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2019年11月22日
こんにちリン！
トラりんだリン！
11月に兵庫県南あわじ市の国立淡路青少年交流の家で開催された、「こども☆ひかりプロジェクト」による「ミュージアムキッズ！全国フェア2019」にお邪魔したよ♪
「こども☆ひかりプロジェクト」は、全国のミュージアムによる、子どもたちのためのプロジェクトで、ボクも毎年参加させてもらっているリン☆
今年も、全国からたくさんのミュージアムが集まって、いろいろなプログラムを行っていたよ！
京都国立博物館のブースでは、日本美術文様（琳派）のスタンプを使って自分だけの素敵なうちわをデザインすることができる、「スタンプでうちわをデザインしよう！」を体験することができたリン♪
たくさんのおともだちが楽しそうにうちわを作ってくれているのを見て、とってもうれしかったリン！
今年は時間の関係で、ほかのプログラムにあまりお邪魔することができなかったんだけど、いくつか紹介するね☆
きゅーはく見っけ☆
九州国立博物館・九州国立博物館学生ボランティア「つくってみよう！鬼瓦」☆
＼ねぇ...また、きゅーはくに呼んで...／
ほら貝、かっこいいリン！
南相馬市博物館「変身！サムライ・de・ノマオイ！～ほら貝もふけるよ～」☆
＼ぷぉ～♪／
色鮮やかで、かわいいお部屋だね♪
沖縄こどもの国・ワンダーミュージアム「君も発明家 腕時計型〇〇！ひらめき時計をつくろう」☆
兵庫県立考古博物館「石器を使ってみよう」☆
今年は、ちいさいおともだちにたくさん泣かれてしまったリン...
イケメン過ぎる顔のせいかなぁ...
ほかにも、みんなのステージを見たり☆
おともだちといっしょに遊んだり☆
舞って応援したり☆
ステージしたり☆
兵庫県マスコット「はばタン」と、おともだちになったり☆
みんながイベントを楽しんでくれると、ボクも「楽しい」って思う！！
南あわじ市にお邪魔するのははじめてだったけど、とっても素敵な思い出になったリン♪
みんなのおかげだよ！
＼ありがとリン♪／
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京博の特別展は11月24日（日）まで！！
特別展 流転100年 佐竹本三十六歌仙絵と王朝の美
■会期：2019年10月12日（土）～ 11月24日（日）
■会場：京都国立博物館 平成知新館
■開館時間：
火～木・日曜日： 9：30～18：00（入館は17：30まで）
金・土曜日： 9：30～20：00（入館は19：30まで）
■観覧料：
一 般 1,600円（1,400円）
大学生 1,200円（1,000円）
高校生 700円 （500円）
※（ ）内は20名以上の団体料金。
※中学生以下、障害者手帳等をご提示の方とその介護者1名は無料です（要証明）。
※大学生・高校生の方は学生証をご提示ください。
※キャンパスメンバーズ（含教職員）は、学生証または教職員証をご提示いただくと、各種当日料金より500円引きとなります。
2019年11月15日
こんにちリン！
トラりんだリン！
みんな、特別展「流転100年 佐竹本三十六歌仙絵と王朝の美」を楽しんでくれてありがとリン♪
遠方のおともだちも京博に来てくれて、とってもうれしいリン♪
みんなも待っていてくれたと思うけど、11月6日（水）から
後期展示がスタートしたよ！
前期もとっても素晴らしい作品を見ることができたけど（EP1、EP2も読んでもらえたらうれしいリン☆）後期ではどんな作品が展示されているのかな♪
井並研究員：トラりんも、後期の作品に期待してくれているようだね。
トラりん：井並研究員☆
ボクもわくわくして、ごはんはいつもの量しか食べられなかったリン♪
今日も、どうぞよろしくリン！
井並研究員：いつもの量は食べたんだ...
まぁ、とにかく、早速展示室に...
トラりん：ちょっと待って...
その傷はどうしたの？
井並研究員：これは昨日カミソリで眉の間の毛を剃ろうとしたら、切っちゃったんだよ。
トラりんも毛を剃る時は気をつけてね。
トラりん：ボク、毛のびないんだよね...
結構目立つから気になるリン！
井並研究員：さあ、トラりん！
今度こそ展示室に...
