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彫刻
不動明王立像ふどうみょうおうりゅうぞう
基本情報
- 1躯
- 木造彩色(ヒノキ)
- 像高79.7cm
- 平安時代後期 12世紀後半
- 京都国立博物館(C甲48)
天地眼の相で、宝剣(亡失)・羂索を持ち、岩座上に立つ。不動明王は本来、醜く肥った童子の姿につくられるのであるが、本像は動きのない細身のからだで、着衣も身体からはあまり離れず、全身から静かに滲み出る怒りを表現しているようである。裳には華麗な彩色文様がほどこされ、衣文に添って截金(きりかね)の線が見られる。藤原時代の繊細な作風をよく伝える像である。