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2018年7月24日
こんにちリン! 
  トラりんだリン! 
 
 
いま、京博で開催中の特集展示「謎とき美術!最初の一歩」! 
  早速、見てくれたおともだちもいるかな♪ 
今回の展示のタイトルを見たボクの最初の感想はね、 
  「やったーーー!!」 
なんでかって?
日本美術は見てみたいけど、難しいんじゃないかな...と、なかなか一歩を踏み出せずにいるそこの君っ☆
安心してください、知識はボクもありませんよ! 
  (威張るな) 
だけど、展示を見るのはとっても楽しいんだ!
ボクはいつも、おともだちといっしょに文化財を楽しみたいと思っているから、今回の展示でみんなとの一歩がはじまるのかと思うと、すごくすごくうれしいリン♪
展示について、いつかボクも 
  「名品に囲まれて生まれた、京博PR大使のボクに任せなさい!」 
  なんて、言えるようになれたらいいなぁ...ぽわわわ☆(妄想中) 
水谷研究員:トラりん、大丈夫だよ☆
トラりん:水谷研究員♪ 
 
 
水谷研究員:トラりんとは毎日会っているけど、「虎ブログ」では1年前に行われた京都水族館さんとの連携企画「京博すいぞくかん─どんなおさかないるのかな?」ぶりだね。
トラりん:来てくれて、うれしいリン♪ 
  みんなへプチ情報だけど、京博にはいろいろな部署があって、水谷研究員は「教育室」というところでおしごとをしているんだよ! 
水谷研究員:教育室では、子どもから大人までたくさんの人に、より博物館を楽しんでもらって、文化財に興味を持ってもらえるように、いろいろな取り組みをしているんだよ。 
  今回の展示は、はじめて日本美術に触れる人に楽しんでもらいたくて企画したんだ。 
  夏休みの子どもたちや、海外から来た人にもぜひ見てほしいな! 
トラりん:教育室のみんなは、こども☆ひかりプロジェクトの「ミュージアムキッズ!全国フェア」に参加するときもいっしょなんだよねー♪
水谷研究員:そうだね。 
  「ミュージアムキッズ!全国フェア」と言えば、今年は9月1日(土)・2日(日)に京都で開催されるから私たちも張り切っているんだよね! 
カリスマPR大使の2人:詳しくは、こちら! 
 
 
トラりん:「ミュージアムキッズ!フェア」の宣伝もさりげなく混ぜたところで、いよいよみんなといっしょに謎とき美術! “最初の一歩” を踏み出したいと思うリン♪ 
  せーの☆ 
\一歩☆/ 
 
  
 
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  水谷研究員:まずは、「松竹梅鶴亀文様打掛(しょうちくばい つるかめ もんよう うちかけ)」(京都国立博物館所蔵)から見てみようか。 
 
 
トラりん:松竹梅鶴亀! 
  すごく縁起がよさそうだリン!! 
水谷研究員:そうだね!縁起がよくて、おめでたい感じがするよね。 
  この着物は結婚式で着られたと考えられているよ。 
  じゃあなんで、「松竹梅鶴亀」がめでたいんだろう? 
トラりん:それはもちろん...! 
  あれ?なんでだっけ? 
  お正月の年賀状にも描いてあったりするし... 
  縁起がいいもの!とは思っていたけど、そういえば理由は考えたことなかったリン! 
水谷研究員:実はこの着物に描かれている「松竹梅鶴亀」の組み合わせは、不老長寿の薬がある「蓬莱山(ほうらいさん)」っていう伝説の島を表わしているんだよ。
トラりん:不老長寿! 
  つまり歳をとらなくて、長生きできるってことだリン! 
  あ、ボクもずっと1歳だリン☆ 
 
 
水谷研究員:蓬莱山のお話は、もともと中国から日本に伝わったんだ。 
  最初は「大きな亀の背中に島があって、仙人が住んでいて、不老長寿の薬がある」っていうお話だったんだけど、日本に伝わると、他のいろいろな言い伝えとまざって、いつしか「蓬莱山には松・竹・梅が生えていて、鶴や亀が遊んでいる」と考えられるようになったんだ。 
  この着物には、「元気で長生き」とか「繁栄」という願いが込められているんだよ。 
トラりん:たくさんのひとに伝えられていくうちに、松・竹・梅・鶴・亀になったんだね! 
  不思議☆ 
  こうして聞くと、ますます興味深いリン!! 
  ねぇ、ねぇ!もっと教えてーー♪ 
水谷研究員:それじゃあ、今度はあの大きな絵を見てみよう。 
  重文 単庵智伝筆「龍虎図屏風(りゅうこず びょうぶ)」(京都・慈芳院所蔵) 
 
