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2019年7月アーカイブ

2019年7月26日

祇園祭後祭「エコ屋台村2019」にお邪魔したリン♪

祇園祭後祭「エコ屋台村2019」にお邪魔したリン♪

こんにちリン!
トラりんだリン!

torarin

夏キターーー!!!

京都の夏の風物詩、と言えばあれだよね☆

京都芸術センターで行われる「祇園祭後祭 エコ屋台村」!!

「エコ屋台村」は、お祭やイベントから出るごみをもっと減らせることを、みんなに楽しみながら知ってもらうために京都市が企画しているリン☆

ボクの参加は、今年で3年目!
今年もみんなといっしょに京都を盛り上げることができて、とってもうれしいリン♪

ただ、今年は2日間とも
雨。

ちゃんと雨。

2日目は、直前まで大雨警報が発令されていたリン...

残念ながら雨の影響で、ボクはステージのみの参加になってしまったよ。

もちろんおうちから気持ちを届けてくれたおともだちもだけど、雨が降るなか、会場に集まってくれたおともだち、本当にありがとリン♪

スタッフのみんなも、なんとか開催できるように会場の水を掃いたり、シートを敷いてくれたよ。
来てくれたおともだちに楽しんでもらえるように、すごくがんばってくれていたリン!
ありがとリン♪

torarin

雨の開会式☆

torarin
torarin

なぜか、みんなでお写真を撮ることが毎年叶わないリン...
今年は、ボクとおともだちのみんなの間に大雨による川が出現したよ!!

torarin

ちなみに、今年の「トラりんステージ」でもPRはひとまず置いておいて、ただみんなに楽しんでもらうことを1番に...

おや?

ボクが両手に持っているのは、8月14日(水)からはじまる、
ICOM京都大会開催記念 特別企画「京博寄託の名宝 ─美を守り、美を伝える─」のうちわに見えるなぁ...

torarin

みんながいっしょに持ってくれているのも、8月14日(水)からはじまる、
ICOM京都大会開催記念 特別企画「京博寄託の名宝 ─美を守り、美を伝える─」のうちわに見えるなぁ...

torarin

知らぬ間に、ちゃっかりPRしていたようだリン!
えー、こんなことってあるんだねー

不思議だリン☆

ちいさいおともだちも、おおきいおともだちも、いっしょにうちわを振ってくれたり、ジャンプをしてくれたり!!
盛り上がる素敵な曲で、みんなとひとつになれて楽しかったリン♪

本当は、去年紹介したように、おいしい屋台や楽しい屋台がたくさんあったんだけど、今年は行けなくて残念だリン...

来年は晴れますよーに☆

torarin

2019年7月22日

「京都市青少年科学センター」りんにお邪魔したリン♪

「京都市青少年科学センター」りんにお邪魔したリン♪

こんにちリン!
トラりんだリン!

torarin

いま、おともだちにびっくりされない登場を練習しているリン☆
なんでかって?

ほら...
第一印象大事だって聞くし!

今日は「京都市青少年科学センター」りん(京都市伏見区)にお邪魔していて、これから「はじめてのプラネタリウム」に参加させてもらうリン♪
歌ったり、かけ声をかけたりしながら星空を楽しむことができて、ちいさいおともだちのプラネタリウムデビューにもぴったりのプログラムなんだって!

1歳のボクも、今日がプラネタリウムデビューだからとってもわくわくしているリン♪



@「はじめてのプラネタリウム」

torarin

お星さまはボクも見たことがあるけど、ひとつひとつキラキラと輝いて美しいリン!
それらを結んでできる星座にはストーリーがあることを教えてもらって、とっても興味深かったよ♪
作品も星座も、それぞれに込められた意味を知ると、とってもロマンティックな気持ちになるね☆

なんと!星座は、季節ごとに見えるものが違うんだって!

京都府立植物園りんにお邪魔したときにも思ったけど、星座も作品も植物も...そのときだから見られる出会いには運命感じちゃうリン!
これからも大切にしていこう☆

torarin



プラネタリウムのほかにも、京都市青少年科学センターりんには、ボクにとって“はじめて”がたくさんあったリン!

