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考古
百万塔ひゃくまんとう
基本情報
- 1基
- 法隆寺伝来
- 高21.0cm 底径10.0cm
- 奈良時代 8世紀後半
- 京都国立博物館(J甲290)
平面円形の三層小塔である。天平宝字8年(764)の恵美押勝(えみのおしかつ)の乱の後、称徳天皇が国家安穏を願って百万基作らせたことから、この名がある。完成後は十大寺に10万基ずつ配られたが、今は法隆寺にのみ伝世されている。塔身と相輪(そうりん)は別木であり、塔身には円筒形の孔があけられ、陀羅尼(だらに)経が納められた。製作年月日や作者名を墨書したものが多く、本例でも塔基裏面と相輪最上層に墨書が見られるが、表面に塗られた胡粉(ごふん)のため定かでない。