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2019年4月アーカイブ

2019年4月26日

特別展「国宝 一遍聖絵と時宗の名宝」を見に行くリン♪
エピソードⅡ―全12巻公開

特別展「国宝 一遍聖絵と時宗の名宝」を見に行くリン♪
エピソードⅡ―全12巻公開

こんにちリン!
トラりんだリン!

torarin

みんなー!
いま京博で開催中の特別展「国宝 一遍聖絵と時宗の名宝」は楽しんでもらえているかな☆

特別展「国宝 一遍聖絵と時宗の名宝」を見に行くリン♪エピソードⅠ―新発見 に続いて、この「虎ブログ」で展示の紹介をするのは2回目だリン♪

今日は、京博期待のホープ!!!井並研究員が作品を紹介してくれるよ!!

torarin

井並研究員:肩書が重い!

トラりん:だいじょうぶ☆
先に言っておけば、ふわっとそんな感じの方向に持っていけるリン!
ところで、井並研究員が「虎ブログ」に来てくれるのは久しぶりだね☆
ホープ研究員、よろしくたのむリン♪

井並研究員:名前みたいに呼ばないで!

torarin


トラりん:井並研究員!
今回の展示のタイトルにも入っている、「国宝 一遍聖絵(いっぺんひじりえ) 円伊(えんい)筆(神奈川・清浄光寺(遊行寺)所蔵)」のお話が聞きたいリン!

torarin

井並研究員:そうだね。
展覧会のチラシにも載っていたし、最初に目にとまる作品だよね。
この絵巻は、一遍さんの生涯を描いたもので、鎌倉時代の正安元年(1299)に完成したものだよ。
一遍さんが一生をかけて遊行をおこなったことはもう聞いたと思うけど、この絵巻には、その旅路として約700年前の日本各地の風景が描かれているんだ。
北は岩手県、南は鹿児島県まで、なんと全12巻。
全12巻を一度に見られるのは関西では17年ぶりの機会なんだ。
会期中、展示替および展示場面の変更を行うから、出品一覧・展示替予定表(PDF)でチェックしてみてね。

トラりん:もしかして、ここにある作品、ぜんぶ「一遍聖絵」?!
あれ...こっちにも続いているよー!!
こんなに長いんだね!
全体でも大迫力で楽しめるし、ひとつひとつで見ても美しいリン♪

井並研究員:総長約130m、電車なら7.5両分あるよ。
一遍聖絵の特徴は、もはや一遍が目立たないくらいに、風景を雄大に描くところ。
いっぽうで、地形から建築、人々の暮らしまで、ものすごく細かく、詳しく描いているよ。
トラりんの言う通り、全体を見ても細部を見ても楽しめる作品だね。

トラりん:しかも、壁にはパネルも貼ってあって親切だリン☆

torarin

井並研究員:展示室には、一遍さんの旅路の地図も設置しているよ。
一遍さんと旅をするつもりで順番通りに見てもよし、興味のある場所を地図とパネルで探して見つけるもよし。

torarin

トラりん:展示の仕方に工夫があったり、全巻揃ってみられるとっても貴重な機会だということはわかったけど...
「一遍聖絵」じたいは、どんなところがすごいの?

井並研究員:このころの絵巻は、鮮やかな絵具を用いた細密な「やまと絵」の技法で描くのがふつうだったんだ。
でも、この作品では、山肌や雲の表現、あるいは遠近法などに、墨のグラデーションやかすれを活かした「水墨画」の手法を取り入れている。
「水墨画」は、たとえば禅宗などと同じように、中国から入ってきた当時の最新文化のひとつ。
これによって、厳しさやわびしさの感じられる風景も含んだ、理想的なだけでない生々しい中世日本の景観が表現されている。
しかもその中に、ひとりひとり表情や仕草の異なった名もなき人々が無数に描きこまれていて、それぞれの暮らしを営んでいる。
絵師の円伊は、一遍の一生という筋の通った「物語」というより、それを通して、いわば「世界」すべてを描き表そうとしているかのような、そんな凄みが感じられるよ。

torarin

トラりん:淺湫研究員といっしょに時宗の予習をしたときに、円伊りんは謎の絵師と言われているって聞いたよ☆
とってもミステリアスで気になる存在だリン!

