考古
江戸時代に、梅林寺の近くの比久尼城から出土したと伝えられる銅鐸である。銅鐸は、鈕が吊手としての機能を失う過程に従って4型式に大別できるが、本鐸は、そのうち最も新しい突線鈕式に属する。さらに細かくいえば、突線鈕式の中でも最も新しい5式に比定できる。この段階になると、全長1mを越える大型になり、身には突線と呼ばれる太い線が縦横に飾られるようになる。この梅林寺所蔵鐸は、同型式の銅鐸の中でも保存状態が非常に良好であり、当時の鋳造技術を考える上でも極めて貴重な資料である。
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