ふたり：
＼れっつごー☆／
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井並研究員：まずは、こちら。
「重要文化財 佐竹本三十六歌仙絵 小大君（こおおぎみ） 奈良・大和文華館蔵」（11月6日～24日展示）＜2F-4＞だよ。
トラりん：こちらの作品は、ポスターやチラシなどでたくさん見ていた作品だリン！
購入者を決めるくじ引きのときに、女性の絵はとっても人気があったんだよね？
井並研究員：そうだよ。
三十六歌仙のうち5人しかいない女性歌仙には、とくに高い値段がつけられたんだ。
その一人「小大君」は3番目に高価な3万円（当時）がつけられたんだよ。
いわゆる十二単（じゅうにひとえ）を着た小大君はやっぱり華やかだね。
細かく見ると、赤い衣の縁には金泥が引かれて、豪華な表現がなされている。
本物に近づいてみないとなかなか気づけないことが多いね！
トラりん：いまの価値でも、3万円あったらお腹いっぱいごはんが食べられるし、デザートまでつけられるリン♪
みんながほしがった絵を、いま、京博で見られるなんてとっても貴重だね！
しかも、細かい部分の表現にまで気がつかわれていて、さすがだリン☆
井並研究員：続いて、佐竹本が作られた鎌倉時代の絵巻を紹介するね。
「重要文化財 伊勢物語絵巻（いせものがたりえまき） 大阪・和泉市久保惣記念美術館蔵」（11/12～11/24展示）＜1F-4＞。
前回の「虎ブログ」で紹介した「西行物語絵巻」にかわって、ラスト2週間のみの展示だよ。
トラりん：見ているだけで、タイムスリップした気分になるリン♪
「伊勢物語」って聞いたことがあるけど、どんなお話なの？
井並研究員：平安時代に成立した、恋愛を中心とした人間模様をつづった短篇物語集だよ。
主人公の「男」は、三十六歌仙の一人、在原業平がモデルとされ、すぐれた歌がたくさん出てくるんだ。
貴族のみならず、日本文学の古典として広く、かつ永く愛されているよ。
この作品は『伊勢物語』を絵画化した著色の絵巻としては現存最古の作品。
見てほしいのは、その細かさ！
人物だけでなく、虫や草花の丹念な描写は驚異的だよ。
絵具を厚く塗って、色鮮やかな世界が表わされているね。
トラりん：恋愛が中心の物語！！
1歳のボクにはまだよくわからないけど、描かれている人々の表情や景色はとっても素晴らしいリン♪
ねーねー、恋って何歳になったらするものなの？
その前にボク、ずっと1歳なんだけど、いつか大人になれるのかな？
井並研究員は、もう恋した？
ねーねーねーねー！
井並研究員：さて。
さいごは、鎌倉時代から抜け出して、江戸時代の歌仙絵を紹介するよ。
「三十六歌仙図屏風（さんじゅうろっかせんずびょうぶ） 鈴木其一（すずききいつ）筆」（通期展示）＜1F-6＞を見てみよう。
トラりん：わー☆
これまでは歌仙ひとりひとりの美しさを楽しんできたけど、たくさん集まっていて迫力があるリン！
登場人物のお着物がとっても色鮮やかで、おしゃれだね☆
井並研究員：そう、三十六歌仙全員が大集合！！
歌仙ジャーズ！
元ネタわかる？
トラりんが生まれた2015年に開催の琳派展でも展示されたけど、人物の形態がデフォルメされていて、トラりんの言うようにとてもオシャレで楽しい作品だね。
三十六歌仙は、佐竹本が生まれた後の時代もずっと日本美術の主要な画題だったんだ。
和歌の文化や、三十六歌仙への憧れというものが、日本文化の中で本当に大事な部分であったことを知ってもらいたいね。
トラりん：もちろん、歌仙ジャーズわかるリン！
ヒーローが集結したハリウッド映画「アベンジャーズ」ならぬ、歌仙ジャーズ☆
ニコニコ生放送の「ニコ美」でも、そう言われていたリン！
ボクも出番が終わってから、さいごまで見ていたよ♪
井並研究員の頑張る姿は、とっても誇らしかったリン☆
佐竹本のことは展示を見るまで知らなかったんだけど...
