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2020年1月10日

新春特集展示「子づくし─干支を愛でる─」を見に行くリン♪

新春特集展示「子づくし─干支を愛でる─」を見に行くリン♪

こんにちリン!
トラりんだリン!

torarin

明けましておめでとリン☆。・
今年もどうぞよろしくお願いしますリン♪

京博では、今年も素晴らしい展示やイベントを用意しているから、楽しみにしていてほしいリン!

なんせ、いまも3つの特集展示を開催しているんだからー☆

_人人人人人人人_
> どどーん! <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄

■新春特集展示「子づくし─干支を愛でる─」
会期:2020(令和2)年1月2日(木)~ 2月2日(日)

■特集展示「京都御所障壁画 紫宸殿」
会期:2020(令和2)年1月2日(木)~ 2月2日(日)

■特集展示「神像と獅子・狛犬」
会期:2020(令和2)年1月2日(木)~ 3月22日(日)

どの展示も、とっても気になるでしょ?!
京博でうるうるした瞳で、みんなのこと待っているね♪

今回は、2020年 初「虎ブログ」☆
気合が入るリン!

永島研究員:トラりん、明けましておめでとう。
2020年 初「虎ブログ」、どうぞよろしくね。

torarin

トラりん:永島研究員☆
今年もよろしくリン♪
今日は、新年にふさわしい恒例の「あの」展示を見せてくれるんだよね?!

永島研究員:そう、恒例の干支にちなんだ特集展示、
新春特集展示「子(ね)づくし─干支を愛でる─」(平成知新館1F-2)を紹介するよ!
京都国立博物館では明治時代にも「新年陳列」として干支にちなんだ作品を展示していたんだけど、なんとネズミの登場は今回が初めて!

トラりん:そうなんだ!
ボクはトラを待ちわびているけど、「初」がいっぱいでわくわくするリン♪

永島研究員:今年もかわいい作品がたくさん集まっているよ。
それでは、2020年初「虎ブログ」...

2人:\展示室を見てよう―☆/

torarin



永島研究員:まずは、「からくり人形 大黒と鼠(だいこくとねずみ) 入江波光(いりえはこう)コレクション・入江酉一郎(いりえゆういちろう)氏寄贈(京都国立博物館所蔵)」を紹介するね。

torarin

トラりん:小さいネズミりん、カ・ワ・イ・イ!!
思ったより、いろいろな色の子がいたリン☆
みんな、なにをしているんだろう?
踊っているのかな?
からくり人形は、どんな動きをするのかもとっても気になるリン♪

永島研究員:このからくり人形は、大黒さまの袋からネズミが飛び出して、反対側の箱に入る仕掛け。
ネズミは七福神のひとり、大黒さまの使いとして一緒にあらわされるよ。
ネズミに窮地(きゅうち)を助けられたという逸話をもつ日本の神様、大国主神(おおくにぬしのかみ)が、インドから伝わった台所の神様、大黒天(だいこくてん)と漢字の読み音が通じるために一体化して富と豊穣をもたらす大黒さまとなり、その使いであるネズミとコンビになったんだよ。

torarin

トラりん:チョロチョロと動き回る姿を想像すると、かわいいね!
大黒りんも、穏やかで優しそうな表情をしているリン♪
ネズミりんは、大黒りんを救って使いになったのかぁ...
トラは誰の使いなんだろう☆

永島研究員:つづいては、「重要文化財 源氏物語画帖(げんじものがたりがじょう)「初音(はつね)」土佐光吉(とさみつよし)筆(京都国立博物館所蔵)」だよ。

torarin

トラりん:「京博のお正月」のチラシで見た作品だリン♪
色鮮やかでとっても美しい作品だけど、子づくしの展示だから、どこかにネズミりんがいるのかな?
うーん...見つけられないリン!