 
トラりん:龍と虎きたぁああああああああ!!!
水谷研究員:これまでの虎ブログでも、龍と虎の絵って出てきたことがあったね。 
  龍と虎の組み合わせは、日本美術の中によく登場するよね。 
  この作品は、龍と虎が一緒に描かれた、残っている中で一番古い屏風なんだよ! 
トラりん:一番古い?!
  そんなすごいものが、さりげなく展示されているなんてっ!! 
水谷研究員:実はさっき通り過ぎた展示ケースにも「松竹梅」を描いた日本で一番古い水墨画が展示してあったんだけど、今回は時間の都合で飛ばしちゃったよ。
トラりん:えぇっ! 
  じゃあ、みんなにはぜひ展示室でじっくり見てほしいね!!(カリスマPR大使) 
  ボクもあとで見なくちゃ☆ 
  京博の名品ギャラリーには、実はすごいものがいっぱいあるから見逃せないリン! 
 
 
水谷研究員:龍と虎の組み合わせも、中国から伝わったものだよ。 
  天を駆けて水や雲をあやつる龍と、地をつかさどる虎は、天と地を代表する特別な生物として、よく一緒に描かれたんだ。 
  「龍が声を出せば雲が起こって、虎がうなれば風が起こる」とも言われるよ。 
  この絵の中でも、龍のそばには水が渦巻いているね。虎のそばにある竹はしなっているから、強い風が吹いていると分かるね。 
トラりん:すごく迫力のある絵だリン! 
  ボクも風を起こせるかな? 
  がおー☆ 
水谷:虎は中国や韓国には生息していたけど、日本にはいなかったから、昔の日本の人は、伝説の生き物の龍と同じくらい、虎のことも不思議な生き物だと思っていただろうね。 
  龍や虎は、悪いものを追い払ってくれると考えられていたんだよ。 
トラりん:えーっ♪うれしいリン☆ 
  龍も虎も、かっこいいリーン☆ 
  ヒューヒューだリーン☆ 
水谷研究員:最後は、「獅子牡丹蒔絵歯黒箱(しし ぼたん まきえ はぐろばこ)」(京都国立博物館所蔵)。 
 
 
トラりん:キラキラして素敵な箱だリン♪ 
  文様は、獅子と牡丹... 
  うーん、獅子には守ってもらえそうだし、牡丹は美しいし... 
  これには、どんな意味が込められているの? 
水谷研究員:牡丹は華の王と言われるし、獅子は獣の王だから、とても立派で華やかな組み合わせだよね。 
  獅子と牡丹が組み合わされるようになった理由は、いろんな説があって実ははっきりとは分からないんだ。 
  日本では、平和を祝って獅子が牡丹の傍で舞い踊る「石橋(しゃっきょう)」という能や、それを真似た歌舞伎が流行ったから、多くの人が、獅子と牡丹の組み合わせを知っていたんだよ。 
  「平和を祝って舞う」というイメージから、日本では、獅子はこわい生き物というよりも、めでたい生き物だと思われていたんだ。 
トラりん:そういえば、この箱の獅子も、たくましいけどなんだか優しそうだし、牡丹のそばで楽しく遊んでいるみたいだリン♪ 
 
 
水谷研究員:そうだね。 
  ちなみにこの箱は徳川家のお姫様がお嫁にいく時に持って行った、お化粧道具入れのうちの一つなんだ。 
  この箱は、そのあと別の使い方をされたから、中がちょっと変えられているけれど。 
  裕福な家の娘が嫁ぐ時には、おそろいのデザインで道具をそろえて持って行ったんだよ。 
トラりん:獅子と牡丹で飾られた、キラキラのお道具たち...とっても豪華だリン! 
  うっとり☆ 
 
 
水谷研究員:今日は3つの作品を取り上げたけど、このほかにもおもしろい作品がたくさんあるから、ぜひ見に来てね。 
  名品や、初めて展示されるものもあるから、いつも博物館に足を運んでくださっている方にも楽しんでもらえるはず。 
  それから今回の展示は「謎とき美術!」ということで、展示室の入り口に「謎ときシート」を用意したよ! 
  なんと日英中韓の4か国語対応。 
  これを手にしながら、展示室で謎解きを楽しんでほしいな。 
 
