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書跡

十七帖(宋拓) じゅうしちじょう(そうたく)

王羲之筆

基本情報

  • 2帖
  • 紙本墨拓
  • (各)縦25.1cm 横16.4cm
  • 中国 東晋時代 4世紀
  • 上野精一氏寄贈
  • 京都国立博物館(B甲336)

巻首にある「十七」の2字をとって十七帖と呼ばれ、東晋王羲之の草書の最もすぐれた帖として世に書中の龍といわれている。内容はいずれも尺牘(手紙)でその大部分は当時蜀にいた周撫にあてたものと推定されている。

有名な蘭亭序と同じく唐の太宗が王羲之の書を集めたときに編集したもので、末尾に「勅」とあり、跋語によって、褚遂良といった唐初の能筆家に命じて臨搨させ、弘文館の子弟に与えて習字の手本に供されたことが窺える。これがいわゆる館本とよばれ十七帖中最高のものとされている。なかでもこの帖は墨色も古く欠けた所も少ないので、石に刻して間もない時に刷ったと考えられ、現在十七帖中屈指の名帖である。

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