井並研究員:この作品は、一遍の親類かつ高弟と考えられている聖戒(しょうかい)が文章を、円伊という画家が絵を手掛けたことがわかっているよ。
でも、円伊がどういうところに所属して、どういう勉強をした人なのか、まだわかっていないんだ。
ぜひ、絵を見ながら想像してほしいね。

torarin

トラりん:特別展「国宝 一遍聖絵と時宗の名宝」は、渋めのイメージがあったけど、じっさい展示室に来て見ると、いろいろなものが展示されていて面白いね☆

井並研究員:そうでしょ。
一遍や後世の上人たちがおこなった遊行や踊り念仏は、実は時宗に限らず日本文化の深いところに今でも生きているから、
「時宗?仏教?難しそう。他の展覧会に行こっと」とか考えると、
後悔するよ。

トラりん:
_人人人人人人人_
> 後悔?!! <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄

期待のホープに言われたら、京博に来るしかないリン!!

torarin

井並研究員:いや、もうそれやめて!
それじゃあ、つぎは書跡担当の上杉研究員にバトンをパス☆

\ボクの顔の前に出さないでー=3/

torarin


おまけ☆

平成知新館2階のレファレンスコーナーでは、
特別展「国宝 一遍聖絵と時宗の名宝」関連ワークショップ
一遍さんを探そう!~さわって楽しむ絵巻物~

を開催しているリン!
torarin

井並研究員がお話を聞かせてくれた「一遍聖絵」のうち、詞書と絵が分かれて所蔵されている、京都を舞台とする巻七の第2段と第3段を、オリジナルの姿に再現した特別な複製絵巻を用意しているよ☆
絵巻を実際に手に取りながら鑑賞するワークショップだから、展示とあわせて体験してもらえたらうれしいリン♪

あまり知られていないボクのYouTubeチャンネルでも、ワークショップを紹介しているから、こちらもぜひ見てほしいリーン!

あと...
図録(税込2,500円)も好評発売中☆

torarin

特別展 時宗二祖上人七百年御遠忌記念
国宝 一遍聖絵と時宗の名宝

■会期:2019年4月13日(土)~ 6月9日(日)
    前期:2019年4月13日(土)~ 5月12日(日)
    後期:2019年5月14日(火)~ 6月9日(日)
    ※会期中、一部の作品は上記以外にも展示替を行います。
■会場:京都国立博物館 平成知新館
■交通:JR、近鉄、京阪電車、阪急電車、市バス
■休館日:月曜日
※月曜日が祝日・休日となる場合は開館し、翌火曜日を休館とします。
※ただし、4月29日(月・祝)~5月6日(月・休)までは続けて開館し、5月7日(火)を休館とします。

■開館時間:
火~木・日曜日:9:30~18:00(入館は17:30まで)
金・土曜日:9:30~20:00(入館は19:30まで)

■観覧料:
一 般 1,500円(1,300円)
大学生 1,200円(1,000円)
高校生  900円 (700円)

※( )内は前売り料金・20名以上の団体料金。
※中学生以下は無料です。
※障害者手帳等(*)をご提示の方とその介護者1名は、観覧料が無料になります。
 身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳、戦傷病者手帳、被爆者健康手帳
※大学生・高校生の方は学生証をご提示ください。
※キャンパスメンバーズは、学生証または教職員証をご提示いただくと、各種当日料金より500円引きとなります。