  
 
 
 
トラりん:はじめて知ることばかりだったけど、お話をしていたら、いろんな「?」が「!」に変わって楽しかったリン! 
  今回の特集展示「謎とき美術!最初の一歩」が、よりたくさんのおともだちに日本美術を楽しんでもらえるきっかけになれたらうれしいリン♪ 
 
  
 
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特集展示「謎とき美術!最初の一歩」
■会期:2018(平成30)年7月21日(土) ~ 9月2日(日) 
■会場:京都国立博物館 平成知新館1F-2 
■交通:JR、近鉄、京阪電車、阪急電車、市バス 
■休館日:月曜日 
■開館時間:
火~木・日曜日:午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで) 
金・土曜日:午前9時30分~午後9時(入館は午後8時30分まで) 
■観覧料:一般 520円(410円) 大学生 260円(210円) 
高校生以下および満18歳未満、満70歳以上の方は無料です(年齢のわかるものをご提示ください)。 
※( )内は20名以上の団体料金。 
※大学生の方は学生証をご提示ください。 
※障害者手帳等(*)をご提示の方とその介護者1名は、観覧料が無料になります。 
(*) 身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳、戦傷病者手帳、被爆者健康手帳 
※キャンパスメンバーズは、学生証または教職員証をご提示いただくと無料になります。  
■関連イベント:ギャラリー・トーク 
特集展示「謎とき美術!最初の一歩」を、研究員と一緒にお話ししながら見てみましょう。 
開催日:2018年8月19日(日) 
開催時間:10時30分~11時00分、14時00分~14時30分 
開催場所:平成知新館1F-2 特別展示室 
定  員:各回先着20名 
推奨年齢:小学校1年生以上 
講  師:京都国立博物館 研究員 水谷  亜希 
料  金:無料(※ただし、当日の観覧券等が必要) 
参加方法:当日受付(開始時間の5分前までに、京都国立博物館の平成知新館グランドロビーにお集まりください) 
■関連土曜講座:
8月4日(土)午後1時30分~午後3時 
「願いを託された動物・植物―吉祥文様入門―」 
詳細はこちら 
 
 
 
2018年7月13日
こんにちリン! 
  トラりんだリン! 
  

今日は、大原研究員と待ち合わせをしているよ☆ 
  ボクに紹介したい作品があるんだって! 
  うれしいリン♪ 
  どんな作品のお話を聞かせてもらえるのか、わくわくわくわくわく... 
大原研究員:トラりーん! 
  ごめんね、待った? 
トラりん:ううん、全然待ってないリン♪
大原研究員:今日はトラりんと一緒に、スリランカのシーギリヤ壁画の模写を見ようと思っているよ。
トラりん:し...しーぎり...
大原研究員:外国の地名は難しいね。そもそもスリランカの場所を知っているかな?
トラりん:存じません。(キッパリ) 
  

大原研究員:相変わらず期待を裏切らないね。 
  では、説明してしんぜよう。 
  逆三角形のインド大陸の南東隅に大きな島があるよね。 
  セイロン島というんだけど、ここだよ。 
  セイロン・ティーといわれるように、紅茶の大産地でもある。 
  

トラりん:セイロン・ティーなら聞いたことあるリン!
大原研究員:そのスリランカのちょうど真ん中にこのシーギリヤがある。 
  シーギリヤ壁画は、シーギリヤ・ロックという岩山の中腹にあり、5世紀後半に活躍したカッサパⅠ世という王様が建てた王宮の遺構の一部とされているんだ。 
トラりん:すごく興味深いんだけど... 
  早く展示室に行きたいからうずうずしちゃって、話が全然頭に入って来ないリン! 
大原研究員:わかった、わかった。 
  自分だってこんな基礎知識どうでもいいんだけど、お約束だからね。 
  百聞は一見にしかずというし、早速行ってみよう。 
  