こちらは、「おしゃべりするティラノサウルス」りん☆

おおきくてびっくりしたけど、お話ししたらとっても優しかったよ!
おともだちが増えたリン♪

\ごはんは、何を食べているの?/

torarin

こんなに大きな恐竜や動物の骨も展示されていたリン!

\ボーン!/

torarin

\ボーン!/

torarin

「化石コーナー」には、虫や貝などの化石が展示されていたリン!

何千万年もむかしの生き物と会えるなんて、すごいよね!!
京博の展示室にも、むかしのものがたくさんあるけど、生きているときが想像できるくらい美しいリン☆
きっと、発見されてから、文化財と同じように大切にしているひとたちがいたんだね☆

torarin

あれ...?
こんなところに、8月10日(土)に京博で行われる
「トラりんといっしょ☆発見!化石ツアー」のチラシがっ!!

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じつは、京博「平成知新館」の建物や門の材料として、ジュライエローというジュラ紀の地層から切り出された、古生物の化石を多くふくむ石材が使われているリン♪
アンモナイトやべレムナイト、貝の化石がたくさんあるよ☆
京都市青少年科学センターりんから来てくれる先生がお話を聞かせてくれるから、
夏休みをボクといっしょに、ボクのお家(京博)で過ごしてみない?(キラリ☆)

いやー、それにしても偶然だなぁー

こんなタイミングってあるんだねー

せっかくだから伝えておくけど、
申込は7月28日(日)までだリン!



科学を楽しむ展示もたくさんあったよ!

★コイルの近くで磁石を回して電気を作る「発電機」

ぐるぐるぐるぐるぐる...

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★空き缶やお鍋をスピーカーがわりにして音が聞ける「音の電線」

ここをこうしてこう...

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★「カラフル光ラボ」映えてるー☆

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★地球の位置変化と12星座との関係を観察することができる「地球の公転」

ふだん地球にいるから知らなかったー!

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★自分で竜巻を発生させる「できた!竜巻」

わたあめみたいだリン...(じゅるリン♪)

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★ 雲の映像を映し出す「くもダス」

\くもダス見るダス!/

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ここでは、自分の笑顔が何%か教えてくれるみたいなんだけど...

京博スタッフ・ベルツリー:SMILE:78%

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トラりん:SMILE:--%

いや、満面の笑みですけどっ!!

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★【砂漠の部屋】と【京都の部屋】に入って暑さを体験することができる「気候と環境体験ルーム」

ふー!
アイドルだから汗かかないけど、暑いねー

torarin

はじめてお邪魔した京都市青少年科学センターりんは、いろいろな体験を通して楽しみながら考えることができる、とっても素晴らしいところだったリン♪

なんか3歳くらいになれた気分☆
※トラりんは、今年の10月に「4回目の1歳」のお誕生日を迎えます。
(京博スタッフ談)

torarin



おまけ☆

プラネタリウムの入口横に、七夕の笹の木があったよ♪
今年は彦星りんと織姫りん、会えるといいなぁ...

ボクも京都市青少年科学センターりんからもらった短冊にお願いごとを書いたリン!

叶いますように☆

torarin



↓念のため言っておくけど、申込は7月28日(日)までだリン!!

「トラりんといっしょ☆発見!化石ツアー」

日  時:2019 年8月10日(土)
第1回 11:00 ~ 第2回 13:00 ~ 第3回 15:00 ~
(各回約30 分)
会  場:京都国立博物館 平成知新館ほか屋外など
講  師:京都市青少年科学センター 地学領域専門主事 栗林眞理子氏
対象年齢:小学生以上
定  員:各回20名
料  金:無料(ただし当日の観覧券が必要。高校生以下は無料)
参加方法:こちらから
応募期間:2019年7月1日(月)~7月28日(日)

torarin

2019年7月19日

考古展示室「鳥取・兵庫の原始古代」を見に行くリン♪

考古展示室「鳥取・兵庫の原始古代」を見に行くリン♪

こんにちリン!
トラりんだリン!

torarin

みんなー☆
7月2日(火)から開催中の
特集展示「新収品展」
特集展示「赤ってじつはどんな色?」
楽しんでくれているー??