\奈良国立博物館「国宝の殿堂 藤田美術館展」との相互割引もあるリーン♪/
会期中、奈良国立博物館「国宝の殿堂 藤田美術館展」の一般観覧券および無料観覧券、またはその各半券を、当館チケット売場にてご提示いただくと、特別展「国宝 一遍聖絵と時宗の名宝」一般当日券が1回のみ200円引となります。

■関連イベント
<記念講演会>
〇4月27日(土)
「一遍・真教の念仏思想」
 講師:長島 尚道 氏(時宗教学研究所顧問/真光寺住職)

〇5月11日(土)
「国宝 一遍聖絵─旅と風景、その魅力と謎─」
 講師:井並 林太郎(京都国立博物館 研究員)

〇5月18日(土)
「時宗のみほとけ─阿弥陀と祖師像を中心に─」
 講師:淺湫 毅(京都国立博物館 連携協力室長)

〇5月25日(土)
「一遍聖絵に見る聖性と熊野信仰」
 講師:遠山 元浩 氏(遊行寺宝物館長)

【時 間】 13:30~15:00
【会 場】 平成知新館 講堂
【定 員】 200名
【聴講料】 無料(ただし、当日の観覧券等が必要)
当日12:00より、平成知新館1階グランドロビーにて整理券を配布します。
定員になり次第、整理券配布を終了します。

<記念イベント>
「時宗声明と踊躍念仏」
【出 演】 時宗京都声明研究会
【日 時】 4月28日(日)13:30~15:00
【会 場】 平成知新館 講堂
【定 員】 200名
【料 金】 無料(ただし、当日の観覧券が必要)
12:00より、平成知新館1Fグランドロビーにて整理券を配布します。定員になり次第、配布を終了します。

2019年4月23日

特別展「国宝 一遍聖絵と時宗の名宝」を見に行くリン♪
エピソードⅠ―新発見

特別展「国宝 一遍聖絵と時宗の名宝」を見に行くリン♪
エピソードⅠ―新発見

こんにちリン!
トラりんだリン!

torarin

いよいよ、待ちに待った特別展「国宝 一遍聖絵(いっぺんひじりえ)と時宗(じしゅう)の名宝」がはじまったよ!

いつもなら、特別展のタイトルでつまづいているボクだけど、今回は一味違うリン!(キラリ☆)

だって、淺湫(あさぬま)研究員といっしょにバッチリ予習したから!!!

■証拠↓
特別展「国宝 一遍聖絵と時宗の名宝」を予習するリン♪
特別展「国宝 一遍聖絵と時宗の名宝」を予習するリン♪エピソードⅡ

特別展「国宝 一遍聖絵と時宗の名宝」についての虎ブログは、エピソードⅣまで続くよ♪
先に発表して、研究員のみんなにプレッシャーをあたえる作戦だリン!

今回のボクは、一味違うリン!(キラリ☆)

淺湫研究員からはじまって、
井並研究員→上杉研究員→井並研究員(+シークレットゲスト)
で、いくよー!

よろしくどーぞ☆

torarin

淺湫研究員:お!
じゃあ、僕がしっかりとバトンをつながないといけないね。

トラりん:淺湫研究員!
特別展がはじまる前からいっしょに予習してくれて、ありがとリン♪

淺湫研究員:今日は予習で話したことを踏まえながら、作品を見て行こうね。

2人:
\展示室に、しゅっぱーつ☆/

torarin




淺湫研究員:まずは、「重要文化財 真教上人坐像(しんきょうしょうにんざぞう)(神奈川・蓮台寺所蔵)」(通期展示)から紹介するね。

torarin

トラりん:うわー☆
真教上人が目の前にいるみたいだね!
思わず、「本物に会えた!」と感じるリン!
前に淺湫研究員が教えてくれた、鎌倉時代に流行した「玉眼」もその理由のひとつかな☆
※それに関する「虎ブログ」はこちら☆