大原研究員:こちらが今回見てもらいたい「シーギリヤ壁画模写」(京都国立博物館所蔵)。 
  

トラりん:あれ? 
  このおんなのひと、お洋服を着ていないね? 
  ボクと同じで、裸が主流のひとなのかな? 
  それに...なんだか画面の下のほうがぼかされているリン☆ 
大原研究員:オッ、なかなかいい所に気付いたね。 
  そう、これは雲の間から姿を現しているから、ただの女性のヌードじゃないんだよ。 
  これはあくまで天女なんだ。 
トラりん:ヌード? 
  ボク、1歳だからちょっと何言ってるかわからないリン。 
大原研究員:アハハ、そうだね。 
  僕が学んだ西洋美術の先生が仰っていたことなんだけど、「西洋美術も女性の裸がいっぱいでてくるけど、あれはギリシア・ローマ神話などに典拠を持つ歴史画として描かれているんだね。結局、いいわけを用意しているけど、女性の裸を描きたいだけのただのスケベなんだ」だって。 
  だから最初に、何の脈絡も無しに、女性の裸をただの女性の裸として描いてしまったマネの「オランピア」は、不道徳としてごうごうたる批判を浴びたんだ。 
トラりん:うーん...ボクの裸と、おんなのひとの裸は違うんだね! 
  だってボクが裸でも、別に何も言われないもん☆ 
大原研究員:ま、それはそれとして、確かに目のやり場に困っちゃうね。 
  色気づいてくる年頃のお子様には向かないけど、でも天女をこう描いてしまったのにはもう一つ大きな理由があるんだ。 
  わかる? 
トラりん:もうっ☆ 
  わからないから、もったいぶらずに早く教えてようぅぅぅ! 
大原研究員:口の利き方も知らない無礼者にかける言葉などない。
トラりん:続きが気になってしかたないんだリン! 
  \どうか教えてつかあさいだリン!/ 
  

大原研究員:よろしい。 
  スリランカってインドに近いから、この壁画の様式もインドから学んだものなんだけど、インド一帯は熱帯地域に属するよね。 
  だから、当然、衣服も薄くならざるをえない。 
  そこで、人体そのものに対する描写意識が高くなったんだ。 
  人物の影になるような部分に濃色のぼかしを入れたり、逆に鼻筋などの高いところに白でハイライトを入れているのは、三次元の立体感を出すための工夫なわけだ。 
  だから、出るところは思いっきり出て、引っ込むところは引っ込んでいる、こんなパーフェクトボディを再現できたわけだね。 
  

トラりん:シャドーやハイライトって、なんだかお化粧のお話を聞いている気分だリン☆ 
  ところで、7面もあるけど、もとはどんな感じで並んでいたの? 
大原研究員:この壁画が、シーギリヤ・ロックにあるという話は最初にしたよね。 
  これは戦前の絵葉書だけど、この中腹の岩壁に凹んだ回廊があって、そこに漆喰を塗って天女像はランダムに配置されていたんだ。 
  一応、今回は現在の遺跡の見学順序に添って並べているよ。 
  もとはもっとたくさんあったと考えられているけど、今は二十体弱しか残っていない。 
  

トラりん:こういう所なのかぁ☆ 
  これを模写するのは、大変だっただろうね! 
大原研究員:よくぞ、言ってくれたね!  
  これを模写したのは、杉本哲郎(1899~1985)。 
  彼は、滋賀県の出身で、京都市立絵画専門学校、すなわち現在の京都市立芸術大学を卒業した後、インド古代仏教美術に範をとり、独特な宗教美術を生み出したことで知られている。 
  この彼の名声を決定づけたのが、昭和12年(1937)から13年(1938)にかけて、京都市の支援と遺跡所在国の許諾を得て行われた、インドのアジャンタ壁画とスリランカのシーギリヤ壁画の模写だったんだ。 
  杉本は、帰国後、京都市の恩義に報いるために、恩賜京都博物館(京都国立博物館の前身)にこれらの模写を一括寄贈してくれたんだ。 
トラりん:京都市は、文化事業にとっても理解があったんだね♪
大原研究員:この事業のすごいところは、現地政府の正式な許可を取った、外国人では世界初の模写だったこと。 
  そもそもこの遺跡は辺鄙な場所にあったからその存在が忘れられていたんだけど、イギリスがここを植民地にしていた時代の1875年にイギリス人が再発見したんだ。 
  杉本の模写は、再発見されてまだ間もない頃に行われていて、現在よりもずっと保存状態のよい時代に描かれているものとして貴重なんだ。 
トラりん:じゃあ、いま、現地で見るよりもずっとキレイだということなの?
大原研究員:そう。 
  実は、シーギリヤ壁画は、自然劣化以外に、1967年に大きな人為的破壊を受けているんだ。緑色のペンキがかけられてしまったものは修復によってかなり回復しているんだけど、物理的に剥がされてしまったものは本図のような過去の画像記録でしか偲(しの)べないんだ。 
  

