本文へ

当館ウェブサイトでは、ウェブサイトの利便性向上のためにCookie(クッキー)を使用しています。Cookieの利用にご同意いただける場合は「同意する」ボタンを押してください。「拒否する」を選択された場合、必須Cookie以外は利用いたしません。必須Cookie等、詳細はサイトポリシー

  1. TOP
  2. 展示一覧
  3. 特別企画・特集展示
  4. 特集展示 埋納(アンダーグラウンド)─地下に願いを─

特集展示 埋納(アンダーグラウンド)─地下に願いを─

タイトルとURLをコピーしました

SNSでシェアする
X
facebook
LINE

開催概要

展覧会名

特集展示 埋納(アンダーグラウンド)―地下に願いを―

会期

2026(令和8)年7月14日(火)~9月6日(日)
※会期中、一部の作品は展示替を行います。

会場

京都国立博物館 平成知新館1F-3・4

交通

JR、近鉄、京阪電車、阪急電車、市バス
交通アクセス

休館日
  • 月曜日 ※ただし2026年7月20日(月・祝)は開館
  • 2026年7月21日(火)
開館時間

9:30~17:00(入館は16:30まで)
金曜日 20:00まで開館(入館は19:30まで)

観覧料
一般 700円
大学生 350円
  • 本観覧料で当日の平成知新館の全展示をご覧いただけます。
  • 大学生の方は学生証をご提示ください。
  • 高校生以下および満18歳未満、満70歳以上の方は無料です(年齢のわかるものをご提示ください)。
  • キャンパスメンバーズ(含教職員)は、学生証または教職員証をご提示いただくと無料になります。
  • 障害者手帳等(*)をご提示の方とその介護者1名は、観覧料が無料になります。
    *身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳、戦傷病者手帳、被爆者健康手帳、特定疾患医療受給者証、特定医療費(指定難病)受給者証、小児慢性特定疾病医療受給者証
  • 学校の教育活動・総合学習等で、名品ギャラリーに園児・小学生・中学生・高校生を引率する先生方は、無料となります。

展覧会の見どころ

古代より人々はモノに祈りを託し、地面の下に埋めてきました。こうした埋納行為には、土地を浄(きよ)め守る願いや、タイムカプセルのように遠い未来へ教えを伝える願いが込められており、仏教の思想が深く関わっています。本展では、近畿出土の遺物を中心に埋納品を展示し、地下に眠り生き続ける、人々の祈りをたどります。

第1章 埋納のはじまり

古くから人々は、土地の豊穣や建物・集落の安泰を願って土器などを地中に埋めてきました。飛鳥時代になると、寺院の塔に舎利容器や荘厳具を納めるなど、埋納に仏教的要素が加わります。奈良時代には、寺院建立に伴う鎮壇の作法が体系化する一方、胞衣壺の埋納や辻への銭貨埋納など、生活や民間信仰に根ざした埋納も行われました。平安時代には密教に基づく地鎮が発展し、平安宮の造営に際して最上級の儀礼が実施されます。また、都を守る境界祭祀も行われ、国家・都市・個人のさまざまな願いが埋納行為に託されました。

 国宝 崇福寺塔心礎納置品 滋賀県大津市崇福寺跡出土 滋賀・近江神宮

国宝 崇福寺塔心礎納置品
滋賀県大津市崇福寺跡出土
滋賀・近江神宮

第2章 埋経と経塚

平安時代には経典を埋納する「埋経」が盛んに行われるようになり、埋経のための小規模な塚である経塚が、11世紀以降日本各地に造られました。埋経の理由は様々ですが、法滅への恐れから、五十六億七千万年後の弥勒下生の時まで仏法の永続を願うのが主で、紙本経だけでなく銅板や粘土板といった堅牢な素材に経文を刻むことも行われました。経筒に刻まれる願文にしばしば「如法経(にょほうきょう)」と記されることからも分かるように、法が説く如とく清浄に経文を書写した如法経と、埋経には深い関係があります。

線刻瓦 僧形 京都市西京区樫原盆山出土 当館

線刻瓦 僧形
京都市西京区樫原盆山出土
当館

第3章 経塚のひろがり

経塚は全国に広がりましたが、その造営場所や形態はさまざまです。山岳寺院や霊地、社寺境内のほか、古墳など既存の聖地を利用した例もみられます。また、経塚の構造や容器、副納品には地域差があり、畿内と九州では異なる経塚文化圏が形成されました。丹後でも、土師質の経容器を小横穴に納めるなどの特色がみられます。さらに、経塚と墓地の関係もさまざまであり、信仰実践の諸相を見ることができます。加えて、泥塔経(でいほうきょう)や滑石経(かっせききょう)など独創的な埋経形態もみられ、中世の人々の多様な祈りがうかがえます。