淺湫研究員:真教さんはいまからちょうど700年前に、亡くなったんだよ。
この展覧会はその節目の年にひらくものなんだ。
真教さん、当時としてはたいへん長生きで、数えの83歳まで生きたよ。
この像は亡くなる前の年、真教さんが生きているときにつくられたので、とってもリアルだよね。
病気で顔がゆがんでしまったらしいんだけど、そんなところまでしっかりあらわされているよ。
真教さんはとっても温厚な人だったと伝えられているんだけど、穏やかに微笑んでいる姿はそんな人柄がよくわかるね。

torarin

トラりん:うん!
とっても優しそうだリン♪
ここに立っていると、いっしょにお話をしているみたいな気持ちになるね☆

淺湫研究員:つづいては、「阿弥陀如来立像(あみだにょらいりゅうぞう) 行快(ぎょうかい)作(京都・聞名寺所蔵)」(通期展示)だよ。

torarin

トラりん:こちらも、すごく優しい雰囲気だね☆
仏像って、見ていると心が安らぐリン♪

淺湫研究員:展覧会の準備で、京都市内の時宗のお寺を調べているときに、仏師快慶(かいけい)の一番弟子の行快(ぎょうかい)さんがつくったものということがわかったんだよ。

torarin

トラりん:え!準備中に?!
どうしてわかったの?

淺湫研究員:じつは仏像の足の裏には、台座に立たせるための「ほぞ」がつくられているんだ。
かたちとしてはコンセントを想像してもらうと大体あっているよ。
そこに「行快」というサインがしてあったんだ。
行快さんのサインの残っている仏像はこれまで9例しか見つかってなくて、これは貴重な10例目ということになったんだよ。

torarin

トラりん:すごいリーーーン!!!
時宗展がひらかれなかったら、このタイミングで見つかっていないと思うと、運命感じちゃうリン♪

淺湫研究員:さいごは、「毘沙門天立像(びしゃもんてんりゅうぞう)(京都・極楽寺所蔵)」(通期展示)を見てみよう。

torarin

トラりん:さっきの2つの作品とは雰囲気が変わって、鎧(よろい)やポーズが力強くてかっこいいリン!!

淺湫研究員:毘沙門天さんは四天王のひとりでもあって、四天王のなかでは多聞天(たもんてん)と呼ばれているよ。
グループ活動とソロ活動で、芸名を変える芸能人みたいだね。

torarin

トラりん:なるほど☆
淺湫研究員の例えは、いつもわかりやすいリン!

淺湫研究員:ふつう毘沙門天は手に小さな塔を掲げているんだけど、この像では腰に手を当てているね。

torarin

トラりん:本当だ!

淺湫研究員:このような毘沙門天があるお寺としては、鞍馬寺(くらまでら)が有名なんだ。
京都の北の鞍馬山の上で京都をまもっているんだね。
だから、このお像もきっと京都をまもるためにつくられたんだね。
いつもは公開されていないので、この展覧会だけの特別公開だよ。
しかも、このお像は首が抜ける構造だったので中を確認したら、納入品が発見されたんだ。
納入品については作品の横にパネルで紹介しているよ。