担当研究員で京博のホープ☆井並研究員の想いとともに、これからも和歌や三十六歌仙を大切にしていきたいリン！
井並研究員：いや～、前期もよかったけど、
やっぱり後期も素晴らしいね。
とくに佐竹本「小大君」は今回の展覧会のメインビジュアルだから、絶対に見てほしいな。
改めてお伝えするけど、ここまで佐竹本が集まるドラマチックな機会はきっともう何十年もないだろうから、
本当に見逃さないように、お願いします！！
トラりん：いまだからこそ見ることができる作品たち...
なんという貴重な機会だリンっ！！
とっても頑張っている京博のホープ☆井並研究員が主担当の特別展！
後期展示がはじまって作品も入れ替わっているから、何度来ても楽しんでもらうことができるよ♪
特別展「流転100年 佐竹本三十六歌仙絵と王朝の美」は、11月24日（日）まで！（今日から最終日まで休館日なし）
11月18日（月）は開館することになったから、最終日まで楽しんでもらうことができるリン♪
ふたり：
＼最後まで楽しんでね☆／
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おまけ☆
降矢研究員が、こんなお話してくれたよ♪
佐竹本三十六歌仙絵を見るときに、絵の部分だけではなく、その表装にも注目してほしいリン☆
表装は、所有者が作品を手にしてから絵に合うように大切に施したもの。
所有者の作品への想いを感じることができるリン♪
作品にあわせて、特別展「流転100年 佐竹本三十六歌仙絵と王朝の美」の図録も、表装がされているよ！！
佐竹本のページは、作品に合わせて光沢のある紙を使っていたり、観音開きになっていたり...
見やすいだけではなく、図録にも研究員の想いと作品へのこだわりがつまっているから、注目して見てみるのも興味深いリン♪
降矢研究員が、「この図録は一家に一冊ないと！」とすすめるすごい図録だリン！
一家に一冊！！
一家に一冊！！
＼よろしくどーぞ☆／
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＿人人人人人人人人人＿
＞ 大好評シリーズ ＜
￣Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y￣
展示のほかにも楽しみたくさん！
⑦関連ワークショップ開催中♪
顔を描こう！～和歌で感じる歌仙のこころ～
⑧11月16日（土）「記念講演会」開催♪
降矢研究員による記念講演会、「佐竹本三十六歌仙絵への想い」を開催するリン！
無料で参加してもらえるから（特別展の観覧券が必要だリン☆）、お見逃しなくっ！
詳しくは、コチラ☆
⑨海外のお客様のための鑑賞ガイド
日本文化になじみのない、海外のお客様のために「和歌とかなの鑑賞ガイド」を用意しているリン。
英語版、中国語版、韓国語版があるから、留学生のお友達にすすめてみてね。
↓↓PDF版をダウンロードもできるよ！↓↓
特別展 流転100年 佐竹本三十六歌仙絵と王朝の美
■会期：2019年10月12日（土）～ 11月24日（日）
※会期中、一部の作品は展示替を行います。
主な展示替
前期：2019年10月12日（土）～ 11月4日（月・休）
後期：2019年11月6日（水）～ 11月24日（日）
■会場：京都国立博物館 平成知新館
■休館日：月曜日
※11月18日（月）は特別に開館いたします。
※10月14日（月・祝）と11月4日（月・休）は開館し、翌火曜日（10月15日、11月5日）休館
■開館時間：
火～木・日曜日： 9：30～18：00（入館は17：30まで）
金・土曜日： 9：30～20：00（入館は19：30まで）
■観覧料：
一 般 1,600円（1,400円）
大学生 1,200円（1,000円）
高校生 700円 （500円）
※（ ）内は20名以上の団体料金。
※中学生以下は無料です。
※障害者手帳等(*)をご提示の方とその介護者1名は、観覧料が無料になります。
(*) 身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳、戦傷病者手帳、被爆者健康手帳