トラりん:それはすごいリン! 
  でも、目のやり場には困るんでしょ☆ 
大原研究員:トラりんもしつこいね。 
  確かに目のやり場に困るけど。 
  それはともかく、スリランカは、長らく内戦が続いていたんだけど、近年ようやく落ち着きを見せてきていて、日本政府もその復興に力を貸しているんだ。 
  そのプロジェクトの一つに、シーギリヤ遺跡の整備があり、近年オープンしたシーギリヤ博物館もその成果なんだよ。そのオープンに際して学芸員の方が研修で来日されたんだけど、その際にこの模写を見ていただいたんだ。 
トラりん:それでシーギリヤの学芸員さんはなんて言っていたの? 
  早く教えて...つかあさいだリン! 
大原研究員:シーギリヤの学芸員さんも、杉本哲郎が模写したというのは知っておられたんだけど、実物を見るのは初めてで、やっぱり驚いていたね。 
  見ながら、「これは今酷いダメージを受けている」「色がかなりフレッシュだ」と言っておられたよ。 
トラりん:こちらの模写が、約80年後に日本とスリランカの友好の役に立ったわけなんだね♪
大原研究員:そうなんだ。 
  帰国されて数年後に連絡があって、シーギリヤ博物館で杉本の模写の写真パネル展示をしたいから協力してくれ、と連絡があった時は、本当にうれしかったね。 
  杉本哲郎の画業を支えたご子息の一郎様もとても喜んでくださって、こんなふうにみんなハッピーになれることなんてそうないよね。 
  皆さんにも、ぜひしみじみ見ていただきたいな。 
  目のやり場には困るけど。 
トラりん:ご家族にも喜んでもらえるのは、本当にうれしいことだリン♪ 
  目のやり場に困るのも、生々しい迫力があるからだよね。 
  それだけ杉本さんの想いや高い技術が詰まっている証だね☆ 
  みんなにもぜひ、京博の展示室でそれを感じてほしいリン! 
  
 
 
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 杉本哲郎筆 シーギリヤ壁画模写―夏の京都で熱帯を感じる!― 
■展示期間:2018(平成30)年7月10日(火) ~  8月5日(日) 
■会  場:京都国立博物館 平成知新館2F-2
■交  通:JR、近鉄、京阪電車、阪急電車、市バス
■休館日 :月曜日(ただし7月16日は開館。翌17日休館)
■開館時間:
火~木・日曜日:午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで) 
金・土曜日:午前9時30分~午後9時(入館は午後8時30分まで)
■観覧料: 
  一般 520円(410円) 大学生 260円(210円) 
  高校生以下および満18歳未満、満70歳以上の方は無料です(年齢のわかるものをご提示ください)。 
  ※( )内は20名以上の団体料金。 
  ※大学生の方は学生証をご提示ください。 
  ※障害者手帳等(*)をご提示の方とその介護者1名は、観覧料が無料になります。 
  (*) 身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳、戦傷病者手帳、被爆者健康手帳 
	※キャンパスメンバーズは、学生証または教職員証をご提示いただくと無料になります。
 
	
■関連土曜講座:
7月14日 「杉本哲郎と堂本印象―京都府立堂本印象美術館リニューアルに寄せて―」 
大原 嘉豊(京都国立博物館 保存修理指導室長)
土曜講座  
  ●7月21日 「奈良写経の魅力―五月一日経―」 
  上杉 智英(京都国立博物館 研究員) 
  ●8月4日 「願いを託された動物・植物―吉祥文様入門―」(*1) 
  水谷 亜希(京都国立博物館 研究員) 
  ●8月25日 「百萬遍知恩寺の歴史」(*2)
  福原  隆善 氏(浄土宗大本山百萬遍知恩寺 法主) 
  ●9月1日 「もっと見たい!もっと見せたい!廣海家の漆器コレクション」 
  永島 明子(京都国立博物館 教育室長) 
  ●9月8日 「京都の社寺と博物館:―京都国立博物館による百萬遍知恩寺什物調査について―」(*2) 
  呉 孟晋(京都国立博物館 主任研究員) 
(*1) 特集展示「謎とき美術!最初の一歩」関連講座 
  (*2) 特集展示「百萬遍知恩寺の名宝」関連講座 
  