トラりん:すごいリン!!
しかも、この展覧会でしか見られない特別な展示だから、たくさんのおともだちに見てもらえたらうれしいリン♪

淺湫研究員:一遍聖絵のような日本を代表する作品から、今回新発見のものまでいろんなものを見ることができるとても興味深い展覧会だから、じっくりと見てほしいね。

トラりん:特別展「国宝 一遍聖絵と時宗の名宝」、ますますおもしろいと感じたリン♪

淺湫研究員:次回の虎ブログエピソードⅡでは、絵巻担当の井並研究員が「国宝 一遍聖絵 円伊筆」の見どころを紹介してくれるよ。
それでは、井並研究員にバトンをパス☆

torarin




おまけ☆

\図録(税込2,500円)も好評発売中☆/

torarin




特別展 時宗二祖上人七百年御遠忌記念
国宝 一遍聖絵と時宗の名宝

■会期:2019年4月13日(土)~ 6月9日(日)
    前期:2019年4月13日(土)~ 5月12日(日)
    後期:2019年5月14日(火)~ 6月9日(日)
    ※会期中、一部の作品は上記以外にも展示替を行います。
■会場:京都国立博物館 平成知新館
■交通:JR、近鉄、京阪電車、阪急電車、市バス
■休館日:月曜日
※月曜日が祝日・休日となる場合は開館し、翌火曜日を休館とします。
※ただし、4月29日(月・祝)~5月6日(月・休)までは続けて開館し、5月7日(火)を休館とします。

■開館時間:
火~木・日曜日:9:30~18:00(入館は17:30まで)
金・土曜日:9:30~20:00(入館は19:30まで)

■観覧料:
一 般 1,500円(1,300円)
大学生 1,200円(1,000円)
高校生  900円 (700円)

※( )内は前売り料金・20名以上の団体料金。
※中学生以下は無料です。
※障害者手帳等(*)をご提示の方とその介護者1名は、観覧料が無料になります。
 身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳、戦傷病者手帳、被爆者健康手帳
※大学生・高校生の方は学生証をご提示ください。
※キャンパスメンバーズは、学生証または教職員証をご提示いただくと、各種当日料金より500円引きとなります。

\奈良国立博物館「国宝の殿堂 藤田美術館展」との相互割引もあるリーン♪/
会期中、奈良国立博物館「国宝の殿堂 藤田美術館展」の一般観覧券および無料観覧券、またはその各半券を、当館チケット売場にてご提示いただくと、特別展「国宝 一遍聖絵と時宗の名宝」一般当日券が1回のみ200円引となります。

■ワークショップ
一遍さんを探そう!~さわって楽しむ絵巻物~
平成知新館2Fレファレンスコーナーで、関連ワークショップを行うよ♪
今回、特別に用意した「国宝 一遍聖絵」巻七のレプリカを手にとって鑑賞できるんだって!!
とっても貴重な機会だから、展示とあわせて楽しんでもらえたらうれしいリン♪

torarin

■関連イベント
<記念講演会>
〇4月27日(土)
「一遍・真教の念仏思想」
 講師:長島 尚道 氏(時宗教学研究所顧問/真光寺住職)

〇5月11日(土)
「国宝 一遍聖絵─旅と風景、その魅力と謎─」
 講師:井並 林太郎(京都国立博物館 研究員)

〇5月18日(土)
「時宗のみほとけ─阿弥陀と祖師像を中心に─」
 講師:淺湫 毅(京都国立博物館 連携協力室長)

〇5月25日(土)
「一遍聖絵に見る聖性と熊野信仰」
 講師:遠山 元浩 氏(遊行寺宝物館長)

【時 間】 13:30~15:00
【会 場】 平成知新館 講堂
【定 員】 200名
【聴講料】 無料(ただし、当日の観覧券等が必要)
当日12:00より、平成知新館1階グランドロビーにて整理券を配布します。
定員になり次第、整理券配布を終了します。

<キャンパスメンバーズ向け講演会>
〇4月26日(金)17:00~18:00
日程や参加方法など、詳しくは、キャンパスメンバーズ向け講演会

<記念イベント>
「時宗声明と踊躍念仏」
【出 演】 時宗京都声明研究会
【日 時】 4月28日(日)13:30~15:00
【会 場】 平成知新館 講堂
【定 員】 200名
【料 金】 無料(ただし、当日の観覧券が必要)
12:00より、平成知新館1Fグランドロビーにて整理券を配布します。定員になり次第、配布を終了します。

2019年4月 5日

特別展「国宝 一遍聖絵と時宗の名宝」を予習するリン♪ エピソードⅡ

特別展「国宝 一遍聖絵と時宗の名宝」を予習するリン♪ エピソードⅡ

本展は2019年4月13日(土)から開催です。勇み足にご注意ください。

こんにちリン!
トラりんだリン!

torarin

みんなぁぁぁあ!
淺湫(あさぬま)研究員を見なかったー?
ずっと探しているのに、見つからないリン...!!