※大学生・高校生の方は学生証をご提示ください。
※キャンパスメンバーズ（含教職員）は、学生証または教職員証をご提示いただくと、各種当日料金より500円引きとなります。
■記念講演会
○11月16日（土）
「佐竹本三十六歌仙絵への想い」
講師：降矢哲男（京都国立博物館 研究員）
【時間】13:30～15:00
【会場】平成知新館 講堂
【定員】200名
【料金】聴講無料（ただし特別展の当日の観覧券が必要）
【参加方法】当日11：00より、平成知新館1階グランドロビーにて整理券を配布し、定員になり次第、配布を終了します。
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2019年11月11日
こんにちリン！
トラりんだリン！
先日、 特別展「流転100年 佐竹本三十六歌仙絵と王朝の美」PRで、お西さん（西本願寺）の「日曜レクチャー〈日曜講演〉」にお邪魔したよ☆
台風19号の影響が心配された中、たくさんのおともだちが来てくれてとっても楽しかったリン！
みんな、ありがとリン♪
特別展「流転100年 佐竹本三十六歌仙絵と王朝の美」では、本願寺からお借りした「国宝 三十六人家集（さんじゅうろくにんかしゅう）」も展示しているよ☆
三十六歌仙の和歌が人物ごとにまとめられている冊子で、平安時代の王朝美術の最高傑作だリン！！
もちろん、ボクも展示室で見たけど、とっても美しくて素敵な作品だリン♪
躬恒集（みつねしゅう）、素性集（そせいしゅう）、重之集（しげゆきしゅう）、興風集（おきかぜしゅう）と楽しんでもらえる箇所を変えて展示しているよ！
1週ごとに変わるから、何度来ても楽しんでもらえるリン！（カリスマPR大使）
展示スケジュールもまとめているから、ぜひチェックしてほしいリン☆
たくさんのおともだちに会う機会をもらえて、とっても楽しかったよ♪
PR大使として、特別展をしっかりPRしている姿をお写真とともに紹介するリン！
はいっ☆
はいっ☆
サボっているみたいに見っえっるっ！
もっといい写真があったはずだリン！！（ぷんすか=3）
「日曜レクチャー〈日曜講演〉」のあとは、西本願寺を案内してもらったよ☆
帰り際「離れたくないリン！」と、だだをこねてしまうほど美しい場所がたくさんあって、うっとりしてしまったリン♪
今回は特別な許可をいただいて撮影させてもらったから、西本願寺の素晴らしい景色をみんなにもおすそわけするね☆
＼国宝「渡り廊下」／
＼重要文化財「南能舞台」／
こんな素敵な舞台で、公演をみたいなぁ...
え？あるの？
11月23日（土）「舞楽公演」が行われるらしいリン♪
＜秋の法要＞全国門徒総追悼法要における舞楽公演開催のお知らせ
＼虎渓の庭／
美しいリン♪
「虎」の文字が入っていて、お名前も素敵だリン☆
特に浮かれていることがわかるお写真↓
＼虎の間／
＼虎／
＼虎／
（豹は虎の女子と考えられていたリン☆）
＼虎／
＼ちゃっかり／
すごいリン！すごいリン！！
素晴らしいリンっ！！！
「虎」うれしいリーン♪
たくさんの仲間に会えて、とっても幸せ☆｡･
もう、ボクここの虎になっちゃおうかなぁー
え？
ごはんは、虎のみんなと分け合って食べるの？
じゃあ、ボクは京博に帰るね♪
西本願寺のみんな、優しくしてくれてありがとリン♪
ぜひ、またたくさんの美しい場所と虎に会いに、お邪魔させてもらえたらうれしいリン♪
2019年11月 1日
こんにちリン！
トラりんだリン！
みんなー☆
特別展「流転100年 佐竹本三十六歌仙絵と王朝の美」楽しんでくれているかな？
今日も展覧会担当の井並研究員といっしょに展示室を見に行くよ♪
井並研究員：こんにちは。
どうぞよろしくね。
トラりん：こちらこそよろしくリン♪
展示室に行く前に...
今回の特別展の裏話的なものはないの？
そういうの聞きたいリン☆
井並研究員：なんだろう......
4年前の昼食の雑談でもうすぐ100年ってことに気づいて準備を始めたこととか？
作品撮影のための遠距離ドライブでは各地のサービスエリアに寄りまくったこととか？
トラりん：雑談から生まれた企画なの？！
びっくリン！！
ごはんを食べながら企画を練る...