重文 花背別所経塚出土品のうち 経筒と毘沙門天立像 京都市左京区花背別所町出土 文化庁

重文 花背別所経塚出土品のうち経筒と毘沙門天立像
京都市左京区花背別所町出土
文化庁

第4章 受け継がれる埋納

中世に盛行した経筒を用いる経塚造営は次第に衰退し、礫石経(れきせききょう)などを埋納する形式へと変化しました。しかし、願いを込めて地中に物を埋める行為そのものは、その後も受け継がれていきます。江戸時代にも寺院では密教の作法に基づく鎮壇が行われたほか、庶民の間に鎮め物の埋納や地鎮祭が広まり、土地の安全や家内安穏が祈願されました。また、多様な信仰を背景として、土師皿に願いを書いて埋める習俗もみられます。こうした埋納の文化は近代以降も神社や公共建築の地鎮に引き継がれ、場所を鎮め、願いを託す営みとして、今日まで息づいています。

展示作品リスト

第1章 埋納のはじまり
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド
重美 流水文銅鐸
京都府与謝郡与謝野町明石出土
1口 京都国立博物館  
  須恵器𤭯・土師器高杯
京都府精華町森垣外遺跡出土
2個 京都府埋蔵文化財調査研究センター  
国宝 崇福寺塔心礎納置品
滋賀県大津市崇福寺跡出土
1括 滋賀・近江神宮 音声ガイドあり
重文 舎利容器
大阪府茨木市太田三島廃寺跡出土
4合 東京国立博物館  
  銀銭・金銅円板
奈良県高市郡明日香村川原寺跡出土
2枚 奈良文化財研究所  
国宝 興福寺中金堂鎮壇具
奈良市興福寺中金堂須弥壇下出土
1括のうち 東京国立博物館  
  須恵器壺および納入品
奈良市興福寺南大門跡出土
1括のうち 奈良・興福寺  
  須恵器壺および納入品
奈良市平城京左京三条一坊十四坪跡出土
1括のうち 奈良文化財研究所  
  須恵器坏および納入品
奈良市平城京右京八条一坊十四坪跡出土
1括 奈良文化財研究所  
  和同開珎・神功開寶
京都市南区東土川遺跡出土
2枚 京都府埋蔵文化財調査研究センター  
  二彩釉小壺
京都市南区東土川遺跡出土
1合 京都府埋蔵文化財調査研究センター  
  和同開珎・鉄延板・金銅鈴
石川県金沢市三小牛町サコ山出土
1括のうち 京都国立博物館  
  坂田寺跡出土地鎮具
奈良県高市郡明日香村阪田出土
1括のうち 奈良文化財研究所  
  霊安寺塔跡出土品
奈良県五條市霊安寺町出土
1括 奈良国立博物館  
平安宮内裏承明門跡出土品
京都市上京区平安宮跡出土
1括のうち 京都市  
  土師器甕・杯
京都市左京区吉田本町京都大学構内遺跡出土
3点 京都大学大学院文学研究科
附属文化遺産学・人文知連携センター
 
  緑釉土製円塔
京都市左京区岡崎西天王町尊勝寺跡出土
6点 京都市考古資料館  
  輪宝・橛・賢瓶
奈良市須川町出土
1括    
重文 仁和寺境内出土品
京都市右京区御室大内仁和寺出土
1括のうち 京都・仁和寺  
第2章 埋経と経塚
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド
国宝 金銅藤原道長経筒
奈良県吉野郡金峯山経塚出土
1口 奈良・金峯神社 音声ガイドあり
国宝 金銀鍍双鳥宝相華文経箱 
奈良県吉野郡金峯山経塚出土
1合 奈良・金峯山寺  
重文 紺紙金字法華経 巻第八残巻(藤原師通願経)
(展示期間:2026/8/11~9/6)
1巻 京都国立博物館
(守屋孝蔵氏収集・守屋美孝氏寄贈)
 
国宝 金銀鍍宝相華文経箱
滋賀県大津市比叡山横川出土
1合 滋賀・延暦寺 音声ガイドあり
重美 蔵王権現鏡像
奈良県吉野郡金峯山経塚出土
(展示期間:2026/8/11~9/6)
1面 京都国立博物館
(吉田耕生氏寄贈)
 