ふむふむ。
満足度120%のようだリン☆
(ポジティブ)

もちろん特集展示はおすすめだけど、名品ギャラリー(常設展示)には、ほかにも素晴らしい作品をたくさん展示しているリン!
観覧料520円(名品ギャラリー・一般)で、特集展示を含めすべての展示室を見てもらうことができるから、よりみんなに文化財を楽しんでもらえたらうれしいリン♪

古谷研究員:トラりん、待った?
今日は、考古展示室を一緒に見ようと思って、トラりんに来てもらったんだ。

torarin

トラりん:古谷研究員、待ってないよー!
呼んでくれてうれしいリン♪
考古展示を見ながら、むかしのひとの生活を想像するのは、とっても興味深いリン!
でも、このタイミングなのは、なにか理由があるの?

古谷研究員:実は、日本で文化財を守る仕組みがまだない時代(明治~昭和初期)から、国立博物館は各地の考古資料(遺物)を収蔵して、大切に保管して展示してきたんだよ。
戦後に文化財保護法(1950年成立)ができた後、地方自治体に文化財を守るスタッフがおかれるようになると収蔵される資料はほとんどなくなってしまったけれど、代わって各地方の博物館には新しい資料が沢山収蔵されるようになったんだ。
考古資料相互活用促進事業は、このような国立博物館の古い考古資料と地方博物館の新しい考古資料を相互に交換・展示して、多くのみなさんに見て頂く機会を作るプロジェクトなんだよ。
また、今回は鳥取県立博物館と兵庫県の県立考古博物館・たつの市龍野歴史文化資料館に京都国立博物館の考古資料がそれぞれ「里帰り」するので、地元の人たちに何度も見ていただく絶好の機会でもあるんだね。

トラりん:今回の作品(考古資料)は、はるばる鳥取県や兵庫県から初めて京都国立博物館にやって来たんだね☆
どんな作品(考古資料)が来ているのか、わくわくするリン♪

2人:よぉ~し、
\考古展示室にれっつごー☆/

torarin




トラりん:ボクはそれぞれの展示室に独特の空気があると思うんだけど、考古展示室の空気好きだリン☆
考古資料相互活用促進事業でお借りしている作品というのは、どれかなぁ?

古谷研究員:トラりん、こっち、こっち。
「弥生土器 瓢(ひさご)形壺 兵庫県佐用町上三河遺跡出土(兵庫県立考古博物館所蔵)」を見てごらん。

torarin

トラりん:弥生土器!!
いま、ボクたちがこんなに美しい状態で2000年以上もむかしのものを見ることができるのは、本当にすごいことだよね!

古谷研究員:この壺は、岡山県(美作地域)に近い千種(ちぐさ)川上流の山間部の遺跡から出土していて、たくさんある弥生土器の中でもとっても珍しい形をした土器なんだ。
すぼまった口縁部のない、丸底の土器だね。
細長い頸部の外側には、波状の文様があるよ。

torarin

トラりん:見えた―っ♪

古谷研究員:これは櫛描きの波線文様と言って、それまで一本ずつ引いていた横線をいっぺんに引く新しい技法で、やはり変わった形のお隣に展示してある直口壺と同じ文様だね。
弥生時代中期になると、近畿から瀬戸内・中国四国地方の壺によくみられる文様だけれども、回転する台に土器を載せて片手で廻しながらもう一方の手で引いて描くので、前期よりも“進化”した技(技法)とも云えるね。
右利きと左利きの比率が地方によって違うことも判っているんだ。
何に使ったのかはあまりよくわかっていないけれど、さっき見た瀬戸内から山陰地方に分布する直口壺と一緒に、ほとんど壊れずに出土しているので、お墓で先祖を祀(まつ)る儀式に使われたと考えられているんだよ。

トラりん:作った人の手の動きまでわかるなんて、すごいリン!!

古谷研究員:こちらの作品も見てみようね。
「重要美術品 家形土器(いえがたどき) 鳥取県湯梨浜町藤津出土(鳥取県立博物館所蔵)」

torarin

トラりん:とってもかわいい土器だけど、ずいぶんと複雑な屋根の形もはっきりしているリン!
きっと大事に使われた土器なんだね♪                                                                                                    

古谷研究員:戦前に出土して、完全な形で出土したから重要美術品に指定(1935年)された有名な土器なんだよ。
入母屋(いりもや)造の建物をよく表した弥生時代後期の土器だけど、屋根のてっぺんに口縁部があるので、壺の仲間だってことがよくわかるね。

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トラりん:本当だーっ!

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古谷研究員:全体には真っ赤な朱が塗られ、軒先の部分などに山陰地方の弥生式土器と同じ貝殻文が付けられていることも特徴だよ。
床の部分は壊れて丸い穴が開いているので、細長い筒状の台に載せられていたと考えられているんだ。
祖先を祀る共通の葬送儀礼で使った土器だったと考えられているんだよ。
同じような家形の土器は、神奈川県から熊本県に拡がっていることが判っていて、だんだん日本列島各地で人々の交流が盛んになった様子が目に浮かぶようだね。

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台付家形土器(岡山県女男岩遺跡出土):倉敷市HPより

トラりん:山陰地方の文様をもっているけど、日本列島の広い地方とつながっていたことも判るなんて、とってもすごいリン!

古谷研究員:まだまだたくさんあるけれど...、最後にこちらも是非見てもらいたいんだ。
「馬形埴輪(うまがたはにわ) 兵庫県たつの市長尾タイ山一号墳出土(たつの市龍野歴史文化資料館所蔵)」

torarin

トラりん:かわいいお馬りんだリン♪

古谷研究員:この馬形埴輪は人が乗る鞍やハンドルにあたる轡(くつわ)、杏葉と呼ばれる胸やお尻を飾る飾りなど、たくさんの飾り馬具を着けた古墳時代の最新の豪華な乗り物として表現されているんだよ。
埴輪は最初は土器形だけれど、やがて建物や道具形や動物・人物形が現れて、葬送の儀式に関わるさまざまな場面を表すようになったと考えられているよ。
とくに馬形埴輪はしばしば馬の手綱を曳く馬飼人(うまかいびと)形の人物埴輪が一緒に出土するので、葬られた有力な人の地位を表していたと考えられているんだ。
今でいえば、ポルシェかフェラーリって感じかな。

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トラりん:まるで、運転手付きの高級車だリン!

古谷研究員:今回のテーマ「鳥取・兵庫の原始古代」は、お借りすることができた両地方の新しい考古資料で、弥生時代から平安時代までの独自な原始・古代文化に注目して紹介しているんだよ。
そこには山陰・山陽両地方や北陸地方・朝鮮半島にまでおよぶ人々の交流が見えてくるので、トラりんに紹介できなかった作品も必見だね。
それから、最初に言ったけど、このプロジェクトは国立博物館が収蔵する(古いけど)有名な考古資料が出土した地方で長い期間展示されることも目的としているから、京都国立博物館の考古資料がそれぞれの地元に里帰りしてお披露目される姿も、是非見てほしいよね、トラりん!

トラりん:そうだね♪
ボクも見に行きたいリン♪
それに、いまの期間、金・土曜日の夜間開館は9時まで(入館は8時半まで☆)だから、京都観光のあとや、お仕事が終わってからもゆっくりと展示を楽しんでもらうことができるリン☆

torarin




\土曜講座☆/

7月20日(土)に、古谷研究員が講師を務める土曜講座「鳥取・兵庫の原始・古代文化―山陰と山陽の交流点―」を開催するリン♪
無料で参加することができるから(観覧券は必要だリン)、お見逃しなく☆

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鳥取・兵庫の原始古代
■会期:2019(令和元)年7月2日(火) ~ 8月12日(月・休)、
    8月14日(水)~9月16日(月・祝)
※2019年8月14日(水)~9月16日(月・祝)は、特別企画「寄託の名宝」開催のため、虎ブログで紹介した展示ケースと異なる場所に展示されます。
■会場:京都国立博物館 平成知新館3F-2
■交通:JR、近鉄、京阪電車、阪急電車、市バス
■休館日:月曜日
※8月6日(火)は展示替えのため閉室します(考古展示室のみ)。
※2019年7月15日(月・祝)、8月12日(月・休)は開館し、それぞれの翌日を休館
※2019年9月2日(月)、 9月16日(月・祝)は開館

■開館時間:
火~木・日曜日:9:30~18:00(入館は17:30まで)
金・土曜日:9:30~21:00(入館は20:30まで)

■観覧料:
一般  520円(410円)
大学生 260円(210円)

※( )内は20名以上の団体料金。
※大学生の方は学生証をご提示ください。
※高校生以下および満18歳未満、満70歳以上の方は無料です(年齢のわかるものをご提示ください)。
※障害者手帳等(*)をご提示の方とその介護者1名は、観覧料が無料になります。
 (*) 身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳、戦傷病者手帳、被爆者健康手帳
※キャンパスメンバーズ(含教職員)は、学生証または教職員証をご提示いただくと無料になります。

■関連土曜講座
〇2019年7月20日(土)13:30~15:00
「鳥取・兵庫の原始・古代文化―山陰と山陽の交流点―」
古谷 毅(京都国立博物館 主任研究員)
詳細はこちら

2019年7月12日

特集展示「赤ってじつはどんな色?」を見に行くリン♪

特集展示「赤ってじつはどんな色?」を見に行くリン♪

こんにちリン!
トラりんだリン!

torarin

前回の「虎ブログ」で宮川研究員といっしょに、8月4日(日)まで開催の特集展示「新収品展」を見に行ったけど、みんなもう読んでくれたー?

なんと!
いま京博では「新収品展」のほかにも特集展示を開催しているリン!!

その名も、特集展示「赤ってじつはどんな色?」!!!

2つの特集展示が行われているだなんて、
ゴージャス☆

「赤」は大好きな色だから、持っているお洋服も「赤」が多いよ♪
今日は展示にあわせて、「赤」の陣羽織を着て、やる気満々だリン!

さー!
それでは、このコーナーがやってまいりました!

いっしょに展示を見に行ってくれるのはー?
ドゥルルルルル...(ドラム音)

ジャンッ☆
\安部研究員!/


torarin

安部研究員:トラりん、どうぞよろしくね。

トラりん:よろしくリン♪
ボクも「赤ってじつはどんな色?」って、ずっと考えているんだ!
だから「京都府立植物園」りんにお邪魔して、美しい赤、かわいい赤、おいしい赤...いろいろな「赤」を見つけたんだけど、その中には染色に使われるベニバナもあったよ♪
(そのときの「虎ブログ」はこちら☆

torarin

安部研究員:展示がはじまる前に「赤」について、たくさん考えてくれてありがとう。
特集展示「赤ってじつはどんな色?」の期間中は、平成知新館2F「ミュージアム・カート」に赤色の染料を用意していて、トラりんが見たベニバナの花びらを固めた「紅花餅」も見られるよ。

トラりん:お餅?!
見てみたいリン!
それで、どうして「赤ってじつはどんな色?」という展覧会名にしたの?

安部研究員:赤色を見た時、さまざまなイメージが浮かぶよね。
たとえば、炎を想像させる情熱的な色、とか、危険を感じる色、とか。
じゃあ、むかしの人は赤色に対して、どんなことを感じていたんだろう。
そして、自然界からみつかる赤いものを使って、どんな風に絵や工芸品を飾っていたんだろう。
展示室の作品を見ながら、そんな想いを感じてもらおうと思って、このタイトルにしたよ。

トラりん:確かに「赤」って、いまもいろいろなところに使われていて、それぞれに違った意味があるもんね!
むかしのひとの生活や想いを想像しながら、「赤」について考える展示ってとっても面白そうだリン♪
展示を見る前にタイトルに込められた意味を聞かせてもらえてよかったリン!
ボクも想像しながら作品を見てみよう☆

2人:\しゅっぱーつ!/

torarin




トラりん:わー☆
「赤」に関係した作品が、たくさんあるリン♪
あれ?
あそこにいるのは...東京国立博物館のトーハクくん?!

torarin

安部研究員:これは「埴輪(はにわ) 帽子をかぶった男子(京都国立博物館所蔵)」だよ。
残念だけど、おともだちのトーハクくんとは別の埴輪だね。

torarin

トラりん:別埴輪かぁ...
そういえば、こちらの埴輪は赤いお化粧をしているもんね!

安部研究員:トラりん、よく気づいたね!
トラりんの言う通り、この埴輪の頬やおでこのところには、赤い線がついているよ。
こうやって顔を赤く塗ったヒト形の埴輪は、他にもたくさん見つかっているんだけれど、なぜそんなことをしたんだと思う?

トラりん:バンドでもはじめたのかなぁ?

安部研究員:埴輪は、むかしのひとのお墓である古墳から出土することは知っているかな? 埴輪の役割は、はっきりしたことはわかっていないんだけど、古墳の外から入ってくる悪霊を追い払うこととか、死者に仕えることとか、色々なことが考えられているよ。 埴輪につけられた赤色には、その力を強くするという意味があったんじゃないかな。きっと、人間には叶えられそうにない願いを赤色に込めていたんだね。

torarin

トラりん:この「赤」には、人々のいのりが込められているんだね!
あれっ?!
あそこに展示されている着物...かっこいいリン!!

安部研究員:こちらは、「赤地唐獅子牡丹文様陣羽織(あかじからじしぼたんもんようじんばおり)(京都国立博物館所蔵)」だよ。

torarin

トラりん:陣羽織!ボクも、陣羽織!おそろい!!(興奮)
とってもかっこいいリン!!

torarin

安部研究員:陣羽織は、武士が鎧(よろい)の上に羽織った上着のこと。
戦いに向かう時に、赤色のものを身につけることで、モチベーションを上げたり、自分の存在をアピールしていたみたい。
この陣羽織は、幕末に活躍した島津斉彬(しまづなりあきら)というお殿さまが着ていたと伝えられていて、高度な技術を使って織られた、贅沢な羽織物だよ。
戦いのない時代でも、赤い陣羽織は武士の憧れだったんだね。

torarin

トラりん:わかるリン!
すいぼくがタイプの体に「赤」の組み合わせは1番のお気に入りだけど、いま着ている陣羽織は気合いや、やる気の表れだよ!
「赤」が美しくて、どの作品のお話を聞かせてもらうか迷ってしまうリン♪

安部研究員:それじゃあ、こちらはどう?
「五彩麒麟花鳥文盤(ごさいきりんかちょうもんばん)(京都国立博物館所蔵)」だよ。

torarin

トラりん:お、お、お、大きなお皿っ...!

安部研究員: 麒麟(きりん)という想像上の動物が中央に、その周りには蓮華や菊、尾長鳥などがぎっしりと描かれているよ。
色彩にも注目してみよう。
赤を基調に、青や緑で彩られていて、とってもにぎやかな印象だね。
さて、これは中国でつくられたんだけど、このようなデザインのお皿は「赤絵(あかえ)」と呼ばれて、日本に持ち込まれると大人気になったんだ。
そのうち、ただ輸入するだけではなくて、それを真似て、赤絵風のもの(赤絵写)を作るようにもなったよ。
展示室には、京都の職人さんが赤絵を写した器もあるから、ぜひ見比べてみてほしいな。

torarin

トラりん:いつの時代も「赤」は人気で、たくさんのひとが「赤」に想いを込めたんだね!
とってもたくさんの「赤」を楽しむことができたリン☆

安部研究員:展示室では、今日紹介した作品のほかにもたくさんの赤を見つけることができるよ。
むかしの人々が赤色にこめた想いや色彩感覚を感じて、みなさんなりの「赤ってじつはこんな色!」を考えてもらえたら嬉しいな。
また、今回の展示に合わせて、クイズラリー形式のワークシートを用意したよ。
1階の特別展示室と2階のミュージアム・カートの2カ所で、赤にまつわるクイズに挑戦してもらう内容なんだ。
全問正解の人は、オリジナルのエンボススタンプを押してもらえるよ!

トラりん:ボクも、特別なスタンプほしいリン!

torarin

安部研究員:それに、2階のミュージアム・カートでは、トラりんが紹介してくれたベニバナの他にも、赤色の材料をいくつか用意しているから、クイズと合わせて楽しんでほしいな。

\お知らせ☆/
7月13日(土)に土曜講座、8月4日(日)に子ども向けのギャラリートークを開催するリン♪
どちらも安部研究員が講師だよ☆
無料で参加することができるから(観覧券が必要だリン☆)お見逃しなく!

torarin

特集展示 赤ってじつはどんな色?
■会期: 2019(令和元)年7月2日(火) ~ 8月12日(月・休)
■会場:京都国立博物館 平成知新館1F-2
■交通:JR、近鉄、京阪電車、阪急電車、市バス
■休館日:月曜日
※2019年7月15日(月・祝)、8月12日(月・休)は開館し、それぞれの翌日を休館

■開館時間:
火~木・日曜日:9:30~18:00(入館は17:30まで)
金・土曜日:9:30~21:00(入館は20:30まで)

■観覧料:
一般  520円(410円)
大学生 260円(210円)

※( )内は20名以上の団体料金。
※大学生の方は学生証をご提示ください。
※高校生以下および満18歳未満、満70歳以上の方は無料です(年齢のわかるものをご提示ください)。
※障害者手帳等(*)をご提示の方とその介護者1名は、観覧料が無料になります。
 (*) 身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳、戦傷病者手帳、被爆者健康手帳
※キャンパスメンバーズ(含教職員)は、学生証または教職員証をご提示いただくと無料になります。

■関連イベント
〇2019年8月4日(日) ギャラリートーク
お子さま向けのギャラリートークです。研究員と一緒にお話ししながら鑑賞しましょう。
時  間:①10:30~11:00、②14:00~14:30
定  員:各回先着20名
推奨年齢:小学校高学年~中学生
講  師:安部 真里奈(京都国立博物館 研究員)
料  金:無料(ただし、当日の観覧券等が必要)
参加方法:当日受付(開始5分前までに、平成知新館1Fグランドロビーに集合)

■関連土曜講座
〇2019年7月13日(土)13:30~15:00
「赤ってじつはどんな色?」
安部 真里奈(京都国立博物館 研究員)
詳細はこちら

2019年7月 5日

特集展示「新収品展」を見に行くリン♪

特集展示「新収品展」を見に行くリン♪

こんにちリン!
トラりんだリン!

torarin

京博では、7月2日(火)から特集展示「新収品展」がはじまったよ☆

いっしょに展示を見に行ってくれるのはー?
ドゥルルルルル...(ドラム音)

ジャンッ☆
\宮川研究員!/


torarin

宮川研究員:トラりん、よろしくね。

トラりん:よろしくリン♪
去年開催されたときに井並研究員から教えてもらったけど、「新収品」は新しく収蔵した作品という意味なんだよね☆
去年のブログはこちら☆

宮川研究員:トラりん、よく勉強しているね。
今回の「新収品展」は、2017年~2018年度に京博が収集、寄贈を受けた美術品・文化財のなかから、約70件の名品を展示していて、絵画と工芸品が中心になっているよ。

トラりん:新たに、どんな作品が京博に来てくれたのかな!
みんなにも早く見てもらいたいリン♪

torarin




宮川研究員:まずは、「花鳥図(かちょうず) 如寄(じょき)筆(京都国立博物館所蔵)」から見てみよう。

torarin

トラりん:かわいい鳥りんと、美しいお花...
ずっと眺めていたいリン♪

宮川研究員:作者の如寄は室町時代の画家で、15世紀末頃に中国へ渡って当時の明(みん)の画風を学んだ人だよ。
花と小鳥を描いているけど、その小鳥の羽毛の繊細な表現をよく見てほしいな。

torarin

トラりん:ふわふわで、いまにも動き出しそうだね☆

宮川研究員:つづいては、こちら。
「鼠志野草文鉢(ねずみしのくさもんばち)(京都国立博物館所蔵)」だよ。

torarin

トラりん:名前に「鼠」が入っているということは...どこかに鼠りんがいるのかな?
待って!見つけてみせるリン!

宮川研究員:これは桃山時代の志野というやきもので、ベースが灰色=ネズミ色なので「鼠志野」と呼ばれるよ。
鉢の内側、見込みの部分に野草がおおらかに描かれているとことがみどころと言えるね。

torarin

トラりん:「鼠志野草文鉢」という名前が付いているのは、色が灰色だからだったんだね☆
すいぼくがタイプのボクも鼠色率が高いけど...
ボクは虎...でも鼠色...ボクは鼠...いや、虎だリン!!

宮川研究員:さて、さいごは、「流雲文方格神人霊獣画像鏡(りゅううんもんほうかくしんじんれいじゅうがぞうきょう)(京都国立博物館所蔵)」だよ。

torarin

トラりん:鏡?

宮川研究員:この鏡は中国古代、約1900年前の後漢時代の銅鏡で、反対側が顔を写す鏡、文様があるのが背中側になるんだよ。
ここに表されたのは中国の神様。
こちらが「西王母(せいおうぼ)」反対側が「東王公(とうおうこう)(父)」という女性と男性の神仙の像だね。
あとは白虎と騎馬人物像が浮き彫り風に表わされているよ。

torarin

トラりん:「西王母」は、去年「春の呈茶席」で桃の形のお茶菓子が振る舞われたときに教えてもらったリン!
食べると不老長寿になる桃を持っているとされる、中国の最も位の高い女神様の名前だよね☆

宮川研究員:さすが、食いしん坊のトラりん。
食べ物が絡むと、忘れないね。

トラりん:だって、とってもおいしかったよ♪
あ...思い出したらお腹が空いてきてしまったリン...

宮川研究員:「西王母」と言えば、「西王母献桃図(せいおうぼけんとうず) 狩野栄信筆(京都国立博物館所蔵)」も展示されているから、あわせて見てほしいな。

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トラりん:ぐー☆(はらのむし)

宮川研究員:トラりんのごはんタイムが来たようだから、今日はこのへんで。
館蔵品を新たに増やすということは、文化財を次の時代に伝えていくための、博物館の大切な役割のひとつなんだ。いろんなジャンルの作品を自由に見て楽しんでほしいな。

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特集展示 新収品展
■会期: 2019(令和元)年7月2日(火) ~ 8月4日(日)
■会場:京都国立博物館 平成知新館1F-3~6
■交通:JR、近鉄、京阪電車、阪急電車、市バス
■休館日:月曜日
※2019年7月15日(月・祝)は開館し、翌7月16日(火)を休館

■開館時間:
火~木・日曜日:9:30~18:00(入館は17:30まで)
金・土曜日:9:30~21:00(入館は20:30まで)

■観覧料:
一般  520円(410円)
大学生 260円(210円)

※( )内は20名以上の団体料金。
※大学生の方は学生証をご提示ください。
※高校生以下および満18歳未満、満70歳以上の方は無料です(年齢のわかるものをご提示ください)。
※障害者手帳等(*)をご提示の方とその介護者1名は、観覧料が無料になります。
 (*) 身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳、戦傷病者手帳、被爆者健康手帳
※キャンパスメンバーズ(含教職員)は、学生証または教職員証をご提示いただくと無料になります。

■関連土曜講座
〇7月6日(土)13:30~15:00
「重要文化財 太刀 銘 国吉(号 小夜左庵国吉)について
  ―鎌倉時代前期の山城鍛冶再考―」
 末兼 俊彦(京都国立博物館 主任研究員)
〇8月3日(土)13:30~15:00
「海を渡った扇―橋本雅邦最後の大仕事―」
 福士 雄也(京都国立博物館 研究員)
 詳細はこちら

\お知らせ☆/

7月6日(土)に、特集展示「新収品展」関連講座「重要文化財 太刀 銘 国吉(号 小夜左庵国吉)について―鎌倉時代前期の山城鍛冶再考―」を開催するリン♪
講師は、末兼研究員!
無料で参加することができるから(当日の観覧券が必要だリン)、お見逃しなく☆

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\「新Tシャツ」授与式/
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新収品展2018 Ⅰ 

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