京博のホープは違うリン！！
でも...サービスエリアにたくさん行ったわりには、ボクにお土産がなかったリン！（ぷんすか=3）
井並研究員：
＼展示室に出発―！／
トラりん：
＼ごまかしたーっ！／
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井並研究員：はじめに、「重要文化財 佐竹本三十六歌仙絵 紀友則（きのとものり） 京都・野村美術館所蔵」（通期展示）＜2F-4＞から見てみよう。
トラりん：こちらの作品は、京博の「博物館だより」の表紙で見たリン♪
井並研究員：歌には、友とはぐれた千鳥の寂しげな鳴き声が詠われているよ。
絵の「紀友則」は、それを聞いて振り向き耳を澄ませるかのような表情や仕草で描かれているね。
この「紀友則」は、絵巻分断後、最初の所有者である野村徳庵が入手してから100年間、どこにも流出せず野村家で大事に伝えられたという、佐竹本の中でも数少ない歴史を辿った作品なんだよ。
トラりん：千鳥の寂し気な鳴き声が聞こえてきそうだリン...
この作品は流転せず、長い間、所有者の元で大切にされてきたんだね。
井並研究員：そしてこちらは同じく野村家に伝えられた、「紅葉呉器茶碗（もみじごきちゃわん） 京都・野村美術館所蔵」（通期展示）＜2F-4＞だよ。
トラりん：いまの季節にぴったりで可愛い名前のお茶碗だリン♪
井並研究員：朝鮮時代に作られた茶碗で、紅葉のように赤味を帯びた色からこう呼ばれるんだよ。
じつは、野村徳庵が「紀友則」を掛けて開いた茶会の記録が残っているんだけど、そこで取り合わせたという茶碗と同じタイプの作品なんだ。
トラりん：一緒に展示されているから、お茶会の雰囲気が味わえて粋な計らいだリン☆
井並研究員：つぎは、佐竹本以外の歌仙絵を見てみよう。
「重要文化財 上畳本（あげだたみぼん）三十六歌仙絵 藤原兼輔（ふじわらのかねすけ） 京都・泉屋博古館所蔵」（通期展示）＜1F-2＞。
トラりん：上畳本...？？
佐竹本は佐竹家に伝わったから佐竹本...
ということは、上畳本は上畳家のものかな？
井並研究員：トラりん、よく覚えていたね。
でも、違うんだ。
よく観察してみて。
トラりん：んんん？！
井並研究員：そう。
歌仙が、上畳に坐っているね。
だから「上畳本」と呼ばれるんだよ。
品格があって少し渋めで、「佐竹本」とは異なる味わいがあるね。
今回の特別展では、佐竹本以外にもさまざまな魅力をもつ歌仙絵を紹介しているから、お気に入りの作品を見つけてほしいな。
トラりん：上畳本も美しいリン♪
どの歌仙絵も魅力的で、お気に入りがたくさんあるリン♪
井並研究員：最後は、佐竹本が作られた鎌倉時代の絵巻を紹介するよ。
「重要文化財 西行物語絵巻（さいぎょうものがたりえまき） 文化庁所蔵」（10/12～11/10展示）＜1F-4＞だよ。
トラりん：どんなお話が描かれているのかな？
井並研究員：西行は、23歳の若さで出家して、各地を放浪しながら優れた歌を詠んだ人物。
存命中だけでなく、後世の人々にも尊敬されて、その人生を伝える物語もつくられた。
この絵巻には、西行が旅をして歌を詠んだ奈良や和歌山の風景が雄大に描かれているよ。
トラりん：そうなんだ...
展示室では、ボクらも旅人...
