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2017年11月 2日
こんにちリン!
トラりんだリン!
みんなー!
今年は京博開館120周年記念だよー!!
記念すべき年だから、いつもより元気に言ってみたリン☆
120年って、すごく長い時間だよね。
その中にはたくさんの歴史が詰まっていると思うけど、ボクは2015年生まれだからそれより前のことを知らないんだ・・・
でも、ボクは京博のPR大使!
そこは、しっかり知っておかねば!!
ということで、「京都国立博物館 120周年のあゆみ」を読んでお勉強することにしたリン☆
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京博は、「帝国京都博物館」という名前で明治30年(1897)5月1日に開館。
えー!最初から「京都国立博物館」という名前だったわけじゃないんだね!!
当時の京博は、寺社の文化財を保護することが、1つの柱だったそうで、「国宝」ということばもこの年にできたものなんだって。
今年の秋には京博で開館120周年記念特別展覧会「国宝」が開催されるけど、京博にとっても、「国宝」にとっても、今年は120周年の年だったんだね。
(↓ちゃっかり宣伝も挟んでおくよ!)
まずは、かつて展示が行われていた「明治古都館」(開館当時の「旧帝国京都博物館 本館」。以下「本館」だリン!)に注目してみよーう☆
いま、明治古都館はお休みをしているから、おともだちから「なんで明治古都館で展示をしないの?」って聞かれることが多いよ。
明治古都館は国の重要文化財にも指定されているから、展示館としての活用と保存を両立するために長い時間がかかる工事が計画されているんだ。
\開館当時のお写真!/
え?
明治古都館はわかるけど、周りに何もないね・・・
これは(だいたい)同じ角度から撮影した、いまの明治古都館☆
まるで違う場所みたいだリン!
当時の博物館では、どんなふうにみんなが展示を楽しんでいたのかな?
展示室の中を覗いてみよーう☆
うわー☆
みんなが展示を楽しんでいるリン♪
それにしても、みんな・・・
オ・シ・ャ・レ!
京博は、大正13年(1924)に皇室の博物館から市民の博物館になったんだ。
当時は特別な場所で、こうしておめかしをして芸術鑑賞に出かけるという感覚があったんだね。
120年後、ボクが裸でウロウロしていることが、なんだか申し訳ないリン・・・
本館の中央ホールで、この年から開催されるようになった講座を聴いているおともだちの様子☆
これは、現在も行われている土曜講座・特別展覧会関連講座の前身なんだって!
第二次世界大戦中はお休みしていたそうだけど、90年以上も前から続いているってすごいことだリン!
ボク、ここに写っている長椅子を見たことがあるよ!
あの椅子は当時から使われていたもので、こんなにたくさんの人たちが想いを馳せながら講座を聴いてくれていたと思うと感動だリン。
ちなみに、これは上のお写真と同じ場所で、いまの中央ホールだよ。
長い時間が経っているのに、そのままだよね!
あまりに変わっていないから、なんだか不思議な気持ちになるリン☆
昭和9年(1934)に設置された本館西正面両脇翼舎(よくしゃ)には、ミュージアムショップ、観覧券売り場、下足扱所があったんだって!
赤い丸の中、途中から色が違うのがわかるかな?
これが、本館西正面両脇翼舎があった証だリン♪
(関係ないけど、青空がキレイだねー♪)
昭和41年まで設置されていたらしいけど、今の京博と比べると、全体の配置は大きく変わったよね。
\いまの配置/
戦時中の職員徴兵や作品疎開などを乗り越えて、京都市から国の文化財保護委員会(文化庁の前身)に移り、昭和27年(1952)に「京都国立博物館」になったんだ。
このころ、本館は損傷がひどく、構内地は荒廃していたため、事務所つきの新館が切望されていたんだって。
みんなには安全に展示を楽しんでもらいたいし、そのためには職員にも働く場所が必要だもんね。
昭和38年(1963)に事務庁舎と講堂、昭和40年(1965)に新館が完成したよ☆
博物館を楽しんでもらえる環境が整ってよかったリン♪
翌年には、新館食堂と無料休憩所もできたんだって!
とっても快適な博物館になっていったリン♪
余談だけど、食いしん坊のボクは見つけてしまったよ・・・
当時の食堂のお写真を!!!
味があって、素敵な空間だリン♪
どんなメニューがあったんだろう・・・ジュルリン☆
こうして、それまで展示が行われていた本館は修繕のために閉鎖され、内装を塗り替えたり、作品の劣化を防ぐために照明装置を取り付けたりしたんだって。
昭和44年(1969)に本館、表門(正門)、札売場及び袖塀が「旧帝国京都博物館」として重要文化財に指定され、本館は昭和48年(1973)から特別展覧会の会場として活用されたんだ。
そして、平成9年(1997)の開館100周年記念に新館の建て替えが決定!
平成26年(2014)に、平成知新館が開館したよ。
みんなにより展示鑑賞を楽しんでもらえるように、いろいろなところに配慮をして出来上がったのが平成知新館だリン♪
平成知新館に対し、本館は明治古都館と呼ばれるようになったんだって。
そうかー、いままで当たり前のように「明治古都館」って呼んでいたけど、これも平成知新館ができてからなんだね。
(関係ないけど、こっちも青空がキレイだねー♪)
ブログが終わる頃になって、やっとボクの知っている京博の風景になったリン!
120年という長い歴史の中では、ボクが知っている京博は超最新のものだったね!
全然知らなくてびっくリン!なこともたくさんあったけど、ここに書いたことは、ほんの少し・・・。
改めて、開館120年の歴史の重みを感じたし、120周年記念をきっかけにこうして振り返ることができてボクもちょこっと成長できた気がするよ☆
これからも、たくさんのおともだちと一緒にこうして歴史を重ねていくんだね。
京博に生まれたことを誇りに思うリン!!
なんかあんまり変わってない気がするけど、ボクも年を取るのかなぁ☆
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おまけ☆
(ちょこっとカリスマ販売員)
ボクはっけーん!
トラりんの参考文献:「京都国立博物館 120周年のあゆみ」
※ミュージアムショップで販売中(税込 540円)