淺湫研究員:え、呼んだ?

トラりん:淺湫研究員んんん!!
会いたかったよー!!!!!

淺湫研究員:どうしたの、そんなに慌てて。

トラりん:前回の「虎ブログ」、特別展「国宝 一遍聖絵と時宗の名宝」を予習するリン♪で淺湫研究員にお話を聞かせてもらって、そのままPR活動に出かけたでしょ☆
そこで、いろいろ質問されたんだけど、ぜんぜん答えられなかったリン...!

淺湫研究員:今回の特別展「国宝 一遍聖絵と時宗の名宝」も魅力が満載だから、マスターには少し早かったんだね。
じゃあ、もう少しお話ししようか。

トラりん:ありがとリーン!(泣)

torarin




淺湫研究員:じゃあ、今日は遊行(ゆぎょう)についてお話ししようかな。

トラりん:遊行?
前回の予習で聞いたような...

淺湫研究員:一遍さんが鎌倉時代の新しい仏教の宗派をひらいた人だということは、前回のブログでもいったよね。
一遍さんは、南無阿弥陀仏ととなえることで誰もが往生をとげられると説き、その教えをより多くの人に広めるために旅をしていたんだ。
そうした教えを広めるための旅のことを「遊行」というよ。
なんと、北は東北の岩手から、南は九州の鹿児島まで遊行したというから驚くよね。
だからマラソンランナーみたいに痩せていたよ。

torarin

トラりん:たくさんのひとに信仰を伝えるために、がんばったんだね!
ボクも、京博のPR大使として一遍りんの努力を見習わなくちゃ☆

淺湫研究員:一遍さんの遊行の様子は「国宝 一遍聖絵 円伊(えんい)筆(神奈川・清浄光寺(遊行寺)所蔵)」に各地の風景とともに描かれているから、じっくり鑑賞して絵巻の中の一遍さんを見つけてほしいな。
じつは、「一遍聖絵」を描いた円伊という人はこれ以外の作品が知られていなくて、謎の絵師といわれているんだ。
日本風の技法と、中国風の技法の両方を兼ね備えたすごい絵師だったようだよ。

トラりん:ミステリアス!!
お話を聞けば聞くほど、興味深いリン...

淺湫研究員:「国宝 一遍聖絵」はもちろん、展覧会に先立つ調査で発見された「阿弥陀如来立像(あみだにょらいりゅうぞう) 行快(ぎょうかい)作(京都・聞名寺所蔵)」や、お寺では普段見られない秘仏の「毘沙門天立像(びしゃもんてんりゅうぞう)(京都・極楽寺所蔵)」など、この展覧会でしか見られない作品もあるんだ。
見どころ盛りだくさんだから、ぜひこの機会に展覧会へ足を運んでほしいな。

トラりん:淺湫研究員のおかげで、しっかり予習をすることができたリン!
ボクも一遍りんの努力を見習って、たくさんのおともだちに展示を楽しんでもらえるようにがんばるリン☆

2人:特別展「国宝 一遍聖絵と時宗の名宝」は、2019年4月13日(土)から☆

\お楽しみにー♪/

torarin




おまけ☆

トラりん:ボクの名刺は、毎年春と秋に更新しているよ☆
今回更新した中で、特別展「国宝 一遍聖絵と時宗の名宝」デザインをお見せするね!