いっしょに旅をしている気分になるね☆
井並研究員：歌仙絵に代表されるような、和歌に関連する鎌倉時代の絵画には、この展覧会に並ぶような名品がたくさんあるんだ。
そのひとつひとつをじっくり楽しんでほしいな。
そして、佐竹本「小野小町」は前期のみ（～11/4）だからお見逃しなく！
さらに、佐竹本が一番多く展示されるのは11/6～10の間で、28件が並ぶよ！
次回は、後期展示の作品を紹介するね。
ふたり：
＼エピソードⅢへつづく☆／
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続・展示のほかにも楽しみたくさん！
④記念講演会＆特別講演☆
11月2日（土）は、井並研究員による記念講演会を開催するリン！
展覧会を走り抜ける京博のホープ☆井並研究員の想いをぜひ！ききにきてね♪
11月4日（月・休）には、彬子女王殿下による特別講演！！
詳しくは、コチラ☆
⑤フォトスポットで写真を撮ろう☆
平成知新館グランドロビーに、フォトスポットが登場！
Twitterで決定した「令和36歌仙発表コーナー」もお見逃しなく♪
⑥毎週金・土曜日は夜間開館☆
毎週金・土曜日は9:30～20:00（入館は19:30まで）まで開館しているから、京都観光やおしごとの後でも展示を楽しめちゃう♪
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特別展 流転100年 佐竹本三十六歌仙絵と王朝の美
■会期：2019年10月12日（土）～ 11月24日（日）
※会期中、一部の作品は展示替を行います。
主な展示替
前期：2019年10月12日（土）～ 11月4日（月・休）
後期：2019年11月6日（水）～ 11月24日（日）
■会場：京都国立博物館 平成知新館
■休館日：月曜日
※11月18日（月）は特別に開館いたします。
※10月14日（月・祝）と11月4日（月・休）は開館し、翌火曜日（10月15日、11月5日）休館
■開館時間：
火～木・日曜日： 9：30～18：00（入館は17：30まで）
金・土曜日： 9：30～20：00（入館は19：30まで）
■観覧料：
一 般 1,600円（1,400円）
大学生 1,200円（1,000円）
高校生 700円 （500円）
※（ ）内は20名以上の団体料金。
※中学生以下は無料です。
※障害者手帳等(*)をご提示の方とその介護者1名は、観覧料が無料になります。
(*) 身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳、戦傷病者手帳、被爆者健康手帳
※大学生・高校生の方は学生証をご提示ください。
※キャンパスメンバーズ（含教職員）は、学生証または教職員証をご提示いただくと、各種当日料金より500円引きとなります。
■特別講演
○11月4日（月・休）
「巡る美 変わる美 －流転する日本文化－」
講師：彬子女王殿下
【時間】14：00～15:00
【会場】平成知新館 講堂
【定員】180名
【料金】聴講無料（ただし特別展の当日の観覧券が必要）
【参加方法】当日11：00より、平成知新館1階グランドロビーにて整理券を配布し、定員になり次第、配布を終了します。
■記念講演会
○11月2日（土）
「歌仙絵の最高峰 －佐竹本三十六歌仙絵の表現と情緒－」
講師：井並 林太郎（京都国立博物館 研究員）
○11月16日（土）
「佐竹本三十六歌仙絵への想い」
講師：降矢哲男（京都国立博物館 研究員）
【時間】13:30～15:00
【会場】平成知新館 講堂
【定員】200名
【料金】聴講無料（ただし特別展の当日の観覧券が必要）
【参加方法】当日11：00より、平成知新館1階グランドロビーにて整理券を配布し、定員になり次第、配布を終了します。
■関連イベント
十二単のファッションショー！「十二単お服上げの再現―現代につながる王朝の美」
【日時】2019年11月9日（土）①11：00～ ②12：30～ ③14：00～ ④15：30～（各回30分×4回公演）
参加方法など詳しくは、十二単お服上げの再現―現代につながる王朝の美
■ワークショップ
顔を描こう！～和歌で感じる歌仙のこころ～
平成知新館2Fレファレンスコーナーで、関連ワークショップを行うよ♪
■キャンパスメンバーズ向け講演会
〇2019年11月1日（金）17：00～18：00（16：30開場）
日程や参加方法など、詳しくは、キャンパスメンバーズ向け講演会
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関連番組情報♪
（1）今夜、ニコ生配信☆
ニコニコ生放送「特別展 流転100年 佐竹本三十六歌仙絵と王朝の美」を巡ろう
11月1日（金）20：30～、ニコ生にて特別展「流転100年 佐竹本三十六歌仙絵と王朝の美」の見どころを紹介するリン！
橋本麻里りんと井並研究員のほかにも、あの研究員や、あの研究員もかけつけるかも...
もちろんボクも出演するから、たくさんのおともだちに見てほしいリン♪
視聴・予約の方法はコチラ★
（2）TV放映☆
■響きあう美 佐竹本三十六歌仙絵
総合 11月3日（日）7:45～（関西地域）
総合 11月9日（土）15:05～（全国）
■日曜美術館
Eテレ 11月10日（日）9:00～
■新・美の巨人たち
テレビ大阪（東京） 11月2日（土）22:00～
「100年ぶりの奇跡の再会！『佐竹本三十六歌仙絵』×近藤サト」
京都国立博物館ホームページ 
