漆工
高台寺蒔絵は桃山時代を代表する蒔絵。その技法は簡略、意匠は斬新である。この箪笥はその最高級の遺品の1つ。
歌書箪笥とは『万葉集』『古今和歌集』『新古今和歌集』など貴人の基本的教養の書を納めるためのもの。本品は2列5段の引出をもち、深い被せ蓋をもつ構造をとる。
総体黒漆で塗り、蓋の天板から側面、身の天板から側面、引出面、すべてに菊・萩・薄・撫子・桔梗などの秋草を主題に金平蒔絵のみで施している。驚くことには、外から見えない引出側面にまで秋草が配されていることである。
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