中世絵画
大徳寺の塔頭、大仙院の方丈(檀那の間)に描かれたもので、元信(1476-1559)の代表作のひとつに数えられている。襖8面にわたる大画面が巨大な松樹を中核的題材として破綻なく構成されており、また花鳥にのみ施された濃彩がきわめて鮮烈な色彩効果を上げている。豪壮華麗な桃山障屏画に直結する要素を数多く含んだ作品といえよう。
なお本図の製作時期についてはこれまで大仙院の創建なった永正10年(1513)があてられてきたが、近時建築史の側から、方丈の大がかりな改築工事の行われた天文4年(1535)に描かれたのではないかとする興味深い説も提示されている。
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