国宝 法然上人絵伝 巻第九
(展示期間:2026/7/14~8/9)
1巻 京都・知恩院  
  銅製経筒
伝北九州出土
1口 奈良国立博物館  
漆塗竹製経筒
京都府福知山市高田山経塚出土
1括 福知山市  
竹製経筒・阿弥陀経・法華経
京都府福知山市大道寺経塚出土
1括のうち 京都府埋蔵文化財調査研究センター  
  銅板法華経
大分県豊後高田市長安寺経塚出土
1枚    
  銅板経(見返絵・法華経信解品第四)
奈良県吉野郡金峯山経塚出土
2枚 奈良国立博物館  
  瓦経
福岡市早良区飯盛山経塚出土
2枚 京都国立博物館  
  図像瓦拓本 天部立像 1枚 東京国立博物館  
  線刻瓦 僧形
京都市西京区樫原盆山出土
1枚 京都国立博物館
(棚橋信文氏寄贈)
 
  線刻瓦 胎蔵界種字曼茶羅
伝鳥取県倉吉市桜大日寺経塚出土
1枚 京都国立博物館  
  印仏瓦経
京都府福知山市牧出土
1枚    
  土製外容器・鉄製経筒
伝兵庫県三木市出土
1括 京都国立博物館  
  仏像陽刻瓦質経筒
出土地不明
1口 京都国立博物館  
  瓦質外容器・銅製経筒
出土地不明
1括 京都国立博物館  
重文 弥勒如来坐像
長崎県壱岐市壱岐島鉢形嶺経塚出土
1躯 奈良国立博物館  
第3章 経塚のひろがり
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド
重文 花背別所経塚出土品
京都市左京区花背別所町出土
1括のうち 文化庁  
  鞍馬寺経塚出土品
京都市左京区鞍馬本町出土
1括のうち 京都国立博物館
(京都府寄贈)
音声ガイドあり
  浄土寺南田町経塚出土品
京都市左京区浄土寺南田町出土
1括のうち 京都国立博物館  
籠神社経塚出土品
京都府宮津市大垣出土
1括 京都・籠神社  
重文 籠神社経塚出土品
京都府宮津市大垣出土
1括 京都・籠神社  
高田山経塚・中世墓出土品
京都府福知山市庵我中出土
1括のうち 福知山市  
大道寺経塚出土品
京都府福知山市今安出土
1括のうち 京都府埋蔵文化財調査研究センター  
左坂経塚出土品
京都府京丹後市大宮町周枳出土
1括 京丹後市教育委員会  
  大田南遺跡出土品
京都府京丹後市弥栄町和田野出土
1括のうち 京丹後市教育委員会  
  那智山出土仏教遺物
和歌山県東牟婁郡那智勝浦町那智山出土
1括のうち 東京国立博物館  
  銅製積上式経筒
伝九州地方出土
1口 京都国立博物館  
重文 銅製積上式経筒
伝福岡県出土
1口 奈良国立博物館  
  施釉経筒
伝福岡県早良郡出土
1口 奈良国立博物館  
  銅製積上式経筒および伴出品
京都市左京区吉田本町京都大学構内遺跡出土
1括のうち 京都大学大学院文学研究科
附属文化遺産学・人文知連携センター
 
  松尾山天皇院光明寺周辺出土品
伝山口県防府市真尾出土
1括のうち    
重文 緑釉経筒
伝和歌山市六十谷出土
1口 京都国立博物館  
  滑石経
福岡県筑後市若菜八幡宮境内出土
1面 福岡・正福寺  
  泥塔経
鳥取県東伯郡琴浦町智積寺経塚出土
12点 奈良国立博物館  
第4章 受け継がれる埋納
指定 作品名 員数 所蔵 音声ガイド
  漆器椀・皿
京都市下京区平安京左京八条三坊十四町跡出土
6個 京都市考古資料館  
  火消壺・銅製函
京都市南区東寺旧境内出土
2個 京都市考古資料館  
  墨書土師皿および納入品
京都市北区北野遺跡出土
1括 京都市考古資料館  
  墨書土師皿・土師器壺および納入品
京都市左京区白河街区跡出土
3個 京都大学大学院文学研究科
附属文化遺産学・人文知連携センター
 
  墨書土師皿
京都市下京区平安京左京八条二坊十四町跡出土
2個 京都市考古資料館  
  輪宝・橛
京都市東山区智積院境内出土
2組 京都市  
賢瓶および納入品
京都市上京区公家町遺跡(柳原家)出土
1括のうち 京都市  

展示作品及び展示期間は、都合により変更される場合があります。ご了承ください。
音声ガイドあり:音声ガイドで解説をお聞きになれます(展示期間のみ・有料・館内で貸し出し)。

タイトルとURLをコピーしました

SNSでシェアする
X
facebook
LINE