-2展示室
丹後地域と丹波地域の一部から成る京都北部は、日本海と山に囲まれ、古くから国内外との交流が盛んでした。縄文時代前期後半には丸木舟で外海を往来していたことが発掘調査からわかっています。弥生時代や古墳時代には大型の墳墓が造られ、その特色ある様相は丹後王国とも称されるゆえんとなりました。平安時代以降は都との密接なつながりを持ちつつ、独自の美術や信仰を育んでいたことが、経塚出土遺物などからもわかります。本展示では縄文時代から中世までの考古資料を通して、京都北部の豊かな文化の一端をご紹介します。
日本の考古資料
2025年12月16日(火)~2026年3月15日(日)
考古|3F-2展示室
日本の歴史をさまざまな考古資料からご紹介します。考古資料の多くは遺跡から出土したものです。祀りや儀式などに使う特別な道具もあれば、当時の人々が日常的に使っていた品々もあります。考古の展示を通して、その時代を生きた人々の暮らしや想いを身近に感じていただければと思います。
融通念仏縁起—念仏の功徳—
2026年1月27日(火)~2月23日(月・祝)
絵巻|2F-1展示室
「南無阿弥陀仏」と念仏を称えることが自分だけでなくあらゆる人の功徳となるという融通念仏(ゆうづうねんぶつえんぎ)の教えは、良忍(りょうにん、1073~1132)によって広められました。その良忍の生涯と、念仏の功徳を語るのが「融通念仏縁起絵巻」です。勧進(かんじん)や布教のため広く転写されましたが、とくに室町時代には足利将軍の追善のため何度も制作されたことが知られます。今回ご紹介する禅林寺本は第六代将軍義教(よしのり)の追善のため制作されたと考えられる作品で、豪華に仕立てられた同主題絵巻の代表作例のひとつです。
涅槃図
2026年1月27日(火)~2月23日(月・祝)
仏画|2F-2展示室
釈迦は旧暦2月15日に涅槃に入ったとされ、2月15日もしくは新暦で調整した3月15日に涅槃会(ねはんえ)が行われます。その際に懸けられるのが、仏涅槃図です。大きな作品が多く、中には堂内に懸かり切らないほど巨大なものがあり、なぜ涅槃図にかほどの大きさが必要とされたかは、実は悩ましい問題です。最近は、バーチャルリアリティというか、見る人に自分もその場にいるような共感を持たせるためではないかと想像しています。鎌倉時代には、中国の新しい様式を取り入れた作品が激増しますが、これもその写実的な描写で臨場感を高めるためだったのでしょう。仏教の祖である釈迦は宗派を越えて尊信される存在であり、それが涅槃会を日本人に親しませるものとしたのでしょう。
禅寺の障壁画―旧大徳寺養徳院Ⅰ
2026年1月27日(火)~2月23日(月・祝)
中世絵画|2F-3展示室
京都国立博物館が所蔵する「山水図襖・「琴棋書画図襖」・「芦雁図襖」は、かつて京都、大徳寺の塔頭である養徳院の本堂(方丈)を飾っていた障壁画群です。その多くは延徳2年(1490)頃、室町幕府の御用絵師の流れをくむ小栗宗継(おぐりそうけいら)によって描かれました。中・近世における養徳院の移転や建物の大改造、近代初頭の襖の流出に伴って、これらの絵は何度も大がかりな改変と加筆を受けました。そのため制作当初の全貌を知るのは非常に困難ですが、いずれも現存する日本最古の水墨の障壁画として、美術史上に名高い作品群です。当館では2020~24年度にかけて、これらの襖の解体修理を行いました。今回が修理後、初のお披露目になります。
平安時代の仏像
2025年12月16日(火)~2026年3月22日(日)
彫刻|1F-1展示室
平安時代は日本の彫刻史のなかでも、もっとも変化に富んだ時代でした。最澄や空海らによって中国から密教がもたらされた9世紀の仏像と、穏やかな姿が好まれた12世紀の仏像とは印象がまったく異なります。
平安時代の中頃までは、寺院は一部をのぞいてみやこの周辺に置かれました。平安後期にかけて徐々に京内に寺院が造られ、たくさんの仏像が造られました。残念ながら戦乱や天災などで失われてしまったものもありますが、各時代の人びとに守り伝えられ、今もなお多くの仏像が伝えられています。平安時代に思いを馳せながら、じっくりとご覧ください。
神像と師子・狛犬
2025年12月16日(火)~2026年3月22日(日)
彫刻|1F-1展示室
日本の神は元来目に見えない存在でしたが、仏教の影響を受けて神像が造られるようになります。神像は閉ざされた社のなかでまつられるためか小型のものが多く、男神・女神の区別がつけられており、貴族や僧の服装、武装など、人間に近い姿をしています。
師子・狛犬は社殿の前で神を守る役割を担っています。角がなく開口するのが師子、角をもち閉口するのが狛犬で一対になっています。一方で、仏教では仏の説法を百獣の王・獅子が吠えることにたとえ、その象徴として仏前に一対の師子を置く伝統があります。中国で造られた石造と、日本で造られた木造の師子・狛犬を紹介します。
和歌と典籍
2026年1月27日(火)~2月23日(月・祝)
書跡|1F-3展示室
準備中
染織の文様—吉祥—
2025年12月16日(火)~2026年2月1日(日)
染織|1F-4展示室
古来、人々の身を包み守る衣服の文様には、何よりも吉祥性が重視されてきました。衣服や身の回りの品々を飾る吉祥の文様には、豊かな実り、一家の繁栄、長寿といった様々な願いが込められてきたのです。吉祥文様の起源は、中国から伝えられたものと、日本の風俗から生み出されたものの二種に大別されます。この度の展示では、新年の幸いを願って、和漢の吉祥文様を紹介します。
奉納された鏡・華鬘(けまん)・鎧(よろい)
2025年12月16日(火)~2026年2月1日(日)
金工|1F-5展示室
神仏を敬い、感謝や祈りの気持ちを表すために人々はさまざまな物品や歌舞音曲などの芸能を捧げてきました。その内容は祭神や本尊の性格に寄り添い、一定の様式を踏襲しつつも多岐にわたります。この展示では多くの奉納品の中から神への奉納品として最も主要な鏡、仏を荘厳する華鬘、武神へ捧げられた甲冑や装束の3つのテーマに絞った名品をご紹介いたします。
京都が生んだ洗練の形—美濃屋漆器コレクション
2025年12月16日(火)~2026年2月1日(日)
漆工|1F-6展示室
美濃屋は安永元年(1772)の創業以来、顧客の家格や趣味に合わせたオーダーメイドを得意とする高級漆器店でしたが、昭和20年(1945)、材料と職人の不足から品質低下を懸念し、惜しくも廃業。平成2年(1990)、最後の当主が見本品数百点を当館に寄贈しました。京都特有の分業システムにより、精緻な木地を作る轆轤師(ろくろし)や指物師(さしものし)、均質な塗りを施す塗師(ぬし)、精巧な文様を加える蒔絵師らと綿密に連携し、注文から納品まで1~3年をかけたという丹念な物作りが窺えるコレクションです。漆器店の制作力と職人たちの鍛錬に支えられた、さりげなさが魅力の京漆器を、どうぞお楽しみください。