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近世絵画
国宝
蓮池水禽図れんちすいきんず
基本情報
- 1幅
- 紙本墨画
- 縦116.0cm 横50.0cm
- 江戸時代 17世紀前半
- 京都国立博物館(A甲261)
蓮池水禽図は宋元画に著色画の例をいくつか見ることができるが、宗達は2茎の蓮と2羽のかいつぶりを水墨のみで、あっさりと描いている。それでいて、今を盛りの白蓮とすでに花弁の散り落ちた蓮の実。次なる餌を求めて小波をたてる1羽と、静かに足を休める1羽という対照の妙を、柔らかい筆づかいときらめくような墨色をもって描き得ている。画面左下隅に「伊年」印があるのみで落款もないが、宗達の水墨技法の極を示す作といえよう。