永島研究員:残念ながら、この作品はネズミが描かれているわけじゃないんだ。
日本の宮廷には、正月の最初の子(ね)の日=初子(はつね)に、長寿を願って小さな松を根ごと引き抜くという年中行事があったんだ。
この『源氏物語』の「初音」の帖(じょう)は、子と根に、さらに音(ね)の字をかけた和歌が詠まれていて、とっても有名。
源氏君の前に置かれている鶯の造り物をつけた松枝に注目してね。

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トラりん:これは十二支の「子(ね)」に関係する行事の作品だったんだね☆
「源氏物語」にも、こんなふうに干支を感じられる場面があったなんて知らなかったリン!
おともだちのみんなにも、ぜひ展示室で見てもらいたいリン♪

永島研究員:さいごは、こちらの作品。
「蝋燭に鼠根付(ろうそくにねずみねつけ) 線刻銘(せんこくめい)「岡友(おかとも)」(京都国立博物館所蔵)」だよ。
根付は、印籠(いんろう)などを帯に留めるためのストッパーとして使うよ。

torarin

トラりん:根付っていろいろなデザインがあるよね♪
むかしのひとは、本当におしゃれだリン!
このネズミりんは、どんなときに身につけられたんだろう?
とってもかわいいリン♪
毛並みや足のシワまで細かいところも再現されていて、まるで本物みたいだリン!
いまにも動き出しそうだよ☆
ろうそくをかじっているけど...ろうそくって食べられるの?!

永島研究員:中世の絵巻物には燈明(とうみょう)の油をなめるネズミがよく描かれるけど、和蝋燭(わろうそく)もネズミの好物だったみたい。
お尻の部分に「岡友(おかとも)」という銘があることから、京都・東山に住んだと伝えられる動物根付の名手・岡友の作だとわかるよ。
東山といえば、京博が建っているのも東山。
モデルとなった白鼠も、この界隈の出身だったかもしれないね。

torarin
torarin

トラりん:そうなんだ!
もし、このネズミりんがボクと同じ東山生まれだとしたら、身近に感じられてうれしいリン♪
おともだちになりたい☆

永島研究員:仲良しに...なれるかなぁ?
トラりんのほうが体が大きいから、びっくりさせないようにしなくちゃね。

トラりん:そっ...と優しさで包むリンっ♪
今年も、とってもかわいい干支をモチーフにした作品をたくさん見ることができたリン♪
新しい1年がはじまったー!って思えたよ☆

永島研究員:ほかにもいろんな分野の作品を展示しているので、美術の世界でむかしから活躍してきたネズミの姿を楽しんでほしいな。

2人:\チュー♪/
torarin




おまけ☆

2019年の「亥づくし」でも紹介した「新羅十二支像護石拓本(しらぎじゅうにしぞうごせきたくほん)(京都国立博物館所蔵)」も見つけたリン♪
今年は「子像(ねぞう)」の展示☆

torarin



2月1日の「土曜講座」は、永島研究員による、新春特集展示「子づくし―干支を愛でる―」関連講座「おそるべきねずみたち」を開催するリン☆
このタイトル、すごい気になるー!!

torarin
※こんな「おそるべき」ではありません。(京博スタッフ談)



新春特集展示 子づくし─干支を愛でる─
■会期:2020(令和2)年1月2日(木) ~ 2月2日(日)
■会場:京都国立博物館 平成知新館1F-2
■交通:JR、近鉄、京阪電車、阪急電車、市バス
■休館日:月曜日
 ※ただし2020年1月13日(月・祝)は開館し、翌1月14日(火)を休館
■開館時間:
 火~木・日曜日:9:30~17:00(入館は16:30まで)
 金・土曜日:9:30~20:00(入館は19:30まで)

■観覧料:
 一般  520円(410円)
 大学生 260円(210円)
 高校生以下および満18歳未満、満70歳以上の方は無料です(年齢のわかるものをご提示ください)。
 ※( )内は20名以上の団体料金。
 ※大学生の方は学生証をご提示ください。
 ※障害者手帳等(*)をご提示の方とその介護者1名は、観覧料が無料になります。
 (*) 身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳、戦傷病者手帳、被爆者健康手帳
 ※キャンパスメンバーズは、学生証または教職員証をご提示いただくと無料になります。

■関連土曜講座:
 2月1日(土)13:30~15:00
 「おそるべきねずみたち」
 詳細はこちら

新春イベント「芸舞妓 春の舞」もお見逃しなく!/
京博の新春イベントのご案内




カリスマ販売員:永島研究員も登場してくれている、
『トラりんと学ぶ日本の美術① 王朝の雅』も
好評発売中!!


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