中世絵画
雪村周継(せっそんしゅうけい)は室町時代の末期に近い頃に、関東地方にあって活躍した禅僧画家である。自ら著した画論『説門弟資』に雪舟に私淑したことを記しているが、その画風は動感にあふれ、リズムのある墨線が縦横に画面をかけめぐる。雪舟の静的で、内に秘める完璧な構築性とは好対称をなすものである。
好んで仙人を描いたらしいが、その独特の表情や、墨の濃淡と光の処理によってもたらされる色彩感は素晴らしいものであり、近世の息ぶきを感じさせている。
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