と・く・べ・つ・だ・よ♪

\じゃーん/

torarin

名刺は毎回3種類ずつ更新しているから、ぜひ集めてみてねー♪
展示作品の入替もあるし、たくさん京博に遊びに来てねー♪(カリスマPR大使)
たくさんたくさん京博に遊びに来てねー♪(しつこいカリスマPR大使)

torarin




特別展 時宗二祖上人七百年御遠忌記念
国宝 一遍聖絵と時宗の名宝

■会期:2019年4月13日(土)~ 6月9日(日)
    前期:2019年4月13日(土)~ 5月12日(日)
    後期:2019年5月14日(火)~ 6月9日(日)
    ※会期中、一部の作品は上記以外にも展示替を行います。
■会場:京都国立博物館 平成知新館
■交通:JR、近鉄、京阪電車、阪急電車、市バス
■休館日:月曜日
※月曜日が祝日・休日となる場合は開館し、翌火曜日を休館とします。 ※ただし、4月29日(月・祝)~5月6日(月・休)までは続けて開館し、5月7日(火)を休館とします。

■開館時間:
火~木・日曜日:9:30~18:00(入館は17:30まで)
金・土曜日:9:30~20:00(入館は19:30まで)

■観覧料:
一 般 1,500円(1,300円)
大学生 1,200円(1,000円)
高校生  900円 (700円)

※( )内は前売り料金・20名以上の団体料金。
※中学生以下は無料です。
※障害者手帳等(*)をご提示の方とその介護者1名は、観覧料が無料になります。
 身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳、戦傷病者手帳、被爆者健康手帳
※大学生・高校生の方は学生証をご提示ください。
※キャンパスメンバーズは、学生証または教職員証をご提示いただくと、各種当日料金より500円引きとなります。
\お得な前売りチケットも、好評発売中♪/

■ワークショップ
一遍さんを探そう!~さわって楽しむ絵巻物~
平成知新館2Fレファレンスコーナーで、関連ワークショップを行うよ♪
今回、特別に用意した「国宝 一遍聖絵」巻七のレプリカを手にとって鑑賞できるんだって!!
とっても貴重な機会だから、展示とあわせて楽しんでもらえたらうれしいリン♪

torarin

■関連イベント
<記念講演会>
〇4月13日(土)
「時宗教団の変遷」
 講師:長澤 昌幸 氏(大正大学専任講師)

〇4月27日(土)
「一遍・真教の念仏思想」
 講師:長島 尚道 氏(時宗教学研究所顧問/真光寺住職)

〇5月11日(土)
「国宝 一遍聖絵─旅と風景、その魅力と謎─」
 講師:井並 林太郎(京都国立博物館 研究員)

〇5月18日(土)
「時宗のみほとけ─阿弥陀と祖師像を中心に─」
 講師:淺湫 毅(京都国立博物館 連携協力室長)

〇5月25日(土)
「一遍聖絵に見る聖性と熊野信仰」
 講師:遠山 元浩 氏(遊行寺宝物館長)

【時 間】 13:30~15:00
【会 場】 平成知新館 講堂
【定 員】 200名
【聴講料】 無料(ただし、当日の観覧券等が必要)
当日12:00より、平成知新館1階グランドロビーにて整理券を配布します。
定員になり次第、整理券配布を終了します。

<キャンパスメンバーズ向け講演会>
〇4月26日(金)17:00~18:00
日程や参加方法など、詳しくは、キャンパスメンバーズ向け講演会

<研究発表と座談会>
「一遍聖絵と遊行上人縁起絵」
【日 時】 4月20日(土)13:00~17:00(受付12:30~)
【会 場】 平成知新館 講堂
【定 員】 150名
【料 金】 無料(ただし、当日の観覧券が必要)
詳しくは、公益財団法人仏教美術研究上野記念財団ウェブサイト

<記念イベント>
「時宗声明と踊躍念仏」
【出 演】 時宗京都声明研究会
【日 時】 4月28日(日)13:30~15:00
【会 場】 平成知新館 講堂
【定 員】 200名
【料 金】 無料(ただし、当日の観覧券が必要)
12:00より、平成知新館1Fグランドロビーにて整理券を配布します。定員になり次第、配布を終了します。




\時宗の